おへちょ

1/Ⅴ.(金)2020 はれ 朝ドラ「エール」に志村けん登場!

朝のワイドショーでみたのですが、ルーレット族、って知ってますか?
昔の暴走族みたいなのが、ガラガラの高速をグルグル回ってるのです。その様が、ルーレットに見える、というのが命名の理由だそうで。
しかし、ちょっと名前、カッコ良すぎじゃないですか?暴走族も、名前がカッコいいから、図に乗ったんだと思います。その反省を生かせないのかな。

日本は「恥の文化」だと言います。
何かにブレーキをかけるのに西洋ではペナルティーが有効です。
しかし、日本人の美徳は、「罰ではなく、そんなことをしたら恥ずかしいぞ」という自制です。
もっとも最近の日本もグローバル化が進み、欧米のような価値観になってきて、「恥の文化」がなくなったとお嘆きの諸兄もおられます。
でも、それは違うようで、今の若者にも「恥の文化」はあり、「恥」がストッパーになっています。
違うのは、「何をもって恥ずかしいか」という価値観のジェネレーションギャップです。
電車の中で大声で携帯で喋るとか、街中を買い食いしながら歩くのは羞恥心の対象にはなりません。
でも、前髪のセットが決まらないと約束ドタキャンとか、ハロウィンに一人だと恥ずかしいから部屋の電気消して出かけた振りしてるとか、若い人にも苦労は多いようです。
十人十色、価値観は人それぞれですからね。

で、ルーレット族です。
この人たちは、家でテレビに自分の暴走行為が放送されてるのをみて、「へへ、オレ、ルーレット族、だってよ、カッコいい~」と自己陶酔してるのでしょう。
だから、もっと恥ずかしい名前にすれば辞めると思うのです。
たとえば、「お花帽」、とか、「とんちゃま」、とか、「おへちょ」、とか。
「今日も高速道路に、おへちょ、が現れました」なんてテレビで言われて自分の車が映ったら恥ずかしくなって辞めるかもと思うのです。

つまり恥のポイントが時代とともにずれてるのだと思います。羞恥心というより貞操観念の問題に近い気がします。
だから大人が自分の古い価値観で、「恥を知れ!」なんて説教たれても、「知らねーよ!」と僕が若者の頃は思っていたものです。
それと同じ事が起きてるだけでしょう。

って若い人に言ったら、「ルーレット族、ってカッコ悪いですよ。小学校の班の名前みたい」って笑われました。
ルーレット族をカッコいいと思ってたのは実は、私であった、というオチでした。

BGM. クールス「ミスター ハーレー ダビッドソン」


2 Replies to “おへちょ”

  1. 世代を超えて、かたちは違っても、「恥の文化」は生き続ける。
    日本に生まれて、よかった・・・・かな?

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