ジ・アーリー・川原達二

18/Ⅵ.(火)2019 くもり ポール・マッカートニーの誕生日、77才。

今回は、ショタの記事です。
と言っても、健全な読者の皆様に、ショタ、と言ってもわからないだろうから説明します。

ショタ、とは12才くらいまでのローティーンの少年のことで、そしてこういう少年の愛好家を、ショタコン、と言います。
語源は、「鉄人28号」の主人公・金田正太郎(半ズボンと白いソックス)の名をとって、
ショウタロウ・コンプレックス、とされたといいます。

しかし、鉄人28号、ってどれだけ昔だ?
僕だってリアルタイムで2回くらいしかみたことがない白黒番組ですよ。
僕の兄貴の世代です。兄が幼稚園に持って行く座布団の絵柄が、鉄人28号、だったのを覚えています。

さて、皆さんが、ショタ、を理解したところで、もう1歩深めましょう。
おねショタ、ってわかりますか?

これは、「おねしょしちゃった、ショタっ子」と勘違いしやすいですが、違います。
年上のお姉さんとショタによるカップリングのジャンルのことを言います。

構造としては同じなのに、ロリコンに比べて犯罪性が薄い気がしますね。
それはロリコンが大人の女に相手にされない、もしくは怖いから、少女に性欲を向けるみたいな弱い者イジメ的なイメージがいつまで経ってもぬぐいされないことに対し、
おねショタの例として、
「毛利蘭・江戸川コナン」(名探偵コナン)、「ななこお姉さん・野原しんのすけ」(クレヨンしんちゃん)、「メーテル・星野鉄郎」(銀河鉄道999)など、
もう市民権を持った作品や、ちょっとエッチでも笑えちゃうという保険がかかってるからですかね。

でも、これからの時代はわかりません。
男女平等ですから。おねショタへの規制も厳しくなるかもしれません。そもそもショタコンは女の人だけとは限りませんしね。

そこで僕が古いアルバムをいくつかパラパラめくっていたら少年時代の写真がみつかりました。
これをショタコンひと用に掲載しようと考えたのです。自由に使っていいよ。

それを聞いた杉山さんは、「先生、自ら、そんな…自分を差し出すなんて」
川原「犯罪抑止のためだ」
杉山「御いたわしい…」

…なんて感動的なやりとりはまったくなかったのですが、うかいさんと杉山さんで写真をスキャンして、切り取りやサイズの加工をしてくれました。
中高時代の写真もまじっていたから、その選別も2人にしてもらいました。
それでは、はじまりはじまり。

茅ヶ崎の松林です。↓。

笑っています。↓。

この建物、見覚えあるけど、どこでしょう?↓。

右手で股間をおさえ、左手を口にするオススメのショットです。↓。

近所の電気屋に宣伝で怪獣がやって来た。うちは地元では開業医。電気屋にとってはお得意様。怪獣の着ぐるみの中身は、電気屋店主。「イッヒヒヒ、坊ちゃん、ご贔屓に」。↓。

春。小学校低学年の集まり。許可なく他の人の顔を出していいか迷ったが、「もう皆、大人だからいいでしょ」とのスタッフの声により載せる。(これを責任転嫁という)↓。

同じアングルで、皆、笑っています。笑ってゆるして、ということで。↓。

夏。茅ヶ崎のビーチで砂人間になる。↓。

秋。母が作ったキリンの人形は、バザーに出された。赤いマフラーは、サイボーグ009を意識してる。↓。

冬。雪の日でも、グラブとボールを離さない川原は野球少年だった。↓。

小6遠足の班長になる。班の名前は「サンダーバード」。胸のワッペンは、メンバーの誰かの親が作ってくれたのだが、ナチス親衛隊のマークに酷似?。↓。

修学旅行のバスの中で。「誰かフィルム、交換して~」。当時から、メカ音痴。↓。

タイトルの「ジ・アーリー・~」は、ビートルズの初期の非公式アルバム「ジ・アーリー・ビートルズ」から拝借しました。
色んなアルバムからちょこちょこ、とってきてオムニバス版をこさえちゃうという意味です。

さっきも言いましたが、これはショタの記事なので、基本12才以下の写真が採用されています。
しかし、どうしても面白い写真があったので、選にはもれたけど、ボーナストラックとして載せますね。

これは浪人生時代。吉田拓郎に憧れ、カーリーヘアにしてる頃。↓。

違うヴァージョン。より気まま感を出す。実家の庭にて。撮影・父。↓。

BGM. 吉田拓郎「Have A Nice Day/気ままに写そう編」


ピカチュウの体重は6kg

こんにちは。受付うかいです。

前回、ピカチュウのブログを書いたら
大きいピカチュウを見たい!と言ってくれる方が何人もいて、
「名探偵ピカチュウ」ぬいぐるみ 安心のポケセンverは大人気でした。

たまにスタッフも、ぬいぐるみをなでたり抱えたまま歩いたりしています。

この間、わたしと杉山さんは先生に
「ちょっと来てくれる?」と、診察室に呼び出されました。
神妙な面持ちだったため
(え・・・わたし何かした?怒られる?)と、びびりながら入る二人。

先生の前には一つの段ボール。

「多分、これで最後だと思う。。。だから、撮って」
と言われスマホを渡されました。

「杉山さん撮るの上手だからお願いします!」と、杉山さんにバトンタッチするうかい。

段ボールを開封する先生を、連写する杉山さん。

連写した写真を全部送る先生。

それを選別&編集するうかい。

巡って自分に返ってきました。
ねぇ、、、すごい大変だよ、杉山さん。
ただ段ボールを開ける写真が40枚以上あるってなに・・・。

全部保存してプレビューで見てたらパラパラマンガみたいになって、
ちょっと面白かったです。

その中で厳選した写真だけ公開するので、もし良ければ見ていってください。

 

ピカチュウ×イーブイのぬいぐるみでした!!
(※左後ろでは高木さんが先生を見ています)

袋を開けてみると、こんな感じです。

ピカチュウがイーブイのポンチョを着ていて、
イーブイがピカチュウのポンチョを着ています。

 

イーブイのほうは、ポンチョに木の実のボタンがついていて、

ボタンを外せば脱ぐことができます。

ピカチュウは残念ながら、ボタンはないので脱げません。
でも無理矢理引っ張ればフードの部分のみ脱ぐことが出来ます。

後姿にも違いがあります。

しっぽの違い。
わかりますか??

ピカチュウのポンチョにはしっぽがついていないんですね。

と、いうことで。

先生曰く、「ピカチュウのぬいぐるみ買うの、これが最後」だそうです。


連想ゲーム。夏といえば?

10/Ⅵ.(月)2019 大雨 熊殺し・ウイリー死ぬ。67才。

今の髪型は、トリコロール。↓。

フランスの国旗ではなく、床屋の「ねじりんぼう」のイメージでした。↓。

今回は髪色のイメチェンをしようと、まず、ブリーチで色を落します。↓。

読んでるマンガは家から持参の藤子不二雄Aの「ぶきみな5週間」。巻頭のマンガは「不器用な理髪店」と言って、あと取りの不器用な息子のために客を眠らせ練習台にして殺してしまう床屋の話。美容院で読むマンガじゃないですね。↓。

夏といえば、何だろう?
美容師さんとイメージを出し合う。

麦藁帽子。
ビキニスタイルのお嬢さん。
田んぼのカエル。
サーフィンボード。
絵日記。
ビーチパラソル。
打ち上げ花火。
渚のシンドバッド。
畑のとんぼ。
ココナッツ。
スイカ。
水まき。
夏祭り。
ひまわり。
かき氷。
夕立ち。
青い珊瑚礁。
せみの声。

などが候補。部分的に色を塗り分けるので、仕分けをします。↓。

テーマが決まりました。さて、何だと思いますか?

髪に染料を塗ります。ここまでだと、レゲェミュージシャンみたいですね。↓。

頭の上に乗ってるのは、サランラップ。ラップでくるんで髪に染み入るようにしておいたのをはがしたところです。

これは、ちょっとウィリー・ウイリアムスの髪型にもみえますね。ちょうど、訃報を美容院できいたところでした。

ウィリーは極真空手の猛者で猪木との格闘技世界一決定戦はいまだ伝説ですが、晩年は幼稚園のバスの運転手をしてたそうです。合掌。

そして、出来上がったのが、これです。シャンプーして乾かして。正解は、スイカ、でした。↓。

ビーチボールみたいでしょ?段を入れずに丸くしました。↓。

前からみると、果実の部分がみえるのです。↓。

BGM. チューリップ「夏色のおもいで」


ピーの一代記

8/Ⅵ.(土)2019 雨 明日はドナルド・ダックの誕生日だそうだ。ロックなんだ。

誰にでもそういう欲求はあると思いますが、僕は自分の好きなマンガやアニメを他の人にみて欲しいです。オタク用語では、布教、というらしいですね。

でも、誰でもいいという訳ではなく、特に自分の好きな重要な人物と世界観を共有したいのです。出来れば、隣に座って一緒にみたいです。

そんな僕が皆さんにオススメしてるマンガ№1は、浅野いにお、の「デデデデ」です。

診察室に主役の2人(おんたん、と、門出)のタペストリーも飾ってあります。丁度、皆さんが座る椅子からは死角の位置になりますが。↓。

僕の好きなシーンは、門出(メガネ)が落ち込んでる時に、おんたん(眉毛)がファミレスに付き合い話をききます。↓。

門出は、侵略者が地球に来た時の事故で父を亡くし、それ以来、放射能(?)を過剰に恐れる母はいつも特別なマスクをして、無農薬野菜とか水とか口に入れる物にこだわって、あげくは東京は危険だと、田舎のコミューンに引っ越すと言い出し、そこで知り合った年下の男と良い仲になっています。これでも門出は受験生です。

