K君のお父さん。

30/Ⅲ.(水)2011
 ♪フランシーヌの場合は、あまりにもおばかさん。フランシーヌの場合は、あまりにもさびしい。
 三月三十日の日曜日、パリの朝に、燃えた命ひとつ、フランシーヌ~♪。
「フランシーヌの場合」という歌の歌い出しである。これは僕らが子供の頃に流行った。
「天才バカボン」でバカボンのパパが、フランス製の家具を自慢するフランスかぶれの人の家に招待される話で、椅子に座り、♪フランス椅子の場合は~♪、と歌ったので、我々こども世代にもこの歌は届いた。
高校の時、懐メロの話題で、「フランシーヌの場合」になった時、同級生のK君が「うちの父ちゃんの誕生日、三月三十日だぜ。」って訳のわからない自慢をして、周囲の反応が悪いとみるや、「それも日曜日!」ってフカしやがった。
でもさ、K君、「フランシーヌの場合」ってベトナム戦争などに抗議して、パリで焼身自殺した女学生の事を歌ってるんだぜ。
途端にK君の顔色が変わり、「やべ~、父ちゃん、どうしよう~」とパニクって家に帰ろうとするから、皆で抑えて、落ち着かせて、大丈夫だから、と安心させて、なだめて、何故か悪くもないのに謝る奴もいた。ほっとけばいいのに。
歌手は、新谷のり子。「しんたに・のりこ」と読む。「あらや・のりこ」と読んで、淡谷のり子と勘違いしないように、若い人は注意。
BGM. 新谷のり子「フランシーヌの場合」


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