北商だより~2011年冬、お詫び

26/Ⅹ.(水)2011 くもり、昨日と打って変わって、寒い
今日のお昼は、徳田さんと「しま坂」というラーメン屋でつけ麺を食べる。
徳田さんは、彼女の雰囲気のせいで、かつて美容師さんに勝手にベジタリアンだと決め付けられていたという過去があるとか、ないとかで、でも実は意外とラーメン屋に詳しい。一方、僕はカップラーメンに詳しく、大抵の新商品は発売されると食べてみる。
大岡山にはラーメン屋が多く、駅からクリニックまでに、「餃子の王将」まで含めば5軒はある。過当競争にならないのかな?。それとも「ラーメン博物館」的な効果があるのかな。「あっち行ってみようぜ」的に取り合えず人が集まるみたいな。
こないだも北口商店街の入り口に新しい店がオープンした。↓。

北口商店街で僕が最近驚いたのは、「ドトール・コーヒー」の隣に新しくコーヒー店が建設中だったことだ。↓。

さすがに、これはコーヒー博物館とはいかないんじゃないか?。「仁義なき戦い」というフレーズが脳裏をよぎった。
もし、うち(以下、カワクリ)の近所に精神科・心療内科・メンタルクリニックが出来たら、どうなるだろう。想像してみる。
カワクリが休診の時はそこが、そこが休みの時はカワクリがカバーしあえるから、意外といいかも。夏休みの様な長い休暇も、お互いズラしてとれば、もしもの時、患者さんも安心だろうし、僕らも安心してヴァカンスを楽しめる。
なんて話をした直後に恐縮だが、当分、新患者さんの受付を止めようと思います。結構、頑張ってやってきたつもりだが、このままでは限界が近い。そうなってからでは、皆さんに迷惑をかけるので、余裕のあるうちに体勢を整えようと思って。
大学病院や医療センターみたいなところならいざ知らず、今は町のクリニックでも「3ヶ月待ち」なんて話もよく聞く。
町のクリニックの役割って、気軽に診てもらえることだと思う。それが、「3ヶ月待ち」って、何か勘違いしてるような気がする。
だから、うちはなるべくそうしないようにしてきたつもり。夏には、「新患、断りません、キャンペーン」を張って、1日に10人くらい見て、さすがにその時は大変だった。
地震や近隣のクリニックの閉院や、引っ越してきてお薬が切れる人は大変だろうから、「お薬だけでも」と新患を受けつけたが、結局、新患で「お薬だけ」なんて訳にはいかない。
今や、予約時間など有名無実で2~3時間待つ人もざらで、こないだ「4時間半、待った」という人もいて申し訳ないです。
僕はこの仕事だけは性に合っているらしく、何時間、ぶっ通しで仕事をしても大丈夫なのだが、終わるのが10時とか11時になるとスタッフが疲弊してしまう。受付とかに倒れられたら困る。
それに新しい患者さんが増えるということは、これまでの患者さんたちに費やす時間や治療の内容に影響を及ぼすことになる。実際、そうなっている。それでは本末転倒だ。マザー・テレサは言ってた、「私は、まず隣の1人を助けて、まだ余裕があったら、その隣の1人を助けます」って。
だから、ここはまず足元を固めるために当分、新患をとらないことに決めました。この記事を見てる人の中に、カワクリにかかろうと思ってくれていたのに、予約をお断りした方がいたら、そういう事情なのです、ごめんなさい。
「当分」というのは、あまり数学的な表現ではないですね。なるべく具体的に言いますね、来年の2月くらいが目途です。
あっ、3ヶ月待ちだ。


傘立て、買い換えた、冬はもうじき。

25/Ⅹ.(火)2011 はれ、暑い
クリニックの開院は、平成19年1月9日だから、もう5年になろうとしてる。当時から使ってる物はいくつもあるが、そのうちの一つ、傘立ての塗装が剥げて来たので、新しいのを注文して、今日、届いた。受付の2人が、組み立ててくれた。それがコレ。↓。近日、デビュー予定。

メカニックでシステマチックな世の中は、心が冷え冷えとするから、クリニックには生のお花を飾ることにしている。
受付の2人が、植物係。下の写真は、今週のお花、「クジャク草」。↓。ファーファ、目立ち過ぎ!。

今日は、知り合いからご懐妊したとの報せがあり、ビックリする。何もビックリすることもないのだが、何となく予感してたから。(だからビックリした)。
おめでとう!。これから寒い冬です。体に気をつけてね。


