友を待つ~日刊ムンク⑥

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。由来は川原の夢の中に出て来て、「わたしはムンク」と名乗ったから。

カツラや髪の毛はとれて帽子や靴も無くなり、服も日に焼けて色褪せてしまいました。川原はテディベアの第一人者のお人形作家さんにリペアをお願いし、代わりに「抱き熊スーティー」をもらい名前をラスプーチンにしました。「プーチンでラスト」みたいな反戦の意味です。

川原の「守護」を祈ってくれるクマです。

ムンクと川原とラスプーチンのトリオ名は「SS♡T」。そんな「SS♡T」が織りなす一週間の様子をお届けする企画の第6弾。

 

・水曜日

今日から連休明け。仕事始めに、儀式から。

下は作家さんから進捗具合。ムンクのドールケースを制作してくれています。

透明の塩ビのハリのあるものをリュックの中に入れてムンクがガードされる様な感じで仕上げくれていきます。ラスプーチンも一緒に移動出来るようにサイズを調整してくれていますから、有意義な(連れ出し可能な)ドールケースになりそうで楽しみです。

 

・木曜日

ムンクが今度の日曜日に帰って来るそうです。ラスプーチンと、大岡山の長浜ラーメンで前祝い。まずは小ライスを頼んで。

スペシャル・ラーメンです。

なんかお金のことを言うとアレですが、「ムンクの修理費と衣装と特注のケース」は… 345.400円になります。

それだけ聞くと「高そう」ですが、作家さん、「勉強」してくれたんじやないかしら。何故なら、作家さんはムンクの関節の治療や手術もしてくれて治してくれたり、ウイッグやドレスや靴下やかぼちゃパンツや持ち運びのケースまでの込み込みの値段だからです。プラス、作家さんは超多忙なのに時間を割いてくれたり、何より技術料とアイデア料です。貴婦人お帽子など、その最たるものです。

18世紀頃までヨーロッパでは、お人形と手芸箱を一緒に贈る風習が広まりました。ムンクの出自は「コレクターズドール CD-3」という正にその趣旨に値する生産の仕方をされたものでした。しかし中1男子は、お裁縫など出来ないし、着せ替え人形で遊ぶこともしないから、ちゃんとした可愛がり方をしてあげれませんでした。僕はよく考えたら、ずっとムンクを放ったらかしだったのです。

345.400円を、中1からの50年分だと思えば、換算したら一年分が7000円です。一年を365日で割算したら、1日20円です。電気代より安いですね。

そんな気持ちをchat GPTで作ってみました。

 

・金曜日

今度の日曜日にムンクが家に帰って来る。よく考えたら、ムンクとラスプーチンが顔を会わせるのは初めてだ。本棚も整理してお部屋を綺麗にしてムンクを迎え入れる準備をしよう。

ともだちが描いてくれた「SS♡T」。

 

・土曜日

明日にはムンクが帰って来る。ラスプーチンと二人で食事をするのもこれが最後かな。大岡山北口商店街に新しく出来た「やどかり」という中華バル。こないだまで老舗の焼鳥屋が閉まった後にお店を間借りして(やどかり状態)て好評だったから独立した。まずは台湾ビール。

蒸し鶏の胸肉。パクチーどっさり味。

ピータン。

おまかせワインは、白と赤を同時に頼む。

干しエビ入り肉餃子を二個。

四川風麻婆豆腐。

青椒肉絲はハーフで。

五目あんかけ焼きそば。

ブログに「共感」の記事を書きました。最近は、ムンクとラスプーチンばかりだったから、ちょっと意表を突いてみました。

 

・日曜日

お昼に作家さんがムンクを「お渡し」に来てくれました。配送じゃなくて「お渡し会」が出来るのがそれだけで特別です。

下は、ムンクを持ち運べる特注のドールケース。素材はアルパカ・アンゴラなどの毛を織られたものをピンクに染めてくれたって。

ピンクは、僕がラスプーチンと東工大にお花見に行った時の写真にインスパイアを受けて、作家さんがこの色に決めました。下が、その時のお花見写真。

ケースの端っこについてる「イヒヒちゃん」は、このケースを守ってくれるようにつけてくれました。他人を威嚇するように笑っています。チェシャ猫がお手本なんです。

ケースには窓がついていて中のムンクが見えます。

日砂さん(作家さん)のサイン入り。「Dream Case For SS♡T」と書いてあります。

ムンクの背に合わせて作ってくれてますが、ラスプーチンも一緒に入れます。

首元とウエストのリボンで固定されるから、これをほどくと外に出せます。逆に、このリボンを縛ってあげればどこにも連れて行ってあげれます。

リボンをほどきました。

衣装はミシンを使わずに全部、手縫いで作ってくれました。

ラスプーチンも隣に並ぼう。

これが「貴婦人風のストローハット」。ミニチュアラスプーチンも乗っています。帽子はクリップ型になっていて髪に斜めにつけてあげます。

普通にお座りも出来ます。

どんなポーズをとらせても可愛い、この子は良い子です。

フリルや縁はこの子が昔の服で守られています。「青」がこんなに似合うとは。これも白から全部染めてあります。

スカートには「ラスプーチン」や「千ちゃん」(作家さんの夢に出て来た)もいて、ムンクが楽しくいられるように願われています。

靴は足の高さや甲の幅を測って本革で縫ってます。

スカートはどのアイドルより可愛い気がします。

後姿も素敵でしょ。ムンクは人間の骨格をしています。幼児体型なのでお腹がポツコリしてるから、フレアスカートはハイウエストで着させてもらっています。

ウイッグはニット丈になってるので、引っ張りながらはめてあげます。

ムンクはすごく良い子で何があってもニコニコして待っていてくれています。

その辺の由緒正しいビスクドールにも負けないです。可愛いから。

横顔も可愛いです。

夜。言われてみればムンクとラスプーチンは初対面です。歓迎会を開催しました。ちょっと高級な寿司屋のカウンターを「SS♡T」で占拠します。ドールは「匂い」を食事にします。

