心の護美箱(43)~磁場

30/Ⅸ.(木)2021 台風16号迫る 河野太郎完敗。敗因は「石破氏と組んだことがすべて」。

勝負の世界では時々、「作戦勝ち」という言い方を聞く。圧倒的な兵力の差がある相手と戦う時に有効なのは頭脳戦である。おそらく頭脳戦とは、①心理的な罠を仕掛け、②精神的に苛立たせ、③相手の持ち味を封じ込め、④攻撃を空回りさせ、⑤動きが雑になったところを仕留める、クレバーな兵法ではないか。それならば僕はかつて頭脳戦のお手本みたいな試合を観たことがある。ジャイアント馬場vsスタン・ハンセンの一戦だ。
全盛期を過ぎた馬場は勢いに乗るハンセンに破れPWF世界ヘビー級ベルトを奪われた。リターン・マッチが組まれたが、もう誰も馬場が勝つとは思わなかった。しかし、馬場はここでハンセンにものすごい頭脳戦を仕掛けたのだ。タイトルマッチが決まった日から、報道陣に「次の試合に秘策がある。ハンセンがウエスタン・ラリアートを仕掛けて来た時に‘16文ラリアート’を打つ」と言うのだ。
それを伝え聞いたハンセンは慌てた。「ナニ?‘16文ラリアート’だと?16文は馬場の足のサイズだろ?ラリアートは腕を使う技だ。どうやってやるんだ?そもそもラリアートは俺様の得意技だ!」と激高し、記者たちに八つ当たりした。
ジャイアント馬場は余裕しゃくしゃくに「ま、当日を楽しみにしてよ」と太い葉巻を吹かし、記者たちの質問を煙に巻いた。ハンセンのイライラがピークに達した頃、決戦の火蓋は落とされた。普段のスタン・ハンセンの試合ではなかった。
いつものハンセンらしい破壊力が陰をひそめた。‘16文ラリアート’を恐れるばかりに踏み込んだ攻撃ができないからだ。その為、馬場に決定的なダメージを与えられないのだ。一進一退の攻防の中、焦りから不用意に飛び込んだハンセンをクルっと馬場が「小包固め」に丸め込んで3カウントを奪って勝利した。
「小包固め」とは、相手の首に自分の腕を巻きそのまま自分の足を相手の足にひっかけクルっと前転させエビ固めにするセコイ技である。馬場は勝利者インタビューで、「16文ラリアート?そんなモン無いよ。16文は足のサイズ、ラリアートは腕を使う技。出来る訳ないだろう」と笑い飛ばした。ハンセンは‘16文ラリアート’という亡霊に負けたのである。馬場の談話を伝え聞いたスタン・ハンセンは「ガッデム!」と悔しがったという。

心の護美箱(42がいっぱいになったので、(43)を作りました。今回はクリニックの紹介です。

実は、教科書的な治療空間作り、というのが存在して、刺激の少ない白い壁、音楽はクラッシックかイージー・リスニング、絵も風景画、刺激を少なくする工夫なのでしょう。これが書かれたのは何十年も前のことで、その間に世の中は激変しているのに、誰もそれを見直そうとしてないようにみえます。
カワクリも開院当初は、教科書的に作りました。以前の記事をみてもらえれば、今と全然違うのが判ります。今の受付が書いてくれた記事ですね。
でも、僕は思ったのでした。病院っぽさに抵抗を示す人も少なくないぞ、と。「刺激が少ない」と決め付けてられている「その風景画」や「そのクラッシック音楽」に嫌な思い出が有るかもしれない。正味、万人に共通する刺激の少ないもの、なんてこの世に存在しないだろう。どうせ何をしたって誰かしらに何かしらの「影響」があるなら、いっそ、「本当の川原先生のお部屋」を作って出迎えよう!、と今のスタイルになった次第です。

