アンサー夢・夢日記~親になる。~

5/ⅩⅠ.(月)2018 朝は雨、のちくもり 母の誕生日

ポールが日本に来ている。10/31&11/1東京ドームは平日で仕事だから行けない。あとは名古屋、それも平日。
今年はダメかとガッカリして。僕はポールに元気をもらいたい心境だったから。
そうしたら、11/5両国国技館に追加公演が決まった。
11/5は月曜だから、クリニックは休みで、行ける!
11/5は母の誕生日だから、ポールは相撲が好きだし、これは母が僕に贈ってくれたプレゼントだと思った。
ところが、あらゆる手立てでチケットを狙いに行っても落選。
キャパが小さいからしょうがないが、ポールが見れないのは残念だ。

僕は現実を逃避するクセがある。
これはきっと、母とポールが、今と向き合え、と言ってるのだと思った。
だから、いったんは放棄した、カワクリ「夢のキャンペーン」も、ちゃんとやるべきだと思い直して、
心理をたきつけて、僕も手伝うから協同で夢の記事を書こうと脅迫した。

夢はシリーズで読め、という原則から、僕と彼女はブログの夢日記を読み直し、
とりあえず、今年2018年の夢にしぼろうと、
「人をダメにする初夢」、「セカンド・ドリーム」、「通過儀礼」、「心の音」、「地獄寿司」、
を読み解いて行く企画に踏み切った。

今回の記事は、僕が心理と上記の夢について語り合って、自分で自分の夢について連想した日にみた夢。
そういうのを、アンサー夢(む)、という。
アンサー夢、とは、夢について、色々解釈した後に、報告される夢で、つまり、前の解釈が合ってるかどうかの、
指標になる夢だと言われている。後日、発表される「心理の夢の記事」とセットで味わってもらえると嬉しい。
※以下が、夢日記。

 

※二子玉川の高島屋に、僕は、僕の親友と、僕の娘と3人で冬物のレインコートを買い物に行ったのだ。
娘がまだ小さい頃、友人はよくうちに遊びに来て、ディズニーの「シンデレラ」のビデオやら、ミキハウスの洋服を、
まるで自分の娘にそうするように買い与えて可愛がってくれていて、僕は家族との縁が薄いから、
個人的にも僕は世間知らずでわからないことがあると、きまって常識的な彼に相談している間柄で、それに甘えていた。

さくら学院がモデルになってレインコートの宣伝をしている。僕はもしもサイズの大き目があったら自分用にも買おうかと、
スタジアムジャンパーのコーナーを物色していた隙に、友人が娘用のコートを2枚、店員と相談し選んでいた。
今回も買ってくれるらしい。
僕はまるでそれを当然のように受け入れていて、当たり前のように平気でいた。
友人が念のため、上の階もみてくると、いそいそとエスカレーターで昇って行くと、娘は沈んだ顔をしていた。
僕は買う予定になっているコートを何気なく手にとってみると、襟元に汚れがあった。

「なんだ、これは?」と僕が言うと、娘は、「あの人が買ってくれる物は、いつもそうなのです」と泣いた。
僕はびっくりした。
娘は幼い頃から、そんな事実を僕に内緒にして我慢していたらしい。
それは知らなかったとは言え、すまなかった。
僕と娘は和解して、娘はその代わりに段ボールで出来た四角いBOXと、スプレー式のペンキを買ってくれとねだった。
娘が僕に物をねだるなんてことはこれまでになかった。
スプレーは、ところどころ剥げた段ボールの箇所に吹きかけて綺麗にするもので、
娘はいつのまにやらDIYが趣味になっていたのか?いや、彼女の歴史はそうなるしかなかったものなのかもしれない。

僕は友人の選んだコートは遠慮しておこうと決断した。
娘は、「そうして欲しいです。お父さまには秘密にしていましたが、小学生の頃から、いつもあの人のくれた汚れた服や欠陥品を、
お母さまと一緒にデパートに行って交換しに行っては、お店の人に怒鳴られて、お母さまは何度も何度も頭を下げて、
私はそのお姿をみていて目が悲しくて、耳が切なかったのです。でも、もうこのスプレーがあれば大丈夫です」。

