バレーの思い出

8/ⅩⅠ.(火)2011
前に、徳田さんがサッカーの代表戦を録画しそこなって観れなかったと残念がっていたことがあった。
誰か録画してる人はいないの?、と聞いたら、サッカーの様な種目はあまり録画・保存するものではないらしい。
それを聞くと、プロレス・ファンの収集癖は異常に映るかもしれないな。
でも、便利。見逃しても、誰か撮ってる(保存してる)からね。
先日、録画予約する際に、ワールドカップの番組があったから、念のために、徳田さんのために録画しておいた。
ちゃんと撮れてるか再生したら、それはサッカーじゃなくて、女子バレーボールだった。
お昼に徳田さんにその事を話して、<消していい?>と聞いたら、彼女は「先生は優しいですね。消して下さい」とやさしく笑った。
僕は、プロ野球とプロレス以外のスポーツはまったく興味がないので、オリンピックだろうとワールドカップだろうと見ることがない。
最近は、野球も観ないし、プロレスも観ない。総合格闘技くらいかな。
だから、どんなに有名な選手でも、スポーツ選手のことは呆れられるほど知らない。
でも、昔、野球・プロレス以外のジャンルで注目した選手がいたのを思い出した。
女子バレーの選手で、確か広瀬美代子とか言った。(名前、違ってたらゴメン)。
僕が高校生の頃、βービデオに自分の好きなシーンだけをよりぬきして編集してたことがある。
誰でも、経験あるでしょう?
僕は、「マイ・コレクション」というタイトルで3巻まで作った。
当時、僕は石野真子のファンで、石野真子が黄色いベレー帽を被った写真がジャケット・デザインのベスト・アルバムの
タイトルが「マイ・コレクション」だったので、そこから拝借した。
その「マイ・コレクション」の2巻に、
広瀬美代子がプロ野球ニュース(司会・佐々木信也)でインタビューを受けてる模様が収録されている。
合間合間に彼女のプレーが画像に映し出されるのだが、とにかくレシーブがすごいのである。
絶対、取れないようなものも拾うのである。
たとえば、観客席の方に飛んだボールもレシーブしてしまうのだ。マンガというか、サーカスみたいだった。
今、新宿の東口の地下通路に女子バレーの大会を紹介する大々的な看板とモニターがあるが、
そこで見て知ったのだが、どこかの国の代表選手(世界的プレーヤーらしい)は「アタックNo1」を観てバレーを始めたと紹介されていた。
すごいな、日本のアニメ。
でも、「アタックNo1」って、オレが小学生の時だぞ。
実写では「サインはV」(岡田可愛とかハンブンチャクが出てた)をやっていて、
昼休みに、女子は黒板の前で2人で向き合って対角線上に飛びながら、「X攻撃!」と叫んでいた。
オレは、それを教室後方でクラスメートに「卍固め」を掛けながら眺めていた。
きっと、日本中の小学校のお昼休みは、似たような光景だったんだと思うな。
ちなみに、マイ・コレクションは3巻で終わったが、その後は「パーフェクト・コレクション」とか「ミラクル・コレクション」とか
「ミリオンダラー・コレクション」というタイトルにした。
主な収録作品は、
「松田聖子が沖縄でコンサート中に襲われるシーンを、スーパージョッキーでビートたけしが笑いながら紹介してる」ものや
「野坂先生が、大島渚の記念パーティーの壇上で酔った勢いでパンチを浴びせ、
怒った大島渚にマイクで頭を叩かれるという逆襲に遭う」シーンや、
村上龍のトーク番組に忌野清志郎がゲスト出演するが2人とも話し下手で番組が成立しなかった、などなど、
今観ても、
「さすが!パーフェクト・コレクション!」、「本当に、ミラクル・コレクション!」、「まさに、ミリオンダラー・コレクション!」
と絶賛したくなるチョイスである。自分で、選んでるんだから当たり前かぁ。
全然、「バレーの思い出」じゃなくなってしまいましたね、すみません。
そうそう、今日は父の命日でした。ミーちゃんがいなくなって、もう1年かぁ。


