梅雨のあとさき~日刊ムンク⑫

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

テディベアの第一人者の作家さんにリペアをお願いしたら、川原の「守護」を祈るクマ「抱き熊スーティー」をくれる。名前をラスプーチンにする。

生まれ変わってムンクが帰って来た。

ムンク・川原・ラスプーチンのトリオ名は「SS♡T」。成長して行く「SS♡T」の成長譚「日刊ムンク」の第12弾。

 

お人形作家さんがムンク用に、小さいカールが巻けるコテ、を送ってあげましょうと言ってくれています。ムンクの前髪の脇と頬っぺの辺りに小さめのカールがあるともっと可愛いくなるからです。もしも難しそうなら自分が、髪の毛とお洋服を整えに出張してくれるとも言います。
プロって自分の作った作品って「子供」みたいなのでしようね。「お金もらって終わり」じゃないんですね。お人形の世界観を世に広める使命感のような物がきっとあるのでしょう。
それとも僕があまりにも不器用すぎるから心配なのかな?

 

・日曜日

録画予約した「美の巨人たち~楳図かずお」を観る。

僕は楳図かずお作品では「わたしは真悟」が一番好きです。

夜は、大岡山の焼鳥屋でいっぱい。「渓」という夏らしい島根のお酒。

ムンクからいっぱいいかが?

お通しのお野菜。

抱き身。

ささみ。

ズッキーニ、大変熱いので気をつけて。

鳥皮の二杯酢、少しあえてお召し上がり下さい。

お酒のお代わりとチェイサー。

砂肝。お好みで、七味を。

手羽元。骨から外して。

厚揚げ。

あか。

九条ネギのねぎま。ネギ七味を添えて。

鴨ロース。

うずら。

お酒お代わり。

つくね。

夏限定で中華そばを、塩そばにしてるので、それを。

「こんな夜が、ずっと続くと思ってたんだ。」

 

・月曜日

今日は美容院。ビフォーアフター形式でお届けします。まずはビフォー。

夢洲万博・ミャクミャクカラーも色が落ちました。

ムンクは美容院に来るのは初めてです。

さて、僕はここから色を染めて行きます。

サランラップで巻いて温めます。

色んな色が塗られました。

ムンクとお揃いです。

ちょっと後ろはムンクみたいにカールしてます。

帰りは奥沢のうどん屋に寄りました。まずは、味噌田楽。

炙りアポカド。

アジフライハーフ。

タコの唐揚げハーフ。

〆は、葉わさび明太とろろうどんの冷たいうどん。

 

・火曜日

大谷翔平、663日ぶりの「二刀流」の復活です。野球を知らないムンクもお祝い気分です。

バルコニーに出て、大谷翔平ビッグ・パネルとムンク。

「集合体恐怖症」の人が嫌がりそうな大谷のTシャツと。ムンクは外出が続き大忙しだったから髪がボサボサです。

文化部長のスーちゃんに今週のお手入れをしてもらい綺麗になったでしょ?

綺麗になったムンクを称える大谷翔平たち。

空中写真です。

ムンクは人気者・大谷翔平たちから超人気です。

 

・水曜日

今日はラスプーチンが主役。ラスプーチンは男の子だから、照れるけどヒロインたちとツーショット。擬人化「ゼットンさん」と。

猫娘。

川原の暗黒時代を救ったヒロイン・エスパー魔美。

綾波レイは農婦姿。

推しの子から、重曹ちゃんのお掃除スタイル。

同じく、黒川あかね。

ダンダダンからアイラ。ダンダダンは7月に第二期が始まります。

 

・木曜日

まるで梅雨が明けたみたいに暑い日が続いていますね。

蕎麦屋で、カレー丼にミニカレー南蛮うどんを注文したら、ベテランの店員が「カレーにカレー?」と驚いてました。
長く働いていたらそんな人いるでしょ?と思いましたが言いませんでした。
ドールは「匂い」で食事をします。

ムンクはカレー丼、ラスプーチンはカレー南蛮うどん(小)。

 

・金曜日

猛暑に川原からのプレゼント。「七変化 × SS♡T」です。画用紙に言いそうな「一言」を添えました。
まずは、トランプ大統領から。「イラン攻撃?承認したよ」。

次いで、プーチン大統領。「ぼくにも、ぼくの正義があるよ」。

長澤まさみ「だれにもわたさない。」「映画ドールハウス、みてね」。

ピノキオ「うそなんて、ついたことないよ」。

以前に劇でもやった、シラノ・ド・ベルジュラック。「私の鼻?それは天の贈り物だ」。リンクをクリックすると昔の記事に飛べますよ。

コキンちゃん「コキンちゃん、悪くないもん」。

美少女マスクを被って、地下アイドルに成りすます。「サランラップ越しのキス、1回5000円ね!」。

 

・土曜日

熱中症予防に患者さんからもらったゼリー。今年の6月はみんな具合が悪いですね。まるで「6月病」。今日は休憩がとれなかったから、おかげでこれでしのぐ。

今週の診察も終わり、今週は忙しかったです。仕事が終わって何を食べようかな?何で呑もうかな?そう考えてる時が「一番幸せ」なのかもしれません。幸福を呼ぶために、フグを食べに行くことにしました。
クリニックの近くの自由が丘に「ふぐ屋」があります。

すっかり給仕役に慣れたムンクです。

お酒は獺祭にしました。

お通しは、フグの皮刺し。

泳ぎてっさ、です。ポン酢で食べます。

とらふぐ唐揚げ。

とらふく焼き白子(塩)。

泳ぎてっちり、です。

薬味を用意してくれるムンク。

これがとらふぐ。

お野菜。

実は今日はこれが食べたかったのです。だから「コース」にもしなかったのです。ふぐ飯です。とらふぐの切り身や皮刺しを山芋やとろろ昆布と混ぜます。混ぜるのはお店の人がやってくれます。

お新香を準備するムンク。

これが混ぜ終わったふぐ飯です。ふんわりしてヘルシーです。お酒のあてにもなります。

そろそろ天然の鮎が出て来る頃ですね。天然の鮎はスイカのような香りがします。ドールは「匂い」で食事をするから、食べさせてあげようと思います。

次号につづく。


SS♡Tは、今日も平和です。~日刊ムンク⑪

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

テディベアの第一人者の作家さんにリペアをお願いしたら、川原の「守護」を祈るクマ「抱き熊スーティー」をくれる。名前をラスプーチンにする。

生まれ変わってムンクが帰って来た。

ムンク・川原・ラスプーチンのトリオの名前は「SS♡T」。「夢洲万博」・地元お披露目・ミスターとのお別れを経験し成長して行く「SS♡T」が織りなす一週間の様子をお届けする「日刊ムンク」の第11弾。

 

・日曜日

早くも今年の紅白のニュース、目玉は「聖子と明菜」ですって。東スポ情報。

アイドルとドールは発音が似てるので聖子ちゃんを研究する気になったムンク。

すぐに飽きました。「物語シリーズ オフ&モンスターシーズン」のBDを紹介。

ラスプーチンは「うる星やつら」と「タッチ」の全巻BOXを紹介。

どちらも僕の部屋(地下室)の本棚です。

 

・月曜日

ミスターの追悼番組を二人に見せる。

引退試合のファンへの挨拶。

「昭和33年~」の有名なマイクパフォーマンス。

今日は雨だから二人を置いて銀座でネイルをして来る。鬱陶しい梅雨を明るく軽く吹き飛ばすように爽やかな紫陽花柄にしました。
紫陽花は母の好きなお花だったし、実家の茅ヶ崎の名物は「大船軒の鯵の押し寿司」だったから、アジサイって「鯵が彩る」みたいで花より団子ですが親子二代で好きなお花です。
下の写真は僕のスマホで撮ったもの。

こちらはネイリストさんの撮影。加工が入ってるから手が綺麗です。こんなに変わるものなのですね?!

