欠点のない人間はいない〜日刊ムンク⑲

暑いですね。

「プンプンは夏は暑いので嫌いです。けど、冬になったら冬は寒いので嫌いです。…そうです。要するに今が一番嫌いなのです。」 [7巻]

 

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

テディベアの第一人者の作家さんにリペアをお願いしたら、川原の「守護」を祈るクマ「抱き熊スーティー」をくれる。名前をラスプーチンにする。

生まれ変わってムンクが帰って来た。

ムンク・川原・ラスプーチンのトリオ名は「SS♡T」。成長して行く「SS♡T」の成長譚「日刊ムンク」の第19弾。

 

・日曜日

奥沢に新しく「おにぎり屋さん」が出来ました。カウンター席はいっぱいだったのでテイクアウトしてきました。

いっぱい買いました。

僕は、筋子・鮭筋子・わさび昆布・鶏そぼろ卵黄です。たくあんつき。

ふわふわしてて崩れやすいですが、こういうのが流行ってるのだそうですね。

お酒のつまみに誕生日にもらった「ハム」を切ってもらいました。

僕は普段はウスターソースをかけて食べるのが好きなのですが、試しに一口食べたらめちゃウマくて何もつけずにハムのまま食べました。

 

・月曜日

新宿のタカノフルーツパーラーへSS♡Tで初来日です。

まずは、ローストビーフサンドを食べます。

そして今はモモのフェアなので、桃のプレートデザートを頼みました。

別角度から。

ジュースの上にケーキが浮かび、周りを桃やゼリーやアイスが彩ります。

メルヘンですね。まるでシンデレラのかぼちゃの馬車です。

 

・火曜日

僕に出来ないことは色々あるが、男子として割と恥ずかしい欠点は、「泳げないこと」と「自転車に乗れないこと」だ。僕が自転車に乗れない理由は、母のせいである。
兄やいとこ達と自転車で遠くに行くという企画があった時、母は「達二は行かないわよね」と哀願した。だから、僕はそれに応じた。

とは言え、その後も自転車に乗れるようになるチャンスはいくらでもあった。
いつの時代も練習を手伝ってくれる面倒見のいい友人はいるもので、「タッちゃんは運動神経がいいから、すぐ乗れるよ」と励まし応援してくれたが、てんで乗れなかった。まるで母への忠誠心を言い訳にしてるみたいだが、僕はやれることとやれないことが極端なのである。

これも母のせいにしてしまうのだが、いわゆる家事というものが一切出来ない。
これも多分、母が自分がいなければ何も出来ない子供に仕立てて、所有物みたいにしたせいだと思う。
こないだサランラップを切ろうとして、指を切った。
耳掃除は母が楽しみにする作業だったから、自分でやると加減がわからず必ず出血する。このあいだ耳鼻科に行って耳掃除をしてもらったら、やんわりとお医者さんから、「このくらいのことで来ないで下さい」と言われた。
家に帰って、爪を切ったら、深爪した。

そんな僕にとって大学生になって家を出たことは、物理的に母と距離をとり、自立するチャンスだった。
しかし、悲しいかな人間は、同じようなことを相手をかえて繰り返す。
一人暮らしをしても家事など出来ないのを知ったクラスメートの女子が、医学部は面倒見のいい人が多いから、ローテーションを組んで、掃除や洗濯をしに来てくれた。
その後も季節が変わるように関係性は変わるが、身の回りのことをしてくれる男女が途切れることなくいたから、僕はいまだに食器の洗い方や洗濯機の回し方や衣替えやATMの使い方や小包の出し方を知らないし、地図も読めない。

そんな不器用な僕がムンクの髪の手入れを、受付スタッフの手を借りながらだが、していることは我ながらすごいことだと思っている。
ウイッグが取れてしまっています。

一回、全部外します。

ウイッグの絡んだのをほどきます。

ウイッグを頭に乗せて誕生日にもらったReFaのハートブラシをかけます。

帽子の位置を定めます。

リボンを結んで、

なんとかここまで出来ました。

仕上げは、文化部長のスーちゃんにお願いしました。やはり女子は上手ですね。

 

・水曜日

泳げないことは、中学の時、吉田拓郎も泳げないと知って、「だったら俺もいいや」と、早々に投げ出した。

日本のフォーク系ミュージシャンには泳げない人がたくさんいて、六文銭の及川恒平はお風呂も怖いらしい、とラジオで拓郎が笑って話してたのを、僕も笑って聴いていた。

 

・木曜日

そう言えば、フィギュアスケートの羽生結弦が「自転車に乗れない」と告白したニュースを知った。
僕はもう大人だからいいが、僕と同じように自転車に乗れなくて肩身のせまい想いをしてる男の子がいるとしたら、僕にとっての吉田拓郎のように、免罪符としての効果があるのではないかと思った。
「羽生結弦と同じならいいや」的な。

 

・金曜日

よく結婚相手に母親と似たような人を選ぶというが、うちの奥さんと母は全然似てないと思う。
ただ、やはり家事という点においては、僕に何もさせないから、結果的に身の回りのことは完全に奥さんにやってもらってる。奥さんと母は似てないが、僕と奥さんの関係と、僕と母の関係はとてもよく似ている。
移動手段として自転車に乗れない僕は自動車にも乗れないので、自家用車は奥さんが運転している。
僕はたまに助手席に乗るのだが、うちの車の車種が何だかも知らない。
車にまったく興味がないので、ポルシェとカローラの区別もつかない。

下は、僕が分かる唯一の車、「恐竜戦車」。

 

・土曜日

土曜日は混むのでお昼は受付スタッフが買って来てくれます。今日は「餃子の王将」で、バカボンのパパが好きな「ニラレバ定食」です。

せっかく「餃子の王将」なので、餃子も食べたいです。「ニラレバ炒め」の残ったタレをつけて食べるとウマいです。

さて、明日からはクリニックの夏休みです。8/10(日)~18(月)までがお休みなので注意して下さいね。
ドリームケースのファスナーが開かないようにスーちゃんが工夫をしてくれました。

これなら歩いてるうちにチャックがズレてしまっても最大でここまででストップするから遠出も安全です。

ではまた次号へ続く。


文化部通信~その陸拾捌~

こんにちは、文化部通信68弾。文化部長スーです。

夏の暑さにバテて頭が働かず、ブログに書く内容がないよう・・と頭を抱えていたら、先生が「コレ開けてもいいよ」と神の手を差し伸べてくれました。

先生が先日行った「赤んぼ少女」のPOP UP SHOPで買ったアクリルキーホルダーです。さっそくお言葉に甘えて全て開封しました。

表情がいいですね。

闇夜に”ぴかっ”と光るキーホルダーも。
これは夜道も安心して歩けますね。

そもそも皆さん「赤んぼ少女」は知ってますか?

