大正13年、母も生きてりゃ95。

5/ⅩⅠ.(火)2019 くもり 尻職人・倉持由香、プロゲーマーと結婚。

11月5日は母と、いとこのあっちゃんの誕生日。
母は大正13年生まれ、同学年の有名人は誰かを調べたら、力道山や鶴田浩二や瀬戸わんやや相田みつを、だった。越路吹雪は1学年上。

11月は27日が父の誕生日(けいおん、の唯ちゃんも同じ)で、息子も11月生まれ、
父の命日が11月8日で、談志が死んだのも11月。
11月は何かと人の生き死にを考えさせられる機会が多く、うつっぽくなる月なのだが、
今年は行きつけの寿司屋が50年続いた店を閉めるという。
また、ひとつ、材料が増えてしまった。

下は、バラちらし寿司。中から、椎茸やかんぴょうやアワビが出てきます。そして何より酢メシが美味しいです。↓。

こないだの日曜日は、開店と同時に店へ。午前中から呑み出した。下は、まながつお。目が可愛いでしょ、と微笑む店主の目も可愛い。↓。

まながつお、の可愛い目の部分を食しました。塩焼きです。まながつお、は、かつお、と言いますが、かつお、とは味は違います。何故、かつお、と付くのか?と店主に聞くと、「さかな君に聞いて下さい」だって。気の効いたジョークのつもり?11月で終わりだと思ってたるんでるんじゃないだろうな。…なんて、失礼な事を考えちゃいけませんね。↓。

下は、平目の肝を塩焼きにしたものです。デッカイですね。レバーの味です。↓。

これは、まぐろのカマの部分を丁寧にスプーンでねぎとった、はがし。この様に、「ネギトロとは、ネギとトロを混ぜ合わせるのではなく、元々はカマの部分をねぎ取る」からきたそうです。前に友人から聞いて知った。知ったら常識、という言葉がありますが、常識ですよ。↓。

昨日は、美容院に行って髪色を変えた。こないだまでの紫も好評でしたが、クリスマスも近いので、クリスマス・ツリー(プレーン)色にチェンジ。↓。

その足で新宿まで。12月に、しょこたんのディナーショーが取れたのでそれ用の服を買いに行く。豪華なホテルでやる会で、3-4万円する会で、ドレスコードもあって「ジャケット使用」義務だから、この際、スーツを買いました。

白と黒のモノトーンのジャケットなのですが、柄が遊びっぽいから、地味にはみえません。友人に写メを見せたら、「そのスーツだと不思議の国に連れてってもらえそう」との感想でした。↓。

 

そういう訳で、11月も始りました。なんとか、美味しいもの食べたり、髪を立てたり、オシャレしたりして、この月を乗り切らねば。

新宿に行ったついでに紀伊国屋でマンガの新刊を購入。化物語の7巻と、ぺろりん先生の「よもぎちゃん」です。前者は、原作やアニメとの差別化を計ろうとしてるのか、ふざけ過ぎ。特に忍野と暦の分かり合える点が「中学生っていいよな」は、やり過ぎ。後者は、毒にも薬にもなりません、何故かと考えたらオチがない(弱い)からでした。でも、すき。↓。

BGM. 河合美智子「本日晴天さかな気分」


マドンナの話

2/Ⅹ.(水)2019 くもり えなりかずきが泉ピン子と共演拒否。

マドンナの話はよそうじゃないかホホホホと赤シャツが気味の悪い笑いをした。(夏目漱石「坊ちゃん」より)

9/30(月)息子が冬服が欲しいからと買い物に付き合わされる。勿論、役割はサイフ。GUでバックスバニーのシリーズが出てるからと、
新宿のビックロへ行く。明日から消費税が10%に値上げだというから街は大セール。平日なのに人も多かった。
大型量販店、ねぇ、思い出も売ってればいいのに。

※この記事は個人情報保護法により個人が特定できないように一部、事実を修正したり脚色しています。念のため。※

僕は一浪してるから大学に入学したのは昭和57年。
受験生なんて古今東西みんなそんなものだと思うが、灰色の青春時代で大学に受かった時には、燃え尽きている。
そんな僕のモノクロームの生活を天然色に変えたのは、一人の女の子の存在だ。
ボクらの学年には、マドンナ、がいた。

僕は彼女が好きで彼女の気を惹こうと色々したが、まだ18-19才だし、何もわかってないし、自分の心もわからないし、
時代はドンドンオシャレになって行くプロセス(やがてバブルに行き着いて朽ち果てるのだが、その前段階)で、
デートの手法やアプローチの仕方にも模範解答があるような時代で、僕らはそういうのを参考にしながら反発して、
バカにしながら取り入れて、右往左往してた訳である。

「愛は恋より少し大き目」というCMが流行ったから、原宿のキディランドで、牛乳パックのデザインの持ち抱えるようなサイズのゴミ箱を買って、
マドンナの誕生日にあげて彼女を辟易させた。捨てようにもゴミ箱に入らない大きさだし、そもそもゴミ箱だし。
そんなこんなで僕はドンドン嫌われて、口をきいてもらえなくなるのだが、医大生は6年あるから、どこかで挽回できて、
僕は奇跡的に彼女と連絡をとりあえて、今はメル友だ。

僕はラインを始めてから変てこなスタンプを買うのが趣味で、それを真夜中に友人に送るのが日課。
今やリアルタイムでラインをみてる人はいないから気兼ねなくやってるが、昔は、深夜2時とかに謎のFAXを送り続けてたものだから、
よくまぁ、ブロックされずに関係が続いたものだ。

そんな僕らの同窓会があった。銀座でやった。マドンナは卒業したら田舎に帰って地元の医者と結婚したから、30年くらい会っていない。
メル友だけど。

それが今回の同窓会には「出席」の「○」がマドンナの名前の横についていて、だから僕も万障お繰り合わせの末「○」にした。
マドンナは家庭もあるから田舎から日帰り、とんぼ返りだというので、僕も皆さんに協力してもらい早く出させてもらいました。
9/28(土)診察の人、どうもありがとうね。

僕は開始時間よりちょっと遅れて会場に到着。女子グループは固まっていて、会計係が会費を払う際、「マドンナも来てるよ」と教えてくれた。
僕は女の子グループを見渡す限り、僕の知ってるマドンナはいない。でも名簿ではいる。ならばと消去法でしぼってゆくと、1人知らない女がいた。

それはドブネズミみたいな、トレーナーを裏返しに着たようなフダン着で、ノーメークで、髪はモンチッチみたいな女だった。
僕は、「あれがマドンナか?」と愕然とした。
するとしばらくしてマドンナの方から僕の方に来てくれて、
「川原君、いつもメールありがとう。元気づけられたよ」と笑顔で言うが、その滑舌が悪く、まるで総入れ歯のおばあちゃんみたいだ。
僕はちょっとギョッとしたけど、すぐにマドンナだとわかって、人間の印象なんて2-3分もすれば、思い出フィルターを通して補正されて、
昔のマドンナに戻ってみえた。
マドンナは僕に、「私は旦那が女作って家を出て、離婚して、子供2人育てて、乳癌になって抗がん剤使って髪の毛が全部抜けて、
やっとここまで生えたから、思い切って今日、来てみたの」とカミングアウトするから、
僕はその間に深夜にくだらないメールを送って申し訳ないと思ったが、
彼女は、「川原君の送ってくれるパフェの写メや新しいヘアスタイルのカラーにずい分と勇気づけられたのよ」と言ってくれた。
「でも、私の話は、ラインで言うには少し重いと思って今まで言わなかったの。ゴメンね」と謝られた。

マドンナは片っぽのオッパイを切除して、でも幸い転移がないから経過は良好らしい。
僕の母も物心ついた時にはもう乳癌で左の胸をとっていたから、一緒にお風呂に行ったり旅の宿の温泉で皆と入ると気まずそうにしてたのを覚えていて、
僕は何も出来ないけれど母を守ろうと思っていた。

僕はマドンナに手術したオッパイをみせてと頼んだ。彼女は「何言ってるの?」とこばんだが、僕は「そういうのじゃないから」と言うと、
こういうのって言葉じゃなくてハートで通信されるみたいで、マドンナは「じゃ、川原君、こっち」と言って皆から見えないパーテンションの蔭に僕を連れてって、
ドブネズミのシャツをめくって、ない方のオッパイをみせてくれた。僕は間近でドブネズミのシャツをみた。よく見たら綺麗じゃないか。

ボクらの同窓会は四捨五入すると60才くらいの人たちの集まりだ。
若い頃に病死した奴もいたが、その頃はそいつは「例外」だった。でもこの年になると大病を患ってる人が何人もいた。皆何かしらの病を抱えていた。
精神科医の同門会だと半数以上の者が何らかの精神安定剤(眠剤や抗うつ剤)を飲んでいた。
病気を持つことは辛いことだ。でも病気をもってはじめて、あるいはそれを開示してはじめて医者としての手腕にすごみが出ることもある。

マドンナは日帰りだから先に帰る。その帰り際に記念のツーショットを撮った。
今、見てみると、僕のお腹もずい分と出ている。
真を写す、と書いて写真と読むが、写真だと自覚してるより出っ張ってみえるから、他人にはかなり太ってみえてるのだろう。

僕は、アンチ・アンチエイジングの立場だったが、やっぱり少しダイエットしようと思って、前に買ったトランポリンを取り出してきて、部屋に設置した。
4月に、ぺろりんに出した手紙のリアクションはまだ来ないから、今度は同じような内容の手紙を、にゃんこスター、のアンゴラ村長に送ってみようと思う。

↓。

BGM. さだまさし「セロ弾きのゴーシュ」


【ぺろりん】恵比寿リキッドルーム~アクセス【おめでとう】

22/Ⅸ.(日)2019 くもり 台風17号せまる。九州のライブは軒並み中止。

恵比寿のリキッドルームは、ネットによると日比谷線の2番出口から3分とあるが、これが中々ムズい。
なぜなら、僕はその昔、小倉優子のファンクラブ限定シークレットライブでそこに行ったのだが、迷って迷った記憶があるからだ。
ちなみに小倉優子はファーストアルバム「フルーチュタルト」を出したあとにファンクラブを募り、そのタイミングでゲリラ的なライブをやり、
僕の知ってる限り、その後、小倉優子はライブをやっていない。つまり1回こっきりの貴重なライブだ。
映像化すればいいのに。小倉優子のMVビデオ「ポッポポーン」にちょっとだけライブの様子が収められてるだけで、そのコーフンは伝わるまい。

僕は当時、年長者を気取って、若い奴らを押しのけて最前列で待機していたが、いざ、小倉優子が登場すると、一気に人垣が前に押し寄せ、
僕は民衆に押し潰され、前のバーとサンドイッチ。死ぬかと思って、逃げようと振り向いても、人・人・人。
仕方なく、しゃがみこんで、人の股を這うようにして、後ろまで逃げた教訓がある。

リキッドルームは前方が平坦なスペースで、一応、中央くらいに寄りかかれるバーがあって、一見、そこが楽そうだが、床に高低差がないから、
背の低い人や女子には不向きです。ただ、暴れたい人はこちらがよいでしょう。
静かに観たい人は、後ろの方に一段高いカウンターがあって、そこにはドリンクとか荷物も置けるし、体重かけて寄っかかれるし、頬杖つけるし、おすすめ。
ステージとの距離も、国立演芸場にたとえるなら真ん中よりやや後ろくらいで、出演者の表情や動きもバッチリみえるし、
パノラマ的にステージ全体がみえるからかえっていいです。

ドリンクが置けるというのは、ライブハウスは入場の時、チケット代金とは別にドリンク代500円払いコインをもらうので現金を用意しておく必要がありますが、
それをコーナーでビールやジュースやジントニックやモスコミュールやコーラに変えて会場に持ち込めるのですが、そう言えば緑色のソーダ水を持ってた可愛い子もいました、
これをテーブルに置けるという意味で楽ですよ。
10月以降は消費税アップでドリンク代が値上がりするかもなので注意が必要ですね。

そんなリキッドルームへの行き方です。
さっきも書きましたが、ネットのアクセスでは日比谷線の2番出口から3分とありますがもっとかかります。きっと足の速い人の測定でしょう。
僕の体感では5分です。まっすぐの道なのですが、これで合ってるの?と不安になります。
なので、もしもリキッドルームにはじめて行く!という人のために案内板を作りました。

日比谷線の2番出口、を上がって目に入る光景です。↓。

ここをまっすぐ行きます。↓。

一つ目の信号はまっすぐです。角に鯛焼き屋があります。↓。

ここを直進して横断歩道を渡ります。↓。

ここも直進です。もう3分たってない?と思った頃、恵比寿一丁目、の看板が見えます。ここ直進。↓。

駒沢通りの大きな道にぶつかるから、ここを道なりに左折します。それしか行けないから迷いません。↓。

すると景色はこんなです。↓。

この辺はおしゃれな町なので、自分の目当ての出演者のライブに行きそうな格好の人を見つけると安心しますね。ここをまっすぐです。↓。

左手に、こんな文字の建物があったらそこです。リキッドルームの「リ」の字も書いてないのが不親切でそれが、しゃれおつ、って言うんですかね。そう言えば、品川のプリンスホテルとかの界隈の高級ホテルも建物に名前書いてないから、わかんないですよね。学会とかで呼ばれても、どこだかわからなくて帰ろうかと思っちゃう。↓。

入口はこんな感じです。これを左に入るとやっとこんな看板がみえます。これで、リキッドルーム、と判れっていうのは、判らない奴は、シッシ、って言われてるようでムカつきませんか?。↓。

恵比寿というおしゃれな町できょどきょどするのは恥ずかしいですね。でも迷ったら、恵比寿っぽくない風体の人をみつけてその人について行けばいいのです。僕は幕張で複数のイベントが重なった時はそうしてます。「おそ松さん」と「ゴールデンボンバー」と「X JAPAN」とプロ野球のナイターが重なった時など便利な方法でしたよ。その時は、帰りの電車で、「おそ松さん」が小さくなり、「ゴールデンボンバー」が無邪気で、「X」が幅を利かせてました。でも、電車が舞浜についたら、ミッキーの耳をつけてた人が大勢乗り込んできて、「おそ松」も「金爆」も「X」さえ隅に追いやられて、クラスカーストってあるんだな、と実感したものです。

