あんた誰?

29/Ⅰ.(土)2022 佳子さま’’私も愛に生きる‘‘宣言。

少し前の話だが、木曜日に仕事を終えて駅まで歩く道すがら、飲食店を覗いて帰るのだがどこもすし詰め状態。餃子の王将、なんて行列。何かと思った。翌日、同じ時間にクリニックを出たら「ココイチ」の電気が消えていて、まるでゴーストタウン。何ごと?…そうです。金曜日から、「マンボー」だったのです。だから木曜日は「飲める最後の日だ~」と言った群集心理が働いたのでしょう。しかし、よく飼いならされた国民ですね。いつ軍国主義に舞い戻ってもおかしくない、と末恐ろしくなります。

良いも悪いもこういう同調圧力が「ファクターX」の正体だとしたら、共通テストで「成績が悪いから絶望して」受験生を切りつける「モンスター」を生む土壌も同じ根っこなのかもしれぬ。「自己責任」という意識は皆が持つべきなのは前提として、それとは別座標で人間は社会的動物であるから「政治が腐敗すると少年犯罪が増える」ように、その準拠集団で1番「敏感」かつ「弱者」が「集合的表現」としてアクションを起こすことは、家庭内暴力と同じメカニズム。川が汚染されるとメダカが消え、川が浄化されるとメダカが姿をみせるようなこと。自然破壊のメルクマールに、メダカ、がなるように、子どもたちを世の中の荒廃のメルクマール=「加害者」にしないようにするのも大人の責任だ。

うちの心理の松井さんは「加害者研究」をしていて簡単に教えてもらったら、どの事件にも共通するのは、「誰かが気づけなかったのか?」という「声」の後出しジャンケン感で、つまり事件が起きてからそう言うのは簡単だが、現実にはなかなか難しかろう。うすうす気づいててもどうしていいやらわからぬし。

そこで我々の仕事である。教育現場や家庭で「あれ?何かおかしいぞ」と思う子がいる。「それが何かはわからないが」教師や親の勘である。名探偵の「あやしい。何か匂うぞ」という嗅覚に近いのかもしれない。「骨相学」という人相学のようなもののように、「顔つきの異常」かもしれぬ。とりあえず受診しろ、とやってくる子供と会う。

そんな子たちの中に「自分もジョーカーみたいになると思う」と未来を予見するものは少なくない。凶悪事件が起きると「自分も人を殺すのではないか?」と騒ぐ子がいる。ほとんどの子はそんなことはせず、ただ単に深層心理にある集合無意識としての反社会性のスイッチが押されて、強迫観念が発動してるだけなのだが、でも何%かは本当にそうなる。誰がいつ犯罪者になってもおかしくない、ロシアンルーレットみたいな時代は、まるでいつ誰がコロナに感染してもおかしくないというオミクロンの猛威とシンクロしてる。

そんな「狭義の精神疾患」ではない人のメンタルヘルスを担当するのがうちの3人のカウンセラーで精鋭部隊です。まだカウンセリングを受けてない人はいいが、もう何回か受けてる人へ。うちの心理士は名札をしてないから名前が見えないですね。最初に自己紹介や契約書を渡していますが、忘れたり放っぽっている人も多いでしょう。でも、今さら名前を聴くのは失礼ですね。そんなあなたに、今回は心理士の名前をあらためて紹介しました。僕がチラシを書き、クリニックの玄関に貼っておいたのでもうこれで安心ですね。固有名詞って単なる識別記号だから覚えづらいですものね。「風呂桶のアカを舐める妖怪だから、あかなめ」とか「蟻を捕食する動物だから、アリクイ」みたいに意味があれば覚えられますが、「愛知県出身、鈴木イチローです」なんて言われても丸暗記するしかないから、まるで学校の「勉強」と同じで頭の良さと関係なくないですか?ちなみに僕の好きな名前を扱った題材は、「シベールの日曜日」という映画です。フランソワーズ(本名はシベール)という少女が美少女です。