楳図かずおがのマンガで、”乳児の姿のまま成長しなかった怪物に執拗に襲われる少女の惨劇を描くサスペンスホラー”です。悪夢のようですね。
でも、なんだかゾワッとしたら少し涼しく感じてきたような・・。
せっかくなので、夏のカワクリ~ホラー編~を紹介します。

水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎/悪魔くん」

伊藤潤二 「双一」

ポケモン「ゲンガー(ゴーストポケモン)」

クリニックにもホラー漫画はあります。

「死人の声をきくがよい」
日常に忍び寄る恐怖と狂気を描き出す正統派ホラー。
ストーリーも面白くて何より早川さんが可愛い。

「不安の種」
日常からわずかにズレたところで不気味な怪異が生じた瞬間を鮮やかに切り取ったオムニバス・ホラー。1人になるのが怖くなります。

「血の轍」
不安定な母子の関係を描いてます、サイコホラーというのでしょうか‥。

「タコピーの原罪」
色々な問題を抱える少女・しずかとタコ型地球外生命体・タコピーの交流譚。
無垢なタコピー視点が、残酷さを引き立てます。

ホラーといっても色んな種類のホラーがありますね。
皆さん、今年の夏の暑さを乗り切るために、ホラーの力を借りて”ヒヤッ”とするのはいかがでしょうか。

~文化部通信アーカイブス~
掘り起こしのイラストをどうぞ。

8月生まれの10人のイラストです。

1「田村正和 8/1」

2「菅原文太 8/16」

3「オバマ元大統領 8/4」

4「ホイットニー・ヒューストン 8/9」

5「黒柳徹子 8/9」

6「桂小五郎 8/11」

7「貴乃花光司 8/12」

8「菅原道真 8/1」

9「中居正広 8/18」

10「マザーテレサ 8/26」

 

先生のWOWOWシリーズが来ましたね!
シルエットだけなのに、なぜかホイットニーヒューストンに見えて来ますよね。

今年の24時間テレビのドラマが黒柳徹子さんの人生ドラマに決まったそうです。
なんと徹子さん役は芦田愛菜ちゃん!魅力的なドラマに仕上がりそうですね。もちろん情報元は川原先生。いつも最新の愛菜ちゃん情報をどこから入手しているのでしょう…。色々なアンテナをはっていてすごいな~。
私も、夏バテしてる場合じゃないですね!夏の間にやっている、気になっていた展示のチケットを予約したのでコレを楽しみに乗り切るぞ~!!


湘南ボーイ〜日刊ムンク⑱

僕のルーツは湘南ボーイ・茅ケ崎生まれです。小学校卒業が昭和49年で長嶋が引退した年。僕は受験をして東京の中学へ。兄が同じ学校に行ってたから母と3人で東京のマンションに二重生活(土日は茅ケ崎に戻る)。中1は五反田、中2~東中野に住んだ。父の死後、茅ヶ崎に戻りますが色んなことがありもう実家に帰ることもないし、墓参りにも行きません。僕は自分の歴史から茅ケ崎時代を削除しました。母・母の親と三代東京にいるから、東京に三代住めば「江戸っ子」と名乗って良いそうなので僕は江戸っ子を名乗ることにしました。今回はそんな惜別の念も込めて記事を書きます。

 

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

テディベアの第一人者の作家さんにリペアをお願いしたら、川原の「守護」を祈るクマ「抱き熊スーティー」をくれる。名前をラスプーチンにする。

生まれ変わってムンクが帰って来た。

ムンク・川原・ラスプーチンのトリオ名は「SS♡T」。成長して行く「SS♡T」の成長譚「日刊ムンク」の第18弾。

 

・日曜日

サザンオールスターズが中心に行なった1982年の夏のイベントのビデオを見ながら、「湘南」という酒を呑む。

このライブ番組のオープニングはサザンの「来いなジャマイカ」です。会場に来るカワイイ女の子たちがアップで抜かれます。

場所は西武球場。屋外です。雨の中、トップバッターの山下久美子は赤い水着で歌います。

続いて、ラジオっ娘、が「茅ケ崎サンライズ」を歌います。酒のつまみにケンタッキーを買って来ました。たま~に、食べたくなるのです。

ラジオっ娘はアーティストだと「Lady oh!」になるのですが、この番組では「ラジオっ娘」で表記されていますね。

その他、ハウンドドッグとかシャネルズ(後のラッツ&スター)も出ます。トリはサザンオールスターズで「いなせなロコモーション」で全員がステージに集まります。

雨の中、桑田佳祐は上半身裸になり、右が山下久美子で左がシャネルズのリーダーです。

ラジオっ娘も浴衣に着替えて手を振ります。

カワイイですね。

そしてみんなでジャンプしてエンディングです。

「湘南」ってお酒は裏をみると茅ケ崎で作られてるみたいです。

BGM. サザンオールスターズ「来いなジャマイカ」

 

・月曜日

自分用に買ったお誕生日プレゼントが届きました。

箱の中身は何でしょう?

箱を開けます。

箱の中から箱が出て来ました。

「ダンダダン」のモモのフィギュアです。

モモは、人や妖怪や物体のオーラを掴んで自由に動かせる超能力を持ってます。

綾瀬桃。いわゆるギャルです。

セルポ星人に誘拐されたことで超能力に目覚めました。この手がそれ。

横からのアングル。

後からのアングル。

モモの耳飾り。

 

・火曜日

後輩の女医さんがお誕生祝に何かくれるというから「じゃ、ハム!」と答えたらハムが今日、届きました。

僕の誕生日は7月24日なのですが、あえて「肉の日」の29日に贈ってくれるなんてニクい演出ですね。
暑き日に宅急便よりハムの愛。

箱開けて「わぁ」と声出す診察室。

肉の日にハムの笑顔が届きけり。

ありがとう。公にしたのは、ハムだけに。

と、後輩のNさんに感謝を川柳で並べてみました。

そして火曜日は週初め、ムンクの髪のお手入れです。

帽子を外すのも慣れてきました。

これはお誕生日頂いた「ReFa」の櫛です。これを早速使ってみましょう。

櫛が絡んだ髪の毛に入りやすいです。

さすが人気の商品ですね。

帽子をセットします。

今日はいつもより上手に出来ました。思わず笑顔がこぼれます。

まぁまぁの出来です。

仕上げは受付の羽田さんにやってもらいました。今日のお花と一緒に。

 

・水曜日

今日は津波で横須賀線が止まる。
うちの実家は眼科の開業医でたくさんの従業員がいて、僕は末っ子なので、大人たちから可愛がられていた。僕とよくキャッチボールをしていた男の人は野球とギターが上手な好青年だった。僕が淡い恋心を寄せていた女性とその人が付き合っていると知った時には、お似合いだと思った。だけど、彼女の国籍か家柄がネックで、結婚は出来ないという話を聞いた時にはショックだった。僕はもうハイティーンだったので、ある程度の事情も理解できるつもりだった。僕は彼女と茅ヶ崎の海岸を海水浴場から辻堂の方向に話しながら遊泳禁止区域まで歩いて来た。江ノ島が僕らに近づいて来る。僕は僕なりに良いアドバイスをしたつもりだったが、彼女は「タッちゃんは、まだ子供だから判らないのよ」と馬鹿にした。すると、急に雨が降り出して、まるで彼女の涙雨みたいで、僕らは濡れネズミみたいになったから、大慌て。海辺から近くのパシフィックホテルに駆け込んだ。家に帰ったら、父がパシフィックのことを、「昔は一流ホテルだったが、今は連れ込みホテルになった」と嘆いていて、少し焦った。

後にサザンが「夏をあきらめて」で同じような光景を歌っていたから、僕は桑田にこのこと喋ったっけ?と頭をひねったものだ。

 

・木曜日

茅ヶ崎の海には、潮から町を守るように松林が立っていた。そこのある区域に、ホモの浮浪者がいて、僕が通りかかると、「坊ちゃん、こっちへおいで」と自分の物を露出させて不気味に笑った。僕はムシャクシャしていたから、騙された振りをして、松林の中に入って、油断した男の顔面に膝蹴りして逃げた。そうしたら、その晩、複数のホモの浮浪者に追いかけられて蹂躙される夢にうなされた。どっからどこまでが夢なのか、判らない。

 

・金曜日

この金土はクリニックの前の商店街で夏祭り。
診察室に、盆踊りの太鼓の音が、ドンドンドンガラカツタ♪と、鳴り響きます。

恒例のカワクリも提灯を出しました。

夜の提灯だっピよ。

 

・土曜日

僕は茅ヶ崎時代の過去を捨て、今は江戸っ子を名乗っていますが、7月は誕生月だったこともありちょっとノスタルジックになったりします。古いアルバムを漁って茅ヶ崎の実家の写真をみつけたので載せてみます。題して「ジ・アーリー川原達二〜湘南ボーイ編」です。

