プロの洗礼~「ヒーローは、敗北からスタートしている」

4/Ⅱ.(水)2015 くもり
※受付の求人の応募のための視察の方は、1つ前の、後藤さんが書いた記事を参考にどうぞ※
昨日は節分だそうで、今日は立春だそうで、カワクリも新しい人材が加入しつつある。
今日、緊急にお伝えしたいメッセージがある。
それは、僕の知っているサクセス・ストーリーは、皆、黒星スタートだ、である。
プロの洗礼、とでも言うべきか。
アントニオ猪木のデビュー戦は、大木金太郎に頭突きでフォール負け。
(ちなみに、同日デビューのジャイアント馬場は田中米太郎に勝っている)
その後のサクセスは猪木、という文脈で使っている。(反対意見もあるだろうが)
新人・長嶋茂雄の開幕戦は、国鉄スワローズの金田正一の前に4打席4連続三振。
世界のホームラン王・王貞治は、デビューから26打数ノーヒット。
下は、横尾忠則のポスト・カードの「ON」。王と長嶋だから、オーエヌ、ね。↓。

僕も研修医に成り立ての頃、無断欠勤がバレて、ペナルティーで「2週間連続当直」の刑になった。
今でもそうだが、医者の当直は、翌日も勤務である。
当直は当直室で仮眠して、呼ばれたらすぐ病棟や救急外来に行くのが仕事。
だから、運が悪ければ、2週間まともに寝れないのだ。
でも僕は、へこたれなかった。勿論、自業自得だと反省した、のではない。
2週間、当直室から家に帰れない泊り込みという状況が、「日本一のホラ吹き男」の植木等みたいだと思ったからで。
映画で、臨時雇いで会社に入った植木等が配属された部署は、会社にとって何の関係もない古い書類の整理。
皆、やる気がない。
「ここじゃ、いくら頑張っても出世はないよ」と先輩から言われる。
すると、植木等は、底抜けに明るいテンションで、張り切って、荷物をまとめて会社に泊まり込み、仕事をする。
「そんなにまでして残業代が欲しいのか」という皮肉にも、<いいえ、残業代はビタ一文、いりません>。
そして、1人で、書類を全部、片付けてしまう。
労働組合は残業して残業代を取らないことを問題視し、同じ職場の人間達は「仕事がなくなってしまった」と不満を言う。
そうして、会社は仕方なく、植木等を他の部署に係長待遇で異動させる。ここからホップ・ステップ・ジャンプ!
東京オリンピックの直後の映画で元・三段跳びの選手だったという設定の植木等は、三段跳びの様に出世して行く。
高度経済成長の時代のサラリーマンに元気を与えたと言われる映画だが、今、観ても色褪せないパワーだ。
なので、僕も植木等のマネをして、家から色んな物を当直室に持ち込んだ。
浅草のマルベル堂で、クレージーキャッツのブロマイドをオーダーメイドで引き伸ばしてもらった。
それを当直室の壁に貼った。
陰気な当直室が、まるで僕の1人暮らしの部屋みたいに衣替えした。
評判を聞いて、何人もの看護婦さんや他科の研修医も覗きに来た。皆、「お~」って言ってた。
精神科の先輩には、「川原、やりすぎ!」と注意されたが、怒られはしなかったから、スルーした。
今思うと、カワクリの空間作りのルーツは、この当直室に起源があったのかも。
クレージーの特注ブロマイドは、今もカワクリの待合室のテレビ側のソファの方に貼ってあります。↓。

丁度、半分の1週間が終った時点で、調子に乗った僕は、「トニー谷」のブロマイドの特注も発注した。
そのニュースに異常に反応した人たちがいた。
さて、問題です。
それは誰だと思いますか?
シンキング・タイム。
って言うか、皆さん、トニー谷、知ってます?
さて問題の答えです。
正解は、病棟のナース達でした。
意外と女性には、つらそうな姿をアピールするより、平気の平左、で明るく振舞った方が母性本能をくすぐるみたいだ。
ナースは一丸となって、僕の味方をした。
彼女らのナイチンゲール精神は組織立って、医者や教授や医局長に「いくら何でも可愛そうだ」と意義を申し立てた。
「過重労働でミスが起きたらどうするつもり?」
「川原先生だから笑って仕事が出来ているのよ」
「いえ、ああ見えて、顔で笑って心で泣いているのよ」
「あぁ、いじらしい」
「それに比べて、他の医者は川原先生に仕事を押し付けて、楽をしてるのよ」
「他の医者は、ズルイわ」
などと、本来、僕が無断欠勤したのが問題なのに、矛先が他の医者に向いた。
実際は、僕は研修医だったから、当直には必ず上級医の先生が日替わりで付いていてた。
「2週間当直」というのは、半分、洒落だった。
つまり、学生気分の抜けない僕に社会人の厳しさを教え込ませるための親心であり、問題を大きくしない配慮だった。
そして、2週間、毎日、日替わりで色んな先輩から、生の知識を吸収できるチャンスを用意してくれたのだった。
僕は、ゴールデン・ルーキーで、精神科医として期待されていたのだ。
そんな内輪な洒落は、ナースには通じない。
彼女らは、川原先生を守るためにはストライキも辞さず、の構えだ。
病棟でナースにストなどされたら、大変だ。
医者が、検温や配膳や採血や保清など、駈けずり回らなければならなくなる。
ナース・コールも医者がとる事態になる。
これには上層部もあわて、急遽、僕のペナルティーは1週間で解除された。
そして、医局長はナースの前で、僕を労う為の1席を自腹でもうける約束までさせられた。
憎憎しげに、医局長が、「川原君、何を食べたいんだい?」と僕にだけ見える角度で恐ろしい顔をして質問した。
僕は、<●●のうなぎ>と高級な鰻屋の名前を告げ、<個室で、コースにしてね>と答えた。
ナースを納得させるには、そうとでも言うしかない。それが最善の策だった。
そして、僕と医局長は週末、本当に二人きりで、鰻屋の個室でコースを食べたのでした。
さすが、名店!、うまかったですよ。
もう皆さん、ご承知かもしれませんが、僕はこういう空気、平気なんだ。
えーと、何を言いたいかと言うと、<始めから上手く行く人はいない!>、ということです。
最初は皆、黒星スタートなんだから、皆、そんなものだよ、ってことです。
だから、腐らずに頑張ろう!、というカワクリ新スタッフへの、エールのつもりで書いたのですが…。
趣旨、伝わったかしら?
もし情報にノイズが発生していたら、それはきっと植木等のせいだと思う。
猪木とONのエピソードだけ読み直して、その後はカットで。
BGM. 植木等(ハナ肇とクレイジーキャッツ)「無責任一代男」


本当はこんな記事、書いてる余裕なんてないんだけれど①

3/Ⅷ.(日)2014 はれ
正味、タイトルの通りの状況なのである。
「予告ブログ」は、カワクリの夏休みに一気に書くことにした。
思いのほか、「生きること死ぬこと」を書くのが大変だ。「生きること死ぬこと」を書くのに難航している。
「生きること死ぬこと」は、僕の負担になっている。
それでも、なんとか起承転結のイメージだけはついた。
別に本業じゃないんだから、そんなに一生懸命、やることもなにのにな。
なぜなら、これから、新しくスタッフを採用することにしたので、応募や面接もしていかないといけない。
今年の秋は多忙だ。
メールの返信とか遅くなるかも。先に謝っておくね、すまないね。
あと、メールの返信が出来ない人がいます。
エラーの理由を解析したら、おそらく、あなたの容量がいっぱいなのか、こちらのメールを拒否してるようです。
という訳で、本当はこんな記事、書いてる余裕なんてないんだけれど。
試験前についつい小説を読み込んじゃうのと似た心境だ。
軽い現実逃避だ。
そう言えば、共通一次の前の日に、筒井康隆の「エディプスの恋人」を1日で読んだな。
何、やってんだ?俺。
全然、進歩してないな。変わらぬ心を素直と呼ぼう。
では、近頃の近況を報告しましょう。
夏休みは、どこにも行く予定がないから、Dr.ストレッチに毎日、通うことにした。
今日は、僕のトレーナーさんと、その最終打ち合わせ。
サマー・バケーション・モードは、「インナーマッスルを鍛えよう」と、ストイックな目標を掲げた。
今日から、早速、そんなメニューにした。
いつもは、気持ちよくて、ウトウト寝てしまうのだが、今日は運動をした。
そしてお腹が空いたから、その後、自由が丘で天ぷらを食べた。↓。