そんな門出の事情を知ってる古くからの友達の、おんたん、は、………あら?、いつのまにか、頭に何かかぶっていますね。そこから出てるストローみたいなものもくわえてる。↓。

次の、コマです。

おんたん、に動きが出ます。↓。

そして、次のコマでは、ピッと花開いた飾りが縮んでいく様子が描かれています。一瞬の、ピッからの時間経過が感じられますね。大事なシーンなので影が写ると嫌だから、見開きで、杉山さんに持ってもってもらっています。↓。

言葉を交わさない2人。門出の深刻な話を受け止めた、おんたん、の気持ちの表明であるアクションに対する、門出の反応は、…まぁ、こんな感じになりますわな。↓。

僕はこのマンガの、このシーンをみて、これは使えるかも!、と直感しました。

マジで深刻に悩んでる人には、「共感」や「同情」など安っぽく映るだけで、かえってこういう「お笑い」の方が気が紛れることもあるかもしれないからです。

そして、でもこういうのってどこで売ってるんだろう?と受付のうかいさんに相談したら、「ドンキにありますよ。買って来てあげますよ」と言われ、彼女は有言実行、買って来てくれたのです。

それがこれです。まず、頭にカチューシャみたいにセットします。↓。

そして、空気を送り込む、ストローのような付属部分を口にくわえます。↓。

息を大きく吸って~。↓。

一気に吹き出します。↓。

すると、ストローから、頭上のピロピロと丸まった部分に空気が行き渡り、ピー、っと頭の上で花が咲きます。↓。

金管楽器を吹く時と同じ要領で、腹式呼吸で空気を最後まで魂をこめて送り込みます。↓。

息が切れてくると、順々に広がったピロピロが縮んで行きます。赤が最初ですね。↓。

ついで、緑。真ん中の青が最後まで頑張りました。↓。

最後は、ニュートンの万有引力の法則にしたがって、顔の前に落下して来ました。これは結構、大きい音がします。相談室でカウンセリングしてた人には邪魔になりましたね。ごめんね。でも、結構、楽しいです。↓。

もう1回、やってみましょう。セットをし直して。↓。

大きく深呼吸して、一気に息を吹き込みます。君に届け、この想い。↓。

届きましたか?僕のメッセージ。それは胸の文字「なんとかなる」です。↓。

やはり、赤からしぼんで行きます。↓。

そして、やはり真ん中の青が最後までもちましたね。落ちてく瞬間にシャッタースピードが追いつかず、ミルキーの包み紙みたいな色に写っててポップですね。↓。

そして、最後は顔の前に、ビローンって垂れ下がります。これが楽しいです。↓。

下は小1の時の集まりです。

ことわざで、三つ子の魂百まで、といって、幼い時の性格は大人になっても変わらないといいます。
また、雀百まで踊り忘れず、とは、幼い時に身に付けた習慣や、若い時に覚えた道楽はいくつになっても直らないという意味です。

雀百まで踊り忘れず、かぁ。
この頃から、ピーしてますね。
頭には三角のパーティー用の帽子かぶって。元祖、パーティー・ピープルですね。↓。

BGM. 榎本健一「洒落男」


名探偵ピカチュウinカワクリ

こんにちは。受付うかいです。

川原クリニックには、前からピカチュウがいっぱい居たのですが(本物ではありません)
ここ最近、急増しております。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、今回はカワクリのピカチュウ達を紹介させていただきます。

 

まずは患者さんがいつも見れるピカチュウたちから。

待合室の上にぶら下がっているピカチュウ。
並びにもう一匹。

靴下に入ってます。

ムンク「叫び」ピカチュウver クリアファイル
ウォーターサーバー横らへんに、美術館風に展示しています。

この子は「叫び」ピカチュウ ぬいぐるみver
詳しくはこちら

 

クリニックの入口、入ってすぐのところに
【ポケモンバケツ】があります。
そこからピカチュウだけ集めて並べてみました。
もしかしたら、ちゃんと探せばもっといたかもしれません。。

ポケモンバケツについての詳しい記事はこちら

 

 

クリニックにあるDVD。たま~に流してますよ。

 

こちらはスタッフのロッカーの横に貼ってある、ポケセンのポスターです。

 

こちらは先生が持ってるポケモンカードファイルのピカチュウ部分です。

 

こちらは先生が書いてくれたうかいの名札です。
付けたまま外に出ると目立つので、今では自分のロッカーの中に飾っています。

 

こちらがピカチュウとイーブイのイースターverです。
このピカチュウはメスなんです。
小悪魔的な顔をしていますよね。わたしはこの子を「あざとピカチュウ」と呼んでいます。
さわり心地がよくて可愛いんです。

 

そしてこちらが問題の(?)ピカチュウです。

ハリウッド映画【名探偵ピカチュウ】を観た方はいますか?
わたしは1人で劇場に足を運んだのですが、上映中ずーっとニヤニヤしていたと思います。「ポケモンとの共存の世界はこんな感じか~」「パートナーにするなら誰がいいかな」なんてことをずっと考えていました。
次の日からスタッフにゴリ推しし、その結果杉山さんも観てくれて、杉山さんは
「終ったあと寂しかったです」と言っていました。

この映画のピカチュウは普段と異なり、毛質がふわふわ、ふさふさしています。
その部分を再現した【名探偵ピカチュウ】verのピカチュウのぬいぐるみが↑↑↑なのですが、スタッフ一同「ん?????なんか、、、、アレじゃない?」

「目が大きい?バランスが悪い?口から糸でてる?????」

「どこから送られてきてるのコレ・・・。」

うかいの心の声(先生、ニセモノつかまされてる)
そんな心の声が聞こえたのか、ある時出勤すると

この子が!!!
おおきいです。かわいいです。

ポケセンからですね。なんだか安心。

 

杉山さんもご機嫌。

 

ピカチュウのもり in カワクリ

 

ランチにピカチュウも連れて行く川原先生。

 

ピカチュウのもりの話しをスタッフに説明しながら
もりそばを食べる先生とピカチュウ。
先生曰く、「ピカチュウのもり(そば)」らしいです。ダジャレですね。

 

ごちそうさまでした。

 

無事に食べ終わり、午後の診察に向けてクリニックに戻る先生。
肩に乗せてるピカチュウの存在感。

Tシャツの文字も合わせてかっこいいですね。CDのジャケットみたいです。

 

クリニックが近づいてきましたね。

 

マイケルジャクソンの真似らしいです。
だめですよ、そんなことしたら。
※良い子も悪い子もマネしないように

 


豪快さんが通る。

5/Ⅵ.(水)2019 はれ 今日は2連発。

お昼は特別企画・豪快さんが通る~主演・川原、をロケしてきました。
白い帽子に白いTシャツを着こなし、カレーうどんを豪快にすする。↓。

女子の正義が可愛いならば、男は豪快で行きたい。
男と生まれたからには、そう生きたい。↓。

汚しちゃいけないなんて考えず、むしろ汚してやれ、みたいな、
「巨人の星」の大リーグボール3号が、
特訓先の寺の和尚の「打たせまいと思わず、打っていただこうと思いなさい」という忠告に従って出来上がった超スローボールで、
絶好球なのに強振する打者のバットの風圧でボールが避けてしまうという変化球の要領と一緒で、
汚しちゃいけないと思うからカレーははねてしまうもので、
かえって汚してもよいと思って食べると意外と服は汚れない、という禅の教えのような話でした。↓。

でもよくみたら一点だけ、しみ、みっけ。↓。

神松、アップ。↓。

神松とは、おそ松さんに登場する7人目の兄弟で、
6つ子がクズになればなるほど、そこからこぼれ落ちる人としての良い部分が集まって生まれた。
親孝行できちんと就職して月に家に3万円入れて、トト子ちゃんとデートしたりもする。
6つ子は危機感を覚え、神松・殺害計画を立てる。
ところが、そんな6つ子の悪だくみからこぼれ落ちる良い人としての部分はますます神松をパワーアップさせます。
そして、オチはまさかの…です。

BGM. GO-BANG’S「かっこイイダーリン」


贋作・名探偵ピカチュウ

5/Ⅵ.(水)2019 はれ 輝星、来週、1軍で投げるって。

ハリウッド映画「名探偵ピカチュウ」のピカチュウは、ハリウッドっぽくて、それはそれで可愛いと評判だった。
なので、ネット通販で、ぬいぐるみを買ったら、偽物をつかまされたっぽい。↓。

中国製。↓。

みんなは顔、とくに目がこわいという。↓。

でも、杉山さんは、「これ抱き心地はいいから後ろから抱っこすればいいですよ」と言う。
なんと性格の良い子だ!

いつくしみ、の心を持っている。
いつくしみ、とは、「うつくしむ」という言葉から派生したとお坊さんから聞いたことがある。
本来、「うつくしくない」ものをなんとか「うつくしくみよう」「良いところを探そう」というのが、慈しみらしい。

そう言えば、杉山さんが帰省する時、クリニックにスーツケースを持って来ていた。
僕がこそりと「けいおん」の唯ちゃんのシールを貼ったら、
うかいさんに「勝手にひとのものに貼っちゃダメですよ」と怒られた。
ナースの塚田さんは、「どうせ、すぐ剥がしますよ」と笑っていたが、その後のリサーチだと、
杉山さんはそのスーツケースにシールを貼ったまま実家へ帰ったらしい。
なんと性格の良い子だ!

