走馬灯

11/Ⅶ.(土)2020 くもり、さっき通り雨 コロナ、空気感染?

当時の夜のヒットスタジオの石野真子の「めまい」がユーチューブでみれる。
最近はこればかり観てる。
歌前のトークで、司会の芳村真理から、「真子ちゃんは、ヌードになって欲しくないタレント第1位」と紹介される。
真子は少し戸惑った後、「みても面白くないですからね」とシャレた返しをするのだが、
もう一人の司会の井上順があっさり「そうだね」と答えると、
(泣く)みたいなポーズを一瞬した後、ちょっと腕組みをして怒ったようなポーズをとった。
生放送ならではのイキイキとしたアイドルの表情が見てとれて面白い。

その後あんなことやそんなことがあって、石野真子もヌードになるのだが、時は魔術師、30何年たって、石野真子のライブを観に行った。
まるで走馬灯のように当時を思い出す。
その時のライブレビューの再録です。↓。

7/Ⅹ.(月)2013 shibuya O-EAST

石野真子35th Aniversary TOUR 2013「しあわせのレシピ」を観に行った。
場所は、shibuya O-EAST。
どこだ?そこ?って感じです。
渋谷なら、渋谷公会堂とかでやってくれれば、場所が判りやすいのに。
名前からして、立ち見っぽいし。
以前、このブログで<客の年齢層、高そうなのに大丈夫か?主催者>と書いたら、患者さんでもない人からコメントが。
「多分、椅子が用意されるから大丈夫ですよ」って親切に。お陰で行く気になれました。この場を借りてお礼を言います。
ありがとう、たまたまネット・サーフィンで僕のブログに辿り着き、教えてくれたのですよね。すごいな、ネット。
shibuya O-EASTは、109から道玄坂の坂をひたすら登り、回転寿司が見えたら、右に折れます。
その辺のコンビニはきっとよく道を聞かれるのでしょうね、「ライブハウスはこちら→」と貼紙がしてありました。
そこは所謂、ラブホテル街で、男が1人でウロウロしてるのも変な気がします。
でも、ご安心、しばらく行くと、ライブハウスの看板がデカデカとありました。↓。


会場では、記念のTシャツも売っていました。
売場の人に、<これは何の意味ですか?>と尋ねたら、正解は教えてくれませんでした。
代りに、「真子さんが、ファンの皆様に考えて下さい、とのメッセージです」との答えでした。
下が、暗号じみたTシャツ。↓。意味、判る人、いますか?(正解は、後で書きます)

ライブハウスにはパイプ椅子が並べてありました。僕は真ん中当りの席。ステージはすぐそこだ。
いよいよ、オープニング。真子ちゃんは、ピンクとオレンジの中間のような色のドレスで登場!
ドレスには、ビーズの様な素材が織り込まれてて、ライトに照らされて、キラキラと輝く。
バンドは、ギター・ベース・ドラムス・キーボード&シンセの5人。
まずは、最新アルバム「しあわせのレシピ」から、「ダダダーンと何曲か」新曲を歌った。
皆、ゆったりと席に座って聞いている。
石野真子はいったん引っ込んで白いワンピースに衣装チェンジして再登場!
それはスカートの上に、それより短いスカートを重ねて、
そのまた上に短いスカートを重ねたように幾重にもなっていた。
歌は、白い色が意味するかのように、
1stアルバム『微笑』から「私はオレンジ」と「雨だれのワルツ」を。懐かしい歌。
「私はオレンジ」は、谷山浩子の作品です。
♪私を食べて~今すぐ食べて~♪という歌詞を石野真子は、
「当時、意味も判らず歌っていた」と苦笑しながら述懐した。
ちなみに現在、『微笑』はCDショップには売ってません。
在庫もないらしい。名盤だから、再販すれば良いのに。
ポスターやチラシで見た人もいるかもしれませんが、このライブでは石野真子がギターの弾き語りをします。↓。