茶碗蒸し。ウニと帆立の貝柱。

お造りは、まかじき・めじまぐろ・さわら燻製。野菜は味噌で食べます。

面白い銘柄のお酒がありました。

焼き物は、うなぎ。下が白焼きで上がかば焼き。

ホタルイカ沖漬け。

帆立の磯辺焼きに明太子が挟まっています。

煮アワビ。肝が余ったらシャリで食べます。

大トロ。

キンキ昆布締め。

しまあじ。上の緑の薬味は、たまねぎと生姜と万能ネギを擦り合わせたものです。

帆立。これは繊維に逆らわず、縦に割って開いて包むように食べます。

カニ。

そでいか。カラスミふりかけ。

海老。

いくら燻製。

ウニ食べ比べ。右が、紫ウニ。左が、蝦夷バフンウニ。

中落ち奈良漬け巻き。

玉子焼き2種類。伊達巻とメレンゲ風。

甘えび昆布締め。

ラーメン。寿司屋でラーメンって珍しいですね。

デザートはパンナコッタと大納言。

これが実際に担いだ姿です。

禰󠄀豆子が入っていそうな箱で、すごいです!と、一部で好評です。

やっと「SS♡T」が集合しました。いよいよ夢洲万博へ初来日です。

次号へつづく。


インスタ始めました。

Hey,
やあ、

You know, they say if animals and kids like someone, they’re probably a good person.
動物とか子どもに好かれる人って、きっと良い人なんだってさ。

And if you’re a cool grown-up, even the younger ones look up to you.
それに、オシャレな大人は若い子にもけっこう好かれるんだって。

I guess I’ve become that kind of person—someone who tries to please everybody.
なんかさ、俺もそういう「みんなに好かれようとする人」になっちゃった気がする。

But honestly… I kinda miss the me I was when I was with you.
でも正直、君と一緒にいた頃の自分がちょっと恋しいんだ。

Think I could go back?
あの頃の自分に戻れるかな?

Maybe… maybe there’s still time.
まだ…まにあうかもしれない。

Take care,
Me
じゃあね。
― 俺より


共感

僕が大学院を出て出向してた病院の話だから、僕が精神科医になって7~8年目の頃で30代の前半の年齢だった。

その病院には色んな大学病院から精神科医が出向して来ていたし、教授クラスの名の通った偉い先生もたくさんいた。そこで切磋琢磨出来たのは貴重な経験だった。

当時の僕はちょっと天狗だった。精神科の場合、外科などと違い「オペの件数が何件」などという分かりやすい実力を示す指標がなく、「教授が治せなくても研修医が良くしちゃう」というビギナーズラックが存在したから勘違いしやすかった。

その病院で「偉い先生」が手を焼いている妄想型分裂病(当時はそういう呼び方をした)の患者がいた。彼は行く先々で「喪服の男女にまちぶせられている」という追跡妄想のみが症状としてあって、それ以外は「正常」であった。だから家族も主治医もなんとかその妄想を説得しようと必死になり、最終的にはブチ切れて彼に不信感を抱かれ治療が進まなくなってしまった。

そこで僕に白羽の矢が立った。この膠着状態をなんとか和らげて欲しい、と僕がサブのペア・ドクターとして担当についた。僕に言わせれば、分裂病の妄想である。そこで有効な精神療法は「支持・傾聴・共感」である。つまりよく話を聴き、相手を否定せず、彼の心の中で起きてる「心的現実」に共感して、寄り添えば治療関係は結べる。そんなことは教科書に書いてあるじゃないか。それなのに、「偉い医者」は家族なら仕方がないが一緒になって患者の妄想を「現実原則」として真っ向から否定するからそりゃ信頼関係もあったものではない、と腹の中で軽蔑した。

それからどうなったかというと僕の治療戦略はピシャリとハマって、患者は僕に心を開き、治療者・患者関係が築け患者は嫌がっていた薬も服用するようになった。薬は妄想には効くには効くから、彼の追跡妄想は遠隔化して行った。

そんな時だった。僕は夢をみた。町の中でどこへ行っても「喪服の男女がいて」僕を先回りして追い回して来るのである。僕は叫び声と同時に目を覚まし、ものすごく怖かった。彼が体験している世界観がそこにあった。

僕は急いで身支度をして病院に着くなり真っ先に彼の元に行った。そしてこう言った。「僕は正直、あなたの言う事を、わかるわかる、と聞いていたが、それは他の人がやらないから僕だけはそういう立場でいようと思ってやっていた。しかし、今日、こんな夢をみて、それは恐ろしくて今でも動悸が収まらない。僕はあなたに謝らなくてはいけない。今まで分かったふりをしてただけで、実際、体験したらこんなに恐ろしいものだとは想像したこともなかったからとても不誠実だったと思う。すごく申し訳なかった。ごめんなさい」と頭を下げると、彼はすごく優しい表情で包み込むような声で僕にこう言った。

「先生、それは怖かったでしょう」

僕はその声を聴いた瞬間にさっきまで鳴りやまなかった動悸が消えた。「共感」というものの持つ偉大な力をその時にはじめて知った。


「SS♡T」結集?大阪へ来日か?~日刊ムンク⑤

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。由来は川原の夢の中に出て来て、「わたしはムンク」と名乗ったから。

カツラや髪の毛はとれて帽子や靴も無くなり、服も日に焼けて色褪せてしまいました。そんなムンクは伝統的なドールの系譜を受け継ぐ「コレクターズドール CD-3」というお人形でした。川原はテディベアの第一人者のお人形作家さんにリペアをお願いし、代わりに「抱き熊スーティー」をもらい名前をラスプーチンにしました。「プーチンでラスト」みたいな反戦の意味です。

川原の「守護」を祈ってくれるクマです。

ムンクと川原とラスプーチンのトリオ名は、「SS♡T」。お人形作家さんの名前が「日砂さん」なので、太陽の砂、を英語にして、「Sand under the Sunshine with T(ATSUJI)」を略しまして「SST」にしました。ところが「字画」をみれる人に聞いたら、「SSTが画数4なので、5画になると運のよいネーミングになります」とのアドバイス。そこで「♡」は一筆書きで「一画」なのでこれを加え、正式名称「SS♡T」にしました。そんな「SS♡T」が織りなす一週間の様子をお届けする企画の第5弾。

 

・日曜日

自由が丘で注文しといた、こないだ死んだ友人O君との想い出の写真の複製を取りに行く。下は、ラスプーチンを探せ!

