キテイちゃんは11月クライシスを救えるか?

9/Ⅺ.(土)2024 やや曇り ダンダダン第5話の、たらいを頭に落とされた女子が第6話で主要キャラだと判明(某スタッフ曰く、だいたい髪がピンクのキャラはサブキャラにならない)

よくひとは「酒は呑むもので呑まれちゃダメだ」と言いますが、冗談言っちゃぁいけねぇ、立川談志は「酒は反省するために呑むものだ」と言っておりました。

その年の冬は僕は過酷な過重労働で肉体的に疲弊しており、あまりに体調が悪いので、内科の先生に診てもらったら「多血症」の所見が出ました。「多血症」はストレスでもなるらしく、治療法は「血を抜く」しかないらしい。なんて野蛮な治療法があるものでしょう。
その直後、僕は大学の精神療法センターの忘年会に参加。疲れていたし破滅的な呑み方をするから、泥酔しました。運が悪いことにその時、原稿の作成中でノートパソコンを持ち歩いていて、僕は急な階段で足を踏み外し、両手をふさがれたまま顔面から落下。受け身が取れなかった~その後の記憶なし。
そのまま自分の出身大学であり、自分がかつて勤務していた救命センターに搬送されて、ICUに緊急入院となりました。ICUと言っても国際基督教大学じゃないですよ。集中治療室。僕の病状は大量の出血と顎の骨の骨折でした。大量の出血は、僕の多血症の治療に役立ち、血液検査のデータは正常に戻りました。その後全身状態も回復し形成外科の病棟に移りました。大学病院に入院したことがない人でも、ドラマなどで、見たことがあると思いますが、教授回診というのがあります。主任教授を筆頭に医局員が全員大名行列のようにゾロゾロとベッドサイドを回るやつです。「白い巨塔」とかで見ませんか?僕の部屋にも、教授回診はやってきました。形成外科の教授はいかにも職人気質の融通のきかなそうな無愛想な男でした。教授は、僕のレントゲンを見て、「う~む、見事な骨折線だ」と言うと、一同が口を揃えて、「見事ですね」と賛美しました。骨折線を誉められても、別に嬉しくもないのですが、誉められて嫌な気分はしませんでした。後になって知ったのですが、精神科の医者たちが形成外科の先生たちに、「川原君は誉めながら治療をして下さい」と頼み込んでいたそうです(笑)。
僕の治療は、手術ではなく、顎間固定と言う、口が開かないようにワイヤーで上下の歯茎をくくりつける方針になりました。顎間固定の期間は、3ヶ月だって。その間は口から物も食べれないので入院生活です。僕は1ヶ月くらいで退屈な入院生活に我慢が出来ず、点滴を自己抜去し、病院を無断離院して、家に帰りました。家族があやまりに病院に挨拶に行き、僕は「傷病手当金」の給付を受けて自宅療養です。家でなるべく液状のもので栄養がとれるような生活をしました。
しかし、暇でした。「男はつらいよ」の全シリーズを1作目から全部観たり、太宰治の小説を年代順に読み直したりしました。いよいよ、3ヶ月がたって、顎間固定が外れました。まだ、顎の骨がずれるといけないので、頭のてっぺんと顎を包帯でグルグル巻きにして、僕は現場に復帰しました。その姿は痛々しくて、無理に出なくても良いんじゃないか、という賛否両論も聞かれました。
僕の外来患者さんは、3ヶ月間、他の医者の外来で代診してもらって、「君の患者さんはすごいね。まるで手がかからなかったよ」と感心されました。「薬も、川原先生の出したものをそのままで、って3ヶ月間、何も問題がなかったよ」と言われました。僕は内心で、「お前に言ってもしょうがない、と思ったんだろう」と思っていました。その証拠と言っちゃなんですが、復帰後、ある少女からもらったカセット・テープです。
彼女は、家族以外で口を利くのは僕くらいで、僕も彼女との診察時間を大切にしていて、そんな彼女にしてみれば、いきなり僕が怪我で3ヶ月入院と聞かされた時にはショックだったことの予想は出来ます。彼女は気丈にも、僕と会えない日々を、本来なら診察時間が約束されてる時間帯にカセットにメッセージを吹き込んでいまして。
初回は、DJ風に、「達二先生がいなくても、意外と私は大丈夫です。今日の1曲目は、Xの紅、です」って感じで。そして、普段なら診察でお話するような他愛もない話を、明るい口調でユーモラスに独り語りしていて。1ヶ月が4週とすると、3ヶ月×4週=12回分の収録がありました。最初の方は、そんな感じでDJ風のセッションなのだが、2ヶ月目になると途端に無口になって行き、そして、最後の1ヶ月は、泣き声と嗚咽で。「私は達二先生に会いたいが、患者だから、お見舞いにも行けない。立場が違うから。今までそんなことにも気づかなかった。
そんな自分が馬鹿でくやしい。達二先生に、会いたい」と言って泣いていた。
これにはやられた。おそらく僕の担当の患者さんの代表の意見だと思った。
僕は人生で後悔することはしょっちゅうあるが、反省することは滅多にない。
だけど、さすがにこれを聞いた日には猛省した。彼女がこのテープを吹き込んでいる頃、僕は家で「暇だ~暇だ~」と文句を言っていたのだから。あかんたれ、だと思った。それから心に誓ったことがある。「翌日に診療のある日には酒を呑むのは、よそう」。酒が残って、患者さんの話を集中して聞けなかったらいけない、と思ったからです。それが僕のマイ・ルール。

