時間よ止まれ

21/Ⅸ.(火)2010 はれ
診察室の時計が止まった。電池を交換しても、すぐ止まってしまう。もっと高次の故障みたいだ。

ルイス・キャロルが『不思議の国の論理学』という本で、「1年に1度しか正確にならない時計」と「1日に2度正確になる時計」のどちらがいいか?、と聞く。「後者の方だ」と答える。
すると、キャロル先生、よろしい、私は2つの時計を持っている。「全然、動かない時計」と「1日に1分遅れる時計」のどっちが                                         欲しい?。むろん、「遅れる方」と答える。
すると、キャロル先生、1日に1分遅れる時計は(計算式、省略)2年に1度しか正確にならない。それにひきかえ、動かない時計は指してる時刻がやってくるごとに正確になり、それは1日に2度ある。だから、君は矛盾を犯している~という問答だった。
L.キャロルの言うように、1日に2度、正しい時刻を指すのなら、それでいいや、と思ってそのままにしておく。
BGM. ジャックス「時計をとめて」


4 Replies to “時間よ止まれ”

  1. キャロル先生、さすがですね。
    L.キャロルことチャールズ・ラトウィッジ・ドジスンは、言葉遊びでアリスらを楽しませたんでしたよね。

    1. そうそう『ドリーム・チャイルド』という映画が良かったです。老アリスが、ルイス・キャロルの生誕100年際にゲストとして呼ばれる設定で、イギリスからアメリカの船旅の最中、老アリスが黄金の日々を幻視のように追体験して、キャロルが自分に寄せていた真の気持ちに気付くという感動作品でした。海がめモドキが狂言回し役になってるのも、オチへの伏線になってて凝った出来でした。僕の選ぶ純愛映画ベスト3のうちの1つです。

  2. 『ドリーム・チャイルド』はDVDを持っています。数あるアリス作品のなかでベスト3に入りますが、おそらくNo.1です。ちなみに他はテニエルの挿絵を忠実に再現した1972年もの、ディズニー・アニメでお馴染みのものです。
    ところで高次の故障も気になりますね。

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