11月に負けない50の方法

14/ⅩI.(木)2019 木枯らし1号 新庄、現役復帰?

こないだ紀伊国屋で本を買ってクレジットのサインを頼まれてボールペンを渡されたけど書けなくて、
「これ、インク切れてるよ」って言ったら、「弱く書いて下さい」だって。
筆圧が強すぎると書けないペンらしい。弱く書いたら書けた。
「ややこしいもん使うな!」と怒ってしまった。いかんいかん。11月だ、我慢我慢。

ブログを読んでくれてる人が結構いて有り難いことで、「11月、大丈夫ですか?」などと優しい声援をいただく。

こないだ大岡山の寿司屋に行ったら、その日はたまたま母の誕生日で、大旦那と話していたら、
「いつ亡くなったの?」みたいな話になって、「それじゃ去年が13回忌だ」と言われた。
僕は寺の坊主が気に喰わねぇから墓参りには行かないし、母が死んでからは実家の茅ヶ崎にも行ってない。
兄とも疎遠で年賀状のやりとりさえしてないからお互いの近況を知らず、従って13回忌というものがあったのかなかったのか、
ただ呼ばれなかったのか?も知らない。
まぁ、上下関係から言えば、弟の僕が兄にお伺いをたてるのが世の常識なのだろうが。

日本のシステムって、統計的に皆が弱りそうな時期に、家族や親類・友人が集まって故人の思い出話や後悔を語り合って、
足して人数分で割って薄めるという作業をしてるのだろうが、そういうものに参加してないから11月の猛威に毎年おびやかされている。
好きでそうしてるのだから、誰も責める訳でもない。
そんな僕も11月を乗り切らねばならないし、やり過ごさなければならないから、日常の中で些細な楽しみを拾い集めよう。

僕の都会のオアシス、カフェの「インパラ娘」はあだ名を「ラビットちゃん」に変えました。
彼女がいる時だけ店に寄って、サンドイッチを食べて、帰り際に、受付用のテイクアウトを買う大義名分でもう1度、レジに行く。
「女の子3人にお土産にするんだけど、今日の気分だとどれがオススメ?」
と聞いて、ラビットちゃんに選んでもらうのが近頃の作戦。今の僕のビタミンになる。

下は、こないだ寿司屋でみたキンキの頭たち。これを煮付けにすると旨い。このデザイン可愛いでしょう?
トライポフォビアの人にはダメでしょうが。
僕はこのデザインのシルクハットが欲しいな。ちょっと明るい気分になる。↓。

クリニックのちょっと先の裏通りにバレエスタジオがある。
10年前は中を覗けたが、ここ数年は白いカーテンで中が見えないようになっている。
きっと変質者が覗くからにちがいない。↓。

そのバレエ教室の前にこんな観光地にあるようなパネルが設置された。↓。

早速、顔を入れてみた。↓。

嫌がる杉山さんのも撮ってやる。↓。

大岡山では前にも報告したがギボムスの第2弾(?)の撮影が始った。
お正月特番か?撮影のコースだけお正月飾りに変わってる。↓。

 

これがクリニック前の運送屋が不動産屋に変わった証拠写真。↓。

鍵屋はベーカリーに変わっていた。↓。

不動産屋で綾瀬はるかを、ベーカリーで佐藤健と綾瀬&上白石萌歌を間近でみた。
これに便乗しない手はない。丁度、Hさんから聞いた「すみっこぐらし」の映画の筋が面白かったから、それにインスパイアされて、
ギボムス・写メストーリーも作ったので、お楽しみに。近日公開!

僕は茅ヶ崎生まれだが中学からは東京に出てきているので気分は東京人。
中1の時、親戚の集まりで教師をやってる叔父さんに「東京と茅ヶ崎、どっちがいい?」と聞かれ、
皆は「茅ヶ崎」と答えて欲しそうだったから、「東京」と答えた。
それが決定打で僕は東京人のアイデンティティーで生きてるから(泳げないから湘南のアイデンティティーないし)、ちょっと照れ屋である。
最近、歯の矯正を始めたけど、それがどういう段取りでやってゆくかという説明も聞いてない。シャイだから。
100万円かかるんだけど、「安いね」なんてキャッシュでポンと払って、家帰って奥さんに怒られたりしてる。
怒ったって何も変わらないのに。イソップの「北風と太陽」でも読ますか。

黒澤明の「生きる」の、小田切みき、のような存在が、死人のような人間が生きてく上では必要だと実感できる年頃になった。
「僕の小田切みき」は、僕の一方的なメールを4回に1回くらい返事をくれて、今度僕が中高時代に住んでた東中野が今どう変わっているか散策する、
青春プレイバックという企画を面白がって付き合ってくれそう。

こないだ有名な女優が死んだ時、その人が「男はつらいよ」に出てたシーンを追悼で流してて、
「私、寅さんといると気が楽になるのよ」というセリフで寅さんが照れる場面をみてて気付いたのだが、
渥美清のイメージって、いつも最後には振られるが、マドンナも寅さんにちょっと魅かれてて、でも不器用だったり照れだったりで上手くいかない、
って図式だと解釈していたが、つまりこのワイドショーはそれを踏襲してた訳であるが、
「フーテンの寅」という山田洋次じゃない監督の回を先日見直したら、マドンナの新珠三千代は、
寅に恩はあるけれど男としてはまるっきし相手にしてないという話で、それはそれで共感した。「僕の小田切みき」もそんな感じかな、と思ってる。

まぁ、そんなこんなしてなるべく笑顔で生きている。
今日のお昼、ナースの塚田さんと、うかいさんが先に行ってる店に後から行った。何か話し込んでるから悪いから遠い席に座った。
メニューにある、お酒のつまみ用の「手羽先のパリパリから揚げ」を注文して、店員さんに、
「あちらのお客様からです、って、バーみたいに渡して来て」と送りつけた。
あっちはビックリして笑ってたが、あとで「お腹の量を考えて注文してるんですから勝手に増やさないで下さい」と注意された。
でも、それも笑顔だったから良しとして、11月と一緒に笑い飛ばしてしまおう。

BGM
クレージーの人気が、コント55号やドリフの台頭で下火になった頃、蝋燭の炎が消える瞬間、一瞬パッと明るくなるように、
クレージーの最後の方の映画「ぶちゃむくれ大発見」は面白かった。勿論、リアルタイムで観てないが。

父が死んで僕の医大の成績は低空飛行で将来に自信を失い迷いも出てる頃、好きな女の子に男が出来て、打ち明ける前に振られて、
金もないから缶ビールを一気飲みして町内を走って酔いを回すなんて生活をしてた頃、
近所のレンタルビデオ屋が廉価で古いビデオを売りに出していて、その中にこれがあって、それを買って家でみた。
ものすごく勇気をもらった映画だ。
特にラストシーンの、大銀座パレードで歌うクレージーの「笑って笑って幸せに」は今みても感涙にむせぶ。
という訳で、