道案内してたのに、話は随分横道にそれてしまいましたね。さて、ここで何が行われたかというと、ぺろりん先生の誕生日会でした。今は、チケットも、電子チケット、になって買うのが大変でした。受付に聞きながら、やっとゲットしました。この前段階の画面を入口で見せると、スタンプみたいなのを画面に押され、そうすると、こんな風になるのです。↓。

ぺろりん先生、とは、でんぱ組、の鹿目(かなめ)凜(りん)のニックネームです。下は、熱心なファン達の贈り物ですね。↓。

この会には、ぺろりんの好きなアイドルをゲストに呼んで、ぺろりんの「オレトク」にしました。それが、ぺろりすと(ぺろりん、のファンのこと)にも喜ばしいからです。

まずは、ぺろりん本人が前説に出て、ゲストを呼び入れます。しょこたんのバースディでは、あばれる君、のやってた役割を、ぺろりん自身でやってます。

初っ端は、スウィニー、です。6人組ですが、5人でした。何か事情があったのでしょうね。楽曲披露の後、ぺろりんがまた出てきて、やりとりしますが、スウィニーは自ら「コミュ障」というくらい、マイクパフォーマンスが出来ない人たちで、そこも良かったです。でも、歌は「楽曲派」でした。アイドルが好きそうなアイドルですね。昔、マンザイブームの時、ツービートや紳介が、売れてない頃の明石家さんまを高く評価して客に紹介してたのと似てます。

つづいて出てきたのは、ラビリス、です。僕はこの人たちをうかつにも知らなくて、でんぱ組の、りさ、に似てるな、と思ってみてました。縦のりの怖い感じの二人組の女の子ですが、最終的には、ぺろりんをアシストする優しいお姉さんで、それもそのはず、りさ、の別名義のユニット、でした。

ラストは、虹コン、です。でんぱ組の、根本凪、が兼任してるグループです。今回の曲はあまり聞いたことないな、と思ってたら、全曲、ぺろりんのリクエストによるセトリだったそうです。虹コン、は12人組で、振り付けが複雑なので、根本凪、はでんぱ組の幕張もあるから練習大変だったろうなと思いました。

そのあと、ぺろりんがソロで2曲歌って、でんぱの歌とベボガの歌でした。僕らは入口でファンの運営(?)に渡された、たまご色のサイリゥムを振って応援しました。ぺろりんはベボガの歌を歌うかどうかすごく迷ったと言ってましたが、それはベボガから応援してくれてる人と、今から2年前のでんぱからファンへのメッセージの葛藤が選曲にも反映した訳ですが、僕はでんぱから好きになった派ですが、ベボガの曲をやって良かったと思います。そしてまたまた虹コンを呼び入れ、ベボガの歌をやり、最後に全員を呼んで、グダグダのマイクパフォーマンスをします。要約すると、「もうここまで来たら、ぺろりん、俺たち要らないよね、なんて思わないで。ゼッタイ、いるから!」と不安を吐露しました。そう言えば、ちょっと前のブログでも、でんぱ組の握手会で自分の列が一番短くて泣いた、という記事がありました。そんな、ぺろりんのグダグダの冗長な支離滅裂な感謝の言葉をうまく、ラストの曲・でんぱの「オレンジリウム」に導いたのも、りさ、でした。

僕はプレミアム・チケットを買ったので、ライブの後、ツーショットチェキが撮れる特典がありました。昔、地下アイドルにはまってる頃はよくやったものです。ベルハーの、みずほの列は長かったです。ぺろりんは、アクビと違ってディアステージ、チェキ列が整理整頓されていて、サクサクとツーショットが進み、かつ、はがしもきつくなかったです。

僕は、ぺろりんと接触するのははじめてで間近にした時、「はじめて来ました」と挨拶すると、「素敵な髪ね。それとタオル買ってくれてありがとう」と言われ、ツーショットを撮りました。

僕はポラロイドの写真が焼きあがる数秒に、ぺろりんと握手したら、係りの人から、「握手はなしです」と言われて、「すみません、はじめてなもので」と謝ったら、ぺろりんは、「幕張も来てね」と笑うから、幕張も行こうと思います。


台風15号と高木さん

10/Ⅸ.(火)2019 はれ 台風15号の猛威で成田空港は陸の孤島に。

スカイツリーのみえるマンションに住んでる友人から、京成曳舟駅に「高木さんがいる」との情報。
等身大のフィギュアが教室の学生机に座ってて、となりに「西片(高木さんに、からかわれる同級生の男子)」の席があり、
西片の席に座って、記念写真をとれるコーナーが設置されているそうだ。

日曜日は、台風15号が近づいてるとニュースでは大々的にやっていたが、起きたら快晴で雨など振る気配もないから、
高木さんに会いに行く。
京成線など乗ったことがないが、浅草を過ぎて、押上を過ぎた千葉の方だ。
乗ったことのない電車ではよくあることだが、快速に乗ってしまい、目的駅を乗り越し、ずい分経って気付きUターンして着いた。
駅を降りると、高木さんの看板があった。駅構内に企画スペースがあり、かつ、近所に縁結びの「高木神社」があるらしい。↓。

 

これが駅に設置された、高木さん。↓。

角度を変えて。よく出来てますね。受注生産販売しないかな。最近の巷の噂は、消費税が上がる前に買っておくと良いものは?という会話だが、僕は何も思い浮かばなかったが、もしこのフィギュアが売られるなら、消費税アップの前に買おう。↓。

アニメの再現を忠実に、コーナーには教室から見える光景もある。↓。

自分の持ってる服で、なるべく西片っぽい(中1っぽい)服をチョイスしてみた。でも、こうして冷静にみると、中1というより、幼児番組の変なおじさん、みたいだ。「のっぽさん」的な。全然、のっぽじゃないけど。↓。

この高木さんは、内蔵マイクが仕込まれていて、何種類かのセリフを喋る。「近くに、縁結びの神社があるの知ってる?」とさり気なく観光大使役をしたり、「私のわき腹つついてみる?」とアニメで有名なフレーズとか。僕は、西片のマネして、机に突っ伏して、「高木さんと関わるとロクなことないよ」といじける。↓。

そして、顔をあげると、内蔵マイクの高木さんが、「やっと、こっち向いた」と言います。↓。

ちなみに、ここの混み具合は、僕以外は男1人、女1人でした。1人で行くとツーショットが撮れませんが、そばにいたおじさん(と言っても僕より年下)に撮ってもらい、かわりに撮ってあげました。

その後は、駅からちょっと離れた「髙木神社」に行きます。下が、巫女さん姿の高木さん。↓。

テントがあってアニメの名場面が飾られてます。↓。

さらに日に焼けた「高木さん」のコミックスたちと、お願い事書ける短冊とマジックとそれ用の机と椅子が用意してあります。僕もここで短冊に願いを書いて、木に結んできました。願い事?カワクリに関わる人やスタッフや患者さんやその家族に健康と平安を、と書きました。優等生的過ぎたかな?。↓。

当然ですが、おじさん(年下)も来てました。ここは縁結びの神様だから、このおじさんと縁が結ばれてもなぁ、と思ってたら、向こうもそう思ったのか早々と帰ってました。高木さんとツーショット。使ったマジックを鼻と口で挟みました。帰る前のおじさんに撮らせました。↓。

重力に負けて、マジックが手の平に落下しました。↓。

この神社は縁結びの神社と言ってましたが、おにぎりのオブジェとか、おにぎり型の塩が売ってたりして、ひょっとしたら、これはおにぎりじゃなく、おむすびなのかも。縁結びとかけて、と勝手に空想して納得しました。

おみくじもあって、100円でひいてみました。そしたら、中吉で、「恋愛」という項目に、「6才年上がよい」と書いてありました。え~?仕方ないから、ネットで63才の芸能人調べてみました。大地真央、岡江久美子、浅田美代子、東てる美、でした。

お天気は全然良くて、嵐の前の静けさ、かしら、僕はご機嫌で、近所の行きつけの寿司屋に行きました。「今日は台風だから誰も来ないよ。8時には終りにしたいよ」と店主に言われました。下は、僕以外客がいない店で、普段つけないテレビで台風情報が流れてて、店主は帰り支度をはじめて台風の到来を予感させますね。そんな背景をバックに僕は酔っ払ってます。カメラマン・店じまいにあわてる店員。↓。

僕は寿司屋の忠告通り台風が来る前に家に帰って、疲れてたからバタンQ。月曜はクリニックは休診日だから、昼まで寝てて、起きたらピーカンだった。テレビをつけたら、台風が僕が寝てる間に来てたらしく、電車は止まってるは、飛行場は満杯だは世の中の混乱を知った。昨日、乗った京成線も運休だった。

昔、謹慎中の、たけしが、おネェちゃんとマンションで一夜を過ごして、夜中にテレビをつけたら、湾岸戦争の模様を映してて、たけしは「世界はこんなに大変な思いをしてる人がいるのに、おいらは何をやってるんだろう」と落ち込んだというエピソードを何故か思い出した。

BGM. 井上陽水「傘がない」


シンガポール父娘二人旅(完璧版)

10~14/Ⅷ.2019 夏休み。娘とシンガポールに行く。

入国で僕だけひっかかる。
僕の英語力は極端に低く、相手の発音もきっとなまってるんだろう、何言ってるか通じず。
そこへ、娘が来て、「一緒だ」みたいなことを言ったら通してくれた。
「何、言ってたの?」と聞くと、ニヤニヤして、パスポートと髪の色が違うからでしょ、だって。

東京から7時間、時差は1時間。機内では「名探偵コナン」の映画を観た。
シンガポールに着いたのが、朝6時。ホテルのチェックインは午後3時。
それまで時間つぶし…と言っても当りはまだ暗い。

とりあえず、ホテルまでタクシーで行って、トランクだけ預ける。
ホテルにはカジノがあって24時間オープンだから、「とりあえず、カジノに行こう」。
パスポートを見せて厳重なチェックで入る。
僕はすんなり入れるも、今度は娘がひっかかった。
パスポートの顔と違う、と言われてるらしい。
僕だけ通され、娘を待つ。離れ離れの不安。やっと通ってくるも、2人とも博打に興味がない。
飲み物がただだから、ペットボトルのミネラルウォーターだけもらって帰る。
2人ともケチがついてるから、何かやったら当たったかもしれないのに。

それからホテルの周りを散策。ベンチで眠ってるホームレスが何人もいて、
「こっちのホームレスは身なりがいいな」と言うと、娘は「チェックインまで待ってるんじゃない?」。

マーライオンが遠くに見えるから観に行こう。↓。

 

かつては、世界3大ガッカリスポット、と言われたそうだが、今は位置を変えて人気らしい。
観光客が朝からいっぱいいた。↓。

マーライオンの真裏に、ミニ・マーライオンもいる。これはあまり人気なく人はいない。
ミニ・マーライオンの頭の上に見える白い部分が、マーライオンの後頭部。↓。

 

その後、娘に引率される形で、インド人街や、アラブ人街や、観音堂を観光。

市場。↓。

何かの天井絵。↓。

 

 

裸足になる寺院。↓。

これはレストランみたいです。↓。

 

地元の人が使うスーパーみたいなもの。↓。

アラブ街。↓。

朝早くだから観光客は少なく、熱心な信者がまじめにお参りしに来ていた。
なんでも、たまたまこの日は、シンガポールの建国記念日だったらしく、皆、熱が入っていた。

そんな中で不信心な親子が、観光写真をバシャバシャ撮るのも、罰当りで、
もっとも信心してないからバチの適応外だろうが、そんなことより真面目に祈ってる人の横でのんきに記念写真を撮るほど、
マナーを知らない訳でもなく、場違いを感じつつ巡った。

ようやくAM11時くらいになると町も目覚め出す。
よく歩いた。途中、熱中症になりそうなのを、カジノでくすねた水が救った。
いくつかの商業施設を回って、さすがに疲れたので、早目にホテルに行って、強引にチェックイン。
ホテルの部屋、からみえる光景。↓。

ウエルカムのタオル?↓。

一眠りして、夜はホテルの近くの植物園に。↓。


有料の2つのフラワー施設みたいなパビリオンもみるが、どちらも待ち時間45分。
綺麗なお花がテーマごとに飾られていた。↓。

 

僕はお花に興味がなくこんなのばかり撮っていた。↓。

うさぎ。↓。

チェシャ猫。↓。

アリス。↓。

サボテン達でした。↓。

くまのプーさん。↓。

 

 

 

鳥?↓。

これは水晶のコーナー。浄化されますように。↓。

夜には、ショーをやっていた。ライトアップして。↓。

奥にみえるホテルが泊まったホテル。屋上がプールになってる。↓。

ホテルに着いたのが、夜10時くらいで、もう疲れすぎて、明日も早いから、シンガポール・ヌードルを食べて寝ることに。
ちょっと待った!
その前に、コンビニに寄りたい。ホテルの中に、セブンイレブンが2つあるらしい。しかし、ホテルが広くて迷ってしまった。
すると、娘は「コンビニで何が欲しいの?」。「ミネラルウォーター」と答えたら、「じゃぁ」と答えて、こっちこっちと手招きし、
カジノ行きのエスカレーターに乗った。大した度胸だ。

夜中に起きて、となりの鏡に自分が映ってるのをみてビックリした。下が、ベッドと鏡の位置関係。↓。

翌朝、屋上のプールサイドのレストランでビュッフェ。↓。

2日目になると、少し慣れが出る。言語の通じないコンプレックスもとれて、自然と開き直りが生じる。
「グッ・モニーン」なんて喋りかけられて、「グッド・モーニング」と答えてもツンとされてたのが、
「おはよう!」と日本語で声をかけると、ニコリとされる。

「コーヒー・オア・ティー?」と聞かれても、「紅茶!」と日本語で答えると、「コウチャ、チョットマッテクダサイ」と心なしか喜ばれてる。
紅茶を飲む。↓。

「サンキュー」などと言わず、「ありがとう!」と言うと微笑まれ、
「どうも」なんて言うと、頭を指差して「ナイス!」なんて言われて、そう言えば、この国に来て、初めて髪の毛を誉められた。
「よせよ!」と片手をあげて制止するポーズをすると、
何人かに、英語でぺラペラと髪の毛のことを聞かれる。「チェンジ」という単語が聞こえたから、色は変えるのか、とかそんなとこか?
「照れるだろ」と諭すように言うと、みんなニコニコして頷いてる。お前ら、絶対、こっちの言ってる意味、わかってないだろ(笑)