BGM. ゴダイゴ「ビューティフルネーム」


心の護美箱(49)~自分から行く

25/Ⅰ.(火)2022 からかい上手の高木さん三期は実験的!評価は真っ二つ。

今を生きるのだ、という人がいる。それは「未来」のことばかりを考えてる人は「不安」ばかりで取り越し苦労の一人相撲。一方、「過去」のことばかり「あの時にああしとけば良かった」「あの時にああしなけりゃ良かった」とウジウジしてる人間を「うつ」と呼ぶ。ハンフリーボガードではないが、「昨日は何をしてたの?そんな昔のことは覚えてない」「今夜はどうするの?そんな先のことはわからない」、などと言って、トレンチコート着て、ウヰスキーの小瓶をポケットに入れて、カサブランカダンディみたいに決めるのが僕のキザの理想。しかし実際はそうもいかないのが現実で過去を振り返ると後悔ばかりだ。人生は航海である、いや、人生は後悔である。この歳になって思うのは、もっと積極的に行けば良かったなと思う事。特に恋愛についてはそんな思い出ばかり。どこかで振られるのが怖かったり、断られた時に傷つかない「保険」をかけてしまったせいで消極的になってしまったのだと思う。

何年かたてば、恥も外聞もなくなる。だから今、恋で迷ってる人がいれば、素直に自分から行くのがいいと思う。

心の護美箱(48がいっぱいになったので、(49)を作りました。心の護美箱がなんだかわからない人はバックナンバーを見て下さい。ま、簡単にいうと愚痴を書き込めるページです。「非公開」希望の人はそう書いてくれば内容はアップしません。

 

上岡龍太郎はテレビのレギュラーを何本も持っていて人気絶頂期に廃業した珍しい芸能人だ。上岡は横山ノックらと「漫画トリオ」という関西で人気のお笑いトリオを組んでいたが、僕の世代にはいまいち馴染みが浅く、晩年に鶴瓶とやってた「パペポテレビ」や日テレの「EXTV」がしっくり来る。

昔は西と東の笑いには溝があったと思う。昭和40年代、人気者の立川談志が大阪に行った時、漫画トリオを訪れ、「僕はあなたたちのファンです。お友達になりましょう」と握手を求められ上岡龍太郎はビックリしたそうだが、それから付き合いがはじまって、後には立川流Bコースに入り談志の「弟子」になった(高座名・立川右太衛門)。横山ノックが大阪市長選挙でハ二―トラップに引っ掛かってマスコミから総攻撃受けた時など、談志は激高し、「ノックさんなんて元々そういう人なんだ。それを知ってて選んだんだろう。それを今さらなんだ。大阪芸人よ立ち上がれ」と言った。僕は客席でそれを聴いていたのだが、良い友情だなぁと羨ましく思った。そして良い関係を作りたければ自分から行かなきゃダメだと思った。

BGM. 南野陽子「話しかけたかった」


恋愛至上主義的堕落論

13/Ⅰ.(木)2022 ロネッツのロニー・スペクター(ヴェロニカ)死ぬ。癌。78才。

ナンシー(仮名)はソラナックスを10粒だけもらいに来て、半年くらいはそれでしのげる。必要な時にだけ飲むのだが、最近は、恋人が出来たらしく、「デートの前に飲む」らしい。「いつになったらやめれますか?」と言うから、「慣れだよ」といい加減な答えをしておいた。実際そうだし。

「処女は非処女になりたがり、非処女は処女になりたがる」ということわざがあるが、今はうぶでドキドキしてるうちが華で、そのうち常態化すると今のときめきを懐かしく思うのだろう。

人間は本能が壊れた動物だから「何か生きて行く目的」がないと生きて行けない。種の保存を淡々と発情期に従って自殺も考えず生を全うする他の動物たちとの違いは、難儀なものだ。まだこれが軍国主義だ、一神教だと縛りがあれば盲目的に生きれるのだが、なまじ価値が多様化されると自分で生きる目的を見つけないといけない。そんなものは実は「ない」のだから、いかに上手に自分をだませるかの勝負になる。そしてその目的がある程度の人数に共有されている必要もある。無難なのは、「家族愛」「学歴」「お金」「権力」「宗教」「国家」「天皇制」「共産主義」「世界平和」「民主主義」「自由」「権利」「恋愛」などであろうか。頭のいい人ほど、こういうものに疑いを持ち、これらを「共同幻想」だと見破る。しかし、幻想がないと生きて行く意味がみつからないから、廃人になるか狂人になるか犯罪者になるか自殺するしかない。上手に騙されるのも生きる知恵だ。「生き甲斐=アイドル」や「譲れないもの=ロックスピリッツ」でもいいと思うから何かを見つけましょう。