自由が丘の「天一」は、昭和四十六年から店を構え、今年が43年目だそうだ。
天麩羅を目の前で揚げ、出してくれるコースにした。ストイック度ゼロ。
お店の人に色々、説明してもらいながら、食べれる。
<有名人来るの?>と聞くと、「たまにですね。田園調布奥沢ですから。でもたま~にですよ。たま~に」と苦笑い。
「天一」の本店は現在は銀座六丁目にあるそうだが、元々は昭和5年に人形町でスタート。
ちなみに人形町の店は今はなく、創業して、すぐ移ったから人形町では、2~3年しかやってないらしい。
天麩羅は、エビが王様で、きす・めごち・穴子が三種と言って欠かせない。そして、かき揚げがラスト。
一番最初に出てくるエビでその店の揚げ方を見る。エビで決まる、と言っても良い。と言ってた、店の人が。
まずは、エビの前足。↓。

次いで、エビ2本。↓。

きす。↓。

椎茸、中にエビのすり身が入ってる。↓。

帆立貝、「レモンとお塩でお召し上がり下さい」。↓。

アスパラ。↓。

琵琶湖の鮎。小さいけど大人の鮎。小鮎(こあゆ)○。子鮎(こあゆ)×。↓。

みょうが、「季節は夏です」。↓。

おくら、「も、夏です」。↓。

川原3大好物の1つ、穴子。カレー粉と塩を混ぜて食べると美味しい。↓。

下が、カレー粉と塩。↓。穴子の他、めごちや蓮などの滑り(ぬめり)があるものに合う、そうだ。
確かに、蓮はカラシ蓮根に代表されるように辛いものに合うね。

蝦蛄(しゃこ)も夏。
長谷川町子の「いじわるばあさん」で外人が寿司屋で「ガレージ」と言って寿司屋を困らせるシーンがあった。
蝦蛄=シャコ=車庫=ガレージ、というシャレ。他にも、かっぱ(巻き)はレインコート。
4コマ漫画の3コマ目で、寿司屋がべそをかきながら、「誰だ、外人さんにこんな、でたらめを教えたのは」と嘆くと、
4コマ目で涼しい顔をした「いじわるばあさん」が寿司屋の前を通るというオチ。そんなことを思い出しました。シャコ。↓。

うにの海苔巻き、北海道の利尻産。うには、一年中あるが季節で言えば、夏、今!。↓。

中はトロトロ、レアで。表面を炙ることで甘味が増す。↓。

はも、は白身魚として季節物として、今だけ出すそうだ。↓。

アワビも夏。塩だけで食べる。「やはり海の物だけに」と。↓。

外人が、日本と言えば、「寿司、天麩羅、柔道、もしくは三船」と言うように天麩羅は日本の代表のイメージだが、
天麩羅は、鉄砲と一緒にポルトガルから伝わったもので、テンペラーという調理法が語源らしい。
テンペラーか。
そう言えば、テンペラー星人ってのが、ウルトラマンタロウにいたな。ものすごく強かった。
ゾフィー、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、新マン、エース、タロウのウルトラ6兄弟が束になってかかっても、太刀打ち出来ないくらい強かった。
下が、テンペラー星人。↓。

天麩羅に話を戻そう。
お店の人が言うには、「中華料理は調味料を使うからいいけど、天麩羅は素材。難しいですよね」、と笑う。
ラストは、かき揚げ。技術的にはエビを細かくしてフワッとさせるから難しいそうだ。
かき揚げは、「かき揚げ丼」か「かき揚げ茶漬け」か「かき揚げとごはん」から選べる。
お勧めは「丼」か「茶漬け」だと言うので、「茶漬け」にした。↓。

蓋を開けると、こんなです。↓。

今日は夏のメニューだったが、秋はハゼ・ワカサギ・キノコ類・新銀杏、春は鱈の目やふきのとう、季節毎に楽しめますね。↓。

本当はこんな記事、書いてる余裕なんてないんだけれど②へ、続く。
BGM. 近藤光子、コロムビアゆりかご会「ウルトラマンゾフィー」(『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』主題歌)


福岡の学会へ行く、グルメ・リポート

27~28/Ⅶ.(日~月) 2014 はれ
知り合いのSちゃんは、風俗方面で大活躍中だ。
先日、東スポの男セン・コーナーにもSちゃんの記事が出てたから、本人にそれを教えたら、
「そんなん見てん?こっちの方が写り良いよ」と、その方面の専門誌を見せてくれた。
そこでは、彼女が表紙と何ページもの巻頭グラビアを飾っていた。まるで、トップ・アイドル級の扱いだ。
<すごいね!>と僕が感心すると、「でしょ?」と彼女は得意気だった。
彼女のプロフィールに出身地・福岡と書いてあったのが、僕の頭の隅に残っていた。
それが今回の序章。
2014年の抱負は、「攻めること」にした。
だから、学会もバンバン行くし、学会発表やシンポジストも断らないで受けることにした。
その一環としての、福岡の学会である。参加だけ、だったけど。
学会は、土・日だが、僕は土曜日は診療のため、日曜の朝1に出発し、9時半からの学会に参加した。
日曜の夜は福岡に一泊し、月曜は休診日だし、今は夏休みで、校医の仕事もないから、夕方の飛行機で戻ってくる予定。
往復の飛行機の旅券と宿泊先は、コーディネートしてくれる人が手配してくれたので助かった。
僕はそういうのが苦手だから。
ここ数年で、メーカーと医者の関係は、きわめてクリーンになって、接待のようなものが一切禁止となった。
僕は個人的には、それは良いことだと思っている立場だ。
しかし、今回のような時は、困るな。
福岡のような勝手を知らない街で、1人で夜を過ごすのは、どこへ行ったら良いかも判らず、迷い子のようだ。
接待じゃなくても良いから、割り勘でどこかへ連れてってくれれば良いのに。
でも、待てよ、知らない医者と一緒に行動するのも疲れそうだな。前言撤回。
という訳で、福岡を前もってリサーチしないといけない。
コーディネートしてくれる人が、いくつか有名店をリスト・アップしてくれた。
この時点で判ったのは、博多は、日曜の夜は休みの店が多い、ということだ。
大学時代の同級生の小田くんが北九州の出身なので聞いてみた。
彼はとても親切で、色々な情報を、僕のスケジュールと合わせて、何度もメールでやりとりしてくれた。
ありがとう。小田くん。感謝します。
でも、結局は自分でネットで確認して予約しないといけないから、それが面倒なのだ。
フラッと行って良さそうなところに入る手もあるが、福岡、日曜の夜、休みが多い、って言うし。
困ったものだ。
そこで序章で、紹介した、Sちゃんを思い出し、相談してみた。
Sちゃんは、事もなげに、「私の福岡の友達に案内させようか?」と言った。
Sちゃんの友達は博多のキャバクラに勤めてるらしい。
Sちゃんは、事もなげに、「学会が終ったら、待ち合せて、同伴して、その店で飲めば良い」と言った。
僕がぽかんとしていると、「キャバクラとか、行かんの?」とSちゃん。
なまりは伝染るもので、<行かん>と答えた。
「フー…」とこれみよがしに大きな溜め息をついたSちゃんは、何かを考えている。
「日曜は休みだ」と独り言を言い、急に、「よし、直接、頼もう」と友達に電話をして交渉を始めた。
電話口の様子では、相手はその日は、昼間にバーベキューの用事があるらしい。
Sちゃんは、「でも、夜は空いてるっしょ?」と交渉をすすめて、夜の8時からならOKということになった。
<僕はその友達と2人で逢うの?>と判りきったことを念のために確認した。
「大丈夫、私の幼馴染だから」とSちゃん。
<いや、ちょっと緊張するかもしれないんですが>と僕。
「大丈夫、あの子とは腐れ縁だから」と微笑むSちゃん。
<何だかよく判らないけど、ま、腐れ縁なら、大丈夫か>と僕は納得させられた。
そうして僕は、Sちゃんの幼馴染に博多のガイドをしてもらうことになった。
しかし、その日の幼馴染は、まったくのオフの日なので、<お礼とかしなくていいの?>と聞いてみた。
「う~ん」とSちゃんは少し考え込んでいた。
<1万円くらい払うか?>と僕が言うと、「高い!」と即答&怒声。
<じゃ、東京銘菓のひよこ、でも持って行こうか>と僕がユーモアで返すと、Sちゃんの表情はにわかに曇った。
「あんね~、ひよこ、って福岡のお菓子だって知っとう?」とSちゃん。
Sちゃんが言うには、ひよこ、は東京オリンピックの時に全国のお菓子を紹介するために東京に集められた物らしい。
皆さん、知ってました?僕は知らなかった。
<でもさ、東京駅には東京駅限定の、塩ひよこ、があるのはどうなの?>と僕。
「別に良いんじゃない?企業努力だし」とSちゃん。
塩ひよこ、にはまるで興味がないようだった。下が、Sちゃんを怒らせた、ひよこ。↓。