僕は何か大きな間違いをしていたようだ。
洋服を、それも学校に着て行くような世間体のような格好を、親である僕が選ばないで、親友に任せていたなんて。
まるで、托卵(たくらん)する習性の、カッコーみたいじゃないか。親として失格じゃないか。
「服を大切にな」と、羊たちの沈黙、で、ハンニバル・レクター博士は、女の政治家にそう言っていたのを思い出して、
僕はいつまでも亡くなった僕の親との葛藤といい加減、見切りをつけ、自分が親として娘に何をしてあげるのかを考えるべきだったのだと、
今さらながら、気付かされた。

そして娘は、自分の好みの「服」を選べる年齢になっていた。
レインコートが教えてくれた。

BGM. よしだたくろう「暮らし」


クルズスしようよ

1/ⅩⅠ.(木)2018 はれ、ちょっと肌寒い ハロウィンも済んで、今年も残すところあと二ヶ月

11月から受付にニューフェイスを補強する。それにあたり院長、自らクルズスをやろうと下準備中です。↓。

皆さんにも、ほんの一部を紹介しましょう。

①なぞなぞ、を作った意味

…日本は視線恐怖の文化である、と言われる。
昨今は欧米風に人の目をみて喋れ、と言うが、日本人は「人の目をみると失礼」という文化もあり、
「ナニ、ガンつけてんだよ!」ということにもなる。
そのため、名刺文化といい、相手の目をみない、三角形の構図を作った。

クリニックに来た患者さんには、なるべく色んな人と話して欲しい。
「気がついたら一週間、誰とも喋らなかった」「一回も笑わなかった」という人もいるから。
しかし、大抵、そういう人は緊張しぃで、視線(対人)恐怖気味である。
だから、共同注視する小道具として、なぞなぞを作った。

三角形の構図になってるでしょ?
なぞなぞ、は遊びだから、解けた時の快感と、そこで笑いが生じれば、喜ばしいことである。

②ブログの効能

…遠方に行ってしまった人や、「卒業」をした人にも、カワクリは実家のようでありたい。
今に奉仕する退行、という言葉がある。
退行とは、赤ちゃん返りみたいに良くない文脈で使われることが多いが、懐メロ効果のように、
過去の自分が今の自分にエネルギーをくれることがある。
朝青龍がバッシングを受けてた頃、勝手にモンゴルに帰ってサッカーやってて、余計にバッシングを受けたが、
朝青龍はそれで元気を取り戻した。
それと同じように我々も「帰れる場所」が欲しいし、そういう「帰れる場所」でありたい。
だから、今通っていない人も時々、覗きに来てもらって、「相変わらずだな」と笑えるブログの記事を提供したい。

③定例会の意義

…ほうれんそう、という言葉が出来始めた時、報告・連絡・相談、をほうれんそう、とするセンスに嫌悪感を抱いたが、
でもそんなことを言っていられないくらい、ほうれんそう、が日本人は苦手っぽい。僕も生粋の日本人。
ヘルメットにアンテナがついてて、それをかぶると何も言わなくても、以心伝心、みたいな道具があるといいな、と思う。↓。

そんな漫画みたいなことも言ってられないし、そこはやはり人と人とのコミュニケーションが大事になる。
それで普段の日常だけではわからないプライベートな部分や人柄を知り合う機会を、まぁ、酒でも酌み交わしながら、
無礼講でぶっちゃけ、普段のストレスを共有する会にしようと作ったのが月1の飲み会、定例会。
僕は不満の矛先・標的になるのは覚悟の上なのだが、全然、皆さん、お行儀よくて、肩透かし。

