2013年9月27日~この年の夏季休暇
バリは飛行機で6時間、時差が1時間だそうだ。
飛行機はいつも僕が<狭い!>と文句を言うので、エグゼグティブ・クラスに乗った。
ガルーダ・インドネシア航空。↓。
この旅は、僕と女性2人の3人旅。
スポンサーが僕で、向こうでの工程は女子まかせ。
2泊を山で、2泊を海で過ごすスケジュール。
空港からバスで1時間、山の中のこじんまりとしたホテルだが、一人一人に面倒見が良い。
ホテルは街のようになっていて、道のそこかしこに、花のお供えがある。↓。
朝は、朝食専用のレストランへ。↓。
女性陣が言うには、「虫対策が良い」のもこのホテルの決め手のポイントだったそうだ。
初日は、あらかじめ予約しておいたスパへ。スパから車がお出迎え。
エクスポのために作ったという海を渡る橋は、まだ無料らしく、1月から有料通りになるそうだ。
片道2車線&バイク専用2車線の計4車線からなり、車道とバイク道が完璧なコンクリートの壁で仕切られていた。
そう言えば、至る所に、「APEC2013、インドネシア」と書かれた旗やのぼりが飾られていた。
スパのメニューは、ボディ・フェイシャル・クリームバス・シロダーラ。
下は、スパ後のミーゴレン。ケチャップで「TATSUJI」と書かれてある。↓。
その後、ホテルに戻り、アフタヌーン・ティー。夜は、川沿いのレストランで。
この川には近所の人がよく沐浴に来るらしく、地元の生活が垣間見れるスポットらしい。
翌日は、ウブドの町まで買い物。ウブドは離れているから、ホテルの車で送迎してもらう。
つまり、ここのホテルはそのくらい観光地ではなく、ゆっくり出来る場所にあった。
案外、バリでは、海より山を好む人も多いらしい。
ウブドまで、車で移動中、犬やニワトリが放し飼いの光景がよく見えた。
犬は放し飼いだが、猫のように大人しい。
ニワトリも、放し飼いだが、きっと食用にしないのかな、皆、やせていた。
ウブドの町でまず日よけようにストロー・ハットを買って、被って観光した。
下は、ウブドで気になった石のカエルの像。↓。
僕は寝釈迦のポーズが気に入っていて、色んな寝釈迦のポーズをクリニックの受付に飾ってある。
どうして僕が寝釈迦のポーズを気に入ってるかと言うと、それは「悟り」や「反抗」や「満足」や「怠惰」や「挑発」や「お色気」を
同時に発信する記号だからです。
ウブドの店で銀色の寝釈迦像を見つけた。これは「みやげ物」というより「骨董品」のようだった。
僕は店員にこれをくれと言うと、店員は真面目な顔で「これを置く場所は自分の目線より上じゃなくてはダメだ」と言う。
クリニックの受付カウンターは目線より下だ。それじゃダメ?って聞くと、「ダメだ」と言う。
不敬罪みたいなニュアンスなのかな。こういう観光地なのに売りつけようとせず、信仰を大切にするのは立派なことだと思う。
僕は店員に判ったよ、と笑顔で答えると、彼も笑顔で手を振り、その銀の寝釈迦を地べたに置いた。
何だよ!お前!言ってることとやってること違うじゃん!