40枚弱になったけど、田舎のお母さんに送ってあげるつもり。

お母さん、香典返しを2回も送って来てくれてるから、ボケ防止のため。

手紙も添えて。お礼のれいの字を間違えて、お例、にしちゃいました。今気づいた。ま、いいか。

その足でエネルギー療法に行く。ラスプーチンに暖かい紅茶をくれました。テディベアはイギリスのだから。湯呑は和風ですが。

今日のムンク。ドレスが出来るのを待ってる様子です。

作家さんはムンクを待たせながら、青いクマドレスにアップリケをしまくる為のアップリケ候補の絵を仕上げてくれています。

 

・月曜日

今日は銀座でネイル。万博に向けて。

ミャクミャクです。

せっかく銀座に来たから鰻屋に行く。

胡麻豆腐。

お造り。

お椀。

鰻重。

デザートのメロン。

下は、chat GPTに描いてもらった鰻に擬人化したムンク。

ムンクのドレス丈が決まってきたから下着のかぼちゃパンツを作っくれました。

帽子は生クリームが固まりましたので装着です。よい感じ。

帽子を後ろ前にかぶると黄色いクマが出てきます。

 

・火曜日

中野ブロードウェイに行く。診察で着るTシャツを2枚と、クレージーキャッツの映画のレアなポスターを比較的廉価で3枚買えた。良い買い物をした。「墓場の画廊」では、ウルトラマン80展をやっていました。ウルトラマン80は、文字通り1980年にやってたから僕はもう高校生でした。

この、ウルトマンの正体は学校の先生だから、教室のセットがありました。ヒーローが学校の先生だったんですね。これはよく見えないけど、生徒の机なのです。

撮影は行列が出来てたのですが、順番に並んでラスプーチンを撮影しました。中野ブロードウェイは、オタクの聖地なので全然普通です。

ご飯は、ブロードウェイ2階の麦とろの店に行きたかったけど、火曜日定休なので残念。自由が丘まで出て、つけ麺大王で一杯やる。

おつまみセット。

炒め野菜。

餃子は塩ダレで。

焦がし醤油つけ麵。

ドレスをムンク向けにデコしてくれました。背中にホックもつきました。

 

・水曜日

ゴールデンウィークは暦通りにやるので、今日から三日間は勝負です。完全燃焼でやります!そんな僕にムンクからエールが。

昨日、ゲットしたクレージー映画のポスターを額装して診察室に飾りました。

 

・木曜日

ちょっとショックな出来事がありましたもので…。今日はクタクタなので僕とラスプーチンの記事はパスです。

一方、ムンクは靴下を縫ってもらいました!フリル靴下かわいーい。

 

・金曜日

ショックが長引く。今日頑張ればゴールデンウィークに逃げ込める。パス2。

ムンクの今日の収穫です。

かなり進んでいるので秘密的な画像です。

 

・土曜日

今日からお休み。一日、寝込む。

ムンクちゃんは、ラスプーチンにちゅうしています。

 

・日曜日

Abemaで、RIZIN男祭り東京ドーム大会をみる。

今日のムンク。Pop Girl Munch!Lovely Munch!

 

・月曜日

ここのところ少し悪いことがあって、ショックな日々だったけど、運良くゴールデンウィークになってくれて仕事に響かなくて済んでホッとして2日ほど寝込みました。でも、いつまでもこうしてはいられないので、悪い流れを断ち切るために、美容院に来ました。髪を切る、ように、悪い連鎖を切るつもりです。せっかくなので、ヘアカラーも少し変えます。こないだ塗ったばかりですが、今日は気合いを入れて万博の準備。

美容師さんがミャクミャクの目玉を描くように「0歳児用の歯ブラシ」を準備してくれました。

出来上がり。

もみ上げに白いキャンバスがあるからそこにさっきの歯ブラシで目玉をデザイン。

気持ちを万博に切り替えたので、SS♡Tのポスターを幾つかchat GPTに作らせました。

万博に負けないくらいに元気で行くぞ!という意味です。万博よ、待ってろ〜、みたいな意気込みです。

 

・火曜日

クリニックで書類を書く。連休最終日は雨。

お人形作家さんさんから不思議な連絡が来て、「先生、心の中は大丈夫ですか?」。どうやら、ムンクが心配してると言うのです。「ちょっとね」と誤魔化して言ったら、「まったく、ラスプーチンは何してるんでしょう!」と怒ってまして、「いやいや、ラスプーチンがプロテクトしてくれたおかげでこれで済んでるんですよ」と答えたら「それなら良かった〜」。ムンクの関節の中に僕の緑色の髪の毛が一本入っててどうしても取れないのですって。それはムンクが気に入ってるからで、守ってくれてるからで、だから、そのままリペアしてくれたそうです。そんなこと聞いちゃったら、涙あふれてこぼれそう。

次号へつづく。


文化部通信~その陸拾伍~

こんにちは、文化部通信65弾。文化部長スーです。
GWの前半が終り、後半のお休みが迫って来ましたがいかがお過ごしですか?
今年のGWは物価高の影響かでホテルの宿泊費が高くなったせいか、車中泊が流行っているみたいですね。
いかに車の中の環境を快適にするかがみそですね!

