忙しさには、波がある。

 28/Ⅵ.(金)2013 はれ
昨日までの忙しさが嘘のよう。今日はお昼休みが、1時間半もとれました。
せっかくだから、ランチに、天明さんと新しい心理の筒井さんと3人で東工大の精養軒に行きました。
あそこは静かな空間で、僕はいつもどこか学会で地方に来てるような時のような錯覚に陥ります。
昨日のブログ記事を読んだ方へ、天明さんから、昨日のお花の名前、「キノブラン」だそうです。
植物つながりで、これは先日、Kさんにもらった「カジュマル」です。↓。

カジュマルって、カジュアルに字面が似てますね。
そこで他にも、語呂が似てる言葉とか、響きが似てるフレーズとか、ダジャレっぽいものを色々と考えてみたのだけれど、
あんまり何も思いつかない。
大喜利は苦手みたい。
せいぜい、浮かんだのが、「天体観測」と「変態監督」くらいで、我ながら、情けないよ。
カジュマルは別名「歩く木」というそうだ。
大きくなると株が分かれて、歩いてるように見えるかららしい。
カジュマルは沖縄の木なので、冬が注意なんだって、Sさんから教わった。
カワクリでは、受付が植物係りも兼ねています。
そうそう、受付の新メンバーをきちんと紹介していませんでしたね。
天明さん、富田さん、後藤さんの3人です。受付は名札をしてないから、よろしく、名前を覚えてあげて下さい。
カジュマルが越冬できるかは、彼女らにかかっている。カワクリの未来もね。頑張ってもらわなきゃ。
BGM. アルバート・ハモンド「カリフォルニアの青い空」


診察室だより~2013夏(梅雨)

 27/Ⅵ.(木)2013 はれ
今日は夏らしい良い天気。大岡山北口商店街も「夏」です。↓。

クリニックの待合室のBGMも少し夏っぽくしました。
聞きどころは、アニメ「惡の華」のテーマソングです。6分以上あります。これは別に、それ程、夏らしい曲ではないですが。
しかし、昨日はウジウジした雨で、打って変わって今日は上天気。
こうもコロコロと機嫌が変わると、こっちはたまったものではなくて、これが女なら、つきあいたくないよ。
今週は忙しくて、外来は朝から晩までぶっ通しで昼休みがなかったり、休みの日も研究会や学校医の仕事が入っていて、
それは調子の良い時にスケジュールを組んで、疲れた頃に予定をこなす自業自得のせいで、ブログを書いてる暇もないです。
だけど、あまり更新しないと心配する人もいるかもしれないから、徳田さんがいる頃は、彼女にピンチヒッターをお願いして、
すると彼女はそつなく、「相談室だより」とか言って、撮り溜めた相談室のお花の写真を、紹介したりしていたものだっけ。
だったら、徳田さんをなつかしがって、夏だけに、今日は「診察室だより」としてお花の写真の紹介にしましょう。
これは、今日のお花、カーネーションだそうです。↓。

こっちのお花は少し不気味ですね。これは名前が判りません。明日までに、天明さんが調べといてくれるそうです。↓。

それまでは仮に「惡の華」と名付けておきましょう。ちょっとセンザンコウにも似てますね。
BGM. 宇宙人「惡の華」


アウトドア「めざせ、タッちゃん BSL!」

 18/Ⅵ.(火)2013 はれ、今年で一番暑い
思ったより、5/30の記事「チクりババアと南ちゃん」の反響が大きかったので、今回はそれにちなんだ企画です。
みうらじゅんのマネをして、アウトドア「めざせ、タッちゃん BSL!」を作ってみました。
近頃の僕は、きゃりーぱみゅぱみゅのファンクラブ特典のパスケースにパスモを入れて、腕輪のように手首に巻き、↓

裏側には、ファミマの初音ミクのT-CARDを見えるように入れています。両面、見せる仕様です。↓。

これを使って、この日&月で、街中から「めざせ、タッちゃん BSL!」の文字を集めてきましたので、それのお披露目です。
まずは、JR目黒駅の駅名表示から「め」。↓。

これは、とある銀行の駐車場の案内の「~でございます」から撮って来た「ざ」。↓。

月曜日、錦糸町に勉強会で行った時、「処方せん薬局」の看板から「せ」。↓。

「、」はある政党のポスターから。↓。

東横線の改札のpasmo/suica「しっかりタッチ!」から、「タッ」を。↓。
最初、ケンタッキー・フライド・チキンを狙って行ったけど、「KFC」しかロゴがなく、ケンタッキーに「タッ」の字は有りませんでした。