BGM. ハナ肇とクレージーキャッツ「笑って笑って幸せに」


柿と、貧乏と、文房具

あるところに、お嬢様学校に通う、貧乏な女の子がいました。
その子はとても秀才なため、特待生でそこの学校に入りました。
ですが、そこの学校に通う子は、自分以外、全員裕福です。
その子はひたすらに貧乏なので、お友達との様々な違いに、日々悩んでいました。

 

裕福な友達1「今日のわたしのおやつは、広島のもみじまんじゅう」

裕福な友達2「わたしは、プラハに売ってたチョコレート」

貧乏な女の子「いいなぁ。二つとも食べた事がないや。
わたしは、お母さんが勤めてるクリニックからもらってきた、ミルクと砂糖」

 

さっそく食べ始めようとした3人ですが、ここは学校の中庭。
手洗い場がありません。
でも女の子なので、用意周到です。

裕福な友達1「わたしの今日のお手拭は、三ツ星フレンチでも使ってる、これよ」

裕福な友達2「わたしは、ファーストクラスでも使われてる、これよ」

貧乏な女の子「二人とも可愛いの持ってるね。
わたしは、バイト先でお客さんが使わなかった、これ」

無事、おやつを食べ終わりました。
その後は、さすが女の子、お口のケアもかかせません。

裕福な友達1「やっぱりこれよね」

裕福な友達2「わたしはそれの新作よ」

貧乏な女の子「美味しいの?やっぱりにおいケアといえばこれよね!炭!」

裕福な友達1「おやつの時間はあっという間ね。今何時かしら?とけいで確認しましょう」

裕福な友達2「とけい、とけい、あ、あったわ。あら、もうこんな時間」

貧乏な女の子「わたしの、けいと、は時間がわからないんだ」

裕福な友達1「残った時間でシール交換しましょうよ。昨日買ってもらったの」

裕福な友達2「わたしはイギリスで買ったものよ」

貧乏な女の子「キラキラしてて綺麗だね。
わたしは手作りなんだけど、これでいいかな?」

 

シール交換を無事に終えた3人は、授業に戻っていきました。
次の授業は美術です。

裕福な友達1「わたしは、フランスの画家が使っているものと同じキャンバスとペンを使うわ」

裕福な友達2「わたしは世界に3つしかないキャンバスとペンを使ってみるわ」

貧乏な女の子「二人とも素敵な文房具だね。
わたしはそんな高級品持ってないから、これを使うよ」

貧乏な女の子「あはは。これじゃ、ぜんぜんかけないや…。
わたしのは文房具じゃなくて、びんぼうぐだよ…。」

女の子は、どうしてこうも違うのかと、嘆き悲しみました。
「わたしは、まともにかけるペンすら買えない」
一本のえんぴつを、小指ほどの長さになっても、大事に大事に使っていた女の子にとって、カラーペンなんて夢のまた夢でした。
そして、いいものを使っているお友達と、それを持つことすら出来ない自分を恨みました。

とうとう貧乏な女の子は、いけないことをしてしまいました。

同級生のロッカーからカラーペンを(ペン立てごと)盗んでしまうのです。

 

数日後、女の子は先生から呼び出されました。
先生の後姿は、とても意味深です。

「な、なにかご用でしょうか?」
女の子は、怯えながら聞きました。

とてもこわいかおです。
でも、先生は何も言いません。
何も言わず、手を前にかざしています。

『先生は怒っているんだ。わたしが人の物を盗んでしまったから』
女の子はそう気付きました。
そして、盗んだものを先生の前に置きました。

女の子は言いました。「先生、すみません。
わたしは同級生のロッカーからこれを盗みました。
どんな罰でもうけます。」

先生は女の子に聞きました。
「なんでこれを盗んだの?」
女の子は正直に答えました。
「わたしが持っている文房具じゃ、満足に絵も描けないからです。
でも、新しい文房具を買うお金はなくて。」

先生は数回うなずいたあと、女の子に言いました。
「手を出してごらん」

「これは、とっても美味しい柿だよ。これを君にあげる」
女の子は混乱して、聞きました。
「先生、なぜですか?わたしは悪いことをしたのに、なぜ美味しい柿をもらえるのですか?」

先生は一呼吸置いて、こう言いました。
「その柿で、【カキカキ】しなさい。
よし!踊ろう!」

 

 

このお話が、有名な不良更生プログラム「柿踊り」の起源である。


柿と、クマと、ウィリアム・テル。

夏の蒸し暑さから一転、
朝晩の冷えと、乾燥に怯える季節となりました。

「クマはいいな。冬眠できるから。」
人間は呑気に言いますが、野生で生きていくのは過酷なのです。
山にある、あらゆる木の実などを食べまくり、冬眠に備えるのですが、
不作の年などは食べるものがないのです。
そうなると、どうなるでしょう?
そうです、人里におりてきてしまうのです。

この二匹のクマも例に漏れず、食べ物を調達しに人里へおり、
とても美味しそうな柿を盗もうとしたのでした。

 

↓柿を盗むクマ↓

作物を盗まれた人間様はお怒りです。
クマを駆除しろと、村長は無慈悲な決断をします。

↓村長(フラミンゴ)と駆除されそうなクマ2頭↓↓

そこへ現れたのは、英雄【ウィリアム・テル】。
彼は「駆除なんてさせない!」とクマを庇いました。

↓村長と対峙しているヒョウ柄のウィリアム・テル↓


すると村長は言いました。
「ならば賭けをしよう。おぬしの持ってるその銃で、柿を撃てるか?」
ウィリアム・テルは首を縦に振りました。
すると村長は、不適な笑みを浮かべながらこう言いました。
「その柿が、息子の頭の上に置いてあってもか?」

↓柿を頭の上に乗せられている息子↓

苦虫を噛み潰したような顔をするウィリアム・テル。
迷いに迷っていると、息子は一言
「ダッドを信じるよ」

ウィリアム・テルは柿を仕留めると約束をし、息子に銃を向けました。

息子は目を閉じて、歯を食いしばります。
その場にいた全員に緊張が走り、どこからかツバを飲み込む音が聞こえてきました。
ウィリアム・テルは狙いを定め、引き金をひきました。
その時、

バッ!とひらいたのは、傘。
ウィリアム・テルが持っていたのは、最初から銃ではなく、傘だったのです。

息子は安堵の涙を浮かべ、クマと村長はあっけにとられていました。
さっきまでご立腹だった村長は、みるみるうちに目尻がさがり、こう言いました。
「いやいや、こりゃ一本とられた!祭りじゃ!祝いじゃ!みな踊れ!(?)」