町田めぐり

24/Ⅹ.(月)2011 はれ
都立高の校医相談にゆく。3ケースの相談を受ける。熱心な先生方で感心する。
帰りに町田の街をうろつく。ヴィレ・ヴァンで小物を買う。下が、それ。まずは、豚の置物。↓。

次いで、同じポーズの黒猫。↓。

前に受付の寝釈迦ポーズを紹介したが、(2011年2月「寝釈迦のポーズ。」良かったら見て下さい)、そこに加えてみた。

さらに、前の3匹をアップで撮影してみる。↓。真ん中は、古参のカエル。

それから、僕の運動靴は随分とくたびれてきたので、ヴィクトリアで新品のスニーカーを買う。それがコレ。↓。

僕の足は24.5だから、大抵、レディースの靴を買う。学生の頃、カノジョ(?)と足のサイズが一緒だったから、同じバッシュの色違いを買って、片っぽづつ取り替えて、僕は右が黒で左がねずみ色、カノジョ(?)は右がねずみで左が黒で、2人で並んで街を歩くと、街行くみんなが振り向いた。
懐かしいなぁ。また、やりたいな。24.5のカノジョ、募集しようかな?。うそ。ややこしくなりそうだから、よそう。
僕の診察室の本棚の下の左右バラバラのスニーカーは、その頃のなごり。↓。

BGM. RCサクセション「おはようダーリン」


猿の惑星、を観た。

10/Ⅹ.(月)2011 体育の日
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』を観に行く。今回から、新シリーズになるそうだ。↓。場所は、六本木。

僕の生まれて初めて観たロード・ショーが『猿の惑星』で、初めて銀座で観た映画だ。
ゴジラやガメラやドリフや妖怪百物語などは1人で地元で観て、洋画は銀座に連れて行ってもらった。
帰りに、マクドナルドでマック・シェイクを飲むのが美味しくって、茅ヶ崎にはマックなかったから、アフターもお楽しみだった。
マクドナルド(アメリカ本社)は日本進出にあたり、第一号店を「茅ヶ崎に!」と希望していたとの噂を聞いたことがある。
今思えば、都市伝説の類だと思うが、「本社の言いつけ守れよ!」と茅ヶ崎在住の子供たちは思ったものだ。
僕の記憶では、『猿の惑星』は『エクソシスト』や『タワーリング・インフェルノ』と同じ頃で、『JAWS』はその1年くらい後だった。
ところで『エクソシスト』だが、今度、『ラスト・エクソシズム』という映画をやるらしい。
チラシを見比べて驚いたのは、『エクソシスト』は1973年で、『猿の惑星』は1968年の作品らしい。全然、「同じ頃」じゃないな。
待てよ?。マックが来日したのは、’70年になってからだから、『猿の惑星』の時にはマック・シェイクを飲んでいないことになる。
でも思い出では、『猿の惑星』の後のマック・シェイクがいちばん美味しかった。そして、チョコレート味が好きだった。


植物係便り~秋の花

7/Ⅹ.(金)2011 はれ
 クリニックに生花を飾るようになって半年になる。
 阪神淡路大震災を経験された精神科医の中井久夫先生の『災害がほんとうに襲った時』という本の中に、お花を飾ることの意義を証明するような文章をみつけたので、先日のミーティングで植物係(受付)の2人にその一節を紹介した。
「…黄色を主体とするチューリップなどの花々は十九箇所の一般ナース・ステーション前に漏れなくくばられ、患者にもナースにも好評であった。暖房のない病棟をあたためることは誰にもできない相談である。花は心理的にあたためる工夫であった」。
これにインスパイアされた、植物係(受付)の2人が、ここ最近に選んできてくれたお花を紹介しましょう。
①まずは、「キク」。黄色が主体。↓。

②次いで、「ネリネ」。あたたかい色のお花。↓。

2人とも、教えたことをすぐ吸収して実践して、ナカナカ優秀です。今後もその調子で。
さて問題は、2枚の写真に共通して、主役の花より目立つ「存在」が強調されて写されていること。
①はあずにゃん&澪・蟻ver.(『けいおん!!』のエンディングに登場していた)。②はピカチュウ・クッション。フォトby川原。
本来、お花はカワクリ写真部キャプテン・徳田さんの任務だが、近頃は慌しくて、僕が自分で撮って、この始末。面目ない。
これからは、タイミングを見計らってキャプテンに任せたい。
植物係便り~秋の花、の巻でした。
BGM. 山口百恵「花筆文字」