そう言えば、青い象の置物がありました。

家にはプールがありました。

だけど僕は泳げません。

白いブランコもあったようですね。

これは七五三でしょうか。

看護婦さんと。

お気に入りの看護婦さんと怪獣たちと。

怪獣たちと。

ウルトラセブンが町にやって来た。「ノンマルトの使者」という回がありました。地球人が海底に進出して行くと怪獣が現れます。地球防衛軍が出動して怪獣をやっつける用意をします。そこに少年がやって来て、彼こそが「ノンマルトの使者」なのです。少年は「元々、人間が来るずっと前からノンマルトは海底で静かに暮らしていた。そこに侵略して来たのが人間だ」と抗議します。ウルトラセブンは地球防衛軍に所属してますから、地球の平和のために戦う使命があります。しかしその時ウルトラセブンの心に何かがよぎります。
「これは地球の海底に住む先住民・ノンマルトと人間の領土問題じゃん。俺、巻き込まれてねぇ?」と苦悩しながら怪獣を倒します。この回の背景には「ベトナム戦争」がありました。当時は大人たちが真剣に子供たちに時事問題をぶつけていたのです。僕は子供ながらにウルトラセブンの葛藤を理解しました。
数日後、茅ケ崎の電気屋にキャンペーンでウルトラセブンが来るという。残念ながら「セブンの葛藤」を知っているのは僕だけでした。大人たちはいい気なもんで記念写真を撮ってくれます。僕は、セブンに何と声をかけていいのかわからず、ソッポを向くことしか出来ませんでした。

怪獣に媚びられる。

野球道具もたくさんありました。

雪の日もグラブをはめて登校します。

中1は茅ケ崎から東京の学校まで通っていました。

父と。

母と。

これは夏服です。

うちの親は長電話は注意せず、こうやって写真を撮影しました。なんか恥ずかしくて、早く切ろうと思うから、親の上手い作戦だったなと思います。

浪人時代は実家に帰されました。多分、吉田拓郎のマネをしてカーリーヘアにしたり、

自分で髪を切ったりしてました。右の白い小屋は父の書庫。

8月になりました。台風も避けていきましたね。もうこれで僕は僕の中の「湘南ボーイ」に会うことはしないでしょう。
だから明日に向かって走れ!次号へ続く。


結婚しようよ〜日刊ムンク⑰

今週は僕のお誕生日週間なので、大岡山デートを一回挟みました。僕が生まれた日もとても暑い夏の日だったと、よく母が言っていました。

 

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

テディベアの第一人者の作家さんにリペアをお願いしたら、川原の「守護」を祈るクマ「抱き熊スーティー」をくれる。名前をラスプーチンにする。

生まれ変わってムンクが帰って来た。

ムンク・川原・ラスプーチンのトリオ名は「SS♡T」。成長して行く「SS♡T」の成長譚「日刊ムンク」の第17弾。

 

ムンクを近々、またリペアに出すかもしれません。お人形作家さんが、その後のアフターケアと約束してた着替えのドレスを作るためです。
丁度よく(?)ドリームケースのリュックの背負うバンドも切れてしまったし、

考えたら50年暗がりにいたお人形が夢洲万博へ新幹線に乗って外泊したり、中野や新宿や池袋や西麻布などにまでお出かけしたものね。メインテナンスして貰うにはナイスなタイミングかも。

ムンクの衣装は、アリスの赤のハートの女王のドレス、が予定されてるけど、お人形作家さんが「何かセンセーのリクエストはありますか?」と聞かれたので、考えた挙句、「セーラー服」と答えました。うる星やつら、のラムちゃんや「かんなぎ」の、なぎ様が主人公と同じクラスに転入したように、ムンクも人間界の学校に行きたいかな?と思いを馳せたからです。でも、フランス人形にセーラー服はお人形作家さんの頭を「?」にしまくったようなので、予定通りに行くと思います。しばし、またムンクと離れ離れになる日が来ます。今生の別ではありませんが、人生は一期一会です。一日一日を大事に生きて行きたいですね。

そんなお人形作家さんから一足早く、お誕生日プレゼントが届きました!

「Munch’s Treasure」というタイトルです。

「ムンクの宝物」という意味ですね。

左の大きなムンクはレインボーカラーの「セーラー服」を着て、両手で何かを探している仕草です。その中のひとつに右のムンクを考えています。そう、僕が特注して作ってもらったドレスのことです。

お人形から本物の「少女」になりたがっているかのようなイメージが昔の少女マンガチックに描かれています。

 

・火曜日

ムンクのお直しデー。

帽子を取り外します。

この着脱が難しいのです。

ウイッグを丁寧に。

今回も一人ではうまく出来ません。

仕上げは受付の羽田さんにやってもらいました。

女の子はみんな出来るんですね!

 

・水曜日

僕の小学校は女子高の付属で中高は女子校で、小学校だけ共学だった。道を一本挟んだ敷地に中高の校舎があった。そこの体育館倉庫のそばに、ミリンダの自販機があって、本当はいけないのだが、僕は休み時間に買いに行っていた。バレるとヤバイから、体育館倉庫の中で、ミリンダ、を飲んで小学校校舎に戻る、ということをこっそりしていた。すると、その体育館倉庫の中には、隠れてタバコを吸っている女子高生がいた。僕らは弱味を握り合い、ここはお互いのために秘密にしようと、共犯関係になった。僕らはほぼ毎日、体育館倉庫で落ち合った。
彼女は何かの運動部に所属していて、その顧問の教師と内緒で付き合っているのだと打ち明けた。でも、それはリンリ的にイケナイことらしかった。僕はえらそうにミリンダを飲みながら、「ふ~ん、リンリ的ねぇ~」などと応えていた。
彼女はあまり頭の良い生徒ではなかったようで、僕と彼女の年の差を、簡単な引き算なのに、指を折って数えていた。その数字が自分と教師の年の差より小さな数だったらしく、「よし!」と僕に乗り換えることにすると宣言した。そして僕は、「将来、この人と結婚するのかなぁ」とボンヤリと思った。
それから数日後、彼女は体育館倉庫にパタリと姿を見せなくなった。おかしいな、と思って、放課後、正門でまちぶせしていたら、彼女がやって来た。明るい陽の下で逢うのは、初めてだった。僕は「最近、どうしたの?」と聞くと、彼女は「あんたのお父さん、PTA会長なんだって?」、「そうだけど」。「身分が違うよ!」と彼女は目を合わさずに、そう言った。僕はそんなこと関係ないじゃん、と言いながらも、「この人は障害付きの恋に恋する人なんだ」とも思った。
風の噂で、彼女は卒業してから、その教師と結婚したと聞いて、「そいつは良かった」と思ったものだ。

 

・木曜日

今日はお誕生日です。0時になってきっかりにお誕生日祝いのLINEをくれた友人もいました。ありがとう〜。
「老いるショック」の生みの親である、みうらじゅんは、はみ出した老人を「アウト老」と呼んでいます。還暦を越えたら年齢は関係なくもう先輩も後輩も関係なく、「何才児」と呼び合います。僕は、63才児、になりました。
下は、誕生日祝いに頂いた入浴剤。僕は最近、入浴剤に凝っています。

 

