W杯の陰で

21/Ⅵ.(月)2010 快晴
土曜日は外来が混んでて終わったのが10時近かった。
行きつけの寿司屋さんはサッカーの試合があるとお店が暇だと言ってた。
力道山のプロレス中継があると銭湯がガラ空きだったり、
ビートルズがエド・サリバン・ショーに出てる時ティーン・エイジャーの犯罪はゼロ件だった~
なんてのと同じか。
それにしてもオランダ戦は惜しかったようですね。
次のデンマーク戦がいやがおうにも盛り上がりますね。
世間の注目がサッカーに向くから、婚約発表などニュースに取り上げて欲しいものはまだ先にして、
スキャンダルなど騒がれたくないものは今のうちに謝っちゃえ、というのがパターンでしょう。
その効果を最大限に利用してるのが、相撲協会の賭博疑惑ではないでしょうか。
ほとんどのスポーツ新聞のスポーツ欄や芸能欄はサッカー一色で、
東京スポーツだけが、サッカーの記事を終面に追いやり角界の賭博問題を連日報道しています。
東スポの読者層はプロレスファンなどで構成されているから、
世間と一大事がずれるので、こういうことはよくあります。
おまけに東スポは時々、スクープ!と言って
「宇宙人がつかまった」とか「プレスリーが生きていた」とか「ケネディが生きていた」とか「雪男発見」とか
「ミック・ジャガーがん」などのガセネタを一面に載せるので、
今回の相撲協会はこの「東スポさんの言うことですから~」もうまく利用できていて上手いなぁと感心しました。
技能賞!
僕の記憶に残っている東スポでのW杯関連の記事は、
開幕早々南アフリカでマラドーナの前夫人が逮捕されたというもの。
これは終面を丸々割いた大きな記事だった。
どうもマラドーナ前夫人がフーリガン一味と疑われヨハネスブルクの空港で拘束されたというのだ。
マラドーナが入国の裏工作をしたのでは、などと憶測で記事が進み、
結局は「間違いだとわかり謝罪された」というオチだった。
しかし東スポは、南ア当局はマラと極悪集団の関係を問題視しているのは間違いない、
としW杯期間中「GO!GO!マラドーナ」というコーナーを設け
「必ず何かをやってくれる男」マラドーナに密着すると宣言した。
今のところ、「GO!GO!マラドーナ」の続編はない。
オランダ戦の前日も一面は「武蔵川理事長隠ぺい疑惑」で、
サッカーは終面で「本田家の掟 『オレ』禁止」であった。    
どういう記事かと言うと、サッカー日本代表の本田圭祐の大叔父にあたる元カヌー五輪代表の本田大三郎(75)が、
中田英寿との対談番組を見ていたら圭祐が公共の場で「オレ」という言葉を使っていたことに緊急提言したのだ。
一流スポーツマンは紳士であれ、が本田家のモットーだという。
なんと、この大三郎の長男があのプロレスラー本田多聞だというから驚きだ。
多聞は荒々しいプロレス界の中に生き続けながらも‘家訓’を守り、
一人称は「オレ」ではなく必ず「私(わたくし)」を使う。
その礼儀正しさはプロレス界一と言っていい。
そして多聞は、
親戚がサッカーの試合に出るので良かったら見て下さい~的なメッセージを東スポ読者に送ってた。
僕にとっての知名度は、本田多聞>>本田圭祐だからこれで正しいのだが、
多分世の中とは大きくズレてるのだろうな。
本田圭祐って有名だぜ。誰に言ってんだ?
そういえば、こないだのタモリ倶楽部でも、
右上隅に「日本vsオランダ放送まであと18時間37分30秒」というテロップが出ながらも、
番組は‘酢’についてだった。
どの酢で作る酢の物が酒に合うかという、ワールド・カップのワの字も出ないプログラムだった。
世間に迎合しないことが、長寿の秘訣か。
BGM. シド・ビシャス「マイ・ウェイ」


6 Replies to “W杯の陰で”

  1. タモリ倶楽部本当にお好きなようですね。
    酢の特集見たような、、、確か元ホストの芸能人が出てませんでしたっけ?
    かなり昔のことになりますが、自分の名前をもじって、
    タ〇〇倶楽部なるTシャツを作ろうとしたことがあります。
    著作権違反になるんだろ~な~

    1. タモリは全然変わりません。たけしや所ジョージと比べると、その安定感はズバ抜けています。
      今回の2週に渡る海上自衛隊「たかなみ」特集も面白かったです。

  2. たかなみ特集やってましたね。
    私は相変わらずオープニングと空耳に気が行ってましたが。
    川原先生んのさんま評も知りたいです。
    私論では、自虐ネタも多いものの人生を楽しんでいるという面で、
    安定感があるように見えますが、、、

    1. MANZAIブームの末期、紳助やたけしがやたらと「さんま、というのが面白い」と言っていて、実際、紳竜は漫才番組で漫才をやらず、さんまと3人でコントをやって、さんまを売り出そうとしていた。ブラウン管を通して伝わって来たのは、そういう紳助の友情とさんまの空回りする過剰なパフォーマンスだった。楽屋では面白いと言われるさんまと、新日本道場の実力者・藤原喜明をダブらせてみた。しかし、その後、さんまは、その時のさんまと何も変わらないまま、お笑い界のトップに立った。

  3. ご返答ありうございます。
    さんまについていろいろ知る事ができました。
    彼はそもそも大物には入っていないのですね。

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