うちのクリニックは日・月休みなので、呑めるのは、土曜と日曜です。下は日曜の昼によく行く近所の蕎麦屋。そば焼酎をロックで。

つまみは、シュウマイともつ煮。「シュウマイはウマイから毎週(マイシュウ)食べたいのだ」←バカボンのパパのフレーズです。

つまみと〆を兼ねて、生姜焼き定食たぬき蕎麦付き。

生姜焼きはつまみでも行け、なんならライスもつまみで行けます。「用心棒」で三船敏郎がどんぶり飯に酒をかっ食らってる姿がカッコ良かったから。

うどんもつまみになります。伸びないし。

いよいよ11月ですね。11月は亡き両親の誕生日があったり父の命日やらなんやら、なんなら立川談志の命日まであってこの空気感や季節感が当時にタイムスリップさせるから苦手なのですが、なんとか胡麻化したいものです。

11/1はキティちゃんの誕生日ですし、今年は50周年のアニバーサリーです。キティちゃんで乗り切ろうかしら。

11/1はキティちゃんの誕生日。

サンリオの「いちご新聞11月号」の付録もキティちゃんのポスターでした。

久々にザギンに行き、ネイルをして来ましたよ。キティちゃんをイメージしたクリスマス風なデザインです。

キティちゃんの寝そべり抱き枕を注文したから、11月になったら順次送られて来るそうで、届いたら置く場所を確保しないと。鬼滅の刃のこの子たちに場所を譲ってもらいましょう。

ここのソファです。

だから、この子たちは欲しい人にあげます。デカいけど。

後はキティを待つばかり。11月9日午後3時現在、気配なし。

キティちゃんよ早く来い!

BGM. ダンダダン第5話で「白鳥 愛羅(しらとり あいら)」登場!