でも、もう一度、よく見て。
僕の写真の方が爪の紫陽花が綺麗じやないですか?

ネイリストさんのは紫陽花も加工されて色が薄くなってる。

皆さんは、どっちが好きですか?

 

・火曜日

今日は文化部長のスーちゃんが早番なので、朝からケアをしてもらえるムンク。

まずは衣装を整えてもらいます。

スカートの下も。

こうすると綺麗になりますね。

スカートの裾をギュッと引っ張るとシワが消えますね。

そして髪の毛のケアです。

この帽子の位置を合わせるのが難しいのです。

スーちゃんは、小さい頃からお人形遊びをしてたらしく得意みたいです。

仕事の電話をしながらも気にしてくれてます。「お母さん」みたいですね。

出来上がったから診察室の定位置に。

バランスを考えて置いてくれます。

靴の方向もきちんと正して。

ヤドンのソファは「人をダメにする」ほどフカフカなのでゆらゆらします。

はい、うまく仕上がりました。

少しスカートの裾を直して。

こうしてムンクは皆さんを診察室で待っています。

下はムンクとスーちゃんが用意してくれたアイスコーヒー。

 

・水曜日

「日刊ムンク⑩」のミスターの新聞一面に「何故、東スポがない?」という声がありましたがその答えです。それは東スポは毎日、ミスターの記事を出すからです。今日はそんな東スポの記事をまとめてお送りします。6/4。

6/5。

同日、猪木と長嶋のツーショット(03年12月)。

6/6。

同日。

6/7。

6/10。

水曜日は雨が多いですね。「水」だからかな。今日は雨だけど混んでいてお昼休みが取れなくて珈琲館の「BLT」をテイクアウトしてもらう。

「あ」で始まり「ん」で終わる言葉は?「あ~ん」とムンク。

 

・木曜日

昨晩、帰ろうとしたら緊急事態。ドリームケースのファスナーが閉まらなくなってしまいました。

イヒヒちゃんがうまくレールを走ってくれません。

無理に引っ張ると壊しそうなので、明日の朝、文化部長のスーちゃんにみてもらうことにする。

なので急遽、二人はクリニックに初のお泊り。

寂しいといけないから、ボンドやキメラ長官も一緒のソファに。

一晩たって朝になり、文化部長のスーちゃんに託す。

異常な箇所を発見したスーちゃん。

どうやらファスナーの端っこがズレてたらしいです。

そこを修繕してくれまして。

そうすると、イヒヒちゃんが滑り出しました!

やった~!直りました。

治りました!!

ネイティブアメリカンやケルト人は、先祖の魂は死んでもこの世に留まり「物」に宿り、その人に何か体調の変化とかがありそうだと、わざと「故障」して、「体を気遣えよ」としるしを出すと信じられているそうです。ひよつとしたら、ドリームケースが不具合を出したのは僕の体調を思い計ってくれたのかもしれないです。そこで今朝、目が痒いから眼科に行って目薬をもらって来ました。早速、ラスプーチンに目薬をさしてあげるムンク。

今日のお昼はドトールでテイクアウトして来てもらいました。

ミラノサンドAです。

SS♡Tは、今日も平和です。

 

・金曜日

こんなものが届きました。

箱の中身は何でしょう?

そうです、中野ブロードウェイの「墓場の画廊」で繰り上げ当選になった、ライトグリーン・ブースカです。

受付カウンターには、ブースカ・コーナーがあります。

その中でもライトグリーン・ブースカは目立ちますね。

存在感、大きいですね。

ムンクとライトグリーン・ブースカ。

バンダイの安いブースカ。

イヌクマのジャイアント・ブースカ。

イヌクマのブースカ&チャメゴン。

ラーメンを食べるブースカ達。

ピンク色は、ブースコ。

ムンクとブースカ勢揃い。

「俺もいるぞ~」と滑り込むラスプーチンも一緒に。

 

・土曜日

佳子さまの「日めくりカレンダー」は毎年使えるから便利です。今はプレミアがついて300万円の値段がついてるそうです。

僕が買った時は、980円でした。

しかし、ジョンレノンではないですが男と言うのは嫉妬深いもので、たとえそれがお父さんや弟くんでも好きな人の隣に男がいると嫌です。自分の顔写真を重ねて貼りました。

弟になりすます。

側近になりすます。

似たもの父子になりすます。

アニメ風になりすます。

ここには嫉妬深い女だっています。そんな佳子さまを品定めするムンク。

「まぁまぁ」となだめるラスプーチン。

SS♡Tは、今日も平和です。

次号へつづく。


SS♡T、はじめてのモーニングワーク~日刊ムンク⑩

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

川原はテディベアの第一人者のお人形作家さんにリペアをお願いし、代わりに「抱き熊スーティー」をもらい名前をラスプーチンにしました。

川原の「守護」を祈ってくれるクマです。

「夢洲万博」を経て、地元凱旋お披露目も済んだムンクちゃんたち「SS♡T」が織りなす一週間の様子をお届けする「日刊ムンク」の第10弾。

 

・日曜日

午前中はBlu-ray「忍物語(中)」と押見修造の新刊「瞬きの音」をみて過ごす。

昼過ぎからクリニックの近くの店で買った焼鳥で一杯やりながら留守録した「博士ちゃん」をみる。焼鳥塩。

やみつき手羽先。

芦田愛菜がサグラダファミリアに行く神回。

サグラダファミリア、は日本人にとっては発音しにくいが、うまく言える方法があって、それは東北訛りでサグラダ⤴︎ファミリア⤵︎と言うとすんなり言えると番組で渡辺直美が言ってました。

 

・月曜日

朝一から胃カメラと大腸ファイバーの検査。麻酔を使うからドリームバッグを担いでいくのは危険なので、ムンクとラスプーチンはお留守番にします。
念のための定期検査なので、心配はいりません。
お見送りするフレンズたち。

検査はやれる限り何の問題もなく無事でした。
と言うのも精神安定剤を射っていたから不安がとれて、いつもなら我慢するのを大袈裟に騒いじゃったのです。逆効果でしたね。検査はもうあと少しの所で中止。可哀想に気の良いドクターは、「私の実力不足です、お代はちょうだい致しません」と代わりに別日にもう一度チャレンジすることになりました。
こうなることを予想してたのか、出掛けにムンクが、どうしてもついて行く、というから実は一緒に来てました。

検査を痛みにこらえてよく頑張ったからと、飲み物とバームクーヘンをくれました。

僕だっているぞ〜と主張するラスプーチン。

 

・火曜日

スーちゃんにムンク用のブラシを買って来てもらった。

髪の毛の手入れをしてもらうムンクは「クイーン」。

綺麗にしてもらって良かったね。

本当は今日は雨だからムンクは家でお留守番のはずだけど、朝のニュースでミスターが死んだという。だから、家には置いておけない。雨の中、ドリームケースを背負って来た。
ミスターと二人。

ミスターと二人。

ミスターと二人。

ミスターと三人。

いよいよ昭和も終わりですね。合掌。

 