1/31の記事「ひとり、グルメ・リポート」で取り上げた、大岡山ご当地グルメ、「山ちゃん」から「ちゃん」を持って来ました。↓。

「B」は、錦糸町のボクシング・ジムから。↓。

「S」は、同じく錦糸町のドラッグストアの店頭にあったトイレット・ペーパーから。↓。


「L」は、ローソンのロゴから。しょこたんのファンクラブの継続手続を済ませたついでに撮影。↓。

「!」は、大岡山駅の目黒方面に向かう側のエスカレーターの上に貼ってあるポスターから。東急の広告。↓。

これらを続けて見ると、「めざせ、タッちゃん BSL!」になってませんか?
僕は、今、趣味で自分用の「いろはカルタ」を作るプロジェクトに取り組んでいて、そのフレーズを選択中です。
今のところ、「あ」は「あら、女って、男の人、次第よ」、「い」は「色々、奪うと大人が出来る」、「き」は「君はそれほど悪くない」、
「し」は「辛抱する木に花が咲く」、「た」は「体罰はイケナイ」などです。
最終目標は、同じ要領で、アウトドア「いろはカルタ」を完成させることです。暇な時にやります。
皆さんが、忘れた頃に発表できたらいいな。
BGM. 中尾ミエ「アイドルを探せ」


インテリア

 14/Ⅵ.(金)2013  曇り
毎朝、早番の人が、診察机のサイドにカップを用意しておいてくれています。「けいおん」がお水用で、もう1つが紅茶用。↓。

早番の人は、クリニック内のお掃除の時に、キーボードの「けいおん」のシールも綺麗にしてくれています。↓。

さて、ここからは2013年6月の診察室の模様替え風景です。
新宿世界堂で大型ラミネートした2枚のポスターは、診察室に貼りました。
皆さんの右斜め後ろの白い壁には、「おろち」の少女のポスターが。↓。

そして、皆さんの正面、僕の後ろには、「ナンバー10」の表紙のミスターを拡大したものです。↓。

「ナンバー10」の元の雑誌は、これです。見たかったら見せてあげます。↓。

診察室を入るとすぐ右手、つまり座ると背後に、立川談志の手ぬぐいの額装を掛けました。
「落語とは、人間の業の肯定」と書かれています。深いですね。↓。

先日、テレビで「風水」の特番をやっていました。僕は昔からよくあるその手の番組だと思ってみていたら、違いました。
始めこそ、風水的に縁起の良いことを紹介していました。
たとえば、クッションなら2つ並べて置いた方が良い、とか。ちょっと、取り入れてみました。↓。

その番組の最後には、極端に風水を信じきる芸能人の豪邸を紹介しました。
その家は、家具まですべて風水で計算し尽されて作ったもので、見てて、「こわい」と感じさせました。
実際に、司会の今田耕司が「こわい」と言ってました。つまり、そういう趣旨で作られた番組ですね。
新手ですね。
何事も極端にやり過ぎてはいけない、という啓蒙なのか、あるいは、最早、メディアにメッセージなどないという宣言なのか。
単に風水をおちょくっているのか。でも、豪邸を紹介された芸能人、「こわい」と言われても、嬉しそうだった。
それが、最も、こわかった。
風水では「ふくろう」グッズが、「不苦労」とか「福来郎」と引っ掛けて縁起が良いらしく、人気だそうです。
何だかんだ言って、僕はこの番組に影響を受けてしまったんですね、後日、「みみずくのランプ」を買いました。
僕は、「ふくろう」と「みみずく」の違いが良く判らないまま、同じ様なものだろう、と判断したのです。
獣医学部の人に聞いたら、耳のような羽根が頭に付いてるのが「みみずく」で付いてないのが「ふくろう」だそうです。
確かに、「みみずくのランプ」には耳の羽根のようなものが付いてました。
でも、同じ獣医学部の人が言うには、そういう分け方をしてるのは日本だけで、外国では皆、「ふくろう」と言うそうです。
つまり、僕の買った「みみずくのランプ」も、「不苦労」で「福来郎」で良い訳です。良かった。
しかし、ここで問題が発生しました。「みみずくのランプ」は、持ち帰って、コンセントを入れても、点灯しないのです。
僕は、すぐにそれを購入した店に電話して、電話のやりとりで、向うの指示に従いました。
「電球が切れてるのかもしれません。下の蓋を開けてみて下さい」と言われたが、受話器片手では、うまく行きません。
僕は、あっさりとあきらめて、<これは人間の力では、開きませんね>と溜息まじりに答えました。
すると相手は、「そ…そんな…、いえ、に…人間の力なら、か…必ず、開くはずです!」と説得というか勇気づけられちゃいました。
そこで、受話器を脇に置いて、両手で下の蓋を回したら、簡単に開きましたよ。
僕は、テンパルと、物事を大袈裟に言うクセがありますね。いくつになっても、治りません。
結果、電球が切れてただけでした。
受付の後藤さんに替えの電球を、天明さんには延長コードをそれぞれ用意してもらい、スタンバイ完了しました。
下が、そのランプ。↓。


