濁音と半濁音の日々~おフランスへ連れてってあげるざんす。

26/Ⅷ.(水)2020 はれ フランス人権宣言記念日。爆笑問題・田中コロナ陽性。

おそ松さんのアニメ3期が10月に決まったのは嬉しいことだ。初期設定では、イヤミはフランスに行ったことがない。そんなイヤミに変わっておフランスへ連れてってあげるざんす、という企画です。まずは髪型から、パリ人に舐められないように、美容師さんと相談してフランス人形風にしました。↓。


美容師さんのアイデアで、髪色には、少しプラチナを混ぜて、完成。↓。

2013年の夏休み。そもそも僕は、この夏は北海道に行きたかった。「カシオペア」という豪華寝台車に乗りたかったのだ。
しかし、これは賛同が得られず、代りに提出された代替案が、「パリ」であった。
パリなら、絵画鑑賞も興味があるし、「地下鉄のザジ」も好きな映画だから、その話に乗った。現地について、僕が、「美術館は何日目?」、と聞くと、
「美術館?寺院じゃない?」との答え。
僕が、「地下鉄も見たいな」、と言うと、
「地下鉄?レンタルサイクルじゃない?」と返ってくる。
おかしいな、何か話が噛み合わないぞ、と思って、よくよく聞くと、
旅先は、「パリ」じゃなくて、「バリ」だってよ。
「゛」と「゜」、聞き間違えた。
と言う訳で、早とちりはいけませんね、という教訓でした。フランスじゃなくて、バリ島だって。「リゾートだよ」って念を押された。
それはそれで結構な話だが、フランス人形の髪型、無駄じゃん!

バリは飛行機で6時間、時差が1時間だそうだ。

この旅は、僕と女性2人の3人旅。
スポンサーが僕で、向こうでの工程は女子まかせ。
2泊を山で、2泊を海で過ごすスケジュール。
空港からバスで1時間、山の中のこじんまりとしたホテルだが、一人一人に面倒見が良い。
ホテルは街のようになっていて、道のそこかしこに、花のお供えがある。↓。


ホテルの中はバギーで移動する。お部屋は一軒家のようだ。↓。


プールもついている客室で、ここでのんびり読書も出来た。↓。


朝は、朝食専用のレストランへ。↓。
女性陣が言うには、「虫対策が良い」のもこのホテルの決め手のポイントだったそうだ。


初日は、あらかじめ予約しておいたスパへ。スパから車がお出迎え。
エクスポのために作ったという海を渡る橋は、まだ無料らしく、1月から有料通りになるそうだ。
片道2車線&バイク専用2車線の計4車線からなり、車道とバイク道が完璧なコンクリートの壁で仕切られていた。
そう言えば、至る所に、「APEC2013、インドネシア」と書かれた旗やのぼりが飾られていた。
スパのメニューは、ボディ・フェイシャル・クリームバス・シロダーラ。
下は、スパ後のミーゴレン。ケチャップで「TATSUJI」と書かれてある。↓。


その後、ホテルに戻り、アフタヌーン・ティー。夜は、川沿いのレストランで。
この川には近所の人がよく沐浴に来るらしく、地元の生活が垣間見れるスポットらしい。
翌日は、ウブドの町まで買い物。ウブドは離れているから、ホテルの車で送迎してもらう。
つまり、ここのホテルはそのくらい観光地ではなく、ゆっくり出来る場所にあった。
案外、バリでは、海より山を好む人も多いらしい。
ウブドまで、車で移動中、犬やニワトリが放し飼いの光景がよく見えた。
犬は放し飼いだが、猫のように大人しい。
ニワトリも、放し飼いだが、きっと食用にしないのかな、皆、やせていた。
ウブドの町でまず日よけようにストロー・ハットを買って、被って観光した。
下は、ウブドで気になった石のカエルの像。↓。


これは、店先に飾ってあった鳥篭。↓。


僕は寝釈迦のポーズが気に入っていて、色んな寝釈迦のポーズをクリニックの受付に飾ってある。
どうして僕が寝釈迦のポーズを気に入ってるかと言うと、それは「悟り」や「反抗」や「満足」や「怠惰」や「挑発」や「お色気」を
同時に発信する記号だからです。
ウブドの店で銀色の寝釈迦像を見つけた。これは「みやげ物」というより「骨董品」のようだった。
僕は店員にこれをくれと言うと、店員は真面目な顔で「これを置く場所は自分の目線より上じゃなくてはダメだ」と言う。
クリニックの受付カウンターは目線より下だ。それじゃダメ?って聞くと、「ダメだ」と言う。
不敬罪みたいなニュアンスなのかな。こういう観光地なのに売りつけようとせず、信仰を大切にするのは立派なことだと思う。
僕は店員に判ったよ、と笑顔で答えると、彼も笑顔で手を振り、その銀の寝釈迦を地べたに置いた。
何だよ!お前!言ってることとやってること違うじゃん!
後の2日は、海のホテルに移動。
そこはよそから押し売りとかが入って来ないような標高の高いところにホテルがある。
着くと、ロビーで木琴のようなものを連弾して演奏されていた。これが、その楽器。↓。