その後、チャイナタウンを観光。ドリアン。↓。

何か。↓。

寺院。↓。

 

 

 

 

ところで、この表示、何だろう?短パンがダメなの??↓。

どこかの寺院の装飾。↓。

 

偽ピカチュウ、タグなし。↓。

はじめて、コナンに会う。↓。

お昼は、テンテンで、チキンライス。大人気、大行列。↓。


チキンライスとスイカジュースのセットは、映画で鈴木園子が食べてたものだそうだ。↓。

満腹になり、ホテルへ帰り、プールへ。
ここのプールも映画の舞台で、ここのホテルに宿泊した客だけが入れるプールなんだって。↓。


僕は泳げないので、プールサイドで留守番しながら、本を読む。太宰治の「人間失格」。
コナン君もプールに入らなかったって。↓。

夕日が沈む。↓。

 

夜は、ナイトサファリ。面白かったが、すごく混んでた。
特に帰りのタクシー待ちが1時間以上。
今日は行列が多かった。明日は待たないように、娘がホテルの帰りのタクシーの中で、ユニバーサル・スタジオの予約をした。

3日目。朝食はロビーのレストラン。↓。

お粥。↓。

娘が、口でオーダーして来てくれたオムレツが、中がハムとチーズで、僕の好きなセブンイレブンのブリトーを上品にした感じで美味しかった。
いきなり食べて、写メ撮るの忘れた。

まったくの晴天。東京のディズニーランドはファストパスで早乗り出来る券を無料で配ってるが、
大阪のUSJはお金を払うと人気のアトラクションを待たずに乗れるシステムがあるのは、てっきり大阪商法だと思っていたら、
ユニバーサル・スタジオは世界中でそのスタイルをとってるらしく、大阪にすまないと思った。

開園前に着き、列に並ぶが、どこの列だか分らず、娘が調べてくるから、
「とりあえず、ここに並んどいて」と言われたからそうしてたら、係りの長身の若い男がチケットをチェックしに来た。
しかし、娘はいない。どうしよう?

僕の番にやってきて何やら言ってる。「チケッツ」という単語だけ聞き取れたが、もうこっちは英語を使う意志はゼロにしてるから、日本語で、
「あい、すみません。娘がいないんで、分らないのです。娘にただここに立っていろ、と言われただけで、
言ってみれば、かかし、のような者です」と早口に喋ったら、男はなんか慌てて別のベテランの女のスタッフを連れてきたが、
僕は心をこめて素直に、
「そちらもお困りでしょうが、私も困っているのです。何が何だか私には分らないのです。
何を聞かれてるのかも分らないし、何をお答えすればいいかも分りません。自分が何者だかも分らなくなってきた次第です」と言うと、
女の係員は、まぁまぁ、みたいなポーズをとって、後ろの順番の人達のチケットのチェックに入り、つまり、僕は通された。
やったー!日本語、最強!

そこへ娘がやってきて、別のもっと空いてる入口からすぐ入れた。ここがユニバーサル・スタジオ・シンガポール。↓。

 

 

USJは昔、スパイダーマンが出来た時に1回だけ行ったきり。
娘によると、ユニバーサルは世界中でアトラクションが違う、と言われ、「スパイダーマンは~に」と説明されたが、元ネタを知らなかった。
「なんせ、E.T.だって観てないんだよ」と言ったら、「E.T.はもうどこの国にもないよ」と言われた。

それから例のユニバーサル・エクスプレスという早乗りのチケットを買ったが、近くにあった、エジプト・ミイラ、みたいなアトラクションが、
「5分待ち」だと書いてあったから、まずそこに入ることにする。↓。

ここは荷物を全部、ロッカーに入れなくてはならなくて、娘が「小銭だけ持っといて」と言うが、シンガポールの紙幣ならまだしも、コインなんてさっぱりわからない。
そうしたら、10$札一枚を持たされ、あとはしまった。

5分待ちのはずが列が一向に進まない。娘が、「どうしよう…」という。
なんでも、そのロッカーは40分まで無料だが、それを過ぎると2$づつ加算されるらしい。
娘が、「10$で足りるかな?」と言う。
で、アトラクションを楽しむというより、お金と時間の心配で神経を使い、なんとかギリギリ、順番が来て、席についてホッとしたのもつかの間、
それはメチャクチャ絶叫系なのである。

娘に「メガネが飛ばされるかも?」と言われ、不安になり、必死に右手でメガネをおさえて、左手でバーにしがみついた。
1列4名で、娘と僕とその隣に、ボブ・サップみたいな男2人組。
この、ボブ・サップ、がキャーキャー騒いで満喫してるのだ。
僕はその横で必死になってメガネを片手でおさえてバーにつかまって。
やっとこ終った時には、直前の不安やあせりは吹き飛んでいた。ショック療法みたいだ。

出口でアトラクション中の写真を売るコーナーがあって、そこに映ってる自分たちをみたら、娘とボブ・サップ×2はバーにしがみついて頭を下げてるのに、
僕は右手でメガネをおさえ、左手でバーにつかまってるから、正面をみてて、まるでアンニュイな太宰治の頬杖をつくポーズで1人、異彩を放っていた。

5分待ちだからエクスプレスを温存したのが裏目でロッカーに戻ると、4$とられた。でも、10$札持ってて良かったと思ってたら、
僕らの前の中国人の女性の2人組みがロッカー代が足りないらしくあわてている。
娘の通訳によると、「1$貸してくれないか?」と言ってるらしい。「いいよ、こっちは10$あるからね」。

で、清算機に入れたら、おつりの6$が帰ってこない。娘が言うには、「おつりは出ません」って英語で表示されてるらしい。
やられた~!さすが、関西人。うまいこと考えやがったな、こりゃ1本とられた。

そんなことが分ってたなら、先に中国人から有り金とっといて、10$札渡して、「ロッカー、空いたら、残り頂戴」って言えば良かったともっとコスイこと考えたが、
折角の楽しいテーマパークだから黙っておいた。

続いて、ジュラシック・パーク。
これは日本にもあるらしいが、それはジェット・コースターみたいらしいが、ここでは丸いボートに向かい合わせで乗る。
「もう騙されないぞ」とリュックを抱えて、その列に並んだら、気付いたら客の1/3くらいがカッパを被っていた。
結果、水をいっぱいかぶって、リュックはびしょ濡れ。
やるなぁ、関西人。

続いては、長靴をはいた猫。↓。

これは僕の知ってる童話とは違う猫同士の物語みたいにみえたが、これが一番面白かった。↓。

その後、シュレック、に乗るが、これも筋を知らないので、娘に説明してもらってから乗り物に乗ることにしよう。
と思ったら、これは乗り物じゃなくて、ミクロ・アドベンチャー、みたいなメガネをかけて観劇するアトラクションだった。↓。

スパイダーマン的なのは、トランスフォーマー、だって。
何か訳のわからないロボット同士が戦ってるのは勝手だが、こっちに攻撃してきたり、かと思うと助けられたり。
こっちとしてはいい迷惑なのに、最後に「君たちを守ったから安心してくれ」みたいなことを言われたけど(あくまで主観ですよ)
アトラクションは面白かったが、何でこんな目に遭うのかまるで理解出来なかった。
しかし、これも有名な映画らしく、それを観てれば、なるほど合点が行くのでしょう。↓。

ちなみに皆さんは、知ってました?
この車がロボットに変身するそうですよ。↓。

ジェット・コースターなんて乗るの、10年ぶり以上でした。
でも、まぁ楽しかったです。
ホテルに帰って、夜の光と水のショーみたいな奴(コナンの映画にも出てた)を観ようということになって、屋上のプールからならバッチリみれるからと、プールへ行く。

僕は人間失格の続きを読む。娘は、プールから帰ってきて、「ショーが見れるから、プールに行けば?」と言うのだけれど、
丁度、太宰の年表の山崎富栄と玉川上水で入水自殺なんて箇所を読んでたから、水がおそろしくて、「いいよ」と断った。
それでも、娘が幾度も幾度も勧めるから、あんまり断ってると雰囲気悪くなるなぁと思って、気乗りせずにプールへ。
娘は「プールの水温もむしろ温かいよ」と背中を押す。

足をプールに入れたら、本当だ、温かくて、120センチの深さだし、これなら行けるかと思ったら、階段が何段かあって、それを降りたとたんに左足がつって、
膝元くらいの深さで溺れそうになって、監視係りに助けられ、ビーチベッドに引き返した。

娘は「つった足は逆に伸ばしたら?」とアドバイスをくれ、なんとかリカバー。そして再チャレンジ。
胸くらいの深さだから、そんなに怖くなく、プールの縁まで行って、そこまで行けば手すりがあるから、そこにつかまって、体を外に乗り出すようにして下を見たら、
綺麗な光と水のショーがみえた。
みとれるくらいに綺麗だったが、スマホを持ってプールを渡り切る自信がなく写真はないです。

ただ僕がそのショーをみてる時、隣にいたアラブ系の若い美男美女が、ショーも見ずにチューチューしてるから、
こいつら心中しないだろうな、と心配になり、どうせ日本語など通じないんだから、
「溺れるのは、恋だけにしとけよ」とうまいことを言ってみた。

その後、ホテルの中華料理に。
娘は、酒をまったく飲まず、かつ僕が酔うことをすごく嫌う。
だから、この旅は酒は飲めないとあきらめていたが、メニューに地元のタイガー・ビール、というのがあるからそれをじっと見てたら、「飲んだら?」と言われた。
ビールが目の前に来た。「よっ、久し振り!」。↓。

でも、ビールなんて水みたいなもんだから350ccなんてすぐなくなっちゃって、2本目を注文。
僕が3本目を注文しようと思ったら、思うより早く、「もう、やめといたら!」と柔らかい物腰の、強い忠告。「はい…」としか言えない。

ビールのつまみに頼んだ、魚の皮を揚げた料理を見ながら、小さい頃の思い出話をした。
それはうちの父親は眼科医だったが、中国人の従業員の人がいて、4姉妹で、僕が幼稚園の頃から浪人生の頃まで順繰りに働いていて、
だから上と下は姉妹とは言え20歳くらい年が離れてたと思う。
その人は実は横浜中華街の大きなお店の娘さんたちで、
うちの忘年会は必ずそこの店でやった。
すると4人位の人で操る竜の踊りみたいなパレードが出てきたり、だから僕は中華料理とはそういうものだと思いこんでいたが、
大人になってそういうのは特別で、結婚式とか、そういう時のものだと知った。
よくそこの店で出てた料理で、鯉を1匹まるごとあげて何か手を施した料理が懐かしいのだが、その竜のパレードと同じで、
大人になってから鯉の料理はどこでも食べたことがない。

昔、友人たちが、その話を覚えていてくれて、サプライズで、ある高級な中華料理屋に無理矢理注文して再現して祝ってくれたのは嬉しかったが、
味はやっぱり違った。
でも、今日のこの魚の皮は、その料理に一番近いかも~と話したら、娘は「ビール、何本飲んだの?2本?じゃ、もう1本飲んだら?」と許可してくれた。
やったー!

 

店を出るとホテルの下でも、水と光のショーをやっていた。↓。

部屋に戻り、風呂に入って寝よう。
浴槽にお湯をはり、バブを入れてもらい、入浴するが、頭の位置と足の位置を間違えて逆に入ったものだから、
バランスがとれず、浴槽の表面がツルツルしてるから、お尻で滑って、両手を伸ばしたが、そこもツルツルで、ツルンとてんぷく。
まさかのバスタブで、溺れた。

明日は午前11時チェックアウト。朝早くおきて、プールにギリギリまでいよう。
空港に新しくショッピング・ビルが出来たそうだから、そこで飛行機を待とう。
ショッピング・ビルは、ジュエル、といって、建物の真ん中に水の柱が立っている。↓。

階段を降りて行く。↓。

間近で水にさわってみる。↓。

空港で飛行機を待つ間、「もうすぐ日本だな」と実感したら、急にくしゃみを連発し、のどが痛くなり、頭が重く、体がだるい。
長い休みの時は、いつもこうなることを体が思い出したようで、僕は風邪をひいた。
後半の夏休みの3日間を寝て過ごした。

おなか出してたから冷えたかな?↓。

BGM. 加藤和彦「シンガプーラ」


ボディブロー

ボクシングでは派手なKOシーンは、コメカミやアゴにパンチを当ててぶっ倒す。あれは見ていて分りやすい。
でも、うまいボクサーというのは、試合の前半はボディにパンチを叩き込む。
ボディへの攻撃はその場でKOというのはあまりないが、2-3ラウンド後にジワジワとダメージが出るらしい。

あまり詳しくないボクシングに喩えてみたのは恐縮だが、我々のストレスというのも案外そんなもので、
派手にドカーンとその場でKOというよりも、ボディブローのように時間差で効いてくるもののようだ。
あれから一週間、経った。

この1週間、患者さんには、「京アニ、大丈夫?」と聞いて、

「きょうあに?」と答える人は大丈夫。
「あー」と肩を落す人は、共感しあって。

でも、そのうちニュースが拡大し、京都アニメーションを京アニ、と略すと皆さんが周知。
とは言え、知ってる人は知っていて、知らない人は何も知らないのが世の常で、

「京アニ?あー、大変でしたね。京都のアニメーションの学校でしたっけ?」なんて、
「代々木アニメーション学院」とこんがらがってる人もいて。

一週間経って、少し冷静に(?)なってきたから、今回は、京アニinカワクリでお送りします。
京アニ、と言えば、まずは、ハルヒ、ですね。聖地巡礼から。

2010年3月の映画公開にあわせご当地・西宮へ聖地巡礼ツアーに行った時の写真を一挙公開。下が、映画のポスター。↓。

涼宮 ハルヒの憂鬱、は元々は、スニーカー文庫のラノベで、それがテレビアニメ化され大ヒット&社会現象になりましたが、ラノベは続々と続編が出て、その4巻に当たる、涼宮 ハルヒの消失、が劇場版として映画化されたのです。下の左が、憂鬱、右が、消失、のラノベの表紙。↓。