ランプと言えば、トイ・ストーリーのランプも、常時、スイッチ・オンにすることにしました。
横にチラリと見えるのは、「かんなぎ」のナギ様とざんげちゃんです。↓。

これは診察室ではなくて受付カウンターですが、遠藤賢司のピンナップ。LP「満足できるかな」についてたもの。懐かしいです。↓。

遠藤賢司の「ピラミッド・カレー」については、以前に、ブログの記事に書いた記憶があります。
このページの右側に、「search」という空欄があり、そこにワードを入力すると、ブログ内の検索が出来る機能があります。
「遠藤賢司」と入力したら、3つ、の記事が見つかりました。
遠藤賢司の「ピラミッド・カレー」について書いたのは、2013年1月18日の、「おわカレー」ですね。
良かったら、見て下さい。
この検索機能は、面白いので、ついでに、色々、入力して調べてみました。
「しょこたん」「小倉優子」「立川談志」「けいおん」「涼宮ハルヒ」「徳田さん」、どれも10件以上、見つかりました。
以上、最新のインテリア事情でした。
診察室の風景なのに、インテリアなんて呼ぶと、ちょっとインテリっぽくてかっこいいですね。
インテリと言えば、蛭子能収(えびすよしかず)のマンガに「痴漢と云う名のインテリ」というのがあります。
シュール・ド・エロという新境地で、単行本「狂ったバナナ」に収録されています。面白いですよ。
最後に、紹介したいのは、今日、久しぶりに、Kさんが来クリして、お花を届けてくれたことです。
ひょっとしたら、最近のブログを読んで心配して、お見舞いしてくれたのかしら?
だったら、ありがとう。診察机のサイドに飾りました。↓。

BGM. さだまさし「吸殻の風景」


続、マニック・ディフェンスの理由~おもしろ編

13/Ⅵ.(木)2013 雨、台風?
今回は、「マニック・ディフェンスの理由」の第二弾、おもしろ編です。
昨日は、ちょっと徳田さんを持ち上げすぎたので、今日で、少し落として、バランスをとります。
それは、ある冬の寒い日です。
徳田さんは、テレビで大岡山の特集番組を観たらしく、そこで紹介されていたレストラン林の「牡蠣グラタン」が
とても美味しそうだったから、今度、時間のあるお昼に食べに行きましょう、と誘って来ました。
林は、ハヤシライスが有名ですが、冬だけの限定メニューだそうです。
そして、数日後、時間のあるお昼休みが出来たから、「牡蠣グラタンを食べに、林に行こう!」となりました。
レストラン林は、大岡山のマックを駅を背に左手方向に下って行って、最初の路地を右に折れると看板が出ています。
「牡蠣グラタン」は普通のメニューには載っていませんが、おすすめメニューが書いてある黒板の一番上に書いてありました。
オーダーを取りにお店の人が来て、僕が「牡蠣グラタンを、2つ…」と言いかけたら、彼女はそれを左手で制止しました。
そして、右手でメニューを見ながら、「私、ハンバーグにします」と宣言するなり、パタンと両手でメニューを閉じました。
僕が唖然としていると、彼女はその様子に気付き、「私、デミグラス・ソースが好きなんです」と照れたように告白しました。
いや、照れるところじゃないんだが。
僕は、気を取り直し、「あっ、そう。じゃぁ、牡蠣グラタンを1つとハンバーグを1つ」とお店の人に伝えました。
その時、僕は、数日前に見たテレビ番組のワンシーンを思い返しました。
それは、徳光さんが、ミスターこと長嶋茂雄にまつわるエピソードを紹介していた場面です。
徳光さんは、ミスターをあるソバ屋さんに案内したことがあるそうです。
そこのソバはとても美味しいらしく、また店主がミスターの大ファンらしいのです。
そこで徳光さんは、ミスターをそこのソバ屋に連れて行き、店主は大喜びしたそうです。
店主は、張り切って、ソバを手打ちする様子を実演して、ミスターは「なるほど、なるほど」とうなづいて見学してたそうです。
徳光さんは、人情家らしく、その姿を見守っていたそうです。
そして、ソバが打ち上がり、店主が「何を召し上がりますか?」とメニューを見せると、ミスターは「う~ん」としばらく考えて、
「カレーライス!」と答えたそうです。
徳光さんは、苦笑しながら、「店主はガッカリしてたよ。でも、そこが、やはりミスターだよね」と言ってスタジオを笑わせました。
僕らのテーブルに、牡蠣グラタンとハンバーグが運ばれて来た時、僕には、そのソバ屋の気持ちが判る気がしました。
僕は、思わず、心の中で叫びました。
「徳田さん!、ミスターかよ!。何、ハンバーグ食ってんだよ!、牡蠣グラタン、注文しろよ!」って思いっきり突っ込みました。
まぁ、大人だからさ、言葉にはしなかったけどね。黙々と喰ったよ、牡蠣グラタン。あまりのショックで、味、しなかったよ!。
徳田さんには、そんな苦い思い出もありました。
どうでしょう?昨日、誉めすぎたから、少し、バランスとれたかしら。
バランスと言えば、僕の今の髪型はアシンメトリー(左右非対称)です。
ずっと6年半、一緒に働いて来た徳田さんが去ることは、紙ヒコーキの片方の翼が折れたような左右非対称な不安定さです。
そんな僕の心理状態のアンバランスを、美容師さんと相談してヘアスタイルに昇華したのが、このアシンメトリーなのです。
今の髪型にはそんな理由があるのですが、それを知らない皆さんには、結構、評判が良いもので、世の中、不思議ですね。
美容院に次に行くのは、7月の誕生日の頃の予定。次は、ショート・カーリーにしようと、美容師さんと打ち合わせしました。
それまでは、アシンメトリーで行きます。なので、皆さん、次に僕の髪型を見たら、そんな味わいがあるのだと思って下さい。
そして、良かったら、レストラン林に行ってみて下さい。
夏のシーズン、牡蠣グラタンはないですよ、念のため。ハヤシライスかハンバーグを頼んでみたらいかがでしょう?
デミグラス・ソースが美味しいと、徳田さんの折り紙つきです。デザートも美味しいですよ。
BGM. PPM「Lemon tree」