で、結局、お礼は、幼馴染が連れてってくれた店で一緒に飲み食いした分をご馳走すれば良い、ということになった。
僕は、<福岡の人って、ライオンズのこと、今でも好きなの?>と尋ねてみた。
Sちゃんは、にべもなく、「あ~、それ、おじさん、っしょ。西鉄ね。今は、ホークス」。
僕はプロ野球は昭和の時代で止まってるからな。
<そうだったね、今は、福岡ダイエーか>の僕の発言を、「ソフトバンクね」と憐れな者を見るような目で訂正した。
Sちゃんは、店は幼馴染に任せて、1人で時間が余ったら呼子(よぶこ)でイカを食べると良い、と教えてくれた。
呼子のイカは透明で、それを知ってるから、東京のどんな高級な店でもイカは食べれない、とSちゃんは言った。
わかった、イカ、食べてくるよ。
<ところで、普段の僕はレディにこんな失礼な質問は決してしないんだけれどね、参考までに、Sちゃん、いくつ?>。
心の準備をしておきたいじゃん。すると、Sちゃんは、「ん?にじゅうさん」と答えた。
…ってことは、幼馴染も23才か。
「俺はまだ本気出してないだけ」の大黒シズオの編集担当の宇波さんと同い年かぁ。大丈夫かな?
そして、僕は日曜日、飛行機に乗り遅れることもなく、無事に福岡の学会に参加した。
そして、幼馴染との待ち合わせまでの間、ホテルの部屋で仮眠した。
きっと、疲れが溜まっていたからだろう、短い質の悪い睡眠で、悪夢と金縛りとこむら返りの三重苦を体験した。
いてぇーよ!
そんなこんなしてるうちに、約束の時間になった。
予定通り、幼馴染と僕は、待ち合わせ場所で落ち合って、タクシーに乗って、予約しておいてくれた店に向かう。
タクシーの運転手もその店の名前を知らなかったから、隠れた名店みたいだ。
ちなみに、コーディネートしてくれた人のリストにも入っていなかった。
中心部と逆にあるらしい。「おのころ」という店。
幼馴染は朝の仕事と夜の仕事を掛け持ちしていて、明日(月)も朝9時から仕事らしい。
今日は休みで、海に行き、バーベキューをしていたと、スマホで写真を見せてくれた。
<なんだか、休みの日に悪いね>と僕が言うと、「Sちゃんの頼みだから」と手刀を作って、横に振った。
幼馴染が言うには、店に来るお医者さん達に相談したら、ここがいいだろう、ということになったらしい。
彼女もここに来たのは、2回目らしい。↓。

座敷もあるが、カウンターの方が作業がみれて楽しい。
いけすが2つあり、裏のいけすの様子はモニターに映っている。
まずは、お刺身。呼子のイカが早速、出てきた。↓。


ゲソまで透明でゲソ。コリコリでゲソ。↓。


イカの頭部は後で焼いて食べます。↓。


白身は、くえ。そして、まぐろ、いわし。↓。


くえ、は冬の魚だと思っていたが、1年中海底にいるらしい。
台風があると、かきまぜられて、上に上がってくるのを捕まえるらしい。だから、夏でも食べられる。
下が、くえの顔。おそろしい顔ですね。↓。


次は、国東半島の天然物の岩ガキ。↓。


国東半島は、九州の地図の四国側のコブのあたりだそうだ。
幼馴染がスマホを駆使して、日本地図を出して、説明してくれた。
幼馴染はすごくスマホを使いこなす。
ホークスは強いのかと聞くと、パ・リーグの順位表や今日の試合結果を見る。ちなみに、勝ってた。
博多のご当地アイドルの話になると、橋本環奈、の画像を。
ちゃわんむし、の話から、僕が<鹿児島に、ちゃわんむしの民謡があるね>と言うと店の人も誰も知らなかった。
すると、彼女がスマホで調べ、「あった!」と言って、民謡「ちゃわんむし」を流して聞かせた。
店の人も手を止めて聞き入った。
前に東スポの「こんな女の子は落とせる」という記事で、「呑み会で知らない話題が出ると、すぐスマホで調べる子」
というのがあって、僕は<そんな奴ぁ、いねぇよ!>と1人で東スポにつっこんでいたものだが、いた。
ま、落とさない、が。
彼女は、途中でバッグから、充電器のようなものを取り出し、「スマホってすぐ切れちゃうんだよね」と言って接続した。
<そんなことばっかりやってるから、すぐバッテリーあがるんだよ>と思ったが、口には出さなかった。
ちなみに、そんな彼女でも、HKT48の劇場のチケットはとれないらしい。
「ホークスはとれても、HKTは無理!」、って言ってた。
冬瓜(とうがん)は鯨と一緒に食べるらしい。↓。


冬瓜は、その名前から、冬の物かと思ったら、夏の瓜らしい。
皮が硬くモチがいいらしく、冬までモツ、という例えから、冬瓜というそうだ。
幼馴染は、例によって、スマホで、冬瓜の画像を出して、「こんなに大きいんだよ」と見せてくれた。
厚意は嬉しいが、それ実物大じゃないし。
穴子は、川原3大好物の1つで、穴子がいる地盤と同じ色をしているらしい。
これは柔らかい砂のような地盤にいた穴子。
穴子は恐ろしい牙を持っていて、店主曰く、「よく噛む」そうだ。↓。


魚ばかりじゃなく、お肉もあります。佐賀牛とかもあるけど、地鶏を食べた。↓。


この店には、よく横綱・白鵬も訪れるらしく、その時に、かめしずく、という焼酎を呑むらしい。
マネして、呑んでみた。↓。


幼馴染が、「お酒は何が好き?」と聞くから、<日本酒>と答えると、店の女の子が「だっさい、入りましたよ」と言った。
だっさい、は山口のお酒だが、珍しい酒であまり店にも入ってこないらしい。
店の女の子がこれが最後の1本ですよ、とすすめるので呑むことにした。↓。


女の子がお酒を注いでる時に、<これ、エヴァンゲリオンのミサトさんが呑んでた銘柄だね>と僕が言うと、店の女の子は
手を止め、「本当ですか?」とマジな口調で食いついてきた。
<いや、わかんない。勘違いかも>と僕が答えた時には、幼馴染は、もうへべれけで、スマホで調べてくれたりしなかった。
だっさい、は3杯呑んだ。↓。


しめは、小さなおにぎり。一口で食べてしまい、写メ、撮り忘れちゃった。
すると、店の女の子が、「小学生の頃、おにぎりコンクールで優勝したらしいですよ」とこっそり教えてくれた。
僕が笑うと、その子も、「おかしいですよね、おにぎりコンクール、なんて」と笑った。
<だけど、よく考えたら、その審査員に見る目があった、ってことだね>と僕が店主の方をチラリと見てそう言うと、
その子も店主の方を見て、「あっ!そうですね」と、真顔になった。
店主は、割と若い人で、博多華丸にちょっと顔が似てる愛想の良い人だった。
8月になると、8月にだけとれる、メイジダイ、という珍しい魚が入るらしい。
黒潮と何かがぶつかって、2週間だけ大量に浮かび上がり、それを漁師がいっせいにとるらしい。
店主が言うには、メイジダイ、は活きてないと食べれないらしい。
メイジダイ、だけを食べに東京から来る人もいるらしい。
メイジダイ、だけに明治ファルマの人も8月に食べに行ったらどうだろうか。リフレックス発売5周年を記念して。
僕も8月に来ようかな、って言うと、店主は、「是非」と頭を下げた。
気がつくと、幼馴染はもうベロンベロンで、明日は9時から仕事だと言うので、タクシーを呼んでお開きにした。↓。


