3/Ⅴ.(火)2011 曇りのち小雨
「イッセー尾形のこれからの生活2011 in 渋谷」を観にゆく。被災地の方が「イッセー尾形をみたい」と言ってくれているという声を受け止めて、自粛はせず公演を行った。Uチューブのイッセー尾形の人気ランキングの上位作品を中心に演じた。
場所は、渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール。セルリアン・タワーの裏だと聞いていたが、アニメイトコミック館の坂の突き当たりのジョナサンの先だった。
帰りは雨だった。コンビニでビニール傘を買い、アニメイトでコミック「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」4巻を買って帰る。
休みが続くと、かえって疲れが出るのは、貧乏性なのかな。それとも、雨のせいかな。
勉強に近道はなし
2/Ⅴ.(月)2011
「涼宮ハルヒの憂鬱で英単語が面白いほど身につく本」というのを読んだ。
「涼宮ハルヒの憂鬱」の原作テキストとその英訳を見開きに対訳形式で載せている。
原作を読みながら、英語学習に必須の約2700語を収録しているから、
「原作を読みながら、英単語を覚えられるのよ!」ってワケである。下が、それ。↓。
中でも面白いのは、本の途中に時々出てくる、「『涼宮ハルヒの憂鬱』の名セリフ~英語ではこう言う」というコーナーで、
たとえばこんな感じである。
「ないんだったら自分で作ればいいのよ!」「何を」「部活よ!」
`I should just create one, if there isn’t any!.’ `Create what? ‘ `A Club!’
って感じ。
でも、これ読んでて思い出したのだが、中学の時、「ビートルズで英語を覚えよう」という本を買って、
試験前にどうしてもやる気がでなくて、その本で英語のテストにのぞんだら、
さんざんだったという苦い思い出がある。
Getting better-彼は快方に向かっている、というのだけ解けたかな。
今も昔も学生はそんなに変わりはないだろう。
僕の「ビートルズで英語を覚えよう」と同じように、「涼宮ハルヒ」で英語の試験にのぞむ人がいるかもしれないな。
そうそう、ハルヒは設定では、結構、成績がいいのである。
何の巻だったか忘れたが、ハルヒがテストでいい点数をとるコツをキョンに教えるシーンがあった。
ハルヒが言うには、
授業中、教師が話すこと以外のことは考えず、黒板と教科書以外のものを見さえしなければいいのよ、
みたいなことを言っていた。
確かにそうだね。でも、僕には空想癖があるから、絶対、無理だな。
河岸のルール
1/Ⅴ.(日)2011
いつも行く寿司屋の大将が、うちの息子を築地の魚河岸に連れってくれるという話に、いつの間にかなっていた。
仕事の邪魔になるんじゃないかと心配したが、「いいえ、とんでもない」と引き受けてくれて、息子もその気で、っていうか2人でそんな約束になっていたみたいだ。
「いつも食べてる魚がどんなとこから仕入れられて、魚をどういう風に選ぶか」を見せてやりたいと言ってくれている。社会科見学だ。ありがたい。勉強する場所は、学校だけじゃないからな。
子供というのは面白いもので、普段は朝なぞ起こされても起きないくせに、こういう時は朝5時でも自然と目が醒める。仕入れの同行をさせて貰い、河岸を見物して、朝飯をご馳走になって帰ってきたようだ。うちは親戚付き合いが少ないから、よその大人が関わってくれるのは有難い。幸せなことだと思う。
河岸といえば、僕も子供の頃、年の瀬になると母親に連れられて買出しに行った。母は、東京の人だから、年末には築地に行ってものすごい量を買い、従業員や近所に配っていた。
母からは河岸のルールをいくつか教わった。場内を車が通るのだが、それは車がよけるのではなく、人がよけるのだと。ひかれたら、ひかれた人が悪いらしい。母は、場内に入ると、俄然キビキビしてきて、チャキチャキしてくる。ある店で買い物をして、店の人がお釣りを渡すのにまごついていたら、「いくらお釣りなの?200円?それなら、ここにあるわよ!」と店の人に200円を渡して帰って来るのだ。
僕が、「今のは、おかしいぞ。200円向こうが払うのを、こっちが200円払ったら、400円の損だ」と指摘したら、「達二、ここでは、それでいいの!」と言い切った。そ…そうか。
今回、寿司屋の大将に、母から聞いた「河岸ルール」をたずねてみると、「車は今でも、そうですね。だから、場内は勝手を知ってる人と行かないと怖いですよ」と真顔で言った。<お釣りの件は?>とたずねると、「う~ん、どうでしょう?それはないんじゃないでしょうか~」と笑いながら答えた。