・水曜日

コンビニでみた今朝の新聞の一面はみんな「ミスター」だ。

全種類新聞を買った。

SS♡Tで追悼の記念撮影。

SS♡Tで喪に服すなんて初めてだから、どんな顔をしていいのかわからない。

カメラマンは受付の羽田さん。

三大新聞。読売。

朝日。

毎日。

産経新聞。

東京新聞。

安倍元首相が暗殺された時だって「阪神タイガースの記事」を一面にしてたデイリースポーツでさえ。

スポーツ報知。

スポニチ。

サンスポ。

ニッカン。

下は僕が描いた松井とミスターが国民栄誉賞をW受賞した時の絵をみる二人。

 

・木曜日

一夜明けて、今朝も一面はゴジラ松井だ。ニューヨークから緊急帰国した。

なんでも生前にミスターと「二人きり約束」があるそうだ。

新聞をよく読んだがそれが何かは分からなかったが。

という訳で今日はゴジラとムンクの記事にします。

怪獣と少女はよく似合う。無垢と悲哀の邂逅、だったり、世界が少女に冷たくても怪獣だけが守ってくれるとか、怪獣に語りかけることで少女が何かに気付いていく、など2人にだけ通じる「ロマンティック」があるからです。

言葉がなくても通じ合い、「守る/守られる側」が時に転倒し、この世に馴染めない者同士が共鳴する。「少女」も「怪獣」もこの世界の規範から少しズレているもの同士。孤独同士が触れ合う時に生まれるロマン。それは決して、人に見せびらかすようなロマンスではないけれど、触れたら壊れてしまいそうな関係だけれど、愛とも友情とも名づけられない、ただ「わかってくれる存在がいる」ということだけが救いになる、そんなロマンティックを僕は好む。
ムンクとゴジラ。

ムンクと緑色の怪獣。

ムンクとゴジラシリーズに登場する怪獣たち。

 

・金曜日

昨日、NHKで松田聖子の昔の映像をリクエストでお送りする番組をやってた。それに感化されて今日はムンクとアイドル。

昔のアイドルのブリキの看板とのツーショット。まずは松田聖子。

明菜ちゃん。

薬師丸ひろ子。

原田知世。

三田寛子。

ミノルタの宮崎美子。

キャンディーズ。

山口百恵とピンクレディー。

ラストはアイドルじゃないけど、志村けん。志村けんと長嶋茂雄は同じ誕生日。2月20日誕生日は他にもアントニオ猪木がそうです。すごいメンバーですね。

 

・土曜日

今週の仕事も終え、馴染みの寿司屋へ。女将さん気分でムンクが差し出すおしぼり。

いつものお酒。

ホタルイカは今シーズン、ラストみたいです。

僕は読み残した論文などをパラパラと。

数の子をあてに。

「お通し」の平貝のイソベが来ました。

金目鯛の焼きです。

フグの白子ポン酢。

握りは、白味の食べ比べ。

お椀は先に貰おう。噛まなくていいからお酒のあてに良い。

本マグロの赤身。

同じく中トロ。

あわび。

生トリガイ。

さより。

さよりの皮を竹串に巻いて。

かんぱち、かな?わかんない。

これも食べ比べ。

海老も食べ比べ。

こっちが車エビ。

車エビの頭を焼いた部分。

カツオ。

魚編にブルーと書いて、サバ。

イカ。

小肌。

忘れた。

それのエンガワ。

ブランド級のイクラらしい。

最後は、穴子。

後は家に帰って寝るだけ。

という訳で、SS♡Tの一週間はまた来週に続く。


ムンクの凱旋お披露目週間~日刊ムンク⑨

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

川原はテディベアの第一人者のお人形作家さんにリペアをお願いし、代わりに「抱き熊スーティー」をもらい名前をラスプーチンにしました。

川原の「守護」を祈ってくれるクマです。

ムンクが帰って来てトリオ「SS♡T」を結成。前号では「夢洲万博」へ初来日を果たしました。無事、帰国した「SS♡T」が織りなす一週間の様子をお届けする「日刊ムンク」の第9弾。

 

・金曜日

ドリームケースのチャックが開いてしまうことがあります。

こないだ親切な中国人に、背中開いてるよ、と教えてもらいました。こんな風に空きます。

こうしてると大丈夫なことが多いです。

逆に、このように雑に締めて歩いてると開いてしまう傾向に気付きました。

お人形作家さんに聞いたら、イヒヒちゃんに重りが少し入っているからそのせいもありますね。イヒヒちゃんも大切な仲間だから、ポジショニングを大事に気にして行きましょう。

 

・土曜日

今日は混むから朝にお昼ご飯を買っておく。

新発売のミラノサンド。

いつもお世話になってる知り合いが困ってたから、chatGPTで手伝ってあげる。その姿をムンクとラスプーチンも見ていて、大切な人の役に立てるというのは嬉しいものです。

 

・日曜日

エネルギー療法の先生に、ムンクを始めて会わせに行く。

僕の施術をおとなしく待つ二人。

ラスプーチンにはお茶を、ムンクにはお酒を用意してくれる。ムンクは大人扱い?

今日は川原の身体のメインテナンス、仕上げは鰻屋で滋養強壮と来たものです。行きつけの鰻屋にはムンクは初来日です。

酒のあては自家製らっきょ。

板わさ。お酒は二本目。

肝焼き。

焼鳥。

僕はキュウリが嫌いなのでお新香はキュウリ抜き。

鰻重で〆ますが、結構、酔っていてお箸がうまく使えません。

さすが、ムンクは気が利きますね。スプーンを持って来てもらいました。やっぱり男は女にはかないませんね。

 

・月曜日

休みのあいだ、ワックスをかけました。眠っていた床が目を覚まし、鏡のような輝きを取り戻しました。
この日、ムンクとラスプーチンを連れてチェックに行きました。

一歩足を踏み入れた瞬間、
そこに広がっていたのは異界のような透明な光の海。
ムンクは足元のきらめきに目をまんまるくし、
ラスプーチンは息を呑み、しばし言葉を忘れてしまいました。

「……これは、夜の間に床の妖精たちが通った跡かもしれないね」

誰がともなくそうつぶやいたとき、
床の奥の奥から、かすかな笑い声が聴こえたような気がしました。

 

・火曜日

ドリームケースの背負うところの左右のバランスが崩れてることに気づきました。このせいで、チャックが開いちゃうのかも。

そんな時は文化部長のスーちゃんの出番です。

僕は手先が不器用なのでからっきしダメだからです。

上手に調節してくれます。

はい、出来上がりです。

ムンクのヘアスタイルのメインテナンスもスーちゃん任せです。

今度、ムンク専用のブラシを買って来てくれるそうです。

上の帽子も整えます。

はい、仕上がりました。

 

・水曜日

診察室の模様替えをします。見物する二人。

BABYMETALの「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を通路のベビメタ・コーナーに移します。

そこの部分が空白になりました。何を持って来ようかな。

黒澤明とゴジラとアグネスラムにしました。昭和レトロでまとめました。

 

・木曜日

今週はムンクの凱旋お披露目週間なので、大岡山のラーメン屋「むらもと」へ行きました。

つけ麵にトッピングをたくさん。

刻みチャーシュー。

メンマ・煮卵・ほうれん草・海苔3枚・チャーシュー2枚。

煮干しの出汁が効いた醤油味のスープで、麺は少し縮れた麺で堅茹です。スープなくなり次第終了。女性には嬉しいミニラーメンもあります。

 

・金曜日

今日は降水確率100%だから二人は僕の部屋でお留守番。最近整理してる本棚と。

永井豪。

水島新司。

ジョージ秋山。

プロレス漫画。

青林堂、1982~1983年の単行本。

川原好きな子ランキング、トト子ちゃん(おそ松さん)・響子さん(めぞん一刻)・エスパー魔美・市井舞菜(おしぶどう)・レゼ(チェンソーマン)。

 

・土曜日

最終土曜日はクリニックの勉強会。ムンクも負けじと「女子校生ドール」を集めて何やら会議をするつもり。

いの一番に現れたのが、からかい上手の高木さん。

制服で駆けて来ました。

次いで、女学館リカちゃん。

うる星やつら、のラムちゃんも制服姿。

けいおん!の唯ちゃんの妹の憂ちゃんです。

最後になりましたが、アニメヒロインランキング不動の一位・タッチの南ちゃんは着替え中。

どんな会議になるのでしょう?