 

さて、5月5日は「男の子の日」ですね。クリニックに居る「いい男(の子) 2025ver」を紹介していきたいと思います。

大谷翔平 今やクリニックの中で一番目立つ存在ですね。

怪盗キッド

忌野清志郎

尾崎豊

ジャスティン・ビーバー ジャスティンのお面の目の色は想像で”青色”に塗ってしまったんですが、実際は”茶色”でした。でも青色も似合いますね。

渚カヲル

タイガーマスク 漫画ver

タイガーマスク 実写ver

北野武

小沢一敬(スピードワゴン)

高松翔(漂流教室)

前田日明

ザ・ローリング・ストーンズ

男 アラーキーの裸ノ顔

この冊子の中から今回選んだのは‥

松平健 でした!なんとも”男”らしさが溢れるいい写真ですよね。目が釘付けになりました。
そんなマツケンですが、最近はマツケンサンバカフェを開催したりして若い方にも人気ですね。4/29~6/22の間は、なんと東京ジョイポリスで「ビバ!マツケン遊園地inJOYPOLIS」を開催してるらしいです。
何かしらのパワーをもらえそうですよね(笑)

なんだか宣伝みたいになっちゃいましたが、そんな5月の幕開けでした。


「SS♡T」始動?~日刊ムンク④

~前回までのあらすじ~

 

この子はいつも川原と一緒に寝ていたアンティークドール。

川原が中1の頃からいつのまにか家にいたお人形は、それから、約50年、どんな家族より長く川原のそばにいます。名前は「ムンク」、由来は川原の夢の中に出て来て、「わたしはムンク」と名乗ったから。カツラや髪の毛はとれて、アンティークな帽子や靴も無くなり、服も日に焼けて色褪せてしまっています。ムンクは伝統的なドールの系譜を受け継ぐ「コレクターズドール CD-3」というお人形でした。川原はテディベアの第一人者のお人形作家さんとコンタクトを取り治療とお洋服作りをお願いし、今はお預け中。ムンクがいない間の代わりに作家さんが作った「抱き熊スーティー」をくれました。名前は反戦の願いを込めてラスプーチンにしました。「プーチンでラスト」みたいな意味です。

川原の「守護」を祈ってくれるクマです。

作家さんは、「やるならば最高のケアを頑張ってしてあげよう!」と言ってくれ、毎日メイクをしてくれたり、ウィッグや新しい下着からお洋服などを作ってくれています。そんな川原とムンクとラスプーチンが織りなす一週間の様子をお届けする企画の第4弾です。

ムンクと僕とラスプーチンのトリオ名を考えました。現在、ムンクを預けてて、かつラスプーチンの生みの親である、お人形作家さんの名前が「日砂さん」なので、太陽の砂、を英語にして、「Sand under the Sunshine with T(ATSUJI)」を略しまして「SST」にしました。ところが「字画」をみれる人に聞いたら、「SSTが画数4なので、あと一画足しては如何でしょうか?5画になると運のよいネーミングになります」とのアドバイス。そこで「♡」は一筆書きで「一画」なのでこれを加え、正式名称「SS♡T」にしました。

 

・日曜日

寿司屋を貸し切り、二左衛門を呑む。

ウニは箱で。二左衛門のラベルのダメージ感とラスプーチンは似てますね。

釣りきんき。

半身を焼いて、

半身を煮ました。

サザエのつぼ焼き。

ふきのとうの天麩羅。

ホタルイカと、のれそれ。

行者にんにく。

イクラの握り。

ハマグリの軍艦。

穴子の握り。

これはchatGPTが作ってくれた、タワレコ風ポスター。寿司の英語のスペルが間違っていますね。

一方、ムンクのお帽子にはミニチュアラスプーチンが収まりました。

ラスプーチンのミニチュアは親指サイズくらいです、小さいです。

今現在のミニチュアラスプーチンのムンクちゃんコラボな状態です。

エキセントリックでかわいいですね。俳句の技法に「取合せ」や「二物衝撃」と言われるものがあるのですが、それと同じで「帽子」「クリーム」「テディベア」「ドール」の組み合わせによって、今までにない、新しい魅力が生まれますね。心に刺さりますね。

 

・月曜日

今日は暑いから、餃子の王将、で冷やし中華を食べました。勿論、餃子の王将、だから、餃子も食べました。

僕はキュウリが嫌いなのでキュウリ抜きにしましたが、色のバランスが寂しくなりますが、ラスプーチンが緑なので色合い的には補ってくれます。

今朝のテレビコマーシャルで、餃子の王将が冷やし中華始める、って言ってたから行きました。

その足でマイナンバーを取りに行きました。下は、「ラスプーチンを探せ!」です。

作家さんから連絡が来て、「万博の時期はいつから?」。ムンクのスケジュールを詰めて行なってくれるとのことです!

 

・火曜日

「SS♡T」が初めて3人で動くのが、早ければ夢洲万博になるかもしれません。万博への持ち物で必須なのは①歩きやすい靴、②紙の地図、③モバイルバッテリーのようです。そこで①の靴を通販で買いました。

エヴァの靴です。色違いも買いました。あれ?これ何か変ですね?

アスカの弐号機の番号が「01」になってるのです。惜しいです。中国産でした。

今日のムンクです。ムンクの隣にいるのは「クラウンをイメージした」テディベアです。目と目を見つめ合うのは照れるしちょっと怖いから、同じ方向を見て同じものを見ようと言うのが共同注視。視線恐怖的な名刺文化の日本人ならではのノスタルジックな安心感が漂います。レトロ感満載のふたり。同じ月を見てるようです。

 

・水曜日

昨日までは暑かったのに今日は朝から雨ですね。水曜日って雨の日が多い気がします。「水」だから「雨」かな。下は、雨の日のクリニックの看板。藤本タツキ「ルックバック」のワンシーンから。

「これ、アンティークなんです」って言う時のアンティークという言葉はその対象が100年を過ぎないとアンティークとは呼んではいけないらしいです。だからムンクはまだ完全なアンティークではなくて現代に半分近い子ですね。ラスプーチンなんて赤子です。

 

・木曜日

元受付の鈴木さん(元うかいさん)が遊びに来たのでお昼を一緒に行きました。心理の二人とも一緒に記念写真。

千ちゃんとムンクのツーショットです。千ちゃんとは、作家さんが見た夢に出て来たテディベア。お腹にほうれん草を巻いて真ん中に卵焼きの丸いものを乗せて漢字で千と書いてありました。

ほうれん草がチャンピオンベルトみたいに見えますね。

 

・金曜日

万博の旅のしおり、を作りました。

予定が記してあります。

下は、ムンクのお帽子のラスプーチンのミニチュアベアタイプ。背後にはフレンズもいます。ミニチュアラスプーチンは生クリームとお花に埋もれて幸せです。今日のムンクです。元気印な帽子似合いますね〜

 