僕はティファニー

5/ⅩⅠ.(土)2011
11月5日は、母の誕生日。子供の時、兄の提案で兄弟でお金を出し合い、プレゼントをしたことがある。
それは、おもちゃの指輪で、多分、数百円の代物で、エメラルドのイミテーションで、
キラキラの緑色がカメレオンみたいで魅力的だった。
母は、その日、父に「子供達が、これをくれた」と報告しているのを、僕はコタツでうたた寝しながら聞いていた。
父は、「子供達は、宝石のつもりなんだから、一生、大切にするように」と言うのを、僕は寝たふりをして聞いていた。
実際、母はその通りにして、母が亡くなって遺品を分ける時、宝石箱の中にそれをみつけた。
この幼児体験は、のちのちの僕の女子との付き合い方の原型となった。
要は、「お金<気持ち」である。
中1の時に、流行った太田裕美の『木綿のハンカチーフ』はその思想を強化した。
松本隆の作詞したその歌は、男が就職のため、恋人を田舎に残し、上京するという設定だった。
僕は中学から東京に出て来て、小学校の好きだった子は田舎の学校に通っていたので、
これは自分のために作られた歌なのではないかと愛着をもった。
『木綿のハンカチーフ』は、男女の文通の内容が歌詞になっている形式で、
1番では男が恋人へのプレゼントを探すと宣言し、
それに対して女は、私は欲しい物などない、あなたが都会に染まらないでくれればいい、と返す。
この歌は4番まであり、男は女にスーツ姿の自分の写真や、都会で流行りの指輪を贈りつけ、
それに対して女は、木枯らしのビル街で体に気をつけてとか、ダイヤや真珠よりあなたのキスの方がきらめくもの、
と返信する。
太田裕美の澄んだ伸びるソプラノが健気さを表現する。
男はとうとう4番の歌詞で、
「毎日、楽しくって、君を忘れちゃうよ、許してね」
みたいなふざけたことを一方的に抜かし、
ずっと贈り物は要らないと言っていた太田裕美が最後のわがままとして贈り物をねだるのだが、
それが涙を拭くための木綿のハンカチーフ、というオチである。
こうして、「お金<気持ち」路線は確固としたものになり、思春期の刷り込みは恐ろしいもので、
僕は大学時代や医者になってからも女子に高価なプレゼントをするのは不誠実だと思った。
プレゼントには、オリジナルの彼女を主役にしたマンガを描いたり、
その子の好きな歌手の秘蔵映像(もしくは音源)をあげたりした。
それが一番、喜ぶと、本気で思っていたから。
つげ義春のマンガで、世の中は安保闘争で騒乱としている時に、
ヤミ米を買いに行く仕事の手伝いをするという実話に近い作品がある。
そのマンガは、ヤミ米を買いに行く親分に
「アンポ、って知ってるか?」と聞かれたつげ義春が、<何ですか、それ?>と答え、
親分は「俺も知らねぇんだよ」と笑って終わるのである。
昭和史みたいのを見ると、皆がその時代は安保に関心をもっていたように錯覚するが、
同時代に全く別次元で生活する人はいるのである。僕もそんなところがある。
多分、僕はバブル時代というのを東京(もしくは神奈川)で過ごしているのだが、
実体験としての感覚はゼロだ。
言われて見れば、友人達がデート・コースや記念日が何とかとかよく言っていた時期があったから、
きっとあの辺りなんだろうな、とは思う。その頃も女子との付き合い方は同じだった。
結構、大人になってから、割と、この人はセンスがいいな、と思う女の子が、
「プレゼントに、ブランド物を貰うと嬉しい」と言ったのを聞き、とても驚いた。
僕のマンガを心底、喜んでいた子だったから。
平成に、太田裕美はいないのか、と痛感した。その反動形成なのかもしれないな…。
僕は、最近、カエルの指輪をしている。たまに、「可愛いですね」と言われると、
<ティファニーです>と答えている。
勿論、ウソであるが、皆、一瞬、「エッ?」と驚く。
それが、楽しくて、指輪をしているようなものである。↓。

BGM. 太田裕美「木綿のハンカチーフ」


ラッパと新刊

2/ⅩⅠ.(水)2011 はれ、割りと暖かい日
もう、11月ですね。11月は、父と母の誕生日であり、父の命日があり、息子の誕生日もあり、色々と物想う月であります。
こないだアニメイトで買ってきた新刊をクリニックに置いときます。「聖☆おにいさん」「日常」ともに⑦巻です。↓。

下は、「日常」のおまけについてたフリーペーパー。はかせ(右)となの(左)がラッパを吹いてる。↓。

僕は、小4の時にトランペット、小5・6でトロンボーン、中学はホルンと金管楽器ばかりを吹いていたので、年賀状の差出人には、♪かわはラッパのラ♪と書いて出していた。先生にもそうしていた。けれど、誰からも注意を受けたことはありませんでした。
ラッパはリキむといい音が出ません。人生も同じかもしれません。今日、パワーストーンを腕から外しました。
BGM. 南こうせつとかぐや姫「この秋に」


男の子とおしゃれ~(けいおん×ルミネ・エスト)の場合

31/Ⅹ.(月)2011 はれ
『日常』のコミックス⑦とブルーレイ⑤を買いに新宿アニメイトへ行く。すると東口改札を出ると、こんなものが。↓。

ルミネ・エストは、「けいおん」の映画化とコラボして、男性客層をとりこもうと、キャンペーンを実施中だった。下は、駅外側↓。

僕はアニメイトで買物をすませ、マルイ・カレンのヴィレ・ヴァンで定期入れを買い、リュックにつけた。(最後に、お見せします)
そのあと、折角だから、ルミネ・エストにも寄ってみる。キャンペーンは、男性服フロアで5000円お買い上げ毎にクジがひけ、コラボデザインの「けいおん」のマグカップやクリアファイルなどが景品で当るというものだった。
そういえば、ルミネで服をみる機会などないから、この企画は僕に対しては有効であると言えよう。
しかし、アニメイトとルミネ・エストの空気はかなりの温度差があったぞ。両者は直線距離ではわずかなものだが、アニメ好きの男子にとって(と、ひとくくりにも出来ないが)、ルミネ・エストは敷居が高くないか?。

ルミネ・エストは、エヴァンゲリオンの時も似たようなことをしていたが、抜本的なところを見直した方がいいのではないか?。
余計なおせっかいか?。でもアニメイトの袋を持って、ルミネ・エストをブラブラしてたのは、僕以外には見なかったから。
僕がある店で、冬のセーターを見ていたら、店員のお姉さんが、「それ、可愛いですよね?お客さんなら、赤がお似合いですよ」と声を掛けてきた。
僕は、そんな接客じゃアニメ・ファン逃げるぞ、と喉まで出かかったが、大きなお世話だから、飲み込んだ。アニメ・ファンにも色々、いるだろうし。
売り子ガールは、さらに、僕のリュックのさっきヴィレ・ヴァンで買ったばかりの定期入れに目をつけ、「可愛いものに目がない、タイプですか?」とワケノワカラナイことを言い出し、僕を困惑させる。尚も、彼女は、「もしかして、それ、ピグモン?」と畳み掛けてきた。さすがの僕もその間違いはゆずれなく、<ガラモン>、と訂正した。
それが、コレ。↓。