それでは聖地巡礼です。

キョンが毎日文句を言いながら通う急な登り坂の通学路、2枚。テレビ・アニメ第1回放送で流れるシーンをみつけました。↓。


みくるがキョンに未来人だと告白した公園。時間断層の説明をする時のイメージ映像に使われた川。↓。

長門のマンション。↓。

映画で、キョンが「光陽園学院」に急ぐ道の光景。↓。

ハルヒが「転校」した「光陽園学院」。↓。

ハルヒの下校時間までキョンが待つ花屋のあたり。↓。

消失、では、ハルヒ、はこの学校にいました。↓。

映画「消失」で改変された世界のハルヒと古泉に、キョンが事件を説明する喫茶店。(サイゼリア)。↓。

映画「消失」で古泉がキョンにおそらく「うらやましいですね」とつぶやく声が踏み切りの音がかき消した場面のその踏み切り。↓。


「北高」。↓。

制服姿の女子が駆け上がってきそうだ。↓。

テレビ・アニメで、ハルヒ、の神人(しんじん)が暴れた街。↓。

それを迎えのデパートの屋上からみる。↓。

以上、聖地巡礼でした。

さて、「事件」のあと、知らない人から、「京アニは何をする会社ですか?」と聞かれる。「原作からアニメの制作まで全部、やってるのか?」と。多分、それは、虫プロ、だ。

だから、基本はラノベだったりマンガだったり原作があって、それをアニメにするのだと解説している。

例えば、「けいおん!」は、4コママンガだ。下は、全巻収納BOX.アニメイトでゲットした。↓。

後ろはこうなっている。↓。

ハルヒ、はラノベが原作だが、カワクリには、マンガが置いてあります。マンガも面白いです。ラノベのスピードに追いついてます。あっ、ちなみに、ラノベ、とはライト・ノベルのことです。↓。

ハルヒ関連のポスター。↓。

ハルヒ、のパペット。↓。

夏の詰め合わせ。↓。

ハルヒの声優の平野綾。↓。

エンディングは、ハレハレ。シングル盤は入口に貼ってます。↓。

診察室にもフィギュアが有ります。↓。

僕のキーホルダーも今は、ハルヒ。↓。

マウスパットは、長門。これはアニメで、コンピ研とゲーム対決する時、皆、ゲームが苦手な中、キョンが、長門は頼りになるよな、と目をやると、マウスを空中で動かしてるギャグ・シーンの商品化。お気に入り。↓。

まだアニメ化はしてないが、ラノベは「分裂」「驚愕」と新展開です。↓。

偽SOS団の団長に推されるのは、キョンの中学の同級生の佐々木さん。その佐々木さんの中学時代。何かの特典でもらった小冊子に載っていたイラストから。↓。

裏の倉庫の上にも、フィギュアがあります。↓。

同様。↓。

ハルヒちゃんの憂鬱、の、ハルヒと長門のぬいぐるみ。↓。

真下から、パンチラ・アングル。↓。

ハルヒと長門の浴衣姿フィギュア。エンドレスエイトの夏祭りシーンから。長門は縁日で買ったウルトラマンのお面を欲しがった。同じ宇宙人同士だからか。↓。

大岡山北口商店街ももうじき夏祭りです。カワクリの提灯も出ています。↓。

入口正面のフィギュアケースの上のハルヒたちのフィギュア。↓。

ハルヒの缶コーヒー。後ろの缶は、文化祭で、コスプレ焼きそば屋をやった2年生の、みくると鶴屋さんの絵柄。↓。

映画の時に発売された、長門の缶コーヒー。3種類。右の黒猫・長門は、室温により「しろ」に変わったりします。↓。

フィギュア・ケースを開けてみましょう。↓。

一番下の段が、ハルヒ関連。↓。

同様。↓。

受付カウンター横にある、ハルヒと喜緑 江美里(きみどり えみり)のフィギュア。喜緑さんはテレビ・アニメでは「カマドウマ」の回に出てくるだけですが、実は情報統合思念体で、原作の「分裂」以降では、重要なポジションにいます。生徒会の副会長もしてます。髪の色は黄緑。↓。

下が、かんなぎ。原作は、マンガです。↓。

「かんなぎ」はクリニック開業して少し落ち着いた頃に放送開始した。毎週楽しみにみてた。地域密着型のクリニックというものを考えていた時で、かんなぎ、のテーマも氏神様で、地域の人の信仰心が弱まるとパワーがなくなるというのが興味深かった。ナギ様はひょんなことから学園でアイドルみたいになって、パワーを復活させる。下が、アニメに実際出て来た、ナギ様公式ファンクラブ会員証、型のドレスステッカー。↓。

主題歌も歌謡曲っぽくて良かった。下の下敷きは、アニメでこういう場面はないのだが、ナギ様と妹のざんげちゃんが、スター誕生らしき舞台で歌ってる絵。主題歌とよくマッチしてて、気に入ってるから、受付にブラ下げてる。↓。

かんなぎ、のポスターは、待合室天井に。↓。

DVD発売の告知は、受付カウンターの下に。↓。

受付カウンター、寝釈迦・コーナーには、ナギ様もいます。ナギ様は、寝転がって、魔法少女物のアニメをみてる設定です。だらしない神様ですね。↓。

フィギュアケースの中には、かんなぎの図書カード、とコミックス何巻かの特典ドラマCD。↓。

これもコミックス何巻かの特典で、ナギ様が、初音ミクのコスプレしてます。ネギも持ってますね。↓。

僕がキックに通ってる頃のスケジュール表には、かんなぎ、の男主人公の仁君の幼馴染・青葉つぐみ、がキックしてる表紙を利用。↓。

日常、の原作もマンガ。↓。

ポスターは待合室の天井に貼ってあります。↓。

このポスターは僕のお気に入りで、アーティスティックですよね。↓。

これはアニメイトでもらったペーパー。アニメの1シーンです。「日常」は元は東京MXでやってたのに、いつのまにか、NHK教育でもやってましたね。だから、小さい子は割と観てますね。勿論、当時の小さい子ですが。↓。

これはDVD全巻購入特典でもらった、阪本さんの等身大の、ぬいぐるみ。阪本さんは、この阪本製薬という段ボールを被っていた迷い猫で、それを、ハカセが拾ってきて、段ボールを見て、阪本、と安直に名付けました。ハカセは小学生くらいの女の子で、学校に行かず発明を繰り返す天才科学者で、阪本さんの首に巻いた赤いスカーフで、猫の阪本さんは日本語で会話が出来るようになりました。

日常、の登場人物が通う時定高校の理科教師に中村というボーイッシュな女性理科教師がいて、ハカセが作った、東雲なの、の正体を知りたくハカセに近寄ろうとして失敗ばかりします。実は、この阪本さんは、元は中村の飼い猫だったのです。理科教師だから、製薬会社の段ボールが家にあったんですね。↓。

下は、フィギュアケースの中身。出してみました。ブカブカの白衣を着てる少女がハカセ、ぺタッと座ってる女の子が、ロボットの東雲なの。後ろの阪本さんの時計の絵はハカセとなのが描かれてますね。月刊少年エース、の付録でした。↓。

この3人が、日常、の主人公と言ってもいいでしょう。左から、ゆっこ、みおちゃん、マイちゃん。これも月刊少年エースの付録、3ヶ月連続で1個づつ付いてました。↓。

これはDVDの特典だったと思います。ゆっこ、の名言、ペンケースです。↓。

「けいおん」はアニメオタクじゃない人、たとえば音楽をやってた人とかも、アニメに引っ張ってきた功績が大きいと思います。川原の統計上、2名います。下の馬鹿でかい垂れ幕は、映画「けいおん」のブルーレイをTBSショッピングで買った時の特典です。このように最近のアニメのDVD/BDは店舗によって特典が異なるのでよく調べる必要がありますね。↓。

これはクリアファイル。待合室の天井に貼りました。5人が空から眺めてくれてるような気になります。↓。

これは、2期が決定した時のポスター。「ギー太」とは、ゆいちゃんのギターの愛称です。↓。

下が、ギー太、のレプリカ。ネックに、Yui Hirasawa、記名されています。↓。

それでは、そこをアップでお見せしましょう。↓。

これは、映画化の時に発売された、ゆいちゃんの等身大パネル。ロンドンっぽいでしょう?ゆいは普通は、黒のタイツを履いてるのに、ソックスを履いているレアな絵柄ですね。↓。

クリニックに入り、すぐのテーブルは「けいおん」コーナー。5周年記念の時の、フィギュアが並んでます。手の平に皆「5」と書いてありますよ。ちなみに、「けいおん」は今年、10周年だから、このフィギュアから、5年が経過してるのですね。今、テレビで再放送してますよ。↓。

ウォーターサーバーの上の方には、アニメイトでもらった声優さんのサイン入りブロマイドを並べてあります。左から、ゆい、みお、りつ。↓。

同様に、むぎ、あずにゃん。↓。

これはファミマの1番くじの段ボールをくりぬいて、並べて貼りました。左から、さわちゃん最終形態、ゆい、みお、りつ。↓。

同様に、むぎ、あずにゃん、ゆいの妹のうい。↓。

同様に、うい、ゆいの幼馴染ののどか、さわこ先生(デスデビル)。↓。

これが1番くじの一番です。↓。

軽音部の顧問のさわ子先生は、実は同窓生で学生時代は軽音部で「デスデビル」というヘビメタバンドをやっていて、でも先生になった今はおしとやかな路線で行きたいから隠してる黒歴史。けいおん部のメンバーは過去のテープと写真からその秘密を知り、さわ子先生を脅して、顧問にした。最終形態とは、この姿になって彼氏に呆れられてフラれたから。そういう意味でも、黒歴史。↓。

下は、あずにゃんのフィギュア。TBSショッピング限定。あずにゃんは大好きなショートケーキの苺を、ゆいにあげたことがあります。↓。

うしろをみると、何かいますね。この蟻の格好をしてるのは、みお、です。何かのエンディング曲のビデオで蟻の格好の、みお、が出てましたから、ファンには嬉しいですね。↓。

これは優れもので電気がつきます。↓。

受付横の壁には、UFOキャッチャーのぬいぐるみ達。↓。

下から、パンチラ・アングルをサービスショット。↓。

これはトイレの扉に貼ってある、なぞなぞ、です。↓。

大瀧詠一で釣ってますが、語尾の「にゃん」と猫の足跡がヒントです。↓。

扉を引くと、あずにゃん、がいる訳です。↓。

これはスタッフ以外立入禁止のバックヤードの境界線に仕切りに使われてる、ゆい&ういの姉妹のタペストリーです。BDの予約特典です。↓。

二人は年子で、一学年差です。体育館シューズは学年毎に色が違いますね。ゆいの学年が青で、ういの学年が赤です。

テレビアニメのある回で、ゆいが風邪をひいて部活を休むが休むと皆に迷惑をかけるというシチュエーションで、妹のういが姉のゆいに化けて参加する回があります。背丈もほぼ一緒で顔も似てて、髪をほどいてしまえば化けられるのです。

ゆいに化けてセッションに参加してもメンバーの誰も変身してることに気付きません。でも、何か変なのです。何度か音合わせをして、変な訳が分ります。いつものゆいよりリズムがきちんとしてるのです。そこに顧問のさわ子先生が来て、ういだと見破ります。その訳は、「ゆいちゃんより、おっぱいが大きいから」ですと。

でも、このアニメのよく出来てるのは、謎解きの答えが出るまで、何度か「ゆい」の靴を映すのです。注意深い人なら、上履きの色が赤だから、ういが化けてるとわかりますからね。そのシューズの比較を撮ってみました。↓。

ゆいちゃんは父と同じ誕生日で、11月27日生まれです。今のアニメはストーリーで直接触れないのに、設定としてキャラの誕生日を作っていますね。ですから誕生日前後には、記念グッズが発売されます。下は、それを買った時に抽選で当たったバースディカードです。その下は、「けいおん」の原作コミックスの2巻が出た時に、アニメイトで買ったらくれたカードです。↓。

「けいおん」のアニメ化の監督と同じ人が、「聲の形」の映画化の監督をしています。つまり、これも京アニ作品です。カワクリのモニターでも、たまに流れます。僕がこの映画を映画館でみた時は、聴覚障害者用の回で、字幕がついてました。↓。

聲の形、の原作はマンガで、クリニックにも置いてありますが、これを読んで、映画をみたと言ってくれる人もいました。↓。

クリニックの出口には、ハルヒの横に長いクリアポスターが貼ってあります。これは、ハルヒの何年か記念に表紙が新しくなり、それを横につなげた絵柄なのです。逆に言えば、これを切り刻んで、各巻の表紙にした訳ですね。↓。

左から、キョン、ハルヒ、みくる、古泉。↓。

偽SOS団の新未来人・藤原、長門、朝倉涼子、車の中は機関の荒川と森 園生(もり そのう)、傘を持ってる少女がキョンの妹(名前なし!)で背中にいる猫が人間の言葉を喋るシャミセン。↓。

妹の隣が、鶴屋さん、生徒会長、喜緑さん、機関の敵対組織の橘 京子(たちばな きょうこ)。↓。

橘の隣が、キョンのクラスメートの谷口と国木田、朝比奈さん大人ヴァージョン、長門を苦しめる天蓋領域の周防 九曜(すおう くよう)、そして紫の服が佐々木さん。↓。

ハルヒの続編もアニメ化して欲しいですね。

という訳で、京アニ作品を紹介して来ました。

ちょっとマニアックになり過ぎたので、少し軽い写真を。下は、けいおん、のゆいちゃんの、車の助手席にかけるカバーです。こんなのも売ってるんですね。これさえあれば、ゆいちゃんと一緒にドライブしてる気分になれますね。↓。

僕はペーパードライバーなので、お盆をハンドルに見立てて、ゆいちゃんとドライブごっこします。↓。

急カーブ!ドリフト続けるロンリーネス(by.motto☆派手にね!)。↓。

下は、ゆいちゃんのクタクタクッションと一緒にサルのシンバルを楽しんでるところ。↓。

京アニ作品で、人気があるものに、「クラナド」もありますね。このポスターは、秋葉原のアニメイトで貰いました。なんとなく、この「おかえりなさい」感が受付に欲しいなと思って、皆さんから見える位置の受付の奥に貼りました。サブリミナール効果で受付が、そう発信してるようにみせるトリックです。↓。

わかりやすく実際の受付で実験してみましょう。

洗濯物を持たせたいのですが、無いから、うかいさんにはゆいちゃんのクッションを、杉山さんにはセーラー服をエモン掛けごと持たせて撮影しましたが、当初の狙いが外れて、何やってるんだ?、という佇まいになってしまいました。↓。

24日に開設された口座に支援金が、6億円超集まったそうです。


2019 達二 57才

23/Ⅶ.(火)2019 くもり ナイツ、巨人戦で「吉本ネタ」

最近、大岡山にタピオカ屋が出来て、プレオープンでは大行列だったが、その近くにもう1件、タピオカ屋が出来るらしい。
ラーメン横丁の道理のように、同じような店が密集するのは、競合するかと思いきや、相乗効果があるとも聞くが、果たしてどうなるものか?
カワクリと大岡山メンタルクリニックの関係に相似か?

