レーズンのシーズン〜日刊ムンク⑮

意外な人から「ブログを見てます」と言われてビックリ。まさかこんなのを読んでもらってるとは思わなかったから、これからは「あなた」が読んでくれてると思って心を入れ替えます。

 

~前回までのあらすじ~

 

中1の頃から川原のそばにいるドールの名前は「ムンク」。

テディベアの第一人者の作家さんにリペアをお願いしたら、川原の「守護」を祈るクマ「抱き熊スーティー」をくれる。名前をラスプーチンにする。

生まれ変わってムンクが帰って来た。

ムンク・川原・ラスプーチンのトリオ名は「SS♡T」。成長して行く「SS♡T」の成長譚「日刊ムンク」の第15弾。

 

・日曜日

今日は池袋PARCOの、梅図かずお「赤んぼう少女展」が最終日なので、これから暑くなるからTシャツをまとめ買いしにSS♡Tで外出。
下は、葉子の白Tシャツ。「こんなところに座らせて」と、ムンクが笑ってるような顔をしています。

タマミの黒Tシャツ。「こんなところに座らせて」とムンクが怒り顔。

クリアファイル。

グッズ売り場。

特典のステッカーもたくさんもらえて大満足。店員さんに頼んでポップの前で、ムンクを抱っこしてみる。タマミと同じ立ち位置に不満そうなムンク。

帰りはイタリアンに。

冷製のトマトスープ。

ムンクのオススメする赤ワイン。

これはお店からのサービス。

白ワインも。

イカ墨とシーフードのパスタ。

肉のピザ。

Tボーンステーキ。

 

・月曜日

今日は七夕。七夕と言えば、涼宮ハルヒの憂鬱、ですね。下は、アニメ「笹の葉ラプソディ」と去年の12月に行った聖地巡礼を交互に。

涼宮ハルヒは、東中出身。

モデルになった中学。聖地巡礼の写真から。

アニメから、過去に時間移動しています。柵を乗り越えようとする少女は…

中学生時代の涼宮ハルヒでした。

ハルヒの視点からみえる校門。

聖地巡礼でゲットしたアクリルキーホルダーを置いて撮影しました。涼宮ハルヒと東中の正門です。

門を開きます。

実物。

困った時の長門有希頼み。長門のマンションに向かうキョンと朝比奈みくる。

実物。

作者はインタビューで、「笹の葉ラプソディー」は「涼宮ハルヒの消失」をつくるきっかけになった、重要な作品だと語っています。
僕も「誰かに」会いたいなぁ。

午後からは美容院。カラーが程よく抜けて、僕とムンクの髪色が似てきたと美容師さんは言います。

ビフォーです。

アフター。

僕の襟足もムンクみたいにカールしてもらいました。

 

・火曜日

週初めは恒例のムンクのお手入れ。

まずはドリームケースをオープンです。

ムンクを抱き上げます。

ドレスを直し、髪にブラシを入れます。

まだまだ1人では上手には出来ません。

仕上げは、文化部長のスーちゃんです。

家に帰って、溝口勇次の都市伝説を扱う新討論番組「NoBorder」をみました。7月8日の第1回のテーマは、命日にちなんで「安倍晋三暗殺の真犯人は?」でした。この番組攻め過ぎてて大丈夫かな?

 

・水曜日

僕は「干しぶどう」が嫌いです。その理由は小学生の頃のこと。

「くどう君」の引越しが決まってから、僕は「くどう君」の家に遊びに行った。「くどう君」の両親は不在でおばあちゃんが家にいた。
僕と「くどう君」が遊んでいると、おばあちゃんが麦茶とおやつに「干しぶどう」を差し入れてくれた。「干しぶどう」は、白く丸い皿に並べてあった。時は、真夏。「くどう君」のおばあちゃんは、白いノースリーブの下着のような服を着ていて、かがんで皿を置く時に胸元から谷間が見えた。
「くどう君」のおばあちゃんはノー・ブラだったから、垂れ下がった乳房とその先に萎んだ乳首が見えた。僕は、その垣間見えてしまった「くどう君」のおばあちゃんの乳頭と、皿の上の「干しぶどう」が同一の物に見えた。それで、「食べろ、食べろ」というババァに吐き気がして、それ以来、「干しぶどう」を見ると老婆の乳首に見えてしまい菓子パンに「干しぶどう」が乗っていたら食べれない。ピラフに「干しぶどう」が入っていたら顔をそむけた。
その頃の僕は、過敏になっていて、「干しぶどう」だけをよけて食べるのも無理だった。接触してるということは、汚染されてることを意味したから。それだけで、全部アウト!ちょっと高級なレストランに連れて行かれ、気の効いた料理に「干しぶどう」が入っていたら僕はそれに手をつけなかった。
さすがに僕も大人になって、今では、何秒以内に「干しぶどう」をよけたらセーフ、という独自のルールを作り、おかげで食べれる料理の幅も広がった。