ウィリアム・テルと息子は、柿と傘を持って踊りました。

クマも一緒に踊り出します。

村長も一緒に踊り出します。

村の外でも踊ります。

 

この踊りは、一晩中続きました。
後にこの物語は、「大岡山名物、傘踊り」として、語り継がれましたとさ。

おしまい、おしまい。


3部作「性・死・知」~知の巻

9/ⅩⅠ.(土)2019 はれ

※この記事は個人情報保護法により個人が特定できないように一部、事実を修正したり脚色しています。念のため。※

カワクリでは基本的に、中学生以上しか診ないことにしています。
こないだ、知り合いから、「どうしても」と頼まれて、小3の男子との面接を始めました。

学校に行くのが不安という主訴でした。

ところで、皆さんは、「不安」と「恐怖」の違いが分りますか?
精神医学的には明確な差があって、「不安」は「対象がなく」、「恐怖」は「対象があります」。
たとえば、ドラえもんがネズミを怖いのは「恐怖症」で、オバQが犬を怖がるのも「恐怖症」、対象がはっきりしてるから。
一方、つげ義春のマンガに出てくる漠然としたものが「不安」です。対象がはっきりしてないから。
パニック発作は「不安」。電車に乗れないのは「恐怖」です。乗り物恐怖、閉所恐怖は対象がはっきりしてますね。

そして彼との面接です。で、結局、「人生って何だ?」とか、「人は何のために生きるのか?」、という質問を投げかけられます。
レーゾン・デートルですね。
僕は子供だからと手を抜かず、真摯に、答えます。

「それは人類有史以来、皆が考えて、結局、誰も正解を出せてない難問なんだよ。
キリストとかブッダってわかる?彼らでもちゃんと説明してない。知らないかもしれないけど、ソクラテスとかプラトンとかニーチェとかサルトルも悩んだけど答えは出ない。
とても難しい問題だけど、ひょっとしたら、人は何故生きるのかという答えを見つけることが人生なのかもしれないね。
僕も答えは知らないけど、どうだい?もし良かったら一緒に考えて行くか?」と伝えたら、元気よく、「うん!」と頷きました。

なので、僕らは毎週1回、学校帰りに哲学的な話を、2人でしています。

しかし、なかなか、そう事態は簡単に行かず、彼は朝に起きると、学校に行くのが不安なのだと。
学校に安心して話せる大人がいなくて孤軍奮闘です。

そこで僕は名刺を渡して、「担任に渡しな、連携をとるから」、とケースワーカーみたいなことをしました。

彼はとても安心し、名刺を欲しそうにしてたから、「あなたにもあげようか」と名刺の裏に、メッセージを書いて渡したら満面の笑顔。
さて、問題です。僕は何と書いたでしょう?
ヒントは、平仮名4文字です。最初の言葉は、お、です。
もうちょっとヒントをあげちゃいましょう。お、の次は、ま、です。

性に目覚める前の小3の男子の不安を笑い飛ばしてしまう、おま、ではじまる魔法の4文字言葉、おま○○、とは何でしょう?
正解は、余談のあと。

余談。
僕が高2の頃、山口百恵が「美サイレント」という歌を出して、話題になりました。
それは阿木燿子の作詞で、重要なポイントで伏字を使うのです。
たとえば、

♪あなたの○○○○が欲しいのです
燃えてる●●●●が好きだから♪
とか、

♪あなたの○○○○が欲しいのです
生きてる●●●●を見たいから♪
という具合に、○○○○や●●●●をクチパクしてシジマが生まれます。それが、美サイレントの意味。
僕らは、その伏字のクチパクが何かを学校でギロンする訳です。

「チンポコじゃね?」「ポコチンかも」「キンタマじゃないか?」「タマキンとか」。ちょっと大人びた奴が、「イチモツじゃないか?」というと皆、感心したりして。
で、これは実は、後に山口百恵がインタビューで答えてたが、その時の気分で、変えていたらしい。
たとえば、「やさしさ」とか「ときめき」とか「情熱」とか「ひととき」など。
まぁ、我々は、まんまと策にはまっていた訳でした。
以上、余談でした。

さて、正解の発表です。
僕が名刺の裏に書いてあげた、おま、ではじまる4文字のメッセージは…

おまもり

でした。皆、合ってたかな?


3部作「性・死・知」~死の巻

8/ⅩⅠ.(金)2019 はれ 父の命日

僕は毎年、11月が近づくと、うつ期、になるのですが、今年もそのシーズンが到来しました。
今年は例年より少し早いようです。

おまけに先日、明け方に寝室にお化けが出て、それは正真正銘で、その証拠に金縛りがなくて、僕は急いで、
部屋を出て(僕は倉庫で暮らしてる)家族の部屋にSOSを出しに行くのですが、皆、寝ぼけてほっとかれました。
深夜の4時だから、当たり前ですね。…冷たい奴らめ。

それで仕方なく部屋に帰ったら、僕のガレージは趣味のマニアックなお宝の山なのですが、
「こんなものいくらあっても何の役にも立たないな」と思ったのです。

僕の仲間には医者が多いので、日を改めて、グループラインで、
「安楽死は倫理的によくないのは知ってますが、それはさておき、苦しまず簡単にコロリと死ねる薬の飲み合わせとかない?」
と聞いてみましたが、返信は、「ものすごく苦しそう」だったり、高い技術や本格的な装置が必要なもので、全然参考になりません。
本当は知ってんのに、みんな勿体ぶってんじゃないのか?と疑ってたところ、やはり医者はあなどれませんね。
「川原君、まさか変なこと考えてないよね?」とか「精神科医の自殺率は高いから」とか「あまり皆を心配させないの!」などと返って来た。

困ったなぁ。仲間に、「川原は自殺を考えてるのでは?」とさとられてしまった。
こういうのって、本当に自殺しないと、オオカミ少年とか「死ぬ死ぬ詐欺」みたいに思われる。それは不本意だ。
そんな生き恥かいて生きるなら死んだほうがマシだ。
でも、それって何のための死だ?
世間体を気にして、自分の信念や美学を貫き通すって意地で死ぬのもおかしな話だ。

有名な精神科医は、「格好良く散るのではなく、みにくくても生きる」ことが重要と言っているが、そりゃまぁそうだが、ダンディズムを理解しないような医者にはなりたくないしな。

自殺の抑止力になるのは、死んだら人に迷惑かかるとか、残された人が大変、などではない。何故なら本当に死のうと思ってたらそこまで考える余裕はない。

抑止力になるのは意外と、残した物の中に「恥ずかしい」物が残っている事だ。
昔書いたは良いけど、投函できずに引き出しの中にしまってあるラブレターとか、過去の女との旅行の写真とか。
そういうのを処分しないと死ねない。だけど今は、うつ、だから、そんなのやる気がしない。だからしばらく現状維持。そうこうしてるうち、11月も去り行くはずだ。

さて、大岡山北口商店街に、麦田ベーカリー、が再び作られてましたよ。義母むすの第2期始りか??