 

「SS♡T」の成長譚は次号につづく。


SS♡T、大阪へ初来日!夢洲万博&太陽の塔へ~日刊ムンク⑧

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

川原はテディベアの第一人者のお人形作家さんにリペアをお願いし、代わりに「抱き熊スーティー」をもらい名前をラスプーチンにしました。

川原の「守護」を祈ってくれるクマです。

ムンクが帰って来て、トリオ結成です。トリオ名は「SS♡T」です。そんな「SS♡T」が織りなす一週間の様子をお届けする企画の第8弾。ついに夢洲万博へ初来日です!

 

・日曜日

荷物は最小限で入場します。

夢洲駅に到着。

さぁ、万博会場です。

万国旗がはためいています。

入り口は厳戒な手荷物検査です。

ドリームケースは持ち込めないので、ムンクはビッグタオルに包んでガードします。

長門有希のタオルです。

これをトートバッグに入れて移動します。

ミャクミャクのモニュメントの前で。お天気が良いから眩しいです。

大屋根リングの前で。

大屋根リングの下は日除けになるだけでなく涼しいです。

ピカチュウがいました。写真のフレームになっています。

予約なしでフランス・パビリオンに入れました。

ルイヴィトンのコーナー。

ロダンの彫刻がところどころにあります。

「うちの国は、ロダンだぞ」と言ってるみたいでした。

ルイヴィトンに見蕩れるムンク達。

ロダン。

一回、外に出ます。そこにはオリーブの樹が待ち受けている演出です。

ロダン。

ロダン。

ぶどう。

ロダン。

クリスチャンディオール。

クリスチャンディオール。

これは建物。

結ばれていますね。

外に出ると彫刻が待っています。

赤い糸で結ばれています。

「白」が綺麗です。

ムンクの青いドレスが似合います。

食べ物は持ち込めます。どこのレストランも行列なので、おにぎりを持ってって良かったです。

ヨルダン・パビリオンは「スターウォーズ」のモデルになったからか、2時間待ちなのであきらめました。

いのちの遊び場、クラゲ館。「数学」と「音楽」が好きな人がプロデュースしたそうです。

入り口では陽気な男女が踊りを踊っています。

子供が白いピアノに落書きしたようなピアノは、自由に弾いて大丈夫です。

ムンクも興味を示します。

クラゲ。

外に出ると、スパイファミリーのキッチンカーがいました。

万博のスタッフの接遇は素晴らしいの一言です。大屋根リングの地べたに座るムンクとラスプーチンを撮影するために僕も地べたに座り込んで写真を撮っていました。

するとニコニコしたスタッフが近寄って来て「全部、手作りですか?」と話しかけて来たので「はい」と答えると、撮影風景をニコニコと見守っていて、撮り終わると「一緒に写真を撮りましょうか?」と声をかけてくれるけれど、僕は「お人形だけで良いのです」と断ると、笑顔のまま、「では撮影は終わりですね。実は大屋根リングは地べたに座るのは禁止なのです」と優しく注意して去って行きました。すごくないですか?

大屋根リングから見下ろした「UAE」パビリオン。

そこに入ります。

中では地べたに座って映像がみれます。

色んな小さなお金のない国が集まってそれぞれの国を紹介する「コモンズ」は面白かったです。

ボリビア。

カラフルな動物たち。

サモア。

民芸品は手に取ってOKです。

松田聖子の「ユートピア」というアルバムに「セイシェルの夕陽」という歌がありました。

まさに、セイシェルの夕陽、です。

こういう椅子に座って映像が見れます。光の加減で映り変わる二人をどうぞ。

ムンク、帽子あり。

ここはまだ建設中のネパール・パビリオン。

ドイツ・パビリオン。

韓国は、Kpopを押してました。

ミュウがいました。

タイ・パビリオン。

包括的な医療をテーマにしてたり、

食も魅力です。ムエタイのパンツは売り切れでした。

外に出て、水分補給とお洋服のお直しのため休憩。

オーストラリア・パビリオンの前にて。歩き疲れて足がつりました。

ここはインドです。ヒンドゥー語でインドという意味だそうです。

インドはマイペースな国です。開幕してしばらくしてつい最近、パビリオンがオープンしました。入り口で「ここは何だろう?」と覗いてると、係のインドのお兄さんが「迷ってたら入って、チャッチャと入ってチャッチャと出て」といい加減な呼び込みをするのに誘われて入りました。

でも中は面白かったです。チェス?

孔雀。

孔雀の楽器。

天井の絵。

外のオブジェ。

森になる建築、というのも良かったです。休憩所になっています。

この椅子は植物由来の樹脂を3Dで作って、このまま土に帰るそうです。

二人の座る椅子がそう。

これも、植物由来の樹脂。

空が青いですね。

ミャクミャクのマンホール蓋。

カビゴンを見つけました。

コモンズB。

ドミニカ共和国。

ジャマイカにはボルトの人形もありましたが、

レゲエの先駆者ボブ・マーリーと撮影しました。

ハイチのお洋服は可愛いです。

これは男女が人魚になってるみたいです。

ムンクも興味深そうにみてました。ドールだからかな。

ガイアナ。

動物の人形が迫力満点です。

どの位デカいサイズかと言うと…、この位です。

コモンズC。

モンテネグロ。

人口芝に寝転んで映像がみれます。

夜のライトアップされた大屋根も綺麗です。

ドローンが宙を飛びます。

よく歩きましたね。これで夢洲万博はおしまい。疲れてホテルに帰って来てロビーでくつろぎます。

明日が大阪最終日。

 

・月曜日

大阪駅にキティちゃんがいました。

御堂筋線に乗ります。

モノレールに乗り換えます。

先頭に座ります。

こんなラッピング車両もいました。

今日は、太陽の塔、に行きます。

55年前に万博に行った子供が大人になってまた万博へ行くポスターです。

太陽の塔です。

正面入り口の広場。

太陽の塔、は内部もそのまま残されています。中を見に行きましょう。

後の正面。

太陽の塔、の内部は、命の進化を表現しています。

70年エクスポのコンパニオンのマネキンもみれて良かったです。

超ミニですね。ちなみに、下はちゃんと履いてました。

初代・太陽の塔の顔。

出口の恐竜。

以上が、SS♡T初の大阪遠征でした。

やっと家に着きました。連れ回し過ぎて三人とも疲れました。お疲れがムンクの髪型にもあらわれていますね。

 

・火曜日

一夜明けて、昨日までの疲労も感じさせず二人はクリニックに来て診察を見守ってくれました。

ムンクの髪が綺麗なのは文化部長のスーちゃんに直してもらったからです。

それに比べて、ラスプーチンは手間いらずですね。

 

