月曜日はエネルギー療法

11/Ⅸ.(水)2024 はれ 紀子さま、58歳の誕生日。佳子さまと「源氏物語」テーマの刺繡展を観覧

都の救急当番が回ってくると「トリアージ」という仕事を任せられる。夜間や休日など精神科救急に寄せられた情報から優先順位をつけて治療の緊急性を選別するのだ。

今でも時々新聞でみることがあるのは「沖縄の学校でユタが祈祷をしたら、生徒が一斉に何十人も倒れた…」なんていうニュース。「沖縄に詳しい」人に聞いたら、ユタはシャーマンのようなもので今でも日常的に住民の生活に関わっていて、悩み事や相談事があって困っていたらまずはユタに相談に行き、「医者へ行くべき」か「ユタが祈祷をする」かを選別してくれるらしい。これはとてもいいトリアージだと思う。ちょっと違うかもしれないが僕の仕事も、患者の相談事を「脳の問題」として薬を使うか、「心の問題」としてカウンセリング的なアプローチにするか、またまたそれを自分でやるか、心理スタッフにゆだねるか、あるいは外部のより専門的に特化した機関にリファ―するかを選別するから、ちょっと似てると思っている。

脳と心の問題を大脳生理学や精神分析学をはじめとする様々な心理学などで最新の知見を勉強するのだが、ひとの心、というのはますます「わからない」ということが「わかって」くる。研究や実験や理論が発展すればするほど、未知なるものの存在がくっきりしてくる。それは「神の領域」にも近く、どうしても科学でわからないことで、ある種の心理学者が最終的に「オカルト」や「スピリュチュアル」とかに走るのもわからないことではない。

僕の立ち位置は「医者」なので一応そういうものの存在は「あるんだろうなぁ」と認めつつ、治療には積極的には取り入れない。再現性や客観性が立証出来ないから「科学」とはみなせないから。でも、周期的に根強い「オカルト」や「スピリュチュアル」や占いや心理ゲームへの関心は「科学」への不信感ともセットのようで二つがうまく補完されれば沖縄のユタみたいになるのかな?と思ったりする。

僕のこのブログ記事に時々出て来る「エネルギー療法とは何ですか?」とたまに聞かれる。カワクリは、火~土が診療日で日・月が休みなので僕は大抵、土曜の夜に浴びるように呑み、日曜は寝て、毎週「月曜」は体のメインテナンス・デーにしていて、色んな病院や美容院に通っていて、その主軸にあるのがエネルギー療法です。ちなみに下は、こないだの土曜に呑んだイタリアンでのつまみ。

サービスでくれた、タコ。

パスタ。ボンゴレビアンコ。

ピザ。イカと海老とトマトのジェノベーゼ。ジェノベーゼってどういう意味でしょう?べーゼってフランス語で「接吻」。ジェノは、「ジェントルマンの」の略かな?つまり「紳士の口づけ」みたいな、魔女の魔法をとく薬草でも使うのかしら?

話を戻しますが、エネルギー療法の基本は整体です。細かく言うとストレッチや内臓調整、エネルギー調整もします。その時の相談によって、邪気祓いや厄払いや除霊をしてくれます。場合によっては、僕はしたことないですが、前世療法までするみたい。しかし、整体などの前者はともかく前世療法などの後者は非科学的なので信用しない人はダメですね。恐山のイタコがこちらが一生懸命だと降霊してくれるが、「ジョンレノンを呼んで」なんて茶化しても津軽弁のジョンしか「降りない」のと似ています。あくまで当事者と施術者の共同作業で「作業同盟」が結べないと十分な力を発揮できないそうです。

僕は自分のジャンルに足りないところのヒントになるかなと思って、時々、スピリュチュアルや神道や気功や前世や地獄のことやカタカムナや宇宙人や次元上昇のことなどを教えてもらってメモっています。エネルギー療法の先生にはもう10年近くみてもらっています。若いハーフのような女性です。余計な物(怪しげなエネルギーのこもった水、とか、開運グッズ、とか、パワーストーン、など)を売りつけて来たりもせず施術代しかとりません。費用は相場(そんなものあるのか?)よりうんと安いので「もっと値上げしたら?」と勧めてるのですが、「自分のご飯が食べれればいい」らしくあまりお金をとりません。僕の祖母もちょっとシャーマンみたいなことを子供の頃にやっていて、そう言えば「金もうけに使おうとすると能力は落ちる」と言っていました。

ホームページも看板もありません。完全な紹介制。1回紹介すると責任と覚悟を持って引き受けてくれるます。昔のシャーマンとか陰陽師とかエクソシストの系譜なのでしょうか、彼らって医者と似てるなと思ったりするのは命懸けで、それはきっといつかの時代まで「救済者」って意味では両者にそんなに差がなかったからなのでしょう。

何でもそうですが「万能」なものはありません。「病態水準」によっては「適応外」の人もいるから、やっても大丈夫かどうかは僕がトリアージします。興味があれば診察で聞いて下さい。