 


3部作「性・死・知」~性の巻

8/ⅩⅠ.(金)2019 はれ 父の命日

僕は毎年、11月が近づくと、うつ期、になるのですが、今年もそのシーズンが到来しました。
今年は例年より少し早いようです。その誘因は、さくら学院の文化祭。
全体的には楽しい会だったのですが、アンコールで出て来た「ワンファイブ」というユニットにショックを受けた。

そもそも、さくら学院は、小中学生で結成される学校をモチーフにしたアイドルグループで、ファンのことを「父兄」と呼び、色んな部活もある。
今を轟く、BABYMETAL、も元は、さくら学院の「重音部」でした。
さくら学院は、中3を終えると自然に「卒業」になる、成長期限定ユニットです。
でも、この子たちは頑張り屋だったり天然だったりハツラツだったり芸達者だったりして、あまり「性」を感じさせないのが「安心」でした。

ところが、「ワンファイブ」です。ワンファイブは15歳の集まりって意味です。
中3の4人が、大人っぽい女のコーディでメイクしてそれっぽい歌を歌うのです。
こちらには、戸惑いしか生まれませんよ。中3ですよ。妙に体の線を強調する服で、バストのフォルムとかクッキリみえて、目のやり場に困りました。

ワンファイブが一旦はけて、残りのメンバーがその感想を言い合うわけですが、「女性らしい、すてき~」みたいな反応なのである。
そこにワンファイブが、さくら学院の制服に着替えて何の反省もなく参加するわけだが、これがまた不思議で、さっきあんなに強調されてた胸がぺったんこなのである。
デビュー当時の小柳ルミ子は、アイドル演歌路線だったので、胸の大きいのはマイナスだと胸にさらしを巻いていたと聞く。
アグネスチャンも、その愛くるしいルックスに、大きなバストは、日本男児が萎縮するといけないからと、さらしを巻いたという同様の噂を聞いた。
だから、僕はこのワンファイブは、控え室で、スタッフにさらしをグルグル巻きにされたに違いないと、その光景まで頭に浮かんだ。

でも、よくよく考えたらそんなに驚くことでもないか。
山口百恵など15歳の時に、月刊明星とか平凡で、黒のビキニとか披露してて、僕は毎月、そういうのを普通にみていた。
でも、百恵ちゃんは、僕の4学年上だから、「15歳の水着を見てる僕は12歳」とかだからOKなのであって、
15歳のワンファイブをみてる僕は、50歳代なのだから、ちょっと何かと問題ありそうだ。
そういう訳で、完全にワンファイブにやられた10月でした。

ところで、アイドルとバスト問題だが、やっぱり男は女が怖いから、日本のアイドルの場合はバストが小さい方が良い。
堂々と胸を売り出す場合は(榊原郁恵・河合奈保子・細川ふみえなど)キャラは「バカ」だった。(実際は違うのだろうが)
そうやってちょっとバランスを女性側でとってくれないと、男はインポテンツになってしまう。
だから、胸の大きい女性は不当に、バカという汚名を背負わされてた歴史もあると思う。
その悪い歴史に終止符を打ったのは、小池栄子だと思う。

僕はその場面をリアルタイムでみてたのだが、爆笑問題の検索ちゃんぴおん、という番組だった。
爆笑問題が司会で小池栄子がアシスタントで、お笑いタレントがパネラーで、ネットの噂を出題するクイズ番組だ。
もちろん、爆笑問題がやるのだから普通のクイズ番組ではなく、例によって、太田光が暴走するのである。
そこで太田はあろうことか、制止する小池栄子に、「お前なんか、オッパイだけのタレントじゃねぇか」、さすがの太田も発言のあと、しくじったという顔をした。
パネラーが色々とフォローする中、小池栄子は冷静に「はいはい。オッパイだけでここまで来たタレントですよ」と返して、進行した。
これにはパネラーの土田も「さすが!大人!」と拍手し、皆が絶賛。太田もペコペコ謝ってて。
それ以来、胸が大きい=バカ、という図式をあまり僕は見なくなった。

思い返してみると、小学校の4-5年の頃、「泣くな、おっぱいちゃん」という歌を歌うボインの歌手がいた。
当時、話題になったのは、レコードを10枚買うと「オッパイを見せてくれ」、20枚買うと「オッパイに触らせてくれ」、30枚買うと「オッパイにキスさせてくれる」というキャンペーンだった。
僕らのクラスでもそれは男子の中では話題になり、「俺、10枚」、「俺も10枚」、「俺は20枚」「えっ、やるな~」なんて笑いが教室中に響いて、
そんな中、「でも、30枚はいらね~」「いらね~」「オッパイにキスだって。汚ねぇ~。ペッペッ」と、当時の小学生には、オッパイにキスが出来る有難味など理解出来なかった。

しかし、オッパイにキス出来る有難味、って一体なんだ?大人って変なの。赤ちゃんみたい👶


大正13年、母も生きてりゃ95。

5/ⅩⅠ.(火)2019 くもり 尻職人・倉持由香、プロゲーマーと結婚。

11月5日は母と、いとこのあっちゃんの誕生日。
母は大正13年生まれ、同学年の有名人は誰かを調べたら、力道山や鶴田浩二や瀬戸わんやや相田みつを、だった。越路吹雪は1学年上。

11月は27日が父の誕生日(けいおん、の唯ちゃんも同じ)で、息子も11月生まれ、
父の命日が11月8日で、談志が死んだのも11月。
11月は何かと人の生き死にを考えさせられる機会が多く、うつっぽくなる月なのだが、
今年は行きつけの寿司屋が50年続いた店を閉めるという。
また、ひとつ、材料が増えてしまった。

下は、バラちらし寿司。中から、椎茸やかんぴょうやアワビが出てきます。そして何より酢メシが美味しいです。↓。

こないだの日曜日は、開店と同時に店へ。午前中から呑み出した。下は、まながつお。目が可愛いでしょ、と微笑む店主の目も可愛い。↓。

まながつお、の可愛い目の部分を食しました。塩焼きです。まながつお、は、かつお、と言いますが、かつお、とは味は違います。何故、かつお、と付くのか?と店主に聞くと、「さかな君に聞いて下さい」だって。気の効いたジョークのつもり?11月で終わりだと思ってたるんでるんじゃないだろうな。…なんて、失礼な事を考えちゃいけませんね。↓。

下は、平目の肝を塩焼きにしたものです。デッカイですね。レバーの味です。↓。

これは、まぐろのカマの部分を丁寧にスプーンでねぎとった、はがし。この様に、「ネギトロとは、ネギとトロを混ぜ合わせるのではなく、元々はカマの部分をねぎ取る」からきたそうです。前に友人から聞いて知った。知ったら常識、という言葉がありますが、常識ですよ。↓。

