29/Ⅷ.(木)2024 台風のろのろ 大谷&愛犬デコピンが始球式
「橋」をテーマにして、笹公人が妄想で書いた短歌「念力図鑑」にこんなものが載ってます。
・処女にしか渡れぬ橋がありましてC組の女子だれも渡れず
・童貞しか渡れぬ橋もありましてC組の男子つぎつぎ渡る
面白いですね。下のは「橋」の夢。
見覚えのある川。地元の人はそこにかかった橋を上手に渡るのだが危なっかしい。「急がば回れ」で迂回する道もある。僕は器用にピョンピョンと橋を渡る。渡り切ったあたりで後ろを振り向くと幼い少女が橋を渡ろうとしてる。見るからに危なっかしい。僕は橋を反対方向から戻って少女に「危ないからあっちから行きな」と指をさし、ついでだから一緒に迂回路を歩く。少女は紅いおべべを着てて、髪の毛は文金高島田。(随分、古臭いファッションの子だな)と心で思う。少女は何かの話題を僕に話しかける。どうやら僕のことを知っているらしい。僕が(何故、知ってるんだ?)と不思議に思ってると、「兄から聞いてませんか?」と言われて、ちょっと考えて僕は慌てて飛び起きた。
ここまでが夢。何故慌てて起きたかというと、実は、その二日前、僕の大学の後輩の友人だと名乗る男に川のそばで話しかけられる夢をみていたから。川が見覚えあるのはその川だったからで。僕は「君のこと知らないよ」と言うと、男は「そうでしょう。川原さんは精神科のお医者さんですよね。頼みがあります。妹をみて欲しいのです」。僕は、「いいよクリニックに予約の電話をして」、と夢の名で答えたからです。その妹というのが少女だ、とわかったからひやりとしたのです。
つまり夢がパラレルワールドになってシリーズ化してる。「現実」が1枚の葉っぱだとしたら、「夢」は無意識の産物でもう1枚の別の葉っぱ。同じ「僕」という樹の幹で繋がってる。そう「知性化」して処理していた。月曜までは。
月曜日。それは「現実」の話。夕方5時ごろ小学生の下校時間。最近は防犯意識か集団で下校したり、自転車で迎えにきてるお母さんもいる。月曜は休診日だから僕は近所を散歩。向こうから一人の少女が紅いランドセルを背負って歩いてくる。あれ?なんでこの子は一人なんだろう。そう思ってすれ違いざまに顔をみて驚いた。夢でみた紅いおべべの子と同じ顔をしてる。僕が驚いている姿は傍からみたら不審者に思われるかもしれない。それなのにその少女は僕の顔をじっとみて「こんにちは」と挨拶してすれ違って行った。見ず知らずの人に挨拶するか??僕は「夢の少女」が「現実」に侵入して来たような妄想に恐怖した。一体なんだったんだろう?来週の月曜日も同じ時間に同じルートを歩いてみるか?いや、やめておくべきか。最近、「お護り」をなくしたり、ロザリオがちぎれたりしてるから、君子危うきに近寄らず、か。
スピリュチュアル的には夢は、守護霊が違うパラレルを見せることで何かを気付かせようとしてる考えるのだそうです。
という訳で今日は夢の話。
以下は昔、掲載した「夢の展覧会」。僕の夢日記のイラストを、当時の受付の大平さんが色塗りして「つぶやきコメント」を寄せてくれています。下が、現存する最古の夢日記ノート。1981年ということは…43年前のもの。43年前と言えば、大平さんはまだ生誕してないですね。この夢日記を書いてた僕は、10代後半~20才そこそこですから、大平さんにとっては、年下の男の子の絵です。そんなタイム・パラドックスも味わいの一つとして、どうぞご賞味下さい。↓。
・カラス貝のマニキュア女vsトラディショナル・ブルー~瞳~少年風(1981.9月:川原少年19才の作品)
・伊藤つかさは、トマソンがお好き(1982.1月:川原少年19才の作品)
・貪婪(どんらん)…非常に欲が深いこと(1982.1月:川原少年19才の作品)
魔法の書を読み始めた感じで色を塗ったんですが、タイトルは貪婪だったのですね・・・
・手のひらを太陽に(1982.1月:川原少年19才の作品)
・もう君に逢うこともない、心は揺れても(1982.2月:川原少年19才の作品)
北京のバッグが気になると川原先生に話したら、本当に先生が持っていたバッグらしいです。
・小田急線のひとコマ(1982.2月:川原少年19才の作品)
・本厚ちゃん(1982.3月:川原少年19才の作品)
・キヨシローのまね(1982.3月:川原少年19才の作品)
カラフルにすればそれっぽく見えないですか?
