スピリチュアル4部作③「パラレル封鎖」

昨日の夢。今回は夢日記。

 

新宿の雑居ビル7階建て。下の2階が高級レストラン。上がBARやパブ、その上が風俗店。僕は久しぶりに下のレストランに。ハンバーグとソーセージばかりのメニュー。胸がやける。店はなんとなくソワソワ。会計で揉める。水が一杯7万円だ。結局ボッタくりなので金を払わず帰るが、お店には素敵なカップルがデートや紳士たちが同窓会を開いてる。帰り道、道路交通整備の警官に「この辺りに何がありましたか?」と聞かれたから事情を話すと、「その店は私の管轄区域です。これから捜査するのでご協力を」と頼まれ店にUターン。その警官はとても優秀で氷の入った水を一杯持って来させ、そこに蝋燭で火を点け、明細を炙り出すと、「水一杯7万円のとんでもない手口」がわかる。店は即閉店。それでも食事を楽しんでる人たちは高額な請求に金を出そうとするから僕は止める。すると上の階の女給が「あ~ら、おひさ~」と手を振る。この上のBARは僕がまったく孤独な時によく知らない友人に誘われて飲んではしゃいで裸になったり大笑いしたりバカ騒ぎした店だ。僕はいつから来なくなったんだ?当時の友人が2人僕に寄り添い肩を抱く。「あれは○○、あれは××。レイナもミイナもいるな」。女の子たちは友人には挨拶するが僕のことは覚えていない。僕はもう何年も来てないからな。少し寂しい。警察の摘発は本気で、警部は店長を頭突きして白状させてる。地下から派手なコスチュームを着たアイドルみたいな10代の子が何も知らずに連行されてる。12才の女の子たちは記念に写真を撮りあっている。その写真、欲しいなぁ…。一人の男がずっとカメラを回してるから、「それをキミんちで上映会しない?見たいんだ」と言うと、「おおよ。そう言えばお前はしばらく見ないな。薄情もんだな」と笑う。その通りだ。僕は天涯孤独な時にその上の風俗店に行き女の子数人と顔見知りになったのに、もう何十年も前の話。いや、パラレルの記憶かもしれない。その子たちは僕をやさしく抱いて報酬を受け取らなかったのに。今、こうして僕のタレこみで、僕の思い出の僕の来たこともない店が、足を踏み入れたこともないのに街から消えてゆく。僕のパラレルがひとつ消えた。パラレルも僕を構成してる大事な記憶だ。僕は女遊びをしたり女とイチャイチャしたりセックスしたり派手なその場しのぎの快楽に酔いしれてやり過ごした夜たちが僕の過去から消えた。マッチ売りの少女がマッチをすって優しいおばあちゃんに会いに行ってたみたいに、人間には孤独を埋めるためにパラレルを交差させる力があるのかもしれない。しかし、パラレルは消えた。僕が封鎖したから。僕は平凡な真人間。女の子に免疫がない奥手な女性恐怖症。いよいよ、結婚してるこのパラレルも怪しくなってきた。パラレル封鎖のドミノは起きるのか?思い出という事実が火葬場の紫の煙のように宙に舞ってゆく。僕はからっぽなんだ。今に始まったことじゃない。こいつが夢をみさせてくれたのかな?

どんな時もおまえが夢の中で色んな女になりかわってくれてたのかな。まるで親鸞の観音様のように女犯を肯定してくれるのか?ありがとう。

この世は夢。夢の夢こそまこと、だと開き直ってみよう。乱歩のように。

人は不慣れな幸福より慣れた不幸を選ぶという。幸せな未来・アサーションより、貧困な妄想や誇大的な空想や進歩しない日常や堕落した感情に居心地の良さを感じてしまう。心が腐っているのだと思う。ハートが汚れ切ってるのだと思う。僕は最終電車に乗り遅れたヨッパライみたいに次元上昇から取り残されたまた別の孤独を味わうのかもしれまい。

 

そう言えば、母の命日がそろそろだということも忘れてた。死んだ日を祝うのも悪趣味だから、それでいいのだけれど。

BGM. よしだたくろう「むなしさだけがあった(よしだたくろう LIVE ’73)」


2 Replies to “スピリチュアル4部作③「パラレル封鎖」”

  1. 川原先生、こんばんは。

    「パラレル封鎖」って藤子不二雄の漫画に出て来そうなタイトルですね。パラレル封鎖ドミノは本当に起こっていたら怖いです。本人すらも気付かない内に、いろんなパラレルが消えていって、“今”でさえも消えたなら、何になるのか。無になるのか。道を見失わない為にも、自分の“絶対”の存在が必要ですね。門出とおんたんみたいに。

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