1982年の川原達二

20/Ⅴ.(金)2022 はれ 行きつけの蕎麦屋の人手不足深刻化。

学生時代に描いてたマンガを発掘。MMが、「面白いから画像を送れ」と誉めるから調子に乗って記事にする。

この漫画は、「川」の字の書き順の様に、左上から下へ、そして真ん中上から下、最後は右上から下で「完」という独特な読み方です。大学ノートに描いてたせいでしょう。

まずは、自己愛的な男を描きました。女子はギリシャ神話の「ダフネ」をイメージ。ダフネは、アポロンから求愛され嫌すぎて月桂樹になっちゃった女神。

 

僕は「天才」ゆえ、凡人から浮いていたが、意外にも「凡人」も良い奴だった、という天才の誤算を描きました。魔法使いサリーちゃんの最終回のように、唐突に友人に自分の正体を明かすところが面白味です。大学時代の実話。

同級生の青春時代を勝手に妄想しました。つげ義春の「義男の青春」というタイトルをどうしても真似したかっただけのモチベーションで書き上げた「未完成」の作品です。当時、10時8分のバスを逃すと次は10時40分でした。

jazz喫茶でセロニアス・モンクの「プラターズの、煙が目にしみる」をアレンジした曲を聴いた時に即興でひらめいたプロットを後に漫画化しました。フラれた彼女との再会の場面を描いた、ちょっとロマンテイックな川原らしい代表作です。

BGM. RCサクセション「こんなんなっちゃった」


6 Replies to “1982年の川原達二”

  1. 川原先生、こんばんは。

    『岡野の青春』続きが気になります…(笑)未完成なんですね。岡野くんは面白くてロマンティックですね。
    「それにしてもよく降るな。誰かが泣いているのかな。」ってなんだか素敵ですね〜。

    1. いずみさん、こんばんは。

      今の僕は酔っぱらって大混乱

      あらためておはようございます。「のっぽのサリー」です。
      今朝、どこもバイデンや給付金やマスクのニュースばかりだったから、「ラビット!」をみてたら「さらば青春の光」の森田が出てました。今日で全曜日制覇らしく、グッズをいっぱいもらってましたが、宣伝代わりに使われてるのはオチとしておいしいですが、つくづく朝の番組に似合いませんね、「さらば・森田」。その後は「冷凍ピラフ」ランキングでした。

  2. 1982年? 私にとっては、半分ジゴクの日々でした。以上オワリ。
    ダフネといえば、ジャンゴ・ラインハルトですね。フランス出身の天才ジャズギタリスト。何枚か持ってます。
    モンクは、生きてたころのアルバムをコンプリートしたいんですが、どうなることか。
    ジャズ喫茶は、行ったことないなあ。「ダグ」って、健在なのかな。

    1. papaさん、OHA!

      今朝、ワイドショーを見てたら、トム・クルーズって僕と同学年でした。松田聖子は彼女が一個上です。
      僕は学校が目白だったから、隣が高田馬場なのでジャズ喫茶が多かった気がします。「わかりゃしないのに」制服で入ってましたよ。

  3. 先生こんばんは。

    漫画、面白いです!

    天才と凡人。
    凡人が天才に嫉妬するかしないかでだいぶ変わってきますよね。。
    ん、違うか。嫉妬もクソも関係ないから友達なのか。凡人からしても天才だってひとりの人間なんだと思えるから、友達なのか。
    あとは逆に凡人が天才に憧れちゃうとまた友達として成立しない。
    難しいですよね。。。

    でもそう思ってくれる凡人って天才側からしても貴重な存在なんでしょうね。じゃないと天才も孤立しちゃいますもんね。。
    あとは天才をひけらかすと凡人側からしてもなんかかんにさわっちゃうから、天才というよりかは変人でいたほうがいいときもある、のかしら。

    てゆーか天才と凡人の差って、なんなんでしょうね?
    そしてお互いに天才か凡人か、そこを特に意識しすぎちゃうと、なかなかいい関係になれない?のか? うーん難しい。

    1. noaさん、OHA!

      魔法使いサリーちゃんは最終回で「自分が魔法使いだ」と正体をバラします。みんなは信じませんが、その夜、学校が火事になり、みんなの前でサリーちゃんは魔法を使って火事を消します。
      みんなは「本当に、魔法使いだったのね。でも私たちは友達よ」と言って別れます。
      天才、は天才の証拠を凡人に見せません。でも凡人はあっさり信じて朝まで飲み明かします。このマンガの核心は「果たして、天才と凡人の差とは何だ?」ですから、noaさんの指摘は作者の考えと一致しています。

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