マニック・ディフェンスの理由

12/Ⅵ.(水)2013 少し雨、蒸し暑い
懸案の「タッチの南ちゃん」の記事を是が非でも5月中に書き上げたのも、その後のマニック・ディフェンスも、
その理由は、心理の徳田さんが5月いっぱいで6月1日から、お休みに入ってしまうからでした。
徳田さんは、カワクリ・オープニングからのスタッフで約6年半の間、僕の右腕のように働いて、
支えてくれていました。
週に3回は一緒にお昼を食べ、週に4日はケースについて語り合った仲です。
ある意味、家族以上に近かった存在です。
そんな彼女がいなくなるのは、僕にとっては痛手で、そりゃ、オイル時計のまとめ買いくらいしますぜ、旦那。
さて、徳田さんの送別会は、5月25日に自由が丘の韓国料理屋さんで行いました。
徳田さんの代りに、新しく心理が4人、入りました。
その新・心理スタッフからは、サプライズで綺麗な、真っ白い花束が贈られました。↓。


徳田さん以外で、オープニングからいるのは、僕とナースの塚田さんだけです。
その塚田さんが気を利かせて、こっそり花束を用意しておいてくれ、「僕から」ということで、これもサプライズプレゼント。
これが、それ。↓。心理の花束が、白だから、まるで、紅白歌合戦のようです。
まだ5月なのに、蛍の光な気分でした。


