真冬の帰り道

14/Ⅲ.(木)2013 はれ、風が強い
新しく受付に入るメンバーが決まりました。頑張って、面接した甲斐があるはずです。
「お知らせ」にも書きましたが、しばらくは、新メンバーへの教育に力がかかるので、新患はGW明けまで診れません。
しかし、ここ1年の受付の出入りは、目まぐるしかったな。5人やめて、6人入ったのかな。まるで回転ドアみたい。
同じ科の友人や先輩や後輩からは、さまざまな励ましや、アドヴァイスをいただいた。でも、皆、それぞれだよな。
人それぞれだよ。そりゃそうか。
ある人は、「受付は、2年毎に替えるのが、丁度いい」と言う。
 →受付は、「顔」だから長いこと勤めて欲しい。
ある人は、「君のところは遅くまで働かせすぎなんじゃない?昼も閉めないし。労働条件が悪いんだよ」と言う。
 →二交代制にしてるよ。それに、今回の応募だって、たくさん来たけど…。
ある人は、「無駄な仕事が多いんじゃないか?なぞなぞ、とかやめたら?」と言う。
 →うーむ、確かに…。そんなのやってる時じゃないのかな?。
ある人は、「他人に求めすぎなんだよ。要求水準が高すぎる。君の求めるような人は、クリニックなんかに務めない」と言う。
 →そんなことは、ないだろう?。そんなこと言うな。
ある人は、「面接時間がもったいない。君の時給、いくらだと思ってるの?その時間、よそでアルバイトしてごらん」と言う。
 →実際、計算して金額出してみたよ。「たとえば」の話なのに。
ある人は、「先生の体が心配です。過労死しますよ」と言う。
 →大丈夫。君と違って、休みの日に、ゴルフとかしないから。
ある人は、「よほど変なことさえしなければ、受付は誰でも一緒ですよ。」と言う。
 →反論する気がうせる。しかし、こういう人こそ、孤高と言うべきか。
でも、人は人だ。うちは独自色を打ち出して行くのだ。これからも。どこまでも。
今回の採用面接で、一番工夫したのは、1人に複数回、会って、僕の考えを伝えて反応の良かった人を選んだこと。
精神科医療とは何をすべきか?その中でカワクリのすべきことは何か?カワクリのアイデンティティーを確立するのだ。
後は、臨床心理士の人選だ。ふー…。
もう、ブログの記事に採用面接絡みのことを書くのは、終わりにしよう。同じことの繰り返しになりそうだから。
そうだ!、タッチの南ちゃんについて書かなきゃだった。去年の年末に、新春第1弾に書く、みたいなこと言ってなかったっけ?
しかし、あれはあれで体力のいる記事だから、しばらく経って落ち着いてからになりそうです。
まぁ、誰も期待してないテーマだろうけど。とは言え、何故に今、「タッチの南ちゃん」なんだ?カワクリ、どこへ行く?
BGM. ザ・モップス「何処へ」


8 Replies to “真冬の帰り道”

  1. カワクリのアイデンティティーは確立されていますよ、もう。
    でもさらに高みを目指すんですね。
    私も色々心療内科には行きましたけどここほどぴったりくる所はありません。
    それはクリニックの雰囲気もそうですが、やはり先生の診断能力と適正な薬の処方が大きかったです。
    きっと昔の私みたいに苦しんでいる人がたくさんいると思うので、先生が倒れない程度に新患を受け付けてあげて下さい。
    これからも頼りにしております、先生。

    1. Sinさん
      コメントありがとうございます。
      こういう何気ないお褒めの言葉が、未来院の方には、高評価とうつり、期待値のハードルは上がり、プレッシャーになったりします。
      評判倒れにならないように頑張ります。