そそのかされて…

5/Ⅹ.(水)2011
僕は、凝り性というのか、加減を知らないというのか、コレクションを始めたら全部揃えないと気が済まない。
100じゃなきゃゼロも同じさ!、みたいなそこらによくいる性格傾向の持ち主で、そういう自覚だけはある。
それでも結構長い間、生きては来たもので、最近は自重するように心掛けている。
何を?。アニメ『日常』関係のグッズをである。ブルーレイとマンガの単行本は「あり」で、フィギュアや雑誌の付録などは「なし」。
そう決めていたのに…。
「先生、月刊少年エース、買いました?。‘坂本さん’の時計がついてるらしいですよ」と、親切心から徳田さんがそう言った。
‘坂本さん’とは、『日常』に出てくる人の言葉を喋れる黒猫のこと。
<知ってるよ、でも買わないことにしてるんだ。キリがないからね>と僕。「そうですか、残念。見たかったな」と徳田さん。
そう言われたら、ぐらつくのも人情で、徳田さんが見たがってるのを口実に、サービス精神を幸いに、購買に踏み切った。
それが、これ。↓。

そして、どこにあるかと言うと、診察室の僕の背中の棚。↓。

ついに『日常』解禁だ~。楽しくなってきやがった。
BGM. 黛ジュン「天使の誘惑」


アイドルを探せ

29/Ⅸ.(木)2011 一日、クリニックの外に出ていないので今日の天気はわからず
Oさんに昔のアイドルのグッズを取り扱っている店を教えて貰った。
ナカナカの充実振りだそうだ、今度行こう。
何かの映画の中で、監獄で生活をする人がピンナップ・ガールの写真を壁に飾り、
苦しい時間に耐えるという描写があったが、いつの世もアイドルにはそういう存在理由があって、
だからアイドルは素晴らしい職業だと思うし、アイドルにお金を消費するのは人生において必要経費だと思う。
そんな僕は、中学3年の頃、東中野のマンションに兄と2人で住みだした頃で、
それは実家から毎日当校するのが大変だからで、
でも実際は、週の大半を母が面倒を見に来てて、
だから父は1人茅ヶ崎で家族のために稼いでいて、そんな両親に感謝をすべきなのだが、
子供は子供で大変で、中3の僕は、特に何があったという訳ではないのだが、
絶望的な気分で毎日を送っていた。
きっと、クラスメートや教師や家族にも気付かれなかったが、暗澹たる日々だった。
その頃、僕の生活を支えたのは、一枚のアイドルのポスターだった。
そのアイドルとは、山口百恵だ。
山口百恵はシングル盤では、「秋桜」を歌ってる頃で、もうアイドルというより賞レースの本命になる王道の歌手で、
「横須賀ストーリー」以来の本格派ポップス路線から、「百恵神話」へと移行してゆく途上だった。
僕は、前にも書いたが、「中3トリオ」の3番手の頃の山口百恵が好きで、
その後の売れ線路線にはあまり好感を抱いていない。
それは僕がひねくれ物のマイナー志向だからではなく、第一、山口百恵はマイナーじゃないから。
それでも、僕を支えてくれたその時の山口百恵のポスターとは、
当時の山口百恵としても、当時のアイドルのポスターとしても、少し風変わりだった。
それは、白いブラウスに茶色のスカートをはいた普段着の格好で、
ポスターのくせにこちらの目を見ずに脇の方を向いている。
その視線の先に何があるかは、ポスターに写っていないので想像するしかないのだが、
おそらく他愛も無いものにちがいない。
それは近くのキレイなお姉さんみたいな風体だった。
東中野のレコード屋で、『花ざかり』というお花をテーマにした歌ばかりを集めたアルバムを買ったら特典としてもらった。
僕は、毎日、このポスターに見守られ、中3の一年間を皆勤賞で過ごした。
ちなみに、『花ざかり』は「川原達二の選ぶ10枚のアルバム」という企画があったら絶対に選出されるであろう作品だ。
そんな有りもしない企画などどうでもよくて、今はとても便利な時代でヤフオクとかに色んなものが出品されていて、
こないだ、ついに僕はこのポスターを入手した。
懐かしいな。
嬉しいな。
意外と安くて驚いた。
思い出は、お金では計れないということだ。
今更だが、うちのクリニックは僕の部屋に来て貰うというコンセプトなので
(「徹子の部屋」とか「さんまのまんま」みたいな感じ)、堂々と僕の好きなものを飾ったり貼ったりして、
皆さんに見せびらかしてる訳ですが、このポスターは自分の為だけに貼ろう。
どこにしようかな?。やっぱり診察室がいいな。
僕から見えるところに貼って、あの頃のように山口百恵に見守って貰おう。
何もかも、うまく運ぶはずさ。
だから皆さんは気付かれないかもしれませんが、隠すような物でもないので、興味があったら言って下さいね。
こっそり、教えてあげます。
BGM. 山口百恵「言わぬが花」
※山口百恵・関連記事~2010年6月「ヰタ・セクスアリス」、良かったら見て下さい。