タクシーの中で、幼馴染は、「Sちゃんとはしばらくあってないなぁ。カノジョ、元気ですか?」と聞くから、
<大活躍だよ>と答えておいた。
幼馴染は、「川原さんはどこの生まれ?」と聞くから、<茅ヶ崎、知らないか、ま、東京みたいなもの>と答える。
「あぁ、サザン」、そんな会話の後、「私、福岡から外に出たことないんですよ」と幼馴染はポツリと言った。
そんな事を言われても答えようがないな、と思ってると、幼馴染は運転手に道を教え始めたから、彼女の家が近づいた。
僕は、<今日はありがとう。本当に8月に、メイジダイ、食べに来ようかな>と礼を言った。
すると幼馴染は、「喜んでもらえて良かったです。メイジダイ、は、Sちゃんと一緒に来たら?」と屈託もなく言った。
そういう訳にもいかないだろう。倫理的に。このブログには、中高生の読者もいるし。
幼馴染は車を降りると、見えなくなるまで手を振っていた。
僕は後部座席に後ろ向きに座り、見えなくなるまで、それを見ていた。
僕はホテルに着くと、バーに寄って、コニャックを2杯呑んだ。清志郎がCMをやってた、ヘネシー、だ。XO。
そして、拓郎がこないだのコンサートで喋っていた、モヒート、も2杯呑み、部屋に帰って寝た。
翌日は、Sちゃんに頼まれたお土産を買いに天神の岩田屋に「北島の丸ぼうろ」を買いに行く。
僕はすっかり寝坊して、ホテルの朝食バイキングを食べ損ねたので、どこかでお昼をすませよう。
ホテルの案内の人にどこがいいか聞いてみた。
すると、ホテルの案内の人は、「北島の丸ぼうろ、は佐賀のお菓子ですよ」と首をひねった。
それは、いいんだ、と僕は受け流し、おすすめの店を聞いた。
すると、岩田屋の先に「ちかえ」という料亭があり、そこのランチの定食がおすすめだと言う。
「私も1人でよく行きますよ。いけすがあって、カウンターがいけすを囲ってて。そこのランチは1300円です。
私は東京なら3000円、大阪なら2500円かな、と思いながら食べます」と親切に教えてくれた。
下が、「ちかえ」。難しい漢字です。↓。


入り口のいけす。↓。


ランチの定食は、「ご飯」と「そば」がありますが、僕は「そば」にしました。↓。


「ちかえ」は料亭だが、お土産もあり、そこの明太子が人気らしい。隣にお土産専用の店がありました。
家庭用の食べやすくカットされたものや、パスタなどに便利なチューブ入りの物もあった。
そのチューブ入り明太子は、ランチを食べた時、他の調味料と一緒に、自由に使えるように並んでいた。
Dr.ストレッチのトレーナーさんや美容師さんにお土産に買う。
福岡の2日間はお天気に恵まれて、暑さも東京ほどの猛暑じゃなかった。
福岡は街と空港がすごく近い。
空港に早く着いたので、乗る飛行機の時間を早めてもらった。
今日のうちにお土産を配ってしまおう。
福岡空港で、ひよこ、の看板を見かけた。↓。
「ひよこ、は福岡!」と、Sちゃんの幻聴が耳の中で怒ってる。


東京にいれば何でも食べれると思っていたが、浅はかだった。
福岡の食文化はやみつきになりそうだ。
最後になりましたが、福岡の学会およびグルメ・リポートの僕の服装は、ヒスのピンクのカモフラ柄の上下です。↓。
本来、敵の目を誤魔化す為の迷彩柄なのに、ど派手なピンクで逆に目立つという二律背反。
はにかみ屋なのか?目立ちたがり屋なのか?はっきりしろ!、と言いたいですね。
アンビバレントなこの世界には、お似合いですね。


次回より、予告ブログ、行きます。
BGM. ゾンビーズ「ふたりのシーズン」


7月なかばの週末~その①

12/Ⅶ.(土) 2014 
診療のあと、行きつけの焼き鳥屋で、一杯、やりながら、新しく改訂された「DSM-5」を読むことにした。
「DSM」とは、アメリカ精神医学会の診断基準のマニュアルで、その第5版は、大幅なパラダイム・シフトで話題だ。
そんな話をしても、皆さんには難解でつまらないでしょうから、焼き鳥にメッセージを込めて、紹介しましょう。
まずは、しいたげられてる人に送ります、「しいたけ」。↓。

次いで、人生は、マラソンに喩えられますね。人間は孤独なマラソン・ランナーです。
準備運動は、しっかりと、アキレス腱を伸ばしましょう。
下は、珍しい部位、「アキレス腱」。↓。

これも、珍しい部位です。「鎖骨の周り」。
体の一部に異常に興奮するひとを、「フェチ」なんていいますね。
「お尻」や「くるぶし」や「うなじ」、など、「鎖骨が好き」、って人も多いですね。
下は、「鎖骨の周り」。↓。

僕は基本、翌日、休みの日にしか酒は呑みません。
だから、大抵、土曜日は呑みます。
1人で呑むことがほとんどです。斉藤由貴の歌に「土曜日のタマネギ」というのがありましたね。
下は、リアル・土曜日のタマネギ。↓。

そう言えば、今日は中サンで、臨床心理士の国家資格化に向けての説明会があったらしい。
徳田さんが、参加してるはずだから、どんな様子だったかを、メールして聞いてみる。
そして、しばらく、徳田さんとメールのやりとりをした。
ところで、7月は僕も徳田さんもお誕生日月だ。
クリニックにも飾りつけがしてあって、丁度、診察室や相談室から出てくると見えるように、富田さんが工夫した。↓。

僕の誕生日は、7月24日で、「何よ」と覚えてもらえると良い。
徳田さんは、7月15日で、<何か語呂合わせないの?>と聞いたら、「何もない」とのこと。
そこで、「715」で語呂合わせを幾つか考えてみた。
ざっと、以下のようです。皆さんも何か思いついたら、コメントして下さい。
・「715」夏は、1番、ご用心。
桜田淳子っぽくスタートしてみました。
・「715」名前、言って、ごらん。
カウンセラーっぽいですね。偉そうですね。Sっぽいですね。
・「715」何故に、印象、誤解する。
確かに、Sっぽいイメージじゃないですね、徳田さんは。
・「715」ナスビ、いんげん、ゴリライモ。
長谷川式スケールという認知症のテストでは野菜の名前がスラスラ言えるかという項目があります。
ゴリライモはダメですね。厳密には野菜って難しいんですよね。スイカやトマトやイチゴあたりね。
・「715」ナッシー、イーブイ、ゴーリキー。
ポケモン初代151匹から徳田さんがポケモン・トレーナーなら使いそうなのをチョイスしてみました。
・「715」涙の、意味は、ごめんなさい。
泣き落とし作戦とかしそうもないですね、徳田さんは。
・「715」なんちゃって、いやん、ご飯おごって。
こういうことも、絶対、言わないな。なんか確実にイメージダウンさせてるな。
名誉毀損とかになるかな。やばい、少し、ヨイショしよう。
・「715」泣けぬなら、癒してやろう、ご存知、カワクリの、徳田安奈でごぜぇます。
と啖呵を切ってみました。浅香光代みたいになっちゃった。真面目にやろう。
・「715」ならば、生きるとは、業(ごう)だ。
ふんわりと哲学的にしめてみました。
つまり僕は酔いが回って途中からこんなことをずっと考えていて、「DSM-5」どころじゃなくなった。

BGM. 桜田淳子「夏にご用心」


精気を養え!

19(木)/Ⅵ. 2014 晴れ、予報では夕方から雷雨と言ってたが、降らず
先日、深夜に一人焼肉をしていたら、隣のテーブルに3人の客。
1人は和服姿のクラブのママで、1人は飲食店を経営している中年の男、もう1人は水商売の若い女。
大声で喋ってるから、素性が判る。話の内容が聞きたくなくても、聞こえてくるんだもの。
3人は、リンゴサワーを注文する時に、リンゴを握り潰してジュースに出来るか、という話題をして(大声だから聞こえてくる)
中年の男と若い女の2人が、「ボブ・サップなら、出来るでしょう」と盛り上がると、和服のママ(見た目、60歳以上)が、
「昔、いたでしょ?もっと握力のすごい人」と発言したが、ちょっと考える間があったが、結局、思い浮ばず、話はスルーされた。
聞きたくて聞いてる訳ではなかったのだが、これは聞き捨てならない。
思わず僕は、横から、<鉄の爪、フリッツ・フォン・エリック!>と答えてしまった。
すると、和服のママは、「そうそう!それ!」と喜んでくれた。不覚にも良いことをした。
しかし、昔の怪奇レスラーは迫力があり、インパクトがあり、恐ろしかったものだ。
鉄の爪、フリッツ・フォン・エリックの得意技は「アイアン・クロー」。
グローブのような大きな手を広げて5本の指で相手の頭蓋骨を強力な握力で締め上げて失神or出血させるのだ。
こう書くとマンガチックだが、当時は圧倒的な存在感とリアリティーがあったものだ。
それを裏付けるパフォーマンスが、記者会見での、リンゴを素手で握り潰すもので、和服のママはそのことを言っていたのだ。
「アイアン・クロー」、まさに、鉄の爪。
さて、そんな前振りは、僕のネイルがボロボロに剥がれて、ほぼ「くまモン」になったからで、言ってみれば、「熊の爪」。↓。

