16/Ⅴ.(日)2010 はれ
今日はたくさん寝たのでたくさん夢をみた。
これは、ビートルズの夢。
卒業した学校の同窓会に出た。
校長先生らしき人が挨拶のかわりにおニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」の替え歌で、
僕らにメッセージを~フリまでつけて~送ってくれた。
♪セーラー服を脱がさないで~ てめえら、いいかよく聞けよ~
♪セーラー服を脱がさないで~ 髪を伸ばしたり服装違反したりカッコよくは見えなかったけど
何かの反発だと思ったからそれはいいことだ~
♪セーラー服を脱がさないで~ そうさ、おめえらにはそれ位しか‘力’がなっかたからな、しょうがねぇ~
♪セーラー服を脱がさないで~ てめぇらも社会に出て、少しはやつらと戦うやり方がうまくはなったかい?
こんな歌だった。
生徒たちはヤンヤの大歓声だ。
だけど、果たして、こいつらは本当に‘反発’なんかしているのか?
「現状への不満」とはき違えてるだけじゃないのか?俄かに学生時代の記憶が蘇る。
~だから集団になるとロクなことはない。個々には善良な奴だとしてもーむしろそういう奴ほどそうなんだ~。
急に僕は、ここにいていいのか?と不安になる。
するとその時、ビートルズの4人が特別ゲストとして登場した。
4人揃うのはずい分と久し振りだ。
ジョンは5月なのに紺地に白の雪ダルマをあしらったマフラーをしている。
あれは僕が学生時代に持っていたのと同じマフラーだ。
ジョンは暗に自分も僕と同じ考えだ、ということを示してくれているんだ。
ジョンのいつものやり方だ。
ビートルズの4人は、近くで見るととても大きいんだ。
BGM. ザ・ズートルビ「水虫の唄」
王選手の夢
16/Ⅴ.(日)2010 はれ
今日はたくさん寝たのでたくさん夢をみた。
これは王選手の夢。
600号ホームランを打って名実ともに世界のスーパースターになった王選手は
(その後、世界記録をぬりかえて行くのだが)バットを入念に手入れしながら、
「実はね、ボクはね、君くらいの時、医者になりたかったんだよ」と小学生の僕に告白した。
ホームラン王という栄光を手に入れヒーローの座を約束されたとき、
もうその人は後戻りできなくなり古い夢をそのまま持っている訳にもいかないから、
こんな子供相手に夢を過去完了型で語り、落とし前をつけるのか…。
「わたしはピアニストになりたかった」
「わたしは漫画家になりたかった」
「わたしはアイドルになりたかった」
「わたしはXXXXになりたかった」
夢が過去完了型で語られたとき、僕は王選手を思い出し切なくなる。
BGM. 斉藤哲夫「君は英雄なんかじゃない」
ジョナサン・ボロフスキー風に
11/Ⅴ.(火)2010 雨
年老いた精神科医と喫茶店で2人で話す夢をみた。
その実績ある先輩は、自分の現役時代は『現実に処理しないといけない仕事量』と
『丁寧に患者を診たいという理想論』の中で常に葛藤していたという。
彼は、色々試行錯誤したがどれもうまくいかなかったと肩を落としていた。
その年老いて引退する精神科医は、疲弊しきった表情でやりきった充実感のかけらもない。
徒労感と後悔の念ばかりだ。おまけに呂律も回っていない。
僕はその年老いた精神科医が脳梗塞でも起こしてるのではないかと心配すると、
彼は照れながら「実は~」と舌を突き出して見せた。
スプリット・タンにしたらしく、まだ慣れないから話しづらいのだという。
悪夢を見たので、朝は納豆でご飯を食べる。粘り強い人間になるためだ。
BGM. ナット・キング・コール「トゥー・ヤング」