僕はロマンチストなので断然、「恋愛」至上主義者です。これは一夫一妻制の世の中では生きづらいですね。それはともかく僕の好む「恋愛」は、たけしの映画「Dolls」に出てくる「つながり乞食」のような運命共同体で「共依存」どころか「心中」するような「二人組精神病」のような一体感です。幸い、これまでの僕の人生では僕と均質な恋愛観をもつ人と出会えてないので、狂わず、かつ社会生活を送れています、心中もせずに。

僕が小学校の頃によく耳にした歌謡曲の影響も性格形成に反映されてるかもしれません。

・大信田礼子「同棲時代」:できることならあなたを殺してあたしも死のうと思った。それが愛することだと信じよろこびにふるえた。

・西城秀樹「ジャガー」:君が死んだら俺は死ぬ。

・山口百恵「湖の決心」:いつも私あなたのためならすべてを投げ出す覚悟が出来てます。そしてそれでふたりの間が終りを告げてもいいのです。

・さくらと一郎「昭和枯れすすき」:この俺を捨てろ。なぜこんなに好きよ。死ぬ時は一緒とあの日決めたじゃないのよ。世間の風の冷たさにこみあげる涙。苦しみに耐える。二人は枯れすすき。

 

こないだクリニックのことを自身のブログに書いててくれたアイドルがいて、「アイドルやアニメや漫画や映画など色んなものあります」と。そんな折、文化部長のスーちゃんとクリニックの中を探索し、「キュンとくる」胸キュンものを探したのですが、まぁ、ないです!僕は恋愛至上主義を謳いながら、どこかそれが破滅の道に進むと思っているからかしら?

・沢田研二「時の過ぎゆくままに」:時の過ぎゆくままに、この身をまかせ男と女がただよいながら堕ちて行くのもしあわせだよと、二人つめたい体あわせる。

BGM. ロネッツ「ビー・マイ・ベイビー」


文化部通信~その弐拾伍~

あけましておめでとうございます。2022年。令和4年。。
今年の正月はお餅を何個食べれるかチャレンジ中のスーです。

今年の干支は「寅」ですね。
せっかくなので今回は院内中の”トラ”にまつわるものを探してみました。

”タイガー”マスク

絵本 おちゃのじかんにきた”とら”

フーテンの”寅”さん(渥美清)

苛”虎”(化物語で、羽川翼の回に出てくる謎の怪異)

うる星やつらのラムちゃんは”トラ”柄衣装

ウル”トラ”マン6兄弟

失恋レス”トラ”ン

大場久美子 エトセ”トラ”

ナイアガラ ”トラ”イアングル

ロックンロール・サーカスのジョン・レノン ”トラ”ンペット

石野真子の”トラ”ンプ 70年代のアイドルグッズです。可愛い!

「おちゃのじかんにきたとら」って読んだことありますか?
私は初めてこの時読んだのですが、ちょっぴり怖いけど可愛い話に感じました。
絵本って簡潔な内容だから、色々考えを膨らませることができるので、大人になった今読むのってすごく楽しいですね。
子供の時に読んでいた絵本を読み返したくなってきました。
みなさんは思い出の絵本ってありますか?

 

それでは、1月生まれの10人のイラストです。

1「Mr.マリック 1/1」

2「坂本龍馬 1/3」

3「マリリン・マンソン 1/5」

4「イモトアヤコ 1/12」

5「ベンジャミン・フランクリン 1/17」

6「片桐はいり 1/18」

7「北野武 1/18」

8「西郷隆盛 1/23」

9「きゃりーぱみゅぱみゅ 1/29」

10「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 1/27」

先生のWOWWOWシリーズイラストがきましたね。以前のWOWWOWイラストは、9月のフレディ・マーキュリーです。覚えている方がいたらすごい!

私の今年の抱負は、「ホワイトタイガーに会いに行く」です。今年も1年よろしくお願いいたします。