徳田さんの良さの1番目は、精神分析をベースとした臨床的な基礎技術がしっかりとしていたことです。
勉強熱心で休みの日には、研究会に参加したり、積極的にスーパービジョンを受けていました。
給料と休日の大部分をそれらに費やすストイックな姿勢は、おそらく臨床心理士としての誇りがそうさせたのでしょうね。
徳田さんの良さの2番目は、共感する能力が高いところです。
精神科の教科書には、精神療法の基本は、「傾聴・共感・支持」と書かれています。
しかし、これは疑問です。「共感」って技法や技術なのでしょうか?
どんなにすぐれた専門家でも、他人の気持ちなんて、そうやすやすと判らないでしょう。
もし、判るという人がいるなら、それは判った気になってるだけではないのかしら。
色々な考え方はあるでしょう。
でも、僕は「共感」とは、話を聞いていて、生じるものだと思うのです。
技術というより現象に近いのではないでしょうか。
もし、技術の部分があるとするなら、それは共感が生じるように工夫して話を聞くことではないかしら。
相手の気持ちに調律を合わせるような技術。
これは丁度、赤ちゃんが泣いてる時、「おっぱいが欲しい」のか「オムツを替えて欲しい」のか
「抱っこして欲しい」のかをお母さんが読み取る能力に似てるのではないかしら。
徳田さんの良さの3番目は、臨床に望む、責任感と覚悟でした。
徳田さんは、まるでサリンジャーの小説のライ麦畑の捕まえ役のようでした。
危ない時の患者さんをしっかりと捕まえて離しませんでした。
徳田さんがよその治療機関に送る診療情報提供書に目を通したことがあります。
丁寧な言葉選びでエレガントな文章でしたが、中味は、「果たし状」みたいでした。
要約すると、うちはこれだけのことをやったんだから、この人を診るんなら、そこんとこヨロシク、
と相手の覚悟を問うようでした。
その見立ての正確さと治療の流れの理解に、普通の人はちょっとビビるだろうな、と僕は読んでそう思いました。
でも、それはこちらが威張ってるのではなくて、すべては患者さんのためになるから、良いことなのだと思いました。
以上は、臨床心理士としての徳田さんの資質の長所の列挙でした。
以下は、徳田さんの人柄の良さについて書きます。
我々の仕事は人の心を対象にするものなので、自身のパーソナリティーも治療の道具の一部になります。
勿論、人と人だから、相性もありますけどね。万人に受ける治療者などいないですからね。
それを踏まえて、徳田さんの人柄の治療的なところは、僕が思うに、多分、これまでの人生で優等生で来た人ではなさげなところです。
それは、人間は放っておくと駄目になる生き物で、弱々しく情けなくダラシナイことを実感として判っているふしがあるのです。
「優秀な人」は、ここが欠落しているので、あまり良い治療者になら(れ)ないことが多い気がします。
徳田さんの人柄で治療的だなと思う2番目は、好奇心の強いところです。
僕らが話をしていて、「それ、何だっけ?」となると必ず調べて教えてくれます。それが、どんなにくだらないことでも。
僕は、今思うと、徳田さんのそういうところに甘えていたのかもしれません。
自分の面白いと思うマンガやDVDを貸して、話題を共有させていたのですから。
「涼宮ハルヒ」のラノベ全巻とか、「けいおん」のマンガ全巻とか、「かんなぎ」のマンガ全巻とか、
「おやすみプンプン」とか。
「おやすみプンプン」に至っては、徳田さん、途中から、自分で買っていました。
「ひぐらしのなく頃に」のDVDや「化物語」のブルーレイも観てくれました。
僕が中高生の頃は、友人達とレコードの貸しっこをしたり、お互いの好きな芸能人のイベントに付き合いあったりしたものです。
僕は友人を山口百恵の映画に付き合わせ、石野真子や近田春夫&ハルヲフォンのコンサートに連れて行きました。
代りに、エアロスミスや榊原郁恵のコンサートからジャパン・ボウルというアメリカン・フットボールの試合にも付き合いました。
それが、段々と大人になると、そういう関係が希薄になって行き、寂しくなって行きます。
僕は、ゴルフとかしないから、気がつけば、のけものみたいになってたりします。
それを徳田さんに、マンガやアニメを押し貸しして、埋め合わせていたみたいです。
そう言えば、立川談志の落語にも、連れって行ったっけ。
でも、徳田さんにとって、それは良かったと思います。
生きた立川談志を見た事があるって、いつかどこかで誰かに自慢できる時が、きっと、あるから。
そうそう、徳田さんの人柄の治療的な効用について話していたんでしたね。
そうなると、何はともあれ、後にも先にも、それは、明るさ、ですね。
徳田さんがいると、それだけでその場が明るく感じました。
徳田さんは第1火曜日だけ、変則的にお休みでした。
徳田さんのいない火曜日は、午前中でも放課後のようでした。
よく徳田さんは、相談室に、お花を飾っていましたが、僕は、何故か、ひまわりの黄色いお花の印象しか有りません。
徳田さんは、お別れにシシリア・レモンとフレッシュ・バジルのルーム・ミストをくれました。
意味は、「情熱と誠実」だそうです。
多分、徳田さんから見た僕の診療のポリシーが、「情熱と誠実」だと思ってくれたのでしょう。
そんな話はしたことないけれど。
徳田さんは、自分がやめた後の、僕への仕事の負担増を心配していました。
だから、もし、僕が疲れ果ててしまって、萎えそうになった時は、この香りで乗り切って、
というメッセージなのでしょう。↓。


今日はまだ6月12日だけど、スプレー、早くも使いまくりだよ。
診察室、レモン風味の香りで充満。
徳田さんは、クリニックのオープンの時は、まだ、臨床心理士の資格を取ったばかりの駆け出しの新人でした。
カワクリの歴史は、徳田さんの臨床心理士としての成長とパラレルでした。
そんな徳田さんに贈りたいのは、♪あなたがもしもどこかの遠くへ行きうせても、今までしてくれたことを忘れずにいたいよ、
もどかしさも貴方にゃ程よくいいね♪、と歌った黒人霊歌か何かの一節です。
徳田さんは、毎年、6月が嫌いでしたね。今年の6月は、あまり6月らしくないけれど、それでも、やっぱり嫌いですか?、6月。
僕はマニック・ディフェンスを効かせて張り切り、そして新たな心理の皆もオーバーワーク気味に、頑張ってくれています。
なんとかなります。
まぁ、最後に、とってつけた様になるけれど、徳田さん、約6年半、ありがとう、お疲れサマー。サンキュー、達者でな。
BGM. LAZY 「Hello Hello Hello」