SC(スクールカウンセリング)セカンドオピニオン外来

こんにちは、とくだです。

タイトルにもあるように、新専門外来、『SCセカンドオピニオン外来』のご提案です。

昨今、子どもを取り巻くメンタルヘルスの問題としてよく耳にするのは、例えば、発達障害(発達障害の過剰診断?とも最近では言われますが)にまつわるさまざまな話題、子ども、10代の人たちの自殺率の増加、子どものうつ病などの気分障害の罹患率の増加・・・などが挙げられます。

そして、彼らの生活に大きく影響する学校現場の疲弊した様子が最近よく聞かれるようになっています。

ひと昔、ふた昔前の、『そういう子もいるよ』『あまり気にしなさんな』という牧歌的な『学校』という組織が機能していた時代と比べると、現代のように、価値観は多様化し、グローバル化もしているし、家庭と学校の関係性の変化も起きている時代です。昔のままの制度では学校側の対応が追いつかなくなってきている現状があるようです。最近ではクラス担任をなくして、チーム担任の制度を導入している学校もあるそうです。それだけ学校現場も大変です。

政府も子どものメンタルヘルスには問題意識を持っていて、例えば、東京都の小中、最近は高校もSC全校配置や、SCによる小5、中1、全員面接、などが行われています。「問題」を未然に防ぎ、なるべく早めに対応できるように、という動きがあります。

ただ、多くの場合、SC来校日は、週1回、多くて2回。相談のニーズは多いけれど、SCを利用できる時間にも限界があり、場合によっては、相談がいっぱいであるとか、じっくり1人の子をみる、ということは難しいことがあります。

学校の先生方やカウンセラーは問題を見落とさないために、重め?厳しめ?に子どもの「問題」(あるいは問題になりそうな点)を指摘することがあるようです。それは未然に「問題」に対処するために、診断がつくのであれば診断名を、ということが背景にはあるのだろうと思われます。SCの相談に行ったら、発達の問題について、キツめに言われてしまい、ショックを受ける場合もあるようです。

また、別の視点になりますが、SCとしては、『親、家族に問題がありそう・・・』という場合には、診断や発達への助言と同じくらいに言いにくい場合があり、やんわりと、「専門家にご相談されては」と助言するしかない場合もあるようで・・・。

もし、そう言われたら、それは子どもの問題だけではなく、親や、家のあり方を問題視されていると翻訳して考えてみるのも良いかもしれません。これは決して悪いことだけではなく、子どもの問題の背景に、「社会」(家族も小さな社会)がある場合、学校はその子どもの処遇に寛容になる場合があるので、ここは親としても適切に動くべきポイント!になります。

そういうことも含めて、子どものこと、家族のことなどを考えていける場として、SCセカンドオピニオン外来が機能していけるようにと思っています。

そこで、今回の『SCセカンドオピニオン専門外来』では、学校での相談でわからなかったことやモヤモヤした思い、診断についてのご相談、などをカウンセリングの中で少し整理していきませんか?というご提案です。学校現場と医療と家庭と、そういった連携を作ってお子さんのサポートを考えていけるといいと思います。

今回のテーマを松井さんと原さんのお考えも伺っています。

まずは松井さん、よろしくお願いします!

心理の松井です。学校で指摘される「問題」のある子、という括りの「問題」とは、一体何を指すのでしょうか。 
ひとつ、自分のSC時代のできごとを、守秘義務を考慮して、細部を少し変えて話したいと思います。

SCの見回り業務として、小学1年生の教室に入った時のことでした。その子は興味のないことには集中できず、みんなと同じ集団行動ができないといった特徴があって、担任の先生のキツい言葉が飛んでくることもありました。
授業中、窓近くのカーテンの内側に入り、席に戻らずそこから動かなくなりました。私はそっとそのカーテンの裏にお邪魔して、たしか「何が見えるの?」と聞いたと思います。するとその子は「ここがね、キラキラしてるの」と、太陽の光が反射してピカピカしている窓枠や、カーテンを照らすチラチラした光の模様を指差しました。それが本当に綺麗で、こりゃあ授業より面白いだろうな、と思ってしまいました。

先生からしたら、カーテンの裏に入るより、漢字を書いたり計算をするために、椅子に座ってほしいに決まっています。
でも、あんな目を見てしまっては、席に戻ろうとは言えませんでした。それに、その子はとても楽しんでいる。自分なりに学校を楽しんでいるのです。これが果たして「問題」なのでしょうか?

