こんにちは。受付うかいです。
今回の企画にも便乗させていただきました。
「シビれたシーン」と聞いたとき、ありすぎる!溢れ出てくる!ネタには困らん!と意気込んでいました。
どうやらわたしはシビれやすいみたいです。
しかし、シーン自体はたくさんあっても
それを文章で伝えることは難しく、悪戦苦闘してしまいました。
その間に先生は三つも記事をあげて、(しかも次回予告に大作とか書いちゃうし・・・)
脱帽どころか丸坊主にしたいくらいです。
川原先生も、ソネさんも、大平さんも素晴らしいです。
わたしも、締めくくりとして頑張ります!
今回はベスト3ということで、溢れ出て止まらなかったものたちを、
どうやっておさめようかと苦悩しました。
最初は色んなものをごちゃ混ぜにしようと思っていましたが
結局頑張って絞った結果、3つとも映画になりました。
それでは、うかいのシビれたシーンたちベスト3の発表です。
第三位…..
『ねぇ・・・ちゃんと、縛ってよ』
【undo】より、山口智子のセリフ
1994年公開
監督 岩井俊二
主演 山口智子
豊川悦司
簡単に内容を説明すると。
妻(山口智子)の歯列矯正がとれ、それと前後して夫(豊川悦司)の仕事が忙しくなります。
あるとき妻が編み物をしていると、気付かないうちに自分の指も一緒に編んでいて、妻の手は毛糸でがんじがらめ。
その行為はエスカレートする一方で、本やハサミやカメなんかも縛ってしまい、ついには見えないものまで縛っていきます。
妻は色んなものを縛ってしまう【強迫性緊縛症候群】という(架空の)病にかかってしまったのです。
それは、愛の病です。
夫が最終的にカウンセラーから言われた言葉は
「(妻を)縛ってあげてください」
夫はその言葉通り、妻を縛ります。精一杯、愛を込めて。(この縛ってるシーンも見ものです!泣けます!)
そして完成して疲れきった夫に放った妻の言葉が、上記のセリフです。
もう、このセリフを言う山口智子がとっても美しくて、
言われたトヨエツの絶望感と相まってシビれます!
私が文字に起こすと、Z級ポルノ映画のようになってしまって残念です。。
50分弱の短い映画に、トレンディーなお二人の魅力がたっぷり詰まっている映画です。
特に山口智子は健康的で自然体なイメージが強いですが
この作品では、少しぶりっ子で、弱くて、妖艶な彼女が見られます。
なかなか不気味で、恐ろしくて、美しい映画です。好き嫌い分かれますが、考察するにはもってこいの作品ですよ。
ついでに、この映画の坂の上のキスシーンは額縁に入れて飾っておきたいくらい好きなので
貼っておきます。
![undo](http://blog.kawaharaclinic.com/wp-content/uploads/sites/3/2017/12/undo.jpeg)
第二位…..
『はっはっは・・・こいつぁいいや!
やい!お前たち!一体百姓を何だと思ってたんだ?仏様だとでも思ってたか?ん?
笑わせちゃいけねえや!百姓くらい悪ずれした生き物はねえんだぜ!
米出せっちゃ無え!麦出せっちゃ無え!何もかも無えっつんだ!ふん!ところがあるんだ。何だってあるんだ。
床下ひっぺがして掘ってみな!そこになかったら納屋の隅だ!出てくる出てくる・・・瓶に入った米!塩!豆!酒!山と山の間に行ってみろ!そこには隠し田だ!正直ヅラしてペコペコ頭下げて嘘をつく!何でもごまかす!どっかに戦でもありゃあすぐ竹槍つくって落ち武者狩りだ!
よく聞きな!百姓ってのはな、けちんぼで、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜けで、人殺しだ!ちきしょう!おかしくって涙が出らあ!
だがな、そんな「けだもの」をつくったの、一体誰だ? お前たちだよ!侍だってんだよ!馬鹿野郎!
戦の度に村を焼く!田畑踏ん潰す!食い物は取り上げる!人夫にはコキ使う!女あさる!手向かや殺す!