昨日は、美容院に行って髪色を変えた。こないだまでの紫も好評でしたが、クリスマスも近いので、クリスマス・ツリー(プレーン)色にチェンジ。↓。

その足で新宿まで。12月に、しょこたんのディナーショーが取れたのでそれ用の服を買いに行く。豪華なホテルでやる会で、3-4万円する会で、ドレスコードもあって「ジャケット使用」義務だから、この際、スーツを買いました。

白と黒のモノトーンのジャケットなのですが、柄が遊びっぽいから、地味にはみえません。友人に写メを見せたら、「そのスーツだと不思議の国に連れてってもらえそう」との感想でした。↓。

 

そういう訳で、11月も始りました。なんとか、美味しいもの食べたり、髪を立てたり、オシャレしたりして、この月を乗り切らねば。

新宿に行ったついでに紀伊国屋でマンガの新刊を購入。化物語の7巻と、ぺろりん先生の「よもぎちゃん」です。前者は、原作やアニメとの差別化を計ろうとしてるのか、ふざけ過ぎ。特に忍野と暦の分かり合える点が「中学生っていいよな」は、やり過ぎ。後者は、毒にも薬にもなりません、何故かと考えたらオチがない(弱い)からでした。でも、すき。↓。

BGM. 河合美智子「本日晴天さかな気分」


令和元年10月10日当時の生活

10/Ⅹ.(木)2019 くもり 今週末は歴史上、まれにみる台風が来るらしい!よって土曜は休診!

パソコンの壁紙を、他の女の写真に一瞬変えた。気分転換のようなものだった。
すると、受付が大騒ぎだ。
「ぺろりん、から手紙が届きましたよ」と、封を開けてみると、こないだの生誕祭のお礼のメッセージカードだった。
「まるで先生が壁紙変えたの知ってたみたいですね」と言うから、壁紙を、ぺろりんに戻した。
下が、そのカード。メッセージの内容は、「言われなくても、判ってることよ」という内容。↓。

このカードは、先日、紹介したチェキと並べて、傘立て横の、ぺろりんコーナー、にうかいさんに貼ってもらいました。よかったら、見てみて下さい。↓。

最近釘付けなのは、テコンドーの会長。久々にみるパンチの効いたキャラクターだ。ウォッチングしがいがある。
出来たら、大晦日に、紅白の裏で、男・山根会長と一騎打ちして欲しいものだ。視聴率、取れるぞ。
会場は奈良県でやって、試合は判定で山根会長の勝ち、それをテコンドー協会が、奈良判定だろ!、と文句をつける場外乱闘〜なんて盛り上がると思うのだが。
アンダーカードに、ライジンの解説で不評を買った、GACKTがテコンドー有段者だそうだから(本人が言ってた)、GACKTを出したい。
対戦候補をネットで探してたら、東方神起の、ユンホ、がテコンドーの黒帯らしいから、この二人を戦わせたら、女子がキャーキャー言いそうだ。

ま、夢はいくらでも広がる訳だが、しかし、今朝のワイドショーは、昨日、日本人がノーベル化学賞とったから、そのニュースばかりで、テコンドー会長が見れなくて、つまんなかった。

さて、今日は10/10ですが、何の日だか知ってますか?
うちの父親は眼科医で、「10月10日は、目の日」だと言ってました。「10」の「1」を漢字の「一」にして「0」の上に置くと眉毛にみえて、目の形が二つ出来るからです。
僕が子供の頃によく聞かされましたが、当時は一般的には「10月10日は体育の日」でした。
それが昨日、帰り道に近所のお好み焼き屋に行ったところ、「明日は、お好み焼きの日」だと教えてもらいました。
その心は「ジュージュー」と焼くからだって。ダジャレです。…目の日とどっこいどっこいですね。
ジュージューなら焼肉でもいいじゃないかという意見が聞こえてきますが、そう言えば昔、馬事公苑の近くに「十々」という焼肉屋がありました。ネギタン塩とガーリックライスが美味しい店でしたが、もうないです。

そのお好み焼き屋には僕が学生の頃に読んでたマンガが揃っていて、時々、野球マンガが読みたくなると寄るのですが、
テーブルが2つで、奥の方に野球マンガがあるのですが、そっちに先客がいて、
多分、群馬から駆け落ち同然で出て来た若いカップルが近くのアパートで同棲を始めるお祝いにこの店に寄ったから(全部、僕の推理)邪魔しちゃいけないと思い、
手前のテーブルの棚にあった「らんま1/2」を読みました。

さて、そんな今日この頃ですが、皆さんはカワクリのレコードジャケット・キャンペーンを覚えてますか?
診察室の壁に貼るシングルレコードを、僕のストックの中から、皆さんに選んでもらうという企画です。
あれの途中経過を報告しましょう。
選んで下さった方と、その曲にまつわる(僕の)エピソードトークです。

まずは、宮さんが選んだ、これ。
この曲は僕が中学の時にブラバンでやりました。
太田裕美の大ファンだった奴が、政治力を駆使して顧問に取り入って、選曲させたのです。文化祭で吹きました。僕はホルンでした。↓。

I君が選んだのは、2枚。聖子ちゃんと百恵ちゃん。本当は1人一枚のつもりだったのですが、聖子ちゃんが神田正輝と結婚する時、ワイドショーのレポーターが、「神田さんと郷さん、どちらが好きですか?」とバカな質問をして、聖子ちゃんは律儀にも、「私は人に順位はつけません!」と答えてたのを思い出し、両方採用しました。↓。

今更、百恵ちゃんに関して語ることはありませんが、こないだユーチューブで、さだまさしが紅白歌合戦で「関白宣言」を歌ってる若い頃の映像をみました。両軍が応援するのですが、この歌のサビで、「俺が愛する女はお前、ただ一人」というフレーズの際、紅組の山口百恵がアップで映るというシーンが印象的でした。多分、さだまさしが、百恵ちゃんの「秋桜(こすもす)」の作者だったということもあるのでしょうが、男女が大晦日に歌で対決する番組で、唯一、男女和気あいあいと仲良しな空気を演出する場面で、それを歌うアーティストを差し置いて目立っちゃう百恵ちゃんって、さすが、「昭和と寝た女」だとしみじみしたものです。↓。

Kさんが選んでくれたもの。丁度、太田裕美が乳がんになったことを発表した日だったから、エールの意味もこめて、選出してくれたそうです。↓。

TMさんも2枚選んでくれました。まずは、ケメ。僕はニッポン放送でやっていた、「あおい君とさとうクン」という番組から、コッキーポップ、たむたむたいむ、オールナイトニッポンという黄金のようなリレーを中高とほぼ毎日、聴いていました。その、さとうクン。女の子に人気がありましたね。↓。