・金曜日

大学の近所のフィリピンパブで勤めてた日本人の女の子について。店がはねてから、「自分の家で呑み直そう!」と誘われた。断る理由もないから付いて行った。すると、家に着くなり、彼女は「ちょっと待っててね」と言って、神棚を開いて、お経をあげ出した。それは簡素なものだった。それから彼女は、店からくすねて来たというウヰイスキーのボトルをバッグから出して、「呑もう!」と言った。僕は、「あなたの信じてる神様は、こういうことして怒らないの?」って聞いたら、黙り込んじゃった。次の日曜日、彼女は僕のアパートに来て、部屋を掃除してくれた。お礼に近くで、ビールでもおごるよ、と蕎麦屋まで歩く道すがら、彼女は「日曜の昼間に歩けるなんて嬉しい」と言った。僕はなんとなく「僕は、この人と結婚するのだろうか」、と思った。

しかし、国家試験が近くなり僕は店に行かなくなったし、彼女からも何のアクションもなかったから関係は途絶えた。何年か経って、気になって、その店のあたりに行ってみたが、それっぽい店はいまだにあったが、店名も変わっているし、もうさすがにその子はいまいと思って、店には入らずに帰って来た。ただそれだけのこと。

 

・土曜日

今日は最終土曜日なのでクリニックの「定例会」という名の勉強会です。ひと月は早いものです。
下は、誕生日祝いにお友達が送ってくれたムンク用のヘアブラシ。

ハートの型になっています。

色は僕の好きなエメラルドグリーン。

これからはこれでムンクの髪をお直しします。

 

次号へ続く。


大岡山デート〜お誕生日ありがとう

好評連載中の「日刊ムンク」を一休みして、7月24日は僕のお誕生日なので久しぶりの「大岡山デート」企画です。

「老いるショック」の生みの親である、みうらじゅんは最近、はみ出した老人を「アウト老」と呼んでいます。還暦を越えたら年齢は関係なくもう先輩も後輩も関係なく、「何才児」と呼び合います。僕は、63才児、になりました。
あなたがクリニックに贈り物を届けてくれることを夢想しながら、僕はオシャレをして待っています。

いつものように銀座でネイルをしてきました。

テーマは、夏のデザインも取り入れたSummer Beachです。

松田聖子に「Summer Beach~オレンジの香り~」という歌がありましたね。

ネイリストさんが、僕の髪色からインスピレーションを受けたそうです。

そして、足元は、こないだ入手したミャクミャクのシューズを部屋履きにしています。これは4月に申し込んで先日届いたもの。万博には間に合わなかったけど、お誕生日には間に合いました。

見た目はイクラみたいだけど、MIZUNOのシューズだから履きやすいです。

スポンと足を入れると自然とホップやジャンプしたくなります。

ジャンプ!

屈んで〜

ジャンプ!

ムンクとラスプーチンもあなたが来るのを待っていました。

贈り物のお返しに、先日、「赤んぼう少女」のpop-up shopで買い込んだハンドタオルを用意しておきます。

僕は診察ですぐには会えないだろうから待ち時間にクリニックの待合室を探索してて下さい。僕の「お城」が出来たのは平成19年です。西暦で言うと2007年です。始めは白と黒を基調としたカフェのような病院らしくない空間にしました。当時はオタクやアニメへの偏見が強く、子供が不登校でアニメやゲームに夢中だと親は心配して「将来、犯罪者になるんじやないですか?」と大真面目に相談に来てました。生き難い世の中ですね。そこで僕はそんな子供達の味方になろうと無言でエールを送りました。お洒落なカフェみたいな空間にアニメのポスターやフィギュアを飾り、相談に来る親を瞬殺しました。そんな歴史のビフォーアフターの写真を比較して載せてみますね。

Before

After

Before

After

Before

After

Before

After

Before

After

Before

After

Before(喫煙所)

After(カウンセリングルーム)

Before

After

Before

After

ビックリするでしょ?(笑)
それでは、宝探しゲームです。以下のものを待合室で見つけて下さい。完全コンプリート出来るかな?

①つげ義春の「滝の少女」のキリの良い番号。
これは「けいおん」の平沢唯&憂、姉妹のタペストリーをめくってみます。

つげ義春の額装があります。

左上に番号が書いてありますよ。100番です。

②キックボクシングジムの会員カードのキリの良い番号。
「かんなぎ」の、つぐみ、のキックのイラストのそばにあります。

100番です。

③開院祝いに中村伸一&紀子先生に頂いたシャガールの版画。
受付カウンターの真正面にあります。お誕生日祝いのガーランドの向こう側。

④昭和天皇崩御の当時の新聞の一面はこの奥です。

窓際の奥まった壁にあります。

⑤立川談志の落語会の誤植のチケット。
化粧室の前の立川談志コーナーにあります。

談志の「志」の字が「誌」になっています。

⑥ウォーターサーバーの横にいるイカ娘の指差す方向は診察室の扉でした。

クリニックの空間を存分に使った「イカ娘」が指差す巨大イカのカレンダー。

そんなこんなしてるうちに僕が仕事を終えるでしょう。そうしたら、大岡山の行きつけの寿司屋を予約しておきました。
お誕生日祝いにムンクとラスプーチンも駆けつけます。

まずは特注の、はだて、のムラサキウニ。

これが寿司屋に言わせると自慢になるそうです。

今回の献立のテーマは「夏」です。
湯引きのハモ。

ゆりあげの赤貝、瀬戸内の本みる貝、岩手の石陰貝。

秋田のじゅんさい。

長良川の天然鮎。

隠岐の岩ガキ。

ここからは握りです。天草の新子。

北海道のにしん。

本マグロ赤身。

鬼おこぜ。

イクラ。

茹で車海老。

かすご(春子)。

エボ鯛。

トロタク巻。

イカ。

かつお。

蛤焼軍艦。

穴子。

お腹がいっぱいになりましたか?
インスタグラムを始めたら勝手にFacebookと連動して、そっちを見てくれてる人も多くって、おかげで昔の懐かしい友達と連絡がとれて、飲みに行ったりグループLINEが出来たりしてるけど、同時に思い出したのは「僕って人間嫌いだった」ってことで、人と飲みに行くと気を使って疲れて帰ってから家で飲み直さないといけないし、グループLINEは変な空気にさせてしまうし。
ウヰスキー・ロックの角張った氷のようで、丸く角のない氷になれない。これが「アウト老」の宿命か。だから、あなたにお願いがあります。次のデートでは、タイ料理を一緒に食べに行きましょう。対人関係で悩む僕たちだから、タイ人の作る料理を平らげてしまおう。
ガンダム「ジークアクス」で有名になったカオマンガイはキュウリをよけるから、ひょっとしたらあなたはパクチーが嫌いだったら僕のお皿に取り避けていいから、2人でタイ人の作るタイ料理を食べて、「対人」関係を残さずに食べてしまおう!

BGM. 忌野清志郎&仲井戸麗市「お弁当箱」


十六の夏〜日刊ムンク⑯

インスタグラムを始めたら勝手にFacebookと連動して、そっちを見てくれてる人も多くって、おかげで昔の懐かしい友達と連絡がとれて、「誰かが死ぬ前に会っておくか」という話になり、「今」と「過去」と「未来」が同時進行している今日この頃です、お元気ですか?

 

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

テディベアの第一人者の作家さんにリペアをお願いしたら、川原の「守護」を祈るクマ「抱き熊スーティー」をくれる。名前をラスプーチンにする。

生まれ変わってムンクが帰って来た。

ムンク・川原・ラスプーチンのトリオ名は「SS♡T」。成長して行く「SS♡T」の成長譚「日刊ムンク」の第16弾。

 

・日曜日

前号から続く、みんなの中で味わう孤独感を解消すべく、インド料理屋へ行き、気分は「皆んな、インド人にしてやる!」です。

これはワインのつまみのインド風お煎餅。

サラダはキュウリ抜き。

サーグマトンカレー。ほうれん草と羊です。

ナンはお代わり自由ですが、デカくて熱いのです。

だからムンクが千切って取り分けてくれました。

これはバーベキューセット。タンドリーチキンとかシシカバブーとかです。

人形たちは匂いで食事をするから、インド料理は刺激的だったのではないかしら?