そのアコースティックなスタイルで、「ぽろぽろと」と「失恋記念日」を披露しました。
石野真子は6月26日に「しあわせのレシピ」を発表してから、全国25ヶ所でライブをやってきたそうです。
石野真子はギターを抱えておしゃべりをするコーナーで、長い時は30分くらい喋っていたこともあるらしい。
バンマスのギターの人が言うには、「それがまた好評だった」と。
確かに、昔から、石野真子の話しは面白いのだ。
ギターを引っ込めると、石野真子は元気よく、
「シングルをやりましょう!」と言って「春ラ!ラ!ラ!」を歌う。
すると、今まで何処に潜んでいたのかと思った程、いきなり!、右斜め後方より親衛隊の掛け声がかかる。
「エル・オー・ブイ・イー、ラブリー・マコちゃん!エル・オー・ブイ・イー、かわいい、マコちゃん!」。
親衛隊の人は、白の揃いの特攻服を着ていた。おそらく、僕より年上だ。
なんか、これが着火点になった気がする。
続いて、「私の首領(ドン)」を真子ちゃんがメドレーで歌うと、
♪私のドン♪の「ドン」でジャンプする人がチラホラ。
右手の人差し指と中指を揃えて伸ばして、残りの指はグーに握り、
おでこに2本の指の爪の部分をあてるポーズでジャンプ。
もう我慢できない、と言わんばかりに、席から立ち上がる老(若)男女。
その様子をみて、歌いながら真子ちゃんは、吹き出したように笑って、嬉しそうな笑顔で、
マイクと逆の手の平を天井に向けて、その手の平を下から上にやさしく持ちあげたのが合図で、
一瞬にして会場はオール・スタンディングになった。
おそらく、これが、shibuya O-EASTの本来あるべき姿なのだろう。
「私の首領(ドン)」で火が点き、
「ジュリーがライバル」「ハートで勝負」といったヒット曲を立て続けにフルコーラスで歌って。
真子ちゃんはステージを右に左に何度も行き来して、
会場の2階や奥や隅っ子の方のファンにも手を振りながら歌って。
それはファンとの再会をマコちゃんが懐かしがっているように見えた。
オール・スタンディング状態のファンは手を振ったり、
「マコちゃーん!」と呼びかけたり、手拍子をしたりして、再会を喜んだ。
そして、親衛隊は会場の後の隅で、他のファンの邪魔にならないように
「エル・オー・ブイ・イー~」というエールを送っていて。
あぁ、こういう光景は懐かしいなぁ、と僕も感慨にふけって。
アンコールの催促の掛け声は、「エル・オー・ブイ・イー、ゴー・ゴー、マッコ!」。
マコの間に八分休符が入るのが正しいアクセント。
会場一体となって、「エル・オー・ブイ・イー、ゴー・ゴー、マッコ!」が連呼される。
アンコールに応えて、マコちゃんは真っ赤なワンピースであらわれ、皆への感謝を述べ、
「そしてやっぱり最後は」と、「この曲がなければ、皆さんと逢えなかった」と言って、
「狼なんか怖くない」のイントロが流れる。これがクライマックス。
皆、総立ちで、いい大人が、右手でキツネ(狼)の形を作り、
「狼なんか怖くない」を歌って大盛り上がり大会。楽しかった。
石野真子はデビュー35周年だが、全国ライブ・ツアーをやるのは、29年振りだと言っていた。
35周年と言えば、サザンオールスターズも今年35周年の全国コンサートツアーをしていましたっけ。
調べてみたら、サザンの「勝手にシンドバッド」が1978年6月25日。
石野真子の「狼なんか怖くない」が、1978年3月25日の発売でした。
どちらも、1978年デビューの35周年でした。
あぁ、そういう意味か、さっきのTシャツの数字の謎。
「351978」は、35周年1978年デビューの意味だ。
下は、「しあわせのレシピ」を買ったらくれたステッカー。
受付のお花のランプのところで撮影してみました
今は、クリニックの入口扉の郵便受けのところに貼ってあります。
良かったら見つけてみて下さい。↓。


石野真子は、このライブの数日前に「徹子の部屋」にゲスト出演した。
ライブのプロモーションなのでしょう。
番組は、黒柳徹子が石野真子に関する情報を事前に調査し、それを質問して行くという進行。
そこでは、「石野真子は実はキューバでは国賓的な扱いを受けている」とか
「アイドル時代、キャンディーズやピンクレディーや石野真子の親衛隊同士は仲が悪く、
会うとすぐに喧嘩になっていたが、それを(アイドル連合)としてまとめ仲良く応援しようと尽力したのが、
石野真子の親衛隊だった」というエピソードが紹介された。
こういう自慢話や美談は、ライブのトークで語られてもいいネタだ。
ふさわしい、と言っても良い。
だけど、石野真子はそういう話しは一切しない。
きっと照れちゃうんだと思う。
当然、そんなマコちゃんだから当時の暴露話やぶっちゃけトークなんかは勿論、しない。
ただ、「35年、あっと言う間だったね。…色々、あったか(笑)。皆もそうでしょ?」としか言わない。
月日は経って、それぞれ、色々、あったけれど、出会った関係性に終りはない。
石野真子は、このことを確認したかったのではないかな。
続いてはいなかったけど、ずっとつながっていた。
だから、渋谷公会堂ではなくて、ファン1人1人の顔が見える近さのライブハウスを選んだんじゃないかな。
なんて、そんな風に思うのは、僕の勝手な感傷かもしれないけど。