熊つながりで、昨日のお花、「ミニクルクマ」。↓。

カワクリでは機械に支配されないように、受付が植物係として、生気の象徴として、生花を飾るようにしているのです。
今日のお花は、ダリア、デカいですよ。↓。

もう1つは、ガーベラ。左に並んでるのは、エヴァの「鈴原」の妹で大きくなった、鈴原サクラ。↓。

お花を飾るのは、機械が支配する世の中は人の心もギスギスするからで、せめてもの抵抗。
まぁ、昭和のプロレスは良かった、って言うのと同じ文脈です。
平成のプロレスはダメ。世の中もダメ、メカだし。パソコン、壊れるし。まだ、買い換えてないし。直し方、判んないし。
そんなことを言いながらも、現実は、毎日、パソコンのことで、夜更かしで。
今日、午前の人に、「センセー、疲れてません?」と言われた。
我々の仕事では、そんなことを患者さんに思わせたら、アウト!、なのに。
なぜなら、患者さんが気を遣って、言いたいことを言えなくなってはいけないからで、いつもニュートラルでいないとね。
いつも笑顔で、顔で笑って腹で泣く、男はつらいよ、の世界観みたいだ。
でも、待てよ、それじゃ、マシーンみたいじゃないか。人間味がないな。
生花を飾ると枯れる間際に立ち会う人もいる。それが嫌なら、造花を使えばいい。でも、それじゃ、意味がない。
やっぱり、生気がないと。枯れようとも、生花を飾ろう!
だから、疲れてる時は、疲れてても良いことにした。人間だもの。I’m O.K.。皆さん、テキトーに気を遣って下さい。
お昼は、珍しく早く終わったので、受付の後藤さんと心理の斉藤さんを誘って、精をつけよう!と、東工大の「精養軒」に行く。
スペシャル・ランチ・メニューを注文する。
まずは、ゴボウのスープ。↓。

サラダ。↓。

肉と魚。↓。

僕は、パンにした。↓。女子はライス。

これに飲み物がつく。僕は、ホット紅茶を飲み、女子はアイス・ティーを飲んだ。
支払の時、レジのマネジャーが「川原クリニックさん、ですよね」と僕に声をかけてきた。
そうだけど…。面が割れてるんだ…。しかし、今日の僕のTシャツは「けいおん」の唯ちゃん、だぞ。
アニメのTシャツを着た変な医者がいるって、陰で噂されてるのかな。まずいぞ。ここらじゃ、悪いこと出来ないな。
そのTシャツの絵柄は、アニメ「けいおん」の名シーンの再現Tシャツ・シリーズ、唯ちゃんヴァージョンです。↓。

「部活やってないだけでニート!?」とは、唯ちゃんがまだ「軽音部」に入部する前に幼馴染の真鍋和(まなべ・のどか)に言われた一言に対するリアクションです。のどかちゃんは、しっかり者の委員長風ですが、結構、天然にストレートだったりします。
のどか、って感じです。
下は、東工大の精養軒の窓から見晴らした、大岡山駅前の、いつもの見慣れた風景ですが、少しだけ、ゆったり見えました。
のどか、って感じです。↓。

さぁ、これで精気も養ったので、次回から、予告ブログ、の残りに行きます。
「生きること死ぬこと」「バリ島」「爬虫類を飼うこと」「ベルハー」「志らく」など。
それに新しく加えた「語が苦」という僕が英語が苦手な訳。テキトーに休み休み、ブログ更新して行きます。
BGM. 涼宮ハルヒの憂鬱BGM「いつもの風景」


学校医とネイルサロンと教授の行きつけ

16(月)/Ⅵ. 2014 晴れ
未だブログやメール用に使ってるクリニックのパソコンの不具合が直ってなくて、今回も使い慣れない、
相談室のパソコンに、USB(?)でデータを移してもらい、(後藤さんにやってもらった)、何とか書いてます。
パソコンにメールくれてる人、返信がなんとか出来そうです。
でも、人によっては、ブロックされて帰って来てしまいます。
理由は判りません。なので、そこのところ、よろしくお願いします。そういう訳です。
パソコン、買い換えたら、お知らせしますね。
今日は、都立高の仕事。今年から、精神科も「学校医」の制度が導入された。
僕は、これまでも「都立学校における専門医派遣事業」という仕事の協力医をしていた。
だから、その延長線みたいなつもりだったが、「学校医」は、厳密には、「縄張り」、が違うらしい。
今までのは、「東京都教育委員会」からの依頼だったが、「学校医」は東京都医師会の人選らしい。
ところが、僕は、一匹狼を気取って、医師会に加入していないから、「学校医」になれないみたい。
そこで少しもめた。だから、一発目が6月にズレ込んだ。
僕は、まるで偏見で、役所の人は、型どおりの仕事しかしないものだと決め付けていた。
すみませんでした。
しかし、この事業に関わっている方は、とても熱心で、学校側と僕の意見を聞いて、調整をしてくれた。
学校も今まで通り、僕に来て欲しいと言ってくれ、僕もそのつもりだったから。
調整がどのように行われたのかは知らない。どれだけ大変だったかを明かさないから。
きっと、医師会とかに掛け合ったのだろう。面倒くさい仕事だったんじゃないかな。
そうして、そんな縁の下の力持ちのお陰で、僕は、医師会に所属していない身ながら、「学校医」になった。
今日は、その1回目。江戸川区の学校へ行く。
そもそも僕がこの仕事に関わるきっかけは、僕が以前に勤めていた病院の精神科部長の推薦だった。
僕が開業する以前のことで、もう8年以上やっている。
僕を推薦してくれた先生は学校メンタルヘルスの第1人者で、現在「くじらホスピタル管理者」の岡田謙先生だ。
岡田謙先生は、最近、「事例でわかる教師のストレス対処法」という本を金子書房から出版された。
先日、その本を送って来てくれ、添えられた手紙に、「この本の宣伝をよろしく」と冗談めかして書いてあった。
すぐ読みました。
本は3部構成で、1部が事例をあげ(勿論、プライバシーが特定できないように配慮され)、
個々の事例の考察とアドバイス。
2部ではストレスを総論的各論の視点から、
3部では教師が知っておくと役立つ知識を医学的な立場から書かれている。
読みやすくて実践的な本です。
僕はこの本の宣伝を頼まれたので、早速、今日の学校で数人の先生に紹介してきました。
せっかくだから、ここでも紹介しておきましょう。皆さんも興味があったら買って下さい。
値段は、お求めやすい価格2千円+税です。
岡田先生、ここまでやれば、十分、宣伝したことになるでしょう?。↓。

学校の仕事が終ってから、ネイルがはがれてるので、ネイルサロンに寄ろうと思った。
いつもの美容院は予約でいっぱいだったから錦糸町や渋谷や自由が丘のネイルサロンを探すも当日は予約でいっぱい。
大岡山のネイルサロンも当日はダメだった。
意外と世の中にネイリスト、少ないのかな?
需要も少ないのかな?
仕方がないので、気分を変えて、僕の出身大学の精神科教授が行きつけの寿司屋に寄ってみる。
予想通り、教授がボトル・キープをしていたから、無断で呑んでやった。教授が知ったらビックリすることだろう。
俺は、ボトルに白いマジックで、<カワハラだ~、勝手に呑んだぜ~>と書いておいた。ワイルドだろう?
そんな寿司屋のおつまみをグルメ・リポートします。
まずは、鯛の刺身を混布で食べます。↓。

次は、アジのピリ辛。↓。

さざえのつぼ焼きは、周りの貝も熱くて、火傷に注意です。↓。

金目の煮付け。↓。

にぎりに行きます。まずは、まぐろの赤身から。↓。

次いで、コハダ。↓。

まぐろ中トロ。↓。

白身のにぎり。↓。

まぐろの、かわぎし、を軍艦で、ニンニク醤油で。↓。

川原3大好物の1つ、穴子のにぎり。↓。

そして、大トロの炙り。↓。

最後は、ちょっとおつまみが欲しいので、まぐろとシマアジの漬け。
シマアジは身と血合いの部分を。
店主が、「血合いは鉄分が豊富と女性が喜ぶ!」、と口説きのテクニック(?)を伝授してくれる。
要るか?、俺、その情報。↓。