 

・月曜日

友人のクリニックに行ったら「医療機関へのカスハラ」に対する貼り紙がそこら中に貼ってあって、聞いたら「ものすごく多い」んだって。うちはそんなことなくて、皆さん良い患者さんなんですけど。…と言いたいのですが、ちょっとしたことはどこにでもありまして。早めに芽を摘もうとこんな貼り紙を作りました。入り口と出口と化粧室にも貼りました。よろしくお願いしますね。

これが原文。

 

・火曜日

火曜日が週初め。ムンクの髪のセットを、文化部長のスーちゃん監督の元に、行います。

まずはリボンをほどきます。

僕は子供の頃にお人形遊びなどしたことが無いので下手です。

この帽子のセットが難しいのです。

立ち上がってやろう!

頭頂部に斜めにヘアピンを狙って。あっ、ウイッグがズレた。

「ムズい~」と力尽きる。

ダメだ、後は、スーちゃん、お願いします。

そうして、何とかなる訳です。

 

・水曜日

十六の夏、僕が高1の時に通っていた学習塾で一緒だった女子の想い出です。彼女は、塾で1番可愛い女子で、一緒に海水浴に行ったこともある。
で、その可愛い女子が、夏場になると、ノー・スリーブの服を着て来ていて、彼女が伸びをするたびに男子たちが、彼女の脇の下をみて興奮していた。それは彼女が脇の下の毛をそのままにしていたから。
僕は彼女と帰り道が途中まで一緒で、僕らはいつも同じホームで別の電車を待っていた仲だったから、僕は彼女に、「ノー・スリーブ、やめたら?」と進言したことがあって、そうしたら彼女は、「不自然なことはしたくないのよ」と言ったのです。

それでも、彼女は翌日から、Tシャツを着て来るようになって一件落着するのだが、僕はこのやりとり以降、薄着の女の子がいると過剰にそっちに目をやらないようになった。少し、強迫的だとも思う。今でも無意識にクセになっているから、セクハラと間違われる率も低くて、結果オーライだけど。
なんて思っていたら、最近の若い女性の間では、脱毛をしない、というのがブームのきざしだと聞いた。理由は、自然なままで、ということらしい。本当?

下は、山口百恵「はたち」のLPジャケット。川原当時16才。

 

・木曜日

十六の夏、学習塾で知り合った女の子にやたら長電話をする子がいた。
その子は電話魔で、一時期、毎日のように電話がかかってきた。当時は、携帯電話などない時代で、家の電話にかかってきた。それで、平気で2~3時間、喋るのだ。内容は、どうでもいいことばかり。たとえば、世良公則&ツイストの新曲について、とか。
先日、古い日記を見ていたら、架空の電話のシナリオを発見した。
それは、その子に電話する前に、僕がシュミレーションしたもので、数頁にわたっている。シチュエーションは、僕が電話をするところから始まっている。
僕はその子の長電話には慣れっこだったのだが、自分から電話をするのは、緊張したのかな、そんなものを作って。
こちらが話しかけて、相手の答えを想像して、話が進んでゆく台本なのだが、
実際には、「一言目」から想定外のフレーズが返ってきて、無駄に終った想い出が残ってる。

僕らは塾の友達たちで海水浴に行ったことがある。
その子は、高1のくせに真っ赤なビキニを着ていて、それがまた何とも色っぽくなかったことを、真夏の強烈な日差しとともに思い出す。
その子は、僕をそのグループで「1番可愛い子」とくっつけようと色々とおせっかいを焼いては、すべてを台無しにした。
その子のお兄ちゃんは小さな暴走族のリーダーをしていて、その子は、それをとても嫌がっていた。
僕は、「そんなことはどうでもいいことさ」、と電話越に言ったことがある。本当にそう思ったし。
珍しくその子は、黙り込んでいた。
今、思うと僕は、その子のことが好きだったのだと思う。

下は電話をかけるムンクとラスプーチン。

 

・金曜日

こんな箱が届きました。箱の中身は何でしょう?

ヒントはMIZUNOの靴です。何の靴でしょう?

正解は、「ミャクミャク」です。

夢洲万博へ行った時に間に合って欲しかったです。もう一度、行け!ということでしょうか。

 

・土曜日

今回のタイトルは「十六の夏」。16才と言えば、初音ミクも設定は16才。初音ミクの「十六の夏」をムンクとラスプーチンと。

下は古い写真。川原「十六の夏」。

 

さて、いよいよ来週はお誕生日週になります。次号へ続く。


レーズンのシーズン〜日刊ムンク⑮

意外な人から「ブログを見てます」と言われてビックリ。まさかこんなのを読んでもらってるとは思わなかったから、これからは「あなた」が読んでくれてると思って心を入れ替えます。

 

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

テディベアの第一人者の作家さんにリペアをお願いしたら、川原の「守護」を祈るクマ「抱き熊スーティー」をくれる。名前をラスプーチンにする。

生まれ変わってムンクが帰って来た。

ムンク・川原・ラスプーチンのトリオ名は「SS♡T」。成長して行く「SS♡T」の成長譚「日刊ムンク」の第15弾。

 

・日曜日

今日は池袋PARCOの、梅図かずお「赤んぼう少女展」が最終日なので、これから暑くなるからTシャツをまとめ買いしにSS♡Tで外出。
下は、葉子の白Tシャツ。「こんなところに座らせて」と、ムンクが笑ってるような顔をしています。

タマミの黒Tシャツ。「こんなところに座らせて」とムンクが怒り顔。

クリアファイル。

グッズ売り場。

特典のステッカーもたくさんもらえて大満足。店員さんに頼んでポップの前で、ムンクを抱っこしてみる。タマミと同じ立ち位置に不満そうなムンク。

帰りはイタリアンに。

冷製のトマトスープ。

ムンクのオススメする赤ワイン。

これはお店からのサービス。

白ワインも。

イカ墨とシーフードのパスタ。

肉のピザ。

Tボーンステーキ。

 

・月曜日

今日は七夕。七夕と言えば、涼宮ハルヒの憂鬱、ですね。下は、アニメ「笹の葉ラプソディ」と去年の12月に行った聖地巡礼を交互に。

涼宮ハルヒは、東中出身。

モデルになった中学。聖地巡礼の写真から。

アニメから、過去に時間移動しています。柵を乗り越えようとする少女は…

中学生時代の涼宮ハルヒでした。

ハルヒの視点からみえる校門。

聖地巡礼でゲットしたアクリルキーホルダーを置いて撮影しました。涼宮ハルヒと東中の正門です。

門を開きます。

実物。

困った時の長門有希頼み。長門のマンションに向かうキョンと朝比奈みくる。

実物。

作者はインタビューで、「笹の葉ラプソディー」は「涼宮ハルヒの消失」をつくるきっかけになった、重要な作品だと語っています。
僕も「誰かに」会いたいなぁ。

午後からは美容院。カラーが程よく抜けて、僕とムンクの髪色が似てきたと美容師さんは言います。

ビフォーです。

アフター。

僕の襟足もムンクみたいにカールしてもらいました。

 

・火曜日

週初めは恒例のムンクのお手入れ。

まずはドリームケースをオープンです。

ムンクを抱き上げます。

ドレスを直し、髪にブラシを入れます。

まだまだ1人では上手には出来ません。

仕上げは、文化部長のスーちゃんです。

家に帰って、溝口勇次の都市伝説を扱う新討論番組「NoBorder」をみました。7月8日の第1回のテーマは、命日にちなんで「安倍晋三暗殺の真犯人は?」でした。この番組攻め過ぎてて大丈夫かな?