そうは言っても、先生には先生のプレッシャーがあると思います。椅子に座らせようとしないことが「職務放棄」と捉えられてしまうかもしれません。学校として子どもを教育していないとクレームが入ったら大変と、出る杭を打たねばと思うかもしれません。

SCという立場であっても、学校の空気にのまれ、適応的で集団に馴染める子以外の存在を、どうにかしなければと躍起になったりすることもあります。
親は親として、「こんなんで社会に出てやっていけるのか?」と心配になったり、個人面談や呼び出しなどといった形で不安を受け取り、頭や心を悩ませたりします。

つまり、不安なのはずっと大人の方なのです。

そんな時に、子どもは学校で何を体験しているのか?何を感じているのか?実は誰が困っているのか?…といったこと、「この子はこれでいいじゃない」と、色んな視点から、子どもの特性や伸ばしていける能力、感性、発想、そういったものについて話せたら、みんなの心が少し軽くなって、みんなの生き方の選択が広がっていくと思うのです。

そういう話ができる場所として、クリニックに行ってみようと思ってもらえたらいいなと思います。

 

「問題」とは、誰にとっての、どんな「問題」か?

そういうことを考えることのたいせつさを思い出させてくれる気がしますね。

とはいえ、学校という集団の場で、どう過ごしていくか、その観点も抜かせません。そういった観点からも 次は原さん、よろしくお願いします!

 

 心理の原です。セカンドオピニオン外来は、SCや学校に言われて困ったり悩んだりした時「親として適切に動くにはどうしたらいいか」という方に役立ちます。

子どもは、親や家庭と同じくらい長い時間を「学校」で過ごします。子どもが安心して学校生活を送るためには、どうしたらいいでしょうか。

つまり、親だけではなく「先生や学校の協力」が必要なことも多いでしょう。

セカンドオピニオン外来は、学校の先生に「学校がその子のためにできること」をフィードバックすることができます。つまり、子どもが安心して学校生活を送る上で「学校は何をしたらいいのか」を伝えることができます。

以前は、学校の先生の中には「特別扱いはできない」から「そんな配慮はできない」という先生もいましたが、それはアウトです。合理的配慮は学校に義務付けられています。合意的配慮は、特別扱いではなく、その子が安心して学校生活を送るための専門家の「知恵と工夫」です。「前例がないから」はやらない理由にはなりません。

そうはいっても、学校の先生も本当に忙しい。先生ほど働き方改革の進まない職場もないかもしれません。

本人の特性に合わせて「合理的配慮をしてください」と言われても、学校の先生は具体的にどうしていいのか、分からないこともあります。

そこでセカンドオピニオン外来です。

医師や専門家の意見として、

「外からの刺激に過敏な子なので、テストは別の部屋で受けることが望ましいでしょう」

「席替えでは、前のほうの席が落ち着くでしょう」

「修学旅行は親しい子が同じグループであれば、緊張や不安が和らぐでしょう」

「音楽のテストは、大勢の前で歌えなくても、自分で歌って動画をとってくれてもOK」

「教室に入れなくても部活動だけでも気が向いたら行けるといいね」

「読み書きに課題があるため、板書はすべて写真に撮影してもらうとよいでしょう」とか。

 

「専門家(医師)の意見」があると、学校は動きやすいし、担任の先生も校長先生に伝えやすい、ということがあります。

 

セカンドオピニオン外来は、本人が学校生活を少しでも安心して送るための「知恵と工夫」を客観的な情報に基づいて学校に伝えるお手伝いをします。

子どもが過ごす環境のサポート、「合理的配慮」とは、どこをサポートしていくのか?

