11月はおとなしくしてよう⑦~定例会

9/ⅩⅠ.(水)2016 木枯らしが吹く
そろそろ飲み会のシーズンで、落語も「芝浜」の季節が近付いて来ましたね。
診察でも、お酒の失敗談の後悔が聞かれることが多くなりそうです。
クリニックを開業する際に、昔の師匠に、<チーム医療をまとめるコツは何ですか?>と聞きました。
すると、その答えは、「月に1回、呑み会をすること」でした。これは師匠が実践されていることでした。
効能は、普段一緒に働くお互いの人柄を知り、コミュニケーションをとりやすくなることや、
普段は言えないスタッフの不満を聞いたりするはけ口にするためだそうです。
師匠は、一滴も酒を呑めませんが、それなのに朝まで酔っ払い達に付き合っていました。
カワクリでも、月に1回「定例会」というミーティングに、受付・ナース・心理の総勢9名が集まります。
カワクリの方向性や問題点の洗い出しや意見交換を目的にします。
この時、お酒は普段言えない事や、普段話しにくい相手に意見を言うためのツールに使われるものです。
師匠の言いつけを僕は守っているのですが、師匠の意図と違うのは、カワクリで本気で呑むのは、僕だけなのです。
僕は一人で酔っ払い、途中から意識がなくなります。
まるでスタッフが僕の普段のお疲れを労うために、貴重な時間を割いて、僕の酒に付き合う会になってないか?
大抵、翌日、後悔します。<ヤバイ、記憶がない。何かまずいこと言ってないかな?>って。
師匠が言ってた会の趣旨と随分、かけ離れたものになってしまっていますが、なってしまうも何も、はなから、
師匠と僕では人間の基礎条件が違うのだから、真似しようとしたことがそもそもの間違いでした。
「定例会」の意味も考え直さないといけないですね。勤務時間外の時間を拘束するのはよくないですからね。
基本は、自由参加ですが、断りにくいですからね。
大学病院の教授に聞いたら、最近の若い医者は、忘年会や新年会も来ないそうで、自分の時間を大事にするそうです。
僕は、<それは大学病院に栄光がみえないからでは?>と言ったのですが、教授は嫌そうな顔をして、
「川原が若い頃とは、時代が違うんだよ」と言っていました。そんなものだそうです。
時代が違うと言いますが、よく考えたら、いつの世も、酔っ払った者勝ちじゃないですか?勝ち負けの問題じゃないか。
ノミニケーション、って死語だしな。
無理に呑みに誘うのって、なんとかハラスメントって言うのでしょう?
パワハラ?モラハラ?カワハラ?
他人に気を使わせて呑むってのは、呑む方も、付き合う人と同じくらいに疲れるから、誰にも良い事ないな。
考え直すか、「定例会」。
全然、話は変わるけれど、断酒会、の人に聞いたのだけれど、酒飲みが酒を止めにくい季節は圧倒的に冬だそうだ。
夏の生ビールの爽快感はまだ我慢できるらしい。
だけど、独り身に人肌の熱燗はやめられないのだって。
そう考えると、「芝浜」ってよく酒やめれたね。まるで、人間の業の「否定」、みたいですね。
とりあえず、「定例会」、春までは続けるか。
BGM.ザ・ランチャーズ「真冬の帰り道」


2 Replies to “11月はおとなしくしてよう⑦~定例会”

  1. カワクリの定例会っていうのも興味ありますね、患者代表で出席したいもんです。
    どの職場でも上司(経営者)と部下では考え方等にずれがあると思います。
    上は定例会を必要と思うし、部下では必要と思う人とそうでない人に分かれます。
    そのそうでない人達にこそ、解ってもらいたいと思うのです。
    でも職場によっては勤務時間以外の定例会(飲む席)を上手く活用し、伸びてる会社もたくさんありますよね。
    きっと、先生が諦めなければよくなっていきますよ。
    あとは受け付けの人がなんでも言える会だといいですよね。
    そんな定例会を目指して今日も頑張って下さい!

    1. sinさん、こんばんは。
      カワクリの定例会に、患者代表、が参加って斬新ですね(笑)
      そんな発想はなかったです。
      それはともかく、sinさんの言うように、受付が何でも言える会にして行きたいと思います。
      応援ありがとうございました。
      ではまた~

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