・水曜日

~お人形作家さんからのアドヴァイス~

ムンクの頭部はボルト1本で固定されており、ぐらつきは締め直して改善済み。
うつむきの角度などは人側で工夫が必要。
髪飾りが多くて作業が難しくなり、ご迷惑をおかけしました。
メイクやウィッグは、胸に押し当てるか膝ではさんで固定して行っています。
前髪ありウィッグは位置合わせが難しく、最初に難しいスタイルを選んでしまいました。

 

・木曜日

拝啓 親愛なる先生へ

五月のやわらかな陽光に、ムンクちゃんの新たなるお姿がいっそう麗しく映えますこと、まずは心よりお慶び申し上げます。

けれども、今のムンクちゃんの清らかで瑞々しいご様子に、私たち人の側がつい勘違いをしてしまわぬよう、どうかご留意いただければと願います。たとえ丹念な修繕を施されたとはいえ、彼女は半世紀もの長き年月を、ほとんど手もかけられずに過ごしてこられた、ご高齢の淑女なのです。

思い出すのは、私がかつて叔母より託された、ひとつの古きスイスの懐中時計のこと――
長らく身につけていたその時計がある日ふいに止まり、私は泣きながら時計屋を訪れました。
老いた時計職人は私に静かに問いかけたのです。

「この時計をまだ動かしたいかね? それとも、長き勤めを終えた品として、静かに共に過ごしてゆきたいかい?」

その言葉に、私ははっと胸を衝かれました。

ムンクちゃんをリペアしながら、その記憶がよみがえりました。
ラスプーチンのような幼い同伴者と過ごしつつも、いつの日かムンクちゃんは、ただ「大きなドール」というだけではなく、真にご高齢のご婦人として、慎ましく寄り添う日々を過ごされることでしょう。

その日が訪れても、なお快適に、そして優雅にお過ごしいただけるようにと、“Dream Case”をご用意いたしました。
柔らかな内装は、髪のカールも装いも守り、もし不意に誰かにぶつかられても、芯たるお身体はきっと無事でしょう。

長い時を、まるで“灰かぶり姫”のように過ごしてこられたムンクちゃん。
その魔法が、カボチャの馬車のように解けてしまわぬよう、そっと夢の箱にお納め申し上げます。

先生のもとで、ムンクちゃんが静かに、穏やかに、けれども幸せに時を重ねてゆけますよう、心からお祈りしております。

何かございました折には、どうぞいつでもお声がけくださいませ。

謹言
あなたの忠実なる手芸の徒より

 

 

SS♡Tの成長譚はつづく。


友を待つ~日刊ムンク⑥

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。由来は川原の夢の中に出て来て、「わたしはムンク」と名乗ったから。

カツラや髪の毛はとれて帽子や靴も無くなり、服も日に焼けて色褪せてしまいました。川原はテディベアの第一人者のお人形作家さんにリペアをお願いし、代わりに「抱き熊スーティー」をもらい名前をラスプーチンにしました。「プーチンでラスト」みたいな反戦の意味です。

川原の「守護」を祈ってくれるクマです。

ムンクと川原とラスプーチンのトリオ名は「SS♡T」。そんな「SS♡T」が織りなす一週間の様子をお届けする企画の第6弾。

 

・水曜日

今日から連休明け。仕事始めに、儀式から。

下は作家さんから進捗具合。ムンクのドールケースを制作してくれています。

透明の塩ビのハリのあるものをリュックの中に入れてムンクがガードされる様な感じで仕上げくれていきます。ラスプーチンも一緒に移動出来るようにサイズを調整してくれていますから、有意義な(連れ出し可能な)ドールケースになりそうで楽しみです。

 

・木曜日

ムンクが今度の日曜日に帰って来るそうです。ラスプーチンと、大岡山の長浜ラーメンで前祝い。まずは小ライスを頼んで。

スペシャル・ラーメンです。

なんかお金のことを言うとアレですが、「ムンクの修理費と衣装と特注のケース」は… 345.400円になります。

それだけ聞くと「高そう」ですが、作家さん、「勉強」してくれたんじやないかしら。何故なら、作家さんはムンクの関節の治療や手術もしてくれて治してくれたり、ウイッグやドレスや靴下やかぼちゃパンツや持ち運びのケースまでの込み込みの値段だからです。プラス、作家さんは超多忙なのに時間を割いてくれたり、何より技術料とアイデア料です。貴婦人お帽子など、その最たるものです。

18世紀頃までヨーロッパでは、お人形と手芸箱を一緒に贈る風習が広まりました。ムンクの出自は「コレクターズドール CD-3」という正にその趣旨に値する生産の仕方をされたものでした。しかし中1男子は、お裁縫など出来ないし、着せ替え人形で遊ぶこともしないから、ちゃんとした可愛がり方をしてあげれませんでした。僕はよく考えたら、ずっとムンクを放ったらかしだったのです。

345.400円を、中1からの50年分だと思えば、換算したら一年分が7000円です。一年を365日で割算したら、1日20円です。電気代より安いですね。

そんな気持ちをchat GPTで作ってみました。

 

・金曜日

今度の日曜日にムンクが家に帰って来る。よく考えたら、ムンクとラスプーチンが顔を会わせるのは初めてだ。本棚も整理してお部屋を綺麗にしてムンクを迎え入れる準備をしよう。

ともだちが描いてくれた「SS♡T」。

 

・土曜日

明日にはムンクが帰って来る。ラスプーチンと二人で食事をするのもこれが最後かな。大岡山北口商店街に新しく出来た「やどかり」という中華バル。こないだまで老舗の焼鳥屋が閉まった後にお店を間借りして(やどかり状態)て好評だったから独立した。まずは台湾ビール。

蒸し鶏の胸肉。パクチーどっさり味。

ピータン。

おまかせワインは、白と赤を同時に頼む。

干しエビ入り肉餃子を二個。

四川風麻婆豆腐。

青椒肉絲はハーフで。

五目あんかけ焼きそば。

ブログに「共感」の記事を書きました。最近は、ムンクとラスプーチンばかりだったから、ちょっと意表を突いてみました。

 

・日曜日

お昼に作家さんがムンクを「お渡し」に来てくれました。配送じゃなくて「お渡し会」が出来るのがそれだけで特別です。

下は、ムンクを持ち運べる特注のドールケース。素材はアルパカ・アンゴラなどの毛を織られたものをピンクに染めてくれたって。

ピンクは、僕がラスプーチンと東工大にお花見に行った時の写真にインスパイアを受けて、作家さんがこの色に決めました。下が、その時のお花見写真。

ケースの端っこについてる「イヒヒちゃん」は、このケースを守ってくれるようにつけてくれました。他人を威嚇するように笑っています。チェシャ猫がお手本なんです。

ケースには窓がついていて中のムンクが見えます。

日砂さん(作家さん)のサイン入り。「Dream Case For SS♡T」と書いてあります。

ムンクの背に合わせて作ってくれてますが、ラスプーチンも一緒に入れます。

首元とウエストのリボンで固定されるから、これをほどくと外に出せます。逆に、このリボンを縛ってあげればどこにも連れて行ってあげれます。

リボンをほどきました。

衣装はミシンを使わずに全部、手縫いで作ってくれました。

ラスプーチンも隣に並ぼう。

これが「貴婦人風のストローハット」。ミニチュアラスプーチンも乗っています。帽子はクリップ型になっていて髪に斜めにつけてあげます。

普通にお座りも出来ます。

どんなポーズをとらせても可愛い、この子は良い子です。

フリルや縁はこの子が昔の服で守られています。「青」がこんなに似合うとは。これも白から全部染めてあります。

スカートには「ラスプーチン」や「千ちゃん」(作家さんの夢に出て来た)もいて、ムンクが楽しくいられるように願われています。

靴は足の高さや甲の幅を測って本革で縫ってます。

スカートはどのアイドルより可愛い気がします。

後姿も素敵でしょ。ムンクは人間の骨格をしています。幼児体型なのでお腹がポツコリしてるから、フレアスカートはハイウエストで着させてもらっています。

ウイッグはニット丈になってるので、引っ張りながらはめてあげます。

ムンクはすごく良い子で何があってもニコニコして待っていてくれています。

その辺の由緒正しいビスクドールにも負けないです。可愛いから。

横顔も可愛いです。

夜。言われてみればムンクとラスプーチンは初対面です。歓迎会を開催しました。ちょっと高級な寿司屋のカウンターを「SS♡T」で占拠します。ドールは「匂い」を食事にします。