BGM. 石野真子「日曜日はストレンジャー」


16 Replies to “月曜日はエネルギー療法”

  1. 先生こんにちは。
    ジェノベーゼってバジルソースのことだと思ってましたが、そんな素敵な意味があるのかもと思うとワクワクします。
    イタリアンおいしそうですね。
    先生のエネルギー療法、私も気になってました。先生の影響でカタカムナの動画をたまに観ます。

    私は今日の仕事は終わりました。大変でした。これからこの人をどうしていこうかと思うと頭が痛いです。
    お昼ごはんは家でカツ丼を食べました。

    1. あざらしさん、こんにちは。

      ジェノベーゼは、あざらしさんがパスタを食べたとおっしゃっていたのでマネしてみました。ここのところは土曜はすっかりイタリアンに行く習慣になりました。
      エネルギー療法、気にしてくれていたのですね。カタカムナも調べていてくれたとは。関心を持ってくれててありがとう。好きの反対は嫌いじゃなくて、無関心ですものね!

      あざらしさんは今日の仕事は大変でしたか。「感情労働」は疲れますからね。カツ丼食べながら「勝つ」気で行かないとですね!!ではまた~

  2. 川原先生、こんにちは。
    1つ前のブログでは、労いのお言葉、お忙しい中、どうもありがとうございます。

    カワクリは先週も今週も混んでいるようですね。
    そんな中で、優しく丁寧に対応してくださった羽田さんに、わたしの代わりに川原先生から何かご褒美、差し上げてくださるとわたしもとても嬉しいです。
    そのご褒美代はわたしの「ツケ」にしておいてくださると嬉しいです。
    川原先生もお忙しいと思いますので、コメントのお返事はどうぞご無理なさらず。

    ここからは非公開でよろしくお願い致します。

    1. 佐保さん、こんにちは。

      了解しました。羽田さんには何か「カロリーゼロ」のものを差し入れしときます。たとえば、穴のあいたドーナツとか。

      非公開部分については、ここで応答すると誤解や齟齬が生じるので控えておきます。ただ一つだけ言わせていただければ「何も心配はいりません。大丈夫ですよ!」です。
      最近のブログの記事ラッシュで「過激な内容(安楽死とか)」もあり考えこんじゃう人もいますから、調子が悪い時には読み飛ばすとかして、コメント欄も読まないように工夫して下さい。お願いします。
      ではまた今度!

  3. 川原先生、どうもありがとうございます。
    「自衛」、しますね。

    とりあえず、弱っている時にはこちらのブログを拝読するのは控えます。

    なので、まったくブログ記事とは関係ない他愛ない話を。

    今日は嬉しいことがありました。
    でも心に余裕がまったく無い時だったら捉え方が違いそう……

    わたしのアクセサリー作家の友人に彼のご好意で格安価格で金属アレルギーをのピアスをオーダーしたら、オマケをつけ過ぎてくれて、切手が36円分、不足していたのです笑

    ここで、余裕がゼロの時は、
    「この暑い中、郵便局にわざわざ行かなきゃいけないのか……ぎっくり腰だし、ダルい!」と激おこプンプン丸モードになりかねないのですが、今日のわたしは、
    「切手代が不足するぐらい、素敵なオマケつけてくれて、ありがとう!」
    と素直に思いました。

    やっぱり余裕って大事ですね。

    1. 佐保さん、こんばんは。

      「自衛」して下さいね。
      とりあえず、ここのブログ(特にコメント欄)は当分、読まない方がいいと思います。

      まったくブログと関係ない話ありがとうございました。

      嬉しくなる良い話ですね。
      でも心に余裕がないと物の受け止め方(認知)は変わってしまうから怖いですね。

      アクセサリーのおまけつき、思いやりが、重さに変換したのですね。「思い」と「重い」。
      切手36円分、微妙ですね。

      余裕とか無駄とか遊び(ブレーキの遊び、の遊び)って認知に影響大だから大事ですね。

      素直にありがとうと思えて良かったです。では是非、自衛を!

  4. 川原先生、こんにちは。

    このブログで言う、エネルギー療法は、旦那さんに紹介してくれたところだと思います。彼が本当にやりたいことは何ですか?とその先生に聞かれた時に、絵を描くことと答えて、ベーシックインカムが成立するから、それは出来る、と言われたそうです。それに対し、そんな甘いものでは無い、とごくシビアに捉えていました。ワタシは悩む割にはおめでたいという自覚はあるので、そうなんだ…と、受け入れましたが、この時代、やりたいことを楽しんでやることで、色んな意味の成功に繋がる気がしてます。少なくとも、彼が働きたくない!って明確に意思を持っちゃっていて、でも生活のためには働かざるを得ない←ライスワークっていうんですかね…それを始めると、明らかにワタシにグチが大量に流れ込むのが分かっているので、変な言い方ですが、彼には働かないで、ただただ心穏やかにしていて欲しい、と、思ってしまいます。2人とも、お互いに不器用で社会にとけ込めずらいのが分かっているから、それを補って存在してるんでしょうが、今は距離があるからなのかな。
    あと、ひとり暮らしの件、カウンセラーさんに、ずーっと悩んでますよね、って言われて、改めて、ホントそうだなって思いました。とりあえず目算を立ててカウンセラーさんと共有してみようかと思います。何よりも怖いのは躁状態なので、家はツラいけどひとり暮らしはじめての躁状態で入院騒ぎになったら、もう誰も責任取れないし。一極集中で考えるのが、ワタシの悪いクセなので、やるならやるで、気合いじゃなくて、協力をお願いしながら進められたらって思っています。
    最後に、また診察で忘れそうなので、今度酸化マグネシウムお願いします。