日月の僕

11/Ⅵ.(火)2013 少し雨、蒸し暑い
カワクリの休診日は、日・月・祭日です。
オープン当初は、水曜定休だったのですが、月曜の祭日が多すぎて、再診がメチャクチャになるから変更しました。
なので、僕は、日・月が連休です。今回は僕の連休の過ごし方を紹介します。断っておきますが、あまり面白くないですよ。
9(日)は、午前中に起きて、自由が丘のストレッチへ。担当トレーナーに楳図かずおグッズをプレゼント。感謝感激される。
その足で、中野ブロードウェイを探索。いつもより早い到着なので、4階から2階までじっくりと普段見ない店も見て回る。
ちょっとマイルドなアダルト・ショップの店頭に、コスプレ用の体操着が、「悪の華」のポップつきで目立っていて面白かった。↓。


仲村さんは、「クソムシが!! いいから買え!!」と言わされています。でも、言いそう。↓。


佐伯さんは、「言っていい?クソムシが♪」と言わされていますが、この「♪」はないですね。
でも、佐伯さんって、本質的に、こういうこと言いかねないですね。↓。


僕は、その後、新宿に出て、「悪の華」つながり、アニメイトに行き、ブルーレイを予約しようとしました。
アニメイトで全巻予約購入すると、色々と特典がつくからです。
でも、出足が遅かったらしく、もう予定枚数の予約終了だそうです。残念。
その後、紀伊国屋の医学書コーナーで、新しい診断のガイドラインと薬の本を買いました。
ポイントが、かなり溜まったので、アドホックの方のマンガ売り場に行くと、「悪の華」の8巻が出ていました。
続きが気になると、コメントをくれてた方もいましたね。出ましたよ、8巻。
なかなか、良い展開で、さらに続きが気になります。受付前のカウンターに置いておきました。良かったらどうぞ。↓。


「涼宮ハルヒの憂鬱」も⑱巻が出ていたのですね、知りませんでした。ラノベ的には、「驚愕」の内容に入りました。
ヤスミが表紙です。カワクリ正面のフィギュア棚の隣の本棚の下の棚の「京アニ」コーナーにあります。↓。


その後、僕は「世界堂」で頼んでおいた大判ラミネートを受け取って帰宅です。
ラミネートは、スポーツグラフィック誌「ナンバー」の「ナンバー10」の表紙を拡大したものと、「おろち」です。
両方とも診察室に貼ってあります。「ナンバー10」は、昭和55年9月5日号で、長嶋の特集号で面白いです。お気に入りです。
10(月)は、今年度、初の東京都の校医相談です。
去年までは町田の学校に行っていたのですが、今年からは別の学校に2校行くことになりました。まずは、1校目です。
駅で言うと東陽町が最寄でした。僕は、東陽町という名前は知っていましたが、駅に降りたのは生まれて初めてでした。
新しい学校に行くのは、少しドキドキして、刺激的です。
そこは大きな窓の陽のよくあたる校舎で、先生方も熱心で、一緒に1年間、協力してやって行きましょうと誓いました。
この事業は東京都教育庁の仕事の手伝いで、去年までは先生の相談や勉強会が中心で、直接、生徒とは会えませんでした。
それが、今年からは、生徒とも会って良いことにルール改正されて、僕が毎年、アンケートに書き続けた成果かもしれません。
まずは、先生方との話し合いを何回かして、直接生徒と会うのは、もう少し先になりそうです。
東陽町からの帰り道、僕はJR東京駅に出ました。
それは、そこで先行発売されている「東京ばな奈がお!」を買うためです。
それは、5月5日のしょこたんのライブ(舞浜)の帰り道に見かけてずっと気になっていたのです。
「東京ばな奈」にキャラメル味の縞々模様が子猫のようにデザインされているのです。下が、それ。↓。可愛いでしょう?。
スタッフのおやつ用にも買いました。


今後の予定。今週の日曜日は、精神分析の研究会丸1日。
翌日の月曜日は、昼はストレッチ、夜は別の精神分析の研究会。
再来週の日曜日は、ストレッチとおそらく中野&新宿。
そして翌日の月曜日には、2校目の校医相談に行きます。どんな学校か今からドキドキします。
BGM. ぺトゥラ・クラーク「恋のダウンタウン」