・土曜日

今日は最終土曜日なので、クリニックで有資格者(カウンセラーやナース)と、定例会という勉強会を行います。土曜の診療が終わってから皆んながクリニックに集まって、終電ギリギリまでディスカッションするのです。下は、無資格者たち(けいおんの唯ちゃん、キティちゃん、名探偵ピカチュウ、ラスプーチン)と。

日刊ムンクも第4弾を迎えました。今回は、「SS♡T」始動?、でした。そこで、chat GPTに「SS♡T」を描くように命じたら、全然、違いました。何度もやり直させたんですよ、「クマの目はもっと離して!」とか(笑)。でも全然出来ませんでした。まだAIが学習してない未知の領域みたいです。

下が、機械が描いた「SS♡T」です。

来週に続く。


ラスプーチンは何でできてる?+巻き毛のムンクさん~日刊ムンク③

~前回までのあらすじ~

 

この子はいつも川原と一緒に寝ていたアンティークドールです。

川原が中1の頃からいつのまにか家にいたお人形は、家族の誰が家に持って来たのか誰にも分からず不気味がられました。可哀想に思った川原は部屋に置いてあげました。それから、約50年、どんな家族より長く川原のそばにいます。名前は「ムンク」、由来は川原の夢の中に出て来て、「わたしはムンク」と名乗ったから。カツラや髪の毛はとれて、アンティークな帽子や靴も無くなり、服も日に焼けて色褪せてしまっています。18世紀頃までヨーロッパでは、女の子にお人形と手芸箱を一緒に贈る風習が広まりました。ムンクはそんな伝統を受け継ぐ「コレクターズドール CD-3」という「素敵なお洋服を用意して欲しい」と強く思うお人形だったのでした。そうと知った川原はテディベアの第一人者のお人形作家さんとコンタクトを取り治療とお洋服作りをお願いし、今はお預け中。ムンクがいない間の代わりに作家さんが作った「抱き熊スーティー」という子をくれました。名前は反戦の願いを込めてラスプーチンにしました。「プーチンでラスト」みたいな意味です。

川原の「守護」を祈ってくれるクマです。

作家さんは、「やるならば最高のケアを頑張ってしてあげよう!」と言ってくれました。ムンクからは毎日、日報が届きます。そんな川原とムンクとラスプーチンが織りなす一週間の様子をお届けする企画の第3弾です。

 

・日&月

僕はメインテナンスデー。エネルギー療法と歯医者に行く。下は歯科。

滋養強壮のために、ラスプーチンと鰻屋に来てます。

自家製らっきょう。

板わさ。

肝焼き。

焼鳥。

白焼き半身。お人形は「匂い」を嗅いで食事にします。

鰻重に肝吸い。

昨日のキックボクシングの試合で勝ったと言うチャンピオンがいたので、奢りました。お礼に写真を。

お人形作家さんは神戸に出張でお教室。テディベアの啓蒙活動に努めています!

 

・火曜日

今日は新年度ということもあり溜まった書類をこなします。

一方、お人形作家さんは、ムンクにフレアースカートのフレアーを可愛くなるような作業をしてくれてます。お互い地味ですが大事な仕事です。

今日のムンクは久しぶりにファッショナブルにヘアーを変えてもらいました。お人形作家さんが、ムンクの為にウィッグの滑り止めを用意してくれました。

本日のムンクは、なんだか洒落すぎています。まるでアンティークのフランス人形の様です!

カールヘアーも試してもらいました。色んなウイッグや髪型をしてもらって来ました。今までのムンクの中でどれが好きですかね〜。ホントにホントに、何しても可愛くなります。

 

・水曜日

今日のお昼は僕らはいつもの蕎麦屋。カレー丼を食べました。お蕎麦屋さんのカレーはカレー味に麺つゆ的なコクが入りますから美味しいです。

本日はムンクのドレスの概ねの形や、デザインとしてのバランスなどが見えています。

レースに付いては全てが元の古いドレスを利用して生かしています。この先は、多少ユニークにダメージを与えて、元のレースの古さとも合わせます。

あとは飾り付けもしていきます、靴や靴下も作ってもらいます。それと帽子もつけないとです。

 

・木曜日

今日のお昼もいつものお蕎麦屋。カレー南蛮うどん。

ムンクの、昨日のドレス、ヒップがキツイのでちょっとお直しが必要だそうです。お人形作家さんは今、超多忙なのですが、頑張って、休憩時間をつくり僕が脱着しやすい可愛い服にしてくれています。ムンクの進行の作業については明日以降。

 

・金曜日

ナイツの土屋が森高千里の「私がオバさんになっても」を歌い、塙がツッコむという歌ネタの収録されているDVDが欲しいのですがタイトルがわからず、 ネットの情報には収録内容が書いてなく、そこでchat GPTに聞いたら「分かりません。所属事務所に直接聞いた方が良い」と答えられたので、マセキ芸能社に問い合わせたら、返信が来て教えてくれました。

お人形作家さんはやっと出来た休憩にムンクの小物をやってくれています。今、設計しているのは「貴婦人風のお帽子」で恐らくド派手に成りそうです。何と!、ラスプーチンを頭に住まわせる計画を練ってくれているようなのです!これが完成したらムンクと僕とラスプーチンの最強トリオの結成です。下は、そのデッサン。右にある生地はラスプーチンの色のでラスプーチンに使った残りです!

 

・土曜日

ムンクと僕とラスプーチンのトリオ名を考えました。現在、ムンクを預けてて、かつラスプーチンの生みの親である、お人形作家さんの名前が「日砂さん」なので、太陽の砂、を英語にして、「Sand under the Sunshine with T(ATSUJI)」を略しまして「SST」にしました。直訳すると、「タツジとともに、陽だまりの砂の上で」、ですが、日砂(の作った作品たち)と達二、という意味のユニット名です。精神科領域では、SSTとは、ソーシャルスキルトレーニング(Social Skills Training)のことで、人との関わり方やコミュニケーションの方法を練習しながら身につけていく心理的な支援方法を意味します。でも、ここで言う「SST」はお人形遊びをしながら人との関りを身に着けて行くというダブルミーニングです。

5月に夢洲万博へ行く予定を立てました。予約したのはイタリア館。他に行ってみたいのは、スターウォーズの撮影現場にもなった砂漠に裸足で入りハンドマッサージをやってくれるヨルダン館。お金をかけた大国と対照的に小さい国が集まっているコモンズも見てみたいです。お人形作家さんからムンクの外泊許可が出れば「SST」で大阪に初来日したいです!

