明治座

7・11・14/Ⅱ.(日・祝・日)2021 今年はコロナで「チロルチョコ」買うの忘れてた。

1年以上前から話があったそうだ。明治座が高田文夫に直談判。「大阪ではない東京の笑いを」と。そして2部構成。1部はお芝居で、2部が寄席形式(日替わりゲスト、下を参照)。僕は7日の清水ミチコ、11日のナイツ、14日の志らくをとった。清水ミチコは初めて舞台をみたがテレビより全然面白くて驚いた。思わず武道館の配信チケットを買ったほど。ナイツは犯罪を犯した芸能人と定番のカラオケネタ。志らくはいきなり「魚屋の勝五郎は…」とまくらもなくいきなり喋り出し千秋楽最後の高座を「芝浜」でしめた。

明治座は都営新宿線の浜町からすぐ。

案内も分かりやすい。

駅構内のポスター。

ここが明治座。

お稲荷さんもある。

高田文夫ののぼり。かつて「三木のり平」や「萩本欽一」とあった位置に自分の名前があると感激していた。CMでおなじみの、オペンホーゼの提供。

第1部の喜劇のヒロインは田中美佐子だが、実質のヒロインは磯山さやかが演じる吉原の花魁・むらさき。

志村けんイズムを継ぐ女・磯山さやかは「志村魂」で明治座にあがったことも。三木のり平、コント55号、ドリフ、たけしと東京の喜劇をバトンタッチする遺伝子のメンバーが終結。磯山さやかは出しゃばらず、周囲を立て、カーテンコールででんぐり返しもせず(森光子・降臨せず)アイーンでも極力変顔をせず松村にふられても「フワちゃんのモノマネ」をしない、などスタンドプレーに走らず。イイ女だ。

松村は出る日と出ない日があったが、劇とは完全に独立したコーナーなので、いない日も代役はなし。「坂本龍馬のオールナイトニッポン」とビートたけしのモノマネでネタを披露。7(日)夜の部では、「麒麟が来る」の出演者のモノマネを次々やるが僕はみたことがないので「似てるんだろうなぁ」とは思うが面白さが分からず。しかしそれは僕だけではなく会場の客の反応は皆そうだった。そりゃそうだ。日曜の夜のこの時間のチケットを持ってる時点で大河ドラマを見ない人だ。

舞台は幕末。バカ殿様(前川清、元コント54号)がしょっちゅう吉原に行くから愛想をつかした奥方様(田中美佐子)が城を飛び出し、西からの流れ者の瓦版記者と恋に落ちる幕末版・ローマの休日。奥方の名前はオードリー・ヘップバーンならぬ鳳(おおどり)、瓦版屋はグレゴリー・ペックならぬさすらいのグレゴロウ(東MAXとハマカーン・浜谷のダブルキャスト)。どちらも良かったが、東MAXが気障で良い演技だ。ネタバレだが、グレゴロウの正体は、実は坂本龍馬。とっくに奥方に見破られていたというラストシーンで「日本の夜明けのために暴れて来ます。いい、龍馬の休日でした」と啖呵を切り、奥方が「何をおっしゃる、こっちだって老婆の休日だったぜ~」とオチをつける。

ラストのエンディングは全員がポップな曲にあわせて振りをつけて踊る。松村が磯山さやかの横でお腹を出して短い手を一生懸命振って踊る姿に感動。「この踊りがもっとも嫌だ」と漏らしていた前川清の踊りは緩慢で(前川清は72才。高田文夫も72。ちなみに菅総理も72才)もしも殿様が踊りを踊ったらこんな感じだろうという妙なリアリティーが笑いを誘う。

これはお土産のパンフレット。待合室にあります。

会場では高田文夫の新刊を先行発売。「ギャグ語辞典」はあいうえお順で最初が「アイーン」。これは志村けんに敬意を表して1発目に持ってきたそうだ。

これも待合室にあります。ちなみに2番目は伴淳三郎の「アジャパー」。

千秋楽の前日は行きたかったが土曜なので行けず。午前が志の輔で午後が爆笑問題。今回の明治座はコロナもあり大赤字。それでも決行したことに意義がある。正直、7(日)はワンブロック15席あるのに4人くらいしかいないガラガラ。日が経つに連れ客席も埋まって来た。爆笑問題の田中がくも膜下出血で倒れたから急遽、太田が高田文夫と漫才コンビ「爆笑大問題」を組み、これが話題でソールドアウト後も問い合わせが殺到。そこで配信も決定。これまでの赤字を少しでも補填しようとの算段。高田文夫曰く、「古典落語というのはあるが、補填(ほてん)マンザイ」とうまいことを言う。太田も手応えありで高田文夫に「これでM1に出ましょう」と悪ノリ。しかしやはりいつも思うのだが爆笑問題で「おかしいのは太田じゃなくて田中」で、太田と当日会った田中は太田がこれから明治座で高田先生と漫才だ、と伝えると、「いいな~、俺、見に行っていい?」だって。誰のせいでそうなったと思ってるのか。さすがである。