お腹がいっぱいになった頃、店主は、「サッカー観た?」と話しかけて来た。
そうか、世の中は、ワールド・カップか。
俺くらいだ、ネイルのことでクヨクヨしている男は。
ちなみに、僕のおすすめの寿司屋は、大岡山北口商店街と並行して走る北本商店街の「たちばな」です。
お昼は、2時までランチをやっています。
千円以下で旬の魚の丼が食べれます。オススメです。
でも、本当は夜に行くともっと良いんですよ。
BGM. RCサクセション「僕の好きな先生」


6月2週目の日記~グルメとオブジェとお花とネイル、時々、志らく

10(火)~15(日)/Ⅵ. 2014 割と晴れてた
未だ、ブログやメール用に使ってるクリニックのパソコンの不具合が直ってなくて、今回も使い慣れない、相談室のパソコンに、
USB(?)でデータを移してもらい、(後藤さんにやってもらった)、何とか書いてます。
なので、パソコンにメールくれてる人、返信が出来なくて、すみません。今まで来てた返信が急に来ないと不安になりますね。
そういう訳です。シカトじゃないからね。
まずは、「68問題」も無事、終わりました。6/8はベルハーのセカンド・ワンマンでした。下が、記念Tシャツ、日付入り。↓。

ベルハーは公式にファンクラブが出来上がりました。下は、当日、会場で売っていた生写真の一部。↓。

ベルハーの新曲のEPジャケットを喫煙所の入り口の窓ガラスの右側に貼りました。「燃えよドラゴン」ですね(笑)。↓。

左側は、下から、「あの花」「シド・ビシャス」「クラウス・ノミ」です。↓。

ベルハーのセカンド・ワンマンも終わったので、洗面所の扉のチラシは、ベルハー・コーナーに移動しました。
代わりに、キヨシを貼りました。1996年の東京デジタルフォンのパンフです。「今年はやると決めています」のキャッチ・コピー。
これで、女子代表が、しずかちゃん、男子代表が、キヨシ、になりました。↓。

10(火)、受付の黄色いバラ。↓。

診察室の赤いカーネーション。↓。

別角度から。こけしが3つ並んで見えますね。↓。

診察室で皆さんが椅子に座ると、自然と、このこけしは目に入りますよね。
でも、じっくり見たことはないかもしれないので、ここに紹介します。
このこけしは、自由が丘の「カタカナ」という雑貨屋で売っています。
こけしを3つ並べて撮影してみました。↓。

見えない所もちゃんとデザインされています。後姿。↓。

こけし、ドラえもん&ドラミちゃん。↓。

こけし、ウナギイヌは「天才バカボン」が出典です。↓。

大岡山グルメ・リポートその1。北口商店街の「大和田」の鰻重です。ウナギイヌつながりで。↓。

「大和田」では、鰻のタレで焼き鳥もあります。お酒を呑みたくなりますね。↓。

11(水)、アジサイと浜ナデシコ。↓。

ナデシコと言えば、「化物語」の千石撫子(せんごく・なでこ)が連想されます。
撫子と言えば、スクール水着ですね。
これは、秋葉原で買った、「すくみず」。スクール水着とミネラルウォーター(水)を文字った、いかにもオタクっぽい逸品です。
撫子のスクール水着フィギュアと一緒に撮影してみました。夏っぽいですね。↓。

「スモーク君」(診察室の奥にあるロボットのような収納ボックス)の上に飾ったピンクのカーネーション。↓。

北口商店街の老舗蕎麦屋「さか本」の合鴨ロースの胡椒風味。お酒を呑みたくなりますね。↓。

メイン・ディッシュは、「にしんそば」にしてみました。↓。

12(木)、竹島ユリと浜ナデシコ。↓。

背後から撮影してみました。竹島ユリと浜ナデシコ。↓。

北口商店街をクリニックの先にまっすぐ行くと、中華料理屋があります。キックボクシングのジムの上です。
そこでは、ランチの時、前菜(?)が無料でバイキング・サービスになりました。↓。

僕は夏らしく、冷やし中華・柚子風味。↓。

そして、ランチセットの麻婆豆腐丼(小)。↓。

下は、Wさんが育てた「かしわばアジサイ」。受付から待合室を、スタッフ目線で撮ってみました。↓。

「かしわばアジサイ」を診察室に飾りました。手前のマーブルチョコ模様はペン立てです。↓。

そのペン立てのハサミに「けいおん」の唯ちゃんのストラップがついています。↓。

同じくWさんから貰ったラベンダーは逆さにつるしてドライフラワーにします。
ラベンダーと言えば、「時かけ」を連想させるので、歪んだ時空間を表現したダリ風の時計の横に並べました。↓。

13(金)、「今日は、13日の金曜日だね」という挨拶を交わす人は周囲にはいなくなりました。大人になったからでしょうか。
下は、「さか本」のランチのセット、カレー丼膳。「加齢」と「カレー」を駄洒落風にかけてみました。↓。

夜に、パソコンの故障を見に、大学時代の友人と、その頃、女子高生だった子が夜の10時にわざわざ来てくれました。
色々、不具合を確かめてくれて、なんだかんだで、深夜の2時までやっててくれました。
僕は、隣で作業をみながら、訳の判らない説明を聞きながら、昔話や各々の「その後の暮らし」を聞いてました。
男は、仕事が成功していますが、それはそれで、成功したものじゃないと判らない苦労もあるようでした。よく判らないけど。
彼は、もうじき、ブラジルに行くと言ってました。なんでも、サッカーを観に行くそうです。
女は、当時、ピクニックに行った時の写真を持参して、そこには僕も写っているのですが、僕は誰が誰だか覚えていませんでした。
僕は、いつもそうです。きっと、毎日、一生懸命に生きてるから、昔のことなど覚えていられないのだと考察してみました。
身勝手な言い訳ですね。
14(土)、今日は混んでいましたね。下は、昼下り、スタッフだけしか入れないバックヤードに差し込む、お昼の陽射し。↓。

午前の部が終わったのが、午後5時でした。午後の部スタートが、2時間遅れ。
平均の待ち時間が、4時間だったというから、申し訳ないです。最近の、カワクリの待ち時間の長さは異常ですね。すみません。
なのに「誰も怒らず、かつ、あと何時間ですか?とも、誰も聞いて来なかった」と遅番の天明さんも感激していました。
最後の人が終わったのが、夜の10時半でしたね。
差し入れのシュークリーム、ありがとうございました。
15(日)、志らくの芝居の千秋楽を観に行く。
志らくのライバルの談春は、大阪で2500人を2日間、5000人を動員したという。
志らくは、20公演やって、述べ、2500人、談春の半分だ。
志らくは、「数だけなら、AKBにかなわない。内容で勝負」と胸を張った。
公演終了後、パンフレットにサインをもらう。新宿の世界堂でラミネート加工する。
近々、クリニックに貼り出します。お楽しみに。
ネイルが何枚か剥がれてしまったので、「マツキヨ」で「くまモン」のネイル用のシールを買う。
トップコートを塗ると長持ちするらしいから、それもついでに購入。
下が、「くまモン」ネイル。↓。

今日は、父の日、らしい。夜ご飯は、「ケンタッキー・フライド・チキン」。
ケンタッキーは、1年に1度くらい、無性に食べたくなる。4ピースとフライド・フィッシュを食べた。もう当分、食べなくていい。
6月から月曜日は、都立高の校医の仕事が始まる。つづく。
BGM. 高田みづえ「花しぐれ」


ある雨の日の情景

21/Ⅴ.(水) 2014 雨、寒い
雨の日は気分が乗らないですね。
アントニオ猪木は、小学校の頃、雨だと学校を休んだ、と何かで言っていました。ハメハメハ大王の歌みたいですね。
しかし、僕は、雨を理由に仕事を休む訳にもゆきません。
なので、少しでも、気分が上がるように、レイングッズを充実させ、雨でも楽しい気分に変えるように工夫しています。
下は、もう長く使ってる番傘です。常に予備も含め、2本持っています。浅草の決まった店で買います。↓。

レインシューズは、最近、買いました。POPでしょう?これは、レディースですが、僕の足にはピッタリです。↓。

ついでに、クリニックの室内履きも一足早く、夏模様にしました。金魚柄。↓。

しかし、こう寒暖差が激しいと自律神経も免疫力も体力もバテてしまいますね。
そこで、皆さんには、目でみる、スタミナ・グルメ・写メ特集で、元気になってもらおう、という企画にしました。
これまでに、撮り溜めたグルメ・リポート用の写真を一挙、公開です。
まずは、スタミナがつくように、新宿モンスナックの「スタミナカレー」。モンスナックには蛭子さんのサインが飾ってあります。↓。