茶碗蒸し。ウニと帆立の貝柱。

お造りは、まかじき・めじまぐろ・さわら燻製。野菜は味噌で食べます。

面白い銘柄のお酒がありました。

焼き物は、うなぎ。下が白焼きで上がかば焼き。

ホタルイカ沖漬け。

帆立の磯辺焼きに明太子が挟まっています。

煮アワビ。肝が余ったらシャリで食べます。

大トロ。

キンキ昆布締め。

しまあじ。上の緑の薬味は、たまねぎと生姜と万能ネギを擦り合わせたものです。

帆立。これは繊維に逆らわず、縦に割って開いて包むように食べます。

カニ。

そでいか。カラスミふりかけ。

海老。

いくら燻製。

ウニ食べ比べ。右が、紫ウニ。左が、蝦夷バフンウニ。

中落ち奈良漬け巻き。

玉子焼き2種類。伊達巻とメレンゲ風。

甘えび昆布締め。

ラーメン。寿司屋でラーメンって珍しいですね。

デザートはパンナコッタと大納言。

これが実際に担いだ姿です。

禰󠄀豆子が入っていそうな箱で、すごいです!と、一部で好評です。

やっと「SS♡T」が集合しました。いよいよ夢洲万博へ初来日です。

次号へつづく。


共感

僕が大学院を出て出向してた病院の話だから、僕が精神科医になって7~8年目の頃で30代の前半の年齢だった。

その病院には色んな大学病院から精神科医が出向して来ていたし、教授クラスの名の通った偉い先生もたくさんいた。そこで切磋琢磨出来たのは貴重な経験だった。

当時の僕はちょっと天狗だった。精神科の場合、外科などと違い「オペの件数が何件」などという分かりやすい実力を示す指標がなく、「教授が治せなくても研修医が良くしちゃう」というビギナーズラックが存在したから勘違いしやすかった。

その病院で「偉い先生」が手を焼いている妄想型分裂病(当時はそういう呼び方をした)の患者がいた。彼は行く先々で「喪服の男女にまちぶせられている」という追跡妄想のみが症状としてあって、それ以外は「正常」であった。だから家族も主治医もなんとかその妄想を説得しようと必死になり、最終的にはブチ切れて彼に不信感を抱かれ治療が進まなくなってしまった。

そこで僕に白羽の矢が立った。この膠着状態をなんとか和らげて欲しい、と僕がサブのペア・ドクターとして担当についた。僕に言わせれば、分裂病の妄想である。そこで有効な精神療法は「支持・傾聴・共感」である。つまりよく話を聴き、相手を否定せず、彼の心の中で起きてる「心的現実」に共感して、寄り添えば治療関係は結べる。そんなことは教科書に書いてあるじゃないか。それなのに、「偉い医者」は家族なら仕方がないが一緒になって患者の妄想を「現実原則」として真っ向から否定するからそりゃ信頼関係もあったものではない、と腹の中で軽蔑した。

それからどうなったかというと僕の治療戦略はピシャリとハマって、患者は僕に心を開き、治療者・患者関係が築け患者は嫌がっていた薬も服用するようになった。薬は妄想には効くには効くから、彼の追跡妄想は遠隔化して行った。

そんな時だった。僕は夢をみた。町の中でどこへ行っても「喪服の男女がいて」僕を先回りして追い回して来るのである。僕は叫び声と同時に目を覚まし、ものすごく怖かった。彼が体験している世界観がそこにあった。

僕は急いで身支度をして病院に着くなり真っ先に彼の元に行った。そしてこう言った。「僕は正直、あなたの言う事を、わかるわかる、と聞いていたが、それは他の人がやらないから僕だけはそういう立場でいようと思ってやっていた。しかし、今日、こんな夢をみて、それは恐ろしくて今でも動悸が収まらない。僕はあなたに謝らなくてはいけない。今まで分かったふりをしてただけで、実際、体験したらこんなに恐ろしいものだとは想像したこともなかったからとても不誠実だったと思う。すごく申し訳なかった。ごめんなさい」と頭を下げると、彼はすごく優しい表情で包み込むような声で僕にこう言った。

「先生、それは怖かったでしょう」

僕はその声を聴いた瞬間にさっきまで鳴りやまなかった動悸が消えた。「共感」というものの持つ偉大な力をその時にはじめて知った。


「SS♡T」結集?大阪へ来日か?~日刊ムンク⑤

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。由来は川原の夢の中に出て来て、「わたしはムンク」と名乗ったから。

カツラや髪の毛はとれて帽子や靴も無くなり、服も日に焼けて色褪せてしまいました。そんなムンクは伝統的なドールの系譜を受け継ぐ「コレクターズドール CD-3」というお人形でした。川原はテディベアの第一人者のお人形作家さんにリペアをお願いし、代わりに「抱き熊スーティー」をもらい名前をラスプーチンにしました。「プーチンでラスト」みたいな反戦の意味です。

川原の「守護」を祈ってくれるクマです。

ムンクと川原とラスプーチンのトリオ名は、「SS♡T」。お人形作家さんの名前が「日砂さん」なので、太陽の砂、を英語にして、「Sand under the Sunshine with T(ATSUJI)」を略しまして「SST」にしました。ところが「字画」をみれる人に聞いたら、「SSTが画数4なので、5画になると運のよいネーミングになります」とのアドバイス。そこで「♡」は一筆書きで「一画」なのでこれを加え、正式名称「SS♡T」にしました。そんな「SS♡T」が織りなす一週間の様子をお届けする企画の第5弾。

 

・日曜日

自由が丘で注文しといた、こないだ死んだ友人O君との想い出の写真の複製を取りに行く。下は、ラスプーチンを探せ!

