18/ⅩⅠ.(月)2013
この日は、F.に誘われて、ポールのコンサートを観に東京ドームへ行きました。
前にも、こんな書き出しの記事を載せましたが、その時は、ポールはポールでも、
ポール牧の話で終ってしまいました。
あれを書いた時は、もう1回、ポールのコンサートが残っていたから、
ネタバレをしてはいけないとの配慮もあったのです。
でも、もう日も経ったから、解禁で良いですね。
と言うことで、ポールはポールでも、ポール・マッカートニーのコンサートのレビューを書きます。
その日の東京ドームは超満員。場外に設置された特設グッズ売り場は長蛇の列。
客層は、老若男女。
ポールが71才だから、80才くらいのお年寄りとかもザラにいた。
僕らの席の前には、両手にサイリュームを握り締めたお婆ちゃんがいて、
その蛍光色が異彩を放ってた。
F.は老人病院の副院長も務めてた人だから、
職業柄、コンサートも気もそぞろ、お年寄りの客の心配をしていた。
ウイングス時代のヒット曲「007の死ぬのは奴らだ」は、
泣きそうになるくらい格好良かった。
サビの♪Live and Let Die♪の時に、爆音と共に花火が打ち上げられた。バーン!
♪Live and Let Die♪でバーン!、♪Live and Let Die♪でバーン!、と何度も何度も。
物凄い迫力に観客はステージに釘付けになるのだが、
F.だけは、バーン!の度に、周囲の高齢者達を気にしていた。
F.はポールは、ウイングスの方がビートルズの時より、好きなのだそうだ。
それなのに、ウイングスの曲を楽しむより、医者として、倒れる人が出たらどうしようとハラハラしていた。
曲のタイトルが「死ぬのは奴らだ」というのも、F.の不安を駆り立てたのかも。
♪Live and Let Die♪バーン!
そんなF.の心配は、ステージが最高潮に達したアンコールの曲「ヘルター・スケルター」でピークを迎えた。
「ヘルター・スケルター」では、高照射の光線がビームのように客席に突き刺さるのだ。
F.は、ポケモン事件のように、発作を起こして倒れた人がいないかと辺りを見回していた。
職業病だね。
でも、「ヘルター・スケルター」の光刺激は強烈で、確かにちょっと僕も心配になった。
あれ、大丈夫だったのかな。
…と、変な書き方をしてしまったが、
それもポールのステージの演出が素晴らしかったからということの裏返しの表現です。
とにかく、すごく良かったです。視覚的にも音響的にも仕掛けが凝っていて。
ステージの左右にでっかいオーロラ・ビジョンが立って、ステージをアップで映すから、
オペラグラスなど不要でした。
ポールはサービス精神旺盛で片言の日本語を喋り、
「デモ、エイゴノホウガ、トクイデス」と言って、何やら英語で話すと、
画面に日本語で通訳の文字が浮かんだ。
こうして、ポールのMCはすべて日本語訳されて字幕スーパーになった。
多分、その場でタイプしているのだろう、
訳がポールのスピーチのスピードに追いつかない場面もあったから。
例えば、「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」なんて、「サージェント」って略してたから。
ま、その位は判るしね。
「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」や「レット・イット・ビー」や「イエスタデイ」では泣いてる人も多かった。
特に、「イエスタデイ」の前には、「福島の被災地に捧げる」みたいことを言って、それが画面に文字になって。
もう、会場、号泣でした。
ジョージに捧げると言って、「サムシング」をポールがウクレレでボサノバのような編曲で弾き語りするのも良かった。
曲の途中からバンドの演奏が加わって、ステージ背景のビジョンにはポールとジョージが一緒に映った写真を映し出す。
すると、会場からはすすり泣き。
Sさんに聞いたのだが、ジョージ・ハリスンは晩年、「サムシング」をウクレレのアレンジで歌っていたそうだ。
そして、ポールの持っていたウクレレは、ジョージの形見らしい。それを知ると感動もひとしおだ。
僕とF.は開場と同時に会場入りして、開演まで2時間くらい、グッズの列に並んだり、近況の報告をし合ったり。
僕らの共通点は、精神科のクリニックを開業してる院長で、経営者で、人を雇って使っていることで。
「従業員、どう?」「そいつ、怠慢なんじゃないの?」「他のクリニックは昼休み、しっかり2時間とってるよ」
「そろそろ年齢を考えて、体力温存しないとな」「医者を雇って新患を診てもらうのも手だな」
なんて話し合っていた。
僕らは、これがポールを観れる最後の記念だと思ってやってきていた。
いざ、開演!すると、僕らの予想を裏切って、