その点を考えていくことは、個人より少し視点を広げて、環境にも目を向けていくことが必要ですね。

ちなみに、あまり知られていないかもしれませんので、補足情報として。

「合理的配慮」は、2016年に施行された「障害を理由とする差別の解消推進に関する法律(障害者差別解消法)」によって義務付けられているものです。

障害のある子どもたちや発達のつまずきがある子どもたちが共に学校教育を受けるために、学校(20244月からは私立も含む)が、状況に応じて提供する個別に必要とされる支援や配慮、と言われています。

この法律では、20244月から企業などの事業者も合理的配慮について義務付けられるようになりました。

 時代の流れとともに、学校現場に求められるあり方が変わってきています。こういった法的な取り決めが、子どもたちが過ごす環境において、心の通った意味あるものにしていけるようにしていきたいです。そのためにも、私たちも、心を機能させて考えていくことができるよう、SCセカンドオピニオン外来が皆さんにとって活用しやすい場にできるよう努めたいと思っています。気になった方はぜひご連絡ください。


嘘と善悪とビデオテープ

1/Ⅺ.(金)2024 くもり ハローキティの誕生日。50周年。

昨日は寝落ちしたので、今日は早起きしました。昨日は鰻を食べたので写メを送ろうかと思ったのですが、朝から鰻の気分じゃないといけないからやめときます。大谷翔平が優勝しましたね。怪我が心配で僕まで左肩が痛くなりましたが(笑)、一安心ですよ。皆さんはご機嫌いかがでしょう?

子育てしてる人は、毎日、大変ですね。僕も子供の頃、どうでもいい嘘(誤魔化したり、得をするためじゃない嘘)をついてました。だのに、自分の子育ての時に、子供が嘘をつくと「なんで嘘をつく?嘘はつくな!」とマジギレしてました。あれは何だったんでしょうね?今思うと、そんなに大したことでもないし、自分のことを棚に上げてますから、親や教師が聞いてたら「お前が言うな!」って総ツッコミされてましたよ(笑)。きっと、勝手に「馬鹿にされた気がして」キレてたんだと思います。今ならもっとうまくやれると思うけど、あの時は忙しかったし若かったから仕方なかったんだと思います。現在進行形の方は、65点の育児を目指しましょう。100点満点は無理ですからね。

しかし、台風が近づいてきているらしく気圧が変ですね。天候が悪いと体調が悪くなり、体調がすぐれないと気分が落ちて、気分が落ちるとネガティブな思考パターンになりますね。逆に、秋晴れだったりすると体調もよく、体調が良いと気分も良く、気分が良いとポジティブシンキングになるから「環境」「身体症状」「気分」「思考」は循環しているものなのですね。好循環な時はあまり考えませんが、悪循環にハマると潜伏している「人間不信」や「ひと嫌い」がムクムクと寝た子を起こすように目覚めます。個別にみるとみんな良い奴なのに、集合体としてみると「人類なんて破滅してしまえ~」などという呪詛がうっかり口からこぼれます。

よく「あなたは性善説を支持しますか?性悪説ですか?」などと言い合いますが、僕は初等教育が「キリスト教」なので「性善説」です。小さい頃は道を歩いてても「地面さんが踏まれて痛くないかな?地面さん、ごめんね」って言いながら歩いてる子でした。バカですね(笑)。思春期になって「知識」に目覚めると「性善説」ってウソっぽい感じがして「性悪説」に惹かれました。落語(談志)を好きなのも岸田秀(唯幻論)に傾倒したのもそういう理由です。
でも60になって人生が360度一回転すると、また元の位置に戻るようで今は「性善説」が好きです。それは幼い頃に戻ったというより、これまでの運動量を抱えたまま、「性善説って馬鹿っぽいけど、性悪説だと人生はつまらない。可能性は低いけど、不完全な人間同士が接する時に生じる摩擦は、善、だったらいいな、という儚い希望」なのです。こういう仕事をしてると、自分はそういう立ち位置でいたいな、と思うのです。…偽善的に聞こえるかもしれませんが。