海も押し売りが入って来れないようにしてあるから、ガラガラ。↓。


バリ島のこの時期の温度は22~33度で、28度くらいが丁度良いらしい。
僕は足の先っぽだけ波にひたして。せっかくだから、ビーチの雰囲気だけ。椰子の木。↓。


僕らは、この後すぐ、アフタヌーン・ティーのためだけに、ブルガリ・ホテルに移動。
ブルガリ・ホテルのアフタヌーン・ティーは有名らしいが、そのあたりには何も無く、道もガタゴトで30分かかった。
昼過ぎに制服を着て歩いてる子が多いので聞いてみると、バリでは学校は7時から12時半くらいなのだそうだ。
学校は土曜日もあり、日曜だけが休みらしい。
バリの人の給料は安くて、大学の学費は高いらしい。
お金持ちの人はオーストラリアの大学に行くらしい。
バリの産業は観光だから、英語が出来ないとダメらしい。僕は英語が苦手だから、バリではダメだな。
バリには観光大学や踊りの学校があるらしく、ホテルやレストランで勤める人は観光大学を出るらしい。
踊りの大学は、バロン・ダンスとケチャック・ダンスに分かれているらしく、僕らはアフタヌーン・ティーの後、ケチャを見る予定。
しかし、ブルガリ・ホテルまでは遠い。途中、農地に牛がいた。
バリの牛は、田畑を耕すためだけの家畜だそうで、ミルクもとれない。
宗教上の理由で食用にはしないから、食べる時は、他の島に渡す。他の島とは、イスラム教のことだって。
ヒンドゥー教は、牛を食べないが、豚は許すらしい。
イスラム教は、豚は食べないが、牛は食べるらしい。
そうこうしてるうちに、散髪屋があったりして。男の子は、100~120円くらいが相場だそうだ。
やっと、ブルガリ・ホテルに着いた。
ホテルに入るときのチェックが厳しい。
警察官が黒い犬を連れていて、犬が車の周りやトランクの中の匂いを嗅いで回る。
アヘンの取り締まりに厳しいそうだ。特にこういうホテルは、厳重。
さっき難しい宗教上の食べ物の戒律を説明したが、レストランは関係なく観光客向けに、牛も出すそうだ。
最近では、若い人も食べるようになってきたそうで。
ただし、僧侶は、牛は食べないらしい。
そして、僧侶は、ニワトリも食べない。
だけど、僧侶は、アヒルは食べる。
さらに、僧侶は、アヒルの餌までチェックするらしい。
下が、ブルガリ・アフタヌーン・ティーの一部。エビ。↓。


これが、アイスとスコーン。↓。


夜は寺院に、ケチャック・ダンスを観に行く。6時から開始だが、5時半くらいに行かないと席がとれない。
ケチャック・ダンスは楽器を使わない古いダンスで、ダンサーが声だけで「ケ」「チャキチャキ」と節をとる。
物語は、白猿ハヌマーンとかが登場していたシンプルな筋だ。
この寺院には猿が多く、いたずらで、帽子をとるので気をつけるように看板があった。
僕は、席についてからも、帽子を手で押さえていたら、後ろの席の、西洋人の夫人に「ソーリー」と声をかけられた。
投影法の心理テストで「P-Fスタディ」というのがあるのを皆さんはご存知かしら。
フラストレーションが溜まる場面の1コマ漫画に吹き出しがあり、そこに「せりふ」を書くテストだ。
「時計じかけのオレンジ」の最後の方にも出てくるから、それで思い出す人もいるかもしれませんね。
つまり、何を言いたいかと言うと、そのテストの1つに前の客が大きな帽子を被ってて、観づらいという場面があって。
外人ってこういう時に普通に礼儀正しく「ソーリー」って言えるんだな、って思って。
日本人だとギリギリまで我慢して、最後の最後に喧嘩腰になる、ってパターンが多くないか。
そんなことはないか。俺だけか。失礼しました。下が、僕が被ってた帽子。今は診察室で、唯ちゃんの頭上に。↓。