・川守田(1982.4月:川原少年19才の作品)
川守田さんは先生のお友達です。
・一人になりたい…ううん、一人がいやだから。(1982.7月:川原少年19才の作品)
後ろにいるのはサメなのでしょうか?・・・えぼし岩だそうです。
・伊代はまだ(1982.8月:川原青年20才の作品)
腕が長いですね。先生が20歳の頃、松本伊代が流行っていたんですかね。
・天才の誤算(1982.9月:川原青年20才の作品)
靴が素敵なんですよ。
・テスト前日(1982.12月:川原青年20才の作品)
こういうよく分からない絵を塗るのって楽しいです。
・物理ダメ(1983.2月:川原青年20才の作品)
・ダルなboyは、Love is Real.(1983.3月:川原青年20才の作品)
『Maiこ』ちゃんは先生の好きだった子ですかね?私には『Maiこ』に見えたんですが、
『Maiこ』じゃなくて『Mari』だったんですね・・・
・マリン・スポーツ(1983.5月:川原青年20才の作品)
・カルピス(1983.5月:川原青年20才の作品)
・誕生日。小指と小指をつないで歩く、理科室でキス(1983.7月:川原青年20才の作品)
・夢見る年頃~36/38≒95(1983.8月:川原青年21才の作品)
・野球大会(1983.8月:川原青年21才の作品)
・クリスマス・イブ(1983.8月:川原青年21才の作品)
・恋人峠の昼下がりPart.2(1983.9月:川原青年21才の作品)
・すっかりトロピカル(1985.7月:川原青年22才の作品)
・明日のイブはRC(1985.12月:川原青年23才の作品)
・オキドキの古着で遊園(1986.5月:川原青年23才の作品)
「オキドキ」って川原先生はお店の名前と言っていましたが、私はマリオが思い浮かびます。
・直ちゃん(1987.6月:川原青年24才の作品)
これは塗りやすい絵だったんですが、サインペンで色を塗るのは難しくて、
色鉛筆にすぐに戻しました。
・Hanesの白のTシャツに血を滴らせてしまった(1987.6月:川原青年24才の作品)
・元・日本軍の男と、ユキヒョウ(1987.7月:川原青年24才の作品)
「ユキヒョウはどこにいるんですか?」と塗っている時に不思議でしょうがなかった絵。
・大船観音がくずれた(1987.7月:川原青年24才の作品)
観音様のお顔だと気づかず、先生に言われて気づき塗り足しました。
・みつけてくれたらキスしてあげる(1987.7月:川原青年24才の作品)
真ん中の子にと左の子にかわいさをプラスしました。気づきましたか?
・甘くて冷たいアイスクリーム・ベイビー(1987.7月:川原青年24才の作品)
この絵のタイトルを知らない人から「31アイスみたいだね」と言われ
塗り絵レベルが上がったと実感し嬉しくなりました。
・気がつけば兵隊(1987.7月:川原青年24才の作品)
・眠れ。ライオネル・リッチーの墓の上(1987.7月:川原青年24才の作品)
・スタン・バイ・ミー(1987.8月:川原青年25才の作品)
・ニース予想図(1987.8月:川原青年25才の作品)
・アイスもハシャいでる、僕は日焼け(1987.8月:川原青年25才の作品)
・ダチョウ(クジャク)ともも焼き(1987.8月:川原青年25才の作品)
・僕は照れる(1987.8月:川原青年25才の作品)
・新宿地下の靴専門店(1987.8月:川原青年25才の作品)
この失明者用の靴は指の先が触覚の様に動くと先生が説明してくれました。
・過ぎ行く夏を惜しんで~絵を描く2人の少女(1987.9月:川原青年25才の作品)
最初に先生が少しだけ色を塗っている絵は色を塗るのがラクです。
・念力(1987.9月:川原青年25才の作品)
・さっきまでの競争のつづきだ(1987.9月:川原青年25才の作品)
・渡り廊下の窓から連中が手を振る(1987.9月:川原青年25才の作品)
渡り廊下だと気付かず、カラフルにしてしまいました。
ちなみにこの絵左側にいるのは川原先生で
研修?授業?かなにかをさぼって帰るところのだそうです。
手に持っているのは白衣だと言っていたのですが、
私には抱き枕かぬいぐるみに見えました。
・脳外科はじまる(1987.9月:川原青年25才の作品)
・お前はストーブの前でのびていた。あくびしかしなかった(1987.9月:川原青年25才の作品)
これ、色を塗っていたらよく分からないパーツがあって、そこだけ着色しませんでした。
・聴神経腫?すぐに手術(1987.10月:川原青年25才の作品)
・宙に浮く機械(1987.10月:川原青年25才の作品)
・すいみんやくが欲しい(1987.10月:川原青年25才の作品)
・明るく生きるコト(1987.10月:川原青年25才の作品)
・サンボのジャケット(1988.7月:川原青年25才の作品)
サンボってなんですか?っと聞いたら格闘技の雑誌を川原先生が見せてくれました。
・オバQが正ちゃんのクラスの記念写真に写ってしまった。皮膚科テスト、60点。(1988.7月:川原青年25才の作品)
・ウサギに乗って空を飛ぶ(1988.12月:川原青年26才の作品)
・うその固まり(1989.1月:川原青年26才の作品)
「きみだけに話すんだけど・・・」て誰かに話すと皆に知られていた小学生の時を思い出しました。
・すべては幻想である(1989.1月:川原青年26才の作品)
・柔道(着)一直線!激しい視線の火花が散る(1989.4月:川原青年26才の作品)
・世代交代の口約束(1995.3月:川原中年32才の作品)
・2002.8月6日からの夢日記の表紙:先生不惑の40才の作品
この夢の絵に色づけするとき『これは何だろ?、川原先生の夢だからこんな色でもいいかな』と、
タイトルを教えてもらうまで何の絵かも分からなかったり、
普段の私だったら使わないような色で塗ってみたりという絵がたくさんありました。
自分じゃない誰かの絵を塗るのって面白いですよね。
それが川原先生の描いたなんか可愛くて奇妙な夢の絵だからもっと面白い。
何ヶ月かのあいだ、受付業務の合い間のちょっとした楽しみの1つでした。
川原先生が最初にかいていましたが、この夢の絵の中には
私より若い頃の先生が描いた絵もあるんですよ・・・。
なんだか不思議な気分になりますね。
BGM.OH MY GIRL「Coloring Book」
BGM. シーナ&ザ・ロケッツ「ユーメイドリーム」