 

・水曜日

僕は「干しぶどう」が嫌いです。その理由は小学生の頃のこと。

「くどう君」の引越しが決まってから、僕は「くどう君」の家に遊びに行った。「くどう君」の両親は不在でおばあちゃんが家にいた。
僕と「くどう君」が遊んでいると、おばあちゃんが麦茶とおやつに「干しぶどう」を差し入れてくれた。「干しぶどう」は、白く丸い皿に並べてあった。時は、真夏。「くどう君」のおばあちゃんは、白いノースリーブの下着のような服を着ていて、かがんで皿を置く時に胸元から谷間が見えた。
「くどう君」のおばあちゃんはノー・ブラだったから、垂れ下がった乳房とその先に萎んだ乳首が見えた。僕は、その垣間見えてしまった「くどう君」のおばあちゃんの乳頭と、皿の上の「干しぶどう」が同一の物に見えた。それで、「食べろ、食べろ」というババァに吐き気がして、それ以来、「干しぶどう」を見ると老婆の乳首に見えてしまい菓子パンに「干しぶどう」が乗っていたら食べれない。ピラフに「干しぶどう」が入っていたら顔をそむけた。
その頃の僕は、過敏になっていて、「干しぶどう」だけをよけて食べるのも無理だった。接触してるということは、汚染されてることを意味したから。それだけで、全部アウト!ちょっと高級なレストランに連れて行かれ、気の効いた料理に「干しぶどう」が入っていたら僕はそれに手をつけなかった。
さすがに僕も大人になって、今では、何秒以内に「干しぶどう」をよけたらセーフ、という独自のルールを作り、おかげで食べれる料理の幅も広がった。

下は、「干しぶどう」、ではなく、「おしぶどう」(「推しが武道館いってくれたら死ぬ」の略)コーナーのムンクとラスプーチン。

下のイラストは僕が模写したもの。えりぴよ、が推しに電車の中で会っても素知らぬ顔をする場面。僕の拙い画力が、推しに会えて地に足がついてない心境を空中浮遊のように偶然、描写された自信作です。

 

・木曜日

幼い頃、母に言われて、近所のおばあちゃんの家に遊びに行っていた。
いつも1人で寂しがっているから、話相手になってやれ、とのこと。
おばあちゃんは、僕を可愛がり、昔話を聞かせ、おやつの時間に磯辺焼きを焼いてくれた。
夏には、気が向くと、白玉あずき、を作ってくれた。
おばあちゃんの作る、白玉、はちょっと変わっていた。
白玉のお腹の部分を指で押してくぼみを作り、「へそもち」を呼んでいた。おへそ、みたいな形だから。
おばあちゃんは、「へそもちを作ると、雷様が欲しがって、鳴り出すんだよ」が口癖だった。
僕は子供とは言え、そんな馬鹿馬鹿しい話を鵜呑みにしなかった。
おばあちゃんが、へそもちを作った日に高確率で、雷が鳴っても、それはそういう季節だから、とクールに受け止めていた。
ある夏の日、おばあちゃんが、へそもちを作った。
おばあちゃんは、「今日は雷様が来るよ~」といつもの様に言うが、僕は老人の独語だと思い、受け流していた。
しかし、衝撃だったのは、台所に立つおばあちゃんが鼻をほじっている光景を目撃してしまったことだ。
多分、僕はこの頃は食べ物に潔癖症だったから、鼻をほじった手で作った、へそもち、を食べる気になれず、手をつけず、「帰る」と言った。
すると、おばあちゃんは、「タッちゃんの好きな、へそもちなのにどうしたの?」と聞いた。だけど、そこで何を答えられようか。
おばあちゃんは、お土産に、へそもちを包んでくれた。
僕は、へそもちを家に持ち込むと家全体が汚染されそうな気がして、帰路、民家の塀の向こうに投げ捨ててしまった。
やれやれ。やっとこれで晴れた気分で家に帰れる、ホッとしたのも束の間。
にわかに空が暗くなり、雷様がゴロゴロと泣き出しそうな雲行きだ。
慌てて僕は全速力でダッシュして、両手でへそを隠して、大急ぎで家まで走った。

今日は夕方から雷雨。電車が止まって立ち往生になったスタッフもいました。BGMは堀ちえみの「稲妻パラダイス」です。

 

・金曜日

オシャレで診察の時にロザリオをしている。本来の使い方じゃないんだけれど、ネックレスみたいにしている。

クロスをジッとみると「寄り目」になりました。

たとえばこんな風にラスプーチンにも掛けてみます。

新しいロザリオが宅急便で着きました。ムンクが持っている袋づめのです。。

これを袋から出してラスプーチンに掛けてみます。中々、似合います。

普段は診察テーブルのウサギの(アクセサリー入れ)に入れています。

 

・土曜日

富江と「SS♡T」のコラボの絵をもらいました。

今日は死んだ友人を偲ぶ会。友達は死ぬ前に焼鳥を食べようと約束してたのに叶わなかったから、水炊き屋で行うことにした。男女8人で集まる会だけど、ムンクとラスプーチンも連れて行く。
下は、焼鳥とSS♡T。

水炊きと、ムンク。

しかし、遺影(僕が用意した。湿っぽくなると嫌だから、yeah Iと呼んだ)の前で微笑むフランス人形は不評で、不気味がられ、ムンク達は席を外し、ムンクはぶちゃむくれ。

あーあ、こんな感じ懐かしいな。いつも浮いちゃう。思い返せばいつもそうだった。大勢といるほど疎外感を感じる。誰が悪いわけじゃなく、自己嫌悪になる。もっときれいになりたいな。

 

ムンクは毎日、連れて回ってるからお疲れモード。こう見えても僕と知り合って50年だから、ドールの年のとり方は知らないけれど…、人間年齢だとおばあちやんかも?ビジュアルに誤魔化させられちやうけどね。労りあって生きていこうと思う。次号へ続く。


ハイティーン・ブギ〜日刊ムンク⑭

季節が夏めいてきて「恋をしようよ」とそそのかされますが、現実は歌のようにはいかないもので…青春っぽい記事にしました。

 

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

テディベアの第一人者の作家さんにリペアをお願いしたら、川原の「守護」を祈るクマ「抱き熊スーティー」=「ラスプーチン」をくれた。

生まれ変わってムンクが帰って来た。

ムンク・川原・ラスプーチンのトリオ名は「SS♡T」。成長して行く「SS♡T」の成長譚「日刊ムンク」の第14弾。

 

・日曜日

29日は「肉の日」だから焼肉を食べに行く。焼肉で思い出すのは西尾維新の物語シリーズ「花物語」で貝木泥舟が神原駿河を焼肉屋に連れて行くシーン。
「牛、牛、豚、鳥、牛、牛、内臓、内臓の順で食え。お前は少し痩せ気味だぞ。肉を食ってぶくぶく太れ」と言って無理矢理、肉を食べさせる。機会があれば真似したいセリフです。下は、アニメ「花物語」のポスターとムンクとラスプーチン。ポスターの左に見えるのが「悪魔様」こと沼地蠟花。

今日は29日「肉の日」なので、SS♡Tで焼肉屋に行きました。

都会のビルを見下ろしながら呑む酒はマッコリ。

ムンクにも紙エプロンをもらって、

キムチと、

ユッケをつまみに、

サンチュでお肉を巻く。

タレはお好みで、

ネギタン塩、

上カルビ、

ハラミを焼いて食べる。

マッコリのお代わりをして、

上ミノを追加してひたすら肉を食う。

デザートは抹茶アイスクリーム。

本当は、デザートはあなた、と言いたいところ。

 

・月曜日

「有朋自遠方来、不亦楽乎」とでも言うのか、昔の友達からの案内で、池袋PARCOの梅図かずおの「赤んぼう少女」のpop-up shopに行ってみた。

勿論、SS♡Tでの外出です。僕は中高が目白なので池袋は庭のようなもの。それがたとえ「うん十年ぶり」でも。街って骨組みは変わらないし、空気も変わらないから、分かるのです。

平日なのでひとも少なく自由に写真が撮れました。

真ん中はギロチン?