でも、さらに調査をすすめたら意外な事実が判明。
このスーツケースは杉山さんのではなく、杉山さんのお姉さんのだったらしい。
つまり、ひとのだから良かったのか?
一体全体、性格が良いのか?悪いのか?
しばらく議論はつづきそうだ。

そんな中、偽物には偽物でをモットーに、
でんぱ組のピンキーがハロウィンの時、来てたのを真似して買った、シャーロック・ホームズ・コスプレを持ってるから、
それを持って来て、着替えて、偽・名探偵ピカチュウと一緒に写真をとってみた。
カメラマンは、杉山さん。

診察室が探偵事務所っぽいということで、撮影場所が決定。
まずは、ワイルドな探偵(松田優作など)を意識して、机に座ってみたが、
ハーフパンツがピカチュウで隠れて、ちょっと露出狂みたいだ。↓。

椅子に座って、下半身が写らないようにしよう。
「先生は襟を立てる派ですか?」と杉山さんに言われた。↓。

襟を正し、「こわい」と言われたピカチュウの目の真似をしてみる。↓。

どうも、どれも今1だ。
するとカメラマンの杉山さんが、あごに手をやって、(チャールズ・ブロンソンのマンダムみたいなポーズをして)、
「こうやったら、どうですか?」とアドバイス。↓。

なかなか、いいんじゃない。

杉山さんのコスプレ(上着と帽子のみ)も撮ってあげたんだけど、本人は載せて欲しくないというから、想像して下さい。
当たり前だが、僕と較べると、メチャかわいいです。

BGM. ピンクレディー「ウォンテッド (指名手配)」


僕らの愛って無(む)?

1/Ⅵ.(土)2019 はれ 上坂すみれ、新プリキュアに!

今回は、カワクリのアイテムをご紹介しましょう。アイテムとは、辞書によると必要とされる品物の意味で、「ファッション・アイテム」とか「都会人のアイテム」などと使います。

都会人の愛って無…。

ちょっと、ポエムっぽくしてみました。ダジャレか。

さて、診察室の本棚にある、マトリョーシカは、1つが、アスカ他綾波以外のメンバーです。↓。

そして、もう1つが、綾波バージョンなのだが、こないだクリニックの大掃除をしたら、数が足りない。↓。

色々、隈なく探したが見当たらず、もしやと思い、一番右のセーラー服綾波を空けてみた。すると中に体操着綾波が入ってました。↓。

同様に体操着綾波を空けてみると、続々登場。食パン、かじってる子もいるし。↓。

これぞ、綾波マトリョーシカ、勢ぞろい。↓。

大掃除後に発覚した、もう1件の事件。その物件はこの、こけし達の中にあります。↓。

それは、ウナギイヌ、の右耳が破損&紛失してたのです。↓。

これは大変と、うかいさんが隅々まで探してくれたら、奇跡的に、右耳を見つけられました。↓。

これをボンドでくっつけてもらいます。ボンドガールは、うかいさん。

うかいさんは、生まれて始めて、ボンドガール、と呼ばれたらしく、ちょっと可愛く、照れてました。

 

郵便配達人が届けてくれたのは、白い箱。中身は何でしょう?

箱をひっくり返せば、わかります。からかい上手の高木さん、のマグカップです。↓。

これがフルカラーマグカップ。診察室の大きいタペストリーと同じ絵柄ですね。↓。

逆サイドの側面には、「やっとこっちみた」の絵柄。英語に訳すと、「ルックアットミー」か。↓。

今僕が使っているマグカップは、デデデデ、のです。これは僕が好きな人に読ませたいマンガ・ランキング1位の作品です。↓。

主役は、おんたん(眉毛)と門出(メガネ)。かどで、は小学校の時、男子にいじめられその時のあだ名が、門出、をひっくり返して、出門=デーモン=悪魔、です。おんたんは、そんな門出の味方をしてくれました。ちょっと変わってるし、時々、何言ってるかわからないけど、門出にとって、おんたんは絶対なのです。↓。

そんな、デデデデ、も髙木さんブームが到来してから、僕の心のスペースでは脇に置かれてしまいました。こないだなど、うかいさんがブログに書いてましたが、門出の名前を思い出せませんでした。自分でも、かなりショックでした。

そんな、からかい上手の髙木さんの、きゃらパスケースをゲットしました。↓。

表の柄は、診察室の大きいタペストリーと同じ絵柄ですね。あれ、この文章、デジャブ?

中はこうなっています。実用的ですね。↓。

裏は、消しゴム、が書かれてます。からかい上手の髙木さん、には、消しゴム、という回があります。

授業中に髙木さんが、隣の席の男子でからかう対象の西片(にしかた)に、「ね、消しゴムに好きな人の名前を書いて最後まで使い切ったらラブラブになれる、って知ってる?」と聞きます。西片は、最初は、「髙木さんは、そんなこと信じてるの?幼稚だなぁ」と余裕ですが、髙木さんに消しゴムをとられ、「みせて」とチェックされると、急に不安になります。誰かがイタズラで女子の名前を書いてたら、また髙木さんにからかわれてしまう。でも、それは余計な心配、西片の消しゴムには、何にも書いてなかったのです。

西片は、反撃にでます。「そうゆう髙木さんはどうなんだい?」。髙木さんは、「さぁね」とゴマかして、授業中なのに手を上げて、「センセー、トイレに行っていいですか?」に先生は、「おお」と許可します。髙木さんがいなくなった机の上に、消しゴムが置きっ放しです。西片は、ためらいながらも誘惑にかてず、髙木さんの消しゴムを手に取り、そっと消しゴムのケースを下にずらしてみます。すると、何か書いてあります!

そこに書いてある文字は、「ろうかみろ」。西片が廊下の方をみると、髙木さんが笑いをこらえてこっちをみていました。「くそ~、髙木さんめ。またからかわれた」と西片は肩を落します。笑いながら、席に戻ってきた髙木さんは、「西片は思った通りの行動するよ」と涙を浮かべながら笑っています。そして「本当に、西片は運が悪いね。2分の1の確率を外す、なんて」と言います。

西片「2分の1、って何?」、高木さん「ひみつ」。

そして、ラストシーンで髙木さんが自分の消しゴムを手にして、西片には見えないようにそれをひっくり返して、消しゴムのケースをずらすと、「西」という漢字が現れるのです。そんな重要なアイテムが、消しゴムなのです。↓。

この話を、うかいさんに教えてあげたら、「きゃー、その頃に戻りたい」と身悶えてました。うかいさん、顔、赤いよ。

誰でも、子供に戻りたいと思うでしょうが、こないだ小学校1年生の男の子が診察室にやってきました。怪獣に夢中で遊んでました。高価なおもちゃもあるので、杉山さんを監視役に呼び、一緒に遊ばせました。↓。

もう終わりだよ、というと、その子はもっと遊んでたいから、ちょっと怒って、大事なキヨシローのうちわを持って、バタバタと天狗のように扇ぎ出しました。下が、’96年日比谷野音のコンサートの記念のうちわ。表の絵柄は、サーカスのゾウです。うちわプレゼンターは、プレイセラピーをしてくれてた当人の杉山さんです。↓。

裏は、詳細な情報が書かれてますね。このうちわを支える、ねずみ色のカーディガンの正体も杉山さんです。↓。

その小1は、このうちわで怪獣に風を吹きかけて、まるで命を与えて、暴れ出させようとせんばかりでした。杉山さんで再現フィルムを作ってみました。↓。

結局、その子は、診察室を出て、待合室のポケモンで杉山さんが一緒に遊んでくれるという取引で、外に出るのですが、退室間際に、「最後に、おじさんにチョップ❗️」と言って水平打ち。「おじさん?オレのことか?」と思ったら、そうじゃなくて、本棚の植木等人形のことでした。これも、杉山さんで再現します。↓。

うかいさんに教えてもらったのですが、BS11で毎週火曜に、植木等の映画(クレージーキャッツの映画)をやってるそうです。下は、無責任男=平均(たいら・ひとし)。↓。

さっきは、誰でも子供に戻りたいみたいなことを言いましたが、意に反して小学生にさせられたのが、名探偵コナンだそうです。僕はあまり詳しくないですが、少しづつ学習しているところです。

こないだラーメン屋でいっぱいやろうと思い、何か適当な読み物が欲しくコンビニに入り、マンガのコミックスを探しました。コンビニは本屋と違って最新刊しか扱っていません。だから途中から読むことになります。「弱虫ペダル」の61巻が売ってましたが、アニメの1期と2期はみましたが、さすがに61巻は飛びすぎでしょう。迷ったけどやめました。

そして、ちょうど、コナンの特別版があったから、これはいいや、と思ってこれを買ってラーメン屋に行きました。↓。

しかし、表紙をめくったら、ビックリ。これも、44巻でした。↓。

話は変わりますが、さっきの怪獣の並んでるソファテーブルの下に未開封の箱がありました。買っただけで満足して、開けないことはたまにありますね。↓。

さて、何だっけ?とタイムカプセルを開ける気分で箱を開けました。どうやら、くつ、のようです。丁度、良かった。先日、スニーカーだと思って買ったコナンの安室&赤井のそれがキーチェーンだった報告はこないだしましたよね?

