恩師への手紙

8/Ⅱ.(土)2020 はれ たけし再婚。

立春をすぎたというのに、めっきり冷たくなりましたね。まるで世間のようです。
洋くんからうかがったのですが、今度の日曜にお会いできるようセッティングしていただけたそうで光栄です。

「12期生」のグループライン(スマホで繋がる閉じられた連絡網)でも、この奇跡のような成り行きを喜んでくれてる声が多く、
「ぜひどんなお話がきけたか公開して下さい」というリクエストもいただいています。

当日は限られたお時間でしょうし、伺いたいことがたくさんあるのです。
僕の今の1番の関心事は「自殺願望のある人」への精神科医の向き合い方です。
我々は今、大変な世の中を生きていると思います。僕は若い頃は「希死念慮」は「病気の症状」だと思っていました。
だから患者さんの訴えにも、ある程度、心的距離を保てて、
「自殺するとまわりが悲しむ」とか「残された人が大変だ」とか「他人に迷惑をかけない自殺などない」と自信満々に説得していました。
でも、近頃は自殺をしたいという人の気持ちがすごくよくわかるのです。

僕は精神科医なので直接「いのち」に関わることは少ないと思ってましたが、年間の自殺者数や夏休み明けの若者の自殺の統計をみると、
むしろ精神科医ほど「いのち」に関わる仕事はないのではないかと思います。

僕はちょっと前、12期生のグループラインで、「苦しまずに確実に死ねる薬(方法)はない?」と尋ねてみたのですが、
さすがに皆医者ですから、あやしがって教えてくれませんでした。きっと知ってるだろうに、ケチですね。
あげく、このラインを管理してる責任者に「川原、変なこと考えていないよね?」と見破られてしまいました…。

僕はプロなので、それでもそういう患者さんがいたら一応自殺を止める訳ですが、そう言ってる自分をもう一人の自分が、
「お前だって、ふと死にたいと思うだろう」とつっこんで来ます。
死んでしまえば残された家族や友人や患者さん達に迷惑をかけるとは思うのですが、それさえ追い詰められた人は「カンケーないや」と思うのではないかと思ってしまうのです。

こんなことを思ってることが伝わったら患者は不安になるかな?と思ってしらばくれてますが、何だかウソをついてるようで心苦しいです。
僕は痛いのや苦しいのはイヤだからそれなら生きてた方がマシだと思って自殺はしませんが、死んでしまった先輩のことを考えることもよくあります。

この他にもお話をお聞きしたいことがあります。「ボクはやっと認知症のことがわかった」を読み終えました。それについてもお話をききたいし、先生が書かれた絵本の感想もあります。
それと僕が新入医局員の年の写真もみつけました。なつかしいから持って行きますね。平成元年のものです。
とにかくもりだくさん。
だから12期生へのメッセージをいただくのを僕が忘れてしまいそうだから、先生、おぼえていて下さいね。

お久し振りにお会いできるのに、先生が僕のことをわからないといけないから見た目のイラストを描きました。
髪の色は虹色にしてたのですが、色がおちて今は黄色っぽくなっています。こんな感じです。

当日、楽しみにしています。
寒いので風邪などおめしにならないようにして下さい。
失礼します。                          川原達二

BGM. 細川たかし「心のこり」


5 Replies to “恩師への手紙”

  1. という手紙を書いて送ったのですが、恩師は風邪をひき結局、会は中止。「風邪をひかないように」と言ったのに。俺は予言者か?

    1. 「死」は確かに恐いですし、親類でも、自分でも。
      16歳の時、周りにいる大人たちに、「死が恐い」と言い張ってて、周りの人は驚いていました。「死が恐いってあんた、まだ16歳でしょう」と言ってました。精神、神経が、くたびれはてていたんでしょうね。
      昔に比べれば、今はだいぶ死への恐れは、なくなりましたが・・・。
      確かに大変な世の中ですが、私も、めげず、やっていきたいもんです。

      1. papaさん、こんばんは。

        僕の知り合いの医師も、「幼い頃、死が怖かった」と言っていて、そう言う人は一定数、いますよね。
        本当に大変な世の中です。早く死にたいけど、誰かを残していくのも心配だし、思案投げ首です。
        理想は、隕石が地球にぶつかって、いっせいのせ、で皆同時に死ぬ事。それなら孤独死もないですね。
        談志は、生前、「遺骨は犬に食わせろ」と言ってましたよ。結局は遺族が談志の好きだった海にひとかけらまいたそうですが。
        ではまたコメントして下さいね~

  2. 川原先生。ご無沙汰しております。シンシアです。転院はしたものの、川原先生のことはいつも、頭のどこかにはあって、たまに、ブログを見て、川原ワールドに、お邪魔したりしています。
    本当に冷たい世の中と、私も思うけれど、私は冷たい人間になりきれず、相変わらず、弱い人間です。
    恩師って、もしかして長谷川先生ですか?
    違っていたら恥ずかしいし、なんだか、でしゃばってしまった感じになるのですが、私が25歳で、大学病院に一月入院したとき、立派な長谷川先生をお見かけしたので。
    もしかしたら、そうかな?と。
    川原先生、私も苦しい季節を越えて、頑張って生きています。絶対、幸せになろうと思って、仕事もしています。だから、川原先生も、美味しい物食べて、素敵なお洋服着て、患者さんを励まして、元気に生きてくださいね。

    1. シンシアさん、久し振り!

      たまにブログ見ててくれましたか。ありがたい。シンシアさんは相変わらずあなたらしく生きているみたいですね、尊いです!
      恩師は、正解です、長谷川先生です。
      あなたも苦しい季節を越えて頑張って生きているのですね。絶対幸せになりましょう。
      だから僕も頑張って美味しいもの食べて内面を豊かにし、髪を染めてライムライトという光美容とイオン導入を施して外見から元気を整えて患者さんを励ます元気印な面白人間で生きて行きます。シンシアさん、勇気と気力をありがとう!

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