ポールは現役バリバリのパワフルでエキサイティングなステージを披露した。
約3時間、アンコール2回、ほぼノン・ストップでポールはひたすら歌い続けた。
ロンドン・オリンピックの閉会式の時よりも、格段上の声量で、見た目も若々しい。
ポール、まだまだ、やれるぞ。これが観るの最後じゃないかも。
ポールは前座も使わず、ゲストで時間を潰したりもせず、
メンバー紹介での時間稼ぎもしない、全部1人で歌った。
ポールからのメッセージ。
「君は、医者を雇うとか、楽をしようとか、効率よくやろうなどと考えてるのかい?僕はこんなやり方さ」
と言われてる気がした。
そうか、そうだな、僕もポールを見習って、もう少し、1人で頑張ってみるよ。
僕がポールと同い年になるには、あと20年もある。
まだまだ、これからだ。老け込んではいられない。
ポールのお手本は、自分で歌を作り、素晴らしい仲間にバックアップしてもらい、自分で演奏し、自分の声で歌う。
そして、全力でファンサービスをする。
まるでデビューしたての新人のように。まるで、若いビートルズの頃と何も変わらないように。
そして僕は猛烈にコンサートに感動して、自分も初心に帰るつもりになって、髪の毛を「若葉色」に染めた。
あえて、冬の季節に逆らって、の「若葉色」だ。
「若葉マーク」=初心者、のイメージだ。↓。
就活が決まったKちゃんは、
「私が初めて、先生に会った時の髪の色ですね」と懐かしそうに笑ってくれた。
そうそう、若葉色は、カワクリのロゴのカラーでもあるからね、そんな時代もあったねと。
この髪色は、1ヶ月限定です。
美容師さんとの打ち合わせでは、来月には、ピンクにする予定ですが、
もしも好評なら、調子に乗って、若葉色を続けます。↓。
BGM. よしだたくろう「ビートルズが教えてくれた」
先生、ロックですね!
僕も生でヘルター・スケルターの演奏を観たかったです。
思いっきりストロボライトを浴びながら。
ロッキングオンの渋谷✘✘より川原先生のレビューの方が面白いです。
ライトグリーンの髪の理由が良く分かりました。
やられメカさん
髪色の訳、判ってもらえて良かったです。
やられメカさんには、ロッキングオンの✘✘陽一なんて、実名を出すから、ヒヤヒヤさせらてしまいますよ。
それはともかく、「ヘルター・スケルター」は良かったですよ。
動画でアップされてたら教えて下さい。いつものように、危ないページに飛ばないと、一言そえて。
ポールに習って初心に帰る。
いいですね、その若草色の髪の色もいいですね。
先生もいつまでも若々しく元気で現役でいて下さい。
Sinさん
髪色の評判はいかがしから?
来月から、ピンクでうsけど、緑で続けた方が良いかしら?
先生!動画ありましたので早速お送りします。
大阪ドームでの「ヘルター・スケルター」のチカチカ攻撃です。
さすがにここまで光線を浴びると高齢者はどうなるんでしょうか?
ポールの人体実験かもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=ZPOJMcP2hIQ
(セキュリティ対策は万全です。ウィルスは検出されませんでした。)
だだし、投稿者の隠し撮りのため消される恐れがありますので早めに閲覧することを
お勧めします。
やられメカさん
早速、みましたよ!
格好良いでしょう?
(セキュリティ対策は万全!)は安心ですね!いまだ、トラウマ消えずですから。(笑い)
ライブ、楽しまれたようでなによりでした。
F.先生の「職業病」は、優しい職業病ですね。患者さんにとってはうれしいことだと思います。
若葉色の髪、よくお似合いですよ。続けてもいいんじゃないですか?
花の香りさん
そう言ってくれると、きっとF.は喜びますよ。
花の香りさんのような一言が、我々のエネルギーになり、励みになるのだと思います。
F,によろしく伝えておきます。
あっ、でも、あいつ、時々、ブログ、読んでるから、もうこれを見て浮かれてるかもしれません。(笑)
いつも、コメントありがとうございます。
私の毛先のワンカールはビートルズに影響を受けてですね。
先生の髪の色は人に勇気を与えてくれますね。
私の先生のイメージはパッションピンクだけど、優しい淡いピンクもいいですね。桜色みたいな(まだ冬だけど、暖かな冬という意味で)。
楽しみにしています。
もうすぐクリスマス。どんな髪型にしよう…
lilyさん
lilyさんの毛先のワンカールにも、ビートルズは影響を与えてるのですか。
それを知ったら、ポールは「ドモ、アリガット、ゴザイマス!」と片言の日本語で喜ぶでしょう。
lilyさんの僕のイメージは、パッションピンクですか?
自分ではグリーンだと思ってたけど。
美容師さんに伝えてみます。きっと、予定通りのピンクに仕上がるでしょう。