Dr.スランプ コモリちゃん

2015年12月15日晴れ
みなさま、ご無沙汰しております。
バトンの行方について、ご心配をおかけいたしましてすみません。
ずっと書きたかったことがあったのですが、なかなか書けない。いやー、書けない。
キーボードが進まず、気づいたら師走になってしまいました。年越しにならなくてよかった!!
(先生の予告ブログの気持ちが、少しわかったような・・・。)
わたしも先生のブログを心待ちにしているひとりなので、最近の怒涛の投稿を楽しんでいます。
ついに、謎の最終兵器も登場しましたよ!わたしも、うかうかしてられません!今回は腹を括って書きました。
題して「わたしが精神科受付になった訳」
以前にも書きましたが、わたしはカワクリに来るまでまったく異業種の仕事をしていました。
これまでの仕事は楽しかったし得意だったので、このままスキルアップしてキャリアアップして、なんて考えていました。
ところが転職して2年目のある日、どうしても会社に行きたくなくなりました。
でも、当時のわたしは会社を休むということがどうしても出来なくて、休みたいと電話するくらいなら行ったほうがまし。 
そんなことを続けていたら、楽しかった業務も人間関係も、いつのまにか苦痛になっていました。
楽しい予定を立てようと思っても、自分がなにをしたいのか、なにが好きでなにが嫌いなのかよくわからず
会社には行きたくないしで、途方にくれてしまいました。
とりあえず、少しでも興味が湧いたことを見逃さないようにし、かたっぱしからやってみました。
ひたすら寝てみたり、本を読んだり、映画を見たり、人の話を聴きに行ったり、旅に出たり。ゆっくりゆっくり、時間をかけて。
そうしていたら、だんだんと自分の感覚を思い出してきました。
社会とか常識を基準としない、自分の感覚です。好き嫌いとか、喜怒哀楽とか。(ディランが帰ってきたぞー!)
で、それに従った結果、会社を辞めました。
この間の経験のなかでも特に大きかったのは、いろいろな人に出会ってたくさん話をしたことでした。
いろいろな世代の、生活環境も仕事も自分とはまったく違った人たちでした。
こんなに多種多様な生き方があるのか?!目から鱗がぼろぼろ落ちました。
もっと早くその人たちに出会えていたら、もっと楽に生きられたのに・・・。
そうなんです。
わたしが13歳のとき、母が病気で亡くなりました。
親戚はみんな札幌に住んでいたので、文字通り、父が男手ひとつでわたしと弟を育ててくれました。
思春期真っ只中のわたしのまわりには、父と、学校の先生しか大人はいませんでした。
その頃のわたしは、好きだった勉強は大嫌いになり、遅刻して行き、授業は寝続けていました。
でも、学校の先生たちは声をかけてくれませんでした。
今思えば、母を亡くしたわたしにどう接したらいいのかわからなかったのかもしれないし、もしかしたら声をかけて
いたけど、わたしには響かなかったのかもしれません。
とにかく、誰にも話せず、いろんなことをひとりで抱えこんでいました。
あのとき、家とか学校以外の場所や、親とか学校の先生以外の大人がまわりにいたら、わたしはもっと楽に
生きられたんじゃないか・・・そう思いました。
さて、この頃にはそろそろプー太郎生活にも飽きてきて、そろそろ働かないとなと思っていました。
さて、どんな仕事をしようか??
このときひとつだけ決めたことがあって、それは、生活費のためだけに働くことはしない、ということでした。
こういう言い方は語弊があるかもしれませんが、決してそれを否定しているわけではないのです。
ただ、わたしはそれをやったら、また燃料切れになってしまうと思ったのでした。
このわたしのお休み期間は、まわりに「プー太郎うらやましい」と言われれば、「でしょ!!」と返していましたが
なかなかしんどくて、でも振り返るとわたしの人生の転機だったんですね。
誰かが、「いやいや、そっちじゃないよ」と教えてくれたんだと思っています。
いま、そんな時間の中にいる人たちに、わたしの経験が役に立つのではないか?
これからは、幅広い世代の人たちと接していきたい、そう考えて精神科の仕事を探しました。
経験もスキルもないけど、精神科しか考えていませんでした。
そして、カワクリの募集を見つけました。
面接で初めて先生にお会いして、話をしたとき、やっと見つけたと思いました。
どうしてもここで働きたい!と、念を送っていました。届いたようです。笑
そして働き始めて、やはりわたしの確信に間違いはなかったと思いました。
ですが、、、ここ最近、わたしはまた見失っていました。自分が何をしたいのか、どう生きたいのかということを。
そう、これがブログを書けなかった理由です。
ただ、昔の自分と違ったのは、今回はひとりで抱えず、いろいろなひとたちに助けを求めました。
頼って、甘えて、助けてくださいと言いました。
そして、復活しました!
今回、わたしに働き始めたときの思いを思い出させてくれたのは、先生はもちろんのこと、クリニックのスタッフ、そして
なにより患者さんでした。そう、これを読んでくださっている(もちろん、読んでいない人も含めて)みなさまです。
原点に返って、もう一度やってみようと思います。わたしのカワクリでの第2章の始まりです。
先生がスタッフに求めることに、テロリスト集団から身を挺して守ってくれる人とありました。
もちろん守ります。でも、いまのわたしは何度妄想しても、患者さんに守られる結末になってしまう・・・。
弱っ!!鍛えます!!
ここで働くことを通じて、みなさまに恩返しができればいいなと思っています。
でも、また迷走するかもしれません。だって、人間だもの。そんなときには、厳しく言ってください。
おいおい、言ってることとやってることちがうじゃねえか!と。
この記事が、適切な内容かと言われたら、そうじゃないかもしれません。十中八九N・Gです。
でも、わたしがどうしても伝えたかったのは、ひとりで抱えず、誰かに助けや答えを求めてもいいということ。
人はひとりでは生きていけない、支え合って生きていけばいいんだということ。
だから敢えて、自分の弱いところや経験を書いてみようと思いました。
増子さん(怒髪天)に負けないくらいの、くさい記事になっちゃった。ちゃんちゃん。
BGM.怒髪天「宜しく候」


