王選手の夢

16/Ⅴ.(日)2010 はれ
今日はたくさん寝たのでたくさん夢をみた。
これは王選手の夢。
600号ホームランを打って名実ともに世界のスーパースターになった王選手は
(その後、世界記録をぬりかえて行くのだが)バットを入念に手入れしながら、
「実はね、ボクはね、君くらいの時、医者になりたかったんだよ」と小学生の僕に告白した。
ホームラン王という栄光を手に入れヒーローの座を約束されたとき、
もうその人は後戻りできなくなり古い夢をそのまま持っている訳にもいかないから、
こんな子供相手に夢を過去完了型で語り、落とし前をつけるのか…。
「わたしはピアニストになりたかった」
「わたしは漫画家になりたかった」
「わたしはアイドルになりたかった」
「わたしはXXXXになりたかった」
夢が過去完了型で語られたとき、僕は王選手を思い出し切なくなる。
BGM. 斉藤哲夫「君は英雄なんかじゃない」


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