それでは、ここのところ2回続けて「お家デート」で昔のビデオテープを紹介しましたが、同時に発掘して懐かしかったものがあるから一緒にみましょう。これは1984夏-1985夏くらいまでの女性アイドルの歌ばかりをコレクションしたものです。ちょっと解説すると、中森明菜・松本伊代・早見優・堀ちえみ・石川秀美・シブがき隊・三田寛子などがデビューしたのが1982年でその豊作ぶりから「花の82年組」と呼ばれました。その反動か翌年は、松本明子・大沢逸美・森尾由美・徳丸純子・吹田明日香・小林千絵・桑田靖子らがいましたが「不作の83年組」と呼ばれまして、このテープはその翌年の物です。84年-85年にデビューした人もいますし、その前のひともいます。ただし、「花の82年組」は3年目ですから、アイドルとしては鮮度が落ちているから三田寛子を除いては今回採用しませんでした。参考までに、当時、どんな感じだったかというと、中森明菜「十戒1984」・松本伊代「流れ星が好き」・早見優「ミスターセーラーマン」・堀ちえみ「東京シュガータウン」・石川秀美「熱風」・シブがき隊は収録していませんでした(男だから)。

という訳で、まずは三田寛子から。

この子はデビュー曲こそ井上陽水が作ってポップでしたが、後は地味目でしたから、なんかこの曲は脱皮した感じでした。

これはフジテレビのCM。

宇佐美ゆかりは、あだち充の「みゆき」を実写化した時に主人公の「みゆき」の役をしました。ちなみにもう一人の「みゆき=鹿島みゆき」役は三田寛子でした。

この頃のフジテレビはノッていましたよ。

この子は「欽どこ」から生まれたユニット「わらべ」にいた「可愛い子」です。

僕はこの歌の新曲発表&握手会に行ったことがありますよ。

ドレスの裾がお花柄になっていて清楚だけど可愛いですね。

岡田有希子のセカンドシングルです。

後で曲も聞かず何かをいじってる黄色い眼鏡とパンツの男は司会の片岡鶴太郎です。

可愛い子でしたね。

不作の83年組から森尾由美。この子はデビュー当時から、僕の周囲では人気がありました。僕もデビュー曲から連続5枚くらいはシングルを持っていました。

ね、可愛いでしょう?

歌のバックにお料理を作る映像が流れます。「アイドル・パンチ」ならではの演出です。

これで出来上がりました、のOKサイン。

最後は自分で試食します。

この番組は「レッツゴー・アイドル」ですね。

教室コントの流れですからセーラー服で歌います。

後で手拍子をして応援する河合奈保子。

同じく三原順子。ちょっとリズム感が悪いです。っていうか、ヤンキーっぽいですね。

僕は菊池桃子のファンクラブにも入っていました。

森尾由美の爽やかなCMです。

海辺でDJをやってる80年代に実際にあったシチュエーションです。

ニキビ専用の治療クリーム、クレアラシルのコマーシャルです。

ニキビは青春のシンボルですからね。

武田久美子は中学生でデビューしてこの時まだ15才くらいですよ。

全身の衣装ががうつる鏡が背景です。

この子は大人っぽい、というかエロいですね。

貝殻ビキニを最初につけて有名になったのもこの子ですよ。

フルーツシャワーのCM。

横の二人の共演者は、森尾由美と田中律子です。

真ん中は工藤夕貴です。井沢八郎の娘であることを内緒にデビューしました。

もっとも若者は、工藤夕貴を知って井沢八郎の存在を知る訳ですが。

すごく事務所がお金をかけてプロモーションしてデビューしましたが、可愛かったから別にどっちみち売れてたと思う。

間下このみちゃん。ガンバレ玄さんのCMです。

何者だかわからない玄さんに幼女がエールを送るCMが受けました。

インスタントのお粥です。

夜のヒットスタジオ、で演歌にチャレンジする原田知世。

この頃は「天国に一番近い島」の映画に主演して同名の主題歌を歌ってました。

演歌を歌う原田知世。

感情を込めます。

ん?音程が難しいか?

