23/Ⅸ.(木)2010 雨
本日は、お足元も悪い中、日本武道館にローリング・ストーンズの『レディース&ジェントルメン』というフィルムを観に行く。
僕は、こないだヒステリック・グラマーで購入したねずみ色をバックにキース・リチャーズが上半身裸で黒いネクタイだけしてボーっと立ってるデザインのTシャツに、ハワイのハーレー・ダビッドソンで買った女性用の黒と紫のカーディガンを羽織り、ズボンはグリーンのカラージーンズをはいて、靴は5-6色が混じってるスニーカー、傘は緑色の水玉模様のビニール傘でおシャレして出かけよう。ストーンズだもの、ポップにいかないと。ライブは、家を出る時からがライブだ。
この映画は1972年の名盤「メイン・ストリートのならず者」のリリース後に行われた北米ツアーの模様を収めたもので、 後にミック・ジャガーが「この時期がもっとも音楽的に充実していた」と言っている最高のライブ作品だ。 1974年に1度、NYでプレミア上映されて以来、一般には上映されなかった幻の映画だ。
1972年といえば僕は小学生で、茅ヶ崎の「名曲センター」というレコード屋の今週のベスト10に、森田健作や奥村チヨや 天地真理のレコードにまじって、ストーンズの「ダイスをころがせ」が入っていた。かっこいいレコード・ジャケット。
僕が生まれてはじめて買った洋楽のシングルだ。↓。
1973年、ストーンズは日本公演の予定だったが、直前にミック・ジャガーの麻薬所持問題があり、日本政府は入国を拒否。 その際のミックのコメントが、「来日直前にドタキャン?フン、お前ら、せいぜい、ナマ魚でも食ってな!」だったとか。
ストーンズは1990年に初来日するが、ミック・ジャガーは1988年に一足先にソロで日本公演をはたしている。 その時のミックのコメントが、「僕は、最近、寿司を食べてるよ!」だったとか。
本来なら1973年にここ日本武道館で、これから観るツアーの演奏が行われるはずだった。
40年以上の時を経て、最先端技術によってリマスターされた最新映像を因縁の武道館で見直そうという趣向だ。 それも今日、たった1日だけ。僕は、15時からの回と18時からの回と2回続けてチケットをとった。 1回目はスタンドで、2回目はアリーナにしてみた。
僕は1990年のストーンズ来日公演を東京ドームに観に行った。丁度、僕が医者になった年だった。開演前からドキドキして、ステージのそでからミック・ジャガーが登場した時、「!!!!!」と思ったのだが、しばらくしてフッと現実感覚がなくなり、 「なんだか豆粒みたいな人が動いてるなぁ」と、感激のショックのあまり急性の離人症にかかってしまい、勿体ないことをした。
その点、僕が医学部に入学した年に封切りされた、ストーンズの映画『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥギャザー』は面白かった。橋本治が「これは、(まるで)ディズニー映画だ!」と評したごとく、カラフルで楽しい映画だった。
僕自身、日本武道館には吉田秀彦の引退試合以来の来日である。↓。
入場者に「レディース&ジェントルメン」の特典のポスターが配布された。2回みたから2本もらった。 1本は、世界堂でラミネートしたらクリニックに貼ろう。トイレの扉に貼ろうかな、レディース&ジェントルメンだから。
映画は、オープニングが「ブラウン・シュガー」、ギターはミック・テイラー、かっこE!。思い出の「ダイスをころがせ」は6曲目、かっこE!。途中、ミック・ジャガーが「乾杯!」と言って、ジャック・ダニエルの瓶をラッパ飲みする、かっこE!。 後半は、ヒートアップ。特にラストの「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」~「ストリート・ファイティング・マン」が圧巻。 ミック・ジャガーが真っ白なドレスで真っ赤な花びらをステージにまくのが、妖艶。90分弱のフィルムだけど息つくところがない。2回観て良かった~。
10月には、DVDもリリースされるそうだが、それに先行して全国のTOHOシネマズでは10月1日(金)~8日(金)まで期間限定で上映するそうだ。せっかくだから、大画面&大音量で観た方が迫力があって楽しいです。おすすめです。
大いに満足。サティスファクション。
帰りに寿司屋に寄り、ナマ魚で一杯やる。
BGM. ローリング・ストーンズ「ダイスをころがせ」
今回の武道館フィルム・ライブ、かなりの評判だったようですね。
2回観られて、満足!とのこと、「TOHOシネマズ」 観に行きたいと思いました。
いつも、コメントありがとうございます。僕は、面白かったです。