一体百姓はどうすりゃあいいんだ!百姓はどうすりゃあいいんだ、百姓は・・・
ちきしょう・・・・ちきしょう・・・!』
【七人の侍】より三船敏郎演じる菊千代のセリフ
1954年公開
監督 黒澤明
主演 三船敏郎
志村喬
長い映画なので雑なあらすじになりますが。
(百姓という言葉はあまりよくないみたいですが、あえて使わせていただきます)
野武士が自分たちの村に来るのを恐れている百姓は、
撃退するために侍を雇おうとしますが、百姓に雇われるなんて侍としては恥。条件も悪すぎる。
心優しい侍はなかなかいません。
そんなわけで侍集めから物語が始まります。
やっと仲間が集まったが、そのうちの一人菊千代(三船敏郎)は礼儀作法も知らず、野生児。
というかそもそも勝手についてきているだけ。
侍と、百姓。同じ時代を生きている人間だが、その生き方や価値観、生命観はまったく違っています。
それが原因で生じる摩擦もあります。
ある時、菊千代が村人が隠し持っていた刀や槍や兜などを見つけ出します。
過去の戦で死んだ侍から剥ぎ取ったり盗んできた品々だと容易に想像ができ、侍たちは表情が曇る。
それに対する菊千代の怒りが上記のセリフに繋がり、その後菊千代が百姓出身だと明らかになります。
私がこのセリフにシビれるのは、もう侍もいない現代に生きる私も
「けちんぼで、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜け」な百姓と同じだからだと思います。
第一位!
・・・の前に番外編です!
惜しくもランキング圏内に入らなかった作品をいくつか紹介させてください。
*映画「スタンド・バイ・ミー」のリヴァー・フェニックス演じるクリスが、泣きながら自分のことを語るシーンと
最後、冒険を終えて別れ際にクリスの後姿がゆっくり消えていくシーン*
どっちかに決められないのでどっちもボツにしました。
私はただのリヴァー・フェニックスファンです。
*松田聖子が風船に囲まれながら「天国のキッス」を歌ったときの
サビ最後の「ダーリン♪」のときの左手と伏し目*
![seiko1](http://blog.kawaharaclinic.com/wp-content/uploads/sites/3/2017/12/seiko1.jpeg)
![seiko2](http://blog.kawaharaclinic.com/wp-content/uploads/sites/3/2017/12/seiko2.jpeg)
![seiko3](http://blog.kawaharaclinic.com/wp-content/uploads/sites/3/2017/12/seiko3.jpeg)
神の左手をお持ちの聖子ちゃん、それに加え表情も動きもパーフェクトで一瞬で恋に落ちます。
マクロスだったら一撃です。
ただ、俯瞰的に見て私が気持ち悪いのでボツです。
*映画【ボーン・アルティメイタム】のマット・デイモン演じるジェイソン・ボーンが
窓から窓に飛び移るアクションシーン。
ボーンシリーズの三作目です。
このアクションシーンだけでもこの映画をみる価値はあります!
窓から窓のシーンは、本人が行ったあとにカメラも後ろから行くんです!
ただ、言葉ではこのすごさが伝わらないのでボツです。
さて自己満足の余興も終ったところで、第一位の発表です!
第一位…..
【大脱走】のスティーブマックイーンのバイクシーン!!!!!
1963年公開
監督 ジョン・スタージェス
主演 スティーブ・マックイーン
これは名シーン中の名シーンなので、特に説明することはございません。
かっこいいです!
![Steve1](http://blog.kawaharaclinic.com/wp-content/uploads/sites/3/2017/12/Steve1.jpeg)
![Steve2](http://blog.kawaharaclinic.com/wp-content/uploads/sites/3/2017/12/Steve2.jpeg)
撮影で使われたバイクはTRIUMPH TR6 トロフィーです。
私はカワサキ好きですが、古き良き英国車もなかなかです。
と言っても戦後のバイクなので年代的に合わないですね。
というかそもそもドイツ軍から奪ったのに英国バイクとは、、、
というツッコミは置いといて、もうこの僅かなバイクシーンがとってもカッコイイんです!
でもわかりません!マックイーンがかっこいいだけかもしれないです!!
「これ!名シーンだよ!!」と友人に見せたら
「え、これが?」
「有刺鉄線!バイクで飛び越えてるんだよ!」
「そんなにすごい?わたしでもできるわ」
と笑われ、反応はイマイチでした。
ハードルあげすぎたかしら?とも思いましたが
シビれたシーンは、人それぞれですね。
自分の好きなものを、他人に共感してもらえると嬉しいけれど
だからといってそれを押し付けてしまってはいけませんね。
でも、共感してもらえないからと言って
「あれ?私がおかしいのかな?他の人から見たらこのバイクシーンってかっこよくないのかな?」
と、気持ちに蓋をしてしまうのは悲しいことです。
“好きなものは好きといおう!”
私たちがこういうブログを書くのには、それが前提としてあります。
でも、閉鎖社会にいるとそれさえも難しかったりします。
そんな時はここのブログのコメントや、受付でお待ちしております。
長いブログとなりましたが、読んでくれてありがとうございました。
BGM:「大脱走マーチ」