そんな僕は、カフェにはまっている。
皆さんは、アニマル・プラネットってチャンネルをみたことがあるだろうか?
文字通り、野生動物の生態を追うドキュメンタリー番組が多く、「チーターの親子」の回が面白かった。

チーターは子供(2-3匹)が生まれると父親はいなくなり、母だけで子供を育てます。
まだ仔猫みたいな子を安全な場所に隠し、母が狩りに行くのであるが、その間に赤ちゃんチーターが天敵に襲われることもある。
自然は過酷だ。弱肉強食だ。チーターの天敵は何だと思いますか?

それは、ライオンです。
ライオンとチーターは、住んでる場所と食料にする獲物がかぶるので、ライオンは小さいうちにチーターを食い殺し、
ライバルを減らす作戦をとるのです。

ライオンは群れで行動するくせに母子家庭のチーターを襲うなんて…、とテレビをみててワナワナと怒りがこみ上げて来ます。
番組制作者の狙い通りなんでしょうね。

母チーターは、死んだ子のところに一週間くらい毎日様子を見に行って、なめたりします。
生き返るとでも思ってるのでしょうか?
でも、一週間すると、ピタっとそれをやめて、残った子供たちと新たな生活のスタートを切ります。

チーターの獲物は主に草食動物のインパラです。チーターの武器は足の速さです。
逃げるインパラの喉元にかぶりついて、仕留めます。
その時の、インパラの表情が、まるでスナックのチーママによくいるような泣き顔で、
「無念…」と言って息絶えるのですが、その瞬間、笑ってるようにも見えるのです。
サバンナで命をまっとうした満足感のようなものでしょうか。

さて、カフェです。
僕が毎朝、そのカフェに通うようになったきっかけは、ある朝、早起きしたから、朝食を食べようと寄った時、
応対してくれたレジの女の子が、「何番でお待ち下さいね」と笑顔でレシートをくれた、その表情が、
チーターに仕留められたインパラの最期の「無念…」の泣き笑いにとてもよく似ていたのです。

僕はそのカフェ特製のサンドィッチを食べながら、その子のインパラ顔のとりこになってしまったのです。
もう1度、あの「無念…」の笑顔がみたくって、サンドィッチをテイクアウトで注文して、
彼女の「ありがとうございました。無念…」みたいな挨拶をもらってウキウキとクリニックに行き、
サンドィッチは早番の杉山さんにあげました。

杉山さんはちゃんと朝食をとって来てるのに、想定外のお土産を朝っぱらからもらってもカロリーオーバーになってしまうだけだろうに、
性格がいいから、「ありがとうございます」と受け取って、そのサンドィッチは固いパンで挟まれてるのだが、
それを力づくで3つに千切って受付3人で平等に分け合ったそうです。気は優しくて、力持ちですね。

その日以来、僕は毎朝、カフェをのぞいて、店のカウンターにその子がいたらサンドイッチを僕の分とお土産用と2回に分けて注文しに行くのです。
その子がいなければ、何もオーダーせずにとっとと店を出ます。

世の中の在り方が変わって、人とのふれあいとかぬくもりとか近所付き合いとか行きつけの店とか、めっきり減って、
良い意味でおせっかいな人がいなくなったから、気が付いたら1日誰とも話さなかった、とか、1週間に1回も笑わなかった、
という人をよくみる。

我々は関係性というものに飢えていて、そんな東京砂漠で生きている。
カワクリはここに帰ってきたなみたいな顔馴染みの場所でありたいし、砂漠のオアシスみたいでありたいな、と思うのです。

そんな僕の今の心のオアシスは、カフェのインパラ娘です。

BGM. 内山田洋とクールファイブ「東京砂漠」


劇写メ・ストーリー「真昼のイエロー・バトル」

2/Ⅶ.(火)2019 くもり 「アメトーク」が「ホトトーク」にタイトル変更?東スポ情報。

これからの話は、イエロー・バトルの最前線で生きる、ある男と女の物語である。

男「オレの待ち合わせのアイテムは黄色いTシャツ。赤字で、鬱、って書いてあるんだ。しかし、彼女いつまで待たせるんだろう。今、何時だ?あら、腕時計、忘れた」。↓。

女「フフフ、私は早く来て、あなたが来るのをこそりとみてたの」。↓。

女「私の待ち合わせの黄色い目印は、パラソルよ。昔、彼氏だった船乗りからもらったもの。彼は、この傘で、長澤まさみ、のマネをよくしていたわ」。↓。

男「君の瞳に乾杯!」

女「あなたの瞳の奥に流れるドブ川みたいな色ね」

男「さぁ、イエローバトル、の始まりと行こうか」

女「あなたとはいつかこうなる日が来ると思っていたわ」

男「先攻後攻を決めよう」

女「ジャンケンポン」。↓。

男「先行はオレだ。まずは、タワーレコードのうちわだ」。↓。

女「フフフ、私たち、気が合うわね。わたしも…」。↓。

男「裏面で勝負!AKBの、あっちゃんだ」。↓。

女「私は夏のセール。怪物くん、と、買物くん、を引っ掛けたダジャレよ。私の勝ちね。1ポイント頂くわ」。

男「仕方あるまい」。↓。

女「一気呵成に行かせてもらうわ。黄色といえば、黄色いポケモン・ピカチュウよ」。↓。

男「ならば、名探偵ピカチュウにも登場した、同じく黄色いポケモンのコダックだ。顔芸も含めて、1ポイント頂くさ」。

女「これでイーブンね」。↓。

男「診察テーブルから、ドラミちゃんのこけしで勝負!」。↓。

女「私も診察室のレコードから。ドーンの、幸せの黄色いリボン。これは映画、幸福の黄色いハンカチ、の元ネタになった歌よ」

男「高倉健主役の映画だね」

女「高倉健さんと、さん、をつけないと組織の幹部に叱られるわよ」

男「組織の幹部って、田舎のお母さんでしょ?(笑)」

女「はい。母がファンなもので」。↓。

鰻屋の店主「お待たせしました~。肝焼きです」

女「ワ~ィ」

男「食べたことある?」

女「ないです」

男「酒、飲みたくなるよ」

女「本当だ。甘くて、少し、苦くて、おいしいです」。↓。

鰻屋の店主「おまたせしました。鰻重です」。↓。

男「食べよ、食べよ」

女「ヤッホー」。↓。

昔、テレクラという出会いの場があって、男がテレクラに入店し、女からの電話を待つシステム。男は入場料を払い、女は無料で電話をかけ、デートの交渉が成立したら、街で直接出会う。初対面なので目印が必要で、女は「黄色いパンプスを履いて行くわ」と言ったり、男に「右手に週刊ビッグコミックスピリッツを丸めて持ってて」と要求する。

女は店に雇われた、さくら、が多かったらしく、アルタの前に10人くらいの男が、右手に同じ週刊誌を持って、キョロキョロしている光景をよく目にしたものだ。

今回はお昼休みに一緒に出ればいいのに撮影のためにわざとバラバラにクリニックを出て、お店の前で待ち合わせをするスタイルをとった。2人とも黄色対決のグッズを持参して。

劇写メ・シリーズは、まずストーリーを考え、絵コンテを作り、そこに写メをはめ合わせて行く、絵本作りのような新機軸です。

もしも好評ならまたやりますね。

BGM. マナ「イエロー・マジック・カーニバル」


十中八九N・Gアーカイブス 「お母さん、福岡といえば杉山さんだけじゃないんです」

タイトルから思いつく過去の記事を3連続で!

(1)福岡の学会へ行く、グルメ・リポート

27~28/Ⅶ.(日~月) 2014 はれ
知り合いのSちゃんは、風俗方面で大活躍中だ。
先日、東スポの男セン・コーナーにもSちゃんの記事が出てたから、本人にそれを教えたら、
「そんなん見てん?こっちの方が写り良いよ」と、その方面の専門誌を見せてくれた。
そこでは、彼女が表紙と何ページもの巻頭グラビアを飾っていた。まるで、トップ・アイドル級の扱いだ。
<すごいね!>と僕が感心すると、「でしょ?」と彼女は得意気だった。
彼女のプロフィールに出身地・福岡と書いてあったのが、僕の頭の隅に残っていた。
それが今回の序章。
2014年の抱負は、「攻めること」にした。
だから、学会もバンバン行くし、学会発表やシンポジストも断らないで受けることにした。
その一環としての、福岡の学会である。

ここ数年で、メーカーと医者の関係は、きわめてクリーンになって、接待のようなものが一切禁止となった。
しかし、今回のような時は、困るな。
福岡のような勝手を知らない街で、1人で夜を過ごすのは、どこへ行ったら良いかも判らず、迷い子のようだ。
接待じゃなくても良いから、割り勘でどこかへ連れてってくれれば良いのに。
でも、待てよ、知らない医者と一緒に行動するのも疲れそうだな。前言撤回。
という訳で、福岡を前もってリサーチしないといけない。
コーディネートしてくれる人が、いくつか有名店をリスト・アップしてくれた。
この時点で判ったのは、博多は、日曜の夜は休みの店が多い、ということだ。
大学時代の同級生の小田くんが北九州の出身なので聞いてみた。
彼はとても親切で、色々な情報を、僕のスケジュールと合わせて、何度もメールでやりとりしてくれた。
ありがとう。小田くん。感謝します。
でも、結局は自分でネットで確認して予約しないといけないから、それが面倒なのだ。
フラッと行って良さそうなところに入る手もあるが、福岡、日曜の夜、休みが多い、って言うし。
困ったものだ。
そこで序章で、紹介した、Sちゃんを思い出し、相談してみた。
Sちゃんは、事もなげに、「私の福岡の友達に案内させようか?」と言った。
Sちゃんの友達は博多のキャバクラに勤めてるらしい。
Sちゃんは、事もなげに、「学会が終ったら、待ち合せて、同伴して、その店で飲めば良い」と言った。
僕がぽかんとしていると、「キャバクラとか、行かんの?」とSちゃん。
なまりは伝染るもので、<行かん>と答えた。
「フー…」とこれみよがしに大きな溜め息をついたSちゃんは、何かを考えている。
「日曜は休みだ」と独り言を言い、急に、「よし、直接、頼もう」と友達に電話をして交渉を始めた。
電話口の様子では、相手はその日は、昼間にバーベキューの用事があるらしい。
Sちゃんは、「でも、夜は空いてるっしょ?」と交渉をすすめて、夜の8時からならOKということになった。
<僕はその友達と2人で逢うの?>と判りきったことを念のために確認した。
「大丈夫、私の幼馴染だから」とSちゃん。
<いや、ちょっと緊張するかもしれないんですが>と僕。
「大丈夫、あの子とは腐れ縁だから」と微笑むSちゃん。
<何だかよく判らないけど、ま、腐れ縁なら、大丈夫か>と僕は納得させられた。
そうして僕は、Sちゃんの幼馴染に博多のガイドをしてもらうことになった。
しかし、その日の幼馴染は、まったくのオフの日なので、<お礼とかしなくていいの?>と聞いてみた。
「う~ん」とSちゃんは少し考え込んでいた。
<1万円くらい払うか?>と僕が言うと、「高い!」と即答&怒声。
<じゃ、東京銘菓のひよこ、でも持って行こうか>と僕がユーモアで返すと、Sちゃんの表情はにわかに曇った。
「あんね~、ひよこ、って福岡のお菓子だって知っとう?」とSちゃん。
Sちゃんが言うには、ひよこ、は東京オリンピックの時に全国のお菓子を紹介するために東京に集められた物らしい。
皆さん、知ってました?僕は知らなかった。
<でもさ、東京駅には東京駅限定の、塩ひよこ、があるのはどうなの?>と僕。
「別に良いんじゃない?企業努力だし」とSちゃん。
塩ひよこ、にはまるで興味がないようだった。下が、Sちゃんを怒らせた、ひよこ。↓。


で、結局、お礼は、幼馴染が連れてってくれた店で一緒に飲み食いした分をご馳走すれば良い、ということになった。
僕は、<福岡の人って、ライオンズのこと、今でも好きなの?>と尋ねてみた。
Sちゃんは、にべもなく、「あ~、それ、おじさん、っしょ。西鉄ね。今は、ホークス」。
僕はプロ野球は昭和の時代で止まってるからな。
<そうだったね、今は、福岡ダイエーか>の僕の発言を、「ソフトバンクね」と憐れな者を見るような目で訂正した。
Sちゃんは、店は幼馴染に任せて、1人で時間が余ったら呼子(よぶこ)でイカを食べると良い、と教えてくれた。
呼子のイカは透明で、それを知ってるから、東京のどんな高級な店でもイカは食べれない、とSちゃんは言った。
わかった、イカ、食べてくるよ。
<ところで、普段の僕はレディにこんな失礼な質問は決してしないんだけれどね、参考までに、Sちゃん、いくつ?>。
心の準備をしておきたいじゃん。すると、Sちゃんは、「ん?にじゅうさん」と答えた。
…ってことは、幼馴染も23才か。
「俺はまだ本気出してないだけ」の大黒シズオの編集担当の宇波さんと同い年かぁ。大丈夫かな?
そして、僕は日曜日、飛行機に乗り遅れることもなく、無事に福岡の学会に参加した。
そして、幼馴染との待ち合わせまでの間、ホテルの部屋で仮眠した。
きっと、疲れが溜まっていたからだろう、短い質の悪い睡眠で、悪夢と金縛りとこむら返りの三重苦を体験した。
いてぇーよ!
そんなこんなしてるうちに、約束の時間になった。
予定通り、幼馴染と僕は、待ち合わせ場所で落ち合って、タクシーに乗って、予約しておいてくれた店に向かう。
タクシーの運転手もその店の名前を知らなかったから、隠れた名店みたいだ。
ちなみに、コーディネートしてくれた人のリストにも入っていなかった。
中心部と逆にあるらしい。「おのころ」という店。
幼馴染は朝の仕事と夜の仕事を掛け持ちしていて、明日(月)も朝9時から仕事らしい。
今日は休みで、海に行き、バーベキューをしていたと、スマホで写真を見せてくれた。
<なんだか、休みの日に悪いね>と僕が言うと、「Sちゃんの頼みだから」と手刀を作って、横に振った。
幼馴染が言うには、店に来るお医者さん達に相談したら、ここがいいだろう、ということになったらしい。
彼女もここに来たのは、2回目らしい。