後の2日は、海のホテルに移動。
そこはよそから押し売りとかが入って来ないような標高の高いところにホテルがある。
着くと、ロビーで木琴のようなものを連弾して演奏されていた。これが、その楽器。↓。
海も押し売りが入って来れないようにしてあるから、ガラガラ。↓。
バリ島のこの時期の温度は22~33度で、28度くらいが丁度良いらしい。
僕は足の先っぽだけ波にひたして。せっかくだから、ビーチの雰囲気だけ。椰子の木。↓。
僕らは、この後すぐ、アフタヌーン・ティーのためだけに、ブルガリ・ホテルに移動。
ブルガリ・ホテルのアフタヌーン・ティーは有名らしいが、そのあたりには何も無く、道もガタゴトで30分かかった。
昼過ぎに制服を着て歩いてる子が多いので聞いてみると、バリでは学校は7時から12時半くらいなのだそうだ。
学校は土曜日もあり、日曜だけが休みらしい。
バリの人の給料は安くて、大学の学費は高いらしい。
お金持ちの人はオーストラリアの大学に行くらしい。
バリの産業は観光だから、英語が出来ないとダメらしい。僕は英語が苦手だから、バリではダメだな。
バリには観光大学や踊りの学校があるらしく、ホテルやレストランで勤める人は観光大学を出るらしい。
踊りの大学は、バロン・ダンスとケチャック・ダンスに分かれているらしく、僕らはアフタヌーン・ティーの後、ケチャを見る予定。
しかし、ブルガリ・ホテルまでは遠い。途中、農地に牛がいた。
バリの牛は、田畑を耕すためだけの家畜だそうで、ミルクもとれない。
宗教上の理由で食用にはしないから、食べる時は、他の島に渡す。他の島とは、イスラム教のことだって。
ヒンドゥー教は、牛を食べないが、豚は許すらしい。
イスラム教は、豚は食べないが、牛は食べるらしい。
そうこうしてるうちに、散髪屋があったりして。男の子は、100~120円くらいが相場だそうだ。
やっと、ブルガリ・ホテルに着いた。
ホテルに入るときのチェックが厳しい。
警察官が黒い犬を連れていて、犬が車の周りやトランクの中の匂いを嗅いで回る。
アヘンの取り締まりに厳しいそうだ。特にこういうホテルは、厳重。
さっき難しい宗教上の食べ物の戒律を説明したが、レストランは関係なく観光客向けに、牛も出すそうだ。
最近では、若い人も食べるようになってきたそうで。
ただし、僧侶は、牛は食べないらしい。
そして、僧侶は、ニワトリも食べない。
だけど、僧侶は、アヒルは食べる。
さらに、僧侶は、アヒルの餌までチェックするらしい。
下が、ブルガリ・アフタヌーン・ティーの一部。エビ。↓。
夜は寺院に、ケチャック・ダンスを観に行く。6時から開始だが、5時半くらいに行かないと席がとれない。
ケチャック・ダンスは楽器を使わない古いダンスで、ダンサーが声だけで「ケ」「チャキチャキ」と節をとる。
物語は、白猿ハヌマーンとかが登場していたシンプルな筋だ。
この寺院には猿が多く、いたずらで、帽子をとるので気をつけるように看板があった。
僕は、席についてからも、帽子を手で押さえていたら、後ろの席の、西洋人の夫人に「ソーリー」と声をかけられた。
投影法の心理テストで「P-Fスタディ」というのがあるのを皆さんはご存知かしら。
フラストレーションが溜まる場面の1コマ漫画に吹き出しがあり、そこに「せりふ」を書くテストだ。
「時計じかけのオレンジ」の最後の方にも出てくるから、それで思い出す人もいるかもしれませんね。
つまり、何を言いたいかと言うと、そのテストの1つに前の客が大きな帽子を被ってて、観づらいという場面があって。
外人ってこういう時に普通に礼儀正しく「ソーリー」って言えるんだな、って思って。
日本人だとギリギリまで我慢して、最後の最後に喧嘩腰になる、ってパターンが多くないか。
そんなことはないか。俺だけか。失礼しました。下が、僕が被ってた帽子。今は診察室で、唯ちゃんの頭上に。↓。
寺院からは、石の先端、が見え、ここにジャワ島から昔、坊主が来たとか来ないとか。
由緒正しいそうです。↓。
ケチャック・ダンスは、こんな風にまず、司祭が出てきて、火をくべて始まります。↓。
男達が上半身裸で、「ケ」「チャキチャキ」と言いながら出てきます。↓。
ケチャの踊りです。お客の半数は日本人だそうで。中国人や韓国人はバリの踊りは観ないそうで。↓。
これがクライマックス、炎の中にいるのが、ハヌマーン。
ハヌマーンは、客席にも入って行っちゃう愛嬌者で、マチャアキや加藤茶ンを彷彿とさせました。
だから、日本人受けするのかな。↓。
ここの入場料は踊り子には行かないそうで、全額、村と寺院のためになるそうです。
彼らは、お祭りの時のためにケチャック・ダンスをするそうです。朝は働いて夜はケチャック。
ケチャック・ダンスは、学校でも教えるそうで、バリ島は6月に文化フェスティバルがあり、学校も休みになるらしい。
国をあげてのイベントですね。
日本からは歌舞伎と和太鼓が参加したらしい。
そう言えば、BELLRING少女ハートの「みずほ」の特技が「けん玉と和太鼓」ではないか。
ベルハー(BELLRING少女ハートの略)も6月の文化フェスに日本のサブカル代表として、アイドル枠で行ったらどうか。
みずほ、和太鼓、出来るし。それに、そもそもケチャって、オタ芸でもあるよね。
ベルハーと「オタさん」(BELLRING少女ハートのファンのこと)で大挙、海外進出したらどうだろうか。
BABYMETALに負けるな!
