15/Ⅷ.(土)2020 災害クラスの猛暑。小池都知事、ふわちゃんを絶賛!
ダウンタウンの浜ちゃんの奥さんの小川菜摘のブログの記事で、お取り寄せした食材を旦那の浜ちゃんが完食した、というほのぼのとしたニュースを先日みた。
それによると、韓国ではバレンタイン・デーに何ももらえなかった男子は、ジャージャー麺を食べる習慣だ、という説明が書いてあった。
韓国文化に詳しい友人に聞いたら、「正確にはそれは間違い。バレンタインデーやホワイトデーに何ももらえなかった人が、4月14日にジャージャー麺を食べて慰めあうのです」と教えてくれた。
それは、ブラック・デーというらしい。僕は最近、韓国ドラマにはまっているが(正確には、さらば青春の光チャンネル)、こないだ「イテウォン」とスマホで打ったら「梨泰院」と変換されて驚いたのだが、
韓国に詳しい友人によると、昔は、ミョンドンもインチョンも予測変換されなかったが今では、ちゃんと「明洞」「仁川」になるのだと教えてくれた。
この様に、蛇の道は蛇、そのジャンルのことはその人に聞けば何でもわかる、という人間になりたいし、そういう人を近くに置いておきたいものだ。
僕が年をとったなぁと思うのは、周りにそういう人がいなくなったことだ。
中高の頃は、ネットなどはなかったが、学校に行けば、絶対「そのことを知ってる奴」がいて、聞き逃したラジオのテープも人伝いに探せば入手できた。
今はネットで検索すれば大抵のことはわかるし、ユーチューブで色んな物も観たり聴いたり出来て便利になったが、「コアな」情報には手が届かない。
たとえば、こないだ、ふとボーリングのうまい芸能人誰だっけ?、と思い、ネットで検索した。
すると出てきたのは、こんな感じなのだ。↓。
•落合博満(元野球選手・元野球監督)
•森田剛(V6)
•仲本工事(ドリフターズ)
•村田雄浩(俳優)
•桑田佳祐(ミュージシャン)
•梶原雄太(キングコング)
•中山秀征(タレント)
•マギー審司(マジシャン)
ちがうのだ。歌謡曲を歌ってた、もっと「いわゆる芸能人」なのだ。
そこで僕は大学の同級生で芸能界に詳しい友人にメールして聞いた。
僕も芸能界には詳しいつもりだが、彼は僕より遥に詳しい。学生の頃は、一緒に、石川秀美や倉沢淳美のサイン会に行った仲だ。
彼ならわかるだろう。
しかし、彼から返って来たのは、先のネットの情報と同じなのだ。きっと機械音痴の僕のために検索して調べてくれたのだろう。
それはありがたい、友情に感謝する。でも、そこじゃないんだよ。俺の背中の痒い場所。
僕はあきらめきれずにずっとモヤモヤしていた。そしてついに自力で(ネットで)みつけた。
それは、「スター誕生!」のウィキペディアを開き、主な合格者の項目を順にチェックしていく作業だ。
そこでみつけた。これだ。↓。
・豊田清 – デビュー曲「青春PART1」。後にプロボウラーに転向。
豊田清だ。阿久悠が死んだ時、その祭壇に、「何もしなければ道に迷う事はないと思うけど、何もしなければ僕は石になるだろう」という文字が書かれていた。
それは阿久悠が作詞した「青春PART1」の歌い出しで、つまり、豊田清のデビュー曲なのだ。
これはリアルタイムに生きてた人なら思い出せる事だと思ってたのだが、その芸能界に詳しい友人に正解を告げても、「思い出せない」のである。
さらに驚く事実がある。
僕は豊田清の「青春PART1」のシングルレコードを持ってるのだが、それは僕が買った物ではなく、学生の時、その友人の家に遊びに行った時に彼のレコードラックにあって、懐かしいから借りてきてそのまま返さないままで持ってるものだ。つまり、友人は自分で豊田清のドーナツ盤を買ってるのに、その曲や歌手の存在を忘れているのだ。
僕が年をとったなと実感したのはこの時だ、それは同年代の友人がボケてしまった、という意味ではない。
彼は今でも頭が切れる。そういうことではなくて彼の人生の関心事が、「芸能界」ではなくなってしまったことだ。関心事がもっと「年相応」のものに移り変わっているのを感じ取ってしまった哀愁だ。
あ~ぁ、なんで忘れちゃうのかな。
オレは覚えているぞ。
安藤君に、「これは大事な本だから絶対になくさないでよ」と念を押して貸したのに返って来ない梶原一騎作の「英雄失格」の第6巻のこととか、
雄一に貸したまま、返してもらってない、ビートたけしの「気分はパラダイス」~ゲスト・おすぎとピーコ、の回を録画したβのビデオのこととか。
今さら返せ、とは言わないし、あっちも忘れてるんだろうと思うけど、僕はしっかり覚えているぞ。
第2次世界大戦で、よく比較されるのが、唯一原爆を落とされた国である日本と、ナチスに迫害されたユダヤ人の戦争に対するスタンスだ。
日本人は、「許さないが、忘れてしまう」。ユダヤ人は、「許しはするが、決して忘れない」。
僕は日本人だが、心性はユダヤ人に近いと思った。今日は、敗戦記念日。