25/Ⅶ.(日)2010 猛暑
約10年ぶりくらいに、黒髪に戻した。これまで、赤・青・黄・緑・黄緑・金・銀・紫など色を変えてきた。
誕生日だからイメチェンしようと思ったら、残ったのは黒だけだった。
話は全然変わるが、石井慧がダライ・ラマに相談する光景をテレビで観たことがある。
石井は、自分は柔道から総合格闘技に移るかどうか迷っている、自分の意志を貫くべきか、
それとも時には長いものに巻かれろ、で年長者の意見を聞き入れるべきか?と尋ねた。
ダライ・ラマは、ビルマの竪琴みたいな片側の肩だけ出てる金色のテカテカ光る生地のド派手な衣装を身にまとい、
うん、うんと真剣な表情で質問に聞き入り、やおら石井に飛びつかんばかりの勢いで指を指し
「自分の人生は自分で決めるのだ!!」と断言した。
ものすごい迫力に、柔道金メダリストの石井慧も圧倒された。その後、石井は総合に来た。
ダライ・ラマが言ってる内容は、当たり前の普通のことだ。
でも、そこで僕は思った。
第一印象で「この人は何だ?」と思わせておけば、普通のことを言っても相手に与えるインパクトが大きいな、と。
これは使えるかもしれない。
背広にネクタイの男に「人生、努力」なんて言われても反発するが、お化粧して髪をツンツンさせた男に
「人生、努力」と言われたら真理のように錯覚するかも。
僕も謀らずもそれを利用してた面はある。
「ウチの子が茶髪にして不良にならないか心配」という親は僕の髪の色を見て考え直す機会とし、
「大人は信用できない」という子供は変な髪の色の大人を他の大人と違うと識別し心を開く。
しかし、それもあくまで見た目。人間、中身で勝負。
黒髪のロベスピエール、とは新日にUターン参戦した時の前田日明のニックネームだ。
BGM. ザ・ローリング・ストーンズ「黒くぬれ」