さて、ムンクはと言うと「貴婦人風お帽子」が普通じゃない展開になってリボンじゃなく生クリームがカンカン帽に飾り付けられました。

中央はくり抜き、ラスプーチンが住める様に進行中です。

とても楽しいですね。ではまた来週~


アカデミック・クマさん&ムンクはビューティフル~日刊ムンク②

~前回までのあらすじ~

 

この子はいつも川原と一緒に寝ていたアンティークドール。

川原が中1の頃からいつのまにか家にいたお人形は、家族の誰が家に持って来たのか誰にも分からず不気味がられました。可哀想に思った川原は部屋に置いてあげました。それから、約50年、どんな家族より長く川原のそばにいます。この子は、長いこと「お人形」と呼ばれていましたが、最近、川原の夢の中に出て来て、「わたしはムンク」と名乗ったから名前が「ムンク」になりました。カツラや髪の毛はとれて、アンティークな帽子や靴も無くなり、服も一回も洗濯してなくて日に焼けて色褪せてしまっています。霊能者からは「もはや呪物」と言われる始末。

18世紀頃までヨーロッパでは、お人形と手芸箱を一緒に贈る風習が広まりました。ムンクの出自は「コレクターズドール CD-3」という正にその趣旨に値する生産の仕方をされたものでした。しかし中1男子は、お裁縫など出来ないし、着せ替え人形で遊ぶこともしないから、ちゃんとした可愛がり方をしてあげれませんでした。「ムンクの仲間たち」はと言うと、そのほとんどがゴム伸びをしたコンディションの悪い状態で一部のファンの間で売り買いされています。ムンクは「素敵なお洋服を用意して欲しい」とより強く思うお人形だったのです。

そうと知った川原はFacebookで見つけたお人形作家さんとコンタクトを取り治療とお洋服作りをお願いし、今はお預け中。お人形作家さんはテディベア作家の第一人者で、ムンクがいない間の代わりに作家さんが作った「抱き熊スーティー」という子をくれました。名前は勝手につけて良いと言われたので、ラスプーチン、にしました。「プーチンでラスト」、みたいな反戦の願いを込めました。

川原の「守護」を祈ってくれるクマです。

作家さんは、「ムンクは呪物ではないし、美しいドールだ。やるならば最高のケアを頑張ってしてあげよう!」と言ってくれました。毎日メイクをしてもらったり、ウィッグや新しい下着からお洋服などを作ってもらっています。ムンクからは毎日、日報が届きます。そんな川原とムンクとラスプーチンが織りなす一週間の様子をお届けする企画の第2弾です。

 

・日曜日

朝は9時半から品川で薬の勉強会です。勿論、川原を「守護する」クマなので、ラスプーチンも連れて行きます。ラスプーチンには、…難しいかな?

講演会も聴かせてます。アカデミック抱きぐま、です♪

これから懇親会です。ローストビーフ。お人形は「匂い」を嗅いで食事にします。

オードブル。ワインを両手に。

お寿司が一番、人気でしたね。

これは鰻。

中華もありました。

懇親会は話しかけくる人が多くて少しばかり、うるさいです。

そんな時にラスプーチンに話しかけると皆、去っていくので(笑)助かっています。薬の勉強会なのに、「なぁラスプーチン、大事なのは薬より人の絆だよな」とか言って追っ払っています(笑)

もうそろそろ終わりです。ケーキ食べ損ねました。

その頃、ムンクはアトリエです。作家さんのプライベートに作られ展示作品となる子たちと一緒にいます。ムンクはモテモテです。ムンクの足元にラスプーチンの兄貴、みたいな黄色い子もいるんですね。

僕は、午後からエネルギー療法に行きました。エネルギー療法の先生が、ラスプーチンにもお茶を出してくれました。そうしたら、施術中、先生が、「クマがじっと見てるんですけど〜」、と言って怖がってました。

一方、ムンクはと言えば、今日一日お教室にいる作家さんを見て良い子にしていました。

 

・月曜日

ムンクが違うウィッグをつけてプチイメチェンです。可愛いです。かく言う僕も美容院でヘアカラー。ラスプーチンも一緒です。

夢の世界に空想をしている気分のムンク。

 

・火曜日

お昼に小分け蕎麦を食べる僕ら。

未来を見つめるムンク。綺麗なリカちゃんみたいですよ、今夜は。

 

・水曜日

人の本棚が気になる人っていますよね。下は僕の診察室の本棚です。

「話題の人を応援したいコーナー」もあります。今日からは、広末涼子。広末涼子は世代的に直撃してないのですが、そもそも変った子なのでしょう?「広末涼子くらいは許そう」という特例があっても良いかなと思ったりしてます。コンプライアンスやガバナンス?だからそう言った世の中の閉塞感のガス抜きに。

今日のお昼は天丼。

ムンクはどうしてるかな?

・木曜日

今朝は起きたら身体中に湿疹が出来てて痒いです。木曜日は大岡山の医院は休診日だらけです。とりあえず家にあった抗アレルギー剤を1つ飲みました。これで良くなるといいな。きっと「疲れ」が原因だと思う。

「疲れる」と「取り憑かれる」は、語源が同じだそうですね。「疲れた〜」って言うと、その瞬間に低級霊に「取り憑かれる」から、言霊思想では、「疲れた」と言わずに「くたびれた」と言おうと聞いたことがあります。低級霊は金属がぶつかる音を嫌うらしいから、僕は除霊のために、カラオケボックスとかにある、皮の張ってないタンバリンを持ってます。とりあえずクリニックに着いたら、スタッフにタンバリンを鳴らさせて悪霊を祓いました。