  2. >「よほど変なことさえしなければ、受付は誰でも一緒ですよ。」→反論する気がうせる。
    当然、反論さえしなくていいと思います。
    精神科のクリニックだからこそ、「受付にこだわる」ことが大事だと感じます。
    診察だけを回している、いわゆる「普通の精神科クリニック」なら、深く考える必要もなくテキトーでいいんだと思います。
    精神科は、心が疲れてしまった、あるいは、傷ついている人々が、かなりの勇気を出して足を運ぶのですから、「受付」は「窓口」として最初の大事な入口です。たとえば、泣いている患者さんがいたら、きめ細かいケアを必要とすることもあります。人間の心が相手である限り、テキトーではダメなのです。
    カワクリは入ってすぐにわかるように、空間の造りや先生のこだわりが、デイケアに近い環境というか、「小さな居場所」になっています。これに安らぎを感じている患者さんは少なくないです。
    こういうクリニックは他にはない。すでに、これがカワクリの独自色になっていると思います。
    今後の計画としてのピアサポートも、とてもいい展開なので、大いに期待していますし、私は心から応援します。
    学生さんから年配の方々まで、老若男女に愛されているのは、先生のお人柄でしょう。
    カワクリは進化し続けるんじゃないでしょうか。誰がなんと言おうと、先生は自分の考えたとおり、進んだらいい。
    これからも。どこまでも。
    あとは、心理士ですね。「共有してくれる人」に決まることを祈っています。

    1. 花の香りさん
      イキガって、強がって書いた記事を正面から肯定されると、引っ込みがつかないですね。
      自業自得だ。
      まぁ、いいや、僕は昔から逆境に強いというか、追い詰められると力を発揮するタイプなので、頑張ります。
      心理士のこと、心配してくれてありがとう。

  3. 受付の方が、そんなに変わっていたとは気が付きませんでした。
    花の香りさんが、おっしゃる通りだと思います。精神科のクリニックの受付には、患者へのいたわりとか。
    患者の伝言を先生に正確に伝えることとか。
    いろいろなことが、要求されると思います。
    私は、カワくりの開業以来通院しています。1時間ぐらいかけて通院しているので、近くの精神科のクリニックか大学病院にかえようかと思ったこともありますが、今のところはカワくりにお世話になろうと思っています。
    先生やスタッフの対応の良さとカワくりの環境の良さがが、一番だからです。
    人を採用するって、エネルギーいりますからね。
    先生の理想のクリニックを継続すべく頑張ってくださいね。

  4. 私も、かつては離職率の高い職種の採用、教育などをやっておりましたので、人を見る目は肥えております。
    労働条件も大事ですが、労働環境にも気を配りました。おかげで離職率を下げ、定着率を高めることが
    できたのではないかと思っています。
    クリニックの受付に入られた方を見ても、「この人は長くないな」とか、「疲れてきてる。残念なり」など、
    すぐにわかりますね。
    (自分のことはよくわからず職を転々としているのに…。なんということでしょう!)
    戦力になったと思ったのに辞められてしまうと、それがたとえ「おめでたい」理由であって、
    個人の心情としては快く、応援して送り出したくても、管理者としては、徒労感というか、虚無感というか、
    そういう気持ちに陥ってしまい、疲れも出ますよね。心中お察しします。
    でも歴代受付の方は辞めるその時まで、先生の意思を尊重して従事されていたように思います。
    「どこに出しても通用する人材を育成する」というのは、それだけで価値あることだと思います。
    先生はそれを達成してこられたので、大丈夫です。お子様たちも大丈夫。
    面接にはコツがあるんですよ。NGの人をすぐに見抜くコツを得たら、その人の面接に割く時間を
    大幅に削減でき、採用業務も多少は楽になりますよ。
    これからしばらくはその機会がないことをお祈りしますので、(心理の方の面接は続行中ですかな?)
    必要になったらおっしゃってくださいね。
    私なりの面接のコツ、先生には特別に無料でお教えします。

    1. か、さん
      すごいですね。何者ですか?
      あっ、これは別に、個人を特定したいという意味ではなくて、純粋に、「すごいなぁ」と思ったという意味です。
      せっかくのコメント欄は、匿名性が高い方が、こちらもやりやすいので、正体は明かさなくて結構です。
      でも、面接のコツ、知りたいですね。人を使うのは、難儀です。

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