タマミ。

手の平のシールがいっぱいですね。

7月6日までやっています。

タマミを抱く葉子のポップ。

葉子とタマミ。

ガチャガチャ。

グッズ売り場。大人買いしました。

これがお気に入りのTシャツ。

グッズ売り場とムンク。

アクリルキーホルダー各種。

何が出るか分からないので二箱買いました。

タオルはもしもこれから何かプレゼントしなきゃの時に買っておきました。例えば、誕生日とか結婚祝いとか出産祝いとか昇進祝いとか引っ越し祝いなど。

赤んぼう少女だから、出産祝いにはやめといた方がいいかな…。

グッズの展示。

暗闇で光るキーホルダー、2種類。

文庫本もここで買うとここだけの特典シールが付くからプレゼント用に買っておく。

割と空いてるから写真撮り放題、レジ並び放題です。。←それと言うのも「一会計いくら以上でステッカー1枚くれる」から、何度も小分けして並ぶと何枚も貰えるのです。

店員さんも親切でした。本当に好きでやっているんでしょうね。見習いたいものです。何枚ももらいました。

退場する時に一枚くれる「手の平シール」ですが、会場のどこに貼っても良いけど、持ち帰りはNGです。

僕はすみっこにこっそり貼ってきました。

その足で地元の鰻屋へ。

お通し。

もずく酢。

骨せんべい。

焼鳥。

肝焼き。

白焼き。

鰻重と肝吸い。

そんな今日にジャストフィットする曲を選びました。マッチの「ハイティーン・ブギ」です。山下達郎がジャニーズに楽曲提供して話題になりましたね。発売日が1982年6月30日。つまり今日だったのです。不思議なもので、季節感や空気感や肌感覚の持つ細胞レベルの記憶って狂わないものですね。下はムンクとラスプーチンとマッチ。

今日で今年の前半がおしまい。

 

・火曜日

クリニックのスタートは火曜日です。

休み中に連れ回したムンクの髪の毛の手入れをします。

ブラシをかけて、

髪をときます。

帽子を装着するのが難しいのです。

こうやって最後は蝶々結びにします。

これで出来上がり。仕上げは文化部長のスーちゃんにお願いします。

無我夢中でやったから僕の髪がボサボサになりました。

そこでスーちゃんにムンクのブラシでとかしてもらいます。

前髪や、

サイドを、

整えてもらいました。

これが出来上がりです!

さて今日から今年も下半期です。
松田聖子「青い珊瑚礁」は(1980年)7月1日が発売日。今日なんですね。下はムンクとラスプーチンと聖子ちゃん。

今日から今年の後半が始まりです。

 

・水曜日

高3の塾の夏期講習は泊まり込み。そこの女子たちに誘われて夜中に女子寮に忍び込んだ。僕はその中の一番勝ち気な子と仲良しで彼女の布団に潜り込んで話をしていた。「初恋の相手はどんな人?」の質問に、「石野真子かな」、と答えたら、「それは恋じゃないでしょ?」と怒られた。うわ、面倒くさいパターンの奴だ。その女子はカリメロに似ていたが、石野真子の悪口を言うたびに、表情は邪悪に変化して、最終的にスターウォーズのヨーダに見えた。そして、他の男子が寮長に見つかった後は一網打尽。僕らはそれぞれ、呼び出されて怒られた。
しかし、彼女は勝ち気で、怒られてる時に僕の片腕を閂の要領でギュっと自分の方に引き寄せて、講師たちを睨みつけた。「私達は付き合っているんだから、誰にも邪魔はさせない!」と啖呵を切った。彼女の胸が腕に当たる。「あぁ、僕は将来この子と結婚するのかな」と思った。顔はヨーダだけど。後で寮長に僕だけ呼び出され、「受験で恋愛すると、女は受かるが男は落ちる」と言われた。頭ごなしに否定されると、恋の炎は逆に燃え上がる。西城秀樹じゃないけれど、やめろと言われても今では遅すぎた。
しかし亀の甲より年の功。大人の意見もたまには合っていることがあるから注意が必要だ、という意味だったと思う。その子は受験直前に、別の男と付き合うことにした、と僕に一方的に通告した。それならそれでこっちは良いのだけれど、何が情けないって、「あれはないよな」と不細工な男どもに同情される現実だった。そっちの方がきつい。で、寮長の予言通り、僕だけ大学に落ちるのである。そして、僕は予備校を代ゼミに変えて浪人生活をした。その時の様子を後に「浪人の頃」というマンガにしました。

これは左側の上から下に読んで行くのが順番です。
「川原」の「川」の字の書き順と同じ要領で読む、と覚えると良いでしょう。

 

・木曜日

浪人の夏休み。高校の同級生のお姉ちゃんが美人だと言う噂を悪友から耳にした。冗談で、「ネェちゃんのパンティ盗んで来い」と命令したら実物を連れて来た。それは、ものすごく美人だった。アイシャドーがブルーでエンジェルフィッシュみたいだった。
「お姉様ですか?始めまして」と挨拶すると「弟から伺っていますわ」、「はて?何を?」、「パンティー」。そして、彼氏も連れて来ていた。その彼氏とやらは、衣紋掛けみたいな男だった。僕らは、ボーリング場に行くことになり、そこで僕は、ボーリング対決、を申し込んだ。スコアの良い方が彼氏になれる、と。姉はその話に乗った。衣紋掛けは、ぶつくさ文句を言っていたが、僕はまるでシカトした。そして、僕は川原史上最高点、自己ベスト216を叩き出した。衣紋掛けは、90くらいだった。だけど、それから先は、何もなかった。冷静に考えれば、球転がしで男を決める女もどうかと思うし、二年連続、女で受験に失敗したら馬鹿みたいだし。だからこの話しはここまでで、オチはない。受験生だけに。

 

・金曜日

今日は7月4日。語呂合わせで「0704」から「お直しの日」だそうです。なので僕は夏らしく水兵さんの格好でムンクの洋服や髪型の「お直し」をします。

ムンクのお直しで一番難しいのは、帽子の装着です。

僕は手先が不器用なので蝶々結びをほどく段階で躓きます。

一方、こちらはラスプーチン。

スタンドを外して、

赤い蝶ネクタイの位置を整えるだけで、

スタンドをまた付けてあげれば、

出来上がり。

ラスプーチンは手間いらずです。

 

・土曜日

遅くまで仕事をした。夜の9時過ぎ寿司屋に暖簾が閉まってたが扉を開けて中に覗き込んだら入れてくれた。1週間の締めくくりのご褒美の酒。

つまみは、天然鮎の塩焼き。

牡蠣はポン酢で食べる。

ハモは湯引きして梅肉で。

最後は特製贅沢バラチラシ。
がり、海苔、かまぼこ、玉子、酢バス、を下地にして、
その上に、とびこ、子持ち昆布、芽ねぎ、中トロ、赤身、コチ、ウニ、イクラ、ホタテ、にしん、カツオ、白イカ、ボイルエビ、小柱が一貫分づつ、それを細かく切って丼の頭に。全19種、ネタは14種です。

家に帰ってからこないだの「サンリオキャラクター大賞」の発表の中継を見る。

今年はプリン君が1位で、トップ3は男の子たち。クロミは4位、キティちゃんは5位でしたね。

うちにいるサンリオマスコットたちと。

並び替えて。

どうしてこんなにあるって?それは、家族がカバンにマスコットをジャラジャラつけたいと聞いたので、サンリオで買い込んで行ってあげたら「サンリオは嫌い」と言われたから。

 

次号へ続く。


文化部通信~その陸拾漆~

こんにちは、文化部通信67弾。文化部長スーです。

受付の「ダンダダン」コーナーがボリュームアップしました。
なんと、ターボババア(招き猫)が2体も!