嘘をつくと目が泳ぐ子みたいですね。

なんとか難所は乗り越えました。

最後は笑顔で、「長崎は今日も雨だった」の元歌を歌う内山田洋とクールファイブにバトンを渡します。

原田知世の出身地は長崎です。これも縁ですね。

出ました。1億人のクラスメイト・伊藤麻衣子。

この子は美少女なのにあまり売れませんでしたね。美少女過ぎたのかな?

さっきのフジテレビのCMに起用されていた宇佐美ゆかり。

この子は、可愛くスタイルもよく歌も上手でした。

引き際もあっさりしてた気がします。

続きまして、荻野目ちゃんの歌。

これは深夜テレビで「歌う天気予報」と言って、歌手のPVに天気予報のテロップを入れるファンにとっては邪魔な文字情報でした。

東京の天気。

埼玉の天気。

神奈川の天気。

千葉の天気。

茨城の天気。

この子は、NHK教育テレビ「YOU」の二代目アシスタントを務めた河合美智子です。

「さかなかな」というスナック菓子のCMです。

河合美智子は「本日晴天、さかなかな」というシングルも出しましたが、ジャケットが僕的にはあまり良くなかった気がします。あまり売れなかったし。河合美智子の顔をアップにしたアイドル風のジャケットにすれば良かったと思うのに、現物は背伸びをしてる全身の写真でした。一応、買いましたが。

CMではさかなが出ると、

河合美智子が大きく口を開けて笑うのが可愛かったです。

商品説明です。

不作の83年組の中では美人でしたね、吹田明日香。彼女が何故か「マドンナ」の曲のカバーをします。意表をつかれた感じでした。

美人なのはわかるのですが、決してお色気ムンムンな子じゃなかったから、あまりしっくり来ませんでした。

こんなカメラアングルや、

こんな唇のアップを映しますが、

吹田明日香は吹田明日香でした。美人なんですが。

原田知世の「時をかける少女」のパロディで、セーラー服姿でやかんを持ってカップラーメンのお湯を走って届けてくれる「お湯をかける少女」で衝撃デビューした工藤夕貴。さっきのシャンプーのCMの子のレコードデビューです。

工藤夕貴も可愛いのですが、「野生」というイメージは皆無なのでどうしてこの曲なのか不思議でした。

案の定、売れませんでした。もっとポップな曲にすれば良かったのに。地方で生玉子ぶつけられたりしたらしく可哀想でした。

角川3人娘で一番美人だった渡辺典子。

「あこがれ座」というアルバムも出しました。僕は持っていてよく聴きました。

この子もなんでいまいちブレークしなかったのでしょう。顔が整いすぎてたのでしょうか。

このCMが出た時、この子の名前を知りませんでした。

わかりますか?今井美樹です。

こうやって彼氏っぽい男子に寄りかかり、

そう言えばこの頃はラグビー部の男子がモテました。

女子がこんなにしても揺るがない男らしさ、らしいッスよ。

お味噌汁のCMでした。

僕らの間では「あの子、誰?」って話題になって、名前がわからないから、

とりあえず、「ハナマルキ・ベイビー」って呼んでました。

この子も可愛いのにデビュー曲がサスペンス調で僕は「?」でした。

でも衣装は可愛いというか艶やかですね。スタイルも良いし、

可愛いです。あっ、名前言ってなかったですね。本田美奈子です。

この子は笑顔が可愛くて器用な頭のいい子です。

高田文夫が「ラジオビバリー昼ズ」をやるに当たって「アシスタントは?」と聞かれこの子を指名したのは有名な話。でも現場の人が間違えて「松本典子」じゃなく「松本明子」を呼んじゃった、というのはもっと有名な話。

志村けんのだいじょうぶだぁ、にも出てましたね。

志村けん、つながりで石野陽子を。

志村けんとの就寝コントで、この曲を本番で流されて赤面する彼女がいました。

その位、照れ屋なのか、歌手が嫌だったのか、

とにかく視線が一回もカメラに向かない珍しいアイドルです。

この頃、バスケットシューズネタが流行ってたのでしょうか?ミッチョンです。

おはようスタジオは当時はデビューしたてのアイドルがよく出てました。

曲名通り、白いバスケットシューズを履いてますね。

この子らを知ってますか?

