SRC14

22/Ⅷ.(日)2010 はれ
SRC14を、ペーパービューで観戦。五味も会場に来ていた。ラウンド・ガールはSRCの方がDREAMより品がいい。
フェザー級の日沖発の試合は面白い。レオ・サントスのセコンドに来ていた、マルロン・サンドロとの頂上決戦に期待。
ライト級に落とした郷野は「チーム朝青龍」のナラントンガラグと対戦。ナラントンガラグはナチュラルなパワーで圧倒。
SRCのライト級は、昨年末に青木に屈辱的に負けてるから頑張らないと。
広田、北岡、横田、光岡と層が厚く、それに真騎士がいい。
メインはSRCミドル級チャンピオンシップ、王者ジョルジ・サンチアゴvs挑戦者三崎和雄は入場の時から、
会場の雰囲気が異様だ。テレビからこれだけ伝わってくるのは異例で、きっと会場で観てたらすごかったのだろう。
解説は、最近人気の「セコンド系解説」の秋山成勲。解説なのに冷静さを失い、「行け~!!」とか口走ってしまう熱さがウリ。
格闘技は「心・技・体」というが、一番素人のわかりにくい「技術」の解説をするのが本来の仕事なのだが、
あえて「心」をアピールする訳である。
これは流行りみたいで、理論派の高坂剛の解説さえも最近は「精神力重視」である。
僕は個人的には、この風潮は危険だと思う。格闘技の人気は下火だ。たまたま観る人もいる。
2回は観てくれない、ワン・チャンスだ。
その人に総合格闘技の魅力を伝えるのも解説の役目だと思う。そういう時に求められる解説は「精神論」ではなく、
サイドストーリーの説明や技術的な解説などの啓蒙的なものだと思うからだ。
ジョルジ・サンチアゴと三崎和雄の試合は、前回は5Rフルラウンドを戦った名勝負だったため、
前回の試合内容とも比較される二重の意味で厳しい戦いだ。
1Rは互角、2Rは三崎のフロント・チョーク、3Rはサンチアゴの打撃、4Rは三崎の猛攻にたまらずサンチアゴはリング外に逃げる。
ジョルジに、レッド・カード。リングサイドのマルロン・サンドロの狂気する姿をカメラがとらえる。
5Rは、ジョルジ優勢。肩固めで攻める。
解説の秋山は、実況アナウンサーに「時間は、あと何分ですか?」と聞く。もはや解説ではない。
会場は三崎コール。ジョルジがマウントで攻める。残り1分、秋山が小声で声援を送る。
ジョルジの猛攻、ラスト30秒、セコンドがタオル投入。選手の体を守るのがセコンドの役目。
三崎は、昨年末のDREAMとの対抗戦でメルヴィン・マヌーフと戦い、審判のストップが早いと抗議した。
それもあったのに、残り30秒でタオルを投入したセコンドの判断は素晴らしい。
試合は、王者ジョルジ・サンチアゴの逆転勝利。前回を越える名勝負!!!。
もう一人の解説者・武田幸三が、
「絶対に言うなと言われてたんですけど、三崎選手は膝の靱帯をやられて、ろくに練習できてないんです」と思わず口走る。
三崎は、担架は使わず放送席の武田幸三のところにきて「負けてすみません」とつぶやき抱き合い、
自力で歩いて控え室に戻る。
リング上では認定書とベルトの返還。観客席で手拍子を打って浮かれ踊る男女5人のブラジル人の姿が映る。
昨今の格闘技は、イベントとして集客力のあるマッチメークが問われる。
SRCはDREAMに比べ資金力がなく、カード発表の時点では正直見劣りする。
しかし、今大会のメインイベントは素晴らしく、この1試合だけで客を十分満足させられた。
初期の新日本プロレス、猪木もそうだったと思い出した。
SRCが、両国国技館を中心に使用するのもいいことだと思う。
あまたの名勝負を生み出してきた、聖地のようなところだ。名勝負が生まれやすいかも。
BGM. 由紀さおり「両国橋」


2 Replies to “SRC14”

  1. 日沖選手は、完全な天然(天才?)だと思います。
    かつてOBが練習会を行ったときに、OBにスパーリングを申し込んでいました。
    OBもさすがに1本は取られませんでしたが、
    試合前の調整時と、師匠への練習の申し込みは格闘技ではあまりやらない行為です。
    郷野選手は体重を落としすぎたのではないでしょうか?
    マッハ選手とやるときも、落としたはずなのにそれ以上の減量。
    KID選手がKO勝した選手に負けるはずはないと思うのですが。 
    Dreamも中国の投資銀行と提携するまでは、資金不足だったと聞いています。
    某ワニ選手へのファイトマネーが未払いと聞いたことがあります。

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