こんにちは、とくだです。お久しぶりです。今回は、本人です・・・笑(?と思った方は相談室だより〜2020夏 初恋をご参照ください…)
コロナ禍で、心理臨床の業界もオンラインの臨床をめぐって、様々に検討され始めています。私たち心理部門も、月1回の定例ミーティングをオンラインで行い、交流をしています。
コロナによって途切れてしまうよりも、できる範囲で交流できたらと3人の意見も一致したので。今月のミーティングでは、新たに心理療法(カウンセリング)のお知らせを作成しようと、話し合っていました。私たちが普段行っている心理療法とはどういうものなのか、ということを考える作業をディスカッションでき、それもまた刺激になりました。
3人、と言いましたが、実は4月から心理部門に新たなメンバーが加わりました!
現在の心理部門は、
火木担当の原さん、
水金担当の私、
そして土曜担当の松井さんです。
新たなメンバーと心理部門のご紹介も兼ねて、それぞれの今の思いを記しました。
まずは私→原さん→松井さん、とバトンを渡していきますね。
私たちが心で感じているものは常に動いているし、捉え所がないし、目には見えないものです。私たちは、寝ていても起きていても心は活動していて、意識と無意識との間の壁を調節していたりするのだと思います。
その心の活動を助けたり、成長を促していくには、その心を写し返してくれる相手が必要です。その相手に自分が投げ入れ、相手がその何かを受け取り、また相手から何かが自分に返され、受け取る、そういった交流を、繰り返し、繰り返し私たちは行っています。
基本的に私たちは初めから心を知るわけではなく、こうして相手とのやり取りを通して、
心の活動の幅を広げ、成長していきます。それは場合によっては、逆の方向へ向かっていったりすることもあります。
例えば、赤ちゃんが何かしらの不快感を抱いて泣く、お母さんがそのサインを受け取り、おっぱいやミルクをあげたり、おむつを変えたりする、不快さが和らぎ、また赤ちゃんは落ち着くというようなやりとり。そういう交流が繰り返されながら、自分に生じてくる快・不快について赤ちゃんは理解していく、というように。
そのやりとりは心地よい安心感を得られることもあれば、不快さや痛みを伴うこともあります。痛みの扱い方も、人それぞれ、あるいは同じ人でもその時期によっては、様々な現れ方をします。
憤りになることや、悲しみや孤独を強く感じること、そもそも痛みに気づかないようにする、無かったことにすることもあり得ます。
その痛みの中にいる時には、なかなか冷静になれない、それも自然なのかもしれません。
ただ、そこで立ち止まって自分の心に目を向けてみてほしい。
そして自分が何を求めているのか、そういう声を聞いてあげてほしい。
そんなに簡単に答えは出ないかもしれません。痛みが強いときには逃げ出したくなるかもしれません。それもまた今の状態の一つでしょう。
自分の心の声に耳を傾け、何を求めているのか、どういうことを選びたいのか。
痛みから目を背けすぎずに向き合うことができたら、
今より少しシンプルに心と付き合えるようになるのではないだろうか、と思うのです。
私は心理士の役割として、そういう痛みも含めて、
相談室という空間において、心理士と相談者の方の心が、どのように動いて交流しているのか、それを感じ、考え、体験しながら、お互いに向き合っていくことなのだろうと最近改めて感じているところです。そのためには、心理士自身も学びつづけ、その時に感じる体験を大切にしていきたいと思っています。
次は、原さんにバトンを渡します!
こんにちは、最近家族でビデオ会議をしたスーです。
コロナで大変な時期ですが、実際に会えなくてもオンラインで顔をみれる今の世の中でよかったな~、としみじみ思いました。
少しは気が紛れますね。
さて、ここで1つだけお伝えしておきたいのですが、
今回の心理の3人の記事へのコメントは大歓迎なのですが
臨床心理という職業上の理由からコメントを個別に
お返事を返すことができないのでご理解くださいね。