次いで、モンスナックの「コーンサラダ」(無料、ただし言わないと出てこない)。「根気」強くやれるように、「コーン」ね。↓。

大岡山北口商店街の老舗の蕎麦屋「さか本」から、「かつ丼」。「勝つ」ように「活が入る」ように。↓。

ダイエット中の人は、カツ丼を我慢して、「カレー丼」にして、一緒に「華麗」になりましょう。↓。

同じく、「さか本」から、「もりもり」と頑張れるように、「もりそば」。↓。

スタミナと言えば、ウナギですね。これは食べ物じゃないけど、「ウナギイヌ」の、こけし、です。出典は、「天才バカボン」です。↓。

もうじき梅雨になりますね。「みんな元気になぁれ」の「幸せの黄色いてるぼう」を。↓。

最後に、スウェーデンの友人が送ってくれたスウェーデンの桜。きれいですね。↓。

勿論、「雨の日が大好き!」という少数派の意見も尊重しますが。
BGM. 大瀧詠一「雨のウェンズデイ」


実録「5/18問題」~驚愕の結末??

18/Ⅴ.(日) 2014 晴れ
お陰様で、学会、終わりました。
本番は朝9時からだが、シンポジストは朝8時半に集合だ。これは、絶対、寝坊すると思ったので、徹夜して行くことにした。
いざ徹夜すると決めると、時間がいっぱいあったので、演目を8題、作った。
朝、6時にクリニックから自宅に帰り、シャワーを浴びて、学会用の衣装に着替える。
新宿ルミネ・エストの「ヒス」で、新しく僕の担当になった女店員さんに考えてもらったコーディネートだ。
自宅の浴室の鏡に映して撮影してみた。
紺と赤のストライプのセットアップのスーツに、ネイビーのTシャツの柄は、写真では判りにくいが、若い頃のミック・ジャガー。
靴下もストーンズの柄にした。鞄は、赤。↓。


靴は、中のTシャツと合わせて、水色。キラキラしたものが、散りばめてある。↓。


会場には僕が1番乗りだった。
どこが受付かも判らないから、直接、会場の前で待った。
しばらくすると、司会の先生とシンポジストの先生2人が現われた。皆、友好的な人で良かった。
1人の先生は、以前に何かの研修会で一緒になったことがあるらしい。そう言われると、思い出した。
僕は、初めて人と会う時は、一応、臨戦態勢で行く。でも、その必要はなさそうだったので、すぐ解除した。
発表の順番は、「年の順」にした。僕は、2番目。
僕はそこで3人が首から名札をしてるのに、気付き、僕より若い先生に、<それ、どこで貰ったの?>と聞いた。
すると、その若い先生は、「あれ?送られて来ませんでした?」。<いや>。
「ひょっとして申し込みしましたか?」と若い先生。<申し込みって何?>と俺。
「学会に登録しました?」。<知らない>。
「学会参加費は?」。<まずい?>。
ちょっと間があって、若い先生は「ま、いいでしょ」と苦笑。俺もつられて、<ま、いいや>と笑った。
司会の先生が、シンポジウムの趣旨を話、僕ら3人を紹介し、スタート。ちなみに、2人の先生は、PTTを使ってた。
僕は本番では、原稿を読まない。アドリブで喋る。一応、前もって、原稿を作って、それを頭に叩き込みはする。
でも、本番中にはそれを見ない。その場で頭に浮かんで来た事を話す。その方が活きた言葉になる。
だから、話が脱線したり、飛んだりするが、原稿にはない、その場で思いついたことも話すので、僕の発表は臨場感がある。
そして、僕は思ったのだが、もし急な停電が起きたとしても、発表のクオリティーに変化が出ないのは僕だけだ。
当日は、会場に僕と同期のM.も応援に駆けつけてくれていた。
僕は、発表の途中でM.に患者さんを紹介したことを思い出し、<今度、患者、行くから、よろしく>って声をかけた。
それには、司会者から、後で、「前代未聞ですね。発表中に、患者さんを紹介するなんて」と驚かれた。
でも、そんな感じなんだよ、俺の学会発表って。
特に、この日は徹夜だったから、少しナチュラル・ハイな状態だったし。
8題用意した演目も、結局、3つしか発表する時間がなかったし。
僕の発表が終ると、意外に思うかもしれないが、司会者の先生は、絶賛してくれた。
「感激しました。何と表現したら良いのか判りませんが、普通の精神科医じゃないです。その髪、その服、そのマニキュア」と。
一方で、フロアーの聴衆の反応は、一言で描写すると、「キョトン」とか「ぽかん」とか。絵文字にすると、「(・_・)」でした。
だけど、前にブログのコメントで、トモトモさんが言ってたように、「終わったら、終わり。」だ。
そう思ってると、前の病院で一緒に仕事をしてた心理士の「ブッチ」は、丁度、同じ時間に自分の発表があったのだが、それを終えると、こっちまで聞きに来てくれた。律儀ですね。
ブッチは、「相変わらずの川原ワールドでしたね!でも、皆がどう受け止めたかが少し心配ですね」と言った。
そんなブッチは、学会のパンフレットを見たら、2つも発表をしてる!
<普段の臨床と学会では使う脳が違うから、俺は、切り換えるのにすごく時間がかかったぞ。お前、大丈夫か?>と聞くと、
彼は爽やかに笑って、「心理テストと発表は似た脳の使い方なんですよ。でも、昨日の(レクチャー)はキツかった」と言った。
彼は、昨日は、講座みたいなものをやっていたらしい。それから運営の仕事もやってるみたいだ。
僕らは廊下を歩きながら、臨床について、とか話をしていた。
途中で、ブッチが「ところで、センセー、どこに向かって歩いてますか?」と尋ねる。
俺は、<僕の前に道はない、僕の後ろに道は出来る、だ。ドウテーだよ。女とやった事のない奴じゃないよ。高村ね>と言うと、
ブッチは、軽くスルーして、「そうですか、じゃ、こっちから行きましょう。こっちが出口に近いから」と俺をUターンさせ、誘導した。
ブッチは、この後も何か仕事があるらしいが、俺はこの後、午後4時から、きゃりーぱみゅぱみゅのライブがある。
だから、ここでバイバイ。
ブッチは、思い出したように、「精神科専門医のポイントが付きますから、付けてって下さい」と運営サイドな配慮をしてくれた。
でも、俺は、<俺、そういうの関係ないから>って帰って来た。
やっと、開放~!
さて、まだ油断は出来ない。昨日は徹夜だから、ここで仮眠したらアウトだ。
そこで、俺は寿司屋に行き、きゃりーちゃんのライブの時間まで一杯やることにする。
店主が「良い天気ですね~」と言うので、<朝から、学会発表だったんだ>と言うと、「それはご苦労様」と労ってくれる。
刺身や焼き魚を食べながら冷酒を3~4本、呑んだまでは覚えてる。
俺は、そのまま、店のカウンターで、居眠りをしてしまった。
ハッと、目を覚ましたら、時計の針は、午後4時を回っていた。きゃりーちゃんのライブの開演時間だ。
起こせよ、寿司屋!
こうして、僕は、きゃりーちゃんのライブを、まさかの寿司屋で寝坊を理由に欠席。
翌日の、ポール・マッカートニーも結局、ポールの病気でコンサート中止。
ポールは6月に来日したい意向だそうだ。「6/8」だけは避けて欲しい。ベルハーのセカンド・ワンマンだから。
ちなみに、「5/18」はベルハーのエース「TIRA」の誕生日だ。↓。


色々と大騒ぎした「5/18問題」だったが、こんな感じで収束した。なんだか、<僕らしいなぁ>と思う結末になった。
応援して下さった皆様、ありがとう!感謝、フォー・ユー!
BGM. RCサクセション「すべてはALRIGHT(YA BABY)」


2014年3月日記(後半)