座敷もあるが、カウンターの方が作業がみれて楽しい。
いけすが2つあり、裏のいけすの様子はモニターに映っている。
まずは、お刺身。呼子のイカが早速、出てきた。↓。


ゲソまで透明でゲソ。コリコリでゲソ。↓。


イカの頭部は後で焼いて食べます。↓。


白身は、くえ。そして、まぐろ、いわし。↓。


くえ、は冬の魚だと思っていたが、1年中海底にいるらしい。
台風があると、かきまぜられて、上に上がってくるのを捕まえるらしい。だから、夏でも食べられる。
下が、くえの顔。おそろしい顔ですね。↓。


次は、国東半島の天然物の岩ガキ。↓。


国東半島は、九州の地図の四国側のコブのあたりだそうだ。
幼馴染がスマホを駆使して、日本地図を出して、説明してくれた。
幼馴染はすごくスマホを使いこなす。
ホークスは強いのかと聞くと、パ・リーグの順位表や今日の試合結果を見る。ちなみに、勝ってた。
博多のご当地アイドルの話になると、橋本環奈、の画像を。
ちゃわんむし、の話から、僕が<鹿児島に、ちゃわんむしの民謡があるね>と言うと店の人も誰も知らなかった。
すると、彼女がスマホで調べ、「あった!」と言って、民謡「ちゃわんむし」を流して聞かせた。
店の人も手を止めて聞き入った。
前に東スポの「こんな女の子は落とせる」という記事で、「呑み会で知らない話題が出ると、すぐスマホで調べる子」
というのがあって、僕は<そんな奴ぁ、いねぇよ!>と1人で東スポにつっこんでいたものだが、いた。
ま、落とさない、が。
彼女は、途中でバッグから、充電器のようなものを取り出し、「スマホってすぐ切れちゃうんだよね」と言って接続した。
<そんなことばっかりやってるから、すぐバッテリーあがるんだよ>と思ったが、口には出さなかった。
ちなみに、そんな彼女でも、HKT48の劇場のチケットはとれないらしい。
「ホークスはとれても、HKTは無理!」、って言ってた。
冬瓜(とうがん)は鯨と一緒に食べるらしい。↓。


冬瓜は、その名前から、冬の物かと思ったら、夏の瓜らしい。
皮が硬くモチがいいらしく、冬までモツ、という例えから、冬瓜というそうだ。
幼馴染は、例によって、スマホで、冬瓜の画像を出して、「こんなに大きいんだよ」と見せてくれた。
厚意は嬉しいが、それ実物大じゃないし。
穴子は、川原3大好物の1つで、穴子がいる地盤と同じ色をしているらしい。
これは柔らかい砂のような地盤にいた穴子。
穴子は恐ろしい牙を持っていて、店主曰く、「よく噛む」そうだ。↓。


魚ばかりじゃなく、お肉もあります。佐賀牛とかもあるけど、地鶏を食べた。↓。


この店には、よく横綱・白鵬も訪れるらしく、その時に、かめしずく、という焼酎を呑むらしい。
マネして、呑んでみた。↓。


幼馴染が、「お酒は何が好き?」と聞くから、<日本酒>と答えると、店の女の子が「だっさい、入りましたよ」と言った。
だっさい、は山口のお酒だが、珍しい酒であまり店にも入ってこないらしい。
店の女の子がこれが最後の1本ですよ、とすすめるので呑むことにした。↓。


女の子がお酒を注いでる時に、<これ、エヴァンゲリオンのミサトさんが呑んでた銘柄だね>と僕が言うと、店の女の子は
手を止め、「本当ですか?」とマジな口調で食いついてきた。
<いや、わかんない。勘違いかも>と僕が答えた時には、幼馴染は、もうへべれけで、スマホで調べてくれたりしなかった。
だっさい、は3杯呑んだ。↓。


しめは、小さなおにぎり。一口で食べてしまい、写メ、撮り忘れちゃった。
すると、店の女の子が、「小学生の頃、おにぎりコンクールで優勝したらしいですよ」とこっそり教えてくれた。
僕が笑うと、その子も、「おかしいですよね、おにぎりコンクール、なんて」と笑った。
<だけど、よく考えたら、その審査員に見る目があった、ってことだね>と僕が店主の方をチラリと見てそう言うと、
その子も店主の方を見て、「あっ!そうですね」と、真顔になった。
店主は、割と若い人で、博多華丸にちょっと顔が似てる愛想の良い人だった。
8月になると、8月にだけとれる、メイジダイ、という珍しい魚が入るらしい。
黒潮と何かがぶつかって、2週間だけ大量に浮かび上がり、それを漁師がいっせいにとるらしい。
店主が言うには、メイジダイ、は活きてないと食べれないらしい。
メイジダイ、だけを食べに東京から来る人もいるらしい。
僕も8月に来ようかな、って言うと、店主は、「是非」と頭を下げた。
気がつくと、幼馴染はもうベロンベロンで、明日は9時から仕事だと言うので、タクシーを呼んでお開きにした。↓。


タクシーの中で、幼馴染は、「Sちゃんとはしばらくあってないなぁ。カノジョ、元気ですか?」と聞くから、
<大活躍だよ>と答えておいた。
幼馴染は、「川原さんはどこの生まれ?」と聞くから、<茅ヶ崎、知らないか、ま、東京みたいなもの>と答える。
「あぁ、サザン」、そんな会話の後、「私、福岡から外に出たことないんですよ」と幼馴染はポツリと言った。
そんな事を言われても答えようがないな、と思ってると、幼馴染は運転手に道を教え始めたから、彼女の家が近づいた。
僕は、<今日はありがとう。本当に8月に、メイジダイ、食べに来ようかな>と礼を言った。
すると幼馴染は、「喜んでもらえて良かったです。メイジダイ、は、Sちゃんと一緒に来たら?」と屈託もなく言った。
そういう訳にもいかないだろう。倫理的に。このブログには、中高生の読者もいるし。
幼馴染は車を降りると、見えなくなるまで手を振っていた。
僕は後部座席に後ろ向きに座り、見えなくなるまで、それを見ていた。
僕はホテルに着くと、バーに寄って、コニャックを2杯呑んだ。清志郎がCMをやってた、ヘネシー、だ。XO。
そして、拓郎がこないだのコンサートで喋っていた、モヒート、も2杯呑み、部屋に帰って寝た。
翌日は、Sちゃんに頼まれたお土産を買いに天神の岩田屋に「北島の丸ぼうろ」を買いに行く。
僕はすっかり寝坊して、ホテルの朝食バイキングを食べ損ねたので、どこかでお昼をすませよう。
ホテルの案内の人にどこがいいか聞いてみた。
すると、ホテルの案内の人は、「北島の丸ぼうろ、は佐賀のお菓子ですよ」と首をひねった。
それは、いいんだ、と僕は受け流し、おすすめの店を聞いた。
すると、岩田屋の先に「ちかえ」という料亭があり、そこのランチの定食がおすすめだと言う。
「私も1人でよく行きますよ。いけすがあって、カウンターがいけすを囲ってて。そこのランチは1300円です。
私は東京なら3000円、大阪なら2500円かな、と思いながら食べます」と親切に教えてくれた。
下が、「ちかえ」。難しい漢字です。↓。


入り口のいけす。↓。


ランチの定食は、「ご飯」と「そば」がありますが、僕は「そば」にしました。↓。


「ちかえ」は料亭だが、お土産もあり、そこの明太子が人気らしい。隣にお土産専用の店がありました。
家庭用の食べやすくカットされたものや、パスタなどに便利なチューブ入りの物もあった。
そのチューブ入り明太子は、ランチを食べた時、他の調味料と一緒に、自由に使えるように並んでいた。
福岡の2日間はお天気に恵まれて、暑さも東京ほどの猛暑じゃなかった。
福岡は街と空港がすごく近い。
空港に早く着いたので、乗る飛行機の時間を早めてもらった。
福岡空港で、ひよこ、の看板を見かけた。↓。
「ひよこ、は福岡!」と、Sちゃんの幻聴が耳の中で怒ってる。


東京にいれば何でも食べれると思っていたが、浅はかだった。
福岡の食文化はやみつきになりそうだ。
最後になりましたが、福岡の学会およびグルメ・リポートの僕の服装は、ヒスのピンクのカモフラ柄の上下です。↓。
本来、敵の目を誤魔化す為の迷彩柄なのに、ど派手なピンクで逆に目立つという二律背反。
はにかみ屋なのか?目立ちたがり屋なのか?はっきりしろ!、と言いたいですね。
アンビバレントなこの世界には、お似合いですね。


BGM. ゾンビーズ「ふたりのシーズン」

 