ねそべりver みんなと向きが反対なのがイイですね。

可愛い手のひらサイズ

今のダンダダンコーナーは、こんな感じ。盛り上がって来ましたね。

そして久しぶりにポケモンの指人形がやってきました。
まずは懐かしい組

カッコイイ!・・こんな所に傷ってありましたっけ?

カワイイ子たち

初めましての子たち

初めましてpart2 右の2匹の顔はどこなんでしょう・・?

今回の個人的MVPはこの子にします!
指人形にあるまじき平べったさに受付みんなの視線が釘付けでした。
よく見るとカワイイ顔してます。

 

~文化部通信アーカイブス~
掘り起こしのイラストをどうぞ。

7月生まれの10人のイラストです。

1「江頭2:50 7/1」

2「ダイアナ妃 7/1」

3「ヘルマン・ヘッセ 7/2」

4「トム・クルーズ 7/3」

5「シルヴェスター・スタローン 7/6」

6「ダライ・ラマ14世 7/6」

7「中森明菜 7/13」

8「水谷豊 7/14」

9「アーノルド・シュワルツェネッガー 7/30」

10「小池百合子 7/15」

このイラストを描いた時は、コロナ禍でマスク必須の世の中でした。
小池百合子さんの「密です!」も今はなんだか懐かしいですね。

ブログ冒頭で盛り上がりを見せていた「ダンダダン」ですが、アニメの第2期が昨日(7/3)放送開始だそうです!これは見ないとですね。

みなさんはアニメは、1話ずつ最新話を追いながらみますか?それとも最後まで我慢して一気見しますか?
とりあえず私は、第1期の最終話を見返すぞ~♪


あなただけを〜日刊ムンク⑬

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

テディベアの第一人者の作家さんにリペアをお願いしたら、川原の「守護」を祈るクマ「抱き熊スーティー」=「ラスプーチン」をくれる。

生まれ変わってムンクが帰って来た。

ムンク・川原・ラスプーチンのトリオ名は「SS♡T」。成長して行く「SS♡T」の成長譚「日刊ムンク」の第13弾。

 

・日曜日

大岡山の日本料理屋でムンクとラスプーチンと一緒に呑む。
お酒は獺祭。

キスの南蛮漬け。

ヤマメが海に出たらサクラマス。それの塩焼き。

お酒はお代わり。

フルーツトマトとヤングコーンを冷たく。出汁とじゅんさいで、上からバニラをかけて。

お造り。

天麩羅。

サラダと漬物。

ご飯。

デザートは、牛乳プリン。

 

・月曜日

大谷翔平、2度目登板。無失点2奪三振。勝敗を決定づける26号弾。ドジャース初の二刀流初アーチ。

そんな大谷翔平とムンクとラスプーチン。

ムンクの髪型がボサボサですね。僕がちょっとやりましたが、うまく行きません。明日、文化部長のスーちゃんに治してもらおう。

 

・火曜日

そしてムンクの髪型はボサボサです。

このウイッグをフィットさせるのと帽子を被せるのが難易度が高いのです。

でもいつまでもスーちゃん頼りでもいられません。彼女に見守られながら僕がトライしてみます。

やはりウイッグが難しいです。

プールキャップを被せるように、とコーチのスーちゃんは言います。

帽子を被せる前に髪をときます。


帽子を装着します。

そして青いリボンを蝶々結びです。

僕は自分のネクタイも結べないので蝶々結びが難儀です。

なんとかやってみました!…まだまだ練習が必要ですね。仕上げはスーちゃんにやってもらいましょう。

こんな仕上がりです。…やはり違いますね。これから頑張ってムンクを可愛く出来るように僕がするぞ。

 

・水曜日

今日の雨は「梅雨」ではなくて「台風」なんですって。夏ですね。そこで夏っぽい歌ってなんだろうな?と思って、「タイトルに(夏)や(サマー)がつかない歌縛り」で考えてみました。
思いついたのは、あおい輝彦「あなただけを」。
調べたらこの曲の発売日は、(1976年)6月25日でした。僕が中2の時の「今日」です。山口百恵が歌ってるのをYouTubeで見つけました。バックでサザンや原田真二や郁恵ちゃんや森進一がダンサーを勤めます。ここから

6月25日発売の渡邉渚さんの写真集「水平線」、つい買っちゃいました。話題になってたから、なんとなく予約しちゃってて、それが届いたんです。ムンクとラスプーチンと一緒に、SS♡Tで鑑賞会、みんなでパラパラ見てたんですけど、「普通のアイドルの、ちょっとセクシーな写真集とそんなに変わらないよね」って、みんな自然とそんな感想に。夜のテレビをつけたら、フジテレビの株主総会のニュースがトップで流れてて。……偶然ですよね?

待合室のテーブルカウンターに置いてあります。

 

・木曜日

今日は6月26日、「世界格闘技の日」。1976年のこの日、アントニオ猪木VSモハメドアリが対戦した日だからです。これはアメリカに合わせて放送したので、日本ではお昼に生放送しました。僕は中2でしたが、学校をサボって家でテレビを観ました。試合は15ラウンド(1ラウンド3分)ずっと猪木がマットに寝転がったまま突っ立ったアリの足を蹴り続けるという試合でアリは寝技に付き合わないし猪木はその作戦しかなくて、見てる人は欲求不満。当時は「世紀の凡戦」と酷評されましたが、最近の総合格闘技ブームでは、猪木VSアリ戦こそ真剣勝負と再評価されてます。

そんな訳で、今日はプロレス浸り。DVDで昔の猪木を観る。

この本は面白いです。

佐山は前田日明と「新間寿氏の追悼セレモニー」で仲直りしてましたね。

 

・金曜日

学校の先生たちとグループLINEをしてて、思い出したのですが……高3の時、僕は英語が赤点で追試。その日程が共通一次の日とかぶっていて、共通一次は頭が良い子が受けるものだったから前代未聞。英語の教師は「追試は免除するから私大受験までにこれをやれ」と分厚い課題を持って来た。「ふざけんなよ!こっちは、これからラストスパートなんだ。学校の課題なんかやってられるか!」と思い、教室に帰ってブツブツ文句を言ってると「ちょっと見せて」と英語が出来る子が課題に目を通し「これ、学年末試験の範囲だけじゃないよ。全部から出てるよ」。「あいつ、嫌な奴だな」。「でも、先生もこれ作るの大変だったんじゃないかな?」。「だったらお前、やるか?」。「冗談じゃないよ。それに、これ、かなり偏ってるよ」。「マジか。陰険な奴だな!」。僕はチャチャっとレポート用紙数枚にマンガを描いた。男が物を持ち上げて「Up!」、物を下げて「Down!」、脇に置いて「Side!」ってな調子で。

僕の現役大学受験は全滅で浪人が確定。予備校の4月開講までには少し時間があったから、追試の代わりの課題をパラパラと見てビックリした。そこには、僕が落ちた大学の入試問題と似通った問題が並んでいた。英語が出来る子が、「偏った問題」って言ってたのは、医学部用に「ヤマ」を張ってくれてたのだ。これやってりゃ、受かってたかも〜。…と言う訳で、先生の言うことは聞いた方が良いという教訓でした。

 

・土曜日

毎月、最終土曜日はクリニックの勉強会。今日は上半期の最終土曜日でもありますね。お弁当が出ます。

三段弁当。一段目。

二段目はすき焼き。

三段目はご飯。

明日は29日「肉の日」だから、焼肉を食べに行きます。

いよいよ7月が近づいて来ます。僕のお誕生日月です。次号へつづく。