年度終りなので、僕の日記を公開してる、ゆるい企画の後半です。
前半から続く。
・3/30(日)
 深酒の翌日は大抵、泥の様に夕方まで寝て、1日を台無しにしてしまう。
だから、今日は「強制的」に午前中に起きて、ウォーキングに出かけた。
最近、ストレッチのトレーナーから教わった「合気ウォーキング」。合気道の考えを取り入れたウォーキング方法だ。
前日の酒の悪い成分を出したら、お腹が減ったので、田園調布の「かつ久」という、とんかつ屋でロースかつを食べる。
<やっぱ、男は肉を食わなきゃ駄目だな>と思って、食べ終ってから、写メを撮らなかった事に気付く。
僕は、ほとほとグルメ・リポートに向いてないです。でも、おいしいですよ、「かつ久」。
バイトの給仕の女の子がいかにもバイトっぽくて、どういう基準でこの子を選んだんだろう、という店主目線になった。
いや、良い子なんだ、ただバイトっぽいってだけで。
まるで、「この店には長く勤めませんよ」って言わなくてもいいようなオーラを全身から出してたから。
良い子なんだけど。
その後、神保町の日本教育会館へ。
消費税の引き上げに伴い保険診療の報酬も改訂があるので、東京保険医協会主催の勉強会へ。
厚労省は今回の改訂で、絶対出来そうもないものの診療報酬をバカ高くして、それ以外は軒並み、引き下げた。
入院病床を持つ医療機関とか大打撃じゃないかしら。
ひょっとすると、モチベーションに影響するかも。医療の質が落ちるのが心配だ。今こそ、言おう、医は仁術なり。
精神科領域では多剤併用が減点になる。これに関しては、言ってることに間違いはないと思う。
本当なら今日は、BABYMETALの母体である「さくら学院」のライブに潜入しようと企んでいた。
当日会場でスケッチブックに、<チケット、ゆずって下さい>と書いて、立ってようと思ったが、この勉強会のためナシにした。
それどころではなくなった。ちょっと、一夜漬けっぽいが。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり、で3/30(日)は新宿MARSでベルハーの「ゆうゆ」の生誕祭をやるらしい。
ぴあ、や、イープラスで取り扱ってないので、うっかり見落とすところだった。
直前にベルハーのホームページのスケジュール表を見て知った。
4つのアイドル・グループが出演して、ベルハーがトリだろうから、勉強会が終ってからでも間に合うと計算した。
ネットからチケットを予約し、(ネット予約すると何かもらえる)、駆けつけた。
「ゆぅゆ生誕ライブ ~ゆうちょす、子供やめるってよ~」、美月友華、16才の生誕です!。↓。

RYUKYUIDOL、の終りの2曲くらいに着いた。2階のカウンターの辺りでベルハーのファンが白と黄色の風船で何か作ってた。
ベルハーの生誕祭は、素晴らしく、それは主催者も企画はするのだが、オタさんも色々と考えるのだ。
これはリアルなサプライズで、さっきの風船もその下準備だったみたいだ。
フロアに降りて行くと、生誕委員のような人から黄色いサイリュウムを渡された。「ゆうゆ」はベルハーの「黄色担当」だから。
「ゆうゆ」の本当の誕生日は明日の3/31、ベルハー最年少で16才になる。
アイドルと高校生を両立してるので、ベルハーのライブは日・祝が多くて助かる。
「ゆうゆ」の特技は「セーラームーンの決め台詞が全部言える」。
だから、この日のベルハーの自己紹介はセーラームーンをならってやったのだが面白かった。
生誕委員のオタさんが用意したチョコフォンデュには、びっくりした。まさにサプライズ。
最後は、「ゆうゆ」がセーラームーンのコスプレで登場。
「ムーンライト伝説」他2曲を歌う。
その際、ステージの上にさらに舞台を作り、それを白と黄色の風船でゲートを作って飾った。
そして、会場は黄色いサイリュウムで応援。
たくさんの風船が場内に流れて来る。全部に「ゆうゆ」のイラストが書いてある。↓。

「ゆうゆ」は嬉し涙を流し、「自分はベルハーに必要ないんじゃないかと思ったこともある」とMCで告白した。
サプライズが成功して、生誕委員の人も泣いていた。ちょっと感動した。
帰りに場内に、「これからどこどこで、あーやんの生誕の打ち合わせしまーす」というアナウンスが流れた。
何?そこへ行けば良いのか?と思った。
きっと、受け容れてはくれるだろう。しかし、いきなり過ぎるな。
今日のところは、そういう打ち合わせの会の存在を知っただけで収穫としよう。
収穫と言えば、下は左上から、時計回りに、「今日のチケット」「予約特典の記念バッジ」「風船ピンク」「風船黄色」。↓。

最後の「物販」コーナーでセーラームーンのコスプレをした「ゆうゆ」とツーショット・チェキを撮る。
コメントを書いてくれると言うので、次のライブで受け取る。次は、4/7「あーやんの生誕」だ。
 ※今日の様子は、「BELLRING少女ハート」のHPにあるメンバー紹介の欄の、宇佐美 萌の項の「もえちのブログ」に
  バッチリ写真が載っています。是非、興味のない方も、これだけは見る価値あり、です。※
帰りに、自由ヶ丘の「すしざんまい」に寄り、深夜3時まで1人で呑む。
・3/31(月)
 頑張って、起きる。今日の予定は、お昼から、美容院でネイルとカラー、その後、ストレッチ。どっちも自由ヶ丘。 
その前に、新宿アニメイトへ。予約の「化物語セカンドシーズン」のBlu-ray「囮物語②なでこメドゥーサ(下)」を取りに行く。
今日は3月31日で、明日から消費税が上がるから。
そう言えば、今日で、いいとも、がラストだ。
折角、新宿に行くので、タモリのTシャツを着てアルタの様子も見てこよう。
タモリのTシャツとは、タミヤ(ゴールデンボンバーでお馴染みの)のパロディTシャツ。↓。

アルタのビルは、いいとも一色で、アルタ前では産経新聞の号外が配られていた。
僕はそんなTシャツを来ていたから、配っている人が向うから号外を手渡しに来た。一面には「32年間ありがとう」の文字。
アルタの入口には大行列の「クロワッサン鯛焼き」の店がある。
クロワッサンの生地で餡を包んで焼いて、表面にザラメ砂糖がまぶしてある。
これから、美容院とストレッチに行くから、差し入れに買うことにする。平日の昼間なのに、30分並んだ。↓。

美容院では、昨日の「ゆうゆ生誕」のイメージが残ってたから、ネイリストさんに<セーラームーン風に>とオーダーした。
ネイリストさんは、少し困っていたが、一生懸命、考えてくれた。
それが、これ。ジェルネイル、セーラームーン仕様。↓。

僕の美容師さんは、それを見て、「私、セーラームーン世代なんですよ」と少女の様に笑った。
僕の美容師さんの肩書きは、クリエイティブディレクター 、だ。
<そんな風になるのは、大変なんですか?>と聞くと、正直に「大変」と答えた。誠実な答えだ。
聞くところ、僕の美容師さんの同期は150人いて、今、同じランクにいるのは10人にも満たない。
初めの1年で辞めちゃう人が多いらしい。
新人の美容師は、仕事が終わってから練習をして、休みも少なく、拘束時間が長いから、というのが辞める理由で多いそうだ。
美容師さんは、数秒黙って、「ま、考え方ですよね」と言って、鏡越しに微笑んだ。
笑顔の裏に努力あり、か。
今回の僕の髪色は少し明るくした。ブリーチしてないから、あんまり変化、判んないと思うけど。
「月に代わってお仕置きよ」のポーズで写真を撮る。カメラマン、僕の美容師さん。↓。

後の刈り上げは、ベルハーをイメージして羽根の模様に。ポールも来るから「ウィングス」ともかけて。↓。

その後は、ストレッチ。今日はいつもより短めの1時間。僕は着くなり、「クロワッサン鯛焼き」のお土産を渡す。
僕のトレーナーさんは、僕が着替えてる内に、一口食べたらしく、始める前に「めっちゃ、美味しいです!嬉しいです!」と
喜んでくれた。喜ばれるとこっちも嬉しくなる。
今日は、密度の濃い1日だった。
家に帰ったら、きゃりーぱみゅぱみゅファンクラブから、「きゃりー大図鑑②」が届いていた。
きゃりーの、ポールに行かずにこっちに来てね、という意図を汲み取る。考えすぎか?。うぬぼれ屋みたいだ。↓。

記憶から消していた、5/18問題を思い出す。そろそろ学会発表の準備もやらなきゃ。気が重い。アイデアがない。
結局、「いいとも」の録画をみながら、お好み焼きを食べて寝ることにする。明日出来ることは今日はしない、の哲学で。
今日で3月も終わり。ゆうゆの本当のバースデー。ゆうゆ、お誕生日おめでとう。
BGM. ビートルズ「ハード・デイズ・ナイト」