40枚弱になったけど、田舎のお母さんに送ってあげるつもり。

お母さん、香典返しを2回も送って来てくれてるから、ボケ防止のため。

手紙も添えて。お礼のれいの字を間違えて、お例、にしちゃいました。今気づいた。ま、いいか。

その足でエネルギー療法に行く。ラスプーチンに暖かい紅茶をくれました。テディベアはイギリスのだから。湯呑は和風ですが。

今日のムンク。ドレスが出来るのを待ってる様子です。

作家さんはムンクを待たせながら、青いクマドレスにアップリケをしまくる為のアップリケ候補の絵を仕上げてくれています。

 

・月曜日

今日は銀座でネイル。万博に向けて。

ミャクミャクです。

せっかく銀座に来たから鰻屋に行く。

胡麻豆腐。

お造り。

お椀。

鰻重。

デザートのメロン。

下は、chat GPTに描いてもらった鰻に擬人化したムンク。

ムンクのドレス丈が決まってきたから下着のかぼちゃパンツを作っくれました。

帽子は生クリームが固まりましたので装着です。よい感じ。

帽子を後ろ前にかぶると黄色いクマが出てきます。

 

・火曜日

中野ブロードウェイに行く。診察で着るTシャツを2枚と、クレージーキャッツの映画のレアなポスターを比較的廉価で3枚買えた。良い買い物をした。「墓場の画廊」では、ウルトラマン80展をやっていました。ウルトラマン80は、文字通り1980年にやってたから僕はもう高校生でした。

この、ウルトマンの正体は学校の先生だから、教室のセットがありました。ヒーローが学校の先生だったんですね。これはよく見えないけど、生徒の机なのです。

撮影は行列が出来てたのですが、順番に並んでラスプーチンを撮影しました。中野ブロードウェイは、オタクの聖地なので全然普通です。

ご飯は、ブロードウェイ2階の麦とろの店に行きたかったけど、火曜日定休なので残念。自由が丘まで出て、つけ麺大王で一杯やる。

おつまみセット。

炒め野菜。

餃子は塩ダレで。

焦がし醤油つけ麵。

ドレスをムンク向けにデコしてくれました。背中にホックもつきました。

 

・水曜日

ゴールデンウィークは暦通りにやるので、今日から三日間は勝負です。完全燃焼でやります!そんな僕にムンクからエールが。

昨日、ゲットしたクレージー映画のポスターを額装して診察室に飾りました。

 

・木曜日

ちょっとショックな出来事がありましたもので…。今日はクタクタなので僕とラスプーチンの記事はパスです。

一方、ムンクは靴下を縫ってもらいました!フリル靴下かわいーい。

 

・金曜日

ショックが長引く。今日頑張ればゴールデンウィークに逃げ込める。パス2。

ムンクの今日の収穫です。

かなり進んでいるので秘密的な画像です。

 

・土曜日

今日からお休み。一日、寝込む。

ムンクちゃんは、ラスプーチンにちゅうしています。

 

・日曜日

Abemaで、RIZIN男祭り東京ドーム大会をみる。

今日のムンク。Pop Girl Munch!Lovely Munch!

 

・月曜日

ここのところ少し悪いことがあって、ショックな日々だったけど、運良くゴールデンウィークになってくれて仕事に響かなくて済んでホッとして2日ほど寝込みました。でも、いつまでもこうしてはいられないので、悪い流れを断ち切るために、美容院に来ました。髪を切る、ように、悪い連鎖を切るつもりです。せっかくなので、ヘアカラーも少し変えます。こないだ塗ったばかりですが、今日は気合いを入れて万博の準備。

美容師さんがミャクミャクの目玉を描くように「0歳児用の歯ブラシ」を準備してくれました。

出来上がり。

もみ上げに白いキャンバスがあるからそこにさっきの歯ブラシで目玉をデザイン。

気持ちを万博に切り替えたので、SS♡Tのポスターを幾つかchat GPTに作らせました。

万博に負けないくらいに元気で行くぞ!という意味です。万博よ、待ってろ〜、みたいな意気込みです。

 

・火曜日

クリニックで書類を書く。連休最終日は雨。

お人形作家さんさんから不思議な連絡が来て、「先生、心の中は大丈夫ですか?」。どうやら、ムンクが心配してると言うのです。「ちょっとね」と誤魔化して言ったら、「まったく、ラスプーチンは何してるんでしょう!」と怒ってまして、「いやいや、ラスプーチンがプロテクトしてくれたおかげでこれで済んでるんですよ」と答えたら「それなら良かった〜」。ムンクの関節の中に僕の緑色の髪の毛が一本入っててどうしても取れないのですって。それはムンクが気に入ってるからで、守ってくれてるからで、だから、そのままリペアしてくれたそうです。そんなこと聞いちゃったら、涙あふれてこぼれそう。

次号へつづく。


「SS♡T」始動?~日刊ムンク④

~前回までのあらすじ~

 

この子はいつも川原と一緒に寝ていたアンティークドール。

川原が中1の頃からいつのまにか家にいたお人形は、それから、約50年、どんな家族より長く川原のそばにいます。名前は「ムンク」、由来は川原の夢の中に出て来て、「わたしはムンク」と名乗ったから。カツラや髪の毛はとれて、アンティークな帽子や靴も無くなり、服も日に焼けて色褪せてしまっています。ムンクは伝統的なドールの系譜を受け継ぐ「コレクターズドール CD-3」というお人形でした。川原はテディベアの第一人者のお人形作家さんとコンタクトを取り治療とお洋服作りをお願いし、今はお預け中。ムンクがいない間の代わりに作家さんが作った「抱き熊スーティー」をくれました。名前は反戦の願いを込めてラスプーチンにしました。「プーチンでラスト」みたいな意味です。

川原の「守護」を祈ってくれるクマです。

作家さんは、「やるならば最高のケアを頑張ってしてあげよう!」と言ってくれ、毎日メイクをしてくれたり、ウィッグや新しい下着からお洋服などを作ってくれています。そんな川原とムンクとラスプーチンが織りなす一週間の様子をお届けする企画の第4弾です。

ムンクと僕とラスプーチンのトリオ名を考えました。現在、ムンクを預けてて、かつラスプーチンの生みの親である、お人形作家さんの名前が「日砂さん」なので、太陽の砂、を英語にして、「Sand under the Sunshine with T(ATSUJI)」を略しまして「SST」にしました。ところが「字画」をみれる人に聞いたら、「SSTが画数4なので、あと一画足しては如何でしょうか?5画になると運のよいネーミングになります」とのアドバイス。そこで「♡」は一筆書きで「一画」なのでこれを加え、正式名称「SS♡T」にしました。

 

・日曜日

寿司屋を貸し切り、二左衛門を呑む。

ウニは箱で。二左衛門のラベルのダメージ感とラスプーチンは似てますね。

釣りきんき。

半身を焼いて、

半身を煮ました。

サザエのつぼ焼き。

ふきのとうの天麩羅。

ホタルイカと、のれそれ。

行者にんにく。

イクラの握り。

ハマグリの軍艦。

穴子の握り。

これはchatGPTが作ってくれた、タワレコ風ポスター。寿司の英語のスペルが間違っていますね。

一方、ムンクのお帽子にはミニチュアラスプーチンが収まりました。

ラスプーチンのミニチュアは親指サイズくらいです、小さいです。

今現在のミニチュアラスプーチンのムンクちゃんコラボな状態です。

エキセントリックでかわいいですね。俳句の技法に「取合せ」や「二物衝撃」と言われるものがあるのですが、それと同じで「帽子」「クリーム」「テディベア」「ドール」の組み合わせによって、今までにない、新しい魅力が生まれますね。心に刺さりますね。

 

・月曜日

今日は暑いから、餃子の王将、で冷やし中華を食べました。勿論、餃子の王将、だから、餃子も食べました。

僕はキュウリが嫌いなのでキュウリ抜きにしましたが、色のバランスが寂しくなりますが、ラスプーチンが緑なので色合い的には補ってくれます。

今朝のテレビコマーシャルで、餃子の王将が冷やし中華始める、って言ってたから行きました。

その足でマイナンバーを取りに行きました。下は、「ラスプーチンを探せ!」です。

作家さんから連絡が来て、「万博の時期はいつから?」。ムンクのスケジュールを詰めて行なってくれるとのことです!

 

・火曜日

「SS♡T」が初めて3人で動くのが、早ければ夢洲万博になるかもしれません。万博への持ち物で必須なのは①歩きやすい靴、②紙の地図、③モバイルバッテリーのようです。そこで①の靴を通販で買いました。

エヴァの靴です。色違いも買いました。あれ?これ何か変ですね?