さて明治座の記事はここまでです。ところで僕の最近のお気に入りはEテレの「ゴーゴーキッチン戦隊クックルン」ですが、一昨日の「キヌさん、怪人にねらわれる!?」は神回でした。アニメパートでコショー怪人「ペッパー警部補」が登場しましたが、それを受けて本人パートでアユとコムギがピンクディーの「ペッパー警部」をワンフレーズ歌って踊るというサービスシーンがあり。フキノスケがカセットデッキを止めることで、二人がズッコケて曲が終わりになるコント仕立て。「クックルン」は小学生の女子2人と男児1名の3人組で番組ではお料理の他に歌や踊りも披露するが、「さくら学院」と比べてみるとそもそも楽曲の洗練度が違うので単純比較は出来ないが、クックルンの3人の踊りはモタモタしてて、物理学的にいうと引力に負けていてジャンプなども体が重そうなのです。跳躍力もなく身体能力の差が歴然です。ま、そこがいいのですが。ところが、この「ペッパー警部」でズッコケる時のコムギの仕草が「ちょいとごめんよ」的な手刀を作り片足立ちで「オットット」みたいな足取りが往年の「電線音頭」のベンジャミン伊東を彷彿とさせたから、是非コムギを明治座の舞台に立たせ「てんぷくトリオ」の遺伝子も継承して行きたいと思わせるものでした。その神回をユーチューブでみつけました。

BGM.  クックルンの神回


2 Replies to “明治座”

  1. 川原先生、こんにちは。

    明治座、楽しそうです!
    テレビで見るのと生とでは全然違いそうですね。私は、初めて生でお笑いに触れたのは、大阪旅行した時に、連れに連れて行かれた吉本新喜劇でした。翌日には、今は無くなってしまった、「base吉本」という小さな舞台で、まだ東京に出てきてない吉本の若手芸人達のネタライブを見させられました。“ジャルジャル”とかいました。10年以上前の話ですが。今考えると、お笑いを好きになった、キッカケだったのかもしれません♪

    こないだ出ていた志村友達で、志村さんとの思い出は?と千鳥の大吾に聞かれた磯山さやかさん。彼女が答えたのは、舞台で志村さんと共演した時に、当日の舞台上で、「その足、大根みたいだな!どこ産だ?」とアドリブで聞かれ、咄嗟に『茨城産です。』と答えたら、志村さんが喜んでくれて、気に入ってくれたのか、翌日の舞台でもそのネタを使ってくれて、嬉しかった。あのネタは舞台上で生まれたんです。
    なんてエピソードでした。

    P.S
    認知療法的な捉え方。新しい書き方でノートに書いてやっています。頭の中だけで行う認知療法より、ノートに書き出して文章にした方が、形になるし、確かなモノになる気がしました。また、同じ思考になりそうになった時にも、ノートを目で見返して復習も出来る、ところが良いなぁと思いました。

    難点は、1つのトピックスについて、①、②、①+②=いつも私は〜だけど…だった時もある。を、書き出すのは時間と気力と集中力がいります。エネルギーを使います。なので昨日は、悪かったこと3つじゃなくて、1つに絞って、書きました。3つは出来ませんでした。

    1. いずみさん、こんばんは。

      ジャルジャルは若い子に人気ありますね。あと、去年のM1の敗者復活をコロナで辞退した「祇園」というのが面白いと勧められみたら面白かったです。
      磯山さやかのその番組は例の「入浴シーンあり」の番組ですね(笑)ますます見なくて後悔です。
      ラジオビバリー昼ズではリスナーが電話で松村とクイズ対決するコーナーがあるのですが、そこで出題する磯山さやかが不定期に「磯山イントロドン」というタイトルでヒット曲の歌詞を茨城弁で語るのを何の曲かあてるというのがあり、その方言が可愛くて密やかな僕の楽しみでもあります。そんな茨城産ですね。

      PS.新しいステップは「自動思考の同定」で、こないだまでの「気分の視野を広げる」からステップアップしています。
      そのため前段階のように「3つ」あげる必要はないです。1つもしくは2つを見比べて「頭に浮かぶ考え」を書いていけばいいから数は気にしなくてももう大丈夫な段階になりました。
      同様に「良いこと」を記述する必要もありません。それは「だけど~だった時もある」で反映されるからです。
      ま、ここが1番肝というか、難しいところですが、なかなか筋が良いですよ。頑張って下さいね~

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です