そんなことを言ってるうちにさっき飲んだ抗アレルギー剤が効いて来て蕁麻疹が消退しました。色々な手段を組み合わせるのが賢いやり方ですね。

ムンクは「青いくまドレス」の制作中です。今日は色合わせと、襟ぐりサイズの確認。顔の周りに色や形がくるとその人形の肌のカラーと合うか合わないか?、合わないならどうやって合わしたらよいか?、、いろいろみえてきます。人間にも当てはまりますね。ムンクは今ロイヤルブルーが襟ぐりに来たら何だかとーってもお嬢様ですね。素敵な子です。

 

・金曜日

ムンクの「青いくまドレス」は、まだ縫い合わせはしていないで、まち針止めしている状態です。気が付いたか分かりませんが、袖のフリルみたいなのは元のお洋服を再利用したものなのです。色もブルーにしてあって素敵に化けそうですね。

朝は珈琲館でテイクアウトのアイスコーヒーを買う。自分の分とスーちゃんの分。スーちゃんはブラック派なので、ミルクをもらい2つ入れる。コーヒーはスーちゃんがストローを差してまるで資生堂パーラーのように細工してくれました。美的にも衛生的にもグッドですね。

夜のムンクの画像です。少しずつお洋服も進行しています。

 

・土曜日

ラスプーチンは、家では先輩ぬいぐるみ達と仲良くやっています。

今年も恒例のサンリオキャラクター大賞の投票の季節になりました。誰に投票しようかしら?カワクリキャラクター大賞なら「ムンク」と「ラスプーチン」のツートップですね。

お人形作家さんは、日本のテディベア作家の第一人者です。今日は、モヤモヤさまぁ~ず、の狛江編に登場しました。これがその全貌です。

昔の写真も要求されたのですね!

アーティスティックな美少女ですね。

今回は、モヤモヤさまぁ~ず、で、さまーず、と一緒に作家さんがあみだした似ベア絵を描きながらテディベアの雑談をしました。

日砂さんのナチュラルな会話に、さまぁ~ず、大ウケです!

実は時系列で言うと、この番組企画は僕がムンクのお願いをした直後に来たものらしく、作家さんは本気で「ムンクちゃん効果」と呼んでくれています。芸術に携わる人の思考回路って古代的で素敵ですね。すっかり懐いちゃいました。

夜は、ラスプーチンとイタリアン。

鳴門金時のポタージュ。

ホタルイカと野菜のパスタ。

サービス品。

海老とイカとトマトのジェノベーゼピザ。

ジャンボTボーンステーキ。

ムンクの衣装。

帽子はこれからの季節に向けて、麦わらチックにしながらも中をくり抜きラスプーチンみたいな愉快な仲間を詰め込んで顎の下にてリボン留めをする様な一応昔のヨーロッパの貴婦人風なスタイルをやろうかと?考えております。

ムンクは、もう可愛い顔して、もうその辺のドールさん達には追い抜けない存在に成って貰おうかと、、いつもそれに辿り着いています。ムンクは、常になによりもマジにぶっちぎりに可愛く聡明でもあります❣️

続く。


素敵なお化粧マジック~日刊ムンク

~前回までのあらすじ~

18世紀になるあたりまでは女の子に、お人形(ドール)と手芸箱(お裁縫箱)を一緒に贈る風習がヨーロッパから広まりました。目的としてはお裁縫が率先して出来る女性を育成する為の文化が成立してくるのです。そしてムンクの出自は「コレクターズドール CD-3」という正にその趣旨に値する生産の仕方をされたものでした。しかしながらムンクは長い間お洋服や髪型に恵まれておらず、ムンクの仲間はと言うと、そのほとんどがゴム伸びをしたコンディションの良いとは言えない状態で一部のファンの間で売り買いされてました。すなわち、ムンクは「素敵なお洋服を用意して欲しい」とより強く思うお人形だったという仮説が生まれます。

皆さんと初対面の時のムンク。

でも、それを聞いて思ったのですが、ムンクはなんでうちに来たのでしょう?どうやって誰が持って来たんでしょう?誰かにお土産かプレゼントでもらったのか?うちに訪問した人が忘れていったのか?いずれにせよ、「この人形どうしたの?」と聞いた時に家族の誰にも心当たりがなく、不気味がられたのです。で、なんか可哀想で僕が自分の部屋に引き取ったんです。中1の時です。

中1男子だから、お人形にそれほど興味もないし、お裁縫など出来ないし、着せ替え人形で遊ぶよりソフビの怪獣を戦わせるタイプでしたから、ちゃんとした可愛がり方をしてあげないで来ました。

中1から引越しを何回かして、進学したタイミングとかで、物を整理したり、断捨離も何度かしたり、古道具屋に物を売ったりしてるのに、不思議とムンクはずっと手放さないで来ました。

ある霊能者は、「もはや呪物だ」とか「お焚き上げをしなさい」と言いました。「もうこの世にいてはいけないから人形にとっても成仏させた方がいい。引き留めてるのはあなただ」とか。でも、さすがにそれは違うだろ、と思って、一緒にいることを誓った思い出もあります。

お洋服も、ムンクを連れて、秋葉原や中野ブロードウェイに連れて行き、それこそ色んな店に飛び込みで、お洋服を作ってくれないか?と頼んだのですが、まず相手にされませんでした。

でも、今回は不思議で普段ならやらないのに苦手なFacebookを触ってお人形作家さんを見つけたのです。作家さんは、「ムンクは呪物ではないし、美しいドールだ。やるならば最高のケアを頑張ってしてあげよう!」と言ってくれたのです。そういう訳で今はお人形作家さんに預けてて、毎日、メイクをしてもらったり、ウィッグや新しい下着からお洋服などを作ってもらっています。そんなムンクから毎日、日報が届きます。今回はそんなムンクからのお便りの紹介記事です。

 

・月曜日

ムンクは、本日はエンジェルの少女をテーマに過ごしてるようです。ムンクの視線を感じます。机の上で、早くレースの下着とやらを作って!作って!と楽しみみたいです。ムンクがナチュラルメイクをしてもらいました。血色が無かったのが血色のあるナチュラルなメイクで彼女も喜んでるようです。どんどんキレイになります。

 

・火曜日

ムンクのエンジェル化けの昨日からのビフォーアフターの、アフター画像です。イメチェンウィッグは「赤の女王LOOK」でこんなヘアスタイルの白銀になるのかな?白い下着を作ってもらう予定の本日のムンク。