カラ松、でした。

僕は、こないだパシフィコ横浜の、おそ松さんフェスに行った時、の席が、カラ松ブロックでした。カラ松(の声優さん)に、「へ~い、カラ松ガールズ?」と声をかけられると周囲は黄色い声です。おそ松さんフェスは、満員でしたが、ほとんど客は女子ばかりで中高年で1人で来てるのは見渡す限り僕くらいでした。そんな空間に、カラ松(の声優さん)は、お約束で、「カラ松ボ~イズ?」と声を掛けます。僕は右手を握りしめ、膝の下で、小さくギュっとしました。

そんな因縁浅からぬ、カラ松のシューズです。↓。

早速、これを履いて写真を撮影しましょう。カメラマンは、連写でお馴染みの、杉山さん。

まずは、カラ松ポーズで。↓。

次いで、マイケル・ジャクソン風に。↓。

ラストは、田原俊彦風に。↓。

どれも同じですね。

BGM. 上坂すみれ「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡」


お嬢さん、お手をどうぞ

29/Ⅴ.(水)2019 予報では雨だが、まだ降ってない。

ネットのアマゾンをみてた。普段、履いてるサンダルがくたびれてきたから、何かないかな?と探してた。

そしたら、コナンの安室のスニーカーが1200円くらいで売っていた。安いから買った。↓。

同じシリーズで、赤井さんもあったから、それも買った。↓。

物を変えるタイミングとは重なるもので、今僕が使ってるパスケースは、おそ松さん。何かの雑誌の応募者全員サービスでゲットしたものだ。↓。

しかし、これは使い過ぎて、剥がれて中のスポンジがみえてしまっている。↓。

このパスケースには、Tカードも入っていて、からかい上手の高木さん、のステッカーを貼ってある。これは、ゲーマーズでもらった景品。↓。

Tカードは、ファミマでお買い物をする時に出すのだが、さすがに最近は皆覚えてくれたが、当初は、「何か付いてますよ」と、このようにシールを剥がされた。↓。

さて、今回、アマゾンでゲットした物の中には、新しいパスケースもあります。「からかい上手の高木さん」柄です。ゲーマーズのステッカーと同じですね。↓。

今、僕が履いてるサンダル。少し汚れが目立ってきました。買った当時は、毛がフサフサで、ウルトラマンに出てくる、雪山の怪獣・ウーに似ててお気に入りでした。↓。

これが、ウー、の指人形。杉山さんの指にはめてみてもらいました。↓。

それでは早速、さっきの、安室or赤井のシューズを履けば良いとお思いでしょうが、実は買ってから気付いたのですが、それは「小人サイズ」だったのです。

本来は、キーホルダー。指モデルは、杉山さん。↓。

これは赤井。指モデリストは杉山さん。↓。

面白そうなので、僕は両足を履くように指人形で、トコトコしてみます。↓。

トコトコ続けます。↓。

カメラマンは、杉山さん。↓。

段々、楽しくなってきます。↓。

パラパラ漫画みたいですね。↓。

インコーナーに曲がっていきます。↓。

ついに、ジャンプしました。↓。

着地。↓。

結局、トコトコ歩きを杉山さんに撮影してもらったら、8枚撮ってくれました。もう皆さん、お気付きだと思いますが、彼女は連写好きだそうです。

連写はいいけど、最後の方は、僕の顔が写ってますね。杉山さんに動きが出たのか、僕がインして行ったのか?どっちかわかりませんが、「真を写す」と書いて写真だから、こういう臨場感のあるものは面白いですね。

ところで細木数子さんが言っていたのですが、運気を上げるには、自分の近くにチャーミング・ポイントを置いておくといいらしい。そこでカワクリ受付は、皆さんにみえないとこで、隠れ愛されグッズに囲まれています。

前に、うかいさんがブログ記事「※ブログ読者全員サービス※」で紹介した、ピカチュウの叫び、とか、コナンの寝そべり赤井さん、など。それに加わったのが、イースター仕様の、ピカチュウとイーブイです。↓。

どうです?可愛いでしょう?お嬢さん、お手にどうぞ。↓。

BGM. SALLY「バージンブルー」


十中八九N・Gアーカイブス 「お母さん、福岡といえば杉山さんだけじゃないんです」

タイトルから思いつく過去の記事を3連続で!

(1)福岡の学会へ行く、グルメ・リポート

27~28/Ⅶ.(日~月) 2014 はれ
知り合いのSちゃんは、風俗方面で大活躍中だ。
先日、東スポの男セン・コーナーにもSちゃんの記事が出てたから、本人にそれを教えたら、
「そんなん見てん?こっちの方が写り良いよ」と、その方面の専門誌を見せてくれた。
そこでは、彼女が表紙と何ページもの巻頭グラビアを飾っていた。まるで、トップ・アイドル級の扱いだ。
<すごいね!>と僕が感心すると、「でしょ?」と彼女は得意気だった。
彼女のプロフィールに出身地・福岡と書いてあったのが、僕の頭の隅に残っていた。
それが今回の序章。
2014年の抱負は、「攻めること」にした。
だから、学会もバンバン行くし、学会発表やシンポジストも断らないで受けることにした。
その一環としての、福岡の学会である。

ここ数年で、メーカーと医者の関係は、きわめてクリーンになって、接待のようなものが一切禁止となった。
しかし、今回のような時は、困るな。
福岡のような勝手を知らない街で、1人で夜を過ごすのは、どこへ行ったら良いかも判らず、迷い子のようだ。
接待じゃなくても良いから、割り勘でどこかへ連れてってくれれば良いのに。
でも、待てよ、知らない医者と一緒に行動するのも疲れそうだな。前言撤回。
という訳で、福岡を前もってリサーチしないといけない。
コーディネートしてくれる人が、いくつか有名店をリスト・アップしてくれた。
この時点で判ったのは、博多は、日曜の夜は休みの店が多い、ということだ。
大学時代の同級生の小田くんが北九州の出身なので聞いてみた。
彼はとても親切で、色々な情報を、僕のスケジュールと合わせて、何度もメールでやりとりしてくれた。
ありがとう。小田くん。感謝します。
でも、結局は自分でネットで確認して予約しないといけないから、それが面倒なのだ。
フラッと行って良さそうなところに入る手もあるが、福岡、日曜の夜、休みが多い、って言うし。
困ったものだ。
そこで序章で、紹介した、Sちゃんを思い出し、相談してみた。
Sちゃんは、事もなげに、「私の福岡の友達に案内させようか?」と言った。
Sちゃんの友達は博多のキャバクラに勤めてるらしい。
Sちゃんは、事もなげに、「学会が終ったら、待ち合せて、同伴して、その店で飲めば良い」と言った。
僕がぽかんとしていると、「キャバクラとか、行かんの?」とSちゃん。
なまりは伝染るもので、<行かん>と答えた。
「フー…」とこれみよがしに大きな溜め息をついたSちゃんは、何かを考えている。
「日曜は休みだ」と独り言を言い、急に、「よし、直接、頼もう」と友達に電話をして交渉を始めた。
電話口の様子では、相手はその日は、昼間にバーベキューの用事があるらしい。
Sちゃんは、「でも、夜は空いてるっしょ?」と交渉をすすめて、夜の8時からならOKということになった。
<僕はその友達と2人で逢うの?>と判りきったことを念のために確認した。
「大丈夫、私の幼馴染だから」とSちゃん。
<いや、ちょっと緊張するかもしれないんですが>と僕。
「大丈夫、あの子とは腐れ縁だから」と微笑むSちゃん。
<何だかよく判らないけど、ま、腐れ縁なら、大丈夫か>と僕は納得させられた。
そうして僕は、Sちゃんの幼馴染に博多のガイドをしてもらうことになった。
しかし、その日の幼馴染は、まったくのオフの日なので、<お礼とかしなくていいの?>と聞いてみた。
「う~ん」とSちゃんは少し考え込んでいた。
<1万円くらい払うか?>と僕が言うと、「高い!」と即答&怒声。
<じゃ、東京銘菓のひよこ、でも持って行こうか>と僕がユーモアで返すと、Sちゃんの表情はにわかに曇った。
「あんね~、ひよこ、って福岡のお菓子だって知っとう?」とSちゃん。
Sちゃんが言うには、ひよこ、は東京オリンピックの時に全国のお菓子を紹介するために東京に集められた物らしい。
皆さん、知ってました?僕は知らなかった。
<でもさ、東京駅には東京駅限定の、塩ひよこ、があるのはどうなの?>と僕。
「別に良いんじゃない?企業努力だし」とSちゃん。
塩ひよこ、にはまるで興味がないようだった。下が、Sちゃんを怒らせた、ひよこ。↓。