温度

7/Ⅵ.(金)2013 ホントに梅雨??晴れ
昔、徳田さんがブログのピンチヒッターをしてくれた時によくしてたように、今日は、お花の紹介をしましょう。
予報では、今日から雨のはずでした。お花も、紫陽花を用意して、雨の準備をしていました。↓。

ところが、予報は見事に外れて、今日も晴れ。それでかしら?、お昼に、お花に、ひまわりが追加されました。↓。

しかし、こう暑いと、空調の調節が難しいです。
日中は蒸し暑く、冷房を付けると、しばらくすると寒くなります。
なので、冷房を止めて、しばらくすると、暑くなります。
そこで、冷房をまた付けます。しばらくすると、また寒くなります。
そして、冷房を止めて、…
そんなことを一日中、繰り返しています。
適切な温度を保つのは、難しいですね。
人間関係と似ていますね。
精神分析には、「山あらしジレンマ」という言い方があります。ショーペンハウエルの寓話に由来します。
人と人の心理的な距離のとり方(近づきと隔たり)をめぐって生じる葛藤とアンビヴァレンスを意味する用語です。
下は、昨日のお花、バラ。山あらしのトゲとバラのトゲつながりで。↓。

BGM. 麻生よう子「逃避行 」


知ってて、わざわざ、騙される

6/Ⅵ.(木)2013 ホントに梅雨??快晴
僕には、子供の頃、おかしなクセがあった。
それは、借りてもいないお金を友達に返すのだ。
額は、50円とか100円単位だが。
友達は、当然、貸してないので、受け取らないのだが、僕は嘘が上手かったから、相手を言いくるめて、貸した気にさせた。
友達は、「そう言えば、貸してたかも?」とか言って、小額のお金を受け取るのだ。
僕は心の中で、<しめしめ、馬鹿め>とほくそ笑むのだ。
そんなことを中学生くらいまでしていた。
何で、そんなことをしていたのか、きっと人に借りを作りたくないとか、誰かに借りを返さなくてはという強迫観念みたいなものだったのかしら。
僕の実家は茅ヶ崎で、割と大きな家だった。
当時は、「乞食(こじき)」というのがいて、大きな家に「何か食べるものを恵んで下さい」とやってくると聞いていた。
そして、大人たちは、口を揃えて、「乞食に、食べ物をあげてはいけない」と言った。
1度、あげると、この家はくれると思って、それ以降、何度も来るようになるからだそうだ。
僕がまだ小学校にあがる前だったと思う。
僕の家に、女の乞食が来た。その時、家には僕しかいなかった。
女の乞食は、「食べ物を恵んでくれ」と言った。僕は、<1度、あげると何度も来るようになるからあげれない>と断った。
すると、その女の乞食は悲しそうな顔をして、「これっきりだから、2度と来ないから」と訴えた。
子供の僕には、その人が嘘をつくようには、見えなかった。
僕は、<ちょっと待ってて>と言い、食卓にあった、おにぎりをあるだけ女の乞食にあげた。
女の乞食は、何度も何度も、「ありがとうございます」と礼を言い、帰って行った。
何度も何度も振り返っては、お辞儀をして去って行った。僕は、その姿が見えなくなるまで見送った。
それ以降、約束通り、女の乞食は、うちに来なかった。
僕は、女の乞食を信じて良かったと思った。と同時に、大人の言うことを鵜呑みにしてはいけない、と思うようになった。
こう書くと、ちょっと美談のように読めるかもしれませんね。だとしたら、すみません。違うのです。
僕が女の乞食におにぎりをあげたのは、乞食のためではなく、親にずっと乞食の話を聞かされてて、会ったこともない乞食に申し訳ないと思っていたからで、だから、僕は自分のうしろめたさを埋めるために乞食におにぎりをあげて、楽になろうとしただけ。
あげた乞食がたまたま良い人で、約束を守って、2度と来なかっただけの話で。
僕は医者になってからも、少しおかしなクセが残っていた。
医局に入ると、関連病院にパートに行けるのだが、おおよその金額の最低ラインは保証されていた。
しかし、僕は、あまり評判の良くない先輩の医者から、斡旋された病院と契約した。
その金額は、最低保証ラインの半分以下だった。生活費に困った。
多くの親切な先輩達は、僕のために怒ってくれ、「その病院はやめろ」とか「あいつは信用するな」とその先輩を悪く言った。
その先輩は、病院からバックマージンを貰ってるのだと指摘する人もいた。多分、事実だと思う。
その人は、そういう人だから。別に僕は、その先輩に何の恩もなかったし、親しくして貰っていた訳でもない。
その先輩は、駄目元で研修医に片っ端から声を掛けていたのだ。
それに、たまたま僕が引っ掛かっただけだった。
こんなこともあった。遠方に引っ越す先輩が、自家用車の処分に困って、それを僕に売りつけたのだ。
僕は、自動車を運転しないから、車など必要なかった。
でも、僕は言い値で車を買い取った。家族には、怒られた。
その時も、多くの先輩達は、僕のために怒ってくれ、「あんな車がそんな値段がするはずがない」と意見を言った。
関連病院のパートの斡旋をした先輩と、車を売り付けた先輩は、別人物である。
僕のために怒って、意見をして、忠告してくれた親切な先輩達は同じ人物である。
その頃の僕は、少し、うんざりしていた。熱心に、親身になってくれる先輩達に対して。
<そんなこと言われなくても判ってるよ>、って。<知ってて、わざと、騙されてるんだよ>、って。
今、考えると、僕はおかしかったと思う。わざわざ、縁もゆかりもない人に金を騙しとられてることを知ってて平気だなんて。
きっかけは患者さんだった。
僕と同じで、借りてもいない金を他人に返す患者さんがいて、その人と面接をするうちに、<やっぱり、おかしいな>と思った。
僕は、ある日、2人の先輩に、<てめぇ、よくも騙しやがったな!このサギ野郎!>とぶち切れた。
1人は、病院の屋上に呼び出し、もう1人は、当直室の奥のシャワー室に閉じ込めた。
2人の先輩は、あっさりと謝り、話はチャラにした。
2人は、ずる賢くて、セコイ奴だったが、気の弱い人でもあったから、僕は怒りすぎ、少し、悪いことをしたな、と思ってる。
BGM. カリオカ「 Little Train Of The Coipira 」

