24/Ⅵ(木).2010 はれ
蒸発者に憬れたことがある。安部公房の『燃えつきた地図』とか三島由紀夫の『音楽』とか。 皆さまがたにおいてはW杯で盛り上がってらっしゃるところ、なんなんな話題でしょう。
何の不自由もなく、一見幸福そうにさえ見えた男が突然姿を消した。
行き場所も告げず、書き置きもない。
懸命な捜索、やっとの思いで男を見つけ出した。ドヤ街みたいな処にみすぼらしい姿でいた。
でも、声はかけなかった。
なぜなら、今までのどんな瞬間よりも男の顔が幸福そうに見えたから。
そんな話に憬れた。
「蒸発者」にではない。
「身内や友人に親身に心配される存在」を夢想した。
だから、もし僕が「蒸発者」だったら、自分を必死に探し回る家族や仲間の心配顔を、物陰に隠れて、 かくれんぼする子供みたいに、「あっ、来た来た」なんて喜んで見るに違いない。
これじゃ、蒸発者失格だ。
そんなことを考えてたのが10代の終り頃、我ながら幼稚である。
昔、wowowでシティーボーイズの舞台『丈夫な足場』というのを観たことがある。
蒸発者の集いがあり、各々がどういう経緯で蒸発するに至ったかを、時間軸や座標軸をシャッフルして、
つぎはぎにして、最後に話が繋がるというものだ。
面白かった。DVD、出てるかな?
「蒸発」に似てるものに「神隠し」がある。
神隠しといえば『ピクニックatハンギング・ロック』という映画だ。
1900年のオーストラリアの寄宿制の女子学校が舞台。
先生に引率された一行が、岩山ハンギング・ロックへピクニックに行く。すると、ちょうど12時に時計が止まって、
少女達がいなくなってしまう事件の顛末が筋。
意味深だなと思ったのは、1人だけ岩山に吸い込まれなかった子がいて、その子があまりかわいくない子として、
非常に差別的に描かれていたことだ。
神隠しにあうのはきれいな子だけ、きれいじゃない子はだめ~っていう。
「選ばれなかった子」は、事件の「証人」の役割をさせられた。
なんか、意味深でしょ?
BGM. よしだたくろう「かくれましょう」
ドラえもんの石ころ帽子が昔から欲しかった。
今も欲しい。
ある人に、もう一個持ってるだろって言われた。
自分の夢は、むかしから、『爆死』
F1の車の助手席に乗って、壁に激突して、木っ端みじんに消えてなくなりたいんだ。
あ、でもそしたら運転手も巻き添えだね。
したら、ブレーキのない車で、一人突っ込みます。
昨日も嘘をつきました。
今日も嘘をつきました。
明日も明後日も、嘘をつき続けるんでしょう。
んで、ぢっと石ころ帽子を夢見てます。
コメント、ありがとうございます。
石ころ帽子は知りませんでした。今度、調べます。
久しぶりです! カカズです
学会発表で博多に来ていて昨日のオダバヤシと飯食いました
そこでカワハラのブログのこと聞いたんです
最近忙しくて もう何もかもぜーんぶ捨てて逃避したいです ホント
でもやっぱり出来ないからストレスばかり溜まります トホホ・・・
例えば今から発表する学会・・・ すっぽかして帰っちゃおうか? ナンテネ・・・
アッ!カカズ君ではないですか。元気ですか?
ブログをご覧の皆様へ、僕の古くの友人で恩人でもあらせます方です。
っていうか、コメントを公開しちゃいましたがいいですか?まずかったら言って下さい。削除しますから。
今度、来日した際には遊びましょう。では、股。
>神隠しといえば『ピクニックatハンギング・ロック』という映画だ。
「神隠し」といえば、「千と千尋・・・?」と単純に思ってしまいましたが・・・ 確かに、「意味深な映画」ですね。
今度、探してみたいと思います。
野島伸司の「人間・失格」の1ページ目の文章を、毎日毎日、頭の中で呟いていた頃がありました。
僕の目をあげる、もう君を見なくてすむのなら
僕の耳をあげる、もう君の声を聞かなくてすむのなら
僕の口をあげる、もう誰とも話したくないんだ
僕はとても疲れて、このまま眠ってしまいたい
・・・登場する先生の名前は、「千尋」です。
今、ドラえもんにお願いするとしたら、私は、「ハッピープロムナード」ですね。
いつもコメント、ありがとうございます。
『ピクニック~』は、あの後、思い出したことがあるので、今度「続」ブログを書きますね。