アニメ情報

27/Ⅸ.(火)2011
「けいおん」の映画化のポスターを手に入れたので、クリニックの入り口正面に貼る。↓。

同じ、京都アニメーションの「日常」は次回が最終回でさびしかったが、10月からMXTVで月曜19時から再放送をするらしい。
なんだか、ちょっと嬉しいニュースだ。見てない人も、最初からみるチャンスです!


本を買う

26/Ⅸ.(月)2011
いつからか習慣というのか、一日2時間は精神医学・心理学関係の本を読むことにしている。
なので、今日は新宿紀伊国屋書店にまとめて本を買い行った。
「イリオ・イオネスコ写真展」というのをやっていたので立ち寄ってみる。↓。

帰りに、渋谷の駅でしょこたんのポスターを見つけて、立ち止まる。ゲームの広告だ。↓。

下が、しょこたんのアップ。↓。

しょこたんの写真を見せておいて言うのも浮気者みたいだが、小倉優子の写真集「幸福論」も買った。


こども目線

25/Ⅸ.(日)2011
知り合いの子が、ウルトラマンにはまっていて、「メトロン星人」が一番のお気に入りなのだが、バンダイ製のメトロン星人がどこにも売っていないと相談を受けた。
丁度、中野ブロードウェイに行くついでがあったので、バンダイ製・メトロン星人を見つけてやろう。
ある玩具屋の怪獣売り場は、子供の手が届きやすいように低い位置にウルトラ怪獣が陳列されていた。
腰をかがめるのもつらいので、怪獣コーナーの前にドカリとあぐらをかいて探していると、見知らぬ幼稚園児が隣に立っていて、「それ、ウルトラマン」とたどたどしい言葉で解説して来た。
面倒なことになりそうなので、テキトーに生返事をしていたら、「ババルウ星人、いる?」とババルウ星人の人形を差し出して来た。
<いらない。ババルウ星人は、卑怯だから。俺はメトロン星人を探してて、忙しいんだ>と追い払おうとしたら、彼はウルトラ怪獣に詳しいらしく、「メトロン星人~」と一緒に探してくれだした。俺のあぐらと彼の目線が同じくらいの高さだった。
直に、彼の親らしき人が来て、「○○ちゃん、行くよ~」と声を掛けるが、彼は誠実に任務を続ける。
親が、息子の隣であぐらをかいて怪獣を物色してる俺をいぶかしげに見だしたから、俺は前を向いたまま怪獣をいじりながら、<その段になかったら、行っていいぞ>と独り言を装って囁くと、彼も前を向いたまま怪獣をいじりながら、「うん」と応えた。
そして、メトロン星人はなかった。
昔も似たようなことがあったな。ラプラスという首長竜のようなポケモンをご存知だろうか?。アニメではオレンジ諸島編でサトシたちが海を渡る時に乗っかっていた「のりものポケモン」だ。「ラプラスにのって」という歌も軽快なテンポのいい曲だったな。
その夏、ラプラスは人気があって、子供用のプールバッグのデザインにラプラスが起用された。
僕は、そのセンスをとても気に入り、イトーヨーカドーでそのプールバッグを購入し、通勤用に利用した。
当時、僕の勤めていた病院は京王線沿線にあって、その電車の中で、見知らぬ小学生に、「ねぇ、『ルギア爆誕』観た?」と話しかけられた。面倒くさいなぁ、と思って、<観てねぇよ、お前、誰だよ?>って言うと、「○×小」と学校名が返って来た。
<へぇ~、そこ、難しいんだろ?>って言うと、「オレ、今度の日曜、観るんだ」と自慢してきて、人の話を全然聞いていない。
だから…って訳でもないが、俺も「ルギア爆誕」を同じ日に観に行った。
そんな夏の思い出がある。