以前、刑事さんがクリニックに訪れたことがあって、「ここはお住まいですか?」と聞かれたことがあり、あらゆることに鼻が利く刑事さんが勘違いした位の我が家感です。(笑)。患者さんの反応は真っ二つで嫌な人は最初の時点でビックリして、診察を受けずに帰っちゃう(泣)。反対に「ここが落ち着く」と言ってくれる人もいる。有り難いのは、そう言ってくれる人の多くが、決して、アニメやアイドルのファンだという訳ではなく、そんなものと縁遠いお年寄りだったりすること。「ここが落ち着く」と言って貰えると嬉しい。診察日以外にも、マンガの続きが気になったと読みに来たり、勉強だけしに来る学生も出てくる。そうすると空間が力を持つのです。磁場ですね。
僕は実はそれを見越していて、設計の時点でカウンターテーブルを勉強しやすい高さに作ったのです。以前の病院で、外来の待ち時間に、暗がりで、膝の上にテキストブックを置き、テスト勉強をしてる子をみて、それが印象に残っていたから、ここのクリニックを作る時に真っ先に考えたのが、勉強に適した高さのテーブルでした。それを受付スタッフが見守れる位置に配置。受付の応援してくれるまなざしを背中から感じるアイデアは、僕の過去のプラスの実体験による。それは医師国家試験の追い込みの時期で、僕は毎日、近くのカフェテリアで1日勉強をしていて、そこには女性店員が3人いて僕を見守っていてくれて、たまにお水を入れに来てくれたり声をかけてくれたりして随分と力になった。だから、その恩返しみたいな気持ちがあるのです。

BGM. 吉田拓郎「おいでよ」


どうするニッポン?どうなるセカイ?

18/Ⅸ.(土)2021 台風14号上陸 次は、佳子さまの乱(週刊新潮)

コロナ禍で、病気を治す妖怪・アマビエ、が人気になりましたね。僕は子供の頃から「妖怪博士」だから勿論知っていました。ただし、本当は「アマエビ」だと言う事実も知ってました。下は、水木しげるの日本妖怪大全。↓。

弘花三年(1846)肥後(熊本)の海中に毎夜毎夜光るものが出た。役人が行くと、「私は海中にすむ’アマエビ‘」と名乗り、「これから豊作だが、やがて病気が流行ったら、私の写しを早々人々にみせよ」と予言めいたことを言い、海中に消えたという伝説。予言だけでなく病気を治す能力も同時に兼ね備えていたから、妖怪というより神に近い存在か。下が、水木しげるの、アマエビ。↓。

僕はこの本を何度も何度も熟読してるから、アマエビ、が本当で「にわか」が「アマビエ」と言い間違えてると思っていた。だからブームの頃、論争をしたが、大抵は「甘エビはお寿司でしょ」と笑われて終わり。そこでよく調べたら、この本の誤植のよう。これは初版本なので、貴重なミスですね。1991年第1刷。↓。

コロナの世の中、神も仏もないから、妖怪頼りもしたくなりますね。そこで、アマビエ、にスポットが当たったみたいです。そもそも、出典では、「写し」を人々がみれば効果があるというから、感染症でも濃厚接触せず、SNSで拡散すればいいのが現代にマッチして流行ったのでしょう。