これは、映画の主題歌です。ムーンリバーが「ティファニーで朝食を」、モアが「世界残酷物語」。モアは綺麗なメロディーです。残酷な映像の背景に流れると心が溢れそうになりました。エヴァンゲリオンの戦闘シーンのバックに「翼をください」や「今日の日はさよなら」を流す効果に似ています。↓。

papaさんのチョイス。

彼女らは、資生堂のシャワーコロンのために即席に結成されたモデルたちで、この曲も含め2枚のシングルを出しました。僕はどっちも持っています。後年、この中の一人の子と、東中野でちゃんこ鍋を食べる機会があって、レコードを持ってることと、「夜のヒットスタジオ」と「ツービートの笑ってごまかせ」に出てた時の映像を持ってるよ、と言ったら、「今すぐ、捨ててください」と言ってました。黒歴史なのかしら?↓。

Sさんのチョイス。Sさんは菊地桃子が大好きだそうで、後、岡田有希子も大好きみたいです。レコードの隅のカードは、石丸電気で買った時の特典で、裏に歌詞が書いてあります。↓。

Hさんのチョイス。EPOは何故か、僕が大学で入った準硬式野球部で大人気でした。野球の試合をする時は、先輩の車に分散して遠征するのですが、どの先輩の車に乗っても、EPOの「う・わ・さ・に・な・り・た・い」というアルバムが流れてました。あまりに聴き過ぎて、全曲、歌えます。大学には野球部が2つあり、硬式野球部はガチな体育会系でした。僕は髪も伸ばしたいし、ユニフォームも綺麗に見えるようなスライディングをしたいから、準硬式に入り、1年生なのに上級生に、「硬式野球との差別化を図るため、我々の目指す野球は、芸能人野球大会にすべき」だと進言し、「面白い奴だ」と可愛がられました。↓。

同じくHさんの選曲。サザンって意外と、シングルだけの曲が多いですね、これもそう。両A面で、「ごめんねチャーリー」のチャーリーとは、レイ・チャールズのことです。レイ・チャールズは、よしだたくろうがエレック時代の2ndアルバム「ともだち」でカバー曲を歌ってるほどの偉大な黒人アーティストで、盲目のソウルマンです。ずっと経って、レイ・チャールズがサザンの「いとしのエリー」をカヴァーしてくれたことへのアンサーソングみたいな感じで、出した歌です。レイ・チャールズは映画「ブルース・ブラザーズ」にも楽器店主として出演し、ブルース・ブラザーズを応援します。そして2人がライブを開けると喜んで宣伝のポスターを楽器店に貼ってくれますが、映画ではそれを逆様に貼ります。つまり、映画を観てる人は、楽器店主=レイ・チャールズだと判ってますから、暗黙に目が見えないから逆様に貼っちゃったというギャグになります。当時、毒ガスと異名をとったビートたけしでさえ、「あれはすごい。日本で竜鉄也にやらせられないもん」って言ってました。竜鉄也とは、当時、奥飛騨慕情、をヒットさせた盲目の演歌歌手です。日本とアメリカの差別や笑いの理解や解釈の違いや難しさを表現したのだと思います。しかし、もう10年前くらいでしょうか、「全盲の少女が普通学級に入った」というニュースがあり、インタビュアーが少女に「中学生になったら何をしたいですか?」と尋ねたら、「一目惚れ」と答えてたのを覚えています。日本人でもすごい人がいるなぁと感心したものでした。↓。

SSさんのチョイス。これは元は自切俳人(じきる・はいど=北山修の別名義)の歌です。自切俳人がオールナイトニッポンをやってるころ、海洋で、恐竜の死体が捕獲されたというニュースがありました。結局は、サメ、だってことになったのですが、自切俳人は「それでは夢がない」と言って、この生物に「ユメカシーラ」という名前をつけ、歌まで作ってラジオで流してました。だから僕は音源を持ってますが、何故か、自切俳人はラジオで流してレコード化しない曲が多いです。他にも、「世界は君のもの」とか「来てよ、キャプテン」などはいまだに音源が商品化されてないです。だからラジオのテープは捨てずにとってあります。この曲も、自切の音楽仲間の高石ともやとナターシャセブンがシングル化したものです。↓。

Mさん(♂)のチョイス。これを選ぶセンスには脱帽です。石川ひとみのアイドルとしての悲劇は美人過ぎたことですね。↓。

Mさん(♀)の選曲。西田佐知子は関口宏の奥さん。この曲は、後年、荻野目洋子もカヴァーしてヒットしましたね。確か、紅白出たんじゃなかったか。↓。

sinさんが選んだ4枚。これは、「ジャケットで選んだ」そうです。宇沙美ゆかり、は、あだち充の「みゆき」が映画化された時のヒロイン・若松みゆき役です。ちなみに、もう1人のみゆき=鹿島みゆき、を演じたのは、三田寛子でした。花の82年組の時代です。人材は豊富なのに、何故、宇沙美&三田なのか?あまりにもミスキャストな人選に呆れたものです。↓。

僕は浅香唯のファンクラブ「神奈川4番」でした。ちょっと自慢です。↓。

この子も花の82年組。もっともその前に、ヤンジャンのグラビアで人気でした。ライバルが多かったせいかあまりパッとしなかったですね。途中から、昔の曲のカヴァーを続けて出していて、僕は「もう投げたな…」と思ったものでした。下は、大瀧詠一の代表曲。↓。

sinさんの4枚目。sinさんといえば、「ハルヒ」ですよね!。↓。

なかなか、この企画が遅々として進まないから、宮さんが2回り目5曲選んでくれました。本当はもっといっぱいチョイスしてくれたのですが、彼のセンスは僕の好みと似ていて、直前まで貼ってあったものが多く、没ばかりでした。そんな中、勝ち残ったのがこれらです。まずは、これ。どういう歌かというと、都会に彼が出て行き、田舎に彼女は残る。それでも2人の心が変わらないなら、ブドウを一房、ベランダに飾る約束。彼が都会から帰って来たと友人に聞いて知った彼女。自転車で彼の家まで。角を曲がれば、彼の家。自転車を倒して彼の部屋をみると、紫のブドウが風にそよいでいた、という話。良い話ですね。…ってか、これ、幸せの黄色いハンカチ、じゃん。松本隆の作詞です。↓。

薬師丸ひろ子、原田知世に次ぐ、角川映画第三の刺客でした。この人も美人過ぎたのが仇になりましたね。映画、「晴れ、ときどき殺人」でユーミンの旦那の松任谷正隆が出てるのですが、その狂人っぷりは良かったですよ。僕は「あこがれ座」というアルバムを大学3年の頃、死んだ父の書斎で勉強するときのBGMによくかけていました。父の書斎は膨大な本と資料の倉庫で、その圧倒的な知識量に圧殺されそうでした。それの緩和剤に何故か、渡辺典子が向いたようです。何故なんだろう、不思議だ。↓。