セブンティーンクラブと言います。

おニャン子に加入する前の工藤静香がいました。

こんなキスのふりとか、

ボーイッシュなキャップ姿をみせます。

オフショットでお菓子を食べさせてもらってますね。

雑誌「セブンティーン」のコンテストから作られたグループでした。

アニメ「タッチ」の主題歌です。

岩崎宏美の妹・岩崎良美の代表作ですね。

番組は、レッツゴーアイドルです。「レッツゴーアイドル」が土曜で、「ヤンヤン歌うスタジオ」が日曜にやってました。

この番組は不明ですが、曲紹介と自己紹介をしてから歌う珍しい手法です。

好きなタイプは、頼れてスポーツマン、だそうです。

佐野量子ちゃん。武豊の奥さんになりました。理想の人ですね。

井森美幸のデビュー第2作目。

ホリプロスカウトキャラバン・グランプリ。当時のキャッチフレーズは、「井森美幸16歳、まだ誰のものでもありません」。

先にも解説しましたが、このテープは1984夏-1985夏くらいまでのものをコレクションしています。僕が医学部の2年生から3年生にかけての時期で、最後の井森美幸が1985年7月発売で、同じ年の同じ月におニャン子クラブが「セーラー服を脱がさないで」でデビューしますから、芸能史的に言うと、「花の82年組以降」&「おニャン子前夜」という位置づけになると思われます。

BGM.  間下このみ、ガンバレ玄さんCM「間違えちゃった」バージョン


文化部通信~その伍拾玖~

こんにちは、文化部通信59弾。文化部長のスーです。

11月3日は文化の日ですね。
せっかくなので文化部らしい事をしてみましょう!
先生と受付スタッフにお願いして

「カワクリ内での”今の”お勧めの1冊」

を選んでもらいました。ではどうぞ。

先生のおすすめ「スキエンティア」
「スキエンティア(科学の女神)」と呼ばれる像が掲げられた超高層タワーが建っている街でのヒューマンSFストーリー。短編集なので読みやすい!

わたなべさんのおすすめ「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」うまく言葉を話せず、孤独な高校生活を送る女の子の葛藤と青春のストーリーです。
普段マンガを読まないわたなべさんが、思わず読み進めてしまったとのこと。

はねださんのおすすめ「推しの子」
新しい切り口で“芸能界”を描く衝撃作!
クリニックで流れるアニメ推しの子の音楽を聴きながら読むとより入り込めるかも!?

私スーのおすすめ「からかい上手(?)の西片さん」
高木さんシリーズを締めくくる、もう一つのからかいの物語です。青春です。

興味を惹かれるものはありましたか??
推しの子以外は1巻で完結するものになるので、サクッと。
推しの子は現在15巻まで出ています。待ち時間のお供にぜひ。

文化の日は博物館や美術館の入園料が無料になるところもあるみたいです。
最近行ってないな~って方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

~文化部通信アーカイブス~
掘り起こしのイラストをどうぞ。

11月生まれの10人?のイラストです。

1「亀井静香 11/1」

2「いかりや長介 11/1」

3「手塚治虫 11/3」

4「明治天皇 11/3」

5「野口英世 11/9」

6「忠犬ハチ公 11/10」

7「田中邦衛 11/23」

8「フワちゃん 11/26」

9「ブルース・リー 11/27」

10「バカリズム 11/28」

このイラストを描いた当時の1000円札は、まだ野口英世ですね。
1000円札を折って作る「ターバン野口」覚えてますか?
お守りとして財布に入れていた方もいたのでは・・。
新しいデザインのお札が出て来て野口1000円も見る機会も減ってきたので、最後の思い出に折ってみました。

・・なんだか可愛いですね。お財布の中の番人になってもらおうかな?
新紙幣でも新しい折り方が出て来るのかなと少し楽しみです♪