で、結局、お礼は、幼馴染が連れてってくれた店で一緒に飲み食いした分をご馳走すれば良い、ということになった。
僕は、<福岡の人って、ライオンズのこと、今でも好きなの?>と尋ねてみた。
Sちゃんは、にべもなく、「あ~、それ、おじさん、っしょ。西鉄ね。今は、ホークス」。
僕はプロ野球は昭和の時代で止まってるからな。
<そうだったね、今は、福岡ダイエーか>の僕の発言を、「ソフトバンクね」と憐れな者を見るような目で訂正した。
Sちゃんは、店は幼馴染に任せて、1人で時間が余ったら呼子(よぶこ)でイカを食べると良い、と教えてくれた。
呼子のイカは透明で、それを知ってるから、東京のどんな高級な店でもイカは食べれない、とSちゃんは言った。
わかった、イカ、食べてくるよ。
<ところで、普段の僕はレディにこんな失礼な質問は決してしないんだけれどね、参考までに、Sちゃん、いくつ?>。
心の準備をしておきたいじゃん。すると、Sちゃんは、「ん?にじゅうさん」と答えた。
…ってことは、幼馴染も23才か。
「俺はまだ本気出してないだけ」の大黒シズオの編集担当の宇波さんと同い年かぁ。大丈夫かな?
そして、僕は日曜日、飛行機に乗り遅れることもなく、無事に福岡の学会に参加した。
そして、幼馴染との待ち合わせまでの間、ホテルの部屋で仮眠した。
きっと、疲れが溜まっていたからだろう、短い質の悪い睡眠で、悪夢と金縛りとこむら返りの三重苦を体験した。
いてぇーよ!
そんなこんなしてるうちに、約束の時間になった。
予定通り、幼馴染と僕は、待ち合わせ場所で落ち合って、タクシーに乗って、予約しておいてくれた店に向かう。
タクシーの運転手もその店の名前を知らなかったから、隠れた名店みたいだ。
ちなみに、コーディネートしてくれた人のリストにも入っていなかった。
中心部と逆にあるらしい。「おのころ」という店。
幼馴染は朝の仕事と夜の仕事を掛け持ちしていて、明日(月)も朝9時から仕事らしい。
今日は休みで、海に行き、バーベキューをしていたと、スマホで写真を見せてくれた。
<なんだか、休みの日に悪いね>と僕が言うと、「Sちゃんの頼みだから」と手刀を作って、横に振った。
幼馴染が言うには、店に来るお医者さん達に相談したら、ここがいいだろう、ということになったらしい。
彼女もここに来たのは、2回目らしい。

座敷もあるが、カウンターの方が作業がみれて楽しい。
いけすが2つあり、裏のいけすの様子はモニターに映っている。
まずは、お刺身。呼子のイカが早速、出てきた。↓。


ゲソまで透明でゲソ。コリコリでゲソ。↓。


イカの頭部は後で焼いて食べます。↓。


白身は、くえ。そして、まぐろ、いわし。↓。


くえ、は冬の魚だと思っていたが、1年中海底にいるらしい。
台風があると、かきまぜられて、上に上がってくるのを捕まえるらしい。だから、夏でも食べられる。
下が、くえの顔。おそろしい顔ですね。↓。


次は、国東半島の天然物の岩ガキ。↓。


国東半島は、九州の地図の四国側のコブのあたりだそうだ。
幼馴染がスマホを駆使して、日本地図を出して、説明してくれた。
幼馴染はすごくスマホを使いこなす。
ホークスは強いのかと聞くと、パ・リーグの順位表や今日の試合結果を見る。ちなみに、勝ってた。
博多のご当地アイドルの話になると、橋本環奈、の画像を。
ちゃわんむし、の話から、僕が<鹿児島に、ちゃわんむしの民謡があるね>と言うと店の人も誰も知らなかった。
すると、彼女がスマホで調べ、「あった!」と言って、民謡「ちゃわんむし」を流して聞かせた。
店の人も手を止めて聞き入った。
前に東スポの「こんな女の子は落とせる」という記事で、「呑み会で知らない話題が出ると、すぐスマホで調べる子」
というのがあって、僕は<そんな奴ぁ、いねぇよ!>と1人で東スポにつっこんでいたものだが、いた。
ま、落とさない、が。
彼女は、途中でバッグから、充電器のようなものを取り出し、「スマホってすぐ切れちゃうんだよね」と言って接続した。
<そんなことばっかりやってるから、すぐバッテリーあがるんだよ>と思ったが、口には出さなかった。
ちなみに、そんな彼女でも、HKT48の劇場のチケットはとれないらしい。
「ホークスはとれても、HKTは無理!」、って言ってた。
冬瓜(とうがん)は鯨と一緒に食べるらしい。↓。


冬瓜は、その名前から、冬の物かと思ったら、夏の瓜らしい。
皮が硬くモチがいいらしく、冬までモツ、という例えから、冬瓜というそうだ。
幼馴染は、例によって、スマホで、冬瓜の画像を出して、「こんなに大きいんだよ」と見せてくれた。
厚意は嬉しいが、それ実物大じゃないし。
穴子は、川原3大好物の1つで、穴子がいる地盤と同じ色をしているらしい。
これは柔らかい砂のような地盤にいた穴子。
穴子は恐ろしい牙を持っていて、店主曰く、「よく噛む」そうだ。↓。


魚ばかりじゃなく、お肉もあります。佐賀牛とかもあるけど、地鶏を食べた。↓。


この店には、よく横綱・白鵬も訪れるらしく、その時に、かめしずく、という焼酎を呑むらしい。
マネして、呑んでみた。↓。


幼馴染が、「お酒は何が好き?」と聞くから、<日本酒>と答えると、店の女の子が「だっさい、入りましたよ」と言った。
だっさい、は山口のお酒だが、珍しい酒であまり店にも入ってこないらしい。
店の女の子がこれが最後の1本ですよ、とすすめるので呑むことにした。↓。


女の子がお酒を注いでる時に、<これ、エヴァンゲリオンのミサトさんが呑んでた銘柄だね>と僕が言うと、店の女の子は
手を止め、「本当ですか?」とマジな口調で食いついてきた。
<いや、わかんない。勘違いかも>と僕が答えた時には、幼馴染は、もうへべれけで、スマホで調べてくれたりしなかった。
だっさい、は3杯呑んだ。↓。


しめは、小さなおにぎり。一口で食べてしまい、写メ、撮り忘れちゃった。
すると、店の女の子が、「小学生の頃、おにぎりコンクールで優勝したらしいですよ」とこっそり教えてくれた。
僕が笑うと、その子も、「おかしいですよね、おにぎりコンクール、なんて」と笑った。
<だけど、よく考えたら、その審査員に見る目があった、ってことだね>と僕が店主の方をチラリと見てそう言うと、
その子も店主の方を見て、「あっ!そうですね」と、真顔になった。
店主は、割と若い人で、博多華丸にちょっと顔が似てる愛想の良い人だった。
8月になると、8月にだけとれる、メイジダイ、という珍しい魚が入るらしい。
黒潮と何かがぶつかって、2週間だけ大量に浮かび上がり、それを漁師がいっせいにとるらしい。
店主が言うには、メイジダイ、は活きてないと食べれないらしい。
メイジダイ、だけを食べに東京から来る人もいるらしい。
僕も8月に来ようかな、って言うと、店主は、「是非」と頭を下げた。
気がつくと、幼馴染はもうベロンベロンで、明日は9時から仕事だと言うので、タクシーを呼んでお開きにした。↓。


タクシーの中で、幼馴染は、「Sちゃんとはしばらくあってないなぁ。カノジョ、元気ですか?」と聞くから、
<大活躍だよ>と答えておいた。
幼馴染は、「川原さんはどこの生まれ?」と聞くから、<茅ヶ崎、知らないか、ま、東京みたいなもの>と答える。
「あぁ、サザン」、そんな会話の後、「私、福岡から外に出たことないんですよ」と幼馴染はポツリと言った。
そんな事を言われても答えようがないな、と思ってると、幼馴染は運転手に道を教え始めたから、彼女の家が近づいた。
僕は、<今日はありがとう。本当に8月に、メイジダイ、食べに来ようかな>と礼を言った。
すると幼馴染は、「喜んでもらえて良かったです。メイジダイ、は、Sちゃんと一緒に来たら?」と屈託もなく言った。
そういう訳にもいかないだろう。倫理的に。このブログには、中高生の読者もいるし。
幼馴染は車を降りると、見えなくなるまで手を振っていた。
僕は後部座席に後ろ向きに座り、見えなくなるまで、それを見ていた。
僕はホテルに着くと、バーに寄って、コニャックを2杯呑んだ。清志郎がCMをやってた、ヘネシー、だ。XO。
そして、拓郎がこないだのコンサートで喋っていた、モヒート、も2杯呑み、部屋に帰って寝た。
翌日は、Sちゃんに頼まれたお土産を買いに天神の岩田屋に「北島の丸ぼうろ」を買いに行く。
僕はすっかり寝坊して、ホテルの朝食バイキングを食べ損ねたので、どこかでお昼をすませよう。
ホテルの案内の人にどこがいいか聞いてみた。
すると、ホテルの案内の人は、「北島の丸ぼうろ、は佐賀のお菓子ですよ」と首をひねった。
それは、いいんだ、と僕は受け流し、おすすめの店を聞いた。
すると、岩田屋の先に「ちかえ」という料亭があり、そこのランチの定食がおすすめだと言う。
「私も1人でよく行きますよ。いけすがあって、カウンターがいけすを囲ってて。そこのランチは1300円です。
私は東京なら3000円、大阪なら2500円かな、と思いながら食べます」と親切に教えてくれた。
下が、「ちかえ」。難しい漢字です。↓。


入り口のいけす。↓。


ランチの定食は、「ご飯」と「そば」がありますが、僕は「そば」にしました。↓。


「ちかえ」は料亭だが、お土産もあり、そこの明太子が人気らしい。隣にお土産専用の店がありました。
家庭用の食べやすくカットされたものや、パスタなどに便利なチューブ入りの物もあった。
そのチューブ入り明太子は、ランチを食べた時、他の調味料と一緒に、自由に使えるように並んでいた。
福岡の2日間はお天気に恵まれて、暑さも東京ほどの猛暑じゃなかった。
福岡は街と空港がすごく近い。
空港に早く着いたので、乗る飛行機の時間を早めてもらった。
福岡空港で、ひよこ、の看板を見かけた。↓。
「ひよこ、は福岡!」と、Sちゃんの幻聴が耳の中で怒ってる。