④コミュニケーションについて

…コミュニケーションには、バーバル・コミュニケーションと、ノン・バーバル・コミュニケーションがある。
バーバルとは、旧約聖書のバベルの塔、が語源で、民衆が神に近づこうとバベルの塔という高い塔を建てるが、
旧約の神様は気が短いから、怒ってこの塔を壊して、さらにもうこんな密談が出来ないようにと、皆の言葉をバラバラにしてしまって、
それで言語というものが出来たという。バーバルは、バベルから派生した言葉。

一方、ノン・バーバルとは日本語にすれば、非言語。
「ごめんなさい」がバーバルだとすると、それを涙を浮かべて汗だくで前かがみで言うのと、
足を組んで鼻をほじりながら言うのでは、受け取り側の意味が全然違うでしょう?
つまり、バーバル(謝罪)よりノン・バーバル(態度)の方がメッセージ性が強いのだ。それを受付は知っておくべきだ。
ちなみに声のトーンでも差が出ますね。それは、ボーカル・コミュニケーション。

⑤うつ病に「がんばれ」はダメ?

…AKB総選挙をみてたらメンバーの家族がインタビューで、「あれだけ頑張ったんだからこれ以上、頑張れとは言えない」と言っていた。
「うつ病」に、がんばれ、と言っちゃいけないというのは同じ理屈だ。
一方、3.11のあと、CMでSMAPが「がんばろう!日本」と語りかけて、被災者を勇気づけていた。

がんばれ、って言っていいの?悪いの?よく聞かれる質問だ。
こんな話がある。
野茂がメジャーに行く前は、アメリカの野球は大リーグといい、元・大リーガーは助っ人外人と有り難がられて日本に来た。
正直、テキトーな奴が多かった。
それでも真面目な選手もいて、スランプに陥った時、日本のコーチにアドヴァイスを求め、元々、素質はズバ抜けてるから、
すぐに勘を取り戻し、「サンキュー」と言った。
2人の間には言葉の壁があるから、練習には通訳がついていた。
コーチは、選手に向って、「がんばって!」と答えた。

するとその助っ人外人は激怒したという。「お前は俺が頑張っていないというのか!」と。
これは通訳のミスで、コーチの「がんばれ」を「Do Your Best」と訳してしまったのだ。
これはつまり、さっきの例でいうと、AKBの親が言えない、と言ったパターンを言ってしまったのだ。
それでこの場合の正しい訳は、「Good Luck」なんだって。幸運を祈るよ、応援してるよ、という意味で、つまりSMAPの方だ。

日本語の「がんばれ」「がんばって」にはこの二つの意味がある。
どっちの意味で使っているのかを使い分けるセンスを持つといい。
「うつ病」の人に「がんばれ」と言ったら、ただちにダメという訳ではない。それは言葉狩り。
ノン・バーバルが大事なのでしょう。

⑥守秘義務

…クリニックに来る人は色んな悩みを抱えてくる。それを告白することには、不安もあるだろう。
診察やカウンセリングとは、「ここだけ」の話をしに来るところだから、そういう意味で我々の仕事で一番重要なのは、
守秘義務、になるだろう。
仕事で知りえた情報は、たとえ家族にも恋人にも話してはいけない。それがここで勤める鉄の掟。

⑦うつと不安のメカニズム

…これまでは心構え的なことでしたが、徐々に病気や薬の説明や、心理学的な規制の説明もしていきましょう。
たとえば、こんなシェーマを用いたり。↓。

その後も、⑧山あらしのジレンマ、⑨反復強迫、⑩喪失体験、⑪ペットロス、⑫宗教と精神科のちがい、⑬世代間伝達、など。
でも、これはもっと先の話かな。焦らず、ゆっくり、何度も繰り返しレクチャーして行きましょう。
同じ話は3回言ってやっと入るのが普通でしょ?1回で覚えられるのは、天才か、思い出が少なくて容量に空きの多い人。

 

ざっと話してみましたが、皆さんの視点からみて感想があれば教えて下さいね。
クルズスとは、ドイツ語で、講習や授業のことを言います。

BGM. よしだたくろう「まにあうかもしれない」