下は昨日の僕のお昼ご飯。アマビエならぬ、カレエビ。カレー南蛮うどんの上に海老天をトッピングしてもらったメニューにない、オーダーメイドです。↓。

しかし、世間は大変ですね。コロナ禍に総裁選。国内がてんやわんやしてると見たら北朝鮮がミサイル撃って来るし。こっちが忙しい時に限って「かまってくれ」とせがんでくる女のようです。しかし今度のは凄いですね。汽車に見せかけてロケット搭載してるの。そこにさらに台風だもの。どうなってるんでしょう?人間たちの暴走に自然界が怒って「ウイルス」や「天災」を仕掛けてきたのでしょうか。人類への最終通達。旧約聖書の「ノアの方舟」みたいに選ばれし者だけ残して人類終了なんて、終焉があるなら見届けてみたいです。もし少しでも自惚れる自信のある人は、「もし自分が人類代表として生き残る」ごっこをすると幼児的万能感が満たされて面白いですよ。一人(もしくはパートナーと二人)で生き残っても寂しいから一定数の人類は残してあげれます。その時、自分の権限で20人まで死なないで済みます。その20人のリストを作りなさい。どうですか?面白くないですか?ちょっと「神」になった気分に浸れますよ。暇なシルバーウィークになかよしと楽しんでみてもいいですね。

そうそうコロナ以前には接触が出来たからブログで聖劇をやったものです。その一つに「ノアの方舟」があります。今では考えられないソーシャルディスタンスです。

BGM. 南沙織「純潔」


心の護美箱(42)~よくある質問

16/Ⅸ.(木)2021 はれ ゲレロが45号、大谷を抜く。ペレスも44号。本塁打王争い1差で3人の大混戦。

知り合いの風俗嬢は友人と食事に行く時、割り勘でも「少し多め」にお金を出すという。彼女は自分のお金は「綺麗なお金じゃないから負い目がある」と泣く。綺麗じゃないか。

僕は中学の頃、借りてもないお金を友人に「返して」いた。友人は「貸したっけ?」と不思議な反応をするが、こちらが強く「返す」と大抵の人は受け取った。後に岸田秀という心理学者の本に似たような体験が書いてあって、「それは親に借りを作りたくないから、別の場所で借りを返してるのだ」という解説で妙に納得した。

前の病院で「芸術療法」を専門にしてる先生がいてその人に教えてもらった話。「智恵子抄」で有名な智恵子はその晩年は高村光太郎と会話が出来なかったそうだ。しかし智恵子が切絵に興味を示すのを発見した高村光太郎は智恵子の為に毎日、綺麗な千代紙を買って帰ったそうだ。智恵子は夢中で切絵をする。光太郎はそれに答えるように違う千代紙を探しては買って帰る。これは高村光太郎が智恵子の為に買ってるようにみえるが、実は智恵子が光太郎が喜ぶから切絵をしてあげていた、という逆転現象がいつしか起きていたのだという。「愛」ってよくわからないけど素敵な話ですね。

医学部の科目の中に「精神科」があるのはよく考えると不思議だ。「精神」って特定の臓器ではないし「脳」とも違うし解剖しても見当たらない。「こころ」を扱う学問やジャンルは他にもある。哲学や宗教学や芸術や文学の方がより的確に「こころ」の本質をとらえているかもしれない。だけどあえて「こころ」を医学に置こうとした人の発想が興味深い。