18 Replies to “Dr.スランプ コモリちゃん”

  1. フレッシュ小森さん、こんばんは。
    *私の中では「フレッシュ小森さん」なのです。
    川クリの受付スタッフのみなさま、それぞれの個性があるのは当然ですが、私は自分に年齢が近い(と言っても相当違うでしょうけれど(笑))小森さんに、初めてお会いした時から親近感を持ちました。
    その上、落語ファンだということで、共通項が見つかりました。
    「わたしが精神科受付になった訳」…書いて下さって嬉しいです。
    川クリ第2章の始まり、おめでとうございます。
    これからも、まだまだお世話になることと思いますので、よろしくお願いします!

    1. トモトモさん、こんばんは。小森です。
      もともと、フレッシュとは名ばかりでしたからね。つけたままでOKです。笑
      初対面からでしたか!同じにおいがするってやつでしょうか?
      今年は、初めて志らくを観ることができた記念イヤーです。談志が生きているあいだに観に行けばよかったと後悔しているので、
      生きてるうちに会いに行け!が、最近のモットーです。
      表情や声だけではない、その人から出てるものは、やはり生でないと感じられませんね。
      喜んでいただけて、わたしも嬉しいです。ありがとうございます。
      こちらこそ、今後ともよろしくお願いします!

  2. 小森さん、こんばんは。
    もう師走ですね。一年早いですね。
    今回の記事で小森さんのことがよく知れてよかったです。
    人に助けを求めたり相談するということは難しいことだと思います。
    私にはそれが出来ません。
    なので、今回、小森さんが色々な人たちに助けを求めて問題を解決したというエピソードに尊敬しました。
    私も人に助けを求められるようになれば少しは楽に生きられるのかなと思いました。
    カワクリでの第2章、頑張ってください。

    1. mayuさん、こんばんは。小森です。
      クリニックのブログに、受付が自分のことを書くのはいかがなものかと思ったのですが、
      腹くくり度を伝えるにはこれしかないと思いました。
      本当に、この世は厳しく、自分で答えを見つけることこそが正義で、助けを求めるなんて甘えだとか、もっと苦労しろとか言われますよね。
      厳しいことをいう大人はあふれているので、わたしは、希望とか、くさい方を担当しようと思います。笑
      今でも気づくと、ひとりで何とかしようとしています。いつも出来るわけじゃないんです。
      なぞなぞといっしょで、自分で解いてもいいし、ヒントをもらったり、たまには答えを教えてもらってもいい、そんな風に生きられると楽かもしれませんね。
      コメント、すごく嬉しかったです。ありがとうございます!

  3. こんばんは、小森さん。
    初めてコメントさせてもらいます。
    いつもこのブログを楽しみにしています。最近朝起きてまず、更新を確認することが日課となりつつあります(笑)
    上に書かれた方と重複してしまいますが、私もこの記事を通して小森さんの事を知れて良かったなと思っています。
    そして、相談する事の大切さについて考えることが出来ました。
    小森さんが書いたこの記事を読んだら、何だか元気が出た気がします。解決できる問題もあるんだ、と思えました。
    第2章が、今より更に良いクリニックを齎してくれることを心から楽しみにしてますね。
    無理をせず、頑張りすぎずに、日々前進して行けることを願っています。
    …コメントを書くことって、難しいですね。自分が文章を書くことを苦手としているのを改めて感じました。拙い文章ですみません。
    私もクリニックと共に前進していけたら良いなと思っています。これからもよろしくお願いいたします。

