11/Ⅲ.(日)2012
なかのZEROホールにDAYS JAPAN主催特別講演会『3・11から1年』を、高校の時の友人と聴きに行く。
開会の前に、「DAYSが伝えた2011」と題したスライドショーが流され、講演会の始まり。いわき市民放射能測定室「たらちね」の鈴木薫さんの現地活動報告がまずあり、次いで上杉隆(自由報道協会代表)がメディアの姿勢について、その後は広瀬隆(!)の40分に渡る熱弁を聴く。休憩をはさんで、DAYS JAPAN編集長でもある広河隆一の講演があった。夜の7時から9時半まで行われた。
DAYS JAPAN4月号増刊号『検証 原発事故報道 あの時 伝えられたこと』は中々、読み応えがある出来栄えだ。↓。
Amazonの売り上げでも、1位になったそうだ。
「運命の1週間 2011年3月11日~17日」の東電・保安院・官邸他からの発表と、テレビ(NHKと民放)、新聞、Twitter&ブログの記事を時系列で横並びに載せ、それを「検証」して行くのである。
3・11の事故直後から1日くらいにはこれらに差はあまりないが、多分それは、最初は慌ててて、情報がそのまま出てしまったからなのだと上杉隆は言っていた。日が経つにつれ、差が浮き彫りになる。
こういう一大事の時に、巷の噂に惑わされるな、とよく言われるし、僕もそう思っていたものだが、一概にそうとも言えず、勿論、意図的にそういうものを選んで掲載されているのだろうが、今になって判ったことも沢山あり、そういった目で初めの1週間をレトロ・スペクティブに見直すと、当時の政府発表を受けたテレビや新聞の報道より、結果的に巷の噂的なTwitterやブログの記事の方が「正しかった」りすることもあるのだ。何を信用したらいいのか、受身的じゃ駄目なんだな。大変な時代だなぁ。
「3.11から1周忌」に、私は岩手県の被災地を息子とウロウロしていた。前日から宿にフジテレビのスタッフが50人ぐらい泊まり、ガラガラの宿が一杯になった。夕飯、食堂でスタッフのお兄さんたちと息子が仲良くなったので、少し会話した時に「そう言えば、何でこの村は被害がほとんど無かったのかな?」と私に聞いていましたが、私は聞き流しました。聞けば、このフジテレビは「三陸鉄道の試運転開始」というのを昼の12時に生放送するという事でした。
前の日に、駅のフジテレビのロケ現場に息子を行ってみましたが、この試運転のどこが魅力なんだろう、と思って見てました。隣の真っ平らの焼け野原のようになってしまった国民宿舎に息子と行ってみましたが、そこは大勢の方々が一周忌の法要に来ている団体やボランティアの人たちや、記念式典を開催するなど隣村とは雰囲気が全く違って、ある緊張感が感じとれました。息子は私が支配人と話していたら、見ず知らずの外人の男性と話していたので、私は彼に色々と聞いたら、「スペインからきたアーテストで、ここに7日間滞在している。」と言うので、更に深く訪ねると「今日の式典に招待されたんだ。」と言って、式典会場に歩いて行ったので、彼を写真を撮っているカメラマンに彼の事を聞いたら、「今回の津波をキャンドルで絵画にしているニューヨークにもオフィスを構えている有名なアーテストです。」と聞いて、なるほど、、、、私も頑張らきゃって思いましたね。意識の高い人は国境を超えて、遠い国からも見て感じて人に伝える。