東京にいれば何でも食べれると思っていたが、浅はかだった。
福岡の食文化はやみつきになりそうだ。
最後になりましたが、福岡の学会およびグルメ・リポートの僕の服装は、ヒスのピンクのカモフラ柄の上下です。↓。
本来、敵の目を誤魔化す為の迷彩柄なのに、ど派手なピンクで逆に目立つという二律背反。
はにかみ屋なのか?目立ちたがり屋なのか?はっきりしろ!、と言いたいですね。
アンビバレントなこの世界には、お似合いですね。


BGM. ゾンビーズ「ふたりのシーズン」

 

(2)新たなる不安の影+ずっとある悩みの種

16/Ⅷ.(土)2014 今日から夏休み明け
「あなた、疲れてるわね」とSちゃんは言う。
Sちゃんによると、僕は「年齢不詳」だそうで、それは見た目のファッションや感性ではなく、声、なんだって。
僕の声は特徴的らしく、彼女曰くそれが「年齢不詳」にしてる原因らしい。
Sちゃんによると、最近の僕の声は「低い」らしい。「よほど疲れてるのね」と言う。
ま、確かに忙しいことは忙しいし、「殺害予告」のコメントは来るし、採用面接も控えているし。
しかし、いつから僕はこんなにSちゃんと話すようになったのだろう。
福岡の学会で困っていた時に、Sちゃんが福岡出身だということを思い出し、相談したのがきっかけと言えばきっかけだが。
彼女は、風俗方面で大活躍中だが、結構、義理堅くお盆やおばあちゃんの何回忌には福岡にとんぼ返りしている。
Sちゃんはもうすぐ誕生日で、東京の友人が祝ってくれるから、このお盆は福岡に戻ってすぐ帰ってくる強行軍だそうだ。
福岡の学会の時は、ガイド役に幼馴染を、ブッキングしてくれたし。
何かお礼に誕生日祝いでも、あげようかな。
しかし、僕は昔から、女子が喜ぶような贈り物をしたことがなく、そういうセンスはゼロに等しい。
一方、Sちゃんも超売れっ子だからたくさんプレゼントを貰うだろうし。
趣味じゃない美少女フィギュアとかを貰っても、始末に困るだろうし。
こうゆう時は、形に残らない物をあげると良いと、誰かに教えてもらったことがある。
しかし、食べ物も好き嫌いあるだろうし。
お米でもやるか。でも、重いか(重量的にね)。じゃ、お米券、にするか。金券は、重いか(気持ち的にね)。
そんなことを僕は悩んでいた。こんな言い方も不道徳だが、少し淡い恋心に似ていると思った。
前の病院で一緒だった心理のAちゃんはいつも困ると相談に乗ってくれるのだが、今回ばかりは、ノーコメントだった。
そりゃそうだ。コメントのしようもあるまい。それとも、呆れられたのかも。
こうなったら、直接、本人に聞くしかない。<何かプレゼントいる?>。
そうしたら、Sちゃんの冒頭の発言につながるのだ。「あなた、疲れてるわね」に。
しばらく、Sちゃんは考えて、何かを思いついて、「でも、やっぱり…」って言いよどんで。
僕が黙ってると、彼女は、「土曜日、仕事、何時まで?」と聞いてきた。
<まぁ、その日によるけど、9時から10時くらいかな>と僕が答える。
「お酒は呑めるの?」<平日は呑まないけどね>「キャバクラとか行く?」<行かない。寿司屋とか焼鳥>と僕。
「あぁ、値段の書いてない寿司屋っしょ?回るんじゃなくって」と、Sちゃん。
すると、Sちゃんは、「だったら、私の誕生会に一緒に来てよ。そこの呑み代、私の分と二人分、払ってくれれば」と提案。
僕が渋い顔をしていると、Sちゃんは、「あっ、無理なら、全然。気にしないで。断ってくれて良いから」と言う。
ここで回想シーン。
僕が大学の5年生の頃、仲の良い女の子がいた。病院実習で1年間一緒にローテーションしてたから仲良くなる。
それをきっかけに付き合うカップルもよくいる。結婚してるケースも珍しくない。
僕らはつきあってはいなかったが、(つきあう、の定義がわからなかったから)、けれど、はたから見てもお似合いだった。
それが、国家試験直前の6年になって、その子は、僕らの班の別の男子と交際した。
正直、それはちょっと意表をつかれた。クラスの皆もそう思ったと思う。でも、誰も口にしなかった。
変な空気だった。僕は告白もしてないのにフラれていて、つきあってもないのに捨てられていた。
皆、遠慮して、その周辺のことは、一切、僕の前では、禁句になった。
その気遣いが、傷口にまた塩を塗りこむみたいに、痛くてね。
そんな時、レレちゃんが、(今回の人材募集の会社も彼女が紹介してくれた)僕をホームパーティーに誘ってくれた。
レレちゃんは、広尾とか麻布とか、あまり僕が行かない方面に、自宅を持っていた。
彼女は、小・中・高と一環の名門お嬢さん学校の出身で、だからそういう友達が集まる会だった。
僕の記憶では、うちの大学からは僕しか呼ばれていなかった気がする。
外人とかもいて、留学生って言うんですか?、白人だった。
来てる人は皆、着てる服装から違ってて。上品でさ。で、優しいんだ、そういう人達って。
隅っこでオドオドしてる僕に声をかけてきてくれたりして。
あまりの場違い感に、途中から記憶喪失です。
1つだけ覚えてるのは、ハンサムな男の子が「今日のパーティーのために、肉を焼いてきた」って差し出したシーンで、
僕は、単純に、<男が料理するんだ?>ってビックリしたことと、その肉がメチャクチャ美味しかったことだ。
まだ、「ビストロ・スマップ」はおろか、SMAPさえ結成されてない時代にですよ。
レレちゃんは、傷心の僕を励ますためにホームパーティーに呼んでくれて、「手ぶらでくれば良い」と言ったから、
本当に手ぶらで行ったら後悔したっけ。
ここで回想シーン、終了。
で、話をSちゃんに戻すが、まさにその時のレレちゃんのホームパーティーの招待のされ方と酷似してるのだ。
僕は、Sちゃんに、<実は大学生の時にね~>と上に書いたような話を打ち明け、<だから気が進まない>、と遠慮した。
Sちゃんは、「全然、気にしないで。気を遣わなくて良い人達だから」とその日の参加人物や行く場所を教えてくれた。
その日は、神宮で花火大会があり、女の子達は全員浴衣で参加する。
皆、似たような事を考えるらしく、その日の着付けは、予約がいっぱいで、だから会が始まるのも遅くになるそうだ。
それで、さっき、僕の外来が終る時間を聞いた訳で、むしろ、それで丁度良いくらいだと言う。
Sちゃんの友達は歌舞伎町のキャバクラで働いている女の子らしい。
そのメンバーで、行きつけの歌舞伎町のホストクラブに行って、VIPルームでシャンパンをあけるんだって。
話を聞いてる最中に僕がドン引きしてるのが、伝わったらしく、「大丈夫、シャンパンはもう用意してくれてあるから」と言う。
それも大事だが、それ以外にも色んな問題があり過ぎて、何を質問していいかが判らない。
本当に勉強の出来ない子って、質問すら出来ない、ってのとどこか通じるな。
<俺ね、初対面の人だと対人恐怖になるんだよ。喋れないかも>に、「精神科医が何、言ってるの」と笑う。
さらに「そこは皆、プロだから、大丈夫。対人恐怖を克服しよう!」だって。とほほ。
<そもそもホストクラブって男が入れるの?>「ダメじゃない?でも、私と一緒なら入れるから。事前に待ち合わせね」。
<ドレスコードとかあるの?>「女の子は浴衣デーだけど、あなたはそのままで大丈夫。TシャツでOK」。
さすがに、いくらかかるの?、とは聞けなかった。バースデーパーティーにお金の話をするのは無粋だし。
そもそも、これはSちゃんが、僕が元気なさそうだから、誘ってくれた好意だし。
本当の内輪の会みたいだし。
やっぱ、レレちゃんのホームパーティー・パターンだよ。その水商売バージョン。
まぁ、現実問題、いくらお金がいるのか、カードを使って良いのか、プレゼントは別にいるのか、などが皆目見当つかない。
そこで蛇の道は蛇、昔、その方面に詳しかったFのクリニックに表敬訪問する。
僕がFのクリニックに着くと、もう診療は終っていて、受付の二人の女の子とFが待合室のソファに座って待っていた。
僕は女の子にアルタでお土産に買ったクロワッサン鯛焼きを一匹づつ差し入れて、早々と二人を追い帰し、Fに相談。
Fは「う~ん、多分、騙されてはないと思う。でも取り巻きが怖いな」と分析し、「俺なら行かないな」と結論づけた。
現金は持っておいた方がいいよ。クレジット・カードは使っちゃだめ。花くらい用意したら。
「かすみ草だけ、とか、はよしたほうが良いよ。普通にバラとかね」だって。
<俺、現金、持ってないんだけど、貸して>って言うと、「君、ATM知らないの?」って言われた。
<使ったことない。オタクの間では、ATMってアニメイト・タイトー・まんだらけ、だって知ってる?>の返しは、スルーされた。
まぁ、でも、ありがとう。何か参考になったよ。
しかし、Fだったら、行かないのかぁ。
それでも、俺は行くけどね。
我ながら勇気があると思う。
戦場で生き残るのは必ずしも勇敢な兵士ではない、という言葉が頭をかすめる。
そこで心配になって、ヨット部で一緒だった、よく女の子にモテてた巴くんにも相談してみた。
巴くんは、「えーっ、Fは行かないって?僕は行くなぁ、行かないと始まらないよね」と心強い発言。
さらに巴くんは突っ込んだアドヴァイスをくれる。
「プレゼントは外れる可能性もあるので、別の日に時間を作ってもらって、一緒に買いに行くかな」だって。
お金は、Fと同じ意見で、カードは持っていかないって。
「お金は状況をみながらだけど、脈なしでも会費、女の子の分、車代で10万くらいかなぁ。
ホストクラブの飲食まで入れたら20万くらい?それ以上は絶対出さない。
でも聞いた話では、どうにかしようとする時は、同伴から店内、アフターまでして金使うみたいだよ~。
金かかるよね~。頑張って下さい。結果、教えてね」だって、ちょっと勘違いしてるみたい。
別に「どうにかしよう」なんて思ってない訳だし。

