ジョン・レノンに捧ぐ

8/ⅩⅡ.(水)2010 ジョンの命日
前にも言ったかもしれないけど、僕がジョン・レノンの歌で一番衝撃を受けたのが、「ジェラス・ガイ」。                                                    男にとってもっとも恥ずべき事は「ねたみ」や「そねみ」だと思っていた若い僕にとって、「僕はよっぽど嫉妬深い男なんだ」、と                                    あのジョン・レノンに告白されて、「そんなのもアリ~?」ってカルチャー・ショックだった。
ジョンが死んだとき僕は高校生で、色んなミュージシャンが追悼メッセージを発信していたが、中でも一番印象的だったのが、ロキシー・ミュージックの「ジェラス・ガイ」。
ロキシー・ミュージックは、サディスティック・ミカ・バンドが彼らの全英ツアーの前座をつとめたことからも親しみのあるバンドだ。ブライアン・フェリーのヴォーカルが切なくてよいです。下は、当時買ったシングル盤。↓。「ジョン・レノンに捧ぐ」と書いてある。

僕がジョン・レノンのエピソードで好きなのは、オカミ君から聞いた話で、ジョンとヨーコがドライブをしていると道に迷ってしまう。すると、二人は、「次に会った人に(道を)アイルランド訛りで聞いてみよう」「次は、○×訛りで聞いてみよう」と、アクシデントも楽しんでしまうという話だった。ドライブで道に迷う、というのが、人生で困難に出くわす、ということの比喩のような気がして、                                                 僕もジョンとヨーコのように、困った時も一緒に笑いながら歩いてゆける相手と結婚したいな、と思った。
ジョンは、活動を休止してる時、「ハウス・ハズバンド」として「主夫」をしていたことも知っていた。                                                        だから、僕も2人目の子供が出来た時、所属していた大学病院の精神科教室の主任教授に「育児休暇を欲しい」と申し出た。 
丁度、乳幼児精神医学というブームの頃で、「父親も積極的に子育てに参加すべきで、その手本をまず精神科が示すべきだ」と力説し、結局、4週間の育児休暇を手に入れた。うちの大学病院で父親が堂々と育児休暇をとったのは僕が最初だと思う。              その間、僕は毎日、2歳の娘と遊んで暮らした。
1993年、今から17年前の話で、育児休暇を許可してくれた僕の教室の主任教授は進歩的な人だったんだなと改めて想う。
BGM. 加藤和彦「家をつくるなら」


6 Replies to “ジョン・レノンに捧ぐ”

  1. 先生が、育児休職!しかも17年前に!今でもなかなか出来ないですよね。理解のある教授でよかったですね。奥様もお子様達もお幸せですね。

  2. 川原先生が今年流行のイクメンのずっと先を走っていたのですね。さすが!!
    それもそうと、川原先生に、19歳のお嬢さんと、17歳の息子さんがいることなんて、
    しりませんでした~!!
    永遠の少年っぽさの雰囲気を川原先生はおもちですものね。
    そう、感じるの私だけ?

  3. 先生、すごい!!ご立派です。
    先生みたいな旦那が欲しかった。
    主人に、妊娠中に「大企業で、男の育児休暇を取るように国から指導されているんだから、育休取ってよう。」と、
    頼んだら、主人は「あれは建前で実際取っている人はいないから。」と言っていたのを覚えている。
    出産後、里帰りしても両親とも朝から晩まで働いていて、ご飯が3食出てこなくて普段料理をしていない叔母さんが
    駆けつけてきてくれて、産後に食べてはいけないものとか、焼きすぎてコゲコゲの焼き魚が出てきたり、「抱き癖つくから
    赤ちゃんは泣いても放っておいた方が良い」とか言われて抱くことも出来ず、私は内心「あんた、帰ってよ。」と思っていた。私は母乳育児をしたかったし、普通の人の倍の量出ていたので、完全母乳で育てたかったのに、そのおばさんが
    「ミルクも飲ませないと、赤ちゃん預ける時にミルク飲まなくなっちゃうから、ハイ、ミルク」とか、納得できない指導が
    日々あった。 
     先生、法華経では「正見」ということが一番重要だと言われていますが、先生にはそれが既に備わっている。
    八正道の教えの中で一番重要なんだというのを昔私が知った時、その頃はまだ私は独身でしたが子供を育てる時が
    来たら、この「正見」を子供が大きくなったら教えようと思っていましたし、私も常に真理にかなった「正見」でものごとを判断しようと心がけています。

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