こういうのって定期的に流行りますね。日本人って、不良→更生、ってパターン好きですもんね。↓。

霜降り明星、の、せいや、はアグネスの大ファンです。今はユーチューブがあるから、そういうファンの出現の仕方もあるのですね。ナイツの塙が、♪おっか、のうんえ~ひ~なげし~のはんなぐわ~♪と甲高い声で歌ったら、「マジでそういうのやめて」って切れてました。↓。

この子も一世を風靡しましたね。キッコーマンの「ガンバレ!玄さん」のCMで歌を忘れちゃう、NGシーンを起用して、見事にヒットした制作の勝利ですね。その人気に便乗して、CMとは全然関係ないこの曲がリリースされました。僕の知ってる限り、1度もテレビで歌っていません。↓。

という訳で、まだ壁には、余白があります。我こそはと思う人も、思わない人でも協力してくれる人はスタッフに声をかけて下さい。物語は、これから始ります。物語のはじめに立ち会うのも悪くないと思いませんか?。↓。

ウッディ・アレンのまね。撮影、渡辺さん。↓。

つづく。


心の護美箱⑭~十中八九N・Gアーカイブス 「写真。」

5/Ⅹ.(土)2019 はれ 阪神ジョンソン、今日からCSなのに妻出産立会いのため帰国。

10月になり、ウォーターサーバーに貼る、なぞなぞ、を僕が作ろうとしてたら、それを知った受付のうかいさんが、作ってくれました。
少しでも、僕の仕事の負担を減らそうという内助の功でしょう。

下がその、なぞなぞ。今回の問題は面白いですよ。↓。

ただ、ちょっと残念なのは、蛇腹もようになってるところ。
これは、ラミネートの機械を使う時に、たまに起きる不具合で使い過ぎるとノリが固まって滑らかに通らなくなるらしいのです。
だから、定期的にクリーニングしてるのですが、それでも時々、こうなります。僕らは、これを「しるし」と呼んでいます。

ケルト神話やアメリカ・インディアンの文化では、亡くなった先祖の霊はこの世に留まり、物に宿ると信じられられてるそうです。
だから、「時計」が止まったら「時間に気をつけろ」とか、日常に使うものが壊れたら「体を点検しろ」というメッセージだと考えます。
そう考えると、今回、普段よく使う機械のつまりは、スタッフの体調を心配してのことかもしれません。
丁度良い具合に、今週から、スタッフの「定期健康診断」がありますから、まずは我々が丈夫であることが大事ですから、きちんとチェックしますね。

10月の模様替えで、もう一つ重要なのは、主にカウンターテーブルなどの、ソファ以外の椅子を代えたことです。待合室の新しい椅子たち。↓。


古いものは、やはり魂が宿っている可能性があるから、感謝の意味をこめて捨てます。↓。

正岡子規は、自分の使った文房具を捨てる時に、必ず「一句、詠んだ」と言われますが、我々にはそんな芸当が出来ないので、
僕が「木魚」で追悼の意を込め、その写真を撮ることでセレモニーとします。↓。

もうじき心の護美箱⑬がいっぱいになるので、あらかじめ⑭を作っておきます。今回のアーカイブスは、そういう訳で、「写真」です。

29/Ⅲ.(火)2011
20才ちょっとの頃の話だ。僕の友達に「ナベゾ」というのがいる。
ナベゾとは、当時「ガロ」系で活躍してた渡辺和博という漫画家のニックネームで、
友達の名字が「ワタナベ」だったから、ナベゾと呼んでいた。
ナベゾは、写真学校に通っていて写真に詳しかった。
僕には父の肩身の一眼レフのカメラがあったから、ナベゾに色々教えてもらいながら写真を撮った。
ナベゾは、「写真とは時間を切り取る道具だ」と言い、
初心者の僕にはまずいつも見ている光景をファインダー越しに見るとどう映るかを知った方が良い、と渋谷で街や通行人を撮ることにした。
始めはビルやネオンやサラリーマンを撮っていたが、段々と女の子ばかりを撮るようになる。
女の子たちは、「イエーイ」とピースサインをして来たり、「撮って!撮って!」と言ったり、「やだー」って逃げる子もいた。
それらを追いかけながらバチバチシャッターを切ってると、次第に脳から変な物質が分泌してきたみたいで、
なんだかハイな気分になってくる。
僕はカメラを持って渋谷の街を走り回り、
<なんだか楽しいな~>と頭の悪い子供みたいに笑うと、ナベゾは僕に伴走しながら、
「なっ、写真って面白いだろ?」と得意気に言った。でも、コレって写真が面白いってことじゃないよな?
ナベゾがゲンゾーしてくれたり、そういう工程も楽しかったのだが、
古いカメラなので不具合が生じ、本社のカメラ屋に修理に持っていったら、
奥の部屋に通されて、このカメラを譲ってくれと言われた。
当時の自分の生活水準からすると、馬鹿高い値がついた。
写真もそろそろ飽きてきてたから売ってしまった。
こういうアブク銭みたいなものをずっと持ってるのは良くないことだと判断し、
友達を大勢集めて飲み食いに使い一晩でパーって使ってしまった。
「おごる」と言うと人はたくさん集まるものだ。友達の友達、なんてのもいた。
はじめまして、だって。
まぁ、でも今振り返っても、この判断で良かったんじゃないかと思う。
カメラにとっても、価値がわかる人が持ってた方がいいだろうし。
ナベゾに、一番すごい写真家って誰?と聞いたことがある。
ナベゾは、何でも良く知っていて説明もうまい男なのだが、
ダイアン・アーバスやらロバート・キャパやらの名をあげウンチクを語り、でも一番はラルティーグだと言った。
実際に写真も見せてくれた。
ダイアン・アーバスの撮る双子の女の子の写真や、ロバート・キャパの戦場で撃たれる兵士の写真に較べ、インパクトが薄いのである。
でも、ナベゾが一番だと言うんだから、写真はそうやって見るんだと疑わなかった。
ラルティーグは生粋の素人カメラマンで家族写真を多く撮っている。
ナベゾによると、被写体との距離感みたいなものがポイントだと言っていた。
僕が、「篠山紀信の前だと脱いじゃうみたいな?」って聞くと、「そうそう!」と答えていた。
なんだか、いい加減だな。ハタチそこそこですから、そこは一つ。
ナベゾは僕の父が趣味で写真を撮っていて、僕の子供時代の写真が異常に多いのを知っていて、
まだ父が死んだばかりの頃だったから、その辺も配慮してラルティーグを推したのかもしれないな。
被写体との距離感というと、徳田さんが撮るお花は総じて綺麗なのである。
下は、今日のお花、チョイスは岡田さん。↓。