    1. り、さん、こんにちは

      旦那さんに紹介した(?)のがそうかどうかは定かではありませんし、エネルギー療法の先生が「政治・経済」に言及するのは想像しにくいので、ひょっとすると別人かもしれませんが、それはさておき、酸化マグネシウムの件、了解しました。ただ、薬の話はとても大事なのでここでするよりは「診察室」であらためてしてもらった方が適切ですね。「言った/言わない」「聞いた/聞かない」の誤解や齟齬はなるべく避けたいので、「ゴミ箱」での薬の相談は控えさせてもらっています。何卒ご理解を。

      ところで、り、さんは、「り、さんの人生」では主役であるわけですが、そうなると旦那やカウンセラーや僕は「サブキャラ」になりますね。やや強引ですが、今月号の「いちご新聞」では第9回2024サブキャラコンテストの結果発表です!どうせ読まないと思うので書きますが、ネタバレが嫌な場合はここから先は読まないで下さい。

      5位・バク(クロミの子分)
      4位・さゆり(ハンギョドンのお友だち)
      3位・グッドはな丸(ばつ丸のお友だち)
      2位・マフィン(プリンのお友だち)
      1位・みるく(シナモンのお友だち)

      でした。シナモンはサンリオキャラクター大賞で1位ですから、ダブルで受賞ですね!ではまたね

  5. こんにちは。先日はお返事ありがとうございました。

    1人だと考えつかない上に整理しきれない話なので、先生から貰うコメントはいつも想像するものの角度が違うというか、新しい知見です。

    子供の幸せを願うのは親のエゴでは?との認識がなかったので、ぼんやりと考えました。

    それに、間違いなく、正しく、私が産みたくて産んだのです。子供には頼まれていません。そうか、これをエゴというのか、とまずは思いました。
    昨日は子供を見る目が少し優しくなれた気がします。本当に至らないですね。

    1. Mさん、こんばんは。

      子供をアクセサリーや付属品だと思ってる親を子供は敏感に察知して嫌がりますね。
      でも親子(特に母子はセットでいる時期があるから)は未分化な関係であることが多くて、「子供を自分の手足のように」思っている親は多いですね。
      その点、Mさんはちゃんとこちらのヒントを汲んで、「四角のうち、3つ教えると、残りのひとつを類推して当てる」才能があるから賢いですね!

      こんな季節だから気落ちしやすいけど、「ス」にはそんな力がないから安心して使えば良いですよ。

      世の中には色んなひとがいて、パワフルなひとに限って「しみじみ」したり「うつになる」能力が欠けてる「明るい」人物がいて、そういうひとは心配な時こそ、ブラックジョークを言うもので、だけどそのジョークの裏には「心配」や「不安」が隠れてますから、「ジョーク」としても仕上がりが雑で、デリケートな人を傷つける場合があるから、真に受けると損することがあるから知っとくといいですよ。
      本人に悪気は1mmもないから、迷惑な話ですが。本人は無自覚だから。

  6. 川原先生、こんにちは。
    昨日はありがとうございます。

    エネルギー療法、実はわたしも受けていたことがあります。
    川原先生とはまた別の施術者さんだと思いますが……

    確かに相場(?)よりはずっとお財布に優しい価格設定だったのですが、わたしは○○先生とお呼びしてましたが、お医者様と同じく、全身全霊で向き合ってくださって、毎回嬉しかったです。

    今はカウンセリングにも通えてないので、中断していますが……

    わたしのエネルギー療法の先生は食事療法も組み合わせていて、タコを勧められたのを覚えています。

    タウリンが豊富だからだそうで……

    こちらの記事のタコのサービス、すごく美味しそう!
    いいなあ、わたしも食べたいです。

    1. 佐保さんもエネルギー療法を知っていましたか。さすが。
      ああいうシャーマンや陰陽師やエクソシストの系譜を正統的に継いだ人は、自分の命さえかけてという覚悟が半端ないですね。大事な伝統で受け継がれて欲しいものですね。

      僕は「手」が痛く、今朝、診療の前に整形外科に寄りレントゲンを撮り診察を受け、薬と湿布を貰い、総合格闘技で使うオープンフィンガーグローブのようなサポーターをしています。
      首がやられて握力が落ちてるせいで痛みが出てるみたいです。「若返りの泉」があったら入りたいですね。最近は満身創痍で、仕事だけ増えてるから。それでも、がんばるんば。

      僕は土曜の夜はイタリアンの習慣になってきていますよ。
      ではまた~

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