カワクリ下克上・心理コンテスト 第3枠

心理のブログ、ずいぶんとお待たせしてしまいましたね。
私の思う心理療法について、ですね。
挑むにしては恐れ多いテーマではありますが
今考えうる限りで書いてみます。
私たちは臨床心理士という者で
こころの専門家なわけですが、
こころというのはおそらく人間に固有のものです。
(人間以外の生き物にこころがあるかという議論は置いておきます)
「生きる意味」を考えるのは人間くらいのものでしょう。
すると、人間にとって、「生きる」というのは2つの面があると思います。
身体的に生きているということと
心理的に生きているということです。
つまり、心臓が動いていて、ご飯を食べて、寝る、お風呂に入る、とか、
生きていても「生きている」ことになるかは人それぞれなのではないかと思います。
仕事をして、家庭を持って、
他人から見たらいわゆる成功した人生を送っているような人であっても
こころの中はひどくからっぽで、
なぜ自分は生きているのかと
問い続けている人も在るかもしれません。
ここはクリニックという場所ではありますが、
明確な症状がなければ心理療法は受けられない、
というものではないと私は思います。
“自分が病気かどうかを知りたい”と初診でおっしゃる方によくお会いしますが、
こころの問題では正常と異常のラインは必ずしも明確でないこともあります。
悲しいことを悲しいと感じること
嬉しいことを嬉しいと感じること
生き生きと生きることができるようになることを望むとするならば
心理療法は多くの人に開かれているのかもしれません。
とはいえ、何らかの症状に困っている人がいるのもまた事実です。
そして、何をもって「なおる」「よくなる」と言うかも
また一つの考えどころだろうと考えていたりします。
が、それはまた次の機会に譲るとして
ひとまずこれで私は終わります。
さて、ラストはいつも素敵なあの方です。


2 Replies to “カワクリ下克上・心理コンテスト 第3枠”

  1. こんにちは。
    お名前が解らないですが、今回は私たち?の為にブログを書いて下さり有難う御座いました。
    多分お疲れになったのでは。
    身体的に生きるもの大変なのに心理的に生きるのはとても大変ですね。
    大変と思っているから大変なのか、病気だからなのか解りませんが。
    とにかく、カワクリや皆さんに支えられて今日も頑張ります!

  2. 高橋さん、こんばんは。
    他人からみたら成功してるように見える人でも本人からしたら本当に満たされているとは限らないかもしれないのですね。
    私は人を見てはうらやましがってばかりいます。
    この嫉妬深い性格は本当に厄介です。
    みんな、見た目は幸せそうに生きてるように見えても本当は違うのかもしれないのですね。
    そう思えれば少しは人をうらやむばかりでいることもなくなるのかなぁ、と記事を読んで思いました。

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