僕のトイ・ストーリー

30/Ⅷ.(月)2010 はれ
みなとみらいに『トイ・ストーリー3』を観に行く。
F.は僕に、①も②も観てないくせに?と心配するが、大丈夫、僕は『ロッキー』だって‘3’から観た前科があるんだから。                                 『ロッキー3』には、ハルク・ホーガンが出てたからね。
下の写真は、子供の時、怪獣に囲まれてる。↓。

 これらの怪獣たちはどんどん増えていくが、「帰ってきたウルトラマン」の途中くらいから、                                                        僕の興味はプロレスや野球やマンガへ移って行き、怪獣たちは放っぽらかしにされた。
当時、父が眼科の診療所を開業していたから、そこに来る子供たちの遊具として待合室に持って行かれることになった。                                       僕は断った。しかし、父は「おもちゃは、遊んでもらうためのものだ。ただ箱にしまっておくだけでは、おもちゃが可哀想だ」などと知った風なことを言った。お気に入りのフィギュアだけ手元に残して、あとは診療所行き。                                   瞬く間に、1体もなくなっていたから、お土産用になってしまったみたいだ。いい人にもらわれてるといいな。
 僕らの世代は、怪獣ブームのど・ストライクなので、けっこう似たようなエピソードをトラウマッチックに抱えている人が多い。                                     中学入学と同時に捨てられた、など。そういう人たちが、大人になり古いオモチャや復刻版のフィギュアを買い求めている。 
興味がない人も、1度、中野の「まんだらけ」や高円寺の「ゴジラ屋」に行ってみることをすすめる。                                                      ショウウインドーに厳重に陳列された怪獣たちに再会すると、子供の頃に遊んだ記憶がソフビ人形の匂いと共に思い出される。
 『宇宙船別冊 怪獣・ヒーローお宝鑑定カタログ1998年版』という本がある。この本は、名に偽りなく全編お宝フィギュアを                                   紹介し鑑定し独自に値段をつけてるだけのカタログであるが、これが実に面白い。↓。

その中に、1頁だけちょっと風変わりな記事があって、異彩を放っている。それが、コレ。↓。

 「怪獣供養」の題で2人の文が紹介されている。実相寺監督は、初代ウルトラマンのシリーズで「怪獣墓場」という話を作った。シーボーズという骨格だけの怪獣が登場した。「怪獣墓場」はウルトラマンにより退治され、処理が厄介なので宇宙の無重力空間へ捨てられた不憫な怪獣たちを悼んで作られた作品だという。監督は、「怪獣の供養はファンならば欠かせない。せめてお盆には、思いめぐらせようじゃないか」、と提言している。
本誌の構成をやってる西村祐次は、「今、袋入り未使用の怪獣が珍重されるが、足に名前があるボロボロの怪獣達の方が、本来の役目を全うした幸せな奴らかもしれない。皆さんも子供の頃を思い出して、心の中で‘怪獣さん、ありがとう’と。その言葉が一番の供養かと思う」。という文章を寄せている。
下は、残しておいた怪獣プラス僕が大人になって集めた怪獣たち。↓。



さすがに子供の頃のような遊び方はもうしないが、いつかは家に立派なショーケースを買って、この怪獣どもをキレイに飾って、この怪獣たちに囲まれてイッパイやるのが僕の夢である。これが日本人のおもちゃとの付き合い方だ。
BGM. 五つの赤い風船「遠い世界に」


8 Replies to “僕のトイ・ストーリー”

  1. 至福の喜びですね。こんな夢を描けると、生きるのが楽しくなりそうです。
    おもちゃとの付き合い方、参考にさせてください。ありがとうございます。

    1. いつもコメントありがとうございます。いいショーケースを物色中です。業務用みたいな奴。あったら教えて下さい。

  2. よさそうなのを見つけたら、お知らせしますね。
    ところで、「怪獣に囲まれてる写真」はまるでブログのために撮影されたかのような
    とってもユニークな構図ですね。さしつかえなければ、エピソードをお聴きしてみたいです。

    1. いつもコメント、ありがとう。
      うちの父は、写真マニアだったのです。好んだ被写体は、家族写真。だから、自身はほとんど写っていなくて、遺影を探すのが大変でした。

  3. へぇ~、そうなんですね。アンサー、ありがとうございます。
    「人相」の欄で書こうと思ったのですが、こういうのってモデルの人柄もそうですけど、カメラマン(描き手)の視点も感じられて面白いですね。今、気づいたんですけどハグしている?怪獣たちもいますよね。中央には人類らしきものも・・。長々とすみません。この回、妙にツボなので、元気を出したいときにクリックしようと思います。

    1. ハグではなく、あれはタイガーマスクの怪人レスラー達を戦わせてるのです。
      右が、ライオンマンvsエジプト・ミイラ、右がタイガーマスクvsスカルスター+何かだと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です