話が脱線してしまいましたね。脱線ついでに、下が、みずほ(BELLRING少女ハート)。↓。
ケチャック・ダンスのお芝居のおしまいに近づき、夕陽が落ちてきます。↓。
僕らはその後、「バリ・コレクション」に行きました。
バリ・コレクションは、ウブドに比べると値段が高く(同じものがビックリする値段で売ってます)旅行者はもっぱら、
買い物はウブドでして、バリ・コレクションはレストランに使うそうです。
僕らの旅は、僕と女性2人の3人旅でしたが、バスを間違えて深夜に違うホテルに着いてしまいました。
そして、やっとタクシーを見つけて、目的地まで帰ったのは良いのですが、タクシー代をボラレました。
何って説明すれば判るかな?
つまり、お札を間違えたのです。
日本円に置き換えてみます。
たとえば、「2000円」と言われたので、「1万円札」を1枚出しました。
すると、タクシーの運転手は、「2ですよ」と答えました。
なので、もう1枚「1万円札」を出したら、タクシーの運転手は、サッと顔色が変わり、急発進して去って行きました。
だから、正確に言うとボラレたのではないのです。こっちのミスです。
でも、日本人のタクシー運転手さんは、そういうことをしないよな。
あいつ、慌てて車をすっ飛ばして行ったから、帰りに事故にでも遭ってないかな。
僕はちょっと悔しかったので、部屋に戻ってから、即興の呪いのおまじないを、ケチャ風に踊ってみました。
翌朝、ホテルのロビーに行き、<昨日の深夜、タクシーの事故、なかった?>って聞いたら、知り合いが事故に遭ったと勘違いされ、
ホテルのロビーは大騒ぎ。色んな所に電話したりして。幸い、事故はなかったそうです。
後で、検証したら、3人とも、間違いに気付いていました。
でも、各々が、誰かが、どうにかするだろうと思っていて。
海外などで危機的な状況になったら、取り敢えず、リーダーシップをとる、というのが今回の教訓でした。
バリ島の町には犬がたくさんいて、放し飼いで、朝、放つと夕方に家に帰って来るらしい。散歩させないでいいから楽だね。
昔、バリで狂犬病が流行ったらしく、それ以来、首輪のついた犬は1ヶ月に一回注射をして、そうでない犬は銃で殺すそうで。
狂犬病で観光客が来なくなったら、バリの人は仕事がなくなってしまうからだそうで。
僕は特別、動物愛護精神に敏感ではないから、仕方ないんだろうな、と思う。
だけど、もし本当に観光で食っている自覚があるなら、一人のタクシーの運転手の意識から改めるべきだと思う。
犬を銃で撃ち殺すように簡単にはいかないだろうけれどね。
俺は、もう絶対、「バリ・コレクション」には行かないからな。でも、ま、山は行ってもいいかな。
BGM.BELLRING少女ハート「ライスとチューニング」
明けましてどうもです、三度目にして数えるのが面倒くさくなってきた
OKoWaです。
もうずいぶん古い話題ですが、一応新聞読みました。(先生は知ってるけど、このブログでの報告として)
バリ島ですか•••。自分、海外行った事無いのでうらやましいです。
あと、冬に夏のバリ島の話をもってくるあたり、川原先生の優しさ?が感じられます。
この後、読んでも読まなくても良い内容ので、飛ばしてもらってOKです。
(多分読むと気持ちが暗くなります)
寝釈迦の事ですが、たぶんみんなそうですよね。”自分ルール”って言うか
”自分は、己の思った通りに行動してるから間違い無い”って言うの。
んで、その”自分ルール”から外れた人に対して、”それは、間違いだ‼︎”って言うの。エヴァで言うATフィールド的な。
(ちょっとちがうかな?)でも、それが無いと人の個性って、なくなっちゃう様な気がします。確かに”自分ルール”って
他人(己以外全て)との喧嘩のタネになると思う。でも、そうやって互いに傷つけ合って元の原石から削り出されたのが、”今”の自分なんじゃないですか?
確かに本当なら誰もが互いを傷つけ合わず、”存在してるかしてないかわからない”と言う状態が、一番望ましいのかもしれない。(自分はそれを望んでます)
でも、自分の言った”傷”と言うのは別に
悪い思い出だけじゃなくて、良かった思い出も含めてのことなんです。
だから、自分以外の人って、生き続ける事(存在し続ける事)を”善”とするんだろうな•••。
長々とすいません•••m(_ _)m
これから先は、先生と話した方が良い話題なのでここら辺でやめます。
あらためて、ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございます。
お気持ちの方は大丈夫でしょうか?