そりゃ、そうだよな。知ってたさ。
BGM. 近藤真彦「大将」
日沖発2011
30/Ⅳ.(土)2011
スカパーで「修斗伝承2011.4.29」のTDCホール大会をみる。お目当ては、日沖発(ひおきはつ、と読む)。
現在、修斗の世界ライト級チャンピオンだ。昨年末に、マルロン・サンドロと激戦をした。あっ、確かブログにも書いた。良かったら、読んで下さい。多分、12月30日だと思います。
それがすごい試合だったから、本来、挑戦すべき同級1位の選手はまさかの挑戦を辞退。そのため、現役のKOTCバンタム級王者、ドナルド・サンチェスが対戦相手として来日した。King Of The Cageで、現在7連勝中の猛者だ。
今は、原発からの放射能もれのニュースで海外勢は来日に二の足を踏んでいる。本人は承諾しても、家族の反対で断念するものも多いときく。しかし、彼はやってきた。家族や友人を説得して。なぜなら、日沖発と戦えるから。日沖に勝てば、一気に世界最強に名乗りをあげれるから。
試合は、日沖発の圧勝!。力の差、歴然。ワンサイド・ゲーム。
日本の軽量級のトップ選手は、山本キッドも小見川も高谷も、アメリカに渡り、皆、敗れている。彼らの試合を観てて悔しく思うのだが、歯が立たない、のだ。
でも、日沖発ならなんとかするんじゃないかと僕は希望を持っている。でも、日沖発ってあまりアメリカに乗り込んだりしなさそうなんだ。いい意味で、目立とう精神がない。ガツガツしてないのだ。ストイックってそういうものなのかな。
日沖発の入場テーマ曲は「ムーンライト・シャドウ」。ここだけの話、ちょっと野暮ったいのだ。この曲が、リリースされたのは1983年で、日沖発の生まれた年。現在、27才だ。
1/2000の男
29/Ⅳ.(金)2011
旧友に誘われ、明治大学に広瀬隆らの講演を聴きにゆく。
これは福島原発事故の前に企画されていたもので、浜岡原発を止めようというのが主旨だった。それが今回の福島原発の事故があり、主催者によると、当初予定していたキャパの倍、さらに倍、結局4倍くらいの会場にしたという。
1000人くらい入るホールで、大学側がいうにはこのホールにこんなにたくさんの人が入ったのは初めてだそうだ。さらに中に入れなかった人が1000人いたというから、2000人集まったことになる。友人によると、この会は公には宣伝してなくて、口コミだけでこれだけ集まったのは、すごいことらしい。
でもそれはある程度、予想して13時開演だが11時に行って並んだ。そしたら先頭だった。2000人中、一番乗り。関係者席のとなりに陣取り、そしたら広瀬隆が隣にいたので、丁度、本を持っていたのでサインをしてもらった。
講演の内容をここでは細かくは書かない。ただ一つだけ、京都大学の小出裕章という人の冒頭の言葉だけを紹介したい。
小出裕章という人は、京都大学推進派の中で原発の危険性を訴え続けてきた人で、きっと研究費なんかあまり貰えなかったんじゃないかしら。その人が講演の冒頭で発した言葉とは。
「いつか起きると思っていました。40年前に気付いて、一刻も早く廃絶しようと思ってきた。原子力に携わってきた人間として、防げなかった。ごめんなさい」と沈痛な表情で深々と頭を下げていた。
原発の是非は、とりあえず置いておこう。
原発に限らず、何かに魅力を感じ、その世界に入り、そしてその間違いに気付いた時、人はどうするのだろう?
見て見ぬふりしてそこに居続けるか、その世界から立ち去るかだろう。しかし、この小出裕章は留まった。そして、その世界の中から反対意見を訴え続けたのだ。
繰り返すが、原発に限ったことを言っているのではない。
個人が「権力」に立ち向かうのは大変なことだ。妨害や嫌がらせや脅しだってあるかもしれない。自分だけならいいけど、家族とかいると心配で心が折れるかもな。それに「権力」は、飴とムチを使い分けるからな。不穏分子を排除できない時は、買収したり取り込もうとすることもある。
友人から聞いた話だが、ある漫画家がA社の悪口をずっと漫画に描いていたのに、ある時から急にA社のPRのページにその漫画家のイラストが使われるようになったんだって。金で買われちゃったんだ。その漫画家、ちょっと好きだったから、ちょっとショックだな。でも、仕方ないよな。人間なんて、弱いもんだし。
だけど、「権力」の弾圧にもひるまず、自分の正しいと思う主張をし続ける人をたまに目にすると、僕はそういう人を尊敬する。そういう人に憬れる。そういう人に自分もありたいと思う。そして、その努力をするつもりだ。
帰りに、「浜岡原発停止」バッジを買う。
BGM. TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」エンディングテーマ「止マレ!」