(2)新たなる不安の影+ずっとある悩みの種

16/Ⅷ.(土)2014 今日から夏休み明け
「あなた、疲れてるわね」とSちゃんは言う。
Sちゃんによると、僕は「年齢不詳」だそうで、それは見た目のファッションや感性ではなく、声、なんだって。
僕の声は特徴的らしく、彼女曰くそれが「年齢不詳」にしてる原因らしい。
Sちゃんによると、最近の僕の声は「低い」らしい。「よほど疲れてるのね」と言う。
ま、確かに忙しいことは忙しいし、「殺害予告」のコメントは来るし、採用面接も控えているし。
しかし、いつから僕はこんなにSちゃんと話すようになったのだろう。
福岡の学会で困っていた時に、Sちゃんが福岡出身だということを思い出し、相談したのがきっかけと言えばきっかけだが。
彼女は、風俗方面で大活躍中だが、結構、義理堅くお盆やおばあちゃんの何回忌には福岡にとんぼ返りしている。
Sちゃんはもうすぐ誕生日で、東京の友人が祝ってくれるから、このお盆は福岡に戻ってすぐ帰ってくる強行軍だそうだ。
福岡の学会の時は、ガイド役に幼馴染を、ブッキングしてくれたし。
何かお礼に誕生日祝いでも、あげようかな。
しかし、僕は昔から、女子が喜ぶような贈り物をしたことがなく、そういうセンスはゼロに等しい。
一方、Sちゃんも超売れっ子だからたくさんプレゼントを貰うだろうし。
趣味じゃない美少女フィギュアとかを貰っても、始末に困るだろうし。
こうゆう時は、形に残らない物をあげると良いと、誰かに教えてもらったことがある。
しかし、食べ物も好き嫌いあるだろうし。
お米でもやるか。でも、重いか(重量的にね)。じゃ、お米券、にするか。金券は、重いか(気持ち的にね)。
そんなことを僕は悩んでいた。こんな言い方も不道徳だが、少し淡い恋心に似ていると思った。
前の病院で一緒だった心理のAちゃんはいつも困ると相談に乗ってくれるのだが、今回ばかりは、ノーコメントだった。
そりゃそうだ。コメントのしようもあるまい。それとも、呆れられたのかも。
こうなったら、直接、本人に聞くしかない。<何かプレゼントいる?>。
そうしたら、Sちゃんの冒頭の発言につながるのだ。「あなた、疲れてるわね」に。
しばらく、Sちゃんは考えて、何かを思いついて、「でも、やっぱり…」って言いよどんで。
僕が黙ってると、彼女は、「土曜日、仕事、何時まで?」と聞いてきた。
<まぁ、その日によるけど、9時から10時くらいかな>と僕が答える。
「お酒は呑めるの?」<平日は呑まないけどね>「キャバクラとか行く?」<行かない。寿司屋とか焼鳥>と僕。
「あぁ、値段の書いてない寿司屋っしょ?回るんじゃなくって」と、Sちゃん。
すると、Sちゃんは、「だったら、私の誕生会に一緒に来てよ。そこの呑み代、私の分と二人分、払ってくれれば」と提案。
僕が渋い顔をしていると、Sちゃんは、「あっ、無理なら、全然。気にしないで。断ってくれて良いから」と言う。
ここで回想シーン。
僕が大学の5年生の頃、仲の良い女の子がいた。病院実習で1年間一緒にローテーションしてたから仲良くなる。
それをきっかけに付き合うカップルもよくいる。結婚してるケースも珍しくない。
僕らはつきあってはいなかったが、(つきあう、の定義がわからなかったから)、けれど、はたから見てもお似合いだった。
それが、国家試験直前の6年になって、その子は、僕らの班の別の男子と交際した。
正直、それはちょっと意表をつかれた。クラスの皆もそう思ったと思う。でも、誰も口にしなかった。
変な空気だった。僕は告白もしてないのにフラれていて、つきあってもないのに捨てられていた。
皆、遠慮して、その周辺のことは、一切、僕の前では、禁句になった。
その気遣いが、傷口にまた塩を塗りこむみたいに、痛くてね。
そんな時、レレちゃんが、(今回の人材募集の会社も彼女が紹介してくれた)僕をホームパーティーに誘ってくれた。
レレちゃんは、広尾とか麻布とか、あまり僕が行かない方面に、自宅を持っていた。
彼女は、小・中・高と一環の名門お嬢さん学校の出身で、だからそういう友達が集まる会だった。
僕の記憶では、うちの大学からは僕しか呼ばれていなかった気がする。
外人とかもいて、留学生って言うんですか?、白人だった。
来てる人は皆、着てる服装から違ってて。上品でさ。で、優しいんだ、そういう人達って。
隅っこでオドオドしてる僕に声をかけてきてくれたりして。
あまりの場違い感に、途中から記憶喪失です。
1つだけ覚えてるのは、ハンサムな男の子が「今日のパーティーのために、肉を焼いてきた」って差し出したシーンで、
僕は、単純に、<男が料理するんだ?>ってビックリしたことと、その肉がメチャクチャ美味しかったことだ。
まだ、「ビストロ・スマップ」はおろか、SMAPさえ結成されてない時代にですよ。
レレちゃんは、傷心の僕を励ますためにホームパーティーに呼んでくれて、「手ぶらでくれば良い」と言ったから、
本当に手ぶらで行ったら後悔したっけ。
ここで回想シーン、終了。
で、話をSちゃんに戻すが、まさにその時のレレちゃんのホームパーティーの招待のされ方と酷似してるのだ。
僕は、Sちゃんに、<実は大学生の時にね~>と上に書いたような話を打ち明け、<だから気が進まない>、と遠慮した。
Sちゃんは、「全然、気にしないで。気を遣わなくて良い人達だから」とその日の参加人物や行く場所を教えてくれた。
その日は、神宮で花火大会があり、女の子達は全員浴衣で参加する。
皆、似たような事を考えるらしく、その日の着付けは、予約がいっぱいで、だから会が始まるのも遅くになるそうだ。
それで、さっき、僕の外来が終る時間を聞いた訳で、むしろ、それで丁度良いくらいだと言う。
Sちゃんの友達は歌舞伎町のキャバクラで働いている女の子らしい。
そのメンバーで、行きつけの歌舞伎町のホストクラブに行って、VIPルームでシャンパンをあけるんだって。
話を聞いてる最中に僕がドン引きしてるのが、伝わったらしく、「大丈夫、シャンパンはもう用意してくれてあるから」と言う。
それも大事だが、それ以外にも色んな問題があり過ぎて、何を質問していいかが判らない。
本当に勉強の出来ない子って、質問すら出来ない、ってのとどこか通じるな。
<俺ね、初対面の人だと対人恐怖になるんだよ。喋れないかも>に、「精神科医が何、言ってるの」と笑う。
さらに「そこは皆、プロだから、大丈夫。対人恐怖を克服しよう!」だって。とほほ。
<そもそもホストクラブって男が入れるの?>「ダメじゃない?でも、私と一緒なら入れるから。事前に待ち合わせね」。
<ドレスコードとかあるの?>「女の子は浴衣デーだけど、あなたはそのままで大丈夫。TシャツでOK」。
さすがに、いくらかかるの?、とは聞けなかった。バースデーパーティーにお金の話をするのは無粋だし。
そもそも、これはSちゃんが、僕が元気なさそうだから、誘ってくれた好意だし。
本当の内輪の会みたいだし。
やっぱ、レレちゃんのホームパーティー・パターンだよ。その水商売バージョン。
まぁ、現実問題、いくらお金がいるのか、カードを使って良いのか、プレゼントは別にいるのか、などが皆目見当つかない。
そこで蛇の道は蛇、昔、その方面に詳しかったFのクリニックに表敬訪問する。
僕がFのクリニックに着くと、もう診療は終っていて、受付の二人の女の子とFが待合室のソファに座って待っていた。
僕は女の子にアルタでお土産に買ったクロワッサン鯛焼きを一匹づつ差し入れて、早々と二人を追い帰し、Fに相談。
Fは「う~ん、多分、騙されてはないと思う。でも取り巻きが怖いな」と分析し、「俺なら行かないな」と結論づけた。
現金は持っておいた方がいいよ。クレジット・カードは使っちゃだめ。花くらい用意したら。
「かすみ草だけ、とか、はよしたほうが良いよ。普通にバラとかね」だって。
<俺、現金、持ってないんだけど、貸して>って言うと、「君、ATM知らないの?」って言われた。
<使ったことない。オタクの間では、ATMってアニメイト・タイトー・まんだらけ、だって知ってる?>の返しは、スルーされた。
まぁ、でも、ありがとう。何か参考になったよ。
しかし、Fだったら、行かないのかぁ。
それでも、俺は行くけどね。
我ながら勇気があると思う。
戦場で生き残るのは必ずしも勇敢な兵士ではない、という言葉が頭をかすめる。
そこで心配になって、ヨット部で一緒だった、よく女の子にモテてた巴くんにも相談してみた。
巴くんは、「えーっ、Fは行かないって?僕は行くなぁ、行かないと始まらないよね」と心強い発言。
さらに巴くんは突っ込んだアドヴァイスをくれる。
「プレゼントは外れる可能性もあるので、別の日に時間を作ってもらって、一緒に買いに行くかな」だって。
お金は、Fと同じ意見で、カードは持っていかないって。
「お金は状況をみながらだけど、脈なしでも会費、女の子の分、車代で10万くらいかなぁ。
ホストクラブの飲食まで入れたら20万くらい?それ以上は絶対出さない。
でも聞いた話では、どうにかしようとする時は、同伴から店内、アフターまでして金使うみたいだよ~。
金かかるよね~。頑張って下さい。結果、教えてね」だって、ちょっと勘違いしてるみたい。
別に「どうにかしよう」なんて思ってない訳だし。

Sちゃんは、僕に一定の距離をおいている。彼女は悩み事を僕には愚痴らない。僕に喋ると金銭が生じると思ってるのかな?
それとも俺の腕を信用してないのかな?(苦笑)
彼女は悩み事は、キャバクラやホストクラブで喋って発散するそうだ。
「一々始めから相手に説明しないといけないから自分の整理になるのよ」、と笑う。

ちなみにSちゃんって、サド、です。職業柄のキャラ設定はね。
初対面で僕は彼女と一言二言交わして、「あなた、Mじゃないのね!?」と言われた。
確かに人間を「S」と「M」で分ける物差しが存在して通用するのは判る。
しかし、初対面の人に対して、「あなた、Mじゃないのね!?」という挨拶が成立する空間があることを僕は知らなかった。
結構、長く生きてきたつもりだが、まだまだ知らないことばかりだ。
でも、良く考えたら、Sちゃんの仕事は客を選ばないから偉いな。
どっかの地方では、「疲れる」ことを「えらい」と言うらしいな。
「疲れた~」の意味で、「えらいわ~」って使うらしい。
本来、立派という意味で用いられる「えらい」が「しんどい」って意味と同じ言葉で表現されるのは興味深い。
「えらいね」はひとつで両方をまかなえるから便利だね。
取り敢えず、髪の毛をスイカ模様にしてみました。今日から仕事だし、夏だし。
「金くれ。」Tシャツはタイムリーでしょう?。↓。


後ろから見ると、こんな感じ。緑と黒が見分けづらいですかね。緑はスイカの皮で、黒はスイカの種ね。↓。


爪は、Sちゃんの誕生祝いをイメージしてケーキっぽく。デコレーション・ケーキじゃなく、カップ・ケーキですね。↓。


しかし、人はどうやったら、綺麗に生きれるのかな。

BGM. RCサクセション「よそ者」

 

(3)恋は盲目

16~17/Ⅷ.(土)~(日) 2014 猛暑
いや~歌舞伎町…怖いね。
ホストクラブ行ってきましたよ。
今回は、前回の記事の続きなので、読んでない人には何のことだか判からないですね。
実は、前回の記事は、すこぶる評判が悪かったんです。特に女子から。
元々、僕は優等生キャラで売ってる訳ではないから、あまり気にしてはいないんだけれど。
だけど、万一、殺害された時、「こんなことをブログに書いてる医者だから、当然だよね」と世間に中傷されるのは嫌だ。
心外だなぁ、ブログの記事だけで、人間性を評価されるなんて。毎日、遅くまで、一生懸命、働いてるのになぁ。
ま、言い訳しててもしょうがない。
わかる人にはわかってもらえるはずさ。そう信じて書き進めよう。これまで、そうやって生きてきたのだし。
その日は、風俗方面で大活躍中のSちゃんという女の子(23歳)から彼女のバースディ・パーティーに誘われたのです。
場所は歌舞伎町のホストクラブ。仲間だけで祝う会だと言う。
ホストクラブに男は入れないらしいが、今日の主役のSちゃんと一緒なら入れるので、歌舞伎町のコンビニで待ち合わせ。
さすが、歌舞伎町、コンビニの雑誌コーナーに、「ホストマガジン」なんて雑誌がありましたよ。
大岡山のコンビニでは、まず見ませんね。
この一冊で全国優良ホストクラブ情報を完全網羅!らしい。
9月号は、上半期ナンバーワン大特集だって、うひょ~!
その日のホストクラブは浴衣デー。従業員ホストは全員浴衣(将棋柄とか金魚柄など)で、お客も浴衣ならドリンク只。
僕は、浴衣を持ってないので、アメ横で買った海軍のセーラー服に水兵帽という「水兵さん」の格好で行った。
Sちゃんは着付けに時間がかかり、僕は歌舞伎町のコンビニで待機する。
しかし、コンビニに出入りする客層が怖いし、僕をジロジロみるから、近くの交番の前で待つ。
すると、交番に「あの店で、ボッタくられた!」と怒鳴り込んでくる強面のお兄さんたちが多数。
歌舞伎町の交番は、ボッタくりバーの苦情処理所にもなっていた。
おまわりさんが、「店に表示してる限り、金額に関しては、こちらは何も言えない」と歌舞伎町ルールを一々、説明していた。
僕は、Sちゃんへの誕生日プレゼント代わりに、Sちゃんと自分の分の代金をおごるという約束をしていた。
なんか、これから起こる事を暗示してるかのような光景だ。
それにしても、Sちゃん、早く来ないかな。怖いな。帰りたくなってきたよ。
待つこと20分。浴衣姿のSちゃんが現れて、水兵さんの僕が手を振ると、「すぐ判った」と彼女は笑いながら駆け寄って来た。
履きなれない下駄で走るから、左足の親指を切っちゃって。圧迫止血とかしてやったよ。歌舞伎町の真ん中で救急処置。
この会は、Sちゃんの誕生日に開かれたものだが、参加者は1人の女の子(ホスト好き)を除けば残りは皆、ホスト。
つまり、店側の人じゃん。Sちゃんは友達が少ない。そういうところ嫌いじゃないです。
Sちゃんが僕を招待してくれた理由のきっかけは僕が元気がなかったからだが、本当の深層心理は参加してみて判った。
「自分にはこんな変わった友人がいる!」という自慢を皆にしたかったようだ。
Sちゃんは、実際、僕をその様に紹介した。
「髪の毛、スイカなんだよ~」
「見て見て、爪、ケーキなんだよ。私の誕生日祝いだからなんだよ~」
「この人、いくつに見える~?」
「本当の職業、言って良い?」などと無邪気にはしゃぐ姿は少女のままだ。
あるホストから、「自分も~昔~、バンドやってたし~、まったく同じ~髪色にしたことあるし~、超~懐かしい~!」って、
20代前半の奴に先輩風吹かされるみたいに言われる、50代前半の男の哀愁って、皆さん、判る?
あるホストは、僕に「年齢、本気に当てに行っちゃっても良いですか?」と挑んできた。
<いやいや、そんなに面白いオチとか、ないから>、と俺。
そのホストは、俺のことを上から下まで何度も見て、クイズ番組の回答者みたいな声で「37!」と答えた。
Sちゃんは、大喜び。「やった~!年齢不詳~!」って大騒ぎ。
ちなみに僕は、昭和37年生まれの52。
だから、<(37は)惜しい!>って答えた。
ホストは、「惜しい?じゃ、38?39?36!」とピンそば狙い。
Sちゃんも一緒に混乱して、「あれ、そんな年だったっけ??」と言っている。かなり酔ってる。
僕は、<今、37、って言ったでしょう?それが、惜しいの>とヒントをあげるがホストは「47?えっ、74?」とトンチンカン。
案外、それ程、アドリブの適応力が必要とされない職場なのかもしれないな。
その点では、我々の方が質の高い連想力を要求されるな。
ちなみに、「74」ってどんだけジジイだよ。ジョン・レノンの年だよ、もし生きてたらね。
しかし、年齢の話で驚いたのは、Sちゃんの本当の年齢だ。
ホストは、口々に、「おめでとう~、ついに大台ですね」とSちゃんをいじって、祝っていた。
Sちゃん、今日が、実は30歳のバースデーパーティーだったのです。
僕は、<Sちゃん、23歳って言ってなかったっけ?>。「それは、営業用よ、言ってなかったっけ?」と、Sちゃん。
<じゃ、何?福岡をガイドしてくれた幼馴染は?>、「あの子も、今度、30」。
ガチョーン!!
俺の緊張とときめきの博多の夜を返せ!
人のこと「年齢不詳」とか言っといて、そっちは「年齢詐称」じゃないか。7つもサバ読んどいて。
Sちゃんには、この店にお気に入りのホストがいる。
今日のバースディパーティーは、VIP席で、そのホストを完全指名し、常に脇に置いていた。
そのホストから名刺を頂いて驚いた。そこには、「S」と書いてあった。
「S」は、男でも女でもおかしくない名前だ。
Sちゃんの「S」は源氏名だが、その由来がこのホストの源氏名から来てたとは、ホストから名刺を頂くまで知らなかった。
どんだけ「おそろ」にしてんだよ。
バウンダリーなさすぎだろ。
中2かっ!(タカ&トシ風に)
Sちゃんは、そのホストと僕を会わせたかったみたいだ。気が合うと思ったらしい。正気か?
Sちゃんは、そのホストと僕がちょっと似てる、とも言った。
娘のフィアンセと会う時の父親って、こんな気分なのかな。
どんな奴が来ても、絶対、気に要らないだろうな。
俺が父親だったら、相手の男に対して、治療的な精神療法と正反対の事をして、苦しめて試してやる。
ケケケ、ザマァミヤガレ。
あっ、何を取り乱してるんだ。すみません、お見苦しいところを。
話をSちゃんのお気に入りのホストに戻そう。
Sちゃんは、僕とそのホストがちょっと似てると言うけど、Sちゃん、言う程、俺のこと、知らないでしょ。(笑)
強いてあげれば共通点は、顔が良いところと、低身長、口がうまい、ヒスを着る、子供の頃から医者を目指してた。
ん?何、最後のそれ?聞き捨てならんな。何ゆえ、今、ホスト?
Sちゃんは僕のリュックについているオレンジのプンプンを指差して、「私、前から、これ気になるんだぁ」とホストに言った。↓。


