21/Ⅱ.(木)2013 曇り、昼には雪が降ったらしい
※応募するかどうか迷ってる方は、このページの右にある「カワクリ紹介」を読むと参考になるかもです。※
応募をしない方々にも、隠れた受付の仕事を紹介しましょう。
ちょっと前の記事にも書きましたが、クリニックに置く、マンガの「検閲」作業です。
天明さんに命じていた検閲が終了し、結果、すべてセーフで、めでたく日の目を見ることになりました。
まずは、「Virtual Red」。誰とでも寝てしまう赤い屋根の家に住む女の話です。
これは実は天明さんの検閲中に、ある人がクリニックに持って来ていたのを発見して、「ま、いいか」と通過したのです。
だから、厳密には、天明さんの検閲をパスしてはいません。
もう1人の受付の渡部さんは、「これ、置いていいのですか?」と驚いていましたが、「ま、いいか」です。
そんなにいやらしくないし。
というか、僕は筋がよく判りませんでした。天明さんも、ストーリーが判らなくて「あとがき」まで読んだ、と言っていました。
難解です。マンガ読解力に自信のある方は、チャレンジして下さい。↓。
そして、次は「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」です。自分の名前を発音できない少女の青春マンガです。↓。
次は、同じ作者の「ぼくは麻理のなか」。
友達が1人もいない大学生がコンビニで見かけた名前も知らない女子高生を「コンビニの天使」と名付けて、
毎日、尾行していて、ある朝、目が醒めると、「僕」の体がその女子高生になっていたという話です。↓。
押見修造は、前にここで紹介した「悪の華」の作者でもあります。
あわせて読んでみて下さい。面白いと思います。
受付の仕事には、お花をチョイスして買って来て、花瓶にさして、クリニックに飾る、「植物係」もあります。
現代はややもすると何かとテクノロジーで無機質な季節感を感じさせない方向に人は向かってしまう傾向があるので、
カワクリでは、「季節のお花」を飾るようにしているのです。
今週の植物係は、天明さんでした。
彼女は、くのいちの様な素早さで、診察と診察の合間に、花瓶を診察室の机に置いてくれました。
僕は、花の名前はほとんど知らないので、<この花、何?>って聞いたところ、天明さんは「シクラメン」と答えました。
すると、隣にいた渡部さんが「エッ!?」と俊敏に反応し、それと連動するように天明さんは「スイトピーでした」と訂正しました。
「スイトピー」と「シクラメン」は同じ「サ行」だから、辞書を引き間違えるように、言い間違えたのかしら?。
ちょっと面白かったです。
現在、受付は、渡部さんと天明さんの2人です。下が、今週のお花、「スイトピー」。↓。
さらに新しい人が入る予定です。これから採用面接をしたりします。決まったら紹介するので、皆さん、どうぞよろしく。
こんにちは
初めて拝見しましたが、この先生のブログを見ただけでここがみんなにとって素晴らしい”家”なんだなぁと思いました。
自分は今大学3年で心理学を学んでいます。勉強を楽しんでいます。将来はその道に進みたいと思っています。
先生のブログを拝見するという楽しみが新しく加わりました。先生の面白いブログを見ながら
今後も頑張ろうと思います。(笑)
京の都さん
コメントありがとうございます。勉強を楽しんでいる、とうのはいいことですね。
将来は、どこかの学会や研究会で一緒になるかもしれませんね。
その際は、「私が、京の都、です」と言って、僕を驚かせて下さい。名前、覚えておくから。
診察室のお花には必ず目が行きますから、あるとホッとします。
スイートピーもシクラメンも、お花が下を向いて咲くので、共通点はありますね。
またまた新しいマンガが増えたのですね。先生おすすめの押見修造は要チェック!
お笑い好きな私としては、「聖おにいさん」にハマっていまして、
どこにいてもブッダとイエスを思い出しただけで噴き出しそうになるのをこらえるのが大変な今日この頃です。
花の香りさん
下を向くお花ですか、さすがお花に詳しいですね。僕は、昭和歌謡曲を連想するくらいの知識しかないです。
ところで、近い将来、マンガも電子書籍になったりするのかしら?。
マンガは、紙の方がいいと思うけど。それは、単なるノスタルジーなのかしら?
それで思い出したんだけど、藤子・F・不二雄のSF短編マンガに「ノスタル爺」という不思議な作品があるの知ってます?
>昭和歌謡曲を連想する
「シクラメンの香り」と「赤いスイートピー」あたりですかね。
いくつかは電子書籍になっているみたい。見開きの絵だと繋がり方が電子の方がズレずにきれいなんだって。
いろいろ考えると一長一短だそうです。マンガも小説もやっぱり紙の方がいいと思います。
マンガなら、ページをめくるスピードや目に入る次ページのコマの感覚とか、すごく大事。
出版関係の知り合いが話してくれたんですが、出版社や印刷会社によって、インクや紙の香りが違うんだって。
これは新潮のにおい、これは講談社とか。いい話だな、ってしみじみ感動しました。
「ノスタル爺」は知らなかったので検索。You Tubeにありました。(これも電子化?)
不思議で、切なくて深いお話ですね。余計なBGMなしで、ちゃんと紙で見たいと思いました。