まるで、お花が心を開いて、「私を撮って!」と言ってるみたいでしょ。

BGM. 斉藤哲夫「いまのキミはピカピカに光って」


マドンナの話

2/Ⅹ.(水)2019 くもり えなりかずきが泉ピン子と共演拒否。

マドンナの話はよそうじゃないかホホホホと赤シャツが気味の悪い笑いをした。(夏目漱石「坊ちゃん」より)

9/30(月)息子が冬服が欲しいからと買い物に付き合わされる。勿論、役割はサイフ。GUでバックスバニーのシリーズが出てるからと、
新宿のビックロへ行く。明日から消費税が10%に値上げだというから街は大セール。平日なのに人も多かった。
大型量販店、ねぇ、思い出も売ってればいいのに。

※この記事は個人情報保護法により個人が特定できないように一部、事実を修正したり脚色しています。念のため。※

僕は一浪してるから大学に入学したのは昭和57年。
受験生なんて古今東西みんなそんなものだと思うが、灰色の青春時代で大学に受かった時には、燃え尽きている。
そんな僕のモノクロームの生活を天然色に変えたのは、一人の女の子の存在だ。
ボクらの学年には、マドンナ、がいた。

僕は彼女が好きで彼女の気を惹こうと色々したが、まだ18-19才だし、何もわかってないし、自分の心もわからないし、
時代はドンドンオシャレになって行くプロセス(やがてバブルに行き着いて朽ち果てるのだが、その前段階)で、
デートの手法やアプローチの仕方にも模範解答があるような時代で、僕らはそういうのを参考にしながら反発して、
バカにしながら取り入れて、右往左往してた訳である。

「愛は恋より少し大き目」というCMが流行ったから、原宿のキディランドで、牛乳パックのデザインの持ち抱えるようなサイズのゴミ箱を買って、
マドンナの誕生日にあげて彼女を辟易させた。捨てようにもゴミ箱に入らない大きさだし、そもそもゴミ箱だし。
そんなこんなで僕はドンドン嫌われて、口をきいてもらえなくなるのだが、医大生は6年あるから、どこかで挽回できて、
僕は奇跡的に彼女と連絡をとりあえて、今はメル友だ。

僕はラインを始めてから変てこなスタンプを買うのが趣味で、それを真夜中に友人に送るのが日課。
今やリアルタイムでラインをみてる人はいないから気兼ねなくやってるが、昔は、深夜2時とかに謎のFAXを送り続けてたものだから、
よくまぁ、ブロックされずに関係が続いたものだ。

そんな僕らの同窓会があった。銀座でやった。マドンナは卒業したら田舎に帰って地元の医者と結婚したから、30年くらい会っていない。
メル友だけど。

それが今回の同窓会には「出席」の「○」がマドンナの名前の横についていて、だから僕も万障お繰り合わせの末「○」にした。
マドンナは家庭もあるから田舎から日帰り、とんぼ返りだというので、僕も皆さんに協力してもらい早く出させてもらいました。
9/28(土)診察の人、どうもありがとうね。

僕は開始時間よりちょっと遅れて会場に到着。女子グループは固まっていて、会計係が会費を払う際、「マドンナも来てるよ」と教えてくれた。
僕は女の子グループを見渡す限り、僕の知ってるマドンナはいない。でも名簿ではいる。ならばと消去法でしぼってゆくと、1人知らない女がいた。

それはドブネズミみたいな、トレーナーを裏返しに着たようなフダン着で、ノーメークで、髪はモンチッチみたいな女だった。
僕は、「あれがマドンナか?」と愕然とした。
するとしばらくしてマドンナの方から僕の方に来てくれて、
「川原君、いつもメールありがとう。元気づけられたよ」と笑顔で言うが、その滑舌が悪く、まるで総入れ歯のおばあちゃんみたいだ。
僕はちょっとギョッとしたけど、すぐにマドンナだとわかって、人間の印象なんて2-3分もすれば、思い出フィルターを通して補正されて、
昔のマドンナに戻ってみえた。
マドンナは僕に、「私は旦那が女作って家を出て、離婚して、子供2人育てて、乳癌になって抗がん剤使って髪の毛が全部抜けて、
やっとここまで生えたから、思い切って今日、来てみたの」とカミングアウトするから、
僕はその間に深夜にくだらないメールを送って申し訳ないと思ったが、
彼女は、「川原君の送ってくれるパフェの写メや新しいヘアスタイルのカラーにずい分と勇気づけられたのよ」と言ってくれた。
「でも、私の話は、ラインで言うには少し重いと思って今まで言わなかったの。ゴメンね」と謝られた。

マドンナは片っぽのオッパイを切除して、でも幸い転移がないから経過は良好らしい。
僕の母も物心ついた時にはもう乳癌で左の胸をとっていたから、一緒にお風呂に行ったり旅の宿の温泉で皆と入ると気まずそうにしてたのを覚えていて、
僕は何も出来ないけれど母を守ろうと思っていた。

僕はマドンナに手術したオッパイをみせてと頼んだ。彼女は「何言ってるの?」とこばんだが、僕は「そういうのじゃないから」と言うと、
こういうのって言葉じゃなくてハートで通信されるみたいで、マドンナは「じゃ、川原君、こっち」と言って皆から見えないパーテンションの蔭に僕を連れてって、
ドブネズミのシャツをめくって、ない方のオッパイをみせてくれた。僕は間近でドブネズミのシャツをみた。よく見たら綺麗じゃないか。

ボクらの同窓会は四捨五入すると60才くらいの人たちの集まりだ。
若い頃に病死した奴もいたが、その頃はそいつは「例外」だった。でもこの年になると大病を患ってる人が何人もいた。皆何かしらの病を抱えていた。
精神科医の同門会だと半数以上の者が何らかの精神安定剤(眠剤や抗うつ剤)を飲んでいた。
病気を持つことは辛いことだ。でも病気をもってはじめて、あるいはそれを開示してはじめて医者としての手腕にすごみが出ることもある。

マドンナは日帰りだから先に帰る。その帰り際に記念のツーショットを撮った。
今、見てみると、僕のお腹もずい分と出ている。
真を写す、と書いて写真と読むが、写真だと自覚してるより出っ張ってみえるから、他人にはかなり太ってみえてるのだろう。

僕は、アンチ・アンチエイジングの立場だったが、やっぱり少しダイエットしようと思って、前に買ったトランポリンを取り出してきて、部屋に設置した。
4月に、ぺろりんに出した手紙のリアクションはまだ来ないから、今度は同じような内容の手紙を、にゃんこスター、のアンゴラ村長に送ってみようと思う。

↓。

BGM. さだまさし「セロ弾きのゴーシュ」