29/Ⅲ.(水)2023 くもり、のち雨 オードリー春日、ペンギンの池に落ちるも謝罪なし。
最近やたらと昔の頃を思い出す。WBCをやってたせいか、小学校の時に少しだけ入ってた少年野球チームのこととか。今はお母さんたちも総出で当番があるようで大変そうだが、僕らの頃は親が楽をしたいから休みの日に子供を早朝野球に追い出して家でくつろいでいた。僕が思い出したのは、小4の時の草野球。バッターボックスに入った時、バットでホームベースをスイカ割のようにバン!と叩いたら、ホームベースが固定されてないから、その勢いでホームベースがふわふわと飛んで行ってしまった。審判は「チッ。余計なまねをして」と嫌味を言った。僕はその時にどんな反応をしたのか覚えてないが、すぐにその野球チームをやめた。その光景のことはよく覚えていて、不思議とその後も似たようなことが人生では起きるのである。僕は相変わらず、ホームベースをバットでスイカ割するのだが、その都度、同じような現象が起き、たいてい人は同じような反応をするのである。僕にとってはそれは「想定内」だから、待ってましたとばかり、アンパイヤを睨みつけたり、「なんだ?」って口答えしたり、もう一度同じことしたり、臨戦態勢なのである。これは空想なのだが、原体験の小4の時に何も言い返せず、家で母に話したのかもしれない。母は馬鹿だから、きっと、「それは達二は悪くない。そんなチームはこちらから願い下げだ。やめておしまい。その前に審判に文句を言いましょう」などと言って、その頃はそんな表現はなかったが、モンスターペアレントのように文句を言って、僕も子供だからそれを真に受けて「おれは悪くない。今度、似たようなことがあったら、母のように言い負かしてやる」とリベンジを心に誓ったのかもしれない。だって小さい子が一人で自己正当化なんて出来る訳ないから。しかしスポーツマンシップもフェアプレー精神もあったものではない母子である。
僕が中3の頃、異常なスペースインベーダ―のブームが来た。ゲームセンターだけではなく、喫茶店のテーブルもみんなゲーム機だった。僕の家はその頃、東中野のマンションに仮住まい、東中野の駅前にもゲームセンターが出来た。僕はそこでスペースインベーダーをやっていたら、後ろから不良に椅子を蹴られた。「順番変われ」と脅されたのだ。僕はそんなに喧嘩が強い訳でもないし、相手の学校の縄張りだから席をどいた。家まではすぐ。でも帰り道に段々腹が立ってきて、「これはおかしい!」と思い、家まで走って帰り、何か武器を探した。あまり役に立つものはなく、かと言って包丁を持っていくのも違うから、丁度、お風呂の湯船の栓をするのが、黒いまん丸い球状のものでそれが鎖のようなものにつながってるから、それを引きちぎり、ゲームセンターに逆戻りをしようとした。その時、家には母がいて、「どうしたの?」的なことを聞かれたと思うが、僕は頭に血が上ってたから、何も言わずに家を出た。ゲームセンターにつくと不良の二人組がゲームをやっていた。僕はそいつらのところに行き、風呂の栓をブラブラさせて相手を威嚇して、「席を返せ」とすごんだ。不良たちは「なんだよ!」と声を荒げてこっちをみたが、おれの形相におじけづいたのか、あっさりと退散した。僕はいささか拍子抜けだが、ゲーム機が空いたからそこに座ってスペースインベーダーを再開する。何か店の隅に異変を感じたから振り向いたら、母がこっちを見守っていた。不良たちがビビって去ったのは、僕の武器にではなく、背後で睨みつける母にだった。
心の護美箱(66)がいっぱいになったので、(67)を作りました。心の護美箱がなんだかわからない人はバックナンバーを見て下さい。ま、簡単にいうと愚痴を書き込めるページです。「非公開」希望の人はそう書いてくれれば内容はアップしません。みんながどんな相談をしてるのか、これから受診される方には必見です。ただ、その性質上、「コメントは非公開」が多いから、僕の回答しかのってない例が多いです。そんな時は、答えから「コメント」を想像してみるのも一興ですね。
格闘家というよりユーチューバーや実業家になりつつある朝倉兄弟の兄・朝倉未来が数年前、「ボッタくりバーに潜入」という動画をYouTubeに出した。これは後にたくさんの後追いモノマネの企画が出されるが、本家・朝倉未来の内容を超えるものはない。朝倉未来は昔、ボッタくりバーに引っかかって当時は社会勉強だと思ってお金を払ったが今回は戦うと企画にチャレンジした。このように我々の人生は結局、相手や場所やシチュエーションを変えるだけで同じテーマの問題にぶち当たる。一つの出来事を「もう過ぎたこと」として気にしないのも生き方だが、江戸の仇を大阪で討つ、つもりで、今度同じことがあったらもっとうまくやるぞと思うことは大切な処世術になると思う。
男の子は(女の子も)戦いの連続だ。戦いに勝つコツはいくつかあるが、WBC予選で大谷翔平が散々ファンに向けて送ったメッセージは「もっと応援を!」だった。誰かに応援されると力が湧く。逆に一人じゃ何も出来ない。赤塚不二夫のお母さんは売れない頃の赤塚不二夫にとにかく「お前は天才なんだから。お前は天才なんだから」と言って励まして甘やかしたと聞く。それが「天才バカボン」を生み、「タモリ」を生む。そんな無茶苦茶な親であっても良いと思う。世間体など考えなくて良い。どうせコロコロかわる価値観だ。親が味方してやらなくて、どうして子供が自分を応援してやれようか。自己肯定感や自尊心とか承認欲求などの流行の言葉は、そこから育まれると思う。どうせこんな世の中だ。誰の目を気にする?カッコつけてもしょうがないではないか。
最近、偶然にも「子供の心」関係の本を3冊買った。僕は飽きっぽいので3冊くらいの本を併行して読むのだ。下が、その3冊。