下は、「干しぶどう」、ではなく、「おしぶどう」(「推しが武道館いってくれたら死ぬ」の略)コーナーのムンクとラスプーチン。

下のイラストは僕が模写したもの。えりぴよ、が推しに電車の中で会っても素知らぬ顔をする場面。僕の拙い画力が、推しに会えて地に足がついてない心境を空中浮遊のように偶然、描写された自信作です。

 

・木曜日

幼い頃、母に言われて、近所のおばあちゃんの家に遊びに行っていた。
いつも1人で寂しがっているから、話相手になってやれ、とのこと。
おばあちゃんは、僕を可愛がり、昔話を聞かせ、おやつの時間に磯辺焼きを焼いてくれた。
夏には、気が向くと、白玉あずき、を作ってくれた。
おばあちゃんの作る、白玉、はちょっと変わっていた。
白玉のお腹の部分を指で押してくぼみを作り、「へそもち」を呼んでいた。おへそ、みたいな形だから。
おばあちゃんは、「へそもちを作ると、雷様が欲しがって、鳴り出すんだよ」が口癖だった。
僕は子供とは言え、そんな馬鹿馬鹿しい話を鵜呑みにしなかった。
おばあちゃんが、へそもちを作った日に高確率で、雷が鳴っても、それはそういう季節だから、とクールに受け止めていた。
ある夏の日、おばあちゃんが、へそもちを作った。
おばあちゃんは、「今日は雷様が来るよ~」といつもの様に言うが、僕は老人の独語だと思い、受け流していた。
しかし、衝撃だったのは、台所に立つおばあちゃんが鼻をほじっている光景を目撃してしまったことだ。
多分、僕はこの頃は食べ物に潔癖症だったから、鼻をほじった手で作った、へそもち、を食べる気になれず、手をつけず、「帰る」と言った。
すると、おばあちゃんは、「タッちゃんの好きな、へそもちなのにどうしたの?」と聞いた。だけど、そこで何を答えられようか。
おばあちゃんは、お土産に、へそもちを包んでくれた。
僕は、へそもちを家に持ち込むと家全体が汚染されそうな気がして、帰路、民家の塀の向こうに投げ捨ててしまった。
やれやれ。やっとこれで晴れた気分で家に帰れる、ホッとしたのも束の間。
にわかに空が暗くなり、雷様がゴロゴロと泣き出しそうな雲行きだ。
慌てて僕は全速力でダッシュして、両手でへそを隠して、大急ぎで家まで走った。

今日は夕方から雷雨。電車が止まって立ち往生になったスタッフもいました。BGMは堀ちえみの「稲妻パラダイス」です。

 

・金曜日

オシャレで診察の時にロザリオをしている。本来の使い方じゃないんだけれど、ネックレスみたいにしている。

クロスをジッとみると「寄り目」になりました。

たとえばこんな風にラスプーチンにも掛けてみます。

新しいロザリオが宅急便で着きました。ムンクが持っている袋づめのです。。

これを袋から出してラスプーチンに掛けてみます。中々、似合います。

普段は診察テーブルのウサギの(アクセサリー入れ)に入れています。

 

・土曜日

富江と「SS♡T」のコラボの絵をもらいました。

今日は死んだ友人を偲ぶ会。友達は死ぬ前に焼鳥を食べようと約束してたのに叶わなかったから、水炊き屋で行うことにした。男女8人で集まる会だけど、ムンクとラスプーチンも連れて行く。
下は、焼鳥とSS♡T。

水炊きと、ムンク。

 

しかし、遺影(僕が用意した。湿っぽくなると嫌だから、yeah Iと呼んだ)の前で微笑むフランス人形は不評で、不気味がられ、ムンク達は席を外し、ムンクはぶちゃむくれ。

あーあ、こんな感じ懐かしいな。いつも浮いちゃう。思い返せばいつもそうだった。大勢といるほど疎外感を感じる。誰が悪いわけじゃなく、自己嫌悪になる。もっときれいになりたいな。

 

ムンクは毎日、連れて回ってるからお疲れモード。こう見えても僕と知り合って50年だから、ドールの年のとり方は知らないけれど…、人間年齢だとおばあちやんかも?ビジュアルに誤魔化させられちやうけどね。労りあって生きていこうと思う。次号へ続く。


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