自由が丘の休日。(GW③)

2013年、ゴールデン・ウイークの過ごし方。パート3.
新宿の休日。」の続き。
新宿三丁目から乗り継ぎなしで、自由ヶ丘へ。
僕は、週1のペースで自由ヶ丘に来自由(らいじゅう、と読む)しています。
それは、体のバランスを整えるためにストレッチに通っているからです。
職業柄、ずっと座っていると、肩や首や腰や目が痛くなります。
数年前までは、大岡山の「ステラ治療院」に週1で来ステ(らいすて、と読む)して、
体のメインテナンスをしていました。
今でも、本当に体がきつくなると、駆け込み寺のように泣きつきます。
すると、時間外でも診てくれて、そして何よりすごいのは1回で良くなります。
僕がステラに行かなくなったのは、南波先生という僕の担当の人がお嫁に行くために退職したのがきっかけです。
ちゃんと新しい先生に引継ぎもしてくれたのですが、この頃から僕の考えは少し変わって来ていたのです。
「治してもらう」ばかりでなく、自分で「体を整える」努力をしようと。
それで走ったり、筋トレをしたりしていましたが、冬は外は寒いし、筋トレはやってて無意味な気がして続きません。
そこに、Fさんから、Dr.ストレッチを教えてもらいました。
なんか、雑誌に出てる広告の文みたいになってきましたね。
でも、これは宣伝ではないですよ。
とても、良心的な店です。
それは僕が始めて、訪れた時のエピソードに圧縮されています。
「何が一番お困りですか?」と聞かれたので、<目が痛い>と言ったら、
「眼科に行った方がいいですよ」と応えられたのです。
良心的でしょう?
何が何でも客をとろうとしていない。
エラい!
診察やカウンセリングにも似たところがありますが、初回で感じたインパクトはその後の関係にかなり影響しますね。
僕は、最初に担当してくれた人が気に入ったのでトレーナーをしてもらっています。
Dr.ストレッチでは、自分1人では動かせない筋肉を他動的に動かしてくれるので、
最初は楽でいいやと思っていました。
でも、それだけではなく、宿題のようなメニューが出ます。それを次回までに1日何セットかづつやってゆくのです。
それは簡単ですぐ出来るものなので、たとえば、1つの診察と診察の間でも、やろうと思えばやれます。
診察の合間には、あまり、やろうとは思いませんが。たとえば、の話です。
僕は、股関節を柔らかくするメニューと、肩の稼働域を広げる運動をしています。
そうしたら、今回、トレーナーさんに「肩が抜けやすいから、締める練習に変えましょう」と
左右の肩甲骨を寄せる方法を教わりました。
決まったメニューをガイドラインのように続けるのではなく、個人個人に沿ったプランを立てるとこも、
我々の仕事に似ています。
下が、僕の通うDr.ストレッチ自由ヶ丘店。↓。

僕のトレーナーさんは、最初に担当してくれた人で、僕に、眼科に行け、と言った女性です。
トレーナーと言うと、ポケモンを連想してしまいがちですが、ポケモンとも共通していますよ、
お互いの息が合うことが大切です。
それは、我々の仕事も同じです。信頼感が大事です。
僕は毎週、日曜か月曜の休みの日に、ストレッチをしに自由ヶ丘に来自由しています。
僕は、トレーナーさんのことを信頼しています。だから、頑張って練習しています。
そして僕は、馬鹿なのかな?、今さらになって、気付きました。
ステラの南波先生から、お嫁に行くために退職する、と聞いたのが、とてもショックだったのだと。
そして、その寂しさを胡麻化すために、「治してもらう」ばかりでなく、自分で「体を整える」努力をしようと理屈をつけたんだと。
南波先生がいなくなる現実を直視できなかったのだ。
その直後は、ステラの付近にも近付かなかった。
毎週、みていてくれてた人だったからね。
仕方ないよ。
南波先生がステラを辞めたのは去年の1月だった。
本当に受け容れられるのに、1年チョイかかったんだ。(GW④)へ続く。
BGM. 三田寛子「恋するメトロ」


6 Replies to “自由が丘の休日。(GW③)”

  1. 治療院の先生のこと。今、ようやく気づいて、受け容れられたんですね・・・。
    先生は莫迦なんかじゃなくて、人間の自然な心の動きをしたんだと思うよ。なんだか感慨深いです。
    今度のトレーナーの方が、お嫁に行ったり(まだ行ってなかったらですが)、辞めなくちゃならなくなったりした時は、
    正直に、「ああ、寂しいなぁ・・・。信頼していたからなぁ・・・」って思って、つらいけれど、「心の喪に服す」のがいいかも。
    人間って、意外に、楽しいことよりも「悲しいことばっかり」が多いのかもしれないなって、私は思っています。
    精神科や心療内科は、「心」のやり取りなので、他にもまして、信頼感があるということは大事だなって思います。

    1. 花の香りさん
      僕はクリニックを開業するまで、いくつかの病院を渡り歩きました。
      なので、逆の立場になったことがよくあって、「正しい治療者の去り方」などを真剣に考えたことがあります。
      テキストブックも読みましたが、少年時代にみたマンガやテレビのヒーローやキャラクターの去り方を研究したりしました。
      「オバQ]や「ドラえもん」は突然、去ります。「ブースカ」は、帰ってくると言って、帰って来ません(来れません)。
      ウルトラマンとかも観ようによっては、無責任な去り方をします。
      僕の育った文化では、あらかじめ前もって、いついつに去ります、って彼らは言わないのです。突然、さよならです。
      よくあるパターンは、残った者たちが、直前まで言えなかった気持ちも判ってやろうよ、などとフォローし合うシーンです。
      それらから僕が導き出した結論は、マンガやテレビの知識は治療の役に立たない、でした。そりゃそうですね。
      そして、「正しい治療者の去り方」なんてない、でした。
      僕は開業したのだから、もうこんな難問を考えなくてもよくなりました。

  2. 先生の切ない気持ちが何だか分かるような気がします。
    突然、ポッカリ空いてしまった心の隙間はすぐには解決
    出来ずに、何かに置き換えて自分で納得したつもりに
    なっていたり・・・・・。
    「目が痛い」=====>「眼科に行った方がいいですよ」
    はいいコメントですね!あこぎな商魂なしですね。

    1. やられメカさん
      そうでしょう?
      <目が痛い>「眼科に行った方がいいですよ」は、現時点で僕の上半期流行語大賞の暫定1位です。

      1. か、さん
        「目には目医者を、歯には歯医者を」とは面白いですね。ハムラビ法典でしたっけ?
        ハムラビって、歯並びに、ちょっと似てますね。

  3. 私の友人は、目に違和感をおぼえ、眼科に行ったところ、「異常なし」と診断され、
    様子見していたけれど、改善の兆しがなかったので、何件かの眼科を渡り歩いたそうです。
    検査結果はいずれも異常なし。
    そして行きついたのが、なんと歯医者でした。
    歯の治療をしたら、目の違和感が消えたのだそうな。
    それでも、私の経典には「目には目医者を、歯には歯医者を」と書いてあるので、
    私はまずはその路線で行きます。本日はマッサージを受けてきました。

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