アイデンティティー

24/Ⅴ.(土) 2014 晴れ
僕は仕事のアイデンティティーに悩むと、手塚治虫の「火の鳥」の「鳳凰編」を読む。
これは、遣唐使とか大仏を建てる頃の時代が舞台で、茜丸と我王、という2人の対照的な彫刻師を中心に物語が展開する。
どっちが善人で、どっちが悪人か?そもそも、善とは?悪とは?
火の鳥が下す審判は、非情だ。トータルの「行い」をポイント制にしてたら、逆の結果になっていたろうに。
僕は自分と、我王を重ね合わせてみる。
我王は、「おれにどうしろっていうんだ。おれにはなんにもできねぇ!なんにも!」「おれが礼をいわれた…このおれが…」
「このおれが!?」と戸惑うシーンに共感する。
一方、最後の最後にみせる茜丸の豹変は、いかにも人間らしい。人間とは、こんなものだと思う。茜丸は責められない。
だから、僕は茜丸を反面教師にする。自分の中にも存在する茜丸に気をつけている。気を配っている。
それが、「火の鳥」の「鳳凰編」を読む最大の理由だ。間違った道に進まないようにするための、原点回帰。
クリニックのフィギュア・ケースの脇の移動式の白いラックに、「火の鳥」は全巻あります。良かったら読んでみて下さい。↓。

昨日、「顧問」から、「最近、更新が多いので大丈夫か心配」というメールをもらった。
もしも、同様に心配をかけた人が他にもいたら、すみません。大丈夫ですよ。
昨日はあんな記事を書きましたが、今日、受付の3人から、「なぞなぞ」のポスター第2弾を渡されましたし。
前回は、出題やレイアウトに口出ししましたが、今回は僕はノー・タッチです。受付の3人が自分のアイデアだけで作りました。
良い出来栄えですよ!。新作、「なぞなぞ」ポスター、お楽しみに!↓。

この日&月の休みで、新宿の世界堂でラミネートをしてきます。
早ければ、週明けにも、待合室に貼り出します!
受付が一生懸命に作りました。
すぐ答えを教えるとつまんないので、ヒントも3段階くらい用意するはずです。長~く、使えるようにね。
この「なぞなぞ」ポスターは、折角カワクリに来たのだから、1人でも多くの生身の人とおしゃべりした方が良いという発想から、
コミュニケーションの媒介のツールとして、取り入れたものです。
なので、皆さんも、カワクリにお越しの際は、「なぞなぞ」をきっかけに、受付と雑談でもしてから帰って下さいね。
それが、カワクリのアイデンティティー。
BGM. イルカ「Follow Me」


10 Replies to “アイデンティティー”

  1. 川原先生 今日は~!
    いくつになっても「○○の様に生きたい」と考える先生の謙虚な姿を尊敬します。実は私も日々惑っているのですがw
    最近、ちょっと縁があって「宗教社会学」の講座に行きました。周りはとても知的な人達ばかりでした。でも、精神的な病に苦しむ人達は格下、自分たちとは関係無いと考えている様な発言が飛び出しました。エコ思う、知の集積が偉いのか?全然使えないよ、そんなんじゃ。
    今日はテレビ欄をチェックしようと新聞を開いたら森永乳業のCMに石野真子さんが出ていました。以前バラエティー番組に出ていた時にやや出遅れるおっとり感が思い出されました。

    1. エコさん、今日は~!
      「謙虚」でいようと思いますが、僕は気を抜くと、すぐ「傲慢」になるので、気が付いたら、教えて下さい。
      「謙虚」に戻します。
      石野真子は「ビヒダス」ですね。ライブの会場でサンプル品をもらいましたよ。お菓子みたいな味でした。

  2. 知ってるようで知らないアイデンティティー、自分ではあまり使わないですね。
    思わずググッてしまいました。
    主体性、自己同一性とありました。
    すなわち先生は主体性に悩んでいたという事ですね。
    自分はその事で明確に悩んではいないですが、知らず知らず、日常の中できっと悩んでいるんでしょうね。
    今度、自分のアイデンティティーについて考えてみようかな。

    1. Sinさん
      アイデンティティー、って外来語なので、日本語にうまく訳せないんですよ。
      ということは、輸入文化なのかな?
      みうらじゅんのマンガ「アイデン&ティティー」が割と、いい線、行ってるかも。
      あと、糸井重里のマンガで「恥ずかしい根っ子の会」の親子が、「全てを手に入れたけど、あとは、アイデンティティー、だけがない」と八百屋などに探しに行くがどこにも売ってない、という話も好きです。

  3. 鳳凰編は読みやすいですよね。僕はある意味介護保険サービスに乗っ取ったことをやっているので、あまり悩みはないですが、(ほんとか?)感謝されることに違和感は覚えます 適度な距離が大事なのかもしれません

    1. KENさん
      「火の鳥」知っていますか?さすがですね。
      KENさんは、サラリと書いてますが、その境地に達するまでが、大変だったでしょう。
      コメント欄の、(ほんとか?)、というノリ・ツッコミの部分に、リアリティーを感じます。

  4. 「火の鳥」はなんというか中2の時に出会ったしまったもので(早過ぎたかな?)兄弟で回し読みしてましたよ~ 我王大好きです!茜丸も美しくていいと思います♡死のアイデンティティーに惹かれてしまった暇な時期でしたので、火の鳥はそれはもう世界観が凄くて(笑)中高時代、マンガ相当読みましたね~ お疲れ様です

    1. KENさん
      僕も、中2で「火の鳥」にはまりましたよ!。
      「命」とか「死」とか「輪廻転生」とか「永遠」とか「虚無」とかを考えるのに相応しい年頃なのかしら?
      いっそ、中2の必須科目に、「火の鳥」を入れたらどうでしょう?
      英語・数学・国語・火の鳥・理科・社会、なんていかがかしら?

  5. そうなんですね。最近は命にテーマを考えてる気がします。無意識に
    星にも誕生があって、死がある、というのを知って、生の不思議さ、偶然さを感じます
    偶然生きてて、偶然死ぬ そう考えるとすごく生死って自然だなぁって思う次第です♡
    そんなもん年取ってから考えればいいと思う中2もきっと大多数いますからねぇ 根暗なのかしら、と思ったりします♡
    でもエヴァが流行ったのは何か流行だけではない何かを示してるのかもしれませんねぇ

    1. KENさん
      エヴァのパイロットも14歳ですね。「化物語」の千石撫子も中2ですね。
      楳図かずおの作品には、そのままズバリ「14歳」というのがありますね。
      何かあるんでしょうね。

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