    1. Moonさん、こんにちは。
      初コメント、ありがとうございます。嬉しいです。
      感覚的なことを言語化するのってむずかしいですよね。わたしも苦手です。
      何が言いたいのかわからない、とよく言われます、今でも。
      いつのまにか、言っても伝わらないとあきらめていました。伝わってたまるか!と思っていた節もあります。えへへ。
      相談というとハードルが高く感じるかもしれませんが、こうしてコメントをくださることも同じことだと思います。
      自分の中だけで完結しないというか、外に出してみるというか。
      さっそく、うまく表せない。笑
      元気なときも、元気じゃないときも、そのままでいられる場があると助かりますね。
      なので、「無理をせず、頑張りすぎずに」頑張りますね。ありがとうございます!!
      川クリも、そんな場になればいいなと思って働いています。
      こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。

  4. こんにちは!小森さん。
    私も毎週、小森さんに
    お会いするのが楽しみです。
    受付で処方箋を受け取るときに
    必ず、話しかけてくださって
    とてもうれしいです。

    1. コマさん、こんにちは!小森です。
      毎週、いろんな情報を教えていただいて、ありがとうございます。こちらも楽しみです。
      1回1回は短い時間ですが、毎週お話ししているのでかなりの時間になってますね!
      これからも、よろしくお願いします。
      P.S.来週は、カレンダー見れるといいな~

  5. 小森さん こんにちは。
    私もいつも小森さんには感謝しています。
    クリニックに行くといつも積極的に話しかけてくれてとても助かってます。
    そんな小森さんの、過去の話と、最近また悩んでいたなんて・・・・・知らなかったです・・
    もちろん、月に1度くらいしか行かないので話も、小森さんの雰囲気もいつも見たり聞いたりしている訳じゃないので当然ですが・・
    でも改めて思います、どんな人もいろんな悩みを抱えているんですね、みんな一緒なんだなっ・・・て思います。
    でも小森さんは第二章が始まったんですよね。
    小森さんが精神科の受付をやろうと思った志で、どうぞ頑張って下さい。
    私も自分なりに頑張ります。

    1. sinさん、こんにちは。小森です。
      sinさんとは、先にブログコメントでやりとりしていたので、お会いするのが楽しみだったんですよ!思い出しました!
      その後、受付の顔と名前は一致しましたか??
      sinさん、なぞなぞ苦手だから、なかなか名乗るチャンスないんですけど~。笑
      そうですね、自分なりに、自分のペースでいこうと思います。
      sinさんも、頑張ってください。応援しています。
      いつもコメントくださって、ありがとうございます。
      また次回、お話ししましょう!

  6. 小森さんこんばんは!
    今日の午前の部の後半に話しかけていただいた者です。
    分かるかな?笑
    小森さんの記事を何回も読み返しています。そしたらボロボロ泣けてしまって。
    いろんな人生があって、その人生を送るいろんな人が世間には居て。
    最近、私は嫌なことばかりあるのですが、なんだか、生きているっていろいろあっていいんだろうなあって思いました。だから、この嫌なことも、とてもつらいけれどなんとか乗り越えよう、と勇気をいただけました。
    うーん、なんだかうまく言えないけれど。えーと、怒髪天はいいですよね!笑
    音楽もいろんなジャンルがあるわけですしね。
    いつまで生きるかわからないけれど、音楽の力も借りて生きていこうと思いました。
    寒いので風邪などひかぬよう、元気な小森さんでお仕事頑張ってくださいね!応援しています。
    私もがんばるぞー!

    1. sackyさん、こんばんは。小森です。
      すぐにわかりましたよ!待ってましたから!笑
      怒髪天(しつこい)の曲に、「悲しいことも、たくさんあった。でもバカだから、忘れちゃったよ」という歌詞がありまして、
      今年はライブで2回この曲を聞いたのですが泣きました。
      増子さんのおかげで、わたしの寿命は確実に伸びました。いまのところ、120歳くらいまで生きるつもりです。
      確かに、人生は山あり谷ありですが、他人の評価や反応で自分の人生を決めたくないなと思っています。
      これがまたむずかしい!「どっちがいいのか迷ったら、ロックなほうを選ぶ」ですね。
      sackyさんも、風邪は大丈夫ですか?
      また来週、お話ししましょう!
      コメント嬉しかったです。ありがとうございました。