Sちゃんは、僕に一定の距離をおいている。彼女は悩み事を僕には愚痴らない。僕に喋ると金銭が生じると思ってるのかな?
それとも俺の腕を信用してないのかな?(苦笑)
彼女は悩み事は、キャバクラやホストクラブで喋って発散するそうだ。
「一々始めから相手に説明しないといけないから自分の整理になるのよ」、と笑う。

ちなみにSちゃんって、サド、です。職業柄のキャラ設定はね。
初対面で僕は彼女と一言二言交わして、「あなた、Mじゃないのね!?」と言われた。
確かに人間を「S」と「M」で分ける物差しが存在して通用するのは判る。
しかし、初対面の人に対して、「あなた、Mじゃないのね!?」という挨拶が成立する空間があることを僕は知らなかった。
結構、長く生きてきたつもりだが、まだまだ知らないことばかりだ。
でも、良く考えたら、Sちゃんの仕事は客を選ばないから偉いな。
どっかの地方では、「疲れる」ことを「えらい」と言うらしいな。
「疲れた~」の意味で、「えらいわ~」って使うらしい。
本来、立派という意味で用いられる「えらい」が「しんどい」って意味と同じ言葉で表現されるのは興味深い。
「えらいね」はひとつで両方をまかなえるから便利だね。
取り敢えず、髪の毛をスイカ模様にしてみました。今日から仕事だし、夏だし。
「金くれ。」Tシャツはタイムリーでしょう?。↓。


後ろから見ると、こんな感じ。緑と黒が見分けづらいですかね。緑はスイカの皮で、黒はスイカの種ね。↓。


爪は、Sちゃんの誕生祝いをイメージしてケーキっぽく。デコレーション・ケーキじゃなく、カップ・ケーキですね。↓。


しかし、人はどうやったら、綺麗に生きれるのかな。

BGM. RCサクセション「よそ者」

 

(3)恋は盲目

16~17/Ⅷ.(土)~(日) 2014 猛暑
いや~歌舞伎町…怖いね。
ホストクラブ行ってきましたよ。
今回は、前回の記事の続きなので、読んでない人には何のことだか判からないですね。
実は、前回の記事は、すこぶる評判が悪かったんです。特に女子から。
元々、僕は優等生キャラで売ってる訳ではないから、あまり気にしてはいないんだけれど。
だけど、万一、殺害された時、「こんなことをブログに書いてる医者だから、当然だよね」と世間に中傷されるのは嫌だ。
心外だなぁ、ブログの記事だけで、人間性を評価されるなんて。毎日、遅くまで、一生懸命、働いてるのになぁ。
ま、言い訳しててもしょうがない。
わかる人にはわかってもらえるはずさ。そう信じて書き進めよう。これまで、そうやって生きてきたのだし。
その日は、風俗方面で大活躍中のSちゃんという女の子(23歳)から彼女のバースディ・パーティーに誘われたのです。
場所は歌舞伎町のホストクラブ。仲間だけで祝う会だと言う。
ホストクラブに男は入れないらしいが、今日の主役のSちゃんと一緒なら入れるので、歌舞伎町のコンビニで待ち合わせ。
さすが、歌舞伎町、コンビニの雑誌コーナーに、「ホストマガジン」なんて雑誌がありましたよ。
大岡山のコンビニでは、まず見ませんね。
この一冊で全国優良ホストクラブ情報を完全網羅!らしい。
9月号は、上半期ナンバーワン大特集だって、うひょ~!
その日のホストクラブは浴衣デー。従業員ホストは全員浴衣(将棋柄とか金魚柄など)で、お客も浴衣ならドリンク只。
僕は、浴衣を持ってないので、アメ横で買った海軍のセーラー服に水兵帽という「水兵さん」の格好で行った。
Sちゃんは着付けに時間がかかり、僕は歌舞伎町のコンビニで待機する。
しかし、コンビニに出入りする客層が怖いし、僕をジロジロみるから、近くの交番の前で待つ。
すると、交番に「あの店で、ボッタくられた!」と怒鳴り込んでくる強面のお兄さんたちが多数。
歌舞伎町の交番は、ボッタくりバーの苦情処理所にもなっていた。
おまわりさんが、「店に表示してる限り、金額に関しては、こちらは何も言えない」と歌舞伎町ルールを一々、説明していた。
僕は、Sちゃんへの誕生日プレゼント代わりに、Sちゃんと自分の分の代金をおごるという約束をしていた。
なんか、これから起こる事を暗示してるかのような光景だ。
それにしても、Sちゃん、早く来ないかな。怖いな。帰りたくなってきたよ。
待つこと20分。浴衣姿のSちゃんが現れて、水兵さんの僕が手を振ると、「すぐ判った」と彼女は笑いながら駆け寄って来た。
履きなれない下駄で走るから、左足の親指を切っちゃって。圧迫止血とかしてやったよ。歌舞伎町の真ん中で救急処置。
この会は、Sちゃんの誕生日に開かれたものだが、参加者は1人の女の子(ホスト好き)を除けば残りは皆、ホスト。
つまり、店側の人じゃん。Sちゃんは友達が少ない。そういうところ嫌いじゃないです。
Sちゃんが僕を招待してくれた理由のきっかけは僕が元気がなかったからだが、本当の深層心理は参加してみて判った。
「自分にはこんな変わった友人がいる!」という自慢を皆にしたかったようだ。
Sちゃんは、実際、僕をその様に紹介した。
「髪の毛、スイカなんだよ~」
「見て見て、爪、ケーキなんだよ。私の誕生日祝いだからなんだよ~」
「この人、いくつに見える~?」
「本当の職業、言って良い?」などと無邪気にはしゃぐ姿は少女のままだ。
あるホストから、「自分も~昔~、バンドやってたし~、まったく同じ~髪色にしたことあるし~、超~懐かしい~!」って、
20代前半の奴に先輩風吹かされるみたいに言われる、50代前半の男の哀愁って、皆さん、判る?
あるホストは、僕に「年齢、本気に当てに行っちゃっても良いですか?」と挑んできた。
<いやいや、そんなに面白いオチとか、ないから>、と俺。
そのホストは、俺のことを上から下まで何度も見て、クイズ番組の回答者みたいな声で「37!」と答えた。
Sちゃんは、大喜び。「やった~!年齢不詳~!」って大騒ぎ。
ちなみに僕は、昭和37年生まれの52。
だから、<(37は)惜しい!>って答えた。
ホストは、「惜しい?じゃ、38?39?36!」とピンそば狙い。
Sちゃんも一緒に混乱して、「あれ、そんな年だったっけ??」と言っている。かなり酔ってる。
僕は、<今、37、って言ったでしょう?それが、惜しいの>とヒントをあげるがホストは「47?えっ、74?」とトンチンカン。
案外、それ程、アドリブの適応力が必要とされない職場なのかもしれないな。
その点では、我々の方が質の高い連想力を要求されるな。
ちなみに、「74」ってどんだけジジイだよ。ジョン・レノンの年だよ、もし生きてたらね。
しかし、年齢の話で驚いたのは、Sちゃんの本当の年齢だ。
ホストは、口々に、「おめでとう~、ついに大台ですね」とSちゃんをいじって、祝っていた。
Sちゃん、今日が、実は30歳のバースデーパーティーだったのです。
僕は、<Sちゃん、23歳って言ってなかったっけ?>。「それは、営業用よ、言ってなかったっけ?」と、Sちゃん。
<じゃ、何?福岡をガイドしてくれた幼馴染は?>、「あの子も、今度、30」。
ガチョーン!!
俺の緊張とときめきの博多の夜を返せ!
人のこと「年齢不詳」とか言っといて、そっちは「年齢詐称」じゃないか。7つもサバ読んどいて。
Sちゃんには、この店にお気に入りのホストがいる。
今日のバースディパーティーは、VIP席で、そのホストを完全指名し、常に脇に置いていた。
そのホストから名刺を頂いて驚いた。そこには、「S」と書いてあった。
「S」は、男でも女でもおかしくない名前だ。
Sちゃんの「S」は源氏名だが、その由来がこのホストの源氏名から来てたとは、ホストから名刺を頂くまで知らなかった。
どんだけ「おそろ」にしてんだよ。
バウンダリーなさすぎだろ。
中2かっ!(タカ&トシ風に)
Sちゃんは、そのホストと僕を会わせたかったみたいだ。気が合うと思ったらしい。正気か?
Sちゃんは、そのホストと僕がちょっと似てる、とも言った。
娘のフィアンセと会う時の父親って、こんな気分なのかな。
どんな奴が来ても、絶対、気に要らないだろうな。
俺が父親だったら、相手の男に対して、治療的な精神療法と正反対の事をして、苦しめて試してやる。
ケケケ、ザマァミヤガレ。
あっ、何を取り乱してるんだ。すみません、お見苦しいところを。
話をSちゃんのお気に入りのホストに戻そう。
Sちゃんは、僕とそのホストがちょっと似てると言うけど、Sちゃん、言う程、俺のこと、知らないでしょ。(笑)
強いてあげれば共通点は、顔が良いところと、低身長、口がうまい、ヒスを着る、子供の頃から医者を目指してた。
ん?何、最後のそれ?聞き捨てならんな。何ゆえ、今、ホスト?
Sちゃんは僕のリュックについているオレンジのプンプンを指差して、「私、前から、これ気になるんだぁ」とホストに言った。↓。