心の護美箱(41)がいっぱいになったので、(42)を作りました。よくあるご質問への回答です。

幼稚園の頃、ブツブツと独り言を言いながら近所を徘徊している老婆がいた。乳母車に古い赤ん坊の人形を乗せて、その人形を本当の赤ん坊だと思っているという。「すずめ」を捕まえて食べてるという。「タッちゃん、あの人に話しかけてはダメですよ」と教えられていた。
ある日、狭い路地で、乳母車の老婆と鉢合わせになった。
僕は思わず、「すずめ、って食べれるの?」と聞いた。
すると、老婆は「坊や、そんな可哀想なことをしてはいけないよ」とビックリするほど優しい声でそう言った。やがて僕らは仲良くなり、老婆は乳母車から赤ん坊を抱え上げて、「ほら、こうするとお日様が透けて見えて綺麗なんだよ」と教えてくれた。セルロイドの人形に夕陽が差し込んでキラキラ反射して輝いて虹のように見えた。
同じ頃、家に時々、「乞食」(←これは不適切な表現なのでしょうが、差別を助長する意図ではないので使用します)が来た。「タッちゃん、乞食が来たら、食べ物をあげちゃダメですよ。クセになってまた来るから」と言われた。
ある日、僕しか家にいない時に勝手口から女の乞食が、「何か恵んで下さい」と入って来た。僕は、「お前に、何かあげるとクセになるから、やらない」とピシャリと言い放った。すると女の乞食は、「坊ちゃん、もう何日も何も食べてないのです。約束します。今日だけですから」と懇願した。この人が嘘をつくようには見えなかった。僕は台所に置いてあった塩むすびを持って来てあげた。女乞食は何度も何度もお礼を言い、約束は守る、と言って帰って行った。毎日、「ねぇ、今日、乞食、来なかった?」と聞くのが日課になった。大人達は、「変な事を気にするのね」と笑っていた。女乞食は約束を守ったのだ。
僕はこれらの事を通じて、大人達の言う事はかなりいい加減なものだぞと思った。そして、それ以来、この世の「常識」とか「普通」とか「規則」とか「一般」などを疑ってかかるようにした。
将来は、「常識」や「普通」で不当に差別や誤解を受けてる人達を助ける人になりたいと思った。そのためには「パワー」が必要だ。僕の父は医者だから「精神科」というものがあることを知っていた。それだ。僕は精神科医になって医者と言う権威を武器に、差別や誤解で苦しんでる人や不自由に生きている人達の心の味方であろう。それが僕が精神科医を志した初心で、よくある皆さんからの質問への答えで、今でもそう思っている。

BGM.ムーンライダーズ「九月の海はクラゲの海」


文化部通信~その弐拾壱~

こんにちは、文化部通信21弾。文化部長スーです。

今月は写真が盛りだくさんです(いつも?)
さっそく”9”いってみよ~

オバ”Q”

”キュゥ”べえ

銀河鉄道”999”

ローマの”休”日

”キュウ”コン

エヴァンゲリヲン新劇場版:”Q”

サイボーグ00”9”

「十中八”九”N・G」 ジューシィ・フルーツ

八”九”寺真宵 (8月から続けて登場です)

ジャンボーグ”9”

野球は”9”人でやりますね。

忍ちゃんは”吸”血鬼(”きゅう”けつき)

さあ、ギリギリセーフな”9”のラインですが、まだまだいきますよ。

「おやすみプンプン」のヒロイン、愛子ちゃんが最後に逃げたのは鹿児島。”九”州で死んでしまいました。

夢野”久”作

”九”州地方では夢みたいなことばっかり言って働かない人を「何、夢野久作みたいなこと言ってん?」と言う一般名詞で、東京で言う「夢見る夢子ちゃん」みたいなものだそうです。ちなみに、”九”州出身でも知りませんでした。

それでは、”九”州出身者をドドンと。

松田聖子

甲斐バンド

吉田拓郎 は広島出身のイメージですが、実は鹿児島出身

丸尾末広 「少女椿」の作者

椎名林檎

原田知世

酒井法子

美輪明宏

郷ひろみ

高倉健さん

浅香唯

宮崎美子

以上”九”州出身の方たちでした。ボリューミーですね!
そして9月生まれの10人のイラストです。先生とスーの交互となっております。

1「三四郎の小宮 9/3」

2「楳図かずお 9/3」

3「二宮金次郎(二宮尊徳) 9/4」

4「フレディ・マーキュリー 9/5」

5「伊達政宗 9/5」

6「長渕剛 9/7」

7「聖母マリア(イエスの母) 9/8」

8「カーネル・サンダース 9/9」

9「泉ピン子 9/11」

10「松田優作 9/21」

二宮金次郎の像は、歩きスマホを誘発するといって撤去している学校もあるみたいですね。ちゃんと座って本を読んでいる銅像もあるんだとか…。時代ですね。
私は二宮金次郎像を見たことはないんですが、皆さんは見たことありますか?やっぱり学校にあるんでしょうか、一度は見てみたいです!もちろん歩いてる方を。