アスカの弐号機の番号が「01」になってるのです。惜しいです。中国産でした。

今日のムンクです。ムンクの隣にいるのは「クラウンをイメージした」テディベアです。目と目を見つめ合うのは照れるしちょっと怖いから、同じ方向を見て同じものを見ようと言うのが共同注視。視線恐怖的な名刺文化の日本人ならではのノスタルジックな安心感が漂います。レトロ感満載のふたり。同じ月を見てるようです。

 

・水曜日

昨日までは暑かったのに今日は朝から雨ですね。水曜日って雨の日が多い気がします。「水」だから「雨」かな。下は、雨の日のクリニックの看板。藤本タツキ「ルックバック」のワンシーンから。

「これ、アンティークなんです」って言う時のアンティークという言葉はその対象が100年を過ぎないとアンティークとは呼んではいけないらしいです。だからムンクはまだ完全なアンティークではなくて現代に半分近い子ですね。ラスプーチンなんて赤子です。

 

・木曜日

元受付の鈴木さん(元うかいさん)が遊びに来たのでお昼を一緒に行きました。心理の二人とも一緒に記念写真。

千ちゃんとムンクのツーショットです。千ちゃんとは、作家さんが見た夢に出て来たテディベア。お腹にほうれん草を巻いて真ん中に卵焼きの丸いものを乗せて漢字で千と書いてありました。

ほうれん草がチャンピオンベルトみたいに見えますね。

 

・金曜日

万博の旅のしおり、を作りました。

予定が記してあります。

下は、ムンクのお帽子のラスプーチンのミニチュアベアタイプ。背後にはフレンズもいます。ミニチュアラスプーチンは生クリームとお花に埋もれて幸せです。今日のムンクです。元気印な帽子似合いますね〜

 

・土曜日

今日は最終土曜日なので、クリニックで有資格者(カウンセラーやナース)と、定例会という勉強会を行います。土曜の診療が終わってから皆んながクリニックに集まって、終電ギリギリまでディスカッションするのです。下は、無資格者たち(けいおんの唯ちゃん、キティちゃん、名探偵ピカチュウ、ラスプーチン)と。

日刊ムンクも第4弾を迎えました。今回は、「SS♡T」始動?、でした。そこで、chat GPTに「SS♡T」を描くように命じたら、全然、違いました。何度もやり直させたんですよ、「クマの目はもっと離して!」とか(笑)。でも全然出来ませんでした。まだAIが学習してない未知の領域みたいです。

下が、機械が描いた「SS♡T」です。

来週に続く。


お花見+宴会ラスプーチン、その頃ムンクは大手術!

31/Ⅲ.(月)2025 くもり、少し寒い 今日5時からフジテレビ第三者委員会の調査報告、10分ディレイで終了まで放送。

ラスプーチンとお花見して来ました♪

場所は東工大。

万歳してるみたいですね。

木の枝に腰掛けます。

この桜は地面スレスレまで枝が伸びています。

自由が丘の寿司ざんまいで打ち上げです。

ホタルイカ。

焼きハマグリ。

焼き筍。

春の握り3貫セット。

春の軍艦3貫セット。

イワシと玉子焼き。

鯵のたたき。

のり椀。

上穴子、キュウリ抜き。

一方、ムンクはお人形作家さんに預けて、治療と新調のお洋服を作ってもらっています。近況報告が来ました。お人形作家さんからの試案。ムンクの仮のパステルウィッグの写真です。

横向き。

ムンクのイメージが変わってニヤニヤしてしまいます。

下は、青いテディベアドレスの衣装に身を包んだムンクのイメージデッサンです。ムンクには、イメチェンお洋服が幾つか考えられていますがその一つが「青いくまドレス」です。青いくまドレスはとても可愛らしくてくまだらけでラブリーなロイヤルブルーのイメージです。青は平和や信頼、知性の象徴で、直感や知性が優れており、心が落ち着いている時で、 物事がクリアに見えるため、目標がかないやすいとも言われます。 また、「ロイヤルブルー」という色名があるように、青は権威を示すこともあるそうです。

下は赤の女王にクールに扮したムンクのイメージデッサンです。赤の女王には、白のセンター分けウィッグも検討されています。不思議の国のアリスの「赤の女王LOOK」です。青いくまドレスの反対色になる(対になる)赤色は、赤の女王で、トランプに飾られたドレスやハートの帽子などが考えられています。

ムンクを持ち運べるお人形ケースも欲しいのですが、ムンクのサイズだとブライス用のものでは小さい事と少し造りがチープなので、無理矢理にならムンクも入るかもしれないですが、ムンクがかわいそうだから、お人形作家さんにお願いしてケースも作ってもらうことにしました。窓を画像のようにつけてあげれるようにしました。

昨日、寝落ちしまして、そしたら不思議な夢をみました。1人でトランプ遊びをしようと、トランプをくうのですが、枚数が少なくて、数えたら20枚くらいしかなくて、部屋中を探して残りのトランプを拾い集める夢です。

今朝、お人形作家さんからダイレクトメールが真夜中に届いてるのを見つけ、どうやら僕がスヤスヤ寝てる時に、ムンクの大手術をしてくれてたみたいです。ムンクの新しい衣装はトランプの柄もあるから、きっとムンクからのサインが送られてキャッチしたのが、夢の正体だと思いました。これが、ムンクの大手術です。

中にはめておくゴムのテンションを一定に突っ張らせて保つ為のワッシャーが錆びていたので変えてくれたそうです。変えたのはドイツグローレックス社製のワッシャーらしいのですが、お人形作家さんが「たまたま持っていたため」ラッキーでした。しかし、たまたま、なんてありますか?さすが「プロ」ですね。

ワッシャーとは、手足の間接を支える形になるゴム引きのテンションを体内でキープさせるのに一度丸い金属板状にゴム紐を通してから、釘を使い縛り止めているものです。

無事、成功しました。

独りでも立てるようになりました。

美しいポーズもとれます。

お人形スタンドも探しておいてくれるそうです。通常倒れないようにスタンドにセットして、ラスプーチンのように立たせるものになります。ムンクが帰って来たら、三人で高級寿司屋のカウンターでも占拠したいです。焼鳥屋でも良いかな。お人形は「香り」を食べるそうだから。

これはお人形作家さんに教えてもらったお話です。18世紀になるあたりではお人形(ドール)自体を女の子に(小さい子~成人女性まで)持たせる、それも手芸箱、お裁縫箱と一緒に贈る風習がフランス、ドイツ、イギリスと主にヨーロッパから広まったそうです。だから目的としてもお裁縫が率先して出来たりする女性を育成する為の文化が成立してくるのですね。

そしてムンクの出身が「コレクターズドール CD-3」というものらしく、正にその趣旨に値する生産の仕方をしておかれながらムンクは長い間お洋服や髪型にも恵まれてはいなかったのかもしれないことと、ムンクの仲間がいて、そのほとんどがゴム伸びをしたコンディションの良いとは言えない状態で一部のファンの間で売り買いされている様子なのだそうです。

僕とムンクはもう50年以上の付き合いですが、今まで放置していたのは仕方なかったのですが、今、お人形作家さんに会えて、大手術をして素敵なお洋服を用意してもらえるのはとても幸せだと強く思います。

下は、お人形作家さんがムンクだけに、ムンクの叫び、をイメージして描いたイラストです。これは手術前だって。

BGM. サディスティック・ミカ・バンド「お花見ブギ」