  7. こんにちは。 いつもありがとうございます。
    で。 あの。 少々言いにくいコトだし余計なお世話の見本みたいなことなどを。
    ・・・述べてみます。 (本来的に、そんな実験など すべきではナイのでしょう。 でもオトナが相手なのだから。)
    アナタにとっての。 そして心から安心して甘えられる、そして それを強く示し続けてくれる筈であった。
    そんな最大の第一人者たる方が、 不運にもアナタにとっては かなり早くに旅立たれたのですよね。
    甘え方がヘタっぴ であったのは、 当然なのではないでしょうか。   なので。
    やっと上手になりつつあるのでは。 少なくともワタシは、素晴らしいコトだと思います。
    では。 また来年・・・   お手柔らかに おながいします。 (なぞなぞの方もね。・汗)

    1. 散文気分さん、こんばんは。小森です。
      ぎゃぎゃーーーー、グッときました。余計なお世話が欲しかったんです。関って欲しかったんです。
      大人になっていく過程で、自分でも気づいてきましたが、やはり誰かに言ってもらうのはすごく響きます。
      ありがとうございます。
      実験成功ですよ!!
      書いてよかった。また迷ったら、この記事に戻って来ようと思います。
      来年も、よろしくお願いいたします。

  8. 小森さん、初めまて書き込むカワクリさんです。そーカワクリさんです( ^艸^)
    私が誰でもいいのですが、音楽のことはあまり分かりませんけど、これから小森さんの好きな音楽とか教えてくださいね♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪
    皆さん、いろいろな悩みがあってカワクリに通っていると思います。受付の方も人間ですもんストレスが溜まっていくと思いますが、小森さんなりのストレス発散で乗り切ってくださいね(o′З`)b
    第2章のご活躍楽しみにしてます((o(´∀`)o))ワクワク
    テロリストではないカワクリさんでした(((o(*゚▽゚*)o)))

    1. カワクリさん、初めまして。小森です。
      わたくし小森の最近の音楽事情ですが、今までに聴いてこなかったジャンルにハマっていまして・・・。
      自分でもびっくりです。まだ内緒にしているので、もし気になったらこっそり訊いてください。
      今度ぜひ、お話ししましょう。楽しみにしてます!

  9. 小森さん、こんにちは。
    私が小森さんに話しかけたのは、なぞなぞについてヒントを
    貰いたかったときです。その時の小森さんの話し方のテンポが
    私にはとても心地よく感じられました。
    また帰り際に音楽の話題になり小森さんは小沢健二やピチカート・ファイヴや
    オリジナル・ラヴのことを知っていることを知りました。
    私は小学生の頃からライフワークとして好きな音楽を布教する活動を勝手に
    行っています。同級生から職場の同僚から川原先生にも音楽の相性が合いそうな
    人には嫌がらせのように勝手にカセットやCD-Rを送りつけてきました。
    今回のブログでは小森さんの過去の経緯が克明に記されていました。
    よく「ブレてない生き方」をしているという人がいますが、私はいつもブレまくりです。
    グラングランに揺れすぎて自分は脊椎動物ではなくて軟体動物かと思うほどです。
    挑戦しては失敗の繰り返しの人生です。しかしこれだけはいえるのですが、
    「挑戦すれば成功や失敗がある。しかし挑戦しなければ成功はない」という考え方です。
    私は死ぬまで土俵に登り続ける覚悟を決めました。
    10億人の人間ががいれば10億通りの生き方があります。オンリーワンでいいのではないかと
    思うのです。他人と比較したり世間とか常識に囚われたり、一般的とか普通とは何かとか考えだすと
    本当の自分を見失ってしまいます。私は川原先生からその呪縛から解放してもらいました。
    また私は川原クリニックにたどり着くまで紆余曲折の長い道のりを経て来ました。
    そして小森さんに出会えたことをとても嬉しく思っています。
    長文乱筆失礼いたしました。これからも宜しくお願いいたします。

    1. やられメカさん、こんばんは。小森です。
      最近、人間ひとりの幅を白から黒のグラデーションに例えて、人は相手や状況によって自分の色合いを
      変えているという話を聞きました。無意識にやっていることが大半ですが、コントロールすることもできるようです。
      何が言いたいかというと、白黒はっきりでは生きづらい、グレーもOKということです。
      わたしはいつも、頭で考えて、考えて考えて、考えた結果、行動しないというパターンに陥ります。
      失敗が怖いのです。
      でも来年は、行動と挑戦の年にしようと思っています。願っているだけでは何も叶わないと感じたからです。
      ふだんは新年の抱負とか面倒なので考えないのですが。
      そんなときに、今回のやられメカさんのコメントがシンクロしていて、おもしろいものだと年末にしみじみしています。
      BGMはベタですが、「今夜はブギー・バック」です。
      わたしも、川原クリニックで働いているあいだに呪縛が解けていると思います。のびのび。
      こちらこそ、来年もよろしくお願いいたします。よいお年を。

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