Sちゃんのお気に入りのホストは、「知ってます。言わないで下さい。当ててみせます。う~ん…、おやすみプンプン!」と、
俺の目の前に人差し指を突き出して、自慢げに答えた。
<正解です…>と俺。
「すご~い!なんで知ってるの~?」とSちゃんはホストの肩を揺すり、ホストは照れながら、「サブカルですよね」と俺に言った。
俺は心の中で、<なんたる、浅薄…>と絶句した。
そのホストは、それ以上の知識がないとみて、Sちゃんに「きっと、君は、好きじゃないよ」と優しく諭す様にささやいた。
Sちゃんも、しなだれかかって、「うん」なんて酔っ払って言ってるし。
もう帰ろうかな。
でも、せっかくのSちゃんの誕生日会だし。空気をぶち壊しては可愛そうだし。
一応、福岡の学会の恩はあるし。
ここは、じっと我慢する。男はつらいよ。
そうやって、僕がこの日、Sちゃんの誕生祝いに、この店に支払った金額は、7万円だった。
Sちゃんのバースディパーティーは、ドンペリのゴールドを開けて盛大にお祝いされた。
それで、7万は安いなと思って聞いたら、シャンパン代は、Sちゃんが毎月積み立てていたらしい。
僕はSちゃんに<いくらするの?>とシャンパンの値段を聞いた。
すると、Sちゃんはちょっと躊躇って、「引かない?さっき払ってくれた金額あるっしょ?その10倍」だって。
ビローン!!
おまけに3月に、さっきのホストの誕生日があるから、同じシャンパンで祝うため、現在、積み立て開始中だって。
ムヒョー!!
Sちゃんは、あんなに取材をバンバン受けて、顔を売って、ほぼ毎日、オールタイム店に出て、完全歩合制で、稼いで、
頑張ってるなぁと感心してたら、こんなことに消費してたのか。
こんなこと、って言い方はないな。訂正します。失礼しました。
しかし、職業に貴賎はないし、職業にランクもない、と僕は本気でそう思う。
誰がどう何に自分の稼いだ金を使おうが他人にとやかく言われる筋合いはない、と僕は本気でそう思う。
価値の多様化したこの世の中だし、趣味も人それぞれ、他人に理解して貰えなくても構わない、と僕は本気でそう思う。
自分の好きなことを好きだ、と胸を張って言える心は大事だし、時に勇気のいることだと僕は本気でそう思う。
そんなことを全部、踏まえた上で、一言だけ、言わせてもらいたい。

<何やってんだ!?、Sちゃん>。

カモられてんじゃん。
カモネギだよ。
Sちゃんがカモで、俺がネギ。
情けないなぁ。50過ぎて、野菜担当かよ。悔しすぎるぜ。
ホストは、真剣に俺にこう言った。
「こう見えて自分は子供の頃、体が弱くかかりつけの小児科医がとてもよい先生で。
自分も将来はその先生のように小児科の先生になりたかった。
しかし、自分が高2の時、その医者が児童ポルノの罪でつかまった。
なんだ、あんなに良い先生だと思っていたのが、実はそういう目で子供を見てたのかと。
裏切られたと思って勉強をやめてしまった」、それが医者をめざした理由と辞めた理由のすべて。
ん~、どうでしょう??
ま、それは実話なのかもしれない。
百歩譲って、真実なら、こう言うしかないな。
<その医者が逮捕されたのが医学部に入る前で良かったね>、と。まぁ、Sちゃんの誕生日だったから、言わなかったけどね。
医学部は6年間。臨床心理士も同様だ。大学を出た後、大学院に行って、資格試験を受ける権利を得る。
その時間は、単に膨大な知識を吸収するためだけにかかる時間なだけではない。
その間に気持ちが折れずにモチベーションを維持出来るかどうかが問われているのだと思う。
そうやって、患者と向き合う覚悟が問われ、責任感が育まれるのだ。
我々だって何度も、理想と現実のギャップをつきつけられ、ぐらつくことに耐えて、生き残った。サバイバルした。
少なくとも、「尊敬する先生がロリコンだったから幻滅して、夢を放棄」なんて、責任転嫁な言い訳は通用しない。
ところが、こっちの世界では、通じちゃうみたいだ。むしろ、逆に、有効でさえあるみたいなのだ。
「その医者、サイテー」とか、「可哀想~、被害者だね~」なんて同情票が期待できる。とほほ、な話でしょ。

ぬるい!

<Sちゃん、目を覚ませ!>。
Sちゃんは馬車馬の様に働いている訳だが、それはホストに貢ぐためで。
だから、それを今、急に取り上げたりしたら、自殺しちゃうかも。
そんなことになったら、俺のトラウマになっちゃう。気をつけよう。
Sちゃんには、何か別の生きる目的を見つけてもらってから、脱錯覚させよう。肝心なのは順番だ。
いきなり、ガーっとやっちゃダメ。
これは、「地雷撤去」とか「遺跡発掘」と似ていて、精神療法の十八番の技術をそのまま応用すれば良いだけだ。
しかし、難しいのは、Sちゃんが僕の患者じゃない、という一点だ。
構造化、出来ないからね、やりづらい。
でも、軽くとっかかりくらいはつけておこう。
取り敢えず、Sちゃんが貢いでるホストの語る現時点での将来の夢は、天文学者、だ。
「医者」→「ホスト」→「天文学者」って、どんだけ、振れ幅、デカいんだよ。
なれないモン、無いんじゃないか?
って言うか、ブレ過ぎだろ、軸が。芯がないのか。
コミックス「おやすみプンプン」は、愛子ちゃんが転校して来て、「もうすぐ地球は滅亡する」と言う所から始まる。
愛子ちゃんの可愛さと衝撃的な発言に戸惑う小学生のプンプンは、同時に学校の宿題の作文の提出期限も迫っていた。
作文の題は、「将来の夢」。
何も思いつかないプンプンは愛子ちゃんの言葉を思い出し、「僕は将来、宇宙を研究する人になって人類を滅亡から救いたい」と書いた。
そして、誰も最終的に救われないストーリー展開の物語の火蓋は切って落とされる。
そう言えば、ホスト、Sちゃんに「おやすみプンプン、見なくていい」って断言してたっけ。
よし、Sちゃんに「おやすみプンプン」を読ませよう。
まずは、天文学者の辺りから切り崩して行くか。
家に帰ってから、今回の件で色々と相談に乗ってくれたFに報告をした。
Fは、「生きて帰れて良かったね。7万円?妥当な金額だね。まあ良く行ったと思うよ、僕なら絶対行かなかったと思うし。
君は勇気あるよ、徴兵制度があったらきっと素直に行ったんだろうね」と言った。
Fは、世間は終戦記念日に戦争だ平和だと叫んでる中、僕が風俗だホストだと騒いでいた事を冷静に皮肉って。
僕の純情を揶揄した。Fよ、お前は、ジョン・レノンか?
後日談。
Sちゃん、「お誕生日は、ありがとう」
僕、<こちらこそ、素敵な日に誘ってくれてありがとう。最初は怖かったけど、実は、皆、良い人達だったな>
Sちゃん、笑顔で、「そう言ってもらえると嬉しいわ」
僕、<あの日は荷物になるから持って行かなかったんだけれどさ、これ、誕生日プレゼント。マンガ、なんだけれどね>
そう言って、僕はSちゃんに「おやすみプンプン」全13巻セットを差し出す。
カメラは、Sちゃんの驚く顔を、パン。
…と、現在、イメージ・トレーニング中。
行くぞ!、プンプン!、君が切り込み隊長だ。↓。


BGM. 吉田拓郎「裏街のマリア」、もしくは、河合奈保子「けんかをやめて」

※そして今

Sちゃんは、僕の仕事や連絡方法は知っているが、僕の私生活はまるで知らない。僕に家族がいるのかとか、聞かれたことがない。

ある日、僕がひどく落ち込んでアニメの抱き枕を大量に買った時、悪女の深情け、というのか、彼女はやさしいから、「これから添え寝しに行ってあげようかと?」と冗談ともなくマジともなく言った。遠慮したけど。

こないだ久し振りに彼女にメールした。今は違う源氏名で同じような仕事をしていると聞いた。


思い出にまさるものなし

7/Ⅴ.(火)2019 変な天気、連休明けクリニックは模様替え

このGWはキヨシの追悼(メモリアル?)ライブがあったらしく、朝のワイドショーで映像が流れた。
僕は泉谷しげると同じ立場で、キヨシの死を認めない派、で、そういうイベントは無視している。
だけど、キヨシが死んで10周年だそうで、そういう催しも今年で最後にするらしく、ワイドショーのネタになったのは、
アンコールのスペシャル・ゲストに木村拓哉が出たからで、TVにうつるキムタクは他のミュージシャンの中にあって、とてもイケてるのである。

それはスタイルとかファッションが良いというのとはちょっと違って、そこに混じっても揺るぎない、同化しない、カッコ良さを持っているのである。
これは何かに似てるなぁ、と思ってよく考えたら、泉谷しげるが普賢岳のチャリティー・コンサートでスーパー・バンドという、
拓郎や陽水やさだまさしや南こうせつや伊勢正三や小田和正や浜田省吾やハウンドドッグの大友と一緒に出た時の、キヨシローと似てたのだ。

これは当時僕は音楽番組ではなくワイドショーで見たのだが(それも似てる)拓郎が慣れないベースをやって超緊張し、ハマショーが久し振りのドラムをして陽水が遅刻して、
そんな中、泉谷が「これは偽善だ~!」と露悪的に叫ぶ中、10人で「春夏秋冬」を歌うのだが、
「今日ですべてが終りさ、今日ですべてが変わる、今日ですべてがむくわれる、今日ですべてが始るさ」のサビを合唱するのだが、
泉谷の持ち歌にもかかわらず、キヨシローのボーイソプラノが皆より、半音高くて、「始るさ~」の部分をキヨシだけクレッシェンドで歌うから、圧倒的な存在感はキヨシにあった。

それと今回のキムタクが似てたのは、そのイベントの趣旨に対する個人の熱量が(本人の思いはともかく、どう映るかという意味において)、イベントを台無しにしておいて、
そんな状況であってもアイデンティティのブレないクールさで、普賢岳の「オレは、キヨシローだよ」と、忌野清志郎ロックンロールショーにおける「オレは、キムタクだよ」って、結構近いところにあるなと思ったのだ。

僕は昨日、美容院に行って、新宿にラミネートポスターをとりに行くついでに「おそ松さん」か「コナン」の映画をみるつもりだったが、
なんか野生の勘が働いて、3日続けて中野ブロードウェイに足を向けた。
昨日はアクビちゃんのツーショット会で、2日も続けて行ったからあらかた見てしまっているのにだ。
いつもは行かない4階の「まんだらけ変や」に行ってみた。↓。

すると!なんと!キヨシの東京デジタルホンの特典が売っていた。↓。

これは僕がまだ携帯を持っていない頃に、キヨシがCMをやってて、キヨシのグッズがもらえるなら携帯を持とうかな?と思った代物だ。
でも、当たる確率低いし、携帯いらないから、泣く泣く申し込まなかった、過去の後悔の1品でもあった。
携帯をホルダーにセットすると、キヨシが「お帰り、ベイビー!」と言い、出かける時に外すと、「行って来い、ベイビー!」とシャウトしてくれるお宝だ。
どうしてもゲットしたくて何年もたってるがかたときも忘れたことがない。それが今、手に入るなんて、人生はあきらめちゃいけない。

僕はキヨシ専用のスクラップブックを作っていて、そこにはキヨシの東京デジタルホンのチラシも入ってる。↓。

朝日新聞の一面広告も持ってる。↓。

ズームアップしてみると、平成8年の広告だ。心理の原さんに聞いたら、当時の携帯は12万円くらいしたらしい。↓。

僕は最近は面倒くさがって、ネット通販で商品を買うことが多いが、やっぱりそれに頼りすぎるのは危険だ。
なぜなら、それは便利だが、野生の勘を鈍らせる。
やっぱり足で探さないと良い品はゲット出来ない。そんな風に思う、東京デジタルホンでした。↓。

それで気をよくした僕はついでにいつも素通りする、「まんだらけマニア館」にも久し振りに顔を出した。
すると、「羽中ルイ」のマンガがあった。
羽中ルイ、は70年代後半から80年代初頭にかけて、僕が多感な時期にエロ雑誌にマンガを発表してて単行本を量産していた漫画家だ。

僕は懐かしくなって、羽中ルイ、のマンガを2冊レジに出したら、店員さんに「爬虫類、好きなんですか?」と親しまれ、「?」と思ったら、
「羽中ルイ」って「ハチュウルイ」って読むって初めて知った。

僕がハイティーンの頃は、「ハナカ・ルイ」とか、「ハネナカ・ルイ」と読むと勝手に思い込んで、当時、それを共有する友人もいなかったから、
これまで30年以上も訂正されずに来てしまった。
まさか、「羽中ルイ」の読み名が「ハチュウルイ」というダジャレ名だとは思いもしなかった。

そんな衝撃を受けた僕は、まんだらけにある、羽中ルイ、のマンガを1冊600円くらいだが、全部買って、8000円くらい使った。↓。

羽中ルイ、は漫画エロトピアとかに描いてるすごいやらしいマンガだったと記憶しているが、
その後、時代はエロビデオとか、裏ビデオとか、AV女優のアイドル化とかテレクラキャノンボールのサブカルブームとか様々な媒体のエロが出て、リアルというかエスカレートして行き、
僕はそんな昭和から平成へのエロ文化の成長とともに、子供から大人への階段を昇った。
そんな酸いも甘いも知り尽くした今の僕があらためて今、「羽中ルイ」を読み返したらどう感じるだろうか?

結果は、当時と同じインパクトでした。

とは言っても、今の皆さんが初見で「羽中ルイ」をみてもなんとも思わないと思います。ただのエロ漫画だと思うでしょう。

僕の10代後半のノスタルジーと80年代前半の何をやっても無意味…みたいな空気感が、記憶の回路を混乱させ、性欲に誤変換させたのだと思う。
だから当時に読んだ体験のない人には、無効なマジックなのだと思う。

つまり何を言いたいかと言うと、思い出にかなうものはない、という話でした。

BGM.ザ・フー「マイ・ジェネレーション」