5月のマンガ~その②、(もう6月になっちゃったけど)

5/Ⅵ.(水)2013 ホントに梅雨??快晴
6月になってしまいましたが、「5月のマンガ~その②」です。
今日、紹介するのは、新刊ではなく、続きが出てるのに、気付かなかった編です。
まずは、「おやすみプンプン」⑧~⑪です。↓。

「おやすみプンプン」の内容は、「ひどく」なって来ていて、果たして、クリニックに置いていいのか判らない程です。
でも、置きました。まだ、見てない人は、読まないほうがいいかも。
読むと、続きが読みたくなるし、読むと、読後がよい気がしませんので。あっ、でも、それは人それぞれか。
プンプンを知らない人のために。プンプンのぬいぐるみは、こないだまで、受付のカウンターにいました。
オイル時計の進出のため、異動になりました。昨日付けで、本棚のバタイユの本の前に座らせました。↓。

次いで、「涼宮ハルヒの憂鬱」の⑮~⑰です。「分裂編」がスタートです。↓。

何日か前の読売新聞の夕刊に、「涼宮ハルヒの憂鬱」の歌に合わせてセーラー服を着て、ダンスする外国人男性がいるという記事がありました。記事の内容は、日本の文化を海外に輸出する、とかいうものだったと思いますが、よく読みませんでした。
多分、「ハレ晴レユカイ 」のことを言っているのでしょう。
知らない人のために、「ハレ晴レユカイ 」とは、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の第一期のエンディングのテーマ曲で、登場人物が歌に合わせてダンスを踊るもので、それをコスプレしてグループで真似をするのが、海外でも流行してるという訳です。
「涼宮ハルヒの憂鬱」は、劇場版にもなりましたが、アニメは第一期が断然面白いです。
原作は、ライトノベルですが、これはとても面白いです。
僕は、全巻読んで、徳田さんにも全巻貸して、無理矢理、読ませました。でも、面白がっていたから、良かったです。
そして、「ハルヒはマンガもあなどれない!!」のキャッチコピーがあるようにマンガも面白いです。
アニメの斬新さやラノベの心理描写にはかないませんが、マンガにしかないエピソードがあるのです。
たとえば、「カマドウマの事件」の後キョンが田舎のお婆ちゃんの家に行く、とか、ミヨキチの後日談とか。
「涼宮ハルヒの憂鬱」は、過去にもマンガ化されていますが、一巻で打ち切り(?)になっています。
好みの問題はあるでしょうが、今の方が面白いので仕方ないです。下が、旧ハルヒです。興味がある人は見せてあげます。↓。

アニメのモデルとなった土地を訪ねるのを、「聖地巡礼」と言います。僕は、2010年の3月に行きました。
その時の様子は、このブログの2010年12月18日の記事「涼宮ハルヒの消失」を良かったら、見て下さい。
自分で見返してて、また行きたくなりました。あっちには、友人もいるから、また会えるといいな。
ハルヒは夏っぽいし、今年の夏休みに、また行こうかな。
BGM. 河合奈保子「夏のヒロイン」