Sちゃんのお気に入りのホストは、「知ってます。言わないで下さい。当ててみせます。う~ん…、おやすみプンプン!」と、
俺の目の前に人差し指を突き出して、自慢げに答えた。
<正解です…>と俺。
「すご~い!なんで知ってるの~?」とSちゃんはホストの肩を揺すり、ホストは照れながら、「サブカルですよね」と俺に言った。
俺は心の中で、<なんたる、浅薄…>と絶句した。
そのホストは、それ以上の知識がないとみて、Sちゃんに「きっと、君は、好きじゃないよ」と優しく諭す様にささやいた。
Sちゃんも、しなだれかかって、「うん」なんて酔っ払って言ってるし。
もう帰ろうかな。
でも、せっかくのSちゃんの誕生日会だし。空気をぶち壊しては可愛そうだし。
一応、福岡の学会の恩はあるし。
ここは、じっと我慢する。男はつらいよ。
そうやって、僕がこの日、Sちゃんの誕生祝いに、この店に支払った金額は、7万円だった。
Sちゃんのバースディパーティーは、ドンペリのゴールドを開けて盛大にお祝いされた。
それで、7万は安いなと思って聞いたら、シャンパン代は、Sちゃんが毎月積み立てていたらしい。
僕はSちゃんに<いくらするの?>とシャンパンの値段を聞いた。
すると、Sちゃんはちょっと躊躇って、「引かない?さっき払ってくれた金額あるっしょ?その10倍」だって。
ビローン!!
おまけに3月に、さっきのホストの誕生日があるから、同じシャンパンで祝うため、現在、積み立て開始中だって。
ムヒョー!!
Sちゃんは、あんなに取材をバンバン受けて、顔を売って、ほぼ毎日、オールタイム店に出て、完全歩合制で、稼いで、
頑張ってるなぁと感心してたら、こんなことに消費してたのか。
こんなこと、って言い方はないな。訂正します。失礼しました。
しかし、職業に貴賎はないし、職業にランクもない、と僕は本気でそう思う。
誰がどう何に自分の稼いだ金を使おうが他人にとやかく言われる筋合いはない、と僕は本気でそう思う。
価値の多様化したこの世の中だし、趣味も人それぞれ、他人に理解して貰えなくても構わない、と僕は本気でそう思う。
自分の好きなことを好きだ、と胸を張って言える心は大事だし、時に勇気のいることだと僕は本気でそう思う。
そんなことを全部、踏まえた上で、一言だけ、言わせてもらいたい。

<何やってんだ!?、Sちゃん>。

カモられてんじゃん。
カモネギだよ。
Sちゃんがカモで、俺がネギ。
情けないなぁ。50過ぎて、野菜担当かよ。悔しすぎるぜ。
ホストは、真剣に俺にこう言った。
「こう見えて自分は子供の頃、体が弱くかかりつけの小児科医がとてもよい先生で。
自分も将来はその先生のように小児科の先生になりたかった。
しかし、自分が高2の時、その医者が児童ポルノの罪でつかまった。
なんだ、あんなに良い先生だと思っていたのが、実はそういう目で子供を見てたのかと。
裏切られたと思って勉強をやめてしまった」、それが医者をめざした理由と辞めた理由のすべて。
ん~、どうでしょう??
ま、それは実話なのかもしれない。
百歩譲って、真実なら、こう言うしかないな。
<その医者が逮捕されたのが医学部に入る前で良かったね>、と。まぁ、Sちゃんの誕生日だったから、言わなかったけどね。
医学部は6年間。臨床心理士も同様だ。大学を出た後、大学院に行って、資格試験を受ける権利を得る。
その時間は、単に膨大な知識を吸収するためだけにかかる時間なだけではない。
その間に気持ちが折れずにモチベーションを維持出来るかどうかが問われているのだと思う。
そうやって、患者と向き合う覚悟が問われ、責任感が育まれるのだ。
我々だって何度も、理想と現実のギャップをつきつけられ、ぐらつくことに耐えて、生き残った。サバイバルした。
少なくとも、「尊敬する先生がロリコンだったから幻滅して、夢を放棄」なんて、責任転嫁な言い訳は通用しない。
ところが、こっちの世界では、通じちゃうみたいだ。むしろ、逆に、有効でさえあるみたいなのだ。
「その医者、サイテー」とか、「可哀想~、被害者だね~」なんて同情票が期待できる。とほほ、な話でしょ。

ぬるい!

<Sちゃん、目を覚ませ!>。
Sちゃんは馬車馬の様に働いている訳だが、それはホストに貢ぐためで。
だから、それを今、急に取り上げたりしたら、自殺しちゃうかも。
そんなことになったら、俺のトラウマになっちゃう。気をつけよう。
Sちゃんには、何か別の生きる目的を見つけてもらってから、脱錯覚させよう。肝心なのは順番だ。
いきなり、ガーっとやっちゃダメ。
これは、「地雷撤去」とか「遺跡発掘」と似ていて、精神療法の十八番の技術をそのまま応用すれば良いだけだ。
しかし、難しいのは、Sちゃんが僕の患者じゃない、という一点だ。
構造化、出来ないからね、やりづらい。
でも、軽くとっかかりくらいはつけておこう。
取り敢えず、Sちゃんが貢いでるホストの語る現時点での将来の夢は、天文学者、だ。
「医者」→「ホスト」→「天文学者」って、どんだけ、振れ幅、デカいんだよ。
なれないモン、無いんじゃないか?
って言うか、ブレ過ぎだろ、軸が。芯がないのか。
コミックス「おやすみプンプン」は、愛子ちゃんが転校して来て、「もうすぐ地球は滅亡する」と言う所から始まる。
愛子ちゃんの可愛さと衝撃的な発言に戸惑う小学生のプンプンは、同時に学校の宿題の作文の提出期限も迫っていた。
作文の題は、「将来の夢」。
何も思いつかないプンプンは愛子ちゃんの言葉を思い出し、「僕は将来、宇宙を研究する人になって人類を滅亡から救いたい」と書いた。
そして、誰も最終的に救われないストーリー展開の物語の火蓋は切って落とされる。
そう言えば、ホスト、Sちゃんに「おやすみプンプン、見なくていい」って断言してたっけ。
よし、Sちゃんに「おやすみプンプン」を読ませよう。
まずは、天文学者の辺りから切り崩して行くか。
家に帰ってから、今回の件で色々と相談に乗ってくれたFに報告をした。
Fは、「生きて帰れて良かったね。7万円?妥当な金額だね。まあ良く行ったと思うよ、僕なら絶対行かなかったと思うし。
君は勇気あるよ、徴兵制度があったらきっと素直に行ったんだろうね」と言った。
Fは、世間は終戦記念日に戦争だ平和だと叫んでる中、僕が風俗だホストだと騒いでいた事を冷静に皮肉って。
僕の純情を揶揄した。Fよ、お前は、ジョン・レノンか?
後日談。
Sちゃん、「お誕生日は、ありがとう」
僕、<こちらこそ、素敵な日に誘ってくれてありがとう。最初は怖かったけど、実は、皆、良い人達だったな>
Sちゃん、笑顔で、「そう言ってもらえると嬉しいわ」
僕、<あの日は荷物になるから持って行かなかったんだけれどさ、これ、誕生日プレゼント。マンガ、なんだけれどね>
そう言って、僕はSちゃんに「おやすみプンプン」全13巻セットを差し出す。
カメラは、Sちゃんの驚く顔を、パン。
…と、現在、イメージ・トレーニング中。
行くぞ!、プンプン!、君が切り込み隊長だ。↓。


BGM. 吉田拓郎「裏街のマリア」、もしくは、河合奈保子「けんかをやめて」

※そして今

Sちゃんは、僕の仕事や連絡方法は知っているが、僕の私生活はまるで知らない。僕に家族がいるのかとか、聞かれたことがない。

ある日、僕がひどく落ち込んでアニメの抱き枕を大量に買った時、悪女の深情け、というのか、彼女はやさしいから、「これから添え寝しに行ってあげようかと?」と冗談ともなくマジともなく言った。遠慮したけど。

こないだ久し振りに彼女にメールした。今は違う源氏名で同じような仕事をしていると聞いた。