BGM. 石野真子「めまい」


4 Replies to “走馬灯”

  1. 僕は勿論、酒は嗜みませんが、眠り薬が少し効いているので、何か悪しからず。
    1分13秒と短いの内容なので(スカートの丈も)ご覧なって下さい。
    今当時のアイドルを見ると(今のアイドルを決して否定するものではありません、
    その様な不毛なジェネレーション闘争はする積りはありません)が、
    当時の芸能界は演歌歌手がある意味幅を効かせて、アイドルは人気だけで
    実力が伴っていない、と言う世相、風潮、不当な評価がありましたが、
    今見ると、この時代は確実にアイドルのプロ達が活躍しており、活況を呈していました。
    今は他にもYouTubeでレッツヤンの様々な共演が見られますが、
    これはその中でも何か惹きつけられるものがあって、
    僕はこれを10回以上再生して見てしまいました。

    すみません、何がそうなのか?全く分からないですね、(冷汗

    https://www.youtube.com/watch?v=9mRVZ7orFVYhttps://www.youtube.com/watch?v=9mRVZ7orFVY

    です。

    1. ボクシングファンさん、こんにちは。

      この動画、僕はリアルタイムで観てましたよ!
      これは、レッツゴーヤング、の司会に石野真子がなった記念の番組で、実はこれには続きがあります。
      郷ひろみ、と、西城秀樹が登場し、真子ちゃんをはさんで並びます。二人は黒のタキシードを着ていました。
      真子ちゃんが歌うのは、「ジュリーがライバル」。その歌詞の中の「どうってことないよ」「と、背を向ける」の部分を2人がセリフ調で喋って協力してくれます。
      おまけに石野真子がピストルの形で「バーン、バ・バ・バーン」と歌うと、ヒロミ&ヒデキが倒れてくれるサービス振り。
      そこに太川陽介がジュリーの「TOKIO」のコスプレをして乱入し、「トーキーオ!トーキーオ!」と叫ぶのを、ヒロミ&ヒデキに小突かれて退場します。
      すると曲調が変わり、「ワンダーブギ」へとメドレーされます。真子ちゃんはハイレグに網タイツ、それをはさんで、「ドゥビィドゥビィシュワッチ・ドゥビドゥワー」と歌い踊るのは、渋谷哲平と川崎麻世。
      そして、最後に平尾正晃を筆頭に全員が集結し、「アイ・ム・ドリーミング・ミュージック」という洋楽のカバーを歌って終了する見事なショー形式でした。
      本当にそれからわずか数ヶ月でしたよ、突然の引退でした。

  2. 川原先生、こんにちは☆
    石野真子はヌードにはなりたくはないんだけど、だからと言って自身の身体に魅力がないわけではないという、あるけどない、ないけどあるという抽象的なアイデンティティーを持っていたんでしょうね。
    先生と石野真子との関係性ですが、自分の勝手なイメージで申し訳ないのですが
    …石野真子のライヴで再会し、空白の時間が存在し←知ることが出来なかった。
    でも石野真子は「川原先生お久しぶり♪」的なノリで顔を合わせてくるので、
    例えるなら…好きだったのに失恋して
    時間が癒してくれたと思っていたら、
    石野真子の結婚式に「友達枠」で招待されてショックや複雑な気持ちを受けるも、石野真子が「友達」のような振る舞いをするので、「友達だね…」みたいに返答して「感傷」に浸ってしまったみたいな感じがしました。なんか辛いって勝手に思いました(汗)

    1. ネコスッキーさん、こんばんは。

      そうですね。
      「失恋した」当時は、未練というより逆恨みしてたから(怖)まぁ、「和解」した感じですね。
      完全に一人相撲ですが。
      面白いコメントでした。ではまたね~

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