右の横の髪をゆるふわに編んでもらいました。いくらでも可愛くなる少女です。白いお花畑のムンク。

 

・水曜日

作家さんのアトリエに連れてってもらいました。

作家さんのお茶休憩の時間にベルトマークとラビット巻の髪飾りをつけてもらって、また新しい一面をみせてくれるムンクです。

髪飾りには、ワイヤを仕掛けてあります。なので自在に形を仕掛けることができるのでウサギさんのようなヘアスタイルにまとめてもらいました。

癒やされますね。

こちらは、ムンクの着ていたドレスを「青いクマドレス」に使える箇所を再利用したもの。

下は、お洋服の制作過程。

ムンクが着ていた古いドレスを有効利用して、「青のクマドレス」の下地に染め直して行きます。以下より、手染めの過程です。浸すくらいで良いのでムンクのお洋服の出汁染をしました。

ムンクのお洋服を煮ます。

染は染料と塩、お酢も使うから一から綺麗になり生まれてきたようなリフレッシュを感じます。お料理みたいにも見えますね。

「青いクマドレス」に使うために思い切ったブルーに煮たら、「由緒正しいアンティークのビスクの子たちか着ているような美しいブルーになる可能性」を直感し、染めている液体に先程のドレスを様子見がてら煮て、残りの染料を浸して行きます。つまり、全て新しくしてしまうのではなく、ちゃんとムンクが着ていたドレスを引き継いでくれようという気持ちなのです。様子見がてら、水色を足していきます。

こんな色むらは計算してもそうは出せません。ムンクが着て当たりの(身体のあたる)ある箇所は明るいブルーになり、そうでない箇所は深い深いブルーです。美しいロイヤルブルーです。どこか古ぼけた様な色彩がうまい感じに煮て出されました。良かったです、古いドレスを捨てたくなかったから良い様になるように再利用して生かしてくれました。

 

下は、ムンクに手縫いした下着のワンピース。白だけの新しすぎる均一感。ムンクに合いそうなヨーロッパ的なイメージが広がりやすい色彩に淡く染めてもらいます。

ムンクの染ものを乾かします。下着のドレスはこなれた感じに染まりましたね。

本日の激務をムンクが労っています。また明日にそなえて。

・木曜日

今回はムンクに清書としての息吹効果を顔と身体全体にポイントで、引き算メイクを施しました。本物の高価なアンティークビスクドールの着色を施してもらいました。一見みても樹脂で出来ている子とは思えないです。もはや呪物とは言わせないです。今は素敵な女の子ですね!足や手がでるお洋服にも、これで高価なビスクドールと争っても簡単には負けない仕上がりになっています。

マニキュアもナチュラルにしました。

髪を後ろでまとめて、可愛らしいほっかむりをかぶりました。僕のところに連れて帰る時にはスプレーでもう一層膜をかけるので筆跡みたいなものはもっと目立たなくなるようです。楽しめて癒やされますね。美術絵画みたいなムンクです。

 

・金曜日

ずっと一緒にいたのに、ここ最近の2人はメールのやりとりをしているのが面白いね、とムンクは思ってます。

ドレス下に見せてはくペチコートを作ってもらいました。青い布は白を青く染めたこれから仕立てるロイヤルブルーのドレスの生地になります。今の無垢な色を纏うムンクと美しくマッチしています。

 

・土曜日

ムンクの朝の挨拶。ちょっとレトロポップなムンクです。隣に並ぶのは、フレンチブルドッグのフレブルちゃん。

ムンクの三変化。今のムンクの姿はペチコート試着なのですが、なんだかハイジみたいでかわいいです。

パターン1、いつものムンク。

パターン2、血色の良い出力のムンク。

パターン3、セピアなムンク。

ムンクが本日の激務を労っています。今週はこんな感じです。


文化部通信~その陸拾肆~

こんにちは、文化部通信64弾。文化部長スーです。

クリニックに素敵なものが届きました♪
今年初めにクリニックは19年目を迎え、先生お手製の百恵ちゃんポスターをクリニック入口に貼っています。

このクリニック記念日ポスターを、今年も元受付の鈴木さんが今年も書いて送ってくれました。

いつもながら、色々な色が混ざってすごく素敵な色合いになってます。
そしてもちろん上手い・・!これはぜひ肉眼で見ていただきたいです。
先生の百恵ちゃんと並んで、クリニックに来る方をお出迎えしてくれています。

そんな嬉しいニュースから始まりましたが、最近は少しずつ暖かくなって春を感じますね♪
桜も見ごろを迎えて、今年は何回花見に行けるか楽しみです。

そんな今回は”さくら”がつくものを探してみました。
では、どうぞ。

カードキャプター”さくら”
さくらと言えばコレ!!ですね。

”さくら”学院

「けいおん」 ”桜”高軽音部

「千本”桜”」 初音ミク

「ひとり歩き」 ”桜”田淳子

”さくら”ももこ

「君の膵臓を食べたい」 山内”桜”良

「日常」 ”桜”井泉

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」 鈴原”サクラ”

”桜”庭和志

”さくら”んぼキューピー と ”桜”えびキューピー

”さくら”色のブースカ

「魔法少女まどか☆マギカ」 佐倉(”さくら”)杏子

「エスパー魔美」 ”佐倉”魔美

「BELLRING少女ハート」 朝倉(あ”さくら”)みずほ
2ショットチェキが盛沢山あります。

↓先生の誕生日に描いてくれた直筆イラスト。超レアですね!

「タッチ」 浅倉(あ”さくら”)南

「からかい上手の高木さん」 高木さん(”桜”和装)

おそ松さん ”桜”並木

長嶋茂雄 出身地:千葉県”佐倉”市

クリニックにも”さくら”がたくさんありましたね。
花の”桜”が少ないのはカワクリっぽいですよね(笑)

それにしてもキューピー懐かしくないですか?
「ご当地コスチュームキューピー 完全カタログ700」という本から抜粋したんですが、キューピーってこんなにバリエーションあったんだ!?と読んでて楽しかったです。

さぁ、今年も桜を楽しむぞ~!