寺院からは、石の先端、が見え、ここにジャワ島から昔、坊主が来たとか来ないとか。
由緒正しいそうです。↓。

岬から見下ろす海はインド洋です。↓。


ケチャック・ダンスは、こんな風にまず、司祭が出てきて、火をくべて始まります。↓。

男達が上半身裸で、「ケ」「チャキチャキ」と言いながら出てきます。↓。


ケチャの踊りです。お客の半数は日本人だそうで。中国人や韓国人はバリの踊りは観ないそうで。↓。


これがクライマックス、炎の中にいるのが、ハヌマーン。
ハヌマーンは、客席にも入って行っちゃう愛嬌者で、マチャアキや加藤茶ンを彷彿とさせました。
だから、日本人受けするのかな。↓。


ここの入場料は踊り子には行かないそうで、全額、村と寺院のためになるそうです。
彼らは、お祭りの時のためにケチャック・ダンスをするそうです。朝は働いて夜はケチャック。
ケチャック・ダンスは、学校でも教えるそうで、バリ島は6月に文化フェスティバルがあり、学校も休みになるらしい。
国をあげてのイベントですね。
日本からは歌舞伎と和太鼓が参加したらしい。
そう言えば、BELLRING少女ハートの「みずほ」の特技が「けん玉と和太鼓」ではないか。
ベルハー(BELLRING少女ハートの略)も6月の文化フェスに日本のサブカル代表として、アイドル枠で行ったらどうか。
みずほ、和太鼓、出来るし。それに、そもそもケチャって、オタ芸でもあるよね。
ベルハーと「オタさん」(BELLRING少女ハートのファンのこと)で大挙、海外進出したらどうだろうか。
BABYMETALに負けるな!
話が脱線してしまいましたね。脱線ついでに、下が、みずほ(BELLRING少女ハート)。↓。


ケチャック・ダンスのお芝居のおしまいに近づき、夕陽が落ちてきます。↓。


僕らはその後、「バリ・コレクション」に行きました。
バリ・コレクションは、ウブドに比べると値段が高く(同じものがビックリする値段で売ってます)旅行者はもっぱら、
買い物はウブドでして、バリ・コレクションはレストランに使うそうです。
僕らの旅は、僕と女性2人の3人旅でしたが、バスを間違えて深夜に違うホテルに着いてしまいました。
そして、やっとタクシーを見つけて、目的地まで帰ったのは良いのですが、タクシー代をボラレました。
何って説明すれば判るかな?
つまり、お札を間違えたのです。
日本円に置き換えてみます。
たとえば、「2000円」と言われたので、「1万円札」を1枚出しました。
すると、タクシーの運転手は、「2ですよ」と答えました。
なので、もう1枚「1万円札」を出したら、タクシーの運転手は、サッと顔色が変わり、急発進して去って行きました。
だから、正確に言うとボラレたのではないのです。こっちのミスです。
でも、日本人のタクシー運転手さんは、そういうことをしないよな。
あいつ、慌てて車をすっ飛ばして行ったから、帰りに事故にでも遭ってないかな。
僕はちょっと悔しかったので、部屋に戻ってから、即興の呪いのおまじないを、ケチャ風に踊ってみました。
翌朝、ホテルのロビーに行き、<昨日の深夜、タクシーの事故、なかった?>って聞いたら、知り合いが事故に遭ったと勘違いされ、
ホテルのロビーは大騒ぎ。色んな所に電話したりして。幸い、事故はなかったそうです。
後で、検証したら、3人とも、間違いに気付いていました。
でも、各々が、誰かが、どうにかするだろうと思っていて。
海外などで危機的な状況になったら、取り敢えず、リーダーシップをとる、というのが今回の教訓でした。
バリ島の町には犬がたくさんいて、放し飼いで、朝、放つと夕方に家に帰って来るらしい。散歩させないでいいから楽だね。
昔、バリで狂犬病が流行ったらしく、それ以来、首輪のついた犬は1ヶ月に一回注射をして、そうでない犬は銃で殺すそうで。
狂犬病で観光客が来なくなったら、バリの人は仕事がなくなってしまうからだそうで。
僕は特別、動物愛護精神に敏感ではないから、仕方ないんだろうな、と思う。
だけど、もし本当に観光で食っている自覚があるなら、一人のタクシーの運転手の意識から改めるべきだと思う。
犬を銃で撃ち殺すように簡単にはいかないだろうけれどね。
俺は、もう絶対、「バリ・コレクション」には行かないからな。でも、ま、山は行ってもいいかな。

BGM.BELLRING少女ハート「ライスとチューニング」


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です