まぁ、こういう考え方もあると思って
許していただけるとありがたいです。
では、皆さまの今年が良いものでありますように。では、失礼しました。
OKoWaさん、明けましてどうも。
新聞って、例のですね(笑)
一週間、間が空きましたが、次回の診察では、「寝釈迦=自分ルール=存在について」などの話になるのですね。
大分、仕上げて、試合に臨む格闘家みたいですね。
新年一発目からかなり濃いですね。
こっちも仕上げてあるんで大丈夫ですが。
皆さん(他の読者の方)への配慮もありがとうございます。
そういうところ、ちゃんとしてるよね。
OKoWaさんにも、今年が良いものでありますように。
ではまたね~
やった~、ついにきましたね、予告ブログバリ島編。
多分最後の方まで催促していたのは私だけではなかったでしょうか?
私も行った事あるので懐かしいですが、私は昔過ぎてどの辺りに行ったのかもよく覚えていません、もう10年以上も前ですから・・・・
でもウブドとか行ったような気がします。
そして私も騙されたし、ボラれました、バリでは。
だからあまりいい思い出が無いんですよね・・・・・また行ってみたいとかあまりないもんなぁ。
10年たってもあまり変わってないんですかね、バリ。
でも私も見ましたよ、ケチャックダンス、先生の方が解説があって詳しいですね。
3人旅行とありますが、家族で行ったんですよね、女性二人なので娘さんですかね。
娘さんは喜んだんじゃないですかね、バリ、若い女性に人気ですもんね。
でも、僻地の観光地に行くとトイレが汚かったなぁ、先生トイレ大丈夫でしたか?
あと海では泳がなかったんですか?うちはお正月に行ったのですが、元旦(深夜0時に海で泳いだ記憶があります)
まぁ過ぎてみれば楽しかったと言えるんでしょうかね。
今度、バリ島談義でも致しましょう!
Sinさん
正直、これはSinさんとのお約束を果たす為に書いた様なものです(笑)
後は、うちの新入りの小森さんも楽しみしてました(笑)
Sinさんも、ボラれましたか?
小森さんとも話しましたが、何故、観光地なのに、そういうことするのでしょうね?
3人旅行は、ご想像にお任せします(笑)
ちょっと、ミステリアスな部分を残しておきたいので!!
トイレは、記憶にありません。娘も何も言ってませんでしたよ。
しまった!家族だって、バラしちゃった。ミステリアス作戦、失敗。
海は泳ぎませんでした。酔っ払って海は危ないからね。
まぁ確かに、過ぎてみれば楽しかったと言えるんでしょうね!
ではまた~
今ごろですが、、私もバリ島の記事、うれしいです。
私も昔行った事があるので懐かしいです。
旅行の行程も似た感じで、山(ウブドからちょっと奥)2泊?3泊?
とインド洋に面した崖の上に建つ、周りに何にもないホテル2泊でした。
そして私も偽ベモ(でしたっけ?乗り合いのワゴンみたいの)でボラれ、
市場ではお財布をすられそうになりました。(寸前で気づきましたが、怖かったです〜)
でもウブド、とても良かったです。
田んぼに囲まれたコテージで、夜寝る頃になると田んぼの向こうの遠くから
地元農民の人たちが練習するガムランが、風にのってポコポコと聴こえてくるのが
子守唄のようで耳にとても心地よかったのが印象的です。
いろいろあっても、やっぱり過ぎてみれば…なのでしょうね。楽しかったです。
saramiさん
saramiさんのバリ旅行は、けっこう、すごかったですね。
市場ではスリもいましたか?
しかし、寸前で気がついて良かったですね。
過ぎてみると楽しい思い出になるのですね。
記事、喜んでもらえて良かったです。
saramiさんも、山派(ウブド派)ですね。僕と一緒ですね。
ではまた~
バリの見聞録、とても楽しく読み、見物?しました。
おふくろと一緒に行った、姉貴と旦那さんお二人が、たまたま英語ができたから、3人は、この旅行がさらに楽しめたと思います。
日本的なものを思い出させる行事が写っていて、いいなと思いました。
タクシーのことは、ちょっと残念でしたね。
papaさん、こんばんは。
少年マガジンに、ヒットマン、というマンガがあって、単行本が出てるのですが、新人編集者♂と新人漫画家♀のラブコメなのですが、この5巻の特装版を買うと付録に、「ヒットマンTHE全裸」という小冊子が付いてきます。これは1巻と全く同じ構図と同じストーリーで、ただ登場人物が皆、全裸で描かれてるという企画です。びっくりしますよ